JP4982897B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の色空間における一部の色成分の信号を備える画素信号に適切な補間処理を施す画像処理装置に関する。
デジタルスチルカメラ等で利用されるCCD、CMOSなどの撮像素子は、色フィルタを介して受光する光を光電変換して画素信号を出力する。この色フィルタには、RGB系色フィルタやYMCK系色フィルタなどがある。そして、単板式の色フィルタにおいては、1画素について1色の画素信号が出力される。たとえば、RGB系色フィルタであれば、1画素についてR(赤色)成分、または、G(緑色)成分、または、B(青色)成分の画素信号が出力される。
このように、単板式の色フィルタを備える撮像素子から出力された画素信号は、各画素について単一色の画素信号しか含まれないため、他の色成分の画素信号については、補間処理を行うようにしている。そして、この補間処理については様々なアルゴリズムが用いられている。
たとえば、RAW画像(画素補間される前の画像)について、注目画素と周辺画素との相関関係を判定する。そして、注目画素について相関の高い方向の画素を用いて色補間を行う。このようにして、RAW画像からRGB画像へのデモザイキングが行われる。
下記特許文献1においては、注目画素に関して4方向の相関値を算出し、相関関係を考慮した画素補間処理を行うようにしている。
特開2006−24999号公報
上述したように、補間処理は、注目画素の画像データを周囲の画像データから推測する処理である。したがって、撮影感度の高い場合などで撮像センサからノイズの多いRAW画像が出力された場合、撮影感度の低い場合と同じ補間処理を行ってもノイズを低減することができない。また、ノイズが多いため、画像の相関を判定しようとしても、正しい相関が判定されるとは限らない。そして、間違った相関が判定された場合は、ノイズが強調されることがある。一方、一様に周辺画素の平均的な画素値を利用して注目画素を推測すると、ノイズを低減することはできるが、補間処理された画像の解像感が損なわれてしまう。
つまり、従来の技術では、ノイズの多いRAW画像をデモザイキングする場合、解像感を得ようとするとノイズ成分が強調されるという副作用があり、逆に、ノイズ除去をしようとすると解像感が損なわれるという副作用があった。
本発明は前記問題点に鑑み、ノイズの多い画像に対しても補間後の画像の色ノイズ成分を抑圧しつつ、且つ、輝度成分の解像感はなるべく損なわれることのない補間技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、各画素が一の色空間における一部の色成分の信号を備える画素信号を入力する入力手段と、注目画素周辺の所定領域内の画素信号を用いて前記注目画素における周辺画素との相関値を算出する相関値算出手段と、前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第1の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第1画素補間手段と、前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第2の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第2画素補間手段と、前記第1画素補間手段により生成された画素信号から他の色空間の一部の色成分信号を生成する第1色空間変換手段と、前記第2画素補間手段により生成された画素信号から前記他の色空間の他の色成分信号を生成する第2色空間変換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の判定基準は、前記第2の判定基準より相関関係を高く評価する判定基準であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記他の色空間の一部の色成分信号は、前記他の色空間における輝度信号、を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、前記他の色空間の他の色成分信号は、前記他の色空間における色差信号、を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、所定の撮影条件下においては、前記第1色空間変換手段から、前記他の色空間の全信号が生成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記第1画素補間手段は、撮影感度の高低に応じて、前記第1の判定基準に基づく相関関係の評価の度合いを決定することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記第2画素補間手段は、撮影感度の高低に応じて、前記第2の判定基準に基づく相関関係の評価の度合いを決定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、各画素が一の色空間における一部の色成分の信号を備える画素信号を入力する入力手段と、注目画素周辺の所定領域内の画素信号を用いて前記注目画素における周辺画素との相関値を算出する相関値算出手段と、前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第1の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第1画素補間手段と、前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第2の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第2画素補間手段と、前記第1画素補間手段により