JP4979960B2 - 光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法 - Google Patents

光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法関する。
近年、ガラス、セラミックス、単結晶などに機能性元素を含有させ、波長変換、レーザー増幅、レーザー発振、ホールバーンニングなどの光学特性付与した様々な機能性材料が開発されている。これらの材料の中でシリカガラスは、近赤外から紫外域までの光透過性が高く、熱衝撃に強く、化学的にも安定しており、大型化も比較的容易であることから、ホスト材として注目されている。例えば、希土類元素を含有したバルク型レーザー媒質用シリカガラスは、熱衝撃耐性が燐酸系ガラス、ケイ酸塩系ガラスよりもはるかに優れ、Nd:YAGなどの単結晶よりも大型化が容易なため、高繰り返し発振可能なハイパワーレーザー媒質として注目、研究されてきた。
しかし、シリカガラスに希土類金属元素のみを高濃度にドープしようとすると、希土類元素同士が会合を起こして濃度消光をおこすことが多く、そのため高濃度のドープができないという問題が知られている。濃度消光とは、ドープされる希土類元素間の距離が短いことに起因して発光効率が落ちる現象であり、これによりレーザーの発振効率が著しく悪くなる。
濃度消光を抑えた希土類元素ドープシリカガラスおよびその製造方法としては、プラズマトーチCVD法を用いた希土類元素と共にAl23やP25を共ドープしたガラスが公知とされている(特許文献1)。また、希土類元素の会合をより抑えた機能性シリカガラスとして、希土類元素が安定に固定したゼオライトとシリカ原料とを焼結する機能性元素含有組成物の製造方法が提案されている(特許文献2)。
また、特許文献3では、主成分のSiO2と、原子番号3〜6、11〜13、19〜32、37〜51、55〜84及び87〜108の各金属元素の少なくとも一種類の金属酸化物を上記主成分SiO2に対しモル比で0.01〜30%添加した活性物質としての添加物質と、Al23又はP25のいずれか一方又は両方を上記活性物質に対しモル比で0〜30倍添加した補助添加物質の添加物質とを含有するレーザーガラスである、CGS単位系の単位体積あたりの少なくとも屈折率の変動幅で示される均質性が1×10-5以下であるように添加物質が分布されたガラス体であることを特徴とするドープト石英ガラスおよびゾル−ゲル法を基にした製造方法が示されている。
特開昭60−11245 特開平9−86951 特開昭64−76933 特開平7−267662
しかし、特許文献1、2記載のガラスおよびその製造方法は、ガラス中の泡や微小な屈折率の変動すなわち粒状構造の制御については全く考慮されていない。泡や粒状構造が存在すると、ガラスの内部で光の散乱が起きて光量のロスをもたらす。また、ガラス中の泡は、レンズのような役割を果たして光を集光し、クラックなどのダメージをガラスに与える。このため、特許文献1、2記載の方法で製造したガラスではレーザー増幅、レーザー発振が出来なかったり、できたとしても効率が著しく悪くなった。また、特許文献3においては明細書内において、屈折率という物性値を用いるに際して、粒状構造や泡のないことが必要条件となる、と記載しているが、光損失という視点から粒状構造や泡に注目したものではなく、その評価方法も不十分である。実際に特許文献3明細書記載のドープ石英ガラスは発振効率が低く、不十分なものであった。
さらにこれらのガラスでは、ガラス中のOH基濃度についての考慮が全くなされていない。レーザー媒質では、励起によって反転分布を形成し、誘導放出により波長、位相、方向のそろった光を放出することでレーザー増幅、レーザー発振をするが、レーザーガラス中にOH基が多いと、励起された電子がOH基の格子振動準位を介して光を放出せずに下準位へと緩和する非輻射遷移が起こり、増幅、発振効率が著しく悪くなる。そのためガラス中のOH基濃度を制御することが、非常に重要である。しかし、特許文献1、2、3で提案されたガラス及びその製造方法では、OH基の制御に関してはまったく考慮されておらず、特に、特許文献3の製造方法はゾル−ゲル法を基にした方法であり、SiOHガラス中のOH基の発生を抑えることはきわめて困難であった。
本発明の第1の目的は、上記のような課題を解決し、散乱や吸収による光損失が少なく低OH濃度であり、発光効率の高い光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法を提供することにある。
本発明方法によれば、高効率で安定なレーザー増幅、レーザー発振を行うのに好適な光学用希土類金属元素含有シリカガラスを提供することができる
本発明方法によれば、光学用希土類金属元素含有シリカガラスを用いたレーザー装置を提供することができる
本発明方法によれば、光学用希土類金属元素含有シリカガラスを用いたファイバーレーザー装置を提供することができる
本発明者らは、上記した従来技術の問題点に鑑み、高効率で安定なレーザー増幅、レーザー発振を行うのに好適なレーザーガラスの製造方法の発明に鋭意取り組み、シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して金属元素含有シリカガラスを作製に際し、原料の混合粉体の粒子径を適切に制御し、それを加熱溶融して出来たガラスを、軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌することにより、光損失が少なくかつOH基濃度が低く高効率で安定なレーザー増幅、レーザー発振可能なレーザーガラスを作成できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、光学用希土類金属元素含有シリカガラス製造方法は、シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して希土類金属元素含有シリカガラスを作製する方法において、体積粒度分布の50%径が10μm以下かつ粒子径20μm以上の粒子が1%未満である混合粉体を作成し、この混合粉体を減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱保持してガラス化し、さらに軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌することを特徴とする。前記減圧は1KPa以下、好ましくは0.1KPa以下で行えばよい。減圧の下限については特別の限定はないが、0.001Pa以上で行えば充分である。
