JP4979574B2 - 熱雑音を低減する方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路における熱雑音の低減の分野を対象とする。
関連技術の説明
スイッチドキャパシタ回路のようなサンプリング回路に関連する問題の1つとして、信号をサンプリングする毎に熱雑音もサンプリングされることがある。熱雑音は、導電媒体における自由電子の不規則運動によって発生する。媒体内部の各自由電子は、その熱エネルギーによって運動状態にある。キャパシタは無雑音デバイスであるので、サンプリング回路のキャパシタには、それに付随する雑音がない。しかしながら、熱雑音は、サンプリング動作に使用されるスイッチまたはサンプリング動作に使用される増幅器に存在する。サンプリングされた熱雑音は、サンプリングされた信号中に有害な外乱を持ち込む。
サンプリング回路の積分熱雑音電力(integrated thermal noise power)は、その回路の熱雑音スペクトル密度と熱雑音帯域幅の積である。サンプル・アンド・ホールド動作と関係してスイッチが使用される場合には、熱雑音スペクトル密度および熱雑音帯域幅は、部分的には、スイッチのオン抵抗に基づいて計算される。サンプル・アンド・ホールド動作と関係して増幅器が使用される場合には、熱雑音電力密度および熱雑音帯域幅は、部分的には、増幅器の相互コンダクタンスに基づいて計算される。従来型サンプリング回路においては、熱雑音のスペクトル密度および帯域幅は、サンプリング回路の同一の要素、例えばスイッチまたは増幅器によって支配される。積分熱雑音電力を計算する場合に、スイッチのオン抵抗または増幅器の相互コンダクタンスは、スペクトル密度項と帯域幅項とにおいて相殺するために、その結果はkT/Cであり、ここでkはボルツマン定数、Tは大気温度、Cはサンプリングキャパシタのキャパシタンスである。サンプリングされる熱雑音を低減するために、選択するサンプリングキャパシタのキャパシタンスを増大させることはできるが、サンプリング回路内のキャパシタが大きくなると、より大きい電力とスペースを消費するので、大きなキャパシタンスは望ましくない。
図1は、kT/Cの積分熱雑音電力を有する従来型サンプル・アンド・ホールド回路を示す。回路2は、入力電圧3と接地されたキャパシタ5の間に結合されたスイッチ1を含む。スイッチ1は、スイッチ制御信号7を介して、オン状態とオフ状態の間で切換え可能である。スイッチ1がオン状態に入れられると、それは閉止位置を表し、入力電圧3に比例する電荷がキャパシタ5に蓄積される。スイッチ1がオフ状態に入れられるときには、キャパシタ上の電荷は凍結される。キャパシタ5は無雑音要素であるが、スイッチ1はそうではない。したがって、電荷がキャパシタ5にサンプリングされるときには、熱雑音もサンプリングされる。サンプリングされた熱雑音の電力は、以下の式1に示すように表すことができる。
Figure 0004979574
サンプリングされた熱雑音の雑音電力スペクトル密度は、以下の式2に示すように表すことができる。
Figure 0004979574
ここでkはボルツマン定数、Tは大気温度、RONはスイッチ1のオン抵抗である。サンプリングされた熱雑音の帯域幅は、以下の式3に示すように表すことができる。
Figure 0004979574
ここで、Cは、電荷がサンプリングされるキャパシタ5のキャパシタンスである。
式3において、第1項(1/RONC)は、スイッチドキャパシタ回路の帯域幅を表わす(ラジアン/秒)。第2項(π/2)は、第1項を乗ずると、スイッチドキャパシタ回路の雑音帯域幅を表す。第3項(1/2π)は、ラジアン/秒による帯域幅を、サイクル/秒またはヘルツによる帯域幅に変換する。式2および式3を式1に適用することによって、サンプリングされた熱雑音電力(V単位)は、式4に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
項を相殺すると、式4は、以下に示す式5に簡略化することができる。
Figure 0004979574
図2は、別の従来型サンプル・アンド・ホールド回路を示す。この回路においては、回路のホールドモード中にサンプリングされた電圧をバッファリングするのに、増幅器が使用される。回路9は、入力電圧13と、接地された第1のホールドスイッチ15との間に結合された第1のサンプルスイッチ11を含む。第1のキャパシタ17は、第1のサンプルスイッチ11と、接地された第2のサンプルスイッチ19の間に結合されている。回路9の増幅器21は、第2のサンプルスイッチ19と第2のキャパシタ27の間に結合された反転入力23を含む。第2のホールドスイッチ29は、第2のキャパシタ27と増幅器21の出力31の間に結合されている。増幅器21の非反転入力25は、接地されている。