生成された画素信号から他の色空間の画素信号を生成する第1色空間変換手段と、前記第2画素補間手段により生成された画素信号から前記他の色空間の画素信号を生成する第2色空間変換手段と、前記第1色空間変手段により生成された前記他の色空間の画素信号と、前記第2色空間変換手段により生成された前記他の色空間の画素信号とを重み付け加算することで、前記他の色空間の画素信号を出力する重み付け出力手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の画像処理装置において、前記第1の判定基準は、前記第2の判定基準より相関関係を高く評価する判定基準であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9に記載の画像処理装置において、前記他の色空間の画素信号は、前記他の色空間における輝度信号、を含むことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項9または請求項10に記載の画像処理装置において、前記他の色空間の画素信号は、前記他の色空間における色差信号、を含むことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8ないし請求項11に記載の画像処理装置において、前記重み付け出力手段は、撮影感度の高低に応じて重み付け係数を決定することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、注目画素に対して、相関関係を異なるレベルで評価する2つの画素補間処理を実行する。そして、それぞれの補間処理で生成された信号から、色空間変換により、別の色成分の信号を生成する。色空間変換により生成する色信号ごとに、異なる特性で補間された信号を利用することが可能であり、生成画像の特性を操作することが可能である。
また、第1画素補間処理は、第2画素補間処理と比較して相関関係を高く評価するので、第1画素補間処理により生成された画素信号について解像感を維持することが可能である。
また、相関関係を高く評価することで得られた画素信号から変換後の色空間における輝度信号を生成するので、生成画像の解像感を維持することができる。
また、相関関係を低く評価することで得られた画素信号から変換後の色空間における色差信号を生成するので、生成画像の色ノイズ成分を抑圧することができる。
また、撮影感度の高低に応じて相関関係の評価の度合いを決定するので、ノイズの発生度合いに応じて最適な補間処理を実行させることが可能である。
また、本発明の画像処理装置は、注目画素に対して、相関関係を異なるレベルで評価する2つの画素補間処理を実行する。そして、それぞれの補間処理で生成された信号から、色空間変換により他の色空間の2つの画素信号を生成し、それらを重み付け加算する。これにより、異なる特性で補間された信号を利用することが可能であり、生成画像の特性を操作することが可能である。
{第1の実施の形態}
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる画像撮像装置1のブロック図である。画像撮像装置1は、たとえばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、イメージスキャナなどに適用可能である。画像撮像装置1は、撮像素子10と信号処理部20と画像処理部30とを備えている。
撮像素子10は、たとえば、CCD撮像素子やCMOSセンサなどであり、本実施の形態においては、RGB色空間に対応した単板式ベイヤ配列の色フィルタ11を備えている。したがって、撮像素子10から出力される画素信号は、図2に示すように、R(赤色),G(緑色),B(青色)のいずれか1色の色成分についての信号である。あるいは、色フィルタアレイとして補色系(YMCK系)の色フィルタアレイが用いられても良い。
図2において、色成分を表す記号R(赤色),G(緑色),B(青色)に続く2桁の数字は、1桁目が画素配列の行数、2桁目が画素配列の列数を示している。この例では、偶数行のラインは、R→G→R→G・・・というように、RとGが交互に読み出されるラインであり、奇数行のラインは、G→B→G→B・・・というように、GとBの画素が交互に読み出されるラインである。
撮像素子10から出力された画素信号には、信号処理部20において、ホワイトバランス処理や、黒レベル補正処理など信号処理(前処理)が施される。信号処理部20において前処理が施された画素信号は、次に、画像処理部30に転送される。
画像処理部30は、相関計算部31、第1相関判定部321、第2相関判定部322、第1補間部331、第2補間部332、第1色空間変換部341、第2色空間変換部342を備えている。信号処理部20から出力された画素信号は、相関計算部31に入力される。相関計算部31においては、注目画素における複数の方向に関する相関値が計算される。なお、信号処理部20および画像処理部30に含まれる各機能ブロックは、ハードウェア回路で構成されていてもよく、あるいは、これら各機能部の一部または全部がソフトウェア処理で実現されていてもよい。
<各画素における相関値の計算方法>
次に、相関計算部31における相関値算出処理の内容について説明する。この実施の形態においては、垂直方向と水平方向の2方向について相関値を計算する。
なお、図2、図3、図4において、太実線で描かれた円はG信号であり、細実線で描かれた円はR信号であり、破線で描かれた円はB信号を示している。また、各図面においてR00,G01等の表記は、画素を識別する名称として使用しているが、数1式〜数8式において、R00,G01等の表記は、各画素の画素値を示すものとする。
