JP4982392B2 - 分散型計算機システム、構成情報の設定方法、および構成情報設定装置 - Google Patents

分散型計算機システム、構成情報の設定方法、および構成情報設定装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両のドア近傍に設けられた複数の表示端末に情報を表示する、鉄道情報サービス提供システムに用いて好適な分散型計算機システム、構成情報の設定方法、および構成情報設定装置に関する。
鉄道情報サービスとして、車両内の表示端末に車両映像広告等の情報が流されており、さらに豊富な情報の提供が期待されている。車両内の表示端末に、PC(Personal Computer)内蔵の表示端末を利用する場合には、初期にIP(Internet Protocol)アドレス、サブネットマスク、ホスト名等の設定が必要である。最初に従来の設定方法を説明する。
図12は、鉄道情報サービス提供シテムにおいて用いられるPC内蔵の表示端末に対して、構成情報を設定してからドア近傍に設置するまでに至る手順を模式的に示した図である。図12(a)に示されるように、車両に、PC#1〜PC#Nの複数の計算機が搭載されている場合、まず、事務室において各PC#1〜PC#Nをどの車両に設置するか、どの号車に設置するか、どのドアに設置するかを係員による判断に基づいて決定し、IPアドレスや機能毎のデータ等の構成情報を設定する。場合によっては、設定用計算機100を使用して機能毎のデータを各PC#1〜PC#Nに設定する。この場合、設置台数が多いため、作業員による構成情報の設定ミスや重複設定の可能性があり、したがって、作業者は、PC#1〜PC#Nを管理するための時間と手間を要する。
前記した構成情報の設定後、図12(b)に示されるように、作業者はPC#1〜PC#Nを設置したい車両に持ち込むが、車両についても車両#1〜車両#Nと複数あるため、これも人為的な判断により車両を選択することになる。
また、図12(c)に示されるように、車両についても各号車(1号車〜10号車)があり、更に車両内ではドアも複数(ドア#1〜ドア#8)あるため、どの号車のどのドアに設置するかも人為的な判断となり、設置ミスが発生する可能性があった。
また、仮に、設定ミスを発見した場合、作業者は事務室に戻って構成を再設定することになる。図12(d)を例示すれば、PC#2を車両#1の2号車のドア#7に設置するようにIPアドレスを変更し、ドア#7で使用する機能の設定を設定用計算機100により設定することになるが、前記したように作業者の人為的判断による対応が図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)の4箇所もあり、したがってエラー発生の確率は高く無視できない状況になっている。
図13は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を用いてIPアドレスを自動的にPC#1〜PC#Nに割当てた場合の模式図である。DHCPサーバ200を使用すれば、PC#3〜PC#10について手作業でIPアドレスを設定することなく、自動的にIPアドレスを割当てることができる。
具体的に、図13(a)、図13(b)に示されるように、車両のドア#1近傍にPC#3が設置され、このPC#3に対して192.168.0.1のIPアドレスが自動的に割当てられている。同様に、ドア#2にはPC#4が設置され、192.168.0.2のIPアドレスが、ドア#3にはPC#5が設置され、192.168.0.3のIPアドレスがそれぞれ自動的に設定されたものとする。
これに対し、各PC#3〜PC#10を再起動した場合のIPアドレスの設定は、図14(a)、図14(b)に示されるように、ドア#1にPC#3が設置されているのは同じであるが、PC#3に192.168.0.4のIPアドレスが設定され、ドア#2に設置されたPC#4に192.168.0.8のIPアドレスが設定されており、再起動前後においてDHCPサーバ200によって割当てられたIPアドレスが異なる。一方、ドア#3に設置されたPC#5には192.168.0.3のIPアドレスが設定され、再起動前後においてDHCPサーバ200から割当てられたアドレスは同じものである。
つまり、DHCPにより設定されるIPアドレスは割当てのタイミングによって同じ場合もあれば異なる場合もあり、したがって、決められた場所に設置されているPCに割当てたいIPアドレスを指定することは出来ない。このため、割当てられたIPアドレスからPCの設置場所を特定することは出来なかった。
前記した課題を解決するために、従来、複数の機器をネットワークに接続して構成した分散システムにおいて、ネットワークに接続された機器を自動的に検出し、検出された機器から機器が保持する情報を読込み、この読み込んだ情報をもとにシステム構成を判断して通信を行うのに必要な構築情報を生成し、当該生成された構築情報を各機器に設定することにより機器間の通信設定の自動化を行う分散システムの設定方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−269998号公報(段落「0035」〜「0037」、図13)