回路9のサンプリング段階の間、第1および第2のサンプルスイッチ11、19は、それぞれ第1および第2のスイッチ制御信号33、35を介して、オン状態(すなわち、閉止状態)に入れられて、その間にホールドスイッチ15、29はオフのままとなる。これが行われると、第1のキャパシタ17は入力電圧13と接地の間に結合され、入力電圧13に比例する電荷が第1のキャパシタ17に蓄積される。回路9のホールド段階の間、第1および第2のホールドスイッチ15、29は、それぞれ第3および第4のスイッチ制御信号34、36を介してオン状態に入れられて、その間に第1および第2のサンプルスイッチ11、19はオフ状態に入れられる。第1および第2のサンプルスイッチ11、19がオフ状態に入れられると、第1のキャパシタ17の電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ15、29がオン状態に入れられると、先に第1のキャパシタ17に蓄積された電荷は、第2のキャパシタ27に移転される。
便宜のために、第2のサンプルスイッチ19は、第1のキャパシタ17にサンプリングされる熱雑音のスペクトル密度と帯域幅の両方を支配すると仮定する。第1のキャパシタ17にサンプリングされた熱雑音の分析は、図1におけるキャパシタ5に対するものと同じである。したがって、サンプリングされた熱雑音の電力は、kT/C[V]であり、ここでCはキャパシタ17のキャパシタンスである。
図2の構成に対する代替案を図3に示してある。図3において、増幅器は、スイッチを介して、単位利得(unity gain)の負のフィードバックで結合されて、電荷がそれにサンプリングされるキャパシタの片側での電位を設定する。この構成は、増幅器が自動ゼロ設定(auto‐zero)される間に入力電圧がサンプリングされ、それによって、回路のホールド段階中の増幅器オフセットおよび低周波雑音を低減するので有利である。特に、この構成における増幅器の単位利得フィードバックによって、反転入力47において、ホールドモード中の有効オフセットおよび低周波雑音を低減する。
回路37は、入力電圧41と、接地された第1のホールドスイッチ43との間に結合された第1のサンプルスイッチ39を含む。第1のキャパシタ45は、一端で、第1のサンプルスイッチ39と第1のホールドスイッチ43の間に結合され、他端で、増幅器49の反転入力47に結合されている。第2のキャパシタ51と第2のホールドスイッチ53は、増幅器49の反転入力47と出力55との間に直列に結合されている。第2のサンプルスイッチ57は、第2のキャパシタ51と第2のホールドスイッチ53に並列に結合されている。増幅器49の非反転入力59は接地されている。
回路37のサンプリング段階の間、第1および第2のサンプルスイッチ39、57は、それぞれ第1および第2のスイッチ制御信号61、63を介して、オン状態(すなわち、閉止状態)に入れられて、その間にホールドスイッチ43、53はオフのままとなる。第2のサンプルスイッチ57のオン状態への切換えによって、増幅器49は単位利得フィードバック構成に構成されて、これによって増幅器は自動ゼロ設定される。これが行われると、第1のキャパシタ45は、入力電圧41と、増幅器49の反転入力47における、仮想接地との間に結合され、入力電圧41に比例する電荷が第1のキャパシタ45に蓄積される。回路37のホールド段階の間、第1および第2のホールドスイッチ43、53は、それぞれ第3および第4のスイッチ制御信号62、64を介してオン状態に入れられて、その間に第1および第2のサンプルスイッチ39、57はオフ状態に入れられる。第1および第2のサンプルスイッチ39、57がオフ状態に入れられると、第1のキャパシタ45における電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ43、53がオン状態に入れられると、先に第1のキャパシタ45に蓄積された電荷は、第2のキャパシタ51に移転される。
図3の構成において、増幅器49は、通常、自動ゼロ設定サンプリングループの帯域幅を制限し、そのために熱雑音帯域幅も制限して、支配的な熱雑音源となる。第2のサンプルスイッチ57は、それが増幅器49のフィードバックループ内にあるために、支配的な雑音源ではない。したがって、第2のサンプルスイッチ57によって生成される雑音は、増幅器49の利得のために、反転入力47を基準にすると無視することができる。
増幅器は単一段階を有すること、および増幅器49の入力トランジスタが支配的な熱雑音源であることを仮定すると、サンプリングされた熱雑音の雑音電力スペクトル密度は、以下に示す式6のように表わすことができる。
Figure 0004979574
ここで、kはボルツマン定数、Tは大気温度、gは増幅器入力対の相互コンダクタンスである。