また、本発明の光学用希土類金属元素含有シリカガラス製造方法は、シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して希土類金属元素含有シリカガラスを作製する方法において、体積粒度分布の50%径が10μm以下かつ粒子径20μm以上の粒子が1%未満である混合粉体を作成し、この混合粉体を型に入れて加圧成型し、この加圧成型体を1000℃以上1500℃以下の温度で5時間以上加熱保持し、次に減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱してガラス化し、さらに軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌することを特徴とする。前記減圧は1KPa以下、好ましくは0.1KPa以下で行えばよい。減圧の下限については特別の限定はないが、0.001Pa以上で行えば充分である。
上記した希土類金属元素及びAlを含む粉体が、該希土類金属元素を固定したAl含有ゼオライトであるのが好ましい。
光学用希土類金属元素含有シリカガラスは、上記した本発明方法で製造され、かつ可視から赤外領域の吸収波長以外の波長における光損失係数が0.02/cm以下、100cm3あたりの泡の総断面積が0.10mm2以下、及びOH基濃度が20ppm以下であることを特徴とする。
レーザー装置は、上記した本発明の光学用希土類金属元素含有シリカガラスを用いることを特徴とする。
ファイバーレーザー装置は、上記した光学用希土類金属元素含有シリカガラスをコアに用いることを特徴とする。
本発明の光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法によれば、散乱や吸収による光損失が少なく低OH濃度であり、発光効率の高い光学用希土類金属元素含有シリカガラスを製造することができる。光学用希土類金属元素含有シリカガラスによれば、高効率で安定なレーザー増幅、レーザー発振を行うことができるという大きな効果が達成される。
以下に本発明の実施の形態を添付図面とともに説明するが、これらは例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は方法工程順を示すフローチャートである。図2は本発明方法工程順を示すフローチャートである。図3はレーザー装置を示す概略説明図である。図4はレーザー発振装置を示す概略説明図である。図5はファイバーレーザーを示す概略説明図である。図6はファイバーレーザー装置を示す概略説明図である。
光学用希土類金属元素含有シリカガラス製造方法は、シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して希土類金属元素含有シリカガラスを作製する方法において、体積粒度分布の50%径が10μm以下かつ粒子径20μm以上の粒子が1%未満である混合粉体を作成し、この混合粉体を減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱保持してガラス化し、さらに軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌するようにしたものである。前記減圧は1KPa以下、好ましくは0.1KPa以下で行えばよい。減圧の下限については特別の限定はないが、0.001Pa以上で行えば充分である。
方法おいては、図1に示したように、まず希土類金属元素含有シリカガラスの材料であるシリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を作成する(図1のステップ100)。この混合粉体は、粒径の大きな粉が少ないほうが好ましく、体積粒度分布において少なくとも粒径20μm以上の粒子が1%未満、50%径が10μm以下である必要がある。粒径20μm以上の粒子が1%以上であったり、50%径が10μmより大きいと、帯域溶融せん断法を用いて攪拌してもガラス中の粒状構造を十分に取り除くことが出来ず、光損失が大きくなって、光学用ガラスとして十分に機能しなくなる。
粒径20μm以上の粒子の割合は少ないほど良く、0.1%以下であると実質的に光損失への影響がなくなるのでより好ましい。また50%径についても、8μm以下であると実質的に光損失への影響がなくなるので好ましい。50%径は小さいほどガラスの物性には好ましい結果をもたらすが、極端に小さくなると粉体の飛散などが非常に起こりやすくなるなど取り扱いが難しくなる。50%径が2μm以上であると前記のような取り扱い上の問題は起こりにくくなるので好ましい。
このシリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉は、粒径20μm以上の粒子が1%未満、50%径が10μm以下である粉体同士を十分に混合してもよいし、より粒径の粗い粉体を粉砕しながら混合して、最終的に粒径20μm以上の粒子が1%未満、50%径が10μm以下としても良い。粉砕の方法は、目的を達せられれば、乾式粉砕、湿式粉砕のいずれの方法でもよく、また、粉砕に用いる装置は、ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル等が好適であるが、特にこれらに限定されるわけではない。シリカ粉は水晶粉、クリストバライト粉、シリカガラス粉等、組成がSiO2であればいずれでも良い。また、希土類金属元素及びAlを含む粉体とは、その組成中に希土類金属元素とAlの双方を含む粉体でもよく、また、希土類元素を含む粉体とAlを含む粉体を混合したものでもかまわない。