前記した従来技術によれば、鉄道情報サービス提供システムのような分散型計算機システムでは、表示端末が内蔵するPC毎に、固有のアイテムであるIPアドレス、サブネットマスク、ホスト名、アプリケーションの定義データ等の構成情報を手作業で設定する必要があった。このため、PCの台数が増えると、修正する時間や構成情報が設定されたPCをどの場所に設置されるべきか等を間違えないように管理する必要があり、管理をするうえで非効率的であった。また、PCについてある程度のスキルを必要としていた。
また、固有アイテムの1つであるIPアドレスを自動的に割当てる方法として従来からDHCPが知られているが、前記したようにDHCP(DHCPサーバ200)によれば、PCにIPアドレスを自動的に割当てることは可能であるが、どこに設置してあるPCにどのIPアドレスを割当てるかを任意に設定出来ないため、ある場所に設置してあるPCから他の場所に設置してあるPCにデータを送信するといったPC指定による通信が出来ないという問題があった。
一方、特許文献1に開示された技術によれば、ネットワークに接続される機器の設置位置は機器毎に自動的に取得され、IPアドレス等の構築情報を各ノードに自動的に設定できるため、機器指定による通信は可能であるが、機器の設置位置は機器を設置した後でなければ決定することができず、また、機器の設置位置を特定するために、各機器には、出荷時に固定的に割当てられた位置識別子を周期的に送受信する赤外線等の無線通信装置を内蔵する必要がある。
本発明は前記した課題を解決するためになされたものであり、設置場所毎に異なる機能を有するPC等の計算機の構成情報の設定を自動化することで作業員の負担軽減ならびに保守管理の効率化を図ることができる分散型計算機システム、構成情報の設定方法、および構成情報設定装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために本発明の構成情報設定装置は、例えば、車両内のドア近傍に分散配置された複数の端末装置と、この複数の端末装置を管理する管理装置とがLAN(Local Area Network)等の通信回線経由で接続される鉄道情報提供システムにおいて、1車両内で号車情報とドア位置情報とを把握すれば、複数ある端末装置の各々が設置された場所を特定することができることから、この号車情報とドア位置情報とを取得する機能を端末装置に持たせる構成とした。
また、前記した場所を特定する情報を含む構成情報を自動的に取得するための契機を端末装置の接続台数を管理する管理装置から送信することとし、これを受信した各端末装置は、自装置がどのドア位置に設置されているか特定し、また、号車情報を特定して実業務で使用するIPアドレスを設定する構成とした。このことにより、業務に必要な固有アイテムである構成情報を設定することが可能となり、業務を処理することができる。
本発明によれば、設置場所毎に異なる機能を有するPC等計算機の構成情報の設定を自動化することで作業員の負担軽減ならびに保守管理の効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(分散型計算機システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る分散型計算機システムのシステム構成を示す図である。適用例として、鉄道情報提供システムについて示す。図1において、鉄道車両の各号車10の左右には最大で各6個のドア(それぞれ、ドア#1〜ドア#6と、ドア#7〜ドア#12)が設置され、ドア#1の近傍には、端末装置としてのPC#1とPC#2が、ドア#2の近傍にはPC#3とPC#4が、ドア#3の近傍にはPC#5とPC#6が、ドア#4の近傍にはPC#7とPC#8が、ドア#5の近傍にはPC#9とPC#10が、ドア#6の近傍にはPC#11とPC#12が、それぞれ接続されている。また、ドア#7の近傍にはPC#13とPC#14が、ドア#8の近傍にはPC#15とPC#16が、ドア#9の近傍にはPC#17とPC#18が、ドア#10の近傍にはPC#19とPC#20が、ドア#11の近傍にはPC#21とPC#22が、ドア#12の近傍にはPC#23とPC#24が、それぞれ接続されている。
図1(a)に示されるように、各PC#1〜PC#24は、鉄道車両の号車10毎に設置される管理装置30とは通信回線としてのLANケーブル40を介して接続されるものとする。また、図1(b)に示されるように、各PC#1〜PC#24の接続位置を把握するためには、通常のLANケーブル40の他に、DI/DO(Digital Input/Digital Output)50のシリアル回線による接点情報が必要になる。
このため、本発明の実施形態に係る分散型計算機システムによれば、図1(c)に示されるように、通常のLANケーブル40に、DI/DO50による接点情報取得のための線も割当て、LANによる送受信とDI/DOによる接点入出力情報を混在して使用する、2系統のLANケーブル40a、40bを使用することとした。すなわち、通常のLANケーブル40は8芯のケーブル構造になっているが、実際にLANとして使用しているのは4芯(Tx+、Tx−、Rx+、Rx−の双方向の送受信線)のみであり、残り4芯は未使用である。このため、未使用の4芯を、DI/DOの接点入出力情報として割当て使用することで、1本のLANケーブル40a,40bで2種類の機能を実現させる構成とした。