サンプリングされた熱雑音の雑音帯域幅は、以下に示すように式7で表わすことができる。
Figure 0004979574
ここで、Cは、電荷がサンプリングされるキャパシタ45のキャパシタンスである。式7において、第1の項(g/C)は増幅器の帯域幅を(ラジアン/秒で)表わす。第2の項(π/2)は、第1項を乗ずると、スイッチドキャパシタ回路の熱雑音帯域幅を表わす。第3項(1/2π)は、ラジアン/秒による帯域幅をサイクル/秒またはヘルツによる帯域幅に変換する。式6および式7を式1に適用することによって、サンプリングされた熱雑音電力(V単位)は、式8に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
項を相殺することによって、式8は、以下に示すように式9に簡略化される。
Figure 0004979574
このように、当然のことながら、式5の場合と同様に、第1のキャパシタ45によってサンプリングされる熱雑音の電力は、第1のキャパシタ45のキャパシタンスに依存する。しかしながら、式9において、第1のキャパシタ45によってサンプリングされる熱雑音の電力は、増幅器49内にあるトランジスタの入力差分対(input differential pair)による熱雑音寄与から生ずる4/3係数のために、kT/Cよりも大きい。増幅器49が2つのステージを含む場合、または増幅器49の入力差分対以外の熱雑音源が熱雑音に大きく寄与する場合には、熱雑音電力はさらに大きくなる。
上記した従来技術サンプリング回路において、熱雑音はkT/Cよりも大きいか、それに等しい。さらに、サンプリングキャパシタ以外には、積分熱雑音に影響を与える手段はない。大気温度Tが一定であると仮定すると、サンプリングされる熱雑音を低減するには、より大きなサンプリングキャパシタが必要である。しかしながら、より大きなサンプリングキャパシタは、それらが集積サンプリング回路に必要とされるシリコン面積を増大させ、それによって回路の全体寸法を増大させるので、望ましくない。さらに、より大きなサンプリングキャパシタは、より大きい電力を必要とし、入力によって駆動することがより困難となる。
上述のことを考慮して、本発明の目的は、蓄積要素に集積される熱雑音を低減するための方法と装置を提供することである。
発明の概要
本発明の一態様は、大気温度に晒されて、電荷を蓄積するためのサンプリングキャパシタを含む、サンプリング回路を目的とする。サンプリング回路は、電荷をキャパシタにサンプリングする回路配線をさらに含み、このサンプリング回路においては、熱雑音もキャパシタにサンプリングされるとともに、前記回路配線は、キャパシタにサンプリングされる熱雑音の電力が、サンプリングキャパシタのキャパシタンスで除算された、大気温度とボルツマン定数の積よりも小さくなるように構築されている。
本発明の別の態様は、入力および出力を含むエネルギー蓄積要素と、該エネルギー蓄積要素に結合されて、該エネルギー蓄積要素に格納される信号を制御する回路配線とを含む回路を目的とする。この信号は、関連するスペクトル密度および帯域幅を有する熱雑音を含み、熱雑音スペクトル密度を支配する回路配線の部分は、ZNSDの有効インピーダンスを有し、熱雑音帯域幅を支配する回路配線の部分は、ZBWの有効インピーダンスを有し、ここでZNSDはZBWよりも小さい。
本発明のさらに別の態様は、キャパシタにサンプリングされる熱雑音を制御する方法を目的とする。この方法は、熱雑音のスペクトル密度および/または熱雑音の帯域幅を独立に制御する行為を含む。
本発明の別の態様は、入力および出力、入力に結合された増幅器、ならびに増幅器と出力の間に結合された減衰器を含む回路を目的とする。この減衰器は、回路の出力における信号の帯域幅を制限し、増幅器よりも少ない雑音を信号に対してもたらすように適合されている。
次に、添付の図面を参照して、本発明の様々な態様を例として説明する。
詳細な説明
出願者は、熱雑音のスペクトル密度および帯域幅が異なる因子によって決定されるように回路(例えば、サンプリング回路)を実装することによって、その回路のキャパシタ上に集積される熱雑音をkT/Cより下に低減することができることに気づいた。より詳細には、熱雑音のスペクトル密度および帯域幅が、例えば、それらが回路の異なる要素によって支配されるために、異なる因子によって決定される場合には、帯域幅式およびスペクトル密度式は、独立に制御が可能であり、積分熱雑音電力を計算する場合に相殺されない(k、TおよびC以外の)項を含むことになる。スペクトル密度および帯域幅が異なる要素によって決まるように回路を実装することによって、非容量性蓄積要素(例えば、インダクタ)を有する回路においても、熱雑音を低減することができる。