図3(A),(B)は、注目画素がG信号(ここではG22)である場合の相関値計算方法について示している。この実施の形態においては、注目画素を中心とした5×5の周辺領域に含まれるG信号を相関値計算の対象領域としているが、周辺領域の範囲は特には限定されるものではない。他にも7×7領域などを利用してもよい。
図3(A)は垂直方向の相関値(Cvertical)を算出する方法を示しており、その計算式は、数1式となる。
Figure 0004982897
つまり、7つのG信号(G11,G31,G02,G22,G42,G13,G33)の画素値を用いて、垂直方向の画素差分絶対値を4組計算し、これらの平均値を相関値(Cvertical)とするのである。そして、相関値(Cvertical)の値が小さいほど垂直方向の相関が高いことを示している。
図3(B)は水平方向の相関値(Chorizontal)を算出する方法を示しており、その計算式は、数2式となる。
Figure 0004982897
つまり、7つのG信号(G11,G13,G20,G22,G24,G31,G33)の画素値を用いて、水平方向の画素差分絶対値を4組計算し、これらの平均値を相関値(Chorizontal)とするのである。そして、相関値(Chorizontal)の値が小さいほど水平方向の相関が高いことを示している。
図4(A),(B)は、注目画素がR信号(ここではR22)である場合の相関値計算方法について示している。この実施の形態においては、注目画素を中心とした5×5の周辺領域に含まれるG信号を相関値計算の対象画素としているが、周辺領域の範囲は特には限定されるものではない。他にも3×3領域や7×7領域を利用してもよい。
図4(A)は垂直方向の相関値(Cvertical)を算出する方法を示しており、その計算式は、数3式となる。
Figure 0004982897
つまり、8つのG信号(G01,G21,G41,G12,G32,G03,G23,G43)の画素値を用いて、垂直方向の画素差分絶対値を5組計算し、これらの平均値を相関値(Cvertical)とするのである。そして、相関値(Cvertical)の値が小さいほど垂直方向の相関が高いことを示している。
図4(B)は水平方向の相関値(Chorizontal)を算出する方法を示しており、その計算式は、数4式となる。
Figure 0004982897
つまり、8つのG信号(G10,G12,G14,G21,G23,G30,G32,G34)の画素値を用いて、水平方向の画素差分絶対値を5組計算し、これらの平均値を相関値(Chorizontal)とするのである。そして、相関値(Chorizontal)の値が小さいほど水平方向の相関が高いことを示している。
B信号が注目画素である場合の相関値算出方法は、R信号が注目画素である場合と同様である。つまり、図4において、R信号とB信号とを入れ替え、同様に、数3式、数4式を用いることにより、垂直、水平方向の相関値を算出することが可能である。
<各画素における相関方向の判定>
相関計算部31において垂直・水平の2方向について相関値の計算が行われると、相関値の計算結果および画素信号が、第1相関判定部321および第2相関判定部322に出力される。つまり、相関計算部31で計算された相関値の値が、第1,第2相関判定部321,322の両方に出力され、信号処理部20から入力した画素信号も、第1,第2相関判定部321,322の両方に出力される。第1相関判定部321および第2相関判定部322は、相関値の計算結果に基づいて、注目画素における相関関係を判定する処理部である。第1相関判定部321は、注目画素における相関関係を高く評価して相関方向を判定する。第2相関判定部322は、第1相関判定部321と比較すると、注目画素における相関関係を低く評価して相関方向を判定する。
図5は、第1相関判定部321が相関方向の判定に利用する相関値の対応関係図である。縦軸が数1式あるいは数3式で算出した相関値(Cvertical)であり、横軸が数2式あるいは数4式で算出した相関値(Chorizontal)である。
相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A1の領域に存在するとき、第1相関判定部321は、注目画素の相関方向は水平方向であると判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A2の領域に存在するとき、第1相関判定部321は、注目画素の相関方向は垂直方向であると判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A3の領域に存在するとき、第1相関判定部321は、注目画素はいずれの方向にも相関がないと判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A4の領域に存在するとき、第1相関判定部321は、注目画素は垂直、水平両方向について相関が高いと判定する。
一方、図6は、第2相関判定部322が相関方向の判定に利用する相関値の対応関係図である。縦軸が数1式あるいは数3式で算出した相関値(Cvertical)であり、横軸が数2式あるいは数4式で算出した相関値(Chorizontal)である。
相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A5の領域に存在するとき、第2相関判定部322は、注目画素の相関方向は水平方向であると判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A6の領域に存在するとき、第2相関判定部322は、注目画素の相関方向は垂直方向であると判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A7の領域に存在するとき、第2相関判定部322は、注目画素はいずれの方向にも相関がないと判定する。相関値(Cvertical)と相関値(Chorizontal)の関係が、A8の領域に存在するとき、第2相関判定部322は、注目画素は垂直、水平両方向について相関が高いと判定する。