このことにより、ケーブル本数が減って敷設の手間が省けるとともにメンテナンス効率も向上する。なお、LANケーブル40は、通常8芯構造であるが、芯数の多いケーブルを使用すれば、DI/DOの接点本数を増やすことも可能である。なお、2系統のLANケーブル40a,40bを使用した理由は、接点入出力情報を参照して任意の場所に設置されたPC#1〜PC#24の設置位置を特定することにある。詳細は後記する。
(端末装置(構成情報設定装置)の構成)
図2は、図1に示す端末装置としてのPC#1〜PC#24の実装構造の一例を示す図であり、ここでは、PC#1のみ例示されている。図2に示されるように、PC#1には、CPU(Central Processing Unit)51を制御中枢とし、バス52を介して表示器として不図示のLCD(Liquid Crystal Display Device)モジュールが接続される他、ハブ53と、DIO(Digital Input Output)54とが接続される。ハブ53は、LANの集線回路であり、管理装置30とは通常のRJ45用のコネクタ55(双方向の送受信端子Tx+、Tx−、Rx+、Rx−が割当てられる)を介して接続され、隣接して位置するPC#2とは、双方向の送受信線Tx+、Tx−、Rx+、Rx−の他に、後記する0〜3の接点入出力情報を生成可能なDI/DO端子が割当てられた専用のコネクタ56を介して接続される。なお、図2において、Tx+、Tx−、Rx+、Rx−は、Tx(+)、Tx(−)、Rx(+)、Rx(−)と表している。
図3は、構成情報設定装置としての端末装置(PC)の内部構成を機能展開して示したブロック図である。図3に示されるように、構成情報設定装置は、機能的には、電源投入検知部501と、仮IPアドレス生成部502と、オートコンフィグ(自動構成)指示要求送信部503と、オートコンフィグ指示受信部504と、設置位置特定部505と、実IPアドレス生成部506と、に区分され、構成される。
電源投入検知部501は、PCの電源投入を検知して仮IPアドレス生成部502による仮のIPアドレス生成処理を起動する機能を有する。仮IPアドレス生成部502は、電源投入を契機に他の端末装置と重複することの無いMAC(Media Access Control)アドレスを仮のIPアドレスとして生成してオートコンフィグ指示要求送信部503による構成情報設定開始要求送信処理を起動する機能を有する。また、オートコンフィグ指示要求送信部503は、仮IPアドレス設定により生成される構成情報設定開始要求をLANケーブル40経由で管理装置30に送信する機能を有する。
このため、電源投入検知部501と、仮IPアドレス生成部502と、オートコンフィグ指示要求送信部503とは協働して、本発明の構成要件の一つである「電源投入を契機に自装置に固有の機器アドレスに基づく仮IPアドレスを設定し、前記管理装置に対して構成情報設定開始要求を送信する構成情報設定前処理手段」として動作する。
オートコンフィグ指示受信部504は、管理装置30が、員数(台数)管理し接続される全てのPC#1〜PC#24から構成情報設定開始要求を受信したことを契機に管理装置30から送信されるオートコンフィグ指示(構成情報取得契機)を受信して設置位置特定部505による自装置の設置位置特定処理を起動する機能を有する。
また、設置位置特定部505は、LANケーブル40に割当てられたDI/DOによる接点入出力情報を参照し、もしくは更新してLANケーブル40を介して隣接して接続される他のPCに出力することで、自装置の設置位置(ドア位置、号車位置)を特定して実IPアドレス生成部506に供給し、実IPアドレス生成部506による実IPアドレス生成処理を起動する機能を有する。
実IPアドレス生成部506は、設置位置特定部505により特定された自装置の設置位置情報に基づき、MACアドレスが設定された仮のIPアドレスからPC同士の設置位置が反映されたIPアドレスの再割当てを行なう機能を有する。
このため、オートコンフィグ指示受信部504と、設置位置特定部505と、実IPアドレス生成部506とは協働して、本発明の構成要件の一つである「前記構成情報設定開始要求に基づき前記管理装置から送信される前記構成情報設定装置の設置位置を取得する契機を指示する指示する指示信号にしたがい自装置の設置位置を特定し、前記特定された設置位置が反映された実アドレスの設定を行う構成情報設定処理手段」として動作する。
なお、前記した、構成情報設定前処理手段(電源投入検知部501、仮IPアドレス生成部502、オートコンフィグ指示要求送信部503)と、構成情報設定処理手段(オートコンフィグ指示受信部504、設置位置特定部505、実IPアドレス生成部506)が有する機能は、図2に示す端末装置(PC#1)のメモリ(図示せず)に格納されたそれぞれのプログラムをCPU51が逐次読出して実行することにより実現されるものであって、CPU51内において実体的に他のブロックと区分され内蔵されるもののみを指すのではなく、あくまで説明の簡略化のために各処理部を分けて表現したものである。
(分散型計算機システムの動作)
図4は、分散型計算機システムの動作を説明するために示した動作シーケンス図である。ここでは、端末装置側(PC#1〜PC#24)と管理装置30側におけるそれぞれの処理、および装置間の処理の流れが示されている。以下、図4の動作シーケンス図を参照しながら本発明の実施形態に係る分散型計算機システムの動作について詳細に説明する。