希土類金属元素を含む粉体としては、各種希土類金属塩、希土類金属酸化物を用いることが出来るが、泡の発生を抑えるためには金属酸化物を用いることが好ましい。また、Alを含む粉体としては、酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムなどを用いることができるが、泡の発生を抑えるためには酸化アルミニウムを用いることが好ましい。
また、発光効率を鑑みた場合、金属希土類元素及びAlを含有する粉体として、該希土類金属を固定したAl含有ゼオライトを用いると望ましい。Alは、含有させる金属どうしのガラス中での会合を抑える目的で用いられるが、その場合に、該金属を導入したAl含有ゼオライトを用いると、原子レベルでのNd及びAlの高分散が可能になるからであり、それにより発光効率が高くなる。この効果は特許文献3に記載のとおりである。希土類金属を固定したAl含有ゼオライトは、ゼオライトを希土類金属溶液に浸してイオン交換することにより得ることができる。
次に、方法おいては、上記のようにして作製した混合粉体を減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱保持してガラス化することが必須工程として必要である(図1のステップ102)。上記ガラス化の加熱温度が1700℃未満であると、完全にガラス化せずに不透明焼結体となる。また、1900℃を超えると、ガラスの昇華が激しくなって収率が減少する。また、必要以上の高温加熱は、加熱炉の劣化を促進して生産性が著しく悪くなる。ガラス化の保持時間は特に制限は無いが、10分未満であると溶け残りが生じることが多くなるので、10分以上であることが好ましい。保持時間の上限も特にないが、必要以上の長時間加熱は生産性を悪化させるので好ましくなく、現実的には12時間加熱すれば十分である。
また、ガラス化の雰囲気は1KPa以下の減圧雰囲気であることが必要である。雰囲気の圧力が1KPaを超えると、ガラス中に泡が多数発生するためである。泡の発生をより抑えるには圧力を0.1KPa以下にするとよい。減圧の下限については特別の限定はないが、0.001Pa以上で行えば充分である。圧力は低いほど泡の低減には効果的であるが、ガラスの昇華などにより高真空化には限界があり、その下限は上述したように0.001Paである。また、1KPa以下の減圧下で一定時間加熱保持した後に、同温度で窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスを炉内に導入して80KPa以上120KPa以下の圧力にしてもよい。この方法により、ガラス中の泡をさらに低減できる場合がある。
さらに、方法おいては、上記のように製造した希土類金属元素含有シリカガラスを、軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌する工程を実施する(図1のステップ104)。この加熱攪拌方法は特許文献4に記載の帯域溶融せん断法と呼ばれる方法で、被処理物であるガラスを旋盤に把持された石英ガラス棒に加熱溶接し、バーナーにより加熱した状態で左右の旋盤の回転数を相違させつつバーナーを移動する方法である。この方法を用いることにより、ガラス中の粒状構造や脈理を取り除くことができ、光損失の少ない光学用希土類金属元素含有シリカガラスを得ることができる。
さらに、方法おける上記した加熱攪拌工程はガラスを攪拌する方法である。そのため、ガラス作成の材料として希土類元素酸化物粉体とシリカ粉の混合粉といった微視的には不均一な材料を用いても、この加熱攪拌工程を用いることにより、ドープ元素が微視的にも均一に分散した濃度消光が抑制された発光効率の高い光学用金属元素含有シリカガラスを得ることができる。さらに、この加熱攪拌工程により、ガラス中の微小な泡を低減することができる。
また、本発明の光学用希土類金属元素含有シリカガラス製造方法は、シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して希土類金属元素含有シリカガラスを作製する方法において、体積粒度分布の50%径が10μm以下かつ粒子径20μm以上の粒子が1%未満である混合粉体を作成し、この混合粉体を型に入れて加圧成型し、この加圧成型体を1000℃以上1500℃以下の温度で5時間以上加熱保持し、次に減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱してガラス化し、さらに軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌するようにしたものである。前記減圧は1KPa以下、好ましくは0.1KPa以下で行えばよい。減圧の下限については特別の限定はないが、0.001Pa以上で行えば充分である。
本発明方法おいて、図2に示したように、まず希土類金属元素含有シリカガラスの材料であるシリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を作成する(図2のステップ200)。この混合粉体は、本方法の場合と全く同様に製造すればよいので、再度の説明は省略する。
ついで、本発明方法おいては、上記した混合粉体を型に入れて加圧成型する(図2のステップ202)。このように混合粉体を加圧成型して粉体成型体とすることは、製造される光学用希土類金属元素含有シリカガラスの性能を増大するために有効な方法である。この加圧成型工程を導入することにより、混合粉体の嵩密度が上がり、ガラス化後の泡の数を低減することができる。また、混合粉体をそのまま加熱炉内に設置して炉内を真空排気すると、この混合粉体が炉内に飛散することがしばしば起きるが、この問題も加圧成型することにより回避できる。加圧成型する時の圧力は、用いる粉体の粒度により異なるが、通常10kgf/cm2以上500kgf/cm2以下程度である。加圧成型に際して用いられる型の材質は、加圧成型時の圧力に耐えられる材料であれば目的は達せられるので、加圧成型時の圧力に応じて各種セラミックスや金属などから、好適な物を使用すればよい。
本発明方法おいては、さらに加圧成型によって得られた加圧成型体を1000℃以上1500℃以下の温度で5時間以上加熱保持する工程が実施される(図2のステップ204)。この工程を経ることにより、上記加圧成型体から泡の原因となる揮発性物質やOH基を取り除くことができる。
