JP4981164B2 - 通信システム及び通信ノード - Google Patents

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Description

本発明は、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)を利用した通信技術に関し、特に、モバイルIPv6において規定されている経路最適化に係る技術に関する。
現在、多数のデバイスが、IPネットワークを使用して、相互に通信を行っている。モバイル機器にモビリティサポートを提供するために、IETF(Internet Engineering Task Force)では、IPv6におけるモビリティサポートの開発が進められている。モバイルIPでは、各モバイルノードは、永続的なホームドメインを持っている。モバイルノードが、自身のホームネットワークに接続している場合、モバイルノードには、ホームアドレス(HoA:Home Address)として知られるプライマリグローバルアドレスが割り当てられる。一方、モバイルノードがホームネットワークから離れている場合、すなわち、他のフォーリンネットワークに接続している場合には、通常、モバイルノードには、気付アドレス(CoA:Care-of Address)として知られる一時的なグローバルアドレスが割り当てられる。モビリティサポートの考えは、モバイルノードが他のフォーリンネットワークに接続している場合でも、自身のホームアドレスで、そのモバイルノードまで到達可能となるようにするものである。
このような考えは、下記の非特許文献1において、ホームエージェント(HA:Home Agent)として知られるエンティティを、ホームネットワークに導入することによって実践されている。モバイルノードは、バインディングアップデート(BU:Binding Update)として知られるメッセージを使用して、ホームエージェントへの気付アドレスの登録を行う。これにより、ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとの間のバインディングを生成することが可能となる。ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスに向けられたメッセージをインターセプト(intercept)し、パケットのカプセル化(あるパケットを新たなパケットのペイロードとすることであり、パケットトンネリングとしても知られている)を用いて、そのパケットをモバイルノードの気付アドレスに転送する機能を担っている。
一方、無線デバイスの台数の増加はさらに加速しており、モビリティ技術において、新たな技術分野(class)が現れるであろうことが予想される。その1つが、ノードを含むネットワーク全体が、そのまま接続ポイントを変えるネットワークモビリティ(すなわち、NEMO)である。個々のホスト用のモビリティサポートの概念を、ノードを含むネットワーク用のモビリティサポートに拡張した場合、移動を行うネットワークに係る解決策は、モバイルネットワークがインターネットに対してどの接続ポイントで接続している場合でも、プライマリグローバルアドレスでモバイルネットワーク内のノードに到達可能とすることができる機構の提供を目的としている。
IETFでは、現在、下記の非特許文献2に記載されているように、ネットワークモビリティに対する解決策が展開されている。ここでは、モバイルルータがホームエージェントに対してBUを送信する際に、モバイルルータによって、モバイルネットワーク内のノードが使用しているネットワークプリフィックスが指定される。このネットワークプリフィックスは、BUに挿入されるネットワークプリフィックスオプションとして知られる特別なオプションを使用して指定される。これにより、ホームエージェントは、プリフィックスに基づくルーティングテーブルを構築し、その結果、ホームエージェントは、こうしたプリフィックスを有する送信先に送信されるパケットを、モバイルルータの気付アドレスに転送することが可能となる。
また、トンネリング技術を使用することによって、ホームエージェントを利用したホスト及びネットワークモビリティサポートが提供される。しかしながら、これによって、準最適化(サブオプティマル)又はドッグレッグルーティングとして知られる問題が生じることとなる。この問題は、モバイルノードが通信相手ノードであるコレスポンデントノード(CN:Correspondent Node)と通信を行う際、それらの間において送信されるパケットが、モバイルノードからコレスポンデントノードへのダイレクトな経路を経由するのではなく、ホームエージェントを経由しなければならないことにより生じる。モバイルノードがそのホームエージェントから遠く離れている場合には、このようなドッグレッグルーティングによって、通信は非効率となり、パケットの遅延が増大する。
上述の状況に基づいて、非特許文献1には、モバイルノードがBUをコレスポンデントノードに送信することができる旨が記載されている。コレスポンデントノードが、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとのバインディングを把握した場合、それらの間で伝送されるパケットは、モバイルノードの気付アドレスに直接送受信される(ホームエージェントを経由せずに)。しかし、これには、コレスポンデントノードによって、モバイルIPが理解されてサポートされる必要がある。さらに、モバイルノードが、多数のコレスポンデントノードと通信を行う必要がある場合には、その実行が必要となるバインディングアップデートの回数は、飛躍的に増大する。なお、コレスポンデントノードに対してBUを送信するためには、モバイルノードは、BUメッセージの送信に先立って、モバイルノードとコレスポンデントノードとの間で2つの特別なパケット交換を伴うリターンルータビリティ(RR:Return Routability)手順を実行する必要がある。送信される特別なパケットは、モバイルノードからコレスポンデントノードに送信されるホームテストイニット(HoTI)メッセージ、及び、気付テストイニット(CoTI)メッセージと、HoTIメッセージ及びCoTIメッセージのそれぞれの応答としてコレスポンデントノードから送信されるホームテスト(HoT)メッセージ、及び、気付テスト(CoT)メッセージである。
上述の問題を解決するため、例えば、下記の特許文献1及び特許文献2には、モバイルIPv4で定義されているフォーリンエージェントとして知られるエンティティが記載されている。これらの解決策では、コレスポンデントノード自体がモバイルであることが前提とされ、その結果、コレスポンデントノードがフォーリンエージェントの配下に接続する。そして、経路最適化を達成するために、モバイルノードのフォーリンエージェントと、コレスポンデントノードのフォーリンエージェントとの間でトンネルが確立される。しかしながら、これらの解決策はモバイルIPv4に特有である。モバイルIPv6では、フォーリンエージェントの概念は存在せず、モバイルIPv6やネットワークモビリティへのこれらの解決策の適用方法は不明瞭であるが、おそらく、フォーリンエージェントのように機能するエンティティを設ける必要が生じることになる。また、下記の特許文献3や非特許文献3に開示されている解決策も、上述の解決策と類似している。
下記の特許文献3には、モバイルノードがコレスポンデントノードに対して送信したHoTIメッセージ及びCoTIメッセージをインターセプトするルーティング最適化プロキシが開示されている。ルーティング最適化プロキシは、コレスポンデントノードに代わって、リターンルータビリティ手順を遂行する。
また、非特許文献3には、コレスポンデントルータ(CR:Correspondent Router)が記載されている。モバイルノードがコレスポンデントノードとの間で経路最適化を実行しようとした場合に、モバイルノードは、最初に、対象となるコレスポンデントノードを取り扱っている(代理している)適切なコレスポンデントルータの発見を試みる。コレスポンデントルータが決定された場合には、モバイルノードは、バインディングアップデートをコレスポンデントルータに送信する。これ以降は、モバイルノードからコレスポンデントノードに送信されるパケットは、コレスポンデントルータにトンネルされ、コレスポンデントルータは、パケットの脱カプセル化を行って、そのパケットをコレスポンデントノードに転送する。また同様に、コレスポンデントノードからモバイルノードに送信されるパケットも、コレスポンデントルータによってインターセプトされ、コレスポンデントルータは、そのパケットをモバイルノードにトンネルする。
Keiichi Shimizu and Yusuke Kinoshita, “Route Optimization Method and Agent Apparatus”, US Patent Application 20020009066A1, 29 May 2001. Jarno Rajahalme, “Route Optimizing Mobile IP Providing Location Privacy”, WO 2004/010668, 19 July 2002. Cedric Westphal, “Routing Optimization Proxy in IP Networks”, US Patent Application 20040095913A1, 20 Nov 2002.
Johnson, D. B., Perkins, C. E., and Arkko, J., "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force (IETF) Request For Comments (RFC) 3775, June 2004. Devarapalli, V., et. al., "NEMO Basic Support Protocol", IETF Internet Draft: draft-ietf-nemo-basic-03.txt, Work-In-Progress, June 2004. Ryuji Wakikawa and Masafumi Watari, "Optimized Route Cache Protocol", IETF Internet Draft: draft-wakikawa-nemo-orc-00.txt, Work-In-Progress, July 2004.
しかしながら、上述した特許文献3に開示されている解決策は、コレスポンデントノードが送信先アドレスの変更を行う必要があり、現在のモバイルIPv6の仕様において、どのように動作するかが不明瞭である。すなわち、ここでは、コレスポンデントノードは、依然として、例えばバインディングキャッシュエントリ(BCE)などの必要なデータ構造と共に、経路最適化手続きの機能性を実現していなければならないことが暗示されている。また、コレスポンデントノード自体がモバイルな場合に、この開示されている解決策がどのように動作するかに関しても不明瞭である。
また、上述した非特許文献3に開示されている解決策は、簡単な方法で経路最適化を提供するもののであるが、考慮すべき問題がいくつか存在する。第1に、ここでは、モバイルノードがコレスポンデントルータを発見する必要があるので、モバイルノードの負荷が増大するという問題がある。第2に、モバイルノードがマルチキャストアドレスを使用してコレスポンデントルータを発見するため、最適なコレスポンデントルータが選択される保証がないという問題がある。第3に、モバイルノードが、選択されたコレスポンデントルータが悪意あるノードではなく、本当に、正当なコレスポンデントルータであることをどのようにして検証するかに関して、全く言及されていないという問題がある。
本発明は、従来技術における上述の不利益や短所を解決するか、あるいは少なくとも実質的に改善することを目的とする。特に、本発明は、コレスポンデントノードがモバイルIPv6に記載されているような経路最適化の機能性をサポートしているか否かにかかわらず、経路最適化を達成する手段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、通信相手ノードと、配下のネットワークに存在する前記通信相手ノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータと、経路の最適化を行う機能を有し、前記通信相手ノードと通信を行う通信ノードとを有する通信システムであって、
前記通信ノードは、前記通信相手ノードとの経路の最適化の過程においてCoTIメッセージ又はHoTIメッセージである所定のメッセージを送信し、
前記通信相手ノードは、受信した前記所定のメッセージに応じて、前記コレスポンデントルータに関する情報を含む応答メッセージを送信する通信システムが提供される。
また、上記目的を達成するために、配下のネットワークに存在するネットワークノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータの配下のネットワークに存在し、経路の最適化を行う機能を有する通信ノードと通信する通信相手ノードであって、
前記通信ノードと前記通信相手ノードとの間の経路の最適化の過程において前記通信ノードから送信されるCoTIメッセージ及びHoTIメッセージのいずれか一方又は両方である所定のメッセージを受信する受信手段と、
受信した前記所定のメッセージに応じて、前記コレスポンデントルータに関する情報を含む応答メッセージを送信する送信手段とを、
有する通信相手ノードが提供される。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、経路の最適化を行う機能を有し、通信相手ノードと通信を行う通信ノードであって、
前記通信相手ノードとの経路の最適化の過程においてCoTIメッセージ又はHoTIメッセージである所定のメッセージを送信する送信手段と、