まず、端末装置側では、電源を投入され自装置を立ち上げると、電源投入により自装置が立ち上がったことは、電源投入検知部501により検知される(S401:機器電源投入検知)。続いて、PC#1は、管理装置30からオートコンフィグ指示のトリガ(契機)を貰うためにそのことを示すLANパケットを受信するが、そのために仮のIPアドレスを設定する必要がある。
仮IPを設定するためには、DHCPのように任意にIPアドレスを割当てるか、あるいは、装置内部で自動的に設定する必要がある。但し、DHCPサーバを準備すると、そのDHCPに対応した管理装置を用意する必要があるため、ここでは装置内部で自動的に設定する方式を採用することとする。
なお、各PC#1〜PC#24が装置内部で自動的にIPアドレスを設定すると重複する可能性があるため、重複しない任意の値を使う必要がある。このため、ここでは、重複することが無い自装置のMACアドレス(例えば00−00−87−59−YY−XXの下1バイト目(XX)と下2バイト目(YY)をIPアドレスに採用し、192.168.YY.XXを仮IPアドレスとして設定することとした(S402:仮IPアドレスの生成)。
MACアドレスを利用することにより、構成情報設定の契機(トリガタイミング)を作って、各PC#1〜PC#24一括で構成処理を実行できるようになり、各PC#1〜PC#24は、オートコンフィグ指示要求信号をLANケーブル40経由で管理装置30宛て送信する(S403:オートコンフィグ指示要求送信)。
一方、管理装置30は、オートコンフィグ指示要求を受信し(S404:オートコンフィグ指示要求受信)、該当PC(計算機)のフラグをONにする(S405:該当PCのフラグON)。但し、ここではPCを特定する訳ではなく、接続されている台数のみをフラグによって管理するものとする。そして、管理装置30は、構成情報設定処理を実行したいPCからオートコンフィグ指示要求を受信したか否かを判定する。すなわち、管理装置30は、PC#1〜PC#24毎に割当てられたフラグにより接続台数を管理し、所定台数(接続台数)の全てのPCからの応答があれば、つまり、接続台数がそろえば、全てのフラグがONになったか否かを判定する(S406:全フラグがONになったか?)。全フラグがONになった場合(S406,Yes)、全てのPC#1〜PC#24に対して、設置位置を取得する処理を実行するための契機となるタイミング信号を生成する(S407:オートコンフィグ指示送信)。もし、全てのPCから応答がない場合、つまり、接続台数分揃わない場合は(S406,No)、オートコンフィグ指示要求の受信待ちとし、ステップS404へ戻る。
管理装置30は、全てのPC#1〜PC#24に対して設置位置取得のための契機(オートコンフィグ指示送信)を送信すると、各PC#1〜PC#24から送信されたオートコンフィグ指示要求に関する情報(フラグ)をクリアする(S408:全フラグOFF)。なお、管理装置30は、オートコンフィグ指示要求受信前にも全フラグをOFFする処理を実行している(S400:全フラグOFF)。
各PC#1〜PC#24は、管理装置30からオートコンフィグ指示を受信すると(S409:オートコンフィグ指示受信)、自装置の設置位置の取得処理を行う(S410:車両内位置情報の取得)。その後、号車番号の特定を行い(S411:号車番号の取得)、業務で使う実IPアドレスの生成処理を行う(S412:実IPアドレスの生成)。そして、管理装置30との間で通信ができるようにインタフェースを立ち上げ(S413:インタフェースの立上げ)、このことにより、実IPアドレスを用いた業務を開始することができるようになる(S414:業務開始)。なお、前記した設置位置の取得処理(S410)および実アドレスの生成処理(S412)の詳細については後記する。
(構成情報設定装置の動作)
次に、構成情報設定装置の動作について図3を参照して詳細に説明する。各PC#1〜PC#24は、電源が投入されることにより自装置を立ち上げるが、このとき、電源投入検知部501は電源投入を検知して仮IPアドレス生成部502を起動する。
仮IPアドレス生成部502は、自装置のMACアドレス(例えば00−00−87−59−YY−XX)の下1バイト目(XX)および下2バイト目(YY)をIPアドレスに採用し、192.168.YY.XXを仮IPアドレスとして設定してオートコンフィグ指示要求送信部503による管理装置30宛てのオートコンフィグ指示要求送信処理を起動する。管理装置30は、接続される全てのPC#1〜PC#24からのオートコンフィグ指示要求の受信を待って接続される全てのPC#1〜PC#24に対しオートコンフィグ設定の契機であるオートコンフィグ指示(タイミング信号)を生成して送信する。
各PC#1〜PC#24は、オートコンフィグ指示受信部504で管理装置30からオートコンフィグ指示を受信すると、設置位置特定部505を起動し、この設置位置特定部505により自装置の設置位置の取得処理を行う。設置位置特定部505は、後記するように、PC#1〜PC#24の設置位置を、論理的に行と列に割当てられたマトリクス(行番号と列番号)から特定するものとする。
図5および図6は、設置位置特定部による各PCの設置位置の特定方法を示す説明図である。図5は、PC#1〜PC#24を車両配置図上に展開して示した図であり、図6は、DI/DO読込み値による位置の特定方法を行Iと行II毎に表形式で示した図である。図5および図6は、いずれも図4のフローチャートで示した設置位置の取得処理(S410)について詳細を説明した図である。
