JP4981571B2 - 画像センシング装置および画像センシングシステム - Google Patents

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本発明は、防犯用の監視装置に用いられ、複数の画像センサの動作を制御する画像センシング装置および該画像センシング装置を有する画像センシングシステムに関する。
従来、画像センサがセンシングするセンシング領域の状況やセンシングデータ利用機器の制約に応じて画像センサのセンシング方法を変化させる画像センシングシステムがある。この画像センシングシステムには、複数の画像センサ各々のアナログ映像信号について、映像の輝度変化を検出した際にVTR(Video Tape Recorder)への記録モード(記録時間割合)を変更するものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で開示された技術によれば、例えば異常を検出したセンサの映像を自動的に長時間録画に切り替えることができる。
また、別の従来技術として、異常時の情報量を確保しながら記録容量をセーブすることを目的として、侵入者の有無の検出結果によりデジタル映像データMPEG(Moving Picture Experts Group)のピクチャ構成を変更するものがある(例えば、特許文献2参照)。具体的には、通常はIフレームやPフレームを残してそれ以外のフレームを間引き、侵入者検出など異常時は間引かないようにする。
また、別の従来技術として、1台のカメラ映像を複数の画像フレームメモリに記憶しておき、1つのモニタには1つの画像フレームメモリに記憶されているセンシング対象領域全体の情報を表示し、他の複数のモニタには、他の複数のフレームメモリから、指定領域部分のみを切り出して表示するものもある(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3には、メモリに記憶した画像に対して、複数の監視端末それぞれからの領域指定により、切り出した画像をそれぞれの監視端末に配信することが開示されている。
特開平8−205133号公報 特開2002−203022号公報 特開2002−262276号公報
しかしながら、特許文献1では、アラーム信号を検出した場合に、各カメラの記録時間モードを切り替えることは開示されているが、カメラの視野内の部分領域ごとに蓄積スケジュールを可変にすることは考慮されていない。
また、特許文献2では、各カメラについて、異常を検出していないときにフレームを間引くことは開示されているが、複数カメラが連携して、カメラの視野内の部分領域ごとに、データの間引き方を変更することは考慮されていない。
また、特許文献3では、1つの監視カメラ画像に対して、監視対象領域の全体画像と部分領域の画像を同時に提供すること、さらに、1つのカメラ画像について複数端末による任意の指定部分を配信することは開示されているが、複数の画像センサにより、センシング対象領域全体を監視する際の画像データ読み出しについては考慮されていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の画像センサによりセンシング対象領域全体の情報および複数の対象物の情報を確保しながらも、画像センサ側での消費電力や転送画像データ量の削減、画像データ記録装置側での長時間データ蓄積を可能とする画像センシング装置および画像センシングシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の画像センシング装置は、複数の画像センサの動作を制御する画像センシング装置であって、複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサの全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、また、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御する画像センシング手段を備える。
この構成により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータを、センシング領域内での対象物の有無や位置に応じて取捨選択することにより、対象物の情報を優先してセンシング対象領域全体の情報を確保しながら、読み出しデータ量を削減することができるので、画像センサの消費電力を削減しながら、監視領域全体の情報を確保した上で、対象物の情報をより優先した映像のモニタリングができる。
また、上記構成において、前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合における少なくとも1つの画像センサの選択を所定の時間間隔ごとに行う。
この構成により、重複センシング領域内に対象物が存在しない場合には、少なくとも1つの画像センサでモニタリングすることにより、読み出しデータ量を削減することができるとともに、画像センサの消費電力を削減することができる。
また、上記構成において、前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域または前記単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように前記第1および第2の詳細度を制御する。
この構成により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータの読み出し調整だけでなくセンシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサによる対象物周辺領域全体の情報をも対象物を含まない画像センサに比べて優先的に確保することにより、複数の画像センサの映像を効率的に蓄積できる。
本発明の画像センシングシステムは、複数の画像センサと、前記画像センサのセンシングデータを蓄積するためのセンシングデータ蓄積手段と、上記いずれかの画像センシング装置とを備え、前記画像センシング装置の前記画像センシング手段は、前記複数の画像センサそれぞれのセンシングデータを前記センシングデータ蓄積手段に蓄積する。
この構成により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータの読み出し調整および/またはセンシングする詳細度を制御することにより、対象物の情報を優先してセンシング対象領域全体の情報を確保しながら、読み出しデータ量を削減することができるので、画像センサの消費電力を削減しながら、監視領域全体の情報を確保した上で、対象物の情報をより優先した映像のモニタリングができる。
また、上記構成において、前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域または前記単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように前記第1および第2の詳細度を算出し、算出した前記詳細度に基づき、センシングデータを前記センシングデータ蓄積手段に蓄積する。
この構成により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータの読み出し調整だけでなくセンシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサによる対象物周辺領域全体の情報をも対象物を含まない画像センサに比べて優先的に確保することにより、複数の画像センサの映像を効率的に蓄積できる。
本発明の画像センシング方法は、複数の画像センサの動作を制御する画像センシング方法であって、前記複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサ全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して、前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御する。