前記所定のメッセージに応じて前記通信相手ノードが送信した、前記通信相手ノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータに関する情報を含むメッセージを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記コレスポンデントルータに関する情報を含む前記メッセージから前記コレスポンデントルータに関する情報を抽出する抽出手段とを、
有し、
前記送信手段は、前記抽出手段が抽出した前記コレスポンデントルータに関する情報に基づき、前記コレスポンデントルータとの経路の最適化の過程において、前記所定のメッセージを前記コレスポンデントルータへ送信する通信ノードが提供される。
本発明は、上記構成を有しており、通信ノード(例えば、モバイルノードやモバイルルータ)と、その通信相手ノード(コレスポンデントノード)との間において、コレスポンデントルータを利用して経路最適化が行われる場合に、最適なコレスポンデントルータの発見や、最適な経路の選択を行うことが可能となるという効果を有している。また、特に、コレスポンデントノードがモバイルIPv6をサポートしているか否かにかかわらず、モバイルノードやモバイルルータと、コレスポンデントノードとの間において、経路最適化を実行可能とするという効果を有している。
本発明の実施の形態におけるシステム構成の一例を示す図 本発明の実施の形態におけるメッセージ交換のシーケンスの第1の例を示す図 本発明の実施の形態におけるメッセージ交換のシーケンスの第2の例を示す図 本発明の実施の形態におけるメッセージ交換のシーケンスの第3の例を示す図 本発明の実施の形態において、特定のコレスポンデントルータが複数のCR−Ringに参加しているシステム構成の一例を示す図 本発明の実施の形態におけるメッセージ交換のシーケンスの第4の例を示す図 本発明の実施の形態におけるCR−Reqメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるCR−Resメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるバインディングアップデートメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるバインディングアクノレッジメントメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるRBUメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるRBAメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるRReqメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるRResメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるホームエージェント又はコレスポンデントルータが、受信したパケットの処理を行う際に使用されるフローチャート 本発明の実施の形態におけるメッセージ交換のシーケンスの第5の例を示す図 本発明の実施の形態におけるUSE−CRメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルノード/ルータとモバイルルータの配下に存在するコレスポンデントノードとの間の経路が最適化されていない状態を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルノード/ルータとモバイルルータの配下に存在するコレスポンデントノードとの間の経路が準最適化されている状態を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルノード/ルータとモバイルルータの配下に存在するコレスポンデントノードとの間の経路が最適化されている状態を示す図 本発明の実施の形態におけるCR−Ring内のコレスポンデントルータ又はホームエージェントの好適な機能アーキテクチャを示す図 本発明の実施の形態におけるモバイルノード/ルータの好適な機能アーキテクチャを示す図 本発明の実施の形態におけるCR−Ringのメンバーであるモバイルノード/ルータの好適な機能アーキテクチャを示す図 本発明の実施の形態におけるUSE−CRメッセージを送信することが可能なコレスポンデントノードの好適な機能アーキテクチャを示す図
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1には、コレスポンデントルータ(CR)141〜144が、グローバルネットワーク(例えば、インターネット)100上に分散して存在している状態が図示されている。また、各コレスポンデントルータ141〜144は、インターネットなどのグローバルネットワーク100において、ネットワークを取り扱っている。なお、コレスポンデントルータによって取り扱われるネットワークは、コレスポンデントネットワークと呼ばれる。コレスポンデントネットワークでは、コレスポンデントルータは、コレスポンデントネットワーク内のノードに対して、コレスポンデントルータ機能(更に可能であれば、ホームエージェント機能も)を提供する。例えば、図1に図示されているように、コレスポンデントルータ142は、コレスポンデントネットワーク110を有している。これは、コレスポンデントルータ142が、コレスポンデントネットワーク110内のノード(例えば、コレスポンデントノード(CN)160)から特定のアドレスに送信されるパケットをインターセプトすることが可能であるとともに、任意の送信元から、そのコレスポンデントネットワーク110内の送信先へのパケットを転送することができなければならないことを意味している。また、これは、通常、コレスポンデントルータがコレスポンデントネットワークの境界ゲートウェイであることを意味しているが、コレスポンデントルータは、コレスポンデントネットワーク内に経路を設けることも可能であり、これによって、コレスポンデントルータが境界ゲートウェイではない場合でも、コレスポンデントルータは、コレスポンデントネットワーク内のノードから特定の送信先に送信されるパケットをインターセプトできることが保証される。
ここで、モバイルノード(MN)125とコレスポンデントノード160との間のトラフィックに関する経路最適化を考える。なお、本発明は、モバイルネットワーク102とコレスポンデントノード160との間のトラフィックのために、モバイルルータ(MR)120に対しても適用することが可能である。なお、以下では、モバイルノード125及びモバイルルータ120のいずれか一方を示す記載として、モバイルノード120/125、あるいはモバイルノード/ルータを使用することもある。また、ホームエージェント(HA)140は、モバイルノード120/125のホームエージェントとして機能しており、コレスポンデントルータ142は、コレスポンデントノード160を含むコレスポンデントネットワーク110を取り扱っている。
以下では、モバイルノード120/125が、コレスポンデントノードとの間で経路最適化を試みる際に、コレスポンデントルータ142に関する情報を取得するためのシステムや方法について説明する。本発明の好適な実施の形態の1つとして、コレスポンデントルータが相互に協同するシステムが、コレスポンデントルータリング(CR−Ring)を作ることによって、上記の目的が達成される。CR−Ringの各メンバーは、どのコレスポンデントルータがどのコレスポンデントノードに代わって経路最適化を実行することができるかに関する情報を有している。このとき、図1において、CR−Ring104の各メンバーは、モバイルノード120/125に対して、コレスポンデントノード160のための実際のコレスポンデントルータ(すなわち、コレスポンデントルータ142)を通知することが可能である。また、この実施の形態の派生例としては、モバイルノード120/125のホームエージェント140がCR−Ring104のメンバーであり、モバイルノード120/125に対して、このコレスポンデントルータ142を通知する。また、この実施の形態の別の派生例としては、モバイルノード120/125自身が、CR−Ring104のメンバーである。
また、本発明の別の好適な実施の形態では、コレスポンデントノード160が、自身に代わって経路最適化を実行することができるコレスポンデントルータ(すなわち、コレスポンデントルータ142)を把握している。この場合には、コレスポンデントノード160自身が、モバイルノード120/125への通知を行う。
以下、これらの実施の形態及び派生例に関して、詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明を詳細に理解できるように、特定の数、時間、構造、その他のパラメータなどが詳しく説明されるが、こうした詳細な設定は一例であり、当業者にとっては、こうした特定の詳細な設定を行わなくても、本発明が実現可能であることは明白である。
本発明の好適な実施の形態の1つでは、コレスポンデントルータ141〜144は、相互に協同しており、コレスポンデントルータリング(CR−Ring)104を形成している。また、ホームエージェント140も、CR−Ring104のメンバーの一員である。この場合、ホームエージェント140自身も、コレスポンデントルータ機能を提供することが可能である。CR−Ring104では、各メンバーが、CR−Ring104のすべてのメンバーに関するリストを有している。また、さらに、このリストには、コレスポンデントネットワークのネットワークプリフィックスも記されている。なお、以下では、このプリフィックスをコレスポンデントプリフィックスと呼ぶことにする。さらに、このリストには、リスト上の各メンバーとの間でセキュリティ関係を確立するために必要な情報(例えば、メンバーの公開鍵)が含まれていることが望ましい。なお、管理者が、CR−Ring104の各メンバーに、このリストを手動で分配することも可能であり、また、コンテンツ配信プロトコル(異なるウェブサーバ間のウェブコンテンツの同期化に利用されるプロトコル)などを用いて、定期的にリストの更新が行われるようにすることも可能である。なお、以下では、任意の方法で設定された上述のようなリストを、CR−リスト(CR−List)と呼ぶことにする。
また、CR−Ring104は、インターネットサービスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider)が、これらの協同関係にあるコレスポンデントルータ及びホームエージェントを配置することによって手動で形成されてもよく、また、サービスプロバイダのグループ同士が相互に協同して、コレスポンデントルータサービスを提供する関係を作ることによって、CR−Ring104が形成されてもよい。
図2には、モバイルノード120/125とコレスポンデントノード160との間におけるパケットの経路最適化が実現されるまでのメッセージ交換のシーケンスが図示されている。モバイルノード120/125が、コレスポンデントノード160に対して送信するデータパケット(データ)202を有しているが、コレスポンデントノード160への経路が最適化されていないことに気付いたとする。この場合、データパケット202は、アウタパケット(トンネル化されたデータ)201によってホームエージェント140にトンネルされる。アウタパケット201には、モバイルノード120/125が、コレスポンデントルータリクエスト(CR−Req:Correspondent Router Request)と呼ばれるモビリティヘッダオプションを付加する。このCR−Reqによって、モバイルノード120/125が、インナパケット(データ)202に記載されている送信先(すなわち、コレスポンデントノード160)にとって適切なコレスポンデントルータとの間における経路最適化を開始することを所望している旨が、ホームエージェント140に示される。
ホームエージェント140は、このパケット201を受信した場合に脱カプセル化を行い、コレスポンデントノード160に対してインナパケット202を送信する。また、ホームエージェント140は、アウタパケット201に埋め込まれているCR−Reqの処理を行った後、CR−リスト内のどのコレスポンデントルータが、コレスポンデントノード160が存在しているネットワークを取り扱っているかを調べるため、そのCR−リストをチェックする(図2における処理203)。ホームエージェント140は、適切なコレスポンデントルータ142を発見した場合には、コレスポンデントルータ142に対して、リングバインディングアップデート(RBU:Ring Binding Update)メッセージ204を送信する。このRBUメッセージ204によって、モバイルノード120/125のホームアドレスと気付アドレスとの現在のバインディングが、コレスポンデントルータ142に通知される。なお、ホームエージェント140とコレスポンデントルータ142との間に確立されているセキュリティ関係によって、RBUメッセージ204を保護することが可能である。RBUメッセージ204の検証後、コレスポンデントルータ142は、このバインディングを受け入れるとともに、ホームエージェント140に対して、リングバインディングアクノレッジメント(RBA:Ring Binding Acknowledgement)メッセージ205による応答を行う。そして、これ以降、コレスポンデントルータ142は、モバイルノード120/125から直接、トンネル化されたパケットを受信することが可能となる。