図5に示されるように、図1(c)同様、管理装置30に、24台のPC(PC#1〜PC#24)が接続された構成を例示する。管理装置30から、行Iと、行IIのラインで2系統のLANケーブル40a、40bが接続されていることを想定した場合、行Iと行IIの各々のラインに接続されている各PC#1〜PC#24は、PC#1であろうがPC#24であろうが、特に意識することなく、行番号と列番号とが特定できれば、PC#1〜PC#24がどのドアに対応して設置されているかを判断することができる。例えば、ドア#1近傍にPCが2台設置されていても、列Aに該当すれば、ドア1の左、列Bに該当すればドア1の右といったように設置位置を特定することが可能になる。
行番号と列番号の決め方は以下の通りである。すなわち、まず、管理装置30が、接続されているLANケーブル40aあるいは40bを特定し、行Iに対してDOを“0”で出力し、行IIに対してDOを“1”で出力するといったように、LANケーブル40a、40bに対して、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”、…といったユニークな値を出力する。その際、出力の数値は、DI/DOの接点数によって制限が生じる。すなわち、DOが1点(2芯使用)であれば“0”,“1”のみ、DOが2点(4芯使用)であれば、“0”、“1”、“2”、“3”の4種類である。ここでは、DOが2点であることを前提に説明する。
管理装置30は、特定されたLANケーブル40aの行Iに対し、常時、DOを出力しており、各PC#1〜PC#24は、オートコンフィグ指示を受信するとDIを読込み、下流に位置するPC(PC#1〜PC#12)に対してDO出力を3回行い、設置場所の特定を行う。
行Iの場合、管理装置30は、行Iに対し、DOで“0”を出力し続ける。PC#1はDIを読込み、一回目はそのままの値である“0”でDOに出力する。PC#2もDIで同じように“0”を読込み、DOで“0”を出力する。以降、PC#3、PC#4〜PC#12まで、いずれも“0”を読込むことで、PC#1〜PC#12は行Iに接続されていることを認識することができる。
前記のように一回目の読込みが終わった後、二回目の読込みが開始される。管理装置30は、同様にDOで“0”を出力し続けており、PC#1は同様にDIで“0”を読込む。PC#1は二回目の読込みを実施した際は+1更新してDOに出力する。PC#2は二回目の読込みを実施した際、PC#1から出力された“1”をDIで読込み、同様に+1更新してDOに出力する。以降、PC#3、PC#4の順にPC#12まで+1更新していく。但し、ここでは、DO出力は2点であるため、“0”、“1”、“2”、“3”までの値しか設定出来ない。したがって、二回目に読込みした時の+1更新は4進法で行い、“0”、“1”、“2”、“3”、“0”、“1”の繰返しとして値が重複することを回避する。なお、図5における(行,列,列)の最初の列に対応する。
二回目の読込みが終わった後、三回目の読込みが開始される。管理装置30は、同様にDOで“0”を出力し続けており、PC#1は同様にDIで“0”を読込む。PC#1は三回目の読込みを実施した際も同様に+1更新してDO出力する。PC#2も三回目の読込みを実施した際、PC#1から出力された“1”をDIで読込み、同様に+1更新してDOに出力する。以降、PC#3、PC#4の順にPC#12まで+1更新していく。
但し、二回目に読込みした時の様に+1更新すると値が重複するため、三回目は3進法で+1更新を行い、“0”、“1”、“2”、“0”、“1”、“2”の繰返しとすることで、二回目と三回目の読み込みの内容に違いを持たせ、列の特定に違いを持たせることが可能になる。なお、図5における(行,列,列)の最後の列に対応する。
前記したDI/DOの読込み値による位置の特定方法が図6(a)、図6(b)に表形式で示されている。ここでは、行Iと、行IIの場合に分けて示されている。3回の読込みにより、行あたり12通りの列が特定できるため、PC#1〜PC#24のそれぞれの設置位置が重複しないように定義しておくことで、設置位置特定部505がDI/DOの読込み値により、(1)PC#1は行0、列0−0で、行I列Aに設置、(2)PC#2は行0、列1−1で行I列B、(3)PC#3は同様に行I列C、(4)PC#12は行I列Lの場所に設置されていることを判定できる。また、前記したPC#1と同じように管理装置30に最も近くに位置するPC#13でも行II列A、PC#14は行II列Bの場所に設置されていることを判定可能である。
なお、前記した例は、管理装置30に24個のPC(PC#1〜PC#24)が接続されるケースを例示したため、3回の読み取りにより設置位置を特定したが、この読み取り回数は、接続されるPCの台数、およびLANケーブル40a、40bの未使用線の数(n)によって変化する。
すなわち、管理装置30は、2系統設けられる通信回線を特定して、前記通信回線のそれぞれに対してn個のユニークな接点情報を出力する。各PC(PC#1〜#24)は、(a)前記管理装置によって出力される自装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号にしたがって前記接点情報の読込みをm(但し、mは任意の整数)回行い、(b)1回目は、前記管理装置から出力される固定の接点情報を読取るとともに、下流に位置する行あたりn×m個の端末装置に対して順次出力し、前記通信回線に接続された2×m×n個の端末装置のうち自装置に割当てられたて自装置の行番号を特定し、(c)2回目以降は、前記m−1回の読み取り毎に、下流に位置する行あたりn×m個の端末装置に対して出力される接点情報を重複のない値で順次更新して出力し、前記通信回線に接続された2×m×n個の端末装置のうち自装置に割当てられた列番号を特定するものである。具体的には、図5、図6において、nは4、mは3であり、2×m×n個=24個が特定される。
