JP4979706B2 - 部分放電判定方法及び部分放電判定装置 - Google Patents
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Description
上記3個の絶縁スペーサの全てにおいて、上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するものである。
3 中心導体 4 電磁波検出器
5 移動装置 6 移動角検出装置
7 判定部 8 TE11検波装置
9 入力部 10 強度検出装置
11 判定装置 12 ガイドレール
13 部分放電源 14 パターン認識装置
15 基準面 16 基準面
21 ポストスペーサ 22 パターン認識装置
23 検出パターン表示器 24 構造情報出力手段
25 想定パターン表示器 26 電界緩和シールド
27 屈曲部 28 分岐部
参考例1.
図11は、参考例1における部分放電判定装置をガス絶縁機器に取り付けた構成図である。判定対象とするガス絶縁機器の一例として、GIS(Gas Insulated Switchgear:ガス絶縁開閉装置)を例に説明する。GISは、断路器,遮断器等の開閉機器やこれらを保護する電気機器が母線により接続され、各機器の高電圧充電部は絶縁性ガスを充填した金属タンク内に収納されて構成されている。図は、このGISの母線タンク部分に部分放電判定装置を配置した場合を示している。
なお、図12に示す移動装置は、一例であり、絶縁スペーサ2の外周の周方向に移動可能なものであれば、図の構造に限定されない。
f=c・m/〔π(a+b)〕・・・・・・・・・式1
但しm=1,2,3・・・
つまり、タンク1と中心導体3の形状が決定されれば、存在するモードと遮断周波数が特定できることになる。
そこで、ここでは、比較的GIS固有の特長が見出せ、かつ、信号処理も容易な帯域であるTE11モードに着目した。なお、実際のGISタンクでのTE11モードの周波数帯について、式1で試算すると、タンク径によって異なるが200MHz〜1GHz程度である。
なお、パターン認識装置は、現在一般に行われている各種信号処理技術を利用することで対応できる。
そこで、直管のタンク1において2つ以上の絶縁スペーサが存在する場合、絶縁スペーサ2aで測定した電磁波信号から、周方向でほぼ180°対称の位置にピーク値を有するTE11モードの信号を検出し、かつ、そのピーク値が隣接する絶縁スペーサ2bで同じ位置に確認できた場合に、電磁波検出器4が検出した信号は、タンク1の内部における部分放電信号であると判定する。両者のピーク位置が異なる場合には、部分放電によるものではなく外部ノイズであると判定する。
上記までの説明では、電磁波検出器4によって絶縁スペーサ2の外周方向の複数箇所で測定するやり方として、移動装置5を用いて移動させる場合について説明したが、移動装置5によらずに、例えば、測定者が電磁波検出器4を絶縁スペーサ2の外周方向に移動させながら測定しても良い。また、位置(角度)情報も、移動角検出装置6から自動的に取り込むのではなく、測定者がその情報を強度検出装置10に入力するようにしても良い。
更にまた、測定結果から部分放電の有無を判定する際に、強度検出装置によって強度分布が得られた段階で、熟練者であれば強度分布を見れば、特に後段の判定装置を使用しなくても、部分放電の有無を判定することが可能である。例えば、強度検出装置として上述のようなパターン認識装置を使用し、結果を強度分布パターンとして視覚的に表示させれば、その図からTE11モードの存在を確認することが可能である。従って、部分放電判定装置として、判定部7の中の判定装置11は必須ではない。
また、部分放電の有無の判定は、判定装置を用いて強度検出装置で得られた電磁波の強度分布とTE11モード特有の分布とを比較して判定するようにしたので、上記の効果に加え、更に精度の良い判定を行うことができる。
図18〜図20は参考例2による部分放電判定方法を説明する図である。図18,図19の(a)はL字状のタンクにおける部分放電の発生位置を示し、(b)は一方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布、(c)は他方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布を示している。図のように、L字状のタンク1c、1dに対して、そのL字の屈曲部の前後に絶縁スペーサ2c,2dがそれぞれ配置されている。タンク1c,1dがL字状をしている以外の構成は、参考例1で説明した図11と同等であり、また部分放電判定装置も参考例1で説明した図と同等なので詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図21〜図24は参考例3による部分放電判定方法を説明する図である。図の(a)はT字状のタンクにおける部分放電の発生位置を示し、(b)〜(d)は各絶縁スペーサでの電磁波の強度分布を示している。図のように、直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐した分岐管部からなるT字状のタンクに対して、分岐点から3方に伸びるタンク1e、1f,1gのそれぞれに絶縁スペーサ2e、2f,2gを備えている。タンクがT字状をしている以外の構成は、参考例1で説明した図11と同等であり、また部分放電判定装置も参考例1で説明した図と同じなので詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この結果、T字状のタンクにおいて、図のように直管部の両側と分岐管側に絶縁スペーサが有る場合には、各絶縁スペーサ2e〜2gにおいて、電磁波検出器4により電磁波を検出し、TE11モードの周波数を検波してタンク外周方向の強度分布として見た場合、いずれか1つの絶縁スペーサ部で基準面16にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、残り2個の絶縁スペーサ部で全周に亘ってほぼ同レベルの信号を有する強度分布が再現性をもって確認された場合に、当該タンクの内部で部分放電が発生していると判定することができる。そのため、T字状のタンク内部の周方向で、基準面に平行な位置に発生する部分放電の有無を精度良く判定することができる。
従って、実際の測定では、T字状のタンクの各絶縁スペーサ部において、電磁波検出器4により電磁波を検出し、信号処理によって各絶縁スペーサ部の外周方向のTE11モードの電磁波の強度分布を取得し、その結果が上記のような強度分布を示した場合に、当該タンク内で部分放電が発生していると判定し、それ以外は外部ノイズであると判定することができる。そのため、T字状のタンク内部の周方向で、基準面に傾斜を持つ方向の位置に発生する部分放電の有無を精度良く判定することができる。
図1は、この発明の実施の形態1における部分放電判定装置をガス絶縁機器に取り付けた構成図である。図2は図1のQ−Q方向から見た断面構成図である。明細書中の各図において、同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を一部省略する。ガス絶縁機器は、円筒状をした複数のタンク1が絶縁スペーサ2を介し連結され、この絶縁スペーサ2に支持された円筒状の中心導体3がタンク1と同軸に配置されて構成されている。そして、絶縁スペーサ2で区画されたタンク1内には絶縁ガスが封入されている。GISは、このように基本的には図1に示すように中心導体3とそれを被うタンク1からなる同軸構造となっているが、場合によっては中心導体3を支えるために、中心導体3の軸上の点を中心とした点対称でない構造のポストスペーサ21が挿入されていることもある。また、電界シールドが挿入されていることもある。