この方法により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータを、センシング領域内での対象物の有無や位置に応じて取捨選択することにより、対象物の情報を優先してセンシング対象領域全体の情報を確保しながら、読み出しデータ量を削減することができるので、画像センサの消費電力を削減しながら、監視領域全体の情報を確保した上で、対象物の情報をより優先した映像のモニタリングができる。
また、上記方法において、前記重複センシング領域または単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように、前記第1および第2の詳細度を制御する。
この方法により、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータの読み出し調整だけでなくセンシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサによる対象物周辺領域全体の情報をも対象物を含まない画像センサに比べて優先的に確保することにより、複数の画像センサの映像を効率的に蓄積できる。
本発明の画像センシング制御プログラムは、複数の画像センサの動作を制御する画像センシング制御プログラムであって、複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサの全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して、前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御するステップを備え、コンピュータに前記画像センシングステップを実行させる。
このプログラムにより、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータを、センシング領域内での対象物の有無や位置に応じて取捨選択することにより、対象物の情報を優先してセンシング対象領域全体の情報を確保しながら、読み出しデータ量を削減することができるので、画像センサの消費電力を削減しながら、監視領域全体の情報を確保した上で、対象物の情報をより優先した映像のモニタリングができる。
また、上記プログラムにおいて、前記複数の画像センサによりセンシングされる前記重複センシング領域または単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように、前記第1および第2の詳細度を制御するステップを備える。
このプログラムにより、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータの読み出し調整だけでなくセンシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサによる対象物周辺領域全体の情報をも対象物を含まない画像センサに比べて優先的に確保することにより、複数の画像センサの映像を効率的に蓄積できる。
本発明によれば、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータを、センシング領域内での対象物の有無や位置に応じて取捨選択および/またはセンシングする詳細度を制御することにより、対象物の情報を優先してセンシング対象領域全体の情報を確保しながら、読み出しあるいは蓄積データ量を削減することができるので、センシング領域全体の情報を確保した上で、対象物の情報をより優先した映像のモニタリングや長時間のデータを記録することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムは、複数の画像センサにより重複してセンシングされている領域のデータを読み出すスケジュールを、センシング領域内での対象物の有無や位置に応じて変更することにより、センシング対象領域全体の情報および対象物の情報を確保しながら、蓄積データ量を削減するものである。
図1は、本実施の形態に係る画像センシングシステムの概略構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態の画像センシングシステムは、画像センシング装置100と、複数の画像センサ101と、センシングデータ蓄積部107とを備える。画像センサ101は、センシング対象領域に対して複数設置される。図2は、監視領域であるセンシング対象領域200(矩形ADPM)全体を死角なく監視するように、固定画角の画像センサ101を4台(C、C、C、C)設置した例である。ここで、画像センサC、C、C、Cがセンシングする領域は、それぞれ、矩形ACKI、矩形BDLJ、矩形EGOM、矩形FHPNである。
画像センシング装置100は、フレームメモリ102と、部分センシング領域記憶部103と、部分センシング領域別イベント検出部104と、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105と、蓄積データ選択部106とを備える。画像センサ101により得られる画像データ(以下、センシングデータと呼ぶ)は、画像センサ101ごとにフレームメモリ102に記憶される。図2において、画像センサ101のセンシング領域により分割された領域R〜Rを部分センシング領域201と呼び、部分センシング領域記憶部103に記憶される。部分センシング領域201には、R、R、R、Rのように1つの画像センサ101のみでセンシングされる単独センシング領域203と、R、R、R、R、Rのように複数の画像センサ101によりセンシングされる重複センシング領域204が存在する。
部分センシング領域別イベント検出部104は、部分センシング領域201ごとに動きや対象物202の有無を検出する。部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105は、各画像センサ101が各部分センシング領域201をセンシングするスケジュールを記憶する。蓄積データ選択部106は、部分センシング領域別イベント検出部104により検出された対象物202の情報と、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105が記憶している部分センシング領域201のセンシングスケジュールに基づいて、センシングデータ蓄積部107に蓄積する部分センシング領域201のセンシングデータを決定する。
以上のように構成された本実施の形態の画像センシングシステムの動作を説明する。図3は、複数の画像センサ101により重複してセンシングされているセンシング領域のセンシングデータを、対象物202の検出状況に応じて取捨選することにより、センシング対象領域200全体の情報および対象物202の情報を確保しながら蓄積する手順を示すフローチャートである。ここでは、図2に示すようなセンシング対象領域200を、複数の画像センサC(i=1,2,…,n;nは画像センサ101の数であり、ここでは4台)により、センシング対象領域200全体を離散的な時刻t(t=0,1,2,…)ごとに同時にセンシングする場合について説明する。
(ステップS101:画像センサCによるセンシングデータの記憶)
各画像センサ101が、担当するセンシング領域を所定のフレームレートでセンシングする。各画像センサ101がセンシングして得られたセンシングデータをフレームメモリ102に記憶する。図2の場合、画像センサC、C、C、Cがセンシングする領域は、それぞれ矩形ACKI、矩形BDLJ、矩形EGOM、矩形FHPNである。また、図2のGCi Rkは、部分センシング領域R(k=1,2,…,n;nは部分センシング領域の数)を重複してセンシングしているノード集合であり、ノード番号iの昇順に記憶している(例えば、GCi R1={C},GCi R4={C,C},GCi R5={C,C,C,C})。
(ステップS102:対象物の有無を検知)