また、ホームエージェント140は、コレスポンデントルータ142が存在している旨をモバイルノード120/125に通知するためのコレスポンデントルータレスポンス(CR−Res)メッセージ206を、モバイルノード120/125に対して送信する。CR−Resメッセージ206は、コレスポンデントルータ142に関する情報を含むコレスポンデントルータオプション(CR−Option)を有している。そして、これ以降、モバイルノード120/125は、コレスポンデントノード160に送信するパケットをトンネル化して、コレスポンデントルータ142に直接パケットを送信することが可能となる。この処理は、図2において、トンネルパケット(トンネル化されたデータ)207によるデータパケット(データ)208のカプセル化によって図示されている。コレスポンデントルータ142は、このようなトンネルパケット207を受信した際には、インナパケット208に脱カプセル化して、このインナパケット208を送信先(コレスポンデントノード160)に送信する。また、同様に、コレスポンデントルータ142は、モバイルノード120/125に送信されるパケットをインターセプトして、モバイルノード120/125の気付アドレスに直接トンネルする。この処理は、図2において、コレスポンデントノード160から送信されるデータパケット(データ)209をトンネルパケット(トンネル化されたデータ)210によってカプセル化することによって示されている。
なお、上述の説明では、経路最適化を求める要求はモバイルノード120/125から開始されているが、ホームエージェント140が主導的に、モバイルノード120/125からの要求がない場合でも、ホームエージェント140が、モバイルノード120/125に対して、使用可能なコレスポンデントルータを勧めることも可能である。この例に関しては、以下に説明する図3に図示されている。
図3に示す経路最適化方法は、例えば、モバイルノード120/125とコレスポンデントノード160との間における経路最適化が通常の方法では確立不可能であったり、あるいは、ホームエージェント140による経路最適化の支援が率先して行われるように通信システムが設定されていたりする場合などにおいて行われる。なお、モバイルノード120/125とコレスポンデントノード160との間で経路最適化に係る処理が行われており、この際に、ホームエージェント140が、例えば、コレスポンデントノード160からモバイルノード120/125に送信されるHoTメッセージを、後述のデータパケット301と認識して、図3に示すホームエージェント主導の経路最適化を行ってしまう可能性がある。したがって、ホームエージェント140が主導的に経路最適化の支援を行う場合には、ホームエージェント140による経路最適化と、モバイルノード120/125による通常の経路最適化処理とが並行して行われないようにするためのルールを定めたり、さらには、これらの経路最適化の実行が適切な順序(例えば、モバイルノード120/125による経路最適化の実行が失敗に終わった場合に、ホームエージェント140による経路最適化の実行に切り換え)で行うための優先制御が行われるようにしたりすることが望ましい。
図3では、コレスポンデントノード160からモバイルノード120/125に対して、データパケット(データ)301が送信される。データパケット301がモバイルノード120/125のホームアドレスあてに送信された場合には、そのデータパケット301は、モバイルノード120/125のホームネットワークを経由して、ホームエージェント140によりインターセプトされる。このパケットをインターセプトしたホームエージェント140は、最適化された経路が使用されなかった旨を把握する(さもなければ、パケットはホームネットワークに向かう経路を取らない)。そして、図3の処理302に示されているように、ホームエージェント140は、自身のCR−リストをチェックして、データパケット301の送信元アドレスによって特定されるノード(すなわち、コレスポンデントノード160)に適切なコレスポンデントルータ(コレスポンデントルータ142)を発見(決定)する。そして、ホームエージェント140は、コレスポンデントルータ142に対してRBUメッセージ303を送信して、モバイルノード120/125のホームアドレスと気付アドレスとのバインディングをコレスポンデントルータ142に通知する。なお、ホームエージェント140がコレスポンデントルータ142に関するセキュリティパラメータを把握できる場合には、RBUメッセージ303はセキュアなものとなり得る。そして、ホームエージェント140は、RBUメッセージ303に対する承認であるRBAメッセージ304を受け取った後、モバイルノード120/125に対して、データパケット301をトンネルする。また、このトンネルを行う際に、ホームエージェント140は、トンネルパケット(トンネル化されたデータ)305のモビリティヘッダにCR−Resメッセージを付加する。CR−Resメッセージは、経路最適化が望まれる場合にはコレスポンデントルータ142が使用されるべきである旨をモバイルノード120/125に示すCR−Optionを運ぶ。なお、これ以降は、モバイルノード120/125とコレスポンデントノード160との間で最適化された経路が実際に確立され、モバイルノード120/125は、コレスポンデントノード160に送信するパケットを、コレスポンデントルータ142に対して直接トンネルすることが可能となる。この処理は、図3において、トンネルパケット(トンネル化されたデータ)306によるデータパケット(データ)307のカプセル化によって示されている。コレスポンデントルータ142は、このようなトンネルパケット306を受信した際には、インナパケット307に脱カプセル化し、このインナパケット307を送信先(コレスポンデントノード160)に送信する。また、同様に、コレスポンデントルータ142は、モバイルノード120/125に送信されるパケットをインターセプトして、モバイルノード120/125の気付アドレスにパケットを直接トンネルする。この処理は、図3において、コレスポンデントノード160から送信されるデータパケット(データ)308をトンネルパケット(トンネル化されたデータ)309でカプセル化することによって示されている。
モバイルノード120/125は、新たな接続ポイントに移動した場合、自身のホームエージェント(すなわち、ホームエージェント140)に対して、新たなBUメッセージを送信して新たな気付アドレスを通知する必要がある。また、他のノードとの間における現在の経路最適化を維持するためには、モバイルノード120/125は、従来と同様に、各ノードに対してBUメッセージを送信する必要がある。また、モバイルノード120/125が多数のノードとの間で経路最適化を行っている場合には、モバイルノード120/125のトラフィックが一時的に増加する。しかしながら、通常、モバイルノード120/125によるグローバルネットワーク100への接続はワイアレスであって、帯域に制限があるので、このトラフィックの一時的な増加は望ましいものではない。本発明では、ホームエージェント140が、モバイルノード120/125に代わってBUメッセージを送信できるようにすることによって、上記の問題に対する解決を図る。モバイルノード120/125に代わってBUメッセージを送る場合には、ホームエージェント140は、2つの異なる手法を取ることが可能である。第1の手法では、ホームエージェント140は、モバイルノード120/125が経路最適化を実行している相手となっている各コレスポンデントルータに対して、個別にメッセージを送信することが可能である。また、第2の手法では、ホームエージェント140は、CR−Ring104全体に対して、1つのバインディングアップデートメッセージをブロードキャストすることが可能である。
まず、上述した第1の手法について詳細に説明する。これは、図4に示すメッセージシーケンス図によって例示される。モバイルノード120/125は、新たな接続ポイントに移動した後、ホームエージェント140に対して、新たな気付アドレスを通知するためのBUメッセージ401を送信する。また、モバイルノード120/125は、BUメッセージ401内に、1つ以上のコレスポンデントルータリレー(CR−Relay)オプションを付加する。各CR−Relayオプションによって、モバイルノード120/125が現在経路最適化を維持しているコレスポンデントルータが特定される。また、モバイルノード120/125は、CR−Relayオプションによって、特定されるコレスポンデントルータのうちのどのコレスポンデントルータの優先度が高いかを示すことも可能である。図4に使用されている例では、モバイルノード120/125は、CR−Relayオプションに、コレスポンデントルータ141、142、143を明記している。また、これらのうち、コレスポンデントルータ142、143に優先権がある旨が示されている。
ホームエージェント140は、BUメッセージ401を受信した場合には、CR−Relayオプションに記載されているコレスポンデントルータに対して、新たなバインディング情報の送信を開始する。ここでは、コレスポンデントルータ142、143のそれぞれに対して、RBUメッセージ402、404の送信が行われる。なお、これらのコレスポンデントルータ142、143には、例えば、優先権を示すマークが付されているので、まず、RBUメッセージ402、404が、これらのコレスポンデントルータ142、143に送信される。そして、ホームエージェント140は、コレスポンデントルータ142、143のそれぞれからRBAメッセージ403、405を受信すると、モバイルノード120/125に対して、BAメッセージ406をすぐに送信する。このBAメッセージ406には、コレスポンデントルータ142、143のそれぞれに関する情報を有する2つのCR−Optionが含まれており、これによって、モバイルノード120/125に対して、コレスポンデントルータ142、143が新たなバインディングを受けたことが通知される。また、ホームエージェント140は、CR−Relayオプションに記載されているコレスポンデントルータのうち、優先権を示すマークが付されていない残りのコレスポンデントルータに対して、RBUメッセージを送信する。なお、図4の例では、コレスポンデントルータ141のみ、優先権を示すマークが付されていない場合が示されており、したがって、RBUメッセージ407が、コレスポンデントルータ141に対して送信される。そして、コレスポンデントルータ141からRBAメッセージ408を受信したホームエージェント140は、コレスポンデントルータ141がバインディングを受けた旨をモバイルノード120/125に通知するために、CR−Optionを含むCR−Resメッセージ409をモバイルノード120/125に送信する。
なお、例えば、モバイルノード120/125の移動やその他の理由によって、コレスポンデントノード160に代わってモバイルノード120/125との間で最適化された経路を確立している現在のコレスポンデントルータよりも、より適切なコレスポンデントルータが存在している可能性もある。上記のように、より適切なコレスポンデントルータが存在することを把握したホームエージェント又はコレスポンデントルータは、より適切なコレスポンデントルータとモバイルノード120/125との間における経路最適化の支援を行うことが可能である。また、より適切なコレスポンデントルータが存在するか否かを確認するために、CR−リストの検索や、CR−Ringに参加している他のコレスポンデントルータに対して問い合わせを行うことも可能である。
また、1つのコレスポンデントルータが、複数のCR−Ringに参加することも可能である。図5には、コレスポンデントルータ144が、CR−Ring104、504の両方に参加している場合が図示されている。なお、CR−Ring504には、他のコレスポンデントルータ541、542が存在している。また、コレスポンデントルータ542は、コレスポンデントノード560を含むコレスポンデントネットワーク510を有している。このような状況で、ホームエージェント140が、特定のコレスポンデントノード(例えば、コレスポンデントノード560)に適切なコレスポンデントルータの位置を見つけることができない場合には、そのCR−Ring(すなわち、CR−Ring104)内のすべてのメンバーに対して、他のCR−Ring内に適切なコレスポンデントルータを発見することができるかどうかを確認するための問い合わせを行うことが可能である。この手順は、図6のメッセージシーケンスに図示されている。
図6において、モバイルノード120/125は、コレスポンデントノード560に対して、パケット(データ)602を送信している。モバイルノード120/125は、まだコレスポンデントノード560を取り扱っているコレスポンデントルータを把握しておらず、パケット(インナパケット)602をパケット(トンネルパケット、アウタパケット)601でカプセル化して、自身のホームエージェント140に対してトンネルする(データのトンネル化)。なお、トンネルパケット601には、モバイルノード120/125によってCR−Reqメッセージが付加される。パケット601を受信したホームエージェント140は、パケットの脱カプセル化を行い、コレスポンデントノード560に対してインナパケット602を送信する。ホームエージェント140は、アウタパケット601のCR−Reqメッセージに気付き、自身のCR−リストを参照して適切なコレスポンデントルータの検索を行うが、発見することはできない。そこで、ホームエージェント140は、そのCR−Ring104の他のメンバーに対して、リングリクエスト(又は、RReq)メッセージ603を送信して、コレスポンデントノード560を取り扱うことができるコレスポンデントルータの探索を要求する。このとき、所定のタイムアウト時間を経ても応答が得られない場合には、ホームエージェント140は、コレスポンデントルータが発見されなかったと推測することができる。なお、RReqメッセージ603は、CR−Ring104内のすべてのメンバーに送信されることが望ましい。これは、RReqメッセージ603を個別にCR−Ring104の各メンバーに送信することによって実現されるが、このとき、ホームエージェント140がネットワークに対して送信するパケットの量が増大してしまうので望ましくない。したがって、CR−Ring104のメンバーが特定のマルチキャストグループに参加することがより望ましい手法であり、これによって、ホームエージェント140は、マルチキャストアドレスあてにRReqメッセージ603を1つのみ送信することが可能となる。なお、ホームエージェント140は、RReqメッセージ603を1つのコレスポンデントルータ(例えば、コレスポンデントルータ144)にのみ送信してもよい。コレスポンデントルータ144が複数のCR−Ringのメンバーであることはあらかじめ分かっており、このようなコレスポンデントルータの選択が行われるように手動で設定されてもよい。