この時の加熱温度は、1000℃以上1500℃以下が良い。1000℃未満であると揮発性物質やOH基の除去にほとんど効果がなく、また1500℃より高いと、加圧成型した粉体成型体にクラックが入って破損することが多いためである。揮発性物質やOH基の除去により効果的な温度域は1100℃以上であり、粉体成型体にクラックが入ることがなくなる温度域は1400℃以下であるので、1100℃以上1400℃以下の温度で加熱することがより好ましい。
この時の加熱保持時間は少なくとも5時間以上であることが望ましい。加熱保持時間が5時間未満であると、本工程の目的である揮発性物質やOH基の除去にほとんど効果がない。加熱時間の上限は特にないが、200時間の加熱を行えば、揮発性物質やOH基の除去には十分である。
この加熱保持工程における加熱の雰囲気は特に問わないが、金属酸化物以外の原料を用いた場合は、加熱酸化により金属酸化物とした方がガラス化後の泡が少なくなるため、大気、もしくは酸素雰囲気の方が好ましい。金属酸化物を原料として用いた場合は、真空もしくは減圧、窒素、不活性ガス雰囲気なども十分有効である。
次に、本発明方法おいては、上記のようにして作製した加圧成型体を減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱保持してガラス化することが必須工程として必要である(図のステップ206)。このガラス化工程(ステップ206)は、前述した方法におけるガラス化工程(ステップ102)と同様の条件で行えばよいもので、再度の説明は省略する。
本発明方法おいては、上記のように製造した希土類金属元素含有シリカガラスを、軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌する工程を実施する(図2のステップ208)。この加熱攪拌工程(ステップ208)は、前述した本発明方法の第1の態様における加熱攪拌工程(ステップ104)と同様の条件で行えばよいもので、再度の説明は省略する。
本発明の方法によって製造される光学用希土類金属元素含有シリカガラス中の希土類金属元素濃度は0.2wt%以上5wt%以下である。希土類金属元素濃度が0.2wt%未満であるとレーザー増幅、発振効率が非常に悪くなるため、0.2wt%以上であることが必要で、0.5wt%以上であるとより好ましい。また、希土類金属元素濃度が高すぎる場合、加熱溶融した際に失透と呼ばれる結晶化が起こり、透光性を失ってしまう。そのため、希土類金属元素濃度は5wt%以下であることが必要であり、4wt%以下であるとより好ましい。
また、光学用希土類金属元素含有シリカガラスは、上述した本発明方法によって製造されるものである。光学用希土類金属元素含有シリカガラスにおいて、Alは希土類金属元素を分散させて濃度消光を防ぐ役割をはたすものであり、必須の要素である。このアルミニウムと希土類金属の比は、[アルミニウムのモル数]/[希土類金属のモル数]が2以上10未満であることが必要である。Alが希土類金属元素に対して少なすぎると、希土類金属元素のクラスター化を十分に防ぐことができず、濃度消光が起きてレーザー増幅、レーザー発振効率が著しく悪くなるため、Alが希土類金属元素の2倍以上であることが必要であり、3倍以上であるとほぼ完全に濃度消光を防ぐことができるのでより好ましい。また、一方、Alが希土類金属元素に対して多すぎると失透をおこしやすくなるため、Alは希土類金属元素の10倍未満であることが必要であり、8倍未満であるとより好ましい。
また、光学用希土類金属元素含有シリカガラスにおいては、可視から赤外領域の吸収波長以外の波長における光損失係数が0.02/cm以下であることが必須である。
光損失係数は、散乱、吸収によるレーザー媒質内での光のロスを表す。可視から赤外領域の吸収波長以外の波長における光損失係数が0.02/cmより大きいと、光のロスが大きすぎて、レーザー発振、レーザー増幅の効率が著しく悪くなるためである。光損失はレーザー発振効率、レーザー増幅効率に強く影響するため、0.005/cm以下であると好ましく、0.001/cm以下であるとより好ましい。
尚、本明細書における可視から赤外領域の吸収波長以外の波長とは、波長400nm以上3000nm以下の波長領域においてシリカガラスおよびドープされた金属元素による吸収がない波長のことである。例えば、NdとAlをドープした場合、波長1000nm以上1200nm以下の範囲内の波長のことであり、レーザー増幅、発振波長近傍である1040nm以上1080nm以下で測定すると、増幅、発振性能と直接比較できるため、特に好ましい。また、YbとAlをドープした場合は1060nm以上1100nm以下、ErとAlをドープした場合は、1530nm以上1580nm以下の範囲で測定する。
光学用希土類金属元素含有シリカガラスにおいては、100cm3あたりの泡の総断面積が0.10mm2以下であることが必要である。レーザー媒質中に泡があると、その散乱により増幅、発振効率が落ちるためである。また、ガラス中の泡は、レンズのような役割を果たして光を集光し、ガラスにダメージを与えることがある。そのため、ガラス中の泡は100cm3あたりの泡の総断面積が0.10mm2以下であることが必要であり、0.01mm2以下であると望ましい。
光学用希土類金属元素含有シリカガラスにおけるOH基濃度は20ppm以下である。レーザーガラス中のOH基は励起された電子が光を放出せずに緩和する非輻射遷移を引き起こして、発光効率を低下させるため、OH基濃度を低くすることが必要である。高効率なレーザー増幅、レーザー発振をするためには、OH基濃度を20ppm以下にする必要があり、5ppm以下であると発光効率にはほとんど影響を与えずに非常に高効率なレーザー増幅、レーザー発振ができる。
また、光学用希土類金属元素含有シリカガラスにおいては、ドーピングされる希土類金属元素及びアルミニウムが、イオン交換により希土類金属元素が固定されたゼオライトを用いて導入されるのが好適である。これは、特許文献2に示されているように、希土類金属元素同士の会合を十分に抑えることができ、より高効率のレーザー媒質用シリカガラスとなるからである。