部分センシング領域別イベント検出部104が、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに対象物202の有無を検知し、その結果を一時的に記憶する。対象物202の検知は、フレームメモリ102に時系列に記憶されているセンシングデータを用いて、フレーム間差分やその他の公知の画像処理方法により検出すればよい。なお、フレームメモリ201のセンシングデータを利用せずに、赤外線センサなどの検知センサを画像センサのセンシング領域に対応させて設置することにより、人物などの熱源を感知してもよい。
(ステップS103:蓄積スケジュール選択)
蓄積データ選択部106が、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールおよび部分センシング領域別イベント検出部104による対象物202の検知結果に基づき、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに、センシングデータをフレームメモリ102から読み出して、センシングデータ蓄積部107に蓄積する。このとき、対象物無し、または単独センシング領域203で対象物202が検出されている場合はステップS104へ進み、重複センシング領域204で対象物202が検出されている場合はステップS105へ進む。
(ステップS104:データ削減スケジュールによる蓄積)
蓄積データ選択部106は、後述するデータ削減スケジュールにより、部分センシング領域ごとにフレームメモリ102からセンシングデータを読み出して、センシングデータ蓄積部107に蓄積する。データ削減スケジュールは、重複センシング領域をセンシングしている複数の画像センサ101のセンシングデータを時間軸上で交互にフレームメモリ102から読み出すものである。データ削減スケジュールは、次のようにして決定する。時間tに領域Rのセンシングを担当する画像センサCをGCi Rk(m),(m=0,1,…)とする。GCi Rk(m)は、画像センサの集合GCi Rkの左からm+1番目の要素を表し、mはm=(t)mod(|GCi Rk|)により決定する。但し、modは剰余演算を表し、|GCi Rk|は集合GCi Rkの要素数、すなわち、部分センシング領域Rのセンシングを担当する画像センサCの個数を表す。mは0から(|GCi Rk|−1)の間の整数値をとる。例えば、領域Rについては、センシング可能な画像センサ101の集合は、GCi R5={C,C,C,C}であり、時刻t=0のときm=0でC、時刻t=1のときm=1でC、時刻t=2のときm=2でC、時刻t=3のときm=3でCが選択される。以降、時刻t=4sのときm=0でC1、時刻t=4s+1のときm=1でC、時刻t=4s+2のときm=2でC、時刻t=4s+3のときm=3でCがセンシングを担当する。但し、s=0,1,2,…である。
データ削減スケジュールの一例を図4に示す。ここで、全ての画像センサ101が時刻tまでに読み出す合計データ量DTOTAL(t)は(式1)により求められる。但し、上付き添字であるRCi を有するDは、部分センシング領域Rci kに対して時刻tまでにノードCが読み出した全データ量を表し、quoは商を表す。また、上付き添字であるRCi を有するαは、部分センシング領域RをセンシングするノードCの撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device))上の領域の撮像素子全体面積に対する割合である。
図2に示すように、4つの画像センサ101が互いにセンシング領域の1/4(25%)または1/2(50%)を共有している配置の場合に、図4に示すデータ削減スケジュールで(式1)により読み出して合計データ量を算出した場合、常時全フレームのセンシングデータを読み出した場合と比較して、読み出した合計データ量を43.75%削減できる。これは、各時刻において常時全フレームのセンシングデータを読み出した場合、そのデータ量は部分センシング領域201の16個分となる。一方で、センシング対象領域200をくまなくセンシングするために必要な部分センシング領域201の数は9個であり、重複センシング領域のセンシングデータの読み出しを、図4に示すデータ削減スケジュールにより、少なくとも1つの画像センサ101のみが行うことにより、各時刻とも16−9=7個分のデータ量を削減することができ、その削減率は7/16=0.4375となる。
Figure 0004981571
(ステップS105:対象物優先スケジュールによる蓄積)
図3において、蓄積データ選択部106は、後述する対象物優先スケジュールにより、部分センシング領域ごとにフレームメモリ102からセンシングデータを読み出して、センシングデータ蓄積部107に蓄積する。対象物優先スケジュールは、重複センシング領域内に対象物202が存在する場合に、重複センシング領域をセンシングしている複数の画像センサ101のうち、少なくとも2つ以上の画像センサ101のセンシングデータを同時にフレームメモリ102から読み出すものである。例えば、重複センシング領域をセンシングしている全ての画像センサ101のセンシングデータを読み出すものとすれば、図5に示すように、t=4からt=10の間に対象物202が部分センシング領域R、R、R、R、Rを移動した場合、対象物優先スケジュールは図6に示すものとなる(太線枠で囲まれた部分が、図4に示したデータ削減スケジュールに比べて対象物202の情報確保のためにさらにデータを読み出す部分を示している)。このときのデータ削減率の推移は、43.75%(t=4)⇒43.75%(t=5)⇒37.5%(t=6)⇒25.00%(t=7)⇒37.5%(t=8)⇒43.75%(t=9)⇒43.75%(t=10)となる。これにより、全画像センサ101の全フレームのセンシングデータを常時読み出す場合と比較して、読み出しデータ量を削減しながら、複数の視点から対象物のデータを確保するようにセンシングデータを蓄積することができる。
以上説明したように、本実施の形態の画像センシングシステムによれば、複数の画像センサ101により重複してセンシングされている領域のセンシングデータを、センシング領域内での対象物202の有無や位置に応じて取捨選択することにより、センシング対象領域全体の情報および対象物202の情報を確保しながら、蓄積するデータ量を削減することができる。
なお、本実施の形態では、重複センシング領域に対象物202が存在する場合、重複センシング領域をセンシングしている全ての画像センサ101のセンシングデータを読み出す例で説明したが、これに限らず、例えば対象物202が人物で、顔の特定を対象としている場合には、顔の写っていないセンシングデータは蓄積しないなどとしてもよい。また、単独センシング領域に人物がいる場合でも、その移動方向が重複センシング領域に近づいているような場合には、あらかじめ、重複センシング領域のセンシングデータを、該当する重複センシング領域をセンシングしている全画像センサ101のセンシングデータの蓄積を開始するなどしてもよい。
また、本実施の形態では、各画像センサ101から得られるセンシングデータを全てデータ蓄積側のフレームメモリ102に一時的に記憶し、対象物202の有無に応じて、蓄積するセンシングデータを部分センシング領域ごとにフレームメモリ102から切り出す例で説明したが、画像センサ101側に部分センシング領域記憶部103、部分センシング領域別イベント検出部104、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105、蓄積データ選択部106を搭載し、部分センシング領域別イベント検出部104による対象物のセンシング領域内での有無や位置情報を画像センサ101間で通信することによって、画像センサ101の撮像素子からのデータ読み出し量を削減し、画像センサ101の消費電力の削減や、転送するセンシングデータ量の削減ができることはいうまでもない。