RReqメッセージ603を受信したコレスポンデントルータ144は、処理604に示されるように、自身のCR−リストを検索して、CR−Ring504内に適切なコレスポンデントルータ542を発見する。そして、コレスポンデントルータ144は、ホームエージェント140に対して、リングレスポンス(すなわち、RRes)メッセージ605を送信する。RResメッセージ605には、コレスポンデントルータ542のコレスポンデントプリフィックスや、ホームエージェント140がコレスポンデントルータ542との間にセキュリティ関係を確立するために必要なセキュリティパラメータなどのコレスポンデントルータ542に関する情報が含まれている。なお、コレスポンデントルータ144は、自身のCR−リスト内にホームエージェント140に関するセキュリティパラメータを有しており、RResメッセージ605を保護することが可能である。ホームエージェント140は、このRResメッセージ605を受信した後、コレスポンデントルータ542に対してRBUメッセージ606を送信して、モバイルノード120/125のホームアドレスと気付アドレスとのバインディングに関する情報を通知する。そして、ホームエージェント140は、RBUメッセージ606の承認としてRBAメッセージ607を受信した後、モバイルノード120/125に対して、CR−Resメッセージ608を送信する。なお、経路最適化が望まれている場合には、CR−Resメッセージ608によって、コレスポンデントルータ542が使用されるべきである旨をモバイルノード120/125に示すCR−Optionが運ばれる。これ以降、モバイルノード120/125とコレスポンデントノード560との間には、最適化された経路が事実上確立され、モバイルノード120/125は、コレスポンデントルータ542に対して、コレスポンデントノード560に送信されるパケットを直接トンネルすることが可能となる。この処理は、図6において、トンネルパケット(トンネル化されたデータ)609によるデータパケット(データ)610のカプセル化により示されている。このトンネルパケットを受信したコレスポンデントルータ542は、インナパケットを脱カプセル化して、そのインナパケットを送信先に送信する。また、同様に、コレスポンデントルータ542は、モバイルノード120/125に送信されてくるパケットのインターセプトも行って、このパケットをモバイルノード120/125の気付アドレスに対して直接トンネルする。この処理は、図6において、コレスポンデントノード560から送信されるデータパケット(データ)611をトンネルパケット(トンネル化されたデータ)612によってカプセル化する処理により示されている。
なお、上述では、説明を明瞭なものとするため、モバイルノードとモバイルルータとを同一なものとして取り扱っているが、実際には、モバイルルータに関しては、いくつかの相違点が存在する。第1に、モバイルルータ(例えば、モバイルルータ120)から、そのホームエージェント(例えば、ホームエージェント140)に送信されるBUメッセージには、モバイルネットワークのプリフィックス情報が含まれており、これによって、ホームエージェント140は、モバイルネットワーク102に送信されるパケットを、モバイルルータの現在の気付アドレスあてのパケットによってカプセル化して転送することが可能となる。また、ホームエージェント140は、RBUメッセージをコレスポンデントルータ(例えば、コレスポンデントルータ142)に送信する場合、RBUメッセージに、モバイルネットワークのプリフィックス情報を含めることも可能である。これによって、コレスポンデントルータ142は、モバイルネットワーク102に送信されるパケットをモバイルルータ120あてにカプセル化することが可能となる。第2に、コレスポンデントルータ142との間における経路最適化の実現によって、モバイルルータ120は、そのモバイルネットワーク102内のモバイルネットワークノード(例えば、モバイルネットワークノード(MNN:Mobile Network Node)123、124)からコレスポンデントノード160に送信されるパケットをコレスポンデントルータ142に転送することが可能となる。すなわち、経路最適化の適用は、モバイルルータ120自身から発信されるパケットだけに制限されるものではない。
また、同様に、コレスポンデントルータは、通常、そのコレスポンデントネットワーク内の任意のノードに関する経路最適化を実現することも可能である。したがって、CR−Option内のコレスポンデントネットワークのネットワークプリフィックス情報(すなわち、コレスポンデントプリフィックス)は、モバイルノード(又は、モバイルルータ)に送信されることが有用な情報である。これにより、モバイルノード/ルータは、同一のコレスポンデントネットワークに属する他のノードへの通信に関し、自身とコレスポンデントルータとの間の最適化された経路を利用することが可能となる。
また、上述では、ホームエージェント140が、バインディングアップデートメッセージのCR−Option内に記載されている各コレスポンデントルータに対して、個々のRBUメッセージを送信することが仮定されているが、ホームエージェント140が、CR−Ring104内にRBUメッセージをブロードキャストして、複数のコレスポンデントルータへのアップデートを一度に行うことも可能である。しかしながら、各RBAメッセージは、依然として、それぞれのコレスポンデントルータから個別に送信される。この場合には、CR−Ring104の各メンバーが特定のマルチキャストアドレスグループに参加することが望ましい手法である。このとき、ホームエージェント140は、このマルチキャストアドレスに対してRBUメッセージを送信し、CR−Ring104のすべてのメンバーがこのRBUメッセージを受信する。なお、どのコレスポンデントルータがRBAメッセージによって応答すべきであるかを示すコレスポンデントルータのリストが、RBUメッセージに挿入されることが望ましい。この手法では、RBUメッセージ内のリストに記載されているコレスポンデントルータが、モバイルノード120/125のホームアドレスと気付アドレスとのバインディングを把握して、RBAメッセージによる応答を行う。
また、モバイルノード120/125がCR−Ring104のメンバーであってもよい。これによれば、モバイルノード120/125の帯域幅を節約することはできないものの、ホームエージェント140が、コレスポンデントルータを検索して、代わりにバインディングアップデートを送信する必要がなくなる。したがって、モバイルノード120/125が、グローバルネットワーク100への接続に十分に大きな帯域幅を有しており、また、CR−Ring104のメンバーである場合には、モバイルノード120/125が、自身でコレスポンデントルータを検索することは容易である。
この際、モバイルノード120/125が、コレスポンデントノード(例えば、コレスポンデントノード160)との間で経路最適化の実現を試みる場合には、モバイルノード120/125は、まず、自身のCR−リストをチェックして、コレスポンデントルータが存在するか否かを検索する。コレスポンデントルータ(例えばコレスポンデントルータ142)が発見できた場合には、モバイルノード120/125は、コレスポンデントルータ142にバインディングアップデートメッセージを送信して、コレスポンデントルータ142との間における経路最適化の設定を試みる。一方、コレスポンデントルータが発見できない場合には、モバイルノード120/125は、次に、CR−Ring104の他のメンバーに対してRReqメッセージを送信し、RResメッセージを待機する。なお、ここでは、特に、メッセージ交換のシーケンスを例示しないが、当業者にとって、図2、3、4に示される説明に基づくシーケンスと同様であることは明白である。
続いて、上述の説明において用いられているメッセージの詳細について説明し、各メッセージによって、どのような種類の情報が伝送されるかについて検討する。まず、CR−Reqメッセージについて説明する。このメッセージは、モバイルノード/ルータがホームエージェントに対して、コレスポンデントルータの探索要求を行えるようにするためのメッセージである。このメッセージは、パケットのモビリティヘッダに埋め込まれる。なお、このメッセージは、ホームエージェントに対して単独パケット(standalone packet)として送信されることも可能であるが、コレスポンデントノードに送信される実際のデータパケットがカプセル化されたトンネルパケットに埋め込まれることが望ましい。図7には、CR−Reqメッセージがトンネルパケット700に埋め込まれた場合のパケット構造が図示されている。送信元アドレスフィールド710と送信先アドレスフィールド720には、それぞれモバイルノード/ルータの気付アドレスと、ホームエージェントのアドレスとが記載される。CR−Reqメッセージはモビリティヘッダ730に置かれている。メッセージタイプフィールド731には、このモビリティヘッダ730がCR−Reqメッセージであることが示される。また、フラグフィールド732には、コレスポンデントノードのアドレスが明示的に記述されるか否かが示される。コレスポンデントノードのアドレスが明示的に記述される場合には、コレスポンデントノードのアドレスを含む付加的なCNアドレスフィールド733が置かれる。なお、コレスポンデントノードのアドレスが明示的に記述されない場合には、ホームエージェントは、インナパケット740の送信先アドレスフィールド742からコレスポンデントノードのアドレスを取得することが可能である。また、CR−Reqメッセージが単独パケットとして送信される場合(トンネルパケットに埋め込まれていない場合)には、CNアドレスフィールド733が置かれる必要があることは明らかである。
また、図8には、トンネルパケットに埋め込まれるのではなく、単独パケット800として送信される場合のCR−Resメッセージのパケット構造が図示されている。CR−Resメッセージは、ホームエージェントによって送信されるメッセージであり、コレスポンデントプリフィックスフィールド843に記載されるネットワークプリフィックスに属する任意のコレスポンデントノードとの間で経路最適化を行うために、モバイルノード/ルータに対して、ホームエージェントがCRアドレスフィールド842に記載されるコレスポンデントルータを使用することができる旨を通知するためのメッセージである。送信元アドレスフィールド810と送信先アドレスフィールド820には、それぞれホームエージェントのアドレスとモバイルノード/ルータの気付アドレスとが含まれている。CR−Resメッセージは、モビリティヘッダ830に置かれている。メッセージタイプフィールド831には、このモビリティヘッダがCR−Resメッセージであることが示される。なお、各CR−Resメッセージには、1つ以上のCR−オプション840が含まれ得る。オプションタイプフィールド841には、このオプションがCR−Optionであることが示される。CRアドレスフィールド842には、コレスポンデントルータのアドレスが含まれる。コレスポンデントプリフィックスフィールド843には、コレスポンデントルータによって取り扱われているコレスポンデントプリフィックスが含まれる。なお、図8には不図示であるが、コレスポンデントプリフィックスには、IPアドレスとプリフィックスの長さ(プリフィックスレングス)とが含まれることが望ましい。
また、図9には、モバイルノード/ルータからホームエージェントに送信される、1つ以上のCR−Relayオプションを含むバインディングアップデートメッセージ900が図示されている。なお、バインディングアップデートメッセージ900には、他にもフィールドが含まれているが、簡略化のため、図9には図示省略されている。これらの省略されたフィールドは、モバイルIPv6やネットワークモビリティプロトコルで規定されている内容が含まれている。送信元アドレスフィールド910と送信先アドレスフィールド920には、それぞれモバイルノード/ルータの気付アドレスと、ホームエージェントのアドレスとが記載される。また、バインディングアップデートメッセージ900には、モビリティヘッダ930が含まれている。このモビリティヘッダ930は、このメッセージがバインディングアップデートメッセージであることを示すメッセージタイプフィールド931を有している。また、モバイルノード/ルータは、モバイルノード/ルータに代わってホームエージェントからコレスポンデントルータへのバインディングアップデートを送信してもらえるように、モビリティヘッダ930に1つ以上のCR−Relayオプション940を挿入する。各CR−Relayオプション940には、このオプションがCR−Relayオプションであることを示すオプションタイプフィールド941、モバイルノード/ルータが経路最適化の維持を所望するコレスポンデントルータのアドレスが含まれるCRアドレスフィールド942、このコレスポンデントルータの優先度(優先権)を示す優先度フィールド943が含まれる。
また、図10には、特定のコレスポンデントルータへのバインディングアップデートの送信に成功した旨を示すために、ホームエージェントからモバイルノード/ルータに送信される、1つ以上のCRオプションを有するバインディングアクノレッジメントメッセージ1000が図示されている。なお、バインディングアクノレッジメントメッセージ1000には、他にもフィールドが含まれているが、簡略化のため、図10には図示省略されている。これらの省略されたフィールドは、モバイルIPv6やネットワークモビリティプロトコルで規定されている内容が含まれている。送信元アドレスフィールド1010と送信先アドレスフィールド1020には、それぞれホームエージェントのアドレスとモバイルノード/ルータの気付アドレスとが記載される。また、バインディングアクノレッジメントメッセージ1000には、モビリティヘッダ1030が含まれている。このモビリティヘッダ1030は、このメッセージがバインディングアクノレッジメントメッセージであることを示すメッセージタイプフィールド1031を有している。ホームエージェントは、特定のコレスポンデントルータへのバインディングアップデートの送信が成功した旨を中継するために、モビリティヘッダ1030に1つ以上のCR−Option840を挿入する。このCR−Option840は先に説明したものであり、ここでは、詳細な説明を省略する。