ところで、二回目、三回目に限らず、DOを+1更新するとその値に変化が発生するため、取り込むタイミングが重要になる。すなわち、DI/DOの値の取り込み、+1更新処理、出力は即時行うが、管理装置30の近くに位置するPCと、最も遠くに位置するPCとでは、値が更新されるタイミングに差が出てしまう。このため、図7を参照してデータ取り込みのタイミングを説明する。
図7は、構成情報設定装置のデータ取り込みのタイミングを示した図である。図7には、管理装置30によるPC#1〜#24の更新データの取り込みタイミングが時間軸上に示される。Aは管理装置30の最も遠くに位置するPC(最遅タイミング)、Bは管理装置30の最も近くに位置するPC(最速タイミング)、CはPC間共通更新タイミング(50秒)、DはPC間共通参照タイミング(10秒)を示す。管理装置30は、更新データを、管理装置30の最も近くに位置するPCと、最も遠くに位置するPCとの間で共通の更新処理期間内(50秒)における任意のタイミング(30秒)で取り込むことによって値の変化のバラツキを押さえている。
ここでは、図7に示されるように、1回目、2回目、3回目の読込みをそれぞれ60秒間隔で行い、最終的に管理装置30がPCのステータス情報として取り込むタイミングはDI/DOの読み取りを処理した前記の30秒とする。このことにより、値の変化のバラツキを押えることが可能になる。
なお、図4に示す動作シーケンス図のステップS406で管理装置30が全PC(PC#1〜PC#24)からオートコンフィグ指示要求を受信したか否かを判定する理由は、+1更新を行うPCがずれるとその値も違ってしまうため、全てのPCが揃うようにインターロックをかけるものであり、更新データの取り込み処理の失敗をなくすための配慮である。
設置位置特定部505は、自装置の設置位置の取得処理を実行した後、実IPアドレス生成部506を起動し、実IPアドレス生成部506による実アドレスの生成処理を起動する。図8〜図11は、構成情報設定装置の実アドレスの生成処理について模式的に示した図である。各図には、実IPアドレス生成部506による実アドレスの生成処理の処理内容の説明図であり、各図(図8〜図11)の(a)には、車両内のPCの配置構成が示され、各図(図8〜図11)の(b)には、配置場所、PC番号(PCNo.)、IPアドレスとの関係図が示されている。ここでは、従来例との対比のために、管理装置30に対し、PC#3〜PC#10の8台のPCが接続されている場合を例示して説明する。
図8には、仮IPアドレスにより立ち上がった、すなわち、オートコンフィグ実施前のIPアドレス設定状態を示している。仮IPアドレスは、MACアドレスから任意で設定されているため、PC#3は192.168.99.10、PC#4は192.168.14.2であり、それぞれ192.168.以降のアドレスはバラバラになっている。
この状態では、IPアドレスだけ見ても、PCがどのドアに対応して位置づけられているかは判断がつかない。図8に示す状態で実IPアドレス生成部506によりオートコンフィングを実行すると、図9に示す状態に変化し、PC#3〜#10同士の設置位置関係が明確になって、LANケーブル40aを介して接続されているドア#1にIPアドレス192.168.0.1が割当てられる。また、別のLANケーブル40bを介して接続されているドア#5には、192.168.0.5のIPアドレスが割当てられる。これは、ドアの設置場所が反映され、各PC#3〜PC#10に自動的にIPアドレスが割り当てられたことを意味する。
図10は、そのPC#3〜PC#10を任意に並べ替えた場合を想定している。すなわち、図9に示す状態で、ドア#1にはPC#3が設置されていたが、ここでは、ドア#1にPC#10を設置して入れ替えを行なったとする。
この場合、PC#10には、既に、192.168.0.8のIPアドレスが割当てられているため、IPアドレスだけ見るとドア#8に設置されていると判定され、したがって、ドア#8用に定義されたアプリケーションを実行するため、ドア#8用の機能を動作させてしまう。このようなケースであっても、本発明の実施形態に係る構成情報設定装置によれば、実IPアドレス生成部506は、設置位置特定部505によりPC#3〜PC#10の設置位置が反映されたオートコンフィングを実行するため、図11に示すPC#3〜PC#10の設置位置を把握してIPアドレスをドア#1用に変更させることが可能になる。
本発明の実施形態に係る分散型計算機システムは、例えば、車両内のドア近傍に分散配置された複数の端末装置(図1のPC#1〜PC#24)と、この複数の端末装置を管理する管理装置30とが通信回線(LANケーブル40)経由で接続される鉄道情報提供システムにおいて、車両内における号車情報とドア位置情報とを把握すれば、複数ある端末装置の各々が設置された場所を特定することができることから、号車情報とドア位置情報とを取得する機能を端末装置に持たせ、この号車情報とドア位置情報とを取得するための契機を管理装置30が送信する構成としたものである。このため、端末装置(PC#1〜PC#24)は、設置位置情報取得の契機を得た後、自装置がどのドア位置に設置されているか特定し、また、号車情報を特定し、実業務で使用するIPアドレスを設定する構成とした。