また、本実施の形態では、対象物202の有無や位置情報に基づいて、重複センシング領域のセンシングデータを取捨選択する例で説明したが、本発明はこれに限定されない。対象物202の検出以外にも、GUI(Graphical User Interface)などにより、ユーザがより詳細に情報を得たいセンサやセンシング領域を指定し、その指定に追従して、重複センシング領域の情報を自動的に取捨選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、さらに、複数の画像センサ101が音声の録音および送信機能つき、または別マイクなどでセンシング領域の音声を録音・送信できるような場合には、画像データのみならず、音声データを組み合わせて制御することにより、よりきめ細かいマルチセンサ制御が可能となる。例えば対象物202が検出されている場所で映像データを蓄積するとともに音声の録音を開始するような制御を行うことも可能である。また、重複センシング領域について、対象物202が検知されているが映像データを蓄積することがデータ容量的に困難な場合には、音声データのみを蓄積するなどしてもよい。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1の画像センシングシステムでは、複数の画像センサ101により重複してセンシングされている領域のセンシングデータを読み出すスケジュールを、センシング領域内での対象物202の有無や位置に応じて変更することにより、センシング対象領域全体の情報および対象物202の情報を確保しながら、蓄積データ量を削減する画像センシング装置について説明した。実施の形態2の画像センシングシステムは、部分センシング領域ごとのデータ読み出しスケジュールを変更するだけでなく、さらに読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように、部分センシング領域ごとに、読み出すデータの詳細度も制御するように考慮したものである。具体的には、各部分センシング領域を複数の詳細度でセンシングし、かつ複数の部分センシング領域から読み出す合計データ量が所定の目標値となるように、前記複数の詳細度を複数の目標詳細度に近づけるよう制御するものである。
まず、図7を用いて実施の形態2の画像センシングシステムにおける複数の詳細度を説明する。図7に示すように、部分センシング領域201(例えば図2におけるR〜R)の全体を所定の詳細度でセンシングする領域を部分センシング領域全体フレームと呼ぶ(部分センシング領域全体フレーム701)。前記所定の詳細度を部分センシング領域全体フレーム詳細度と呼び、より具体的には、部分センシング領域全体フレーム画素703の水平方向の画素数である部分センシング領域全体フレーム水平解像度および垂直方向の画素数である部分センシング領域全体フレーム垂直解像度である。
また、部分センシング領域201内の一部領域を所定の詳細度でセンシングする領域を部分センシング領域局所フレームと呼ぶ(部分センシング領域局所フレーム702)。また、前記所定の詳細度を部分センシング領域局所フレーム詳細度と呼び、より具体的には、部分センシング領域局所フレーム画素704の水平方向の画素数である部分センシング領域局所フレーム水平解像度および垂直方向の画素数である部分センシング領域局所フレーム垂直解像度である。部分センシング領域局所フレーム702は対象物202などを詳細にセンシングするために用いられる。
次に、図8および図2を用いて、実施の形態2の画像センシング装置の概要を説明する。実施の形態2の画像センシング装置では、前記部分センシング領域全体フレーム詳細度および前記部分センシング領域局所フレーム詳細度を調整することにより、各部分センシング領域における、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域局所フレーム702による読み出しデータ量を、各部分センシング領域ごとに設定されたそれぞれの目標データ量(部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802)に近づけ、かつ、図2に示すような部分センシング領域の隣接関係を参照し、各部分センシング領域の部分センシング領域全体フレーム701による読み出しデータ量と、前記部分センシング領域と隣接する部分センシング領域の部分センシング領域全体フレーム701による読み出しデータ量との差分を少なくしながら、これと同時に、全部分センシング領域において読み出す合計データ量を所定の目標となる合計データ量(目標合計データ量803)に近づけるよう制御する。このとき、対象物202を含む部分センシング領域の部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802の値を、対象物202を含まない部分センシング領域全体フレーム目標データ量801の値より大きく設定しておくなどにより、図8に示すように、対象物自身および対象物202の周辺情報(R、R)を対象物202がいない領域(R、Rなど)より優先的に確保することができる。
すなわち、実施の形態2の画像センシング装置は、各部分センシング領域のデータ読み出しスケジュールだけでなく、センシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサ101による対象物周辺領域全体の情報をも対象物202を含まない画像センサ101に比べて優先的に確保して、複数の画像センサ101の映像を蓄積できるよう考慮したものである。
図9は、実施の形態2の画像センシングシステムの概略構成を示すブロック図である。図9において、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付している。図9の画像センシング装置900では、図1の蓄積データ選択部106に代えて、詳細度可変蓄積データ選択部901を備え、さらに目標データ量設定記憶部902、部分センシング領域多重詳細度記憶部903および部分センシング領域多重詳細度算出部904を備える。
詳細度可変蓄積データ選択部901は、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールおよび部分センシング領域別イベント検出部104による対象物202の検知結果に基づき、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに、部分センシング領域多重詳細度記憶部903に記憶されている詳細度に基づき、センシングデータをフレームメモリ102から読み出してセンシングデータ蓄積部107に蓄積する。この際、フレームメモリ102からセンシングデータを読み出す前に、読み出すセンシングデータの詳細度を算出するため、部分センシング領域多重詳細度算出部904を起動する。
目標データ量設定記憶部902は、部分センシング領域全体フレーム目標データ量801、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802および目標合計データ量803を、全ての部分センシング領域全体フレームおよび部分センシング領域局所フレームについて設定および記憶する。例えばユーザが設定する場合には、目標データ量設定記憶部902の図示しないキーボードなどから入力され記憶される。また、メーカーがあらかじめ設定した所定の部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング局所フレーム目標データ量802を記憶しているとしてもよい。
さらには、センシングデータ蓄積部107の蓄積容量、フレームメモリ102からのデータ読み出し速度、画像センサ101の数、部分センシング領域201の数、対象物202の数などに比例/あるいは反比例して、部分センシング領域全体フレーム目標データ量701および部分センシング領域局所フレーム目標データ量702を動的に変更してもよい。例えば、前記蓄積容量や前記データ読み出し速度に比例して部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802を与える、あるいは処理する対象物の数に反比例して部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802を与えるなどしてもよい。