通常の適用では、モバイルノード/ルータと、そのホームエージェントとの間には、あらかじめセキュリティ関係が確立されている。したがって、図8、9、10では不図示であるが、ホームエージェントとモバイルノード/ルータとの間で送信される種々のパケットのモビリティヘッダ内に存在するCR−ResオプションやCR−Relayオプションは、セキュリティ保護が可能であり、また、セキュリティ保護されることが望ましい。
また、図11には、モバイルノード/ルータのホームアドレスと気付アドレスとのバインディングを通知するために、モバイルノード/ルータに代わって、ホームエージェントからコレスポンデントルータに送信されるRBUメッセージ1100が図示されている。送信元アドレスフィールド1110と送信先アドレスフィールド1120には、それぞれホームエージェントのアドレスとコレスポンデントルータのアドレスとが記載される。また、RBUメッセージは、モビリティヘッダ1130に置かれている。メッセージタイプフィールド1131には、このモビリティヘッダがRBUメッセージであることが示される。シーケンスナンバーフィールド1132には、RBUメッセージを識別するためのユニークな数が含まれる。なお、リプレイアタックから保護するため、シーケンスナンバーは単調増加シーケンスであることが望ましい。また、MN HoAフィールド1133及びMN CoAフィールド1134には、それぞれモバイルノード/ルータのホームアドレス及び気付アドレスが含まれる。なお、モバイルルータの場合には、ホームエージェントが、1つ以上のMNプリフィックスフィールド1135を加えることによって、コレスポンデントルータに対して、モバイルルータのモバイルネットワークのプリフィックスを通知することが望ましい。
また、図12には、RBUメッセージの応答として、コレスポンデントルータからホームエージェントに対して送信されるRBAメッセージ1200が図示されている。送信元アドレスフィールド1210と送信先アドレスフィールド1220には、それぞれコレスポンデントルータのアドレスとホームエージェントのアドレスとが記載される。また、RBAメッセージは、モビリティヘッダ1230に置かれている。メッセージタイプフィールド1231には、このモビリティヘッダがRBAメッセージであることが示される。シーケンスナンバーフィールド1232には、先に受信したRBUメッセージと同一のシーケンスナンバー1132が含まれ、RBAメッセージ1200がどのRBUメッセージ1100への応答であるかが示される。また、バインディングステータスフィールド1233には、バインディングの結果が示される。
また、図13は、特定のコレスポンデントノードに対する適切なコレスポンデントルータに係る問い合わせを行うために、ホームエージェントからCR−Ringの他のメンバーに送信されるRReqメッセージ1300が図示されている。送信元アドレスフィールド1310には、ホームエージェントのアドレスが記載される。また、RReqメッセージ1300が特定のコレスポンデントルータに送信される場合には、送信先アドレスフィールド1320には、コレスポンデントルータのアドレスが記載され、RReqメッセージ1300がコレスポンデントルータのグループに送信される場合には、送信先アドレスフィールド1320には、コレスポンデントルータのグループを示すマルチキャストアドレスが記載される。また、RReqメッセージは、このメッセージがRReqメッセージであることを示すメッセージタイプフィールド1331を有するモビリティヘッダ1330に置かれている。また、シーケンスナンバーフィールド1332には、RReqメッセージを識別するためのユニークな数が含まれる。なお、リプレイアタックから保護するため、シーケンスナンバーは単調増加シーケンスであることが望ましい。また、CNアドレスフィールド1333には、問い合わせによってコレスポンデントルータの探索をおおなうために、コレスポンデントノードのアドレスが含まれる。
また、図14には、RReqメッセージ1300への応答として、コレスポンデントルータからホームエージェントに送信されるRResメッセージ1400が図示されている。このメッセージは、コレスポンデントルータ(すなわち、RResメッセージ1400の送信者)が、特定のコレスポンデントノードに関する適切なコレスポンデントルータの位置を見つけた場合に送信される。なお、混乱を避けるために、以下では、発見されたコレスポンデントルータ(特定のコレスポンデントノードに関する適切なコレスポンデントルータ)を候補ルータと呼ぶことにする。送信元アドレスフィールド1410と送信先アドレスフィールド1420には、それぞれコレスポンデントルータのアドレスとホームエージェントのアドレスとが記載される。また、RResメッセージは、このメッセージがRResメッセージであることを示すメッセージタイプフィールド1431を有するモビリティヘッダ1430に置かれている。また、シーケンスナンバーフィールド1432には、先に受信したRReqメッセージと同一のシーケンスナンバー1332が含まれ、RResメッセージ1400がどのRReqメッセージ1300への応答であるかが示される。また、CRアドレスフィールド1433には、特定のコレスポンデントノードに関して適切である、発見された候補ルータのアドレスが含まれる。また、コレスポンデントプリフィックスフィールド1434には、候補ルータによって取り扱われているネットワークプリフィックスが含まれる。また、CRセキュリティ情報フィールド1435には、ホームエージェントが候補ルータとの間にセキュリティ関係を確立する際に必要な情報が含まれる。
同一のCR−Ring内のメンバーは、各自のCR−リスト内に、相互にセキュリティ関係を確立するために十分な情報を有しており、図11、12、14には不図示であるが、RBUメッセージ1100、RBAメッセージ1200、RResメッセージ1400は、受信者(可能であれば、さらに送信者)のセキュリティパラメータを使用して保護されることが望ましい。
すべてのメッセージの定義及び説明をしたので、続いて、ホームエージェント又はコレスポンデントルータによるこれらのメッセージ処理に関して説明する。なお、以下の説明では、ホームエージェントがコレスポンデントルータ機能も提供しており、逆に、コレスポンデントルータがホームエージェント機能も提供することを仮定するが、当業者にとっては、ホームエージェント機能、あるいはコレスポンデントルータ機能の一方のみを提供するエンティティが実施する方法に関しても明白である。
図15には、ホームエージェント又はコレスポンデントルータが、受信したパケットの処理を行う際に使用されるフローチャートが図示されている。なお、ここでは、受信したパケットの種類によって場合分けを行っている。図15において、受信したパケットにCR−Reqメッセージが含まれている場合には、パス1510に進み、まず、ステップ1511に示されるようにCR−リストのチェックが行われて、指定されたコレスポンデントノード用のコレスポンデントルータが発見できるか否かの確認が行われる(ステップ1512)。指定されたコレスポンデントノード用のコレスポンデントルータが発見できた場合には、ステップ1515に示されるように、候補ルータにRBUメッセージが送信される。一方、指定されたコレスポンデントノード用のコレスポンデントルータが発見できなかった場合には、ステップ1513に示されるように。適切な候補ルータを求めて、CR−Ringのメンバーに対して、RReqメッセージの送信が可能であり、RReqメッセージの送信後、ステップ1514において、RResメッセージの待機状態(フック)が設定される。なお、待機状態の設定によって、この処理スレッドは、処理前のRResメッセージの受信待機状態となるか、あるいは、タイムアウト時にエラーによる中止となる。RResメッセージが受信された場合には、ステップ1515に進む。ステップ1515では、RBUメッセージが候補ルータに送信され、続いて、ステップ1516に示されるように、RBAメッセージの待機状態が設定される。なお、ここでも、なお、待機状態の設定によって、この処理スレッドは、処理前のRResメッセージの受信待機状態となるか、あるいは、タイムアウト時にエラーによる中止となる。そして、RBAメッセージが受信された場合には、ステップ1517に示されるように、CR−Reqメッセージを含むパケットの送信者(おそらくはモバイルノード/ルータ)に対して、CR−Resメッセージが送信される。
また、受信したパケットがバインディングアップデートメッセージの場合には、パス1520に進み、まず、ステップ1521において、バインディングアップデートメッセージに、1つ以上のCR−Relayオプションが含まれているか否かのチェックが行われる。CR−Relayオプションが含まれていない場合には、バインディングアップデートメッセージは、ステップ1523に示されるように、通常通り処理される。一方、CR−Relayオプションが含まれている場合には、ステップ1522に進み、まず、バインディングアップデートメッセージ内の優先権のある各コレスポンデントルータに対して、RBUメッセージが送信される。この後、ステップ1524において、待機状態が設定され、バインディングアップデートメッセージ内の優先権のある各コレスポンデントルータからのRBUメッセージの受信待機状態となる。そして、ステップ1525において、バインディングアップデートメッセージの送信者に対して、CR−Optionを有するバインディングアクノレッジメントを送信する。また、待機状態の設定を行うと同時に、ステップ1526に進み、まず、バインディングアップデートメッセージ内の優先権のない各コレスポンデントルータに対して、RBUメッセージが送信される。この後、ステップ1527において、待機状態が設定され、バインディングアップデートメッセージ内の優先権のない各コレスポンデントルータからのRBAメッセージの受信待機状態となり、RBAメッセージを受信した後、ステップ1528において、バインディングアップデートメッセージの送信者に対してCR−Resを送信する。
また、受信したパケットがRBUメッセージの場合には、パス1530に進み、まず、ステップ1531において、RBUメッセージに応じて、トンネルインタフェースの設定が行われて、トンネルインタフェースを使用するための経路が加えられる。この後、ステップ1532において、RBUメッセージの送信者に対して、RBAメッセージの応答が行われる。また、RBUメッセージで指定されるモバイルノード/ルータの気付アドレスあてのパケットをカプセル化するためのトンネルインタフェースが設定される。また、モバイルノード/ルータのホームアドレスあてのパケットがトンネルインタフェースを経由するように、経路が加えられる。なお、モバイルルータの場合、モバイルルータのモバイルネットワークのプリフィックスがRBUメッセージによって指定された際には、モバイルネットワークのプリフィックス内のアドレスあてに送信されるパケットが、トンネルインタフェースを経由するように、経路が加えられる。
また、受信したパケットがRReqメッセージの場合には、パス1540に進み、まず、ステップ1541に示されるように、RReqメッセージ内に記載されているコレスポンデントノードを取り扱うことができるコレスポンデントルータを確認するために、CR−リストのチェックが行われる(ステップ1542)。そして、このコレスポンデントルータが発見された場合には、ステップ1543において、RReqメッセージの送信者に対して、RResメッセージの送信が行われる。一方、このコレスポンデントルータが発見されなかった場合には、更なる動作が行われる必要はない。
また、受信したパケットが通常のデータパケットの場合(その他の場合)には、パス1550に進み、まず、ステップ1551において、パケットが、ホームネットワークに存在していないモバイルノード/ルータあてか否かのチェックが行われる。ここで、パケットがホームネットワークに存在していないモバイルノード/ルータあてではない場合には、ステップ1552において、このパケットは、通常通り処理される。一方、パケットがホームネットワークに存在していないモバイルノード/ルータあての場合には、送信者がモバイルノード/ルータとの間で最適化された経路を使用していないとみなし、ステップ1553に示すように、ホームエージェントが、自身のCR−リストのチェックを行って、所定のコレスポンデントノード(すなわち、パケットの送信者)に適切なコレスポンデントルータの探索を行う(ステップ1554)。この探索で、適切なコレスポンデントルータが発見されなかった場合には、ステップ1555において、パケットがモバイルノード/ルータに向けてトンネルされる。一方、適切なコレスポンデントルータが発見された場合には、モバイルノード/ルータに対して、その旨の通知が行われる。この通知を行う前に、ステップ1556においてRBUメッセージがコレスポンデントルータに送信され、コレスポンデントルータが、モバイルノード/ルータのホームアドレスと気付アドレスとのバインディングを把握する。そして、ステップ1557において、待機状態が設定されて、RBAメッセージの待機状態となり、この後、ステップ1558において、トンネルパケット内にCR−Resに含まれるCR−Optionが挿入されて、モバイルノード/ルータに送信される。
なお、当業者から十分な評価が得られるように、本発明は、モバイルノード/ルータに更なる負荷(処理及び帯域幅の使用の両方に関する負荷)を加えることなく、コレスポンデントルータの使用を可能とし、比較的容易に、コレスポンデントルータの信頼性を確立することが可能である。これは、メンバー間で相互にセキュリティの信頼性があらかじめ確立されているCR−Ringの概念により実現される。