このように、第1相関判定部321と第2相関判定部322は、それぞれ図5、図6で示す相関値の対応関係を利用して相関方向を決定する。この結果、第1相関判定部321は、注目画素における周辺画素との相関関係をより高く評価して相関方向を判定することになる。一方、第2相関判定部322は、第1相関判定部321に比べると注目画素における周辺画素との相関関係を低く評価して相関方向を決定することになる。
図5で示す領域A1と図6で示す領域A5は、ともに水平方向に相関が高いと判定される領域である。そして、図5と図6を比較して分かるように、領域A1を定める直線F1よりも、領域A5を定める直線F4の傾きが大きくなっている。さらに、直線F1が縦軸と交わる点よりも、直線F4が縦軸と交わる点の方が大きな値となっている。つまり、第1相関判定部321は、相関値(Chorizontal)が相関値(Cvertical)よりも少し小さい値をとる関係にある場合には、その関係を積極的に採用して水平方向の相関が高いと判定する。これに対して、第2相関判定部322は、相関値(Chorizontal)が、相関値(Cvertical)よりも十分小さい値をとる関係にある場合に、水平方向の相関が高いと判定する。
また、領域A2を定める直線F2よりも、領域A6を定める直線F5の傾きが小さくなっている。さらに、直線F2が横軸と交わる点よりも、直線F5が横軸と交わる点の方が大きな値となっている。つまり、第1相関判定部321は、相関値(Cvertical)が相関値(Chorizontal)よりも少し小さい値をとる関係にある場合には、その関係を積極的に採用して垂直方向の相関が高いと判定する。これに対して、第2相関判定部322は、相関値(Cvertical)が相関値(Chorizontal)よりも十分小さい値をとる関係にある場合に、垂直方向の相関が高いと判定する。
なお、領域A3と領域A4との境界を定める直線F3、領域A7と領域A8との境界を定める直線F6については、図5、図6に示した関係は一例である。つまり、直線F6と軸との交点は、直線F3と軸との交点よりも大きな値となっているが、このような関係に限定されるものではない。
<補間処理>
第1相関判定部321は、注目画素に関する相関方向を判定すると、判定結果および画素信号を第1補間部331に出力する。第2相関判定部322は、注目画素に関する相関方向を判定すると、判定結果および画素信号を第2補間部332に出力する。
そして、第1補間部331は、第1相関判定部321から入力した相関方向の判定結果に基づいて補間処理を実行する。たとえば、垂直方向の相関が高いという判定結果を得た場合には、注目画素に欠落している色成分の画素を、垂直方向の同色画素を用いて補間するのである。同様に、水平方向の相関が高いという判定結果を得た場合には、注目画素に欠落している色成分の画素を、水平方向の同色画素を用いて補間するのである。また、いずれの方向にも相関がないという判定結果を得た場合には、たとえばメディアン補間を行う。つまり、注目画素の周辺画素のメディアン値を補間値として採用する。また、垂直、水平両方向に相関が高いという判定結果を得た場合には、たとえば平均値補間を行う。つまり、注目画素の周辺画素の画素平均値を補間値として採用する。
第2補間部332についても同様である。つまり、第2補間部332は、第2相関判定部322から入力した相関方向の判定結果に基づいて補間処理を実行する。たとえば、垂直方向の相関が高いという判定結果を得た場合には、注目画素に欠落している色成分の画素を、垂直方向の同色画素を用いて補間するのである。その他の場合も同様である。
このように、第1補間部331は、第1相関判定部321の判定結果に従い、相関関係を高く評価して、相関方向の画素を積極的に利用して補間を行う。一方、第2補間部332は、第2相関判定部322の判定結果に従い、相関関係を比較的低く評価して補間を行う。言い換えると、第2補間部332は、積極的に、メディアン補間や平均値補間を採用する補間部である。
なお、垂直、水平方向の画素を用いて注目画素を補間する場合、垂直、水平方向のライン上に補間対象となる色成分の画素が存在する場合には、当該ライン上の画素値を用いて、平均値を算出することや、リニア補間を行うことで、画素補間処理を実行することができる。しかし、画素配列によっては、補間に利用する方向のライン上に補間対象となる色成分の画素が存在しない場合がある。このような場合には、補間に利用する方向と直角な方向の画素変化率(ラプラシアン)から、補間対象となる画素の画素値を推測するなどの方法をとればよい。
<色空間変換処理>
第1補間部331は、各画素について画素補間処理を実行すると、補間された完全な画素信号を第1色空間変換部341に出力する。つまり、第1色空間変換部341が入力する信号は、各画素がRGB全ての色成分の信号を備えている。また、第2補間部332は、各画素について画素補間処理を実行すると、補間された完全な画素信号を第2色空間変換部342に出力する。つまり、第2色空間変換部342が入力する信号は、各画素がRGB全ての色成分の信号を備えている。
そして、第1色空間変換部341は、各画素について、RGBの画素信号から輝度信号(Y信号)を生成する。一方、第2色空間変換部342は、各画素について、RGBの画素信号から色差信号(Cb、Cr信号)を生成する。このようにして、撮像素子10から出力されたベイヤ配列のRGB信号は、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cb、Cr信号)に変換されるのである。
このように、第1色空間変換部341から出力された輝度信号は、第1補間部331において補間されたRGB信号から生成される信号である。第1補間部331において補間されたRGB信号は、相関関係を高く評価することで画素補間された信号であり、解像度を高く保った信号である。これにより、生成されるYUV信号の解像感を高く維持することが可能である。