部分センシング領域多重詳細度記憶部903は、部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度を、対象物202が検出された部分センシング領域201の撮影を担当する画像センサ101全てに対して対象物202の数だけ設定し記憶する。また、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度については、対象物202が検出された部分センシング領域201については、部分センシング領域201の撮影を担当する画像センサ101全てに対して設定し、対象物202が検出されていない部分センシング領域201については、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールに従って設定する。これらの設定について図8を例に説明する。
部分センシング領域Rについては、画像センサCの単独センシング領域であるため、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を画像センサCに対して常に設定し、部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度については、対象物202の数である2つ設定する。また、部分センシング領域Rについては、画像センサCおよびCによる重複センシング領域であるため、画像センサCおよびCそれぞれに対して、部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を設定する。
さらに、部分センシング領域Rについては、画像センサCおよびCによる重複センシング領域であるが、対象物202が存在しないため、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールに従って、画像センサCまたはCのいずれかに交互に設定する。
部分センシング領域多重詳細度算出部904は、目標データ量設定記憶部902で設定された部分センシング領域全体フレーム目標データ量801、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802および目標合計データ量803、ならびに、部分センシング領域記憶部103に記憶された部分センシング領域の隣接関係に基づいて、部分センシング領域201ごとに部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度を算出し、部分センシング領域多重詳細度記憶部903に記憶する。
ここで、部分センシング領域記憶部103に記憶された部分センシング領域201の空間的な隣接関係の例を示す。例えば、図2の例では、部分センシング領域Rは部分センシング領域R、R、Rと隣接しており、部分センシング領域Rは部分センシング領域R〜Rと隣接している。
部分センシング領域多重詳細度算出部904は、部分センシング領域局所フレーム詳細度により決まる部分センシング領域局所フレームデータ読み出し量と局所フレーム目標データ量802との差分、および部分センシング領域全体フレーム詳細度により決まる部分センシング領域全体フレームデータ読み出し量と部分センシング領域全体フレーム目標データ量801との差分を少なくし、かつ、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201の隣接関係を参照し、各部分センシング領域201の部分センシング領域全体フレームデータ読み出し量と前記部分センシング領域の周辺部分センシング領域の部分センシング領域全体フレームデータ読み出し量との差分を少なくしながら、同時に全部分センシング領域の部分センシング領域全体フレームデータ読み出し量および部分センシング領域局所フレームデータ読み出し量の総和である全部分センシング領域での合計データ読み出し量と目標合計データ量803との差分を少なくするような部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度を算出する。
以上のように構成された実施の形態2の画像センシングシステムの動作を、図10のフローチャートを用いて説明する。図10は、図2に示した部分センシング領域201の部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度を図8に示した考え方に基づき算出する手順を示すフローチャートである。ここでは図2に示すようなセンシング対象領域200を、複数の画像センサC(i=1,2,・・・,n;nは画像センサ101の数、ここでは4台)で詳細度を考慮してセンシングする例について説明する。
(ステップS1001:画像 センサCによるセンシングデータの記憶)
各画像センサ101は、担当するセンシング領域を所定のフレームレートでセンシングし、センシングデータをフレームメモリ102に記憶させる。図2の場合、画像センサC、C、C、Cがセンシングする領域は、それぞれ矩形ACKI、矩形BDLJ、矩形EGOM、矩形FHPNである。また、図2にGCi Rkは、部分センシング領域R(k=1,2,…,n、nは部分センシング領域の数)を重複してセンシングしているのノード集合であり、ノード番号iの昇順に記憶している(例えば、GCi R1={C1},GCi R4={C1,C3},GCi R5={C1,C2,C3,C4})。
(ステップS1002:対象物の有無を検知)
部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに部分センシング領域別イベント検出部104により対象物202の有無を検知し、その結果を部分センシング領域別イベント検出部104が一時的に記憶する。対象物202の検知は、フレームメモリ102に時系列に記憶されているセンシングデータを用いて、フレーム間差分やその他の公知の画像処理方法により検出すればよい。なお、フレームメモリ201のセンシングデータを利用せずに、赤外線センサなどの検知センサを画像センサ101のセンシング領域に対応させて設置することにより、人物などの熱源を感知してもよい。
(ステップS1003:蓄積スケジュールに基づく算出対象とする部分センシング領域全体フレーム詳細度および局所フレーム詳細度の設定)
詳細度可変蓄積データ選択部901は、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュール、および部分センシング領域別イベント検出部104による対象物202の検知結果に基づき、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに、算出対象とする部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度、および部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度を、部分センシング領域多重詳細度記憶部903に記憶する。
ここでは、部分センシング領域局所フレーム詳細度および部分センシング領域全体フレーム詳細度を表すパラメータである部分センシング領域全体フレーム水平解像度および部分センシング領域全体フレーム垂直解像度、また部分センシング領域局所フレーム水平解像度および部分センシング領域局所フレーム垂直解像度を、部分センシング領域多重詳細度記憶部903に記憶する。但し、部分センシング領域全体フレームや部分センシング領域局所フレームの水平解像度対垂直解像度のアスペクト比が分かれば、どちらか一方のパラメータのみを記憶するだけでよい。ここでは、部分センシング領域Rの部分センシング領域全体フレーム水平解像度をwk,i とし、部分センシング領域局所フレーム水平解像度をwk,h,i とする。但し、(h=1,2,・・・,m)、mは部分センシング領域局所フレームの数である。また以後、部分センシング領域Rのアスペクト比をak,i:bk,iとして説明する。