しかしながら、処理及び帯域幅の使用の負荷は、ホームエージェントに移ることになり、このことは、ホームエージェントが多数のモバイルノードやモバイルルータを取り扱っている場合には、望ましくないこともある。また、ある特定の利用態様(例えば、小規模な会社によって配置されるホームエージェントや、各個人のホームユーザなど)では、ホームエージェントがCR−Ringに参加することは、困難であるか、コストがかかる場合もある。このような場合には、モバイルノード/ルータ自らが、自身のコレスポンデントルータを探索することが望ましいと考えられる。しかしながら、上述のように、この場合には、コレスポンデントルータの信頼性の検証が大きな難点となる。以下では、本発明を用いて、モバイルノード/ルータがコレスポンデントノードのサポートを得ることによって、上述の問題を解決する方法について説明する。図16には、この方法を説明するためのメッセージシーケンスが図示されている。図16において、モバイルノード/ルータ1620はモバイルホスト又はモバイルルータであり、コレスポンデントノード1660との間に経路最適化が確立されることを所望している。また、ホームエージェント1640は、モバイルノード/ルータ1620のホームエージェントであり、コレスポンデントルータ1650は、コレスポンデントノード1660に関するコレスポンデントルータである。モバイルノード/ルータ1620は、コレスポンデントノード1660との間に最適化された経路を確立することを所望する場合には、まず、コレスポンデントノード1660との間で、リターンルータビリティ手順を実行する必要がある。ここでは、モバイルノード/ルータ1620からコレスポンデントノード1660に対して、HoTIメッセージ1681及びCoTIメッセージ1682が送信される。HoTIメッセージ1681には、送信元アドレスに送信者のホームアドレスが使用される必要があるので、HoTIメッセージ1681は、トンネルパケット1680にカプセル化され(HoTIメッセージ1681のトンネル化)、ホームエージェント1640を経由して転送される。
コレスポンデントノード1660は、経路最適化を代わりに行ってくれるコレスポンデントルータ1650がそのネットワーク内に存在する旨が把握できるように、あらかじめ構成されている。この情報は、管理者によって手動で構成されてもよく、また、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などの手段によって動的にコレスポンデントノード1660に配信されるようにしてもよい。また、コレスポンデントノード1660のデフォルトゲートウェイによって定期的にブロードキャストされるルートアドバタイズメントメッセージに挿入されてもよい。実際、コレスポンデントノード1660のデフォルトゲートウェイ自身が、コレスポンデントルータ1650となる可能性もある。いずれの場合においても、コレスポンデントノード1660は、リターンルータビリティ手順で規定されるHoTメッセージ及びCoTメッセージによる応答の代わりに、HoTIメッセージ1681及びCoTIメッセージ1682のそれぞれに対して、新たなメッセージ(このメッセージをUSE−CRメッセージと呼ぶことにする)による応答を行う。USE−CRメッセージ1683は、HoTIメッセージ1681に対応しており、このUSE−CRメッセージ1683は、モバイルノード/ルータ1620のホームアドレスあてに送信される。このUSE−CRメッセージ1683は、ホームエージェント1640によってインターセプトされ、カプセル化パケット1684を用いて、モバイルノード/ルータ1620の気付アドレスあてにトンネルされる(USE−CRメッセージのトンネル化)。一方、USE−CRメッセージ1685は、CoTIメッセージ1682に対応しており、モバイルノード/ルータ1620の気付アドレスに直接返信される。
なお、両方のUSE−CRメッセージ1683、1685に、同一の情報が含まれていることが望ましい。USE−CRメッセージを送信する主な目的は、コレスポンデントルータとの間で経路最適化を実現するようにモバイルノード/ルータ1620に通知することである。コレスポンデントルータのアドレスは、USE−CRメッセージ1683、1685内に挿入される。この例では、USE−CRメッセージ1683、1685内に記載されるコレスポンデントルータは、コレスポンデントルータ1650である。
モバイルノード/ルータ1620は、USE−CRメッセージ1683、1685を受信した場合に、代わりにコレスポンデントルータ1650との間で経路最適化を試みる必要があることを把握する。したがって、モバイルノード/ルータ1620は、HoTIメッセージ1686、1687、及びCoTIメッセージ1688の送信により示されるように、コレスポンデントルータ1650との間でリターンルータビリティ手順を開始する。そして、コレスポンデントルータ1650からの応答(すなわち、HoTメッセージ1689、1690とCoTメッセージ1691)を受信した後、モバイルノード/ルータ1620は、コレスポンデントルータ1650に対して、バインディングアップデートメッセージ1692を送信することが可能となる。そして、コレスポンデントルータ1650からのバインディングアクノレッジメントメッセージ1693の受信後、モバイルノード/ルータ1620とコレスポンデントノード1660との間の最適化経路が、コレスポンデントルータ1650を通じて確立される。これは、図16において、モバイルノード/ルータ1620がデータパケット1695をトンネルパケット1694でカプセル化(データのトンネル化)し、コレスポンデントルータ1650がコレスポンデントノード1660から送信されたデータパケット1696をインターセプトして、このデータパケット1696をトンネルパケット1697でカプセル化(データのトンネル化)することによって示されている。
図16には、USE−CRメッセージ1685を用いて、HoTIメッセージ1681及びCoTIメッセージ1682の両方に対する応答を行うコレスポンデントノード1660が図示されているが、当業者であれば、コレスポンデントノード1660が、USE−CRメッセージ1685を用いて、HoTIメッセージ1681及びCoTIメッセージ1682の一方のみに応答することによって、同様の効果を実現可能であることは明白である。
例えば、CoTIメッセージ及びCoTメッセージは、モバイルノードのホームエージェントを経由する必要がないので、コレスポンデントノード1660は、USE−CRメッセージ1685によってCoTIメッセージ1682にのみ応答を行うような選択を行うことが可能である。この場合、HoTIメッセージ1681に応答を行った場合に比べて、USE−CRメッセージ1685は、HA1640を経由しない分だけ、より速くモバイルノード/ルータ1620に到達することが予想される。
上述では、説明を明瞭なものとするため、モバイルノードとモバイルルータとを同一のものとして取り扱っているが、モバイルノード/ルータ1620がモバイルルータの場合には、コレスポンデントルータ1650に対して、バインディングアップデートメッセージ1692によって、モバイルネットワークのプリフィックスに関する情報を送信することが可能である。これにより、コレスポンデントルータ1650は、所定のモバイルネットワークのプリフィックスに送信されるパケットのカプセル化を行い、モバイルルータ1620に対して、カプセル化パケットを転送することが可能となる。さらに、モバイルルータ1620は、コレスポンデントルータ1650との間の経路最適化を実現することによって、モバイルネットワーク内のモバイルネットワークノードからコレスポンデントノード1660に対して送信されるパケットを、コレスポンデントルータ1650に転送することが可能となる。すなわち、経路最適化の適用は、モバイルルータ1620自身から発信されるパケットだけに制限されるものではない。
また同様に、コレスポンデントルータは、通常、そのコレスポンデントネットワーク内の任意のノードに関する経路最適化を実現することも可能である。したがって、コレスポンデントネットワークのネットワークプリフィックス情報(すなわち、コレスポンデントプリフィックス)は、モバイルノード(又は、モバイルルータ)に送信されることが有用な情報である。これにより、モバイルノード/ルータは、同一のコレスポンデントネットワークに属する他のノードへの通信に関し、自身とコレスポンデントルータとの間の最適化された経路を利用することが可能となる。また、コレスポンデントノード1660が、コレスポンデントルータ1650のコレスポンデントプリフィックスに関しても把握している場合には、このコレスポンデントプリフィックス情報をUSE−CRメッセージ1683、1685に挿入してもよい。また、この情報は、BAメッセージ1693に挿入されたCR−Optionによって伝送することも可能であり、さらには、CoTメッセージ1691やHoTメッセージ1689によって伝送されてもよい。
また、図17には、本発明によって定義される新たなメッセージ(USE−CRメッセージ1700)のパケット構造が図示されている。このUSE−CRメッセージ1700は、モバイルノード/ルータからのCoTIメッセージ又はHoTIメッセージの応答を行うコレスポンデントノードが、モバイルノード/ルータに対して、代わりにコレスポンデントルータとの間で経路最適化の実行を試みるように通知するために使用される。送信元アドレスフィールド1710には、コレスポンデントノードのアドレスが含まれる。一方、USE−CRメッセージ1700がHoTIメッセージへの応答として送信される場合は、USE−CRメッセージ1700の送信先アドレスフィールド1720には、モバイルノード/ルータのホームアドレスが含まれる。また、USE−CRメッセージ1700がCoTIメッセージへの応答として送信される場合は、USE−CRメッセージ1700の送信先アドレスフィールド1720には、モバイルノード/ルータの気付アドレスが含まれる。また、USE−CRメッセージ1700は、USE−CRメッセージであることを示すメッセージタイプフィールド1731を有するモビルティヘッダ1730内に置かれる。また、Init Cookieフィールド1732には、HoTIメッセージに記載されているHome Init Cookie、又はCoTIメッセージに記載されているCare−of Init Cookieが含まれる。また、CR−Option840は、コレスポンデントルータのアドレスを受信者に通知するために、USE−CRメッセージ1700に挿入される。なお、CR−Option840のフォーマットやフィールドに関しては、既に説明した通りであり、ここでは、説明を省略する。また、送信者(すなわち、コレスポンデントノード)は、コレスポンデントプリフィックスを把握していない場合には、コレスポンデントプリフィックスフィールド843内に、コレスポンデントプリフィックスを把握していないことを示す特別な値(例えば、すべて0又はすべて1)を入れるか、あるいは、単に、現在接続しているリンクのネットワークプリフィックスを入れてもよい。
USE−CRメッセージの使用によって、コレスポンデントノードは、モバイルノード/ルータにコレスポンデントルータとの間で経路最適化を実行させることが可能となる。これにより、コレスポンデントノードは、経路最適化の完全な機能性(特に、鍵生成などの負荷の大きな処理)を実行することなく、経路最適化の恩恵を受けることが可能となる。さらに、コレスポンデントルータ情報は、別の方法で(DHCPやその他の手段を通じて)コレスポンデントノードに渡されるので、選択されたコレスポンデントルータが、最適なコレスポンデントルータのはずである。また、コレスポンデントノードがUSE−CRメッセージを用いて、HoTIメッセージ及びCoTIメッセージへの応答を行うことによって、モバイルノード/ルータは、それぞれに同一のコレスポンデントルータ情報を含む2つのUSE−CRメッセージを受信する。これにより、経路上の悪意あるノードによって、コレスポンデントルータ情報が変更される可能性が低減される。さらに、CoTIメッセージ及びHoTIメッセージからUSE−CRメッセージにInit Cookieをコピーすることによって、モバイルノード/ルータは、受信したUSE−CRメッセージの信頼性を検証することも可能となる。
また、コレスポンデントノード自体がモバイルである場合や、コレスポンデントノードがモバイルルータの配下に存在する場合には、USE−CRメッセージを使用することに大きな利点がある。上記の場合に利点があることを理解するためには、図18、19、20によって例示される手順を考慮する必要がある。これらの図18、19、20において、コレスポンデントノード1825は、モバイルルータ1821の配下のモバイルネットワーク1820に存在しており、グローバルネットワーク(例えば、インターネット)1800の向こう側の別のモバイルノード/ルータ1810と通信を行っている。また、ホームエージェント(HA−MN)1830は、モバイルノード/ルータ1810のホームエージェントであり、ホームエージェント(HA−MR)1840は、モバイルルータ1821のホームエージェントである。
経路最適化が実施されない場合には、モバイルノード/ルータ1810とコレスポンデントノード1825の間の通信は、図18に示すように、経路1850、1852、1854、1856となる。なお、経路1852は、モバイルルータ1821とそのホームエージェント1840との間のトンネリングであり、経路1856は、モバイルノード/ルータ1810とそのホームエージェント1830との間のトンネリングである。
ここで、モバイルノード/ルータ1810が、コレスポンデントノード1825との間で経路最適化を開始したと仮定する。コレスポンデントノード1825がUSE−CRメッセージを使用しない場合には、たとえコレスポンデントノード1825が完全な経路最適化の機能性を実装しているとしても、モバイルノード/ルータ1810とコレスポンデントノード1825との間の経路は、依然として準最適化状態(サブオプティマル)となるに過ぎない。この状態は、図19に示される。図19において、モバイルノード/ルータ1810とコレスポンデントノード1825との間の通信は、経路1950、1952、1954となる。ここでは、モバイルIPv6の経路最適化が使用されるが、モバイルノード/ルータ1810は、そのホームエージェント1830をスキップすることのみが可能となる。しかしながら、経路1952によって示されるように、依然として、モバイルルータ1821とそのホームエージェント1840との間にトンネリングが存在している。