判定装置11では、上記他の絶縁スペーサで実際に検出した強度分布を基にパターン認識装置22でパターン化した出力と、想定パターン表示器25の想定される上記パターン化出力とを比較し、マッチング度により、判定対象のガス絶縁機器の内部における部分放電の有無を判定する。
他方、内部構造の情報が取得できた場合、屈曲部27の中心導体に基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が中心導体の軸上の点を中心とした点対称でないときには、一方の絶縁スペーサで基準面(x軸方向又は水平方向)にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の絶縁スペーサで基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、L字状のタンク内で部分放電が発生していると判定する。
なお、判定装置11がない場合にも、一方の絶縁スペーサ2cで検出された強度分布情報と、構造情報出力手段24の内部構造情報から、部分放電発生時に、他の絶縁スペーサ2dで想定される強度分布を測定者が想定することができるので、想定された強度分布と、実際に他の絶縁スペーサ2dで検出された強度分布とを、測定者が比較することによりガス絶縁機器の内部に部分放電が存在するか否かを判定することができる。なお又、構造情報出力手段24の構造情報としては、内部構造情報があれば、外形構造情報がなくとも測定者は外見的に知ることができ判定できる。外形構造情報は、判定装置を自動化するときに必要である。
また、絶縁スペーサ2c(図18(b)のパターン)と絶縁スペーサ2d(図18の(c)のパターン)の測定順序が逆になっても、同様に判定できる。
なお、このケースでも、判定装置11がない場合にも、一方の絶縁スペーサ2cで検出された強度分布情報から、部分放電発生時に、他の絶縁スペーサ2dで想定される2つの強度分布を測定者が想定することができるので、想定された2つの強度分布のいずれかと、実際に他の絶縁スペーサ2dで検出された強度分布とを、測定者が比較することによりガス絶縁機器の内部に部分放電が存在するか否かを判定することができる。
実施の形態2は、実施の形態1とは、部分放電源13の位置が異なり、部分放電源13がタンク1c側で基準面15に垂直な方向(y軸方向)に発生したときの例である。L字状のタンク1において、構造物(ポストスペーサ)21が図3と同様に、屈曲部27の中心導体に基準面に並行に接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではないものである。図4の(a)はL字状のタンクにおける部分放電の発生位置を示し、(b)は一方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布、(c)は他方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布を示している。
その結果、単純にピークに着目する判定の考え方においては、図19(b)(c)と図4(b)(c)とは、ほぼ同様の分布を示すと言ってよい。
L字状タンク以外にも直管タンクやT字状タンクにポストスペーサを設置した場合について検証した。実施の形態3は、直管タンクにポストスペーサを設置した場合の例である。図5に示すように、中心導体を支えるポストスペーサ21が底面側に設置されている。ポストスペーサ(構造物)21は、中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない。図5の(a)は直管のタンクにおける部分放電の発生位置を示し、(b)は一方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布、(c)は他方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分布を示している。
実施の形態4は、T字状タンクにポストスペーサを設置した場合の例である。T字状タンクは直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐した分岐管部とを有し、分岐部から3方に伸びる上記タンクのそれぞれに絶縁スペーサを備えている。構造物(ポストスペーサ)は、T字状のタンクの軸線(直管部の軸線と分岐管部の軸線)を含む平面を基準面とするとき、分岐部の中心導体に基準面に並行に接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではないものである。T字状のタンクの分岐部にはハンドホールが設けられることがあり、ポストスペーサはそのハンドホールを利用して、T字状のタンクの分岐部に設置され中心導体を支持する。なお、T字状のタンクの分岐部とは、拡がりのある直管タンクと分岐管タンクの交わる部分で、図7の破線で囲む部分28である。
一方、分岐部28の中心導体に基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつその構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない場合は、絶縁スペーサ2eでは、水平方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認される。絶縁スペーサ2f,2gにおいては、垂直方向(y軸方向)に広がりがあるものの水平方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された。なお、このときは、構造情報出力手段24には、外形及び内部構造情報として、“T字状のタンクで分岐部の中心導体に基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない”が入力される。
一方、T字状のタンクで分岐部28の中心導体に基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない場合においても、図8(b)(c)(d)に示されるように、すべての絶縁スペーサ2e,2f,2gで、垂直方向に電磁波の2点ピークが観測される。そのため、構造物の存在の有無に係わらず、傾向は変わらず、同じ判定アルゴリズムが成立する。
実施の形態5は、実施の形態4とは、部分放電源13の位置が異なり、部分放電源13が分岐管部側に発生したときの例である。構造物(ポストスペーサ)は、実施の形態4と同じで、T字状のタンクで分岐部28の中心導体に基準面に並行に接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではないものである。図9には、部分放電源13がT字状タンクの分岐管部側で軸心をとおり基準面16にほぼ平行な方向(x軸方向)に発生した場合を示す。図9の(a)はT字状のタンクにおける部分放電の発生位置を示し、(b)は絶縁スペーサ2fでの電磁波の強度分布、(c)は絶縁スペーサ2e,2gでの電磁波の強度分布を示している。
一方、分岐部28の中心導体に基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつその構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない場合は、絶縁スペーサ2fでは、基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認される。絶縁スペーサ2e,2gにおいては、基準面に垂直な方向(y軸方向)に広がりがあるものの基準面に平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された。なお、このときは、構造情報出力手段24には、外形及び内部構造情報として、“T字状のタンクで分岐部の中心導体に基準面に並行に構造物が接続され、かつその構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない”が入力される。