また、本発明の実施形態に係る分散型計算機システムによれば、設置場所毎に異なる機能を有するPC等計算機の構成情報の設定を自動化することで作業員の負担軽減、ならびに保守管理の効率化を図り、設置場所指定による計算機間の通信について無線通信装置を必要とすることなく実現可能とすることができる。また、端末装置毎独立した情報提供サービスが可能になるため、利用者サービスの向上に貢献できる。
また、本発明の実施形態に係る構成情報設定装置によれば、端末装置毎に設定が必要な構成情報を自動的に設定することができ、特定された各端末装置の設置位置が反映されたIPアドレスを自動生成することで、作業員の負担軽減、作業ミスの削減、ならびに保守管理の効率化が図れる。
なお、図3に示す構成情報設定装置が有する各構成ブロックの機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。つまり、電源投入検知部501、仮IPアドレス生成部502、オートコンフィグ指示要求送信部503、オートコンフィグ指示受信部504、設置位置特定部505、実IPアドレス生成部506におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、本発明の実施形態に係る分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法は、例えば、図1に示されるように、分散して配置された複数の端末装置(PC#1〜PC#24)と、前記複数の端末装置を管理する管理装置30とが通信回線(LANケーブル40)経由で接続される分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法であって、例えば、図4に示されるように、前記各端末装置が、電源投入を契機に自装置に固有の機器アドレスに基づく仮IPアドレスを設定し、前記管理装置に対して構成情報設定開始要求を送信する第1のステップ(S401〜S403)と、前記管理装置が、前記端末装置の所定台数からの前記構成情報設定開始要求の到来を待って前記端末装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号を生成し、各端末装置へ送信する第2のステップ(S404〜S408)と、前記各端末装置が、前記契機を指示する指示信号にしたがい自装置の設置位置を特定し、前記設置位置が反映された実アドレスの設定を行う第3のステップ(S409〜S412)と、を有するものである。
また、前記第2のステップ(S404〜S408)において、前記管理装置は、接続される前記端末装置毎に割り付けられるフラグを参照して前記各端末装置に対し設置位置を取得する契機を指示する指示信号を送信するものである。また、前記第3のステップ(S409〜S412)において、前記各端末装置は、前記通信回線の未使用線に割当てられる接点入出力を伝播する接点情報を参照し、論理的にマトリクス配置された前記端末装置の設置位置を行番号と列番号とにより特定するものである。
本発明の実施形態に係る分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法によれば、設置場所毎に異なる機能を有するPC等計算機の構成情報の設定を自動化することで作業員の負担軽減、ならびに保守管理の効率化を図り、設置場所指定による計算機間の通信について無線通信装置を必要とすることなく実現可能とすることができる。
本発明の実施形態に係る分散型計算機システムのシステム構成の一例を示す図である。 分散型計算機システムが有する端末装置の実装構造の一例を示す図である。 構成情報設定装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。 分散型計算機システムの動作を説明するために示した動作シーケンス図である。 構成情報設定装置の設置位置の特定処理について模式的に示した図である。 構成情報設定装置の設置位置の特定処理について模式的に示した図である。 構成情報設定装置のデータ取り込みのタイミングを示した図である。 構成情報設定装置の実アドレスの生成処理について模式的に示した図である。 構成情報設定装置の実アドレスの生成処理について模式的に示した図である。 構成情報設定装置の実アドレスの生成処理について模式的に示した図である。 構成情報設定装置の実アドレスの生成処理について模式的に示した図である。 従来の鉄道情報サービス提供シテムにおいて、構成情報を設定してから設置に至る手順を模式的に示した図である。 従来の鉄道情報サービス提供システムにおいて、DHCPを用いてIPアドレスを端末装置に割当てた場合の動作を模式的に示した図である。 従来の鉄道情報サービス提供システムにおいて、DHCPを用いてIPアドレスを端末装置に割当てた場合の動作を模式的に示した図である。
符号の説明
30 管理装置
40,40a,40b LANケーブル
51 CPU
51 システムバス
52 バス
53 ハブ
54 DIO
501 電源投入検知部
502 仮IPアドレス生成部
503 オートコンフィグ指示要求送信部
504 オートコンフィグ指示受信部
505 設置位置特定部