一方、USE−CRメッセージを使用することによって、コレスポンデントノード1825は、モバイルノード/ルータ1810に、代わりにモバイルルータ1821との間で最適化された経路を確立させることが可能となり、図20の経路2050、2055に図示されるように、通信経路が完全に最適化される。この場合には、コレスポンデントノード1825は、USE−CRメッセージにモバイルルータ1821の気付アドレスを挿入することが可能であり、その結果、モバイルノード/ルータ1810は、モバイルルータ1821との間に直接最適化されたトンネルの確立を試みることが可能となる。また、モバイルルータ1821が移動した場合(そして、その気付アドレスが変わった場合)には、モバイルノード/ルータ1810は、コレスポンデントノード1825が送信する新たなUSE−CRメッセージを通じて、その通知を受けることが可能である。また、コレスポンデントノード1825は、USE−CRメッセージに、モバイルルータ1821のホームアドレスを使用することが可能である。これにより、モバイルノード/ルータ1810は、モバイルルータ1821のホームアドレスとのトンネルを設定した後には、モバイルルータ1821の気付アドレスを使用して、トンネルを最適化することが可能となる。これは、モバイルルータ1821がモバイルノード/ルータ1810に対して、バインディングアップデートを送信することによって行われる。
上述の説明に係る動作では、コレスポンデントノードがCoTIメッセージ又はHoTIメッセージに対してUSE−CRメッセージを用いて応答を行う必要がある。しかしながら、コレスポンデントノードがこのような機能を実現しない場合に、コレスポンデントルータが、自身がコレスポンデントルータであることを明らかにする方法も存在する。
この方法は、コレスポンデントルータがコレスポンデントノードあてのすべてのパケットを調べて、CoTIメッセージ又はHoTIメッセージの探索を行うというものである。HoTIメッセージ又はCoTIメッセージが検出された場合には、コレスポンデントルータは、コレスポンデントノードに代わって、自身がコレスポンデントルータであることを示すUSE−CRメッセージを用いて応答を行うことが可能である。
この方法は、特に、モバイルネットワークにおいて、コレスポンデントノードがモバイルネットワークノードであり、コレスポンデントルータがモバイルルータである場合に有用である。この方法によって、コレスポンデントルータは、遠隔のモバイルノードからの経路最適化要求を受信することが可能となる。
この方法に関して、上述の図18〜20に図示される例を参照しながら説明する。図18〜20では、CN1825は、モバイルルータ1821のモバイルネットワーク1820に存在するコレスポンデントノードである。
CN1825がUSE−CRメッセージを使用しない場合、MR1821が、モバイルネットワーク1820に送信されるすべてのパケットを調べることが可能である。そして、MN1810からCN1825に送信されるHoTIメッセージ又はCoTIメッセージが検出された場合、CN1825のコレスポンデントルータとして動作するモバイルルータMR1821は、CN1825に代わって、MN1810に対してUSE−CRメッセージを送信することができる。
USE−CRメッセージのCRアドレスフィールド(図17のCRアドレスフィールド842)には、MR1821のホームアドレス又は気付アドレスを記載することが可能である。なお、気付アドレスが使用される場合には、MR1821が自身の気付アドレスを変更するたびにUSE−CRメッセージを送信する必要がある。一方、ホームアドレスが使用される場合には、MR1821は、ルーティングの経路が図20に図示されている最適化経路(図20の経路2055)となるように、MN1810との間で別の経路最適化が開始されてもよい。
コレスポンデントルータを通過するすべての配下のノード(コレスポンデントノード)あてのパケットを調べてHoTI/CoTIメッセージを探索する動作は、かなり負荷の大きな処理なので、別のエンティティが、パケットを調べて、HoTIメッセージ又はCoTIメッセージが検出された場合にコレスポンデントルータに通知を行うようにしてもよい。このエンティティは、コレスポンデントルータの近傍に位置する別のルータであってもよく、コレスポンデントルータの上流のルータであってもよい。また、パケットを調べることを目的とした専用ノードであってもよい。
また、大規模ネットワーク(Enterprise Network)には、悪意のあるコンテンツのパケットか否かを調べるセキュリティ検査装置が導入されていることが多い。こうしたセキュリティ検査装置が、CoTI/HoTIメッセージのパケットを検出する機能を付加的に実施し、CoTI/HoTIメッセージのパケットが検出された場合にコレスポンデントルータに通知を行うことも可能である。また、検査されるべきパケットが検査ノード(例えば、上述のセキュリティ検査装置)を通過しない場合には、コレスポンデントルータがパケットをコピーしてHoTI/CoTIメッセージの検査ノードにそのコピーを転送し、コピー前のパケットは通常通り発送されるようにすることが望ましい。
また、コレスポンデントルータがモバイルルータである場合には、CoTI/HoTIメッセージを検出するために別のエンティティが用いられることが特に有用である。モバイル機器は、通常はリソースが制限されている。したがって、モバイル機器においては、集中する動作の負荷を他のノードに分散することが望ましい。また、上述のような検査ノードが、コレスポンデントルータであるモバイルルータのホームエージェントの近傍に配置されることも望ましい。
この場合、コレスポンデントルータであるモバイルルータのホームエージェントが、このモバイルルータに対して双方向トンネルを通じてパケットを転送する前に、検査ノードにパケットのコピーを送る必要がある。なお、当業者であれば、ホームエージェント自身が検査ノードであってもよいことは明白である。
また、上記の説明では、コレスポンデントルータが、コレスポンデントルータを通過するすべての配下のノード(コレスポンデントノード)あてのパケットを調べてHoTI/CoTIメッセージを探索したが、経路最適化に対応しないコレスポンデントノードが、HoTI/CoTIメッセージを理解できなかった旨を伝えるICMP通知パケットを探索してもよい。この場合、コレスポンデントルータは、配下のネットワーク内から送信されるすべての通過パケットを調べ、ICMP通知パケットのうちHoTI/CoTIメッセージを理解できなかった旨を伝えるものがないかを調べる。これにより、コレスポンデントルータは、発見されたICMP通知パケットのアドレスフィールドから経路最適化を望むノードのアドレスを特定し、自身がコレスポンデントルータであることを示すUSE−CRメッセージを用いて応答を行うことが可能である。
この手順は、上記の説明の手順と同様の負荷、もしくはそれ以上(ICMP通知メッセージの内容を特定する処理を行う必要がある)の負荷が発生するように見えるが、コレスポンデントルータを通過するパケットに関し、外部ネットワークから届くパケットよりも内部ネットワークから送信されるパケットのほうが少ないような場合には、コレスポンデントルータの処理の総負荷を低減することができる。さらに、このような観点から、コレスポンデントルータは、外部ネットワークから届くパケットを調べるか(HoTI/CoTIメッセージの探索)、内部ネットワークから送信するパケットを調べるか(HoTI/CoTIメッセージが理解不能な旨を通知するICMP通知メッセージの探索)を任意に動的に切り換えることも可能である。なお、ICMP通知パケットの探索に関しても、コレスポンデントルータとは異なる任意のパケット検査ノードによって行われるようにし、その探索結果がコレスポンデントルータに通知されるようにしてもよい。
ここまでは、本発明の様々な動作方法について説明したが、以下では、本発明に係る装置の構成例について説明する。
図21には、CR−Ring内のコレスポンデントルータ又はホームエージェントの好適な機能アーキテクチャ2100が図示されている。機能アーキテクチャ2100は、機能ブロック2110で表されるネットワーキングプロトコルのセットを有している。この機能ブロック2110には、ホームエージェント又はコレスポンデントルータに対して、ネットワーク能力を提供するために必要なすべてのプロトコル、ソフトウェア、ハードウェアが含まれている。また、ネットワーキングプロトコル2110内には、ルーティング部2115が存在している。このルーティング部2115は、他のノードへのパケット転送に係る決定を管理する。さらに、機能アーキテクチャ2100は、モビリティサポート部2120を有している。このモビリティサポート部2120には、モバイルIP又はNEMOベーシックサポート(NEMO Basic Support)などのモバイルプロトコルを支援するために必要なすべてのソフトウェアが含まれている。これらのモビリティプロトコルでは、ホームエージェント又はコレスポンデントルータが、モバイルノード/ルータの気付アドレスとホームアドレスとのバインディングを格納するためのバインディングキャッシュ2140を保持することが必要とされる。本発明に関しては、ホームエージェント又はコレスポンデントルータは、本発明で説明される能力を提供するために、モビリティサポート部2120内に更なるモジュールの増設が必要とされる。この増設モジュールが、経路最適化部2125である。経路最適化部2125は、CR−リスト2130によって、CR−Ringの他のメンバーの情報を保持している。また、データ経路2152、2154、2156、2158によって、これらの機能ブロック間で行われ得る相互作用が示されている。
モビリティに関連するすべてのメッセージは、ネットワーキングプロトコル2110からモビリティサポート部2120に渡され、更なる処理が行われる。これは、データ経路2156を通じて行われる。経路最適化部2125は、本発明で定義されるすべてのメッセージ及びオプション(例えば、CR−Reqオプション、RReqメッセージ、RResメッセージ、RBUメッセージ、RBAメッセージなど)を取り扱う。また、経路最適化部2125は、データ経路2152を通じてCR−リスト2130を参照し、関連情報を取得する必要がある。また、モバイルノード/ルータからBUメッセージを受信したモビリティサポート部2120や、RBUメッセージを受信した経路最適化部2125も同様に、データ経路2154を通じてバインディングキャッシュ2140の更新を行う必要がある。バインディングアップデートが成功している場合には、ホームエージェント又はコレスポンデントルータは、モバイルノード/ルータのホームアドレスあてのパケットを、その気付アドレスに転送する必要がある。ルーティング部2115は、データ経路2158を通じてバインディングキャッシュ2140を参照することによって、この決定を行うことが可能である。
また、図22には、本発明で説明されるモバイルノード/ルータの好適な機能アーキテクチャ2200が図示されている。この機能アーキテクチャ2200は、機能ブロック2210で表されるネットワーキングプロトコルのセットを有している。この機能ブロック2210には、モバイルノード/ルータに対して、ネットワーク能力を提供するために必要なすべてのプロトコル、ソフトウェア、ハードウェアが含まれている。また、ネットワーキングプロトコル2210内には、ルーティング部2215が存在している。このルーティング部2215は、他のノードへのパケット転送に係る決定を管理する。さらに、機能アーキテクチャ2200は、モビリティサポート部2220を有している。このモビリティサポート部2220には、モバイルノードのためのモバイルIP、又はモバイルルータのためのNEMOベーシックサポートなどのモバイルプロトコルをサポートするために必要なすべてのソフトウェアが含まれている。これらのモビリティプロトコルでは、モバイルノード/ルータが、モバイルノード/ルータの気付アドレスとホームアドレスとのバインディングの通知先となる他のすべてのノードの情報を格納するためのバインディングリスト2230を保持することが必要とされる。本発明に関しては、モバイルノード/ルータは、本発明で説明される能力を提供するために、モビリティサポート部2220内に更なるモジュールの増設が必要とされる。この増設モジュールが、経路最適化部2225である。経路最適化部2225は、バインディングリスト2230によって、情報を保持している。また、データ経路2252、2256、2258によって、これらの機能ブロック間で行われ得る相互作用が示されている。
すべてのモビリティ関連メッセージは、ネットワーキングプロトコル2210からモビリティサポート部2220に渡され、更なる処理が行われる。これは、データ経路2256を通じて行われる。経路最適化部2225は、本発明で定義されるすべてのメッセージ及びオプション(例えば、CR−Resオプション、USE−CRオプションなど)を取り扱う。また、経路最適化部2225は、データ経路2252を通じてバインディングリスト2230を参照、更新して、コレスポンデントルータの関連情報を保持する必要がある。また、モバイルノード/ルータが、特定のコレスポンデントノードにパケット転送を行う必要がある場合には、ルーティング部2215は、データ経路2258を通じてバインディングリスト2230を参照して、このパケットの転送時に最適化された経路の使用が可能か否かのチェックを行う必要がある。