一方、第2色空間変換部342から出力された色差信号は、第2補間部332において補間されたRGB信号から生成される信号である。第2補間部332において補間されたRGB信号は、相関関係を比較的低く評価することで画素補間された信号であり、ノイズが抑圧された信号である。言い換えると、LPF(Law Pass Filter)が適用された状態の信号である。これにより、撮像素子10からノイズの多いRAW画像が出力された場合であっても、生成されるYUV信号のノイズを抑圧することができる。
このように、本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、解像感を維持しながらノイズが抑圧された画素信号を得ることができる。特に、撮影感度が高くノイズが多い画像については、解像感を維持しつつ、ノイズの少ない美しい画像を得ることが可能である。
第1色空間変換部341から出力された輝度信号(Y信号)と、第2色空間変換部342から出力された色差信号(Cb,Cr信号)は、この後、図示せぬ処理部において、様々な画像処理が施され、メモリに格納される。あるいは、液晶モニタなどに表示されるのである。
{第2の実施の形態}
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の画像撮像装置1についても、処理の流れは第1の実施の形態と同様である。ただし、第1の実施の形態と第2の実施の形態とでは、考慮する相関関係の方向の数が異なる。第2の実施の形態においては、図7に示すように、垂直方向、水平方向、斜めA方向、斜めB方向の4つの方向の相関関係が考慮される。図に示すように、斜めA方向は、垂直方向から反時計周りに45度傾いた方向であり、斜めB方向は、垂直方向から時計周りに45度傾いた方向である。
相関計算部31は、図3、図4および数1〜数4式を用いて説明した垂直方向、水平方向の相関値を計算するとともに、以下に説明するように、斜め方向の相関値をも計算する。
図8(A),(B)は、注目画素がG信号(ここではG22)である場合の相関値計算方法について示している。この実施の形態においては、注目画素を中心とした5×5の周辺領域に含まれるG信号を相関値計算の対象領域としているが、周辺領域の範囲は特には限定されるものではない。他にも7×7領域などを利用してもよい。
図8(A)は斜めA方向の相関値(CdiagonalA)を算出する方法を示しており、その計算式は、数5式となる。
Figure 0004982897
つまり、5つのG信号(G00,G11,G22,G33,G44)の画素値を用いて、斜めA方向の画素差分絶対値を4組計算し、これらの平均値を相関値(CdiagonalA)とするのである。そして、相関値(CdiagonalA)の値が小さいほど斜めA方向の相関が高いことを示している。
図8(B)は斜めB方向の相関値(CdiagonalB)を算出する方法を示しており、その計算式は、数6式となる。
Figure 0004982897
つまり、5つのG信号(G04,G13,G22,G31,G40)の画素値を用いて、斜めB方向の画素差分絶対値を4組計算し、これらの平均値を相関値(CdiagonalB)とするのである。そして、相関値(CdiagonalB)の値が小さいほど斜めB方向の相関が高いことを示している。
図9(A),(B)は、注目画素がR信号(ここではR22)である場合の相関値計算方法について示している。この実施の形態においては、注目画素を中心とした5×5の周辺領域に含まれるG信号を相関値計算の対象画素としているが、周辺領域の範囲は特には限定されるものではない。他にも3×3領域や7×7領域を利用してもよい。
図9(A)は斜めA方向の相関値(CdiagonalA)を算出する方法を示しており、その計算式は、数7式となる。
Figure 0004982897
つまり、8つのG信号(G10,G21,G32,G43,G01,G12,G23,G34)の画素値を用いて、斜めA方向の画素差分絶対値を6組計算し、これらの平均値を相関値(CdiagonalA)とするのである。そして、相関値(CdiagonalA)の値が小さいほど斜めA方向の相関が高いことを示している。
図9(B)は斜めB方向の相関値(CdiagonalB)を算出する方法を示しており、その計算式は、数8式となる。
Figure 0004982897
つまり、8つのG信号(G03,G12,G21,G30,G14,G23,G32,G41)の画素値を用いて、斜めB方向の画素差分絶対値を6組計算し、これらの平均値を相関値(CdiagonalB)とするのである。そして、相関値(CdiagonalB)の値が小さいほど斜めB方向の相関が高いことを示している。
B信号が注目画素である場合の相関値算出方法は、R信号が注目画素である場合と同様である。つまり、図9において、R信号とB信号とを入れ替え、同様に、数7式、数8式を用いることにより、水平、垂直、斜めA、斜めB方向の相関値を算出することが可能である。
第2の実施の形態においては、第1相関判定部321および第2相関判定部322は、相関計算部31で計算された垂直方向、水平方向、斜めA方向、斜めB方向の4つの方向の相関値を入力する。
第2の実施の形態において、第1相関判定部321は、図5で示した対応関係図とあわせて、図10で示す対応関係図を利用する。図10で示す対応関係図は、相関値(CdiagonalAおよびCdiagonalB)と相関方向との対応関係を示す図である。図10の縦軸は相関値(CdiagonalA)であり、横軸は、相関値(CdiagonalB)である。領域B1は、相関方向が斜めB方向と判定される領域であり、領域B2は、相関方向が斜めA方向と判定される領域である。また、領域B3は、いずれの方向にも相関がないと判定される領域であり、領域B4は、斜めA方向と斜めB方向の両方向について相関が高いと判定される領域である。