一方、T字状のタンクで分岐部28の中心導体に基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造ではない
場合においても、図10(b)(c)に示されるように、すべての絶縁スペーサ2f,2e,2gで、垂直方向に電磁波の2点ピークが観測される。そのため、構造物の存在の有無に係わらず、傾向は変わらず、同じ判定アルゴリズムが成立する。
Claims (4)
- 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、
上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を電磁波検出器により検出し、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号をTE11検波装置によって抽出し、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を強度検出装置によって検出して部分放電を判定する方法において、
上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、
上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定方法であって、
上記金属タンクはL字状の屈曲部を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備えており、
上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記屈曲部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、
一方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、
上記L字状の上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するようにした部分放電判定方法。 - 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、
上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を電磁波検出器により検出し、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号をTE11検波装置によって抽出し、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を強度検出装置によって検出して部分放電を判定する方法において、
上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、
上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定方法であって、
上記金属タンクは直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐した分岐管部とを有し、分岐部から3方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに絶縁スペーサを備えており、
上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記T字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記分岐部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、
上記3個の絶縁スペーサの全てにおいて、上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定することを特徴とする部分放電判定方法。 - 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、
上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を検出する電磁波検出器と、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号を抽出するTE11検波装置と、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を検出する強度検出装置とを有する部分放電判定装置において、
上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、
上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定装置であって、
上記金属タンクはL字状の屈曲部を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備えており、
上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記屈曲部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、
一方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、
上記L字状の上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するようにした部分放電判定装置。 - 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を検出する電磁波検出器と、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号を抽出するTE11検波装置と、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を検出する強度検出装置とを有する部分放電判定装置において、
上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、
上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定装置であって、
上記金属タンクは直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐した分岐管部とを有し、分岐部から3方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに絶縁スペーサを備えており、
上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記T字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記分岐部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、
上記3個の絶縁スペーサの全てにおいて、上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定することを特徴とする部分放電判定装置。
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