光学用希土類金属元素含有シリカガラスは、波長632nmにおける屈折率分布が5×10-6以下、複屈折量が10nm/cm以下であると好ましい。屈折率分布や複屈折量はレーザーのビーム品質に影響する。そのため、屈折率分布は5×10-6以下、より好ましくは3×10-6以下であり、複屈折量は10nm/cm以下、より好ましくは5nm/cm以下であると良い。
光学用希土類金属元素含有シリカガラスは、脈理フリーであると好ましい。ガラス中の脈理は、光を屈折させ、これによりレーザーのビーム品質が劣化する。そのため、レーザーの光軸方向から見て脈理がない方が好ましく、3方向脈理フリーであると、より好ましい。
レーザー装置とは、レーザー増幅装置、レーザー発振装置を包含するものである。図3に示すように、本発明のレーザー増幅装置10は、基本的構造においては従来のレーザー増幅装置と同様であり、フラッシュランプやレーザーダイオードなどの励起用光源12と、レーザー媒質14で構成され、他の装置で発振したレーザー光の強度を強める装置である。レーザー増幅装置10の特徴はレーザー媒質14としてレーザー媒質用シリカガラスを用いる点にある。
図4に示すように、レーザー発振装置20は、基本的構造においては従来のレーザー発振装置と同様であり、フラッシュランプやレーザーダイオードなどの励起用光源22と、レーザー媒質24、光反射鏡26および部分反射鏡28で構成され、レーザー光を発振する装置である。本発明のレーザー発振装置20の特徴はレーザー媒質24として本発明のレーザー媒質用シリカガラスを用いる点にある。
ファイバーレーザー装置とは、ファイバーレーザー発振装置、ファイバーレーザー増幅装置及びこれら装置内に用いられるファイバーレーザーを包含するものである。図5に示すように、ファイバーレーザー30は、基本的構造においては従来のファイバーレーザーと同様であり、光ファイバーのコアに相当する部分にレーザー媒質ガラス32を、クラッドに相当する部分にレーザー媒質より屈折率の低いシリカガラス34を用いたもので、ファイバー状のレーザー媒質を示すものである。ファイバーレーザー30の特徴はレーザー媒質ガラス32としてレーザー媒質用シリカガラスを用いる点にある。
また、ファイバーレーザー増幅装置40は、基本的構造においては従来のレーザー発振装置と同様であり、図6に示すように、レーザーダイオード42、WDMカプラー44、ファイバーレーザー30、入力側コネクター46及び出力側コネクター48を有している。本発明のファイバーレーザー増幅装置40の特徴はファイバーレーザーとして本発明のファイバーレーザー30を用いる点にある。
以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので、限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
Ndイオン交換ゼオライトを以下の工程で作成した。ケイ素とアルミニウムのモル比がSi:Al=4:3であるX型ゼオライト2000gを濃度150g/Lの硝酸ネオジウム水溶液10Lに浸し、100℃において還流をしながら5日間加熱した。その後、吸引ろ過によりゼオライトを濾別し、このゼオライトに純水を注いで攪拌してから濾別する洗浄工程を3回繰り返した後、乾燥機を用いて300℃にて乾燥することにより、Ndイオン交換ゼオライトを得た。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で測定したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を図9に示すステンレス製の金型(外径240mm×内径200mm×厚さ15mmの底板)50に入れ、100kgf/cm2の圧力をかけて、直径200mm×高さ140mmの粉体成型体とした。これを加熱炉内に設置し、大気中において1300℃で100時間加熱した後に、内径220mmのカーボンるつぼ内に設置し、このカーボンるつぼごと真空加熱炉内に設置して0.05KPaの減圧下で1800℃にて1時間加熱し、直径220mm高さ80mmのNd含有シリカガラスを得た。
これから80mm×80mm×180mmのガラスを切り出し、特許文献4に記載の帯域溶融せん断法、すなわち被処理物であるガラスを旋盤に把持された石英ガラス棒に加熱溶接し、バーナーにより加熱した状態で左右の旋盤の回転数を相違させつつバーナーを移動する方法により、ガラスの均質化を行った。均質化後のガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線分析装置にて調べたところ、Nd2.14wt%、A2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を算出すると、6.4となる。
この石英ガラス中の泡を調べたところ、100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは2×10-6、複屈折は1.5nm/cmであった。また、この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.001/cmであり、光のロスが極めて少なかった。
この試料ロッドを図7に示す光学系を用いて、増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、図8に示す光学系を用いて発振試験を行ったところ、波長1064nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
なお、各種物性の測定方法を以下に示す。
化学組成: 蛍光X線分析法により測定。
OH基濃度: フーリエ変換赤外分光装置(Nicolet社製 AVATOR360)にて2.7μmのO−H伸縮振動バンドの強度から算出。
光損失係数測定: レーザーの入射光強度I0[mW]、出射光強度IT[mW]、試料厚さd[cm]を用いて以下の式により算出。尚、Ndドープガラスでは波長1064nm、Ybドープガラスでは波長1080nm、Erドープガラスでは波長1540nmのレーザーを用いた。
体積粒度分布: (株)セイシン企業製レーザー回折散乱式粒度分布測定装置LMS-24を用いて測定。