また、第2相関判定部322は、図6で示した対応関係図とあわせて、図11で示す対応関係図を利用する。図11で示す対応関係図は、相関値(CdiagonalAおよびCdiagonalB)と相関方向との対応関係を示す図である。図11の縦軸は相関値(CdiagonalA)であり、横軸は、相関値(CdiagonalB)である。領域B5は、相関方向が斜めB方向と判定される領域であり、領域B6は、相関方向が斜めA方向と判定される領域である。また、領域B7は、いずれの方向にも相関がないと判定される領域であり、領域B8は、斜めA方向と斜めB方向の両方向について相関が高いと判定される領域である。
図10で示す対応関係図と図11で示す対応関係図との関係も、図5と図6の関係と同様である。第1相関判定部321は、図10で示す対応関係図を利用することで、注目画素における相関関係を積極的に採用して相関方向を決定する。一方、第2相関判定部322は、第1相関判定部321と比較すると、相関関係を低く評価して相関方向を決定する。
まず、第1相関判定部321は、4つの相関値(Cvertical,Chorizontal,CdiagonalA,CdiagonalB)を比較する。そして、相関値(Cvertical)あるいは相関値(Chorizontal)の値が最も小さい場合には、図5の関係図を利用する。そして、相関値の対応関係がA1〜A4のいずれの領域に該当するかによって相関方向を決定する。これに対して、相関値(CdiagonalA)あるいは相関値(CdiagonalB)の値が最も小さい場合には、図10の関係図を利用する。そして、相関値の対応関係がB1〜B4のいずれの領域に該当するかによって相関方向を決定する。
相関方向が決定すると、第1補間部331において相関方向の画素を用いて画素補間処理が行われる。つまり、相関値の対応関係が領域A1にあれば水平方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域A2にあれば垂直方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域B1にあれば斜めB方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域B2にあれば斜めA方向の画素を用いて画素補間を行う。また、相関値の対応関係がA3またはB3の領域にあれば、たとえばメディアン補間を行い、対応関係がA4またはB4の領域にあれば平均値補間を行う。
同様に、第2相関判定部322は、4つの相関値(Cvertical,Chorizontal,CdiagonalA,CdiagonalB)を比較する。そして、相関値(Cvertical)あるいは相関値(Chorizontal)の値が最も小さい場合には、図6の関係図を利用する。そして、相関値の対応関係がA5〜A8のいずれの領域に該当するかによって相関方向を決定する。これに対して、相関値(CdiagonalA)あるいは相関値(CdiagonalB)の値が最も小さい場合には、図11の関係図を利用する。そして、相関値の対応関係がB5〜B8のいずれの領域に該当するかによって相関方向を決定する。
相関方向が決定すると、第2補間部332において相関方向の画素を用いて画素補間処理が行われる。つまり、相関値の対応関係が領域A5にあれば水平方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域A6にあれば垂直方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域B5にあれば斜めB方向の画素を用いて画素補間を行い、相関値の対応関係が領域B6にあれば斜めA方向の画素を用いて画素補間を行う。また、相関値の対応関係がA7またはB7の領域にあれば、たとえばメディアン補間を行い、対応関係がA8またはB8の領域にあれば平均値補間を行う。
この後の処理は、第1の実施の形態と同様である。第1色空間変換部341は、各画素について、RGBの画素信号から輝度信号(Y信号)を生成する。一方、第2色空間変換部342は、各画素について、RGBの画素信号から色差信号(Cb、Cr信号)を生成する。
第1の実施の形態と同様、第1色空間変換部341から出力された輝度信号は、第1補間部331において補間されたRGB信号から生成される信号であり、生成されるYUV信号の解像感を高く維持することが可能である。一方、第2色空間変換部342から出力された色差信号は、第2補間部332において補間されたRGB信号から生成される信号であり、生成されるYUV信号のノイズを抑圧することができる。このように、本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、解像感を維持しながらノイズが抑圧された画素信号を得ることができる。
{第3の実施の形態}
上記第1および第2の実施の形態においては、図5、図6あるいは図10、図11を参照して相関関係を評価するようにした。そして、図5、図6あるいは図10、図11で示した対応関係は、一例であり、これら対応関係の特性は自由に設定可能である。そして、対応関係を特徴づける基準として撮影感度の高低を用いることができる。
図12は、撮影感度と評価基準の高低との関係を示す図である。図に示すように、撮影感度が高くなるほどに、輝度信号、色差信号ともに相関関係を低く評価するような特性となっている。