部分センシング領域局所フレーム702の詳細度は、対象物202が検出された部分センシング領域201の撮影を担当する画像センサ101の全てに対して対象物202の数だけ設定し記憶する。また、部分センシング領域全体フレーム701の詳細度については、対象物202が検出された部分センシング領域201については、部分センシング領域201の撮影を担当する画像センサ101の全てに対して設定し、対象物202が検出されていない部分センシング領域201については、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールに従って設定する。この設定について図8を例に説明する。部分センシング領域Rについては、画像センサCの単独センシング領域であるため、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を画像センサCに対して常に設定し、部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度については、対象物202の数である2つ設定する。
また、部分センシング領域Rについては、画像センサCおよびCによる重複センシング領域であるため、画像センサCおよびCそれぞれに対して、部分センシング領域局所フレーム702および部分センシング領域局所フレーム詳細度、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を設定する。
さらに、部分センシング領域Rについては、画像センサCおよびCによる重複センシング領域であるが、対象物202が存在しないため、部分センシング領域全体フレーム701および部分センシング領域全体フレーム詳細度を、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールに従って、画像センサC或いはCのいずれかに交互に設定する。
(ステップS1004:目標データ量の設定)
目標データ量設定記憶部902により、部分センシング領域全体フレーム目標データ量801、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802および目標合計データ量803を、全ての部分センシング領域全体フレームおよび部分センシング領域局所フレームについて設定および記憶する。
図11に部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802の具体的な設定例を示す。図11において、各部分センシング領域201全体のデータ量を1とすると、部分センシング領域全体フレーム目標データ量801は、例えば1/4などと表すことができる。実際には、画像センサ101のデータが1600×1200(水平解像度×垂直解像度)画素のデータ量であるとすると、部分センシング領域1つのデータ量は800×600画素であり、例えばその1/2の400×600画素や1/4の400×300画素のデータ量を部分センシング領域全体フレーム目標データ量として与える。
図11の例では、対象物202が存在する周辺の情報量をより確保するため、対象物202が存在する部分センシング領域の部分センシング領域全体フレーム目標データ量801を対象物202が存在しない部分センシング領域の部分センシング領域全体フレーム目標データ量801より高く設定している。また部分センシング領域局所フレーム目標データ量802については、対象物202の領域を包含するように部分センシング領域局所フレーム702を与えるが、想定する大きさの対象物202の領域の80%(0.8倍)のデータ量などと設定すればよい。
あるいは、例えば120%(1.2倍)のデータ量を指定し、対象物202の近傍領域の詳細情報をさらに確保するようにしてもよい。具体的な値としては、部分センシング領域全体フレーム目標データ量801については、移動する対象物202などを検出するのに最低限必要なデータ量を、例えば320×240画素や160×120画素などと与えればよい。
また、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802については、その画像データを人間が見たときに誰かを識別できるようなデータ量、または、顔認証装置などで必要となるデータ量等などアプリケーションに応じて、例えば256×256画素や128×128画素を与えればよい。このようにして設定する部分センシング領域全体フレーム目標データ量801および部分センシング領域局所フレーム目標データ量802はあくまで目標値であって、実際にフレームメモリ102から読み出すデータ量は、部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度によって決まる。
部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度は、以下で説明するステップS1005によって、全部分センシング領域からの読み出しデータ量の合計の目標値である目標合計データ量803の値に近い値になるように、対象物202の数の増減にも対応して部分センシング領域多重詳細度算出部904によって算出される。目標合計データ量803については、センシングデータ蓄積部107の蓄積容量や蓄積可能データ転送レート、フレームメモリ102からの読み出し速度、本発明を監視装置として利用する際に、イメージデータをモニタで監視するために最低限必要なデータ量、先に述べた移動する対象物の検出や顔の認識などに最低限必要なデータ量などを考慮して設定する。
例えば、図11では、部分センシング領域が全体フレーム目標データ量801、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802を達成したときの全部分センシング領域から読み出される合計データ量は、部分センシング領域201の全体データの約3.5個分になるが(部分センシング領域Rは画像センサCおよびCの重複センシング領域であって対象物202が存在するため、画像センサCおよびCそれぞれに部分センシング領域全体フレームおよび部分センシング領域局所フレームが割り当てられるため)、目標合計データ量803を部分センシング領域201の1つ分とすれば、その制約を満たすように、以下で説明するステップS1005により、部分センシング領域多重詳細度算出部904が、各部分センシング領域における部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度を算出する。
(ステップS1005:部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度の算出)
詳細度可変蓄積データ選択部901は、ステップS1003およびS1004の完了後、部分センシング領域多重詳細度算出部904を起動する。部分センシング領域多重詳細度算出部904は、目標データ量設定記憶部902で設定された部分センシング領域全体フレーム目標データ量801、部分センシング領域局所フレーム目標データ量802および目標合計データ量803、ならびに、部分センシング領域記憶部103に記憶された部分センシング領域の隣接関係に基づいて、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュールに基づいて部分センシング領域201ごとに設定された、部分センシング領域全体フレーム詳細度および部分センシング領域局所フレーム詳細度を、以下の(式2)を極小にする部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk,i および部分センシング領域局所フレーム水平解像度wk,h,i として算出する。但し、部分センシング領域Rでの各画像センサCのアスペクト比はak,i:bk,iとする。(式2)においてα1、α2、β、γ、εはそれぞれの第1項から第5項の重み係数であり、5つの項のトレードオフを制御する。
(式2)の第1項および第2項は、それぞれ部分センシング領域R内に対象物202が検出され部分センシング領域局所フレームが設定されている画像センサCの全体フレーム目標データ量Fk,i と部分センシング領域全体フレーム水平解像度がwk,i のときの部分センシング領域全体フレームデータ量の差分を少なくすること、および部分センシング領域局所フレームが設定されていない画像センサCの部分センシング領域全体フレーム目標データ量Fk,j NMと部分センシング領域全体フレーム水平解像度がwk,j のときの部分センシング領域全体フレームデータ量の差分を少なくすることを表している。このとき、Fk,i の値をFk,j NMより大きくする、またα1の値をα2より大きくすることにより、対象物202が含まれているセンシング領域の部分センシング領域全体フレームの詳細度をより上げて、より多くの情報量を確保することができる。Fk,i は、部分センシング領域全体のデータ量にすることが望ましいが、目標合計データ量803の制限が大きく、部分センシング領域局所フレームデータ量、すなわち対象物領域の詳細データ確保を重視する場合には、実際のフレームの大きさの1/4、1/16それ以下など、よりデータ量を削減した目標値を設定する。