Figure 0004979960
屈折率分布:ZYGOMARK GPI−XP(フィゾー型干渉計)を用いてオイル・オン・プレート方により632.8nmにおける屈折率分布を測定。
複屈折:Hinds社製 複屈折測定装置 EXICOR350ATを用いて632.8nmにおける複屈折を測定。
増幅試験:試験装置10Aの構成を図7に示す。図7における各部材の符号は図3における符号と同様の符号を用いて示したので再度の説明は省略するが、Lはレーザー光を示す。試験に用いたレーザーは、ドープ元素がNdの時は波長1064nmのCW(連続発振)レーザー16、Ybの時は波長1080nm、Erの時は波長1540nmのレーザーを用いた。初めに試料ロッド15を励起していない状態、すなわちキセノンフラッシュランプを点灯していない状態で、試料ロッド15を透過した後のレーザー光のパワーをパワーメーター18で計測した。続いて、試料ロッド15を励起した状態、すなわちキセノンフラッシュランプを点灯した状態で、試料ロッド15を透過した後のレーザー光のパワーをパワーメーター18で計測し、励起していない状態と比較して、パワーメーター18の値が大きくなった場合を、増幅あり、とした。
発振試験:試験装置20Aの構成を図8に示す。図8における各部材の符号は図4における符号と同様の符号を用いて示したので再度の説明は省略するが、Lはレーザー光を示す。レーザーの出力鏡の透過率は20%とし、励起時(フラッシュランプ点灯時)の出力をパワーメーター29にて計測し、出力が確認できた場合を、発振あり、とした。計測波長は、ドープ元素がNdの時は波長1064nmのCW(連続発振)レーザー、Ybの時は波長1080nm、Erの時は波長1540nmのレーザーを用いた。
(実施例2)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1500gとシリカガラス粉5500gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を原料として実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行い、NdおよびAlを含むシリカガラスを作成した。均質化後のガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd3.21wt%、Al3.86wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を求めると、6.4であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところ、100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは4×10-6、複屈折は5nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.002/cmであり、光のロスが極めて少なかった。
この試料ロッドを実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1064nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
(実施例3)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて24時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.5%であり、50%径は9μmであった。
この混合粉体を実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行った。
均質化後のガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd2.14wt%、Al2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を求めると、6.4であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところ、100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは3×10-6、複屈折は3nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.005/cmであり、光のロスが少なかった。
この試料ロッドを実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1064nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
実験例1
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を内径220mmのカーボンるつぼ内に充填し、このカーボンるつぼごと真空加熱炉内に設置して、実施例1と同様に真空溶融し、実施例1と同様に均質化をした。
均質化後のガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd2.14wt%、Al2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を求めると、6.4であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところは100cm3あたり0.05mm2であった。また、OH基濃度は15ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは5×10-6、複屈折は4nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.008/cmであり、光のロスが少なかった。
この試料ロッドを実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1064nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