たとえば、撮影感度が高い場合、色差信号をより平滑化するために、第2相関判定部322において相関関係をより考慮しない判定を行う。具体的には、図6において、直線F4の傾きをより大きく、直線F5の傾きをより小さく、直線F6の縦軸・横軸との交点(y切片、x切片)をより大きい値にする。また、輝度信号についてもノイズが発生するため、第1相関判定部321において相関関係をより考慮しない判定を行う。具体的には、図5において、直線F1の傾きをより大きく、直線F2の傾きをより小さく、直線F3の縦軸・横軸との交点(y切片、x切片)をより大きい値にする。これにより、解像感に関しては、多少の劣化を免れないが、輝度信号のノイズも低減させることが可能である。
このように、撮影感度の高低に応じて相関関係の評価の度合いを決定するので、ノイズの発生度合いに応じて最適な補間処理を実行させることが可能である。
{第4の実施の形態}
上記第1および第2の実施の形態においては、第1色空間変換部341から輝度信号を出力し、第2色空間変換部342から色差信号を出力するようにした。第4の実施の形態では、第1,第2色空間変換部341,342の両方の出力値を利用し、輝度信号および色差信号を生成する。
図13は、第4の実施の形態に係る画像撮像装置1の一部を示す図である。第1色空間変換部341および第2色空間変換部342より上流側の構成は、図1と同様である。この実施の形態においては、第1色空間変換部341は、第1補間部331より出力されたRGBの完全な信号から、Y信号、Cb信号、Cr信号を生成する。同様に、第2色空間変換部342は、第2補間部332より出力されたRGBの完全な信号から、Y信号、Cb信号、Cr信号を生成する。
そして、第1色空間変換部341から出力されたY信号には重み付け係数αが、Cb信号、Cr信号には、重み付け係数βが乗算される。なお、α、βは、ともに0以上1以下の数である。また、第2色空間変換部342から出力されたY信号には重み付け係数(1−α)が、Cb信号、Cr信号には、重み付け係数(1−β)が乗算される。
さらに、各重み付け係数が乗算されたY信号、Cb信号、Cr信号が図に示すように加算されることで、最終的なY信号、Cb信号、Cr信号が出力されるのである。つまり、相関関係を高く評価した信号を生成したいのであれば、αやβの値を大きくとればよいことになる。そして、この実施の形態においても、撮影感度を基準として重み付け係数α、βの値を決定するようにしている。
図14は、撮影感度と重み付け係数α、βの関係を示す図である。図に示すように、撮影感度が高い場合には、α、βの値が小さくなるような特性となっている。これにより、撮影感度が高い場合には、相関関係をより低く評価する第2色空間変換部342の出力に重みを掛け、撮影感度が低い場合には、相関関係をより高く評価する第1色空間変換部341の出力に重みを掛けることができる。
{その他の実施の形態}
上記第1および第2の実施の形態においては、相関関係を高く評価する画素補間処理と、相関関係を低く評価する画素補間処理の2種類の補間処理を使い分けるようにした。しかし、撮影感度が低く、ノイズの少ないRAW画像が画素信号として入力された場合には、第1相関判定部321および第2相関判定部322が共により相関関係を高く評価する補間処理を行うようにしてもよい。つまり、第1相関判定部321および第2相関判定部322の両方が、図5あるいは図10で示す対応関係を利用するようにしてもよい。あるいは、ノイズの少ないRAW画像に対しては、第1色空間変換部341が、輝度信号および色差信号を出力するという構成でもよい。
また、第2の実施の形態において、図5あるいは図6で示す対応関係図(垂直・水平系の対応関係図)を用いるのか、図10あるいは図11で示す対応関係図(斜め系対応関係図)を用いるかの判断は、4方向の相関値で最小となるものを基準とした。これとは別の判断方法として、垂直・水平方向の相関値差分絶対値と、斜めA方向・斜めB方向の相関値差分絶対値とを比較してもよい。つまり、|Cvertical−Chorizontal|と|CdiagonalA−CdiagonalB|とを比較し、その値が大きい方の系を選択するのである。たとえば、|Cvertical−Chorizontal|の値が|CdiagonalA−CdiagonalB|より大きければ、第1相関判定部321は、図5の対応図を利用し、第2相関判定部322は、図6の対応図を利用する。つまり、垂直・水平方向の相関値に偏りが大きいので、垂直・水平方向のいずれかの方向に相関が高いと判断するのである。逆に、|CdiagonalA−CdiagonalB|の値が|Cvertical−Chorizontal|より大きければ、第1相関判定部321は、図10の対応図を利用し、第2相関判定部322は、図11の対応図を利用する。
また、上記第1の実施の形態においては、相関方向が垂直・水平方向である場合には、それぞれ、垂直・水平方向のライン上の画素を用いて画素補間を行うことを説明した。これ以外の方法として、重み付けを行って両方向の画素を用いた補間を行うようにしてもよい。たとえば、図5の対応関係図を用いて垂直方向の相関が高いと判定された場合、垂直方向のライン上の画素に高い重み付けを掛け、水平方向のライン上の画素に低い重み付けを掛けて、それらを加算したものを補間値とする方法などが考えられる。同様に、第2の実施の形態であれば、図10の対応関係図を用いて斜めA方向の相関が高いと判定された場合、斜めA方向のライン上の画素に高い重み付けを掛け、斜めB方向のライン上の画素に低い重み付けを掛けて、それらを加算したものを補間値とする方法などが考えられる。
また、第2の実施の形態においては、相関値を求める方向として、垂直方向、水平方向、斜めA方向、斜めB方向の4つの方向を採用したが、これは一例である。6方向、8方向などさらに多数の方向について相関値を求めてもよい。また、斜め方向の角度も特に限定されるものではない。また、上記の実施の形態においては、色フィルタ11が、RGB系の色フィルタであり、RGB信号がYUV信号に変換される場合を例に説明したが、これは一例である。YMCK系の信号がYUV信号に変換される形態などにも本発明は適用可能である。