本発明の態様は、蓄積要素に集積される熱雑音を低減する方法および装置に関する。本明細書に記載する熱雑音を低減するための例示的な方法および装置は、サンプリング回路において熱雑音を低減することに関する。特に、この出願では、スイッチドキャパシタ回路のサンプリングされた熱雑音電力をkT/Cより下に低減する方法および装置を開示し、ここでkはボルツマン定数、Tは大気温度、Cは電荷をそれにサンプリングするキャパシタのキャパシタンスである。
また、積分熱雑音のスペクトル密度および帯域幅が異なる要素によって支配され、かつ/またはサンプリング回路の異なる因子によって決まるように、サンプリング回路を実装する方法および装置について記載する。
ここで理解すべきことは、本明細書においてはサンプリング回路における熱雑音の低減に関する例について記載しているが、本発明はこの点において限定されないことである。例えば、サンプリング回路と関係して記載する原理は、サンプリング回路内にはない、キャパシタまたはインダクタなどの蓄積要素に集積される熱雑音を低減するのに応用することができる。インダクタの場合には、積分熱雑音のスペクトル密度および帯域幅が異なる要素によって支配されるように回路を実装することによって、それに集積される熱雑音をkT/Lより低く低減することができる。
本発明の一態様によれば、蓄積要素を含む回路が、その蓄積要素に集積される熱雑音のスペクトル密度および帯域幅が異なる変数によって制御されるように実装される。特に、熱雑音スペクトル密度を支配する回路部分は、ZNSDの有効インピーダンスを有し、熱雑音帯域幅を支配する回路部分はZBWの有効インピーダンスを有するようにすることができる。蓄積要素が、何らかの熱雑音と共に電荷をサンプリングするキャパシタである場合には、サンプリングされた熱雑音の帯域幅は式10によって記述することができる。
Figure 0004979574
ここで、Cはキャパシタのキャパシタンス、ZBWは熱雑音帯域幅を支配する回路部分の有効インピーダンスである。
サンプリングされた雑音のスペクトル密度は、式11によって記述することができる。
Figure 0004979574
ここでkはボルツマン定数、Tは大気温度、ZNSDは熱雑音スペクトル密度を支配する回路部分の有効インピーダンスである。
式10および式11を式1に適用することによって、サンプリングされた熱雑音電力(V単位)は、式12に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
項を相殺することによって、式12は、以下に示す式13に簡略化することができる。
Figure 0004979574
図1〜3の従来技術回路とは異なり、この態様においては、熱雑音帯域幅を支配する因子は、熱雑音スペクトル密度を決定する因子とは独立である。したがって、ZNSDとZBWは式12において相殺せず、式13に持ちこされる。
回路が、熱雑音スペクトル密度を支配する回路部分の有効インピーダンスが、熱雑音帯域幅を支配する回路部分の有効インピーダンスよりも小さくなるように、すなわち式14を満足するように実装される場合には、サンプリングされた雑音をkT/Cより低く低減することができる。
Figure 0004979574
式14が満たされる場合には、サンプリングされた雑音電力は、熱雑音スペクトル密度を支配する回路部分の有効インピーダンスと、熱雑音帯域幅を支配する回路部分の有効インピーダンスとの比によって決まる、kT/Cのある割合となる。言い換えると、ZNSDがZBW(式14)より小さい場合には、式13のZNSD/ZBW項は1よりも小さくなり、サンプリングされた熱雑音電力は、式15に示すようにkT/Cよりも小さくなる。
Figure 0004979574
図4は、ノード56におけるサンプリングキャパシタと共に使用する場合において、式15を満足する、本発明の一態様によるスイッチング回路を機能的に示している。スイッチングブロック75は、そのノード56における電荷をスイッチ制御信号58に応答して凍結する。スイッチングブロック75は、サンプリングされた熱雑音の帯域幅を制御するように実装される。さらに、スイッチングブロックは、それがサンプリングされた熱雑音のスペクトル密度および帯域幅を支配するが、熱雑音スペクトル密度を決める有効インピーダンスと、熱雑音帯域幅を決める有効インピーダンスは異なるように実装される。特に、熱雑音スペクトル密度を決める有効インピーダンスが、熱雑音帯域幅を決める有効インピーダンスよりも小さく、その結果式15が満足される。
図5は、本発明の一態様を示しており、この態様によれば、図2のサンプル・アンド・ホールド回路は式15を満足するように修正することができる。特に、図5のサンプル・アンド・ホールド回路65では、図2の第2のサンプルスイッチ19が省略されているとともに、図4に関係して説明したスイッチングブロック75が含まれている。上記に説