(実施例
酸化ネオジウム粉150g、酸化アルミニウム粉300g、シリカ粉6550gをおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉と酸化ネオジウム、酸化アルミニウムの混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を原料として実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行い、NdおよびAlを含むシリカガラスを作成した。
均質化後のガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd1.84wt%、Al2.27wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を求めると、6.6であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところ100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは2×10-6、複屈折は2nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.001/cmであり、光のロスが極めて少なかった。
この試料ロッドを実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1064nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
(実施例
酸化イッテルビウム粉150g、酸化アルミニウム粉300g、シリカ粉6550gをおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉と酸化イッテルビウム、酸化アルミニウムの混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を原料として実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行い、YbおよびAlを含むシリカガラスを作成した。
均質化後のガラスのYb濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Yb1.88wt%、Al2.27wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[イッテルビウムモル数]を求めると、7.7であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところ100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは2×10-6、複屈折は2nm/cmであった。この試料ロッドの両端面の反射防止膜をつけ、波長1080nmにおける光損失係数を測定したところ、0.001/cmであり、光のロスが極めて少なかった。
この試料ロッドを用いるレーザーの発振波長を1080nmとする以外は実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1080mにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
(実施例
酸化エルビウム粉150g、酸化アルミニウム粉300g、シリカ粉6550gをおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉と酸化エルビウム、酸化アルミニウムの混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を原料として実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行い、ErおよびAlを含むシリカガラスを作成した。均質化後のガラスのEr濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Er1.87wt%、Al2.27wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[エルビウムモル数]を求めると、7.5であった。
この石英ガラス中の泡を調べたところ100cm3あたり0.01mm2と非常に少なかった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは2×10-6、複屈折は2nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1540nmにおける光損失係数を測定したところ、0.001/cmであり、光のロスが極めて少なかった。
この試料ロッドを、用いるレーザーの発振波長を1540nmとする以外は実施例1と同様に増幅試験を行ったところ、レーザー増幅が確認できた。また、実施例1と同様に発振試験を行ったところ、波長1540nmにてレーザー発振を達成でき、レーザー媒質用シリカガラスとして極めて好適なものであった。
(比較例1)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融して、直径220mm高さ80mmのNd含有シリカガラスを得た。このガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd2.14wt%、Al2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を算出すると、6.4となる。また、この石英ガラス中の泡を調べたところ100cm3あたり0.2mm2であった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは2×10-5、複屈折は1.5nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.05/cmであり、光のロスが大きかった。