506 実IPアドレス生成部
#1〜#24 端末装置(PC,構成情報設定装置)

Claims (8)

  1. 分散して配置され、電源投入を契機に自装置に固有の機器アドレスに基づく仮アドレスを設定し、通信回線を介して、管理装置に対して構成情報設定開始要求を送信する複数の端末装置と、
    前記複数の端末装置を管理し、前記複数の端末装置の所定台数からの前記構成情報設定開始要求の到来を待って端末装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号を生成し、通信回線を介して、前記生成した指示信号を各端末装置へ送信する前記管理装置とを備え、
    前記各端末装置は、前記管理装置から送信される設置位置を取得する指示信号にしたがい自装置の設置位置を特定し、前記設置位置が反映された実アドレスの設定を行う
    ことを特徴とする分散型計算機システム。
  2. 分散して配置された複数の端末装置と、前記複数の端末装置を管理する管理装置とが通信回線経由で接続される分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法であって、
    前記各端末装置が、電源投入を契機に自装置に固有の機器アドレスに基づく仮アドレスを設定し、前記管理装置に対して構成情報設定開始要求を送信する第1のステップと、
    前記管理装置が、前記端末装置の所定台数からの前記構成情報設定開始要求の到来を待って前記端末装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号を生成し、各端末装置へ送信する第2のステップと、
    前記各端末装置が、前記指示信号にしたがい自装置の設置位置を特定し、前記設置位置が反映された実アドレスの設定を行う第3のステップと、を有する
    ことを特徴とする分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法。
  3. 前記第2のステップにおいて、
    前記管理装置は、接続される前記端末装置毎に割り付けられるフラグを参照して前記各端末装置に対し設定位置を取得する契機を指示する指示信号を送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法。
  4. 前記第3のステップにおいて、
    前記各端末装置は、前記通信回線のn(但し、nは任意の整数)本の未使用線に割当てられる接点入出力情報を参照し、論理的に行列に割当てられた自装置の設置位置を特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法。
  5. 前記管理装置は、
    2系統設けられる前記通信回線を特定して、前記通信回線のそれぞれに対してn個のユニークな接点情報を出力し、
    前記各端末装置は、
    前記管理装置から出力される自装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号にしたがって前記接点情報の読込みをm(但し、mは任意の整数)回行い、
    1回目は、前記管理装置から出力される固定の接点情報を読取るとともに、下流に位置する行あたりn×m個の端末装置に対して順次出力し、前記通信回線に接続された2×m×n個の端末装置のうち自装置に割当てられたて自装置の行番号を特定し、
    2回目以降は、前記m−1回の読み取り毎に、下流に位置する行あたりn×m個の端末装置に対して出力される接点情報を重複のない値で順次更新して出力し、前記通信回線に接続された2×m×n個の端末装置のうち自装置に割当てられた列番号を特定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法。
  6. 前記第3のステップにおいて、
    前記管理装置は、前記更新して出力されたデータを、前記管理装置の最も近くに位置する端末装置と、最も遠くに位置する端末装置との間で共通の更新処理期間内における任意のタイミングで取り込む
    ことを特徴とする請求項2に記載の分散型計算機システムにおける構成情報の設定方法。
  7. 管理装置とは通信回線経由で接続される構成情報設定装置であって、
    電源投入を契機に自装置に固有の機器アドレスに基づく仮アドレスを設定し、前記管理装置に対して構成情報設定開始要求を送信する構成情報設定前処理手段と、
    前記構成情報設定開始要求に基づき前記管理装置から送信される前記構成情報設定装置の設置位置を取得する契機を指示する指示信号にしたがい自装置の設置位置を特定し、前記特定された設置位置が反映された実アドレスの設定を行う構成情報設定処理手段と、を有する
    ことを特徴とする構成情報設定装置。
  8. 前記構成情報設定処理手段は、
    前記通信回線に割当てられる送受信情報、および未使用線に割当てられる接点情報を分岐して、ハブ、および接点入出力部のそれぞれに供給し、前記接点入出力部を介して取り込まれる接点情報を参照し、論理的にマトリクス配置された前記構成情報設定装置の設置位置を行番号と列番号とにより特定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の構成情報設定装置。
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