(式2)の第3項は、互いに隣接する部分センシング領域で発生する部分センシング領域全体フレームのデータ量の差分を少なくすることを表している。すなわち近隣のセンシング領域における全体フレームの解像度を均一にすることを表している。これにより、対象物202が存在している周辺をセンシングしている画像センサ101からの読み出しデータ量を相対的に高くし、対象物202が存在しない領域周辺をセンシングしている画像センサ101の読み出しデータ量を相対的に低くすることになり、対象物202が存在しているより広い周辺領域の情報をより確保することができる。ここで、(式2)においてSは部分センシング領域Rpと隣接する部分センシング領域の集合を表す。また、撮影領域の隣接関係は、センサの撮影領域の空間的な隣接を表すもので、例えば一定の距離範囲にあるものを隣接領域としてもよいし、あるいは距離としては離れているが、廊下の両端などのようにトポロジー的に隣接するものを指定してもよいし、ユーザが任意に設定してもよい。
(式2)の第4項は、部分センシング領域局所フレーム目標データ量Hと部分センシング領域局所フレーム水平解像度がwk,h,i のときの部分センシング領域局所フレームのデータ量との差分を少なくすることを表している。γの値を他の重み係数に比べて大きくすることで、対象物自身の情報を最も確保することができ、例えば局所フレームの面積に等しい解像度を確保する、さらには対象物の面積以上のデータ量を部分センシング領域局所フレーム目標データ量に設定することで、対象物202の近傍詳細情報まで高い解像度で情報を確保することができる。
部分センシング領域局所フレームは、対象物202の情報量確保だけでなく、静的に重要なセンシング領域内の特定の領域などにも手動で設定できる。対象物202の情報確保の場合、対象物202の大きさなどを基準に設定する。基準の大きさに対して、例えば2.0倍など1.0倍以上の目標値を設定する場合は、対象物202の領域のデータを全て確保した上で、その周辺領域の情報も取得することになる(図11の部分センシング領域局所フレーム目標データ量802参照)。データ量の抑制が大きい場合には、0.5など、1.0未満の目標値を設定する場合は、検出されている対象物202の大きさに対して間引いた情報になる。
(式2)の第5項は、目標合計データ量DTOTALと全部分センシング領域での読み出しデータ量の合計との差分を少なくすることを表している。目標合計データ量DTOTALは、複数の画像センサ101の画像データを蓄積するレコーダの容量やデータ転送レートなどを考慮して与える。
(式2)を極小化する部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk,i 、部分センシング領域局所フレーム水平解像度wk,h,i の算出は、単純には、部分センシング領域の水平画素数が800であるとすれば、部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk,i については0から800の整数値、部分センシング領域局所フレーム水平解像度wk,h,i については0から256などの整数値をとるとして、n個の部分センシング領域全体フレームおよびm個の局所フレームについて全ての部分センシング領域全体フレーム水平解像度および部分センシング領域局所フレーム水平解像度の組み合わせに対して(式2)を計算し、その値が最小となるwk.i およびwk,h,i の組み合わせを選択すればよい。
ここで、これがフレームレートの最適化など、とりうる整数値が0から30など少ない範囲であれば、このように全ての組み合わせに対して最小値を求めるという算出法でもよく、また、監視システムの設計時などでその最適化計算に十分な時間が取れる場合は特に問題はない。しかし、多数の画像センサ101の広い範囲の画像データを短時間で読み出すような場合には、各部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk.i の算出を、自身の全体フレーム目標データ量Fk,i 、自身のセンシング領域内にある部分センシング領域局所フレーム水平解像度wk,h,i 、自身の部分センシング領域に隣接した部分センシング領域全体フレーム水平解像度および部分センシング領域局所フレーム水平解像度、目標合計データ量DTOTALのみを考慮して、(式2)の部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk.i を連続値とみなし、(式3)に示す(式2)をwk.i で偏微分した勾配に基づいて、乱数などにより設定した適当なwk.i の初期値を、適当なステップ幅(例えば0.001など)で逐次更新することによって、(式2)を満たすwk.i の近似解を高速に得ることができる。
部分センシング領域局所フレームが設定されていない部分センシング領域全体フレーム水平解像度wk,j 、および部分センシング領域局所フレーム水平解像度wk,h,i もそれぞれ、(式4)および(式5)に示す勾配に基づいて算出することができる。
図12に目標合計データ量DTOTALを2とした場合(部分センシング領域1つ分のデータ量を1とした場合)の部分センシング領域全体フレーム、部分センシング領域局所フレームのデータ量の一例を示す。
Figure 0004981571
Figure 0004981571
Figure 0004981571
Figure 0004981571
(ステップS1006:詳細度に基づくデータ蓄積)
詳細度可変蓄積データ選択部901は、部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部105に記憶されている蓄積スケジュール、部分センシング領域記憶部103に記憶されている部分センシング領域201ごとに、部分センシング領域多重詳細度記憶部903に記憶されている詳細度に基づき、センシングデータをフレームメモリ102から読み出して、センシングデータ蓄積部107に蓄積する。
以上説明したように、実施の形態2の画像センシングシステムによれば、各部分センシング領域のデータ読み出しスケジュールだけでなくセンシングする詳細度も制御することにより、読み出しデータ量を目標値に近づけるよう削減しながら、対象物自身およびそのごく近傍全体の情報量を最優先に確保すると同時に、複数の画像センサ101による対象物202周辺領域全体の情報をも対象物202を含まない画像センサ101に比べて優先的に確保することにより、複数の画像センサ101の映像を効率的に蓄積できる。
なお、実施の形態2では、対象物202を検出して対象物自身の領域およびその周辺領域の詳細度を高く、その領域から離れた領域の詳細度を低くする例で説明したが、本発明はこれに限定されない。対象物202の検出以外にも、ユーザがより詳細な情報を得たいセンサや領域を指定したり、ユーザが直接任意の部分センシング領域の詳細度を操作したりした内容に追従して、隣接領域の詳細度を自動的に調整するとしてもよい。このようにすれば、ユーザが複数の部分センシング領域の詳細度を直接操作する必要がなく、興味のある領域周辺の情報量を簡単に確保できる、使い勝手の良い監視システムを実現できることはいうまでもない。ユーザによるセンサや領域、詳細度を指定する操作はGUIなどを通してユーザが直接入力してもよい。