この試料ロッドを用いて実施例1と同様に増幅試験を行ったが、レーザー増幅が確認できなかった。また、実施例1と同様に発振試験を行ったが、レーザー発振ができず、レーザー媒質用シリカガラスとして不十分であった。
(比較例2)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて6時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は5%であり、50%径は15μmであった。
この混合粉体を原料として実施例1と同様の方法で粉体成型体作成、焼成、真空溶融、均質化を行い、NdおよびAlを含むシリカガラスを作成した。
このガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd2.14wt%、Al2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を算出すると、6.4となる。
また、この石英ガラス中の泡を調べたところ100cm3あたり0.2mm2であった。また、OH基濃度は1ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは8×10-6、複屈折は10nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.03/cmであり、光のロスが大きかった。
この試料ロッドを用いて実施例1と同様に増幅試験を行ったが、レーザー増幅が確認できなかった。また、実施例1と同様に発振試験を行ったが、レーザー発振ができず、レーザー媒質用シリカガラスとして不十分であった。
(比較例3)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gおよび直径10mmのアルミナ製ボール2000gをアルミナ製のボールミルにいれ、120rpmにて48時間ボールミルを回転させて、シリカ粉とゼオライト粉の混合粉体を得た。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は0.05%であり、50%径は7.5μmであった。
この混合粉体を内径220mmのカーボンるつぼ内に充填し、このカーボンるつぼごと真空加熱炉内に設置して、真空下において1650℃にて1時間加熱したが、透明ガラス化せずに不透明の焼結体となり、光学用希土類金属元素含有シリカガラスとしては不適当であった。
(比較例4)
Ndイオン交換ゼオライトを実施例1と同様の方法で作成した。このゼオライトの組成を蛍光X線分析装置で確認したところ、Nd濃度は15wt%、Al濃度は18wt%であった。
上記方法によって得たNdイオン交換ゼオライト1000gとシリカガラス粉6000gをV型混合器を用いて8時間混合した。この混合粉体の体積粒度分布を調べたところ、粒径20μm以上の粒子は85%であり、50%径は80μmであった。得られた混合粉体を酸水素火炎中に導入して溶融堆積することにより、直径10cm長さ30cmのインゴットを得た。このインゴットを実施例1と同様に均質化してNdおよびAlを含むシリカガラスを作成した。
このガラスのNd濃度、Al濃度を蛍光X線にて調べたところ、Nd2.14wt%、Al2.57wt%であった。この結果から、[アルミニウムモル数]/[ネオジウムモル数]を求めると、6.4であった。この石英ガラス中の泡を調べたところ、100cm3あたり0.08mm2であった。また、OH基濃度は50ppmであった。
このガラスから直径10mmの試料ロッドを切り出し、両端面を高精度研磨して長さ100mmとした。この試料ロッドの長手方向の屈折率分布Δnは6×10-6、複屈折は15nm/cmであった。この試料ロッドの両端面に反射防止膜をつけ、波長1064nmにおける光損失係数を測定したところ、0.01/cmであり、光のロスは少なかった。
この試料ロッドを用いて実施例1と同様に増幅試験を行ったが、レーザー増幅が確認できなかった。また、実施例1と同様に発振試験を行ったが、レーザー発振ができず、レーザー媒質用シリカガラスとして不十分であった。
方法工程順を示すフローチャートである。 本発明方法工程順を示すフローチャートである。 レーザー装置を示す概略説明図である。 レーザー発振装置を示す概略説明図である。 ファイバーレーザーを示す概略説明図である。 ファイバーレーザー装置を示す概略説明図である。 実施例1におけるレーザー増幅装置の構成を示す概略説明図である。 実施例1におけるレーザー発振装置の構成を示す概略説明図である。 実施例1において用いた金型の構成を示す概略説明図である。
符号の説明
10:レーザー増幅装置、10A:試験装置、12:励起用光源、14:レーザー媒質、15:試料ロッド、16:レーザー、18:パワーメーター、20:レーザー発振装置、20A:試験装置、22:励起用光源、24:レーザー媒質、26:光反射鏡、28:部分反射鏡、29:パワーメーター、30:ファイバーレーザー、32:レーザー媒質ガラス、34:シリカガラス、34:レーザー媒質ガラス、40:ファイバーレーザー増幅装置、42:レーザーダイオード、44:カプラー、46:入力側コネクター、48:出力側コネクター、50:金型、L:レーザー光。

Claims (2)

  1. シリカ粉と希土類金属元素及びAlを含む粉体からなる混合粉体を加熱溶融して希土類金属元素含有シリカガラスを作製する方法において、体積粒度分布の50%径が10μm以下かつ粒子径20μm以上の粒子が1%未満である混合粉体を作成し、この混合粉体を型に入れて加圧成型し、この加圧成型体を1000℃以上1500℃以下の温度で5時間以上加熱保持し、次に減圧下で1700℃以上1900℃以下の温度に加熱保持してガラス化し、さらに軟化点以上の温度に加熱しながら攪拌することを特徴とする光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法。
  2. 希土類金属元素及びAlを含む粉体が、該希土類金属元素を固定したAl含有ゼオライトであることを特徴とする請求項記載の光学用希土類金属元素含有シリカガラスの製造方法。
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