また、先に述べたように、モバイルノード/ルータは、CR−Ringのメンバーであることも可能である。この場合、図22の機能アーキテクチャ2200は、変更される必要がある。図23には、CR−Ringのメンバーであるモバイルルータ/ノードの好適な機能アーキテクチャ2300が図示されている。この機能アーキテクチャ2300は、機能ブロック2310で表されるネットワーキングプロトコルのセットを有している。この機能ブロック2310は、機能ブロック2210と同一であり、ここでは、説明を省略する。また、ネットワーキングプロトコル2310内には、ルーティング部2315が存在している。このルーティング部2315は、他のノードへのパケット転送に係る決定を管理する。さらに、機能アーキテクチャ2300は、モビリティサポート部2320を有している。このモビリティサポート部2320には、モバイルノードのためのモバイルIP、又はモバイルルータのためのNEMOベーシックサポートなどのモバイルプロトコルをサポートするために必要なすべてのソフトウェアが含まれている。これらのモビリティプロトコルでは、モバイルノード/ルータが、モバイルノード/ルータの気付アドレスとホームアドレスとのバインディングの通知先となる他のすべてのノードの情報を格納するためのバインディングリスト2340を保持することが必要とされる。本発明に関しては、モバイルノード/ルータは、本発明で説明される能力を提供するために、モビリティサポート部2320内に更なるモジュールの増設が必要とされる。この増設モジュールが、経路最適化部2325である。経路最適化部2325は、バインディングリスト2340内に、情報を保持している。また、モバイルノード/ルータはCR−Ringのメンバーなので、経路最適化部2325は、CR−リスト2330に、CR−Ringの他のメンバーの情報も保持している。また、データ経路2352、2354、2356、2358によって、これらの機能ブロック間で行われ得る相互作用が示されている。
すべてのモビリティ関連メッセージは、ネットワーキングプロトコル2310からモビリティサポート部2320に渡され、更なる処理が行われる。これは、データ経路2356を通じて行われる。経路最適化部2325は、本発明で定義されるすべてのメッセージ及びオプション(例えば、CR−Reqオプション、USE−CRオプション、RReqメッセージ、RResメッセージ、RBUメッセージ、RBAメッセージなど)を取り扱う。また、経路最適化部2325は、データ経路2352を通じてCR−リスト2330を参照して、所定のコレスポンデントノード用のコレスポンデントルータの情報を取得する必要がある。また同様に、コレスポンデントルータとの間で経路最適化が成功した場合には、経路最適化部2325は、データ経路2354を通じてバインディングリスト2340を更新する必要がある。また、経路最適化部2325は、データ経路2354を通じて、バインディングリスト2340を参照、更新して、コレスポンデントルータの関連情報を保持する必要がある。また同様に、モバイルノード/ルータが、特定のコレスポンデントノードにパケット転送を行う必要がある場合には、ルーティング部2315が、データ経路2358を通じてバインディングリスト2340を参照して、このパケットの転送時に最適化された経路の使用が可能か否かのチェックを行う必要がある。
また、図24には、本発明で説明されるUSE−CRメッセージを送信することが可能なコレスポンデントノードの好適な機能アーキテクチャ2400が図示されている。この機能アーキテクチャ2400は、機能ブロック2410で表されるネットワーキングプロトコルのセットを有している。この機能ブロック2410には、モバイルノード/ルータに対して、ネットワーク能力を提供するために必要なすべてのプロトコル、ソフトウェア、ハードウェアが含まれている。さらに、機能アーキテクチャ2400は、モビリティサポート部2420を有している。本発明では、モビリティサポート部2420には、モバイルIPなどのモバイルプロトコルをサポートするために必要なすべてのソフトウェアが必ずしも含まれている必要はない。本発明では、モビリティサポート部2420は、HoTIメッセージ及びCoTIメッセージに対して、USE−CRメッセージで応答を行うことのみが必要とされる。使用可能なコレスポンデントルータに関する情報は、CR情報(CR info)2430に格納される。また、データ経路2454、2456によって、これらの機能ブロック間で行われ得る相互作用が示されている。
すべてのモビリティ関連メッセージは、ネットワーキングプロトコル2410からモビリティサポート部2420に渡され、更なる処理が行われる。これは、データ経路2456を通じて行われる。経路最適化部2425は、HoTIメッセージ及びCoTIメッセージに対して、コレスポンデントノードの代わりに経路最適化を実行することが可能なコレスポンデントルータに関する情報を含むUSE−CRメッセージによって応答する。このコレスポンデントルータの情報は、データ経路2454を通じて、CR情報2430から取得可能である。
なお、機能アーキテクチャ2100、2200、2300、2400には、本発明で定義される様々な装置を実現するために必要なコンポーネントが示されているが、当業者にとっては、更なるコンポーネントが存在してもよいことは明白である。例えば、コレスポンデントノードの機能アーキテクチャ2400には、コレスポンデントノード自身が経路最適化を実行するために必要なコンポーネントは示されていないが、コレスポンデントノードが完全な経路最適化機能を実現するとともに、USE−CRメッセージの使用が可能であり、その結果、必要に応じて、代わりに経路最適化を実行するコレスポンデントルータを利用することができるようにしてもよい。また、同様に、モバイルノード、コレスポンデントルータ、ホームエージェントも従来の技術に係る経路最適化機能を実現するためのコンポーネントを有しており、従来の技術に係る経路最適化と、本発明に係る経路最適化とを適宜使い分けるようにしてもよい。さらには、任意の条件に基づいて、従来の技術に係る経路最適化及び本発明の経路最適化の実行順序を決定することによって、従来の技術に係る経路最適化及び本発明の経路最適化の実行順序が適切に制御されるようにしてもよい。
以上、本発明を、最も実用的であり好適であると思われる実施例によって説明したが、当業者にとっては、設計及びパラメータの詳細において、本発明の意図から外れることなく、様々な変更が許容されることは明らかである。
本発明は、例えば、モバイルノードやモバイルルータとコレスポンデントノードとの間において、コレスポンデントルータを利用して経路最適化が行われる場合に、最適なコレスポンデントルータの発見や、最適な経路の選択を行うことが可能となるという効果を有し、特に、コレスポンデントノードがモバイルIPv6をサポートしているか否かにかかわらず、モバイルノードやモバイルルータと、コレスポンデントノードとの間において、経路最適化を実行可能とするという効果を有しているので、インターネットプロトコルを利用した通信技術に適用可能であり、特に、モバイルIPv6において規定されている経路最適化に係る技術に適用可能である。
100、1800 グローバルネットワーク(インターネット)
102、1820 モバイルネットワーク
104、504 CR−Ring
110、510 コレスポンデントネットワーク
120、1821 モバイルルータ(MR)
120/125、1620、1810 モバイルノード/ルータ(モバイルノード)
123、124 モバイルネットワークノード(MNN)
125 モバイルノード(MN)
140、1640 ホームエージェント(HA)
141、142、143、144、541、542、1650 コレスポンデントルータ(CR)
160、560、1660、1825 コレスポンデントノード(CN)
700 CR−Reqメッセージを含むトンネルパケット
710、741、810、910、1010、1110、1210、1310、1410、1710 送信元アドレスフィールド
720、742、820、920、1020、1120、1220、1320、1420、1720 送信先アドレスフィールド
730、830、930、1030、1130、1230、1330、1430、1730 モビリティヘッダ
731、831、931、1031、1131、1231、1331、1431、1731 メッセージタイプフィールド
732 フラグフィールド
733、1333 CNアドレスフィールド
740 インナパケット
800 CR−Resメッセージを含む単独パケット
840 CR−Option
841、941 オプションタイプフィールド
842、942、1433 CRアドレスフィールド
843、1434 コレスポンデントプリフィックスフィールド
900 バインディングアップデートメッセージ
940 CR−Relayオプション
943 優先度フィールド
1000 バインディングアクノレッジメントメッセージ
1100 RBUメッセージ
1132、1232、1332、1432 シーケンスナンバーフィールド
1133 MN HoAフィールド
1134 MN CoAフィールド
1135 MNプリフィックスフィールド
1200 RBAメッセージ
1233 バインディングステータスフィールド
1300 RReqメッセージ
1400 RResメッセージ
1435 CRセキュリティ情報フィールド
1700 USE−CRメッセージ
1732 Init Cookieフィールド
1830 ホームエージェント(HA−MN)
1840 ホームエージェント(HA−MR)
1850、1852、1854、1856、1950、1952、1954、2050、2055 経路
2100、2200、2300、2400 機能アーキテクチャ
2110、2210、2310、2410 ネットワーキングプロトコル
2115、2215、2315 ルーティング部
2120、2220、2320、2420 モビリティサポート部
2125、2225、2325、2425 経路最適化部
2130、2330 CR−リスト
2140 バインディングキャッシュ
2152、2154、2156、2158、2252、2256、2258、2352、2354、2356、2358、2454、2456 データ経路
2230、2340 バインディングリスト
2430 CR情報

Claims (7)

  1. 通信相手ノードと、配下のネットワークに存在する前記通信相手ノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータと、経路の最適化を行う機能を有し、前記通信相手ノードと通信を行う通信ノードとを有する通信システムであって、
    前記通信ノードは、前記通信相手ノードとの経路の最適化の過程においてCoTIメッセージ又はHoTIメッセージである所定のメッセージを送信し、
    前記通信相手ノードは、受信した前記所定のメッセージに応じて、前記コレスポンデントルータに関する情報を含む応答メッセージを送信する通信システム。
  2. 前記通信ノードのホームエージェントを更に有し、
    前記ホームエージェントが、前記通信ノードから送信されたカプセル化された前記HoTIメッセージを受信し、カプセル化された前記HoTIメッセージをデカプセル化して前記通信相手ノードへ送信し、前記通信相手ノードから前記HoTIメッセージに対する前記応答メッセージを受信し、前記応答メッセージをカプセル化して前記通信ノードへ送信する請求項に記載の通信システム。
  3. 前記応答メッセージは、送信元アドレスと、送信先アドレスと、モビリティヘッダとを含み、
    前記モビリティヘッダは、前記応答メッセージであることを示す情報と、前記コレスポンデントルータに関する情報とを含む請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 配下のネットワークに存在するネットワークノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータの配下のネットワークに存在し、経路の最適化を行う機能を有する通信ノードと通信する通信相手ノードであって、
    前記通信ノードと前記通信相手ノードとの間の経路の最適化の過程において前記通信ノードから送信されるCoTIメッセージ及びHoTIメッセージのいずれか一方又は両方である所定のメッセージを受信する受信手段と、
    受信した前記所定のメッセージに応じて、前記コレスポンデントルータに関する情報を含む応答メッセージを送信する送信手段とを、
    有する通信相手ノード。
  5. 信した前記CoTIメッセージ又は前記HoTIメッセージのいずれか一方のメッセージを、応答すべき前記所定のメッセージとして選択する選択手段を更に有し、
    前記送信手段は、前記選択手段が選択した前記CoTIメッセージ又は前記HoTIメッセージのいずれか一方のメッセージに対して前記応答メッセージを送信する請求項に記載の通信相手ノード。
  6. 前記コレスポンデントルータの配下のネットワークに配信される前記コレスポンデントルータに関する情報が挿入されたメッセージを受信するコレスポンデントルータ情報受信手段と、
    前記コレスポンデントルータ情報受信手段が受信した前記メッセージから前記コレスポンデントルータに関する情報を抽出する抽出手段とを、
    更に有する請求項4又は5に記載の通信相手ノード。
  7. 経路の最適化を行う機能を有し、通信相手ノードと通信を行う通信ノードであって、
    前記通信相手ノードとの経路の最適化の過程においてCoTIメッセージ又はHoTIメッセージである所定のメッセージを送信する送信手段と、
    前記所定のメッセージに応じて前記通信相手ノードが送信した、前記通信相手ノードの代理を行うことが可能なコレスポンデントルータに関する情報を含むメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記コレスポンデントルータに関する情報を含む前記メッセージから前記コレスポンデントルータに関する情報を抽出する抽出手段とを、
    有し、
    前記送信手段は、前記抽出手段が抽出した前記コレスポンデントルータに関する情報に基づき、前記コレスポンデントルータとの経路の最適化の過程において、前記所定のメッセージを前記コレスポンデントルータへ送信する通信ノード。
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