また、実施の形態2では、画像センシング装置900が複数の画像センサ101を集中的に制御する例で説明したが、各画像センサ101に画像センシング装置900を内蔵し、直接ネットワークを介して画像センサ101同士が直接センシング領域の情報を送受信して隣接撮影領域を特定し、対象物や異常の検出状態に応じて、各自の部分センシング領域の詳細度を算出および制御できることはいうまでもなく、画像センサ101の駆動消費電力の削減効果や転送データ量の削減効果があり、さらに集中管理方式に比べて、より多数の画像センサ101を自律的に制御することができ、また対象物追従などの時間遅れが減少するなど即応性が高まるという効果が得られる。
本発明は、複数の画像センサを用いた遠隔監視システムに適用が可能であり、特に画像データの転送レートや蓄積データ容量が限られた環境で、対象物が検出された撮影領域を優先しながら監視対象領域全体を同時に監視する装置や監視映像を蓄積する装置への適用が可能である。
本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムの概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムにおけるセンシング領域の一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムの動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムにおけるデータ削減スケジュールの一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムにおけるセンシング領域内の対象物の移動経路の一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る画像センシングシステムにおける対象物優先スケジュールの一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムにおける複数の詳細度を説明する図 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムの処理の概念を示す図 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムの概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムの動作を表すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムにおける目標データ量の設定の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る画像センシングシステムにおける部分センシング領域全体フレーム詳細度および局所フレーム詳細度の算出結果の一例を示す図
符号の説明
100 画像センシング装置
101 画像センサ
102 フレームメモリ
103 部分センシング領域記憶部
104 部分センシング領域別イベント検出部
105 部分センシング領域データ蓄積スケジュール記憶部
106 蓄積データ選択部
107 センシングデータ蓄積部
202 対象物
900 画像センシング装置
901 詳細度可変蓄積データ選択部
902 目標データ量設定記憶部
903 部分センシング領域多重詳細度記憶部
904 部分センシング領域多重詳細度算出部

Claims (9)

  1. 複数の画像センサの動作を制御する画像センシング装置であって、
    複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサの全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、また、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御する画像センシング手段を備える画像センシング装置。
  2. 前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合における少なくとも1つの画像センサの選択を所定の時間間隔ごとに行う請求項1に記載の画像センシング装置。
  3. 前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域または前記単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように前記第1および第2の詳細度を制御する請求項1または請求項2に記載の画像センシング装置。
  4. 複数の画像センサと、
    前記画像センサのセンシングデータを蓄積するためのセンシングデータ蓄積手段と、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像センシング装置とを備え、
    前記画像センシング装置の前記画像センシング手段は、前記複数の画像センサそれぞれのセンシングデータを前記センシングデータ蓄積手段に蓄積する画像センシングシステム。
  5. 前記画像センシング手段は、前記重複センシング領域または前記単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように前記第1および第2の詳細度を算出し、算出した前記詳細度に基づき、センシングデータを前記センシングデータ蓄積手段に蓄積する請求項4に記載の画像センシングシステム。
  6. 複数の画像センサの動作を制御する画像センシング方法であって、
    前記複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサ全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して、前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御する画像センシング方法。
  7. 前記重複センシング領域または単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように、前記第1および第2の詳細度を制御する請求項6に記載の画像センシング方法。
  8. 複数の画像センサの動作を制御する画像センシング制御プログラムであって、
    複数の画像センサにより重複してセンシングされる重複センシング領域において前記重複センシング領域内に対象物を検知した場合は、前記重複センシング領域をセンシングする前記複数の画像センサの全てについて前記重複センシング領域に対する画像データを読み出し、前記重複センシング領域内に対象物が存在しない場合は、前記複数の画像センサのうち少なくとも1つの画像センサを選択して、前記重複センシング領域に対して前記選択した画像センサの画像データを読み出し、前記複数の画像センサが各々単独でセンシングしている単独センシング領域の画像データは常時読み出すように複数の画像センサを制御するステップを備え、コンピュータに前記画像センシングステップを実行させる画像センシング制御プログラム。
  9. 前記複数の画像センサによりセンシングされる前記重複センシング領域または単独センシング領域の全体をセンシングする際の第1の詳細度および前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部をセンシングする際の第2の詳細度をそれぞれ第1の目標詳細度および第2の目標詳細度に近づけ、前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域の周辺領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度を前記重複センシング領域および前記単独センシング領域のうち少なくとも1つのセンシング領域内の一部が前記第2の詳細度によりセンシングされているセンシング領域をセンシングするセンサの前記第1の詳細度に近づけ、前記複数のセンシング領域からの単位時間当たりの読み出しデータ量の合計が所定の目標値となるように、前記第1および第2の詳細度を制御するステップを備える請求項8に記載の画像センシング制御プログラム。
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