実施の形態に係る画像撮像装置のブロック図である。 撮像素子から出力されるRGB画素信号の配列を示す図である。 注目画素がG画素である場合の垂直および水平方向に関する相関値の算出方法を示す図である。 注目画素がR画素である場合の垂直および水平方向に関する相関値の算出方法を示す図である。 相関関係を高く評価する対応関係を示す図である。 相関関係を低く評価する対応関係を示す図である。 相関値を算出する4つの方向を示す図である。 注目画素がG画素である場合の斜め方向に関する相関値の算出方法を示す図である。 注目画素がR画素である場合の斜め方向に関する相関値の算出方法を示す図である。 相関関係を高く評価する対応関係を示す図である。 相関関係を低く評価する対応関係を示す図である。 撮影感度と評価の度合いの関係を示す図である。 色空間変換後の画素信号を重み付け加算する実施の形態のブロック図である。 撮影感度と重み付け係数の関係を示す図である。
符号の説明
1 画像撮像装置
10 撮像素子
11 色フィルタ
31 相関計算部
321 第1相関判定部
322 第2相関判定部
331 第1補間部
332 第2補間部
341 第1色空間変換部
342 第2色空間変換部

Claims (12)

  1. 各画素が一の色空間における一部の色成分の信号を備える画素信号を入力する入力手段と、
    注目画素周辺の所定領域内の画素信号を用いて前記注目画素における周辺画素との相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第1の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第1画素補間手段と、
    前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第2の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第2画素補間手段と、
    前記第1画素補間手段により生成された画素信号から他の色空間の一部の色成分信号を生成する第1色空間変換手段と、
    前記第2画素補間手段により生成された画素信号から前記他の色空間の他の色成分信号を生成する第2色空間変換手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第1の判定基準は、前記第2の判定基準より相関関係を高く評価する判定基準であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記他の色空間の一部の色成分信号は、前記他の色空間における輝度信号、を含むことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記他の色空間の他の色成分信号は、前記他の色空間における色差信号、を含むことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    所定の撮影条件下においては、前記第1色空間変換手段から、前記他の色空間の全信号が生成されることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1画素補間手段は、撮影感度の高低に応じて、前記第1の判定基準に基づく相関関係の評価の度合いを決定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第2画素補間手段は、撮影感度の高低に応じて、前記第2の判定基準に基づく相関関係の評価の度合いを決定することを特徴とする画像処理装置。
  8. 各画素が一の色空間における一部の色成分の信号を備える画素信号を入力する入力手段と、
    注目画素周辺の所定領域内の画素信号を用いて前記注目画素における周辺画素との相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第1の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第1画素補間手段と、
    前記注目画素について、前記相関値算出手段が算出した前記相関値を第2の判定基準に基づいて評価した相関関係に応じて補間処理を実行する第2画素補間手段と、
    前記第1画素補間手段により生成された画素信号から他の色空間の画素信号を生成する第1色空間変換手段と、
    前記第2画素補間手段により生成された画素信号から前記他の色空間の画素信号を生成する第2色空間変換手段と、
    前記第1色空間変手段により生成された前記他の色空間の画素信号と、前記第2色空間変換手段により生成された前記他の色空間の画素信号とを重み付け加算することで、前記他の色空間の画素信号を出力する重み付け出力手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、
    前記第1の判定基準は、前記第2の判定基準より相関関係を高く評価する判定基準であることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記他の色空間の画素信号は、前記他の色空間における輝度信号、を含むことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記他の色空間の画素信号は、前記他の色空間における色差信号、を含むことを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項8ないし請求項11に記載の画像処理装置において、
    前記重み付け出力手段は、撮影感度の高低に応じて重み付け係数を決定することを特徴とする画像処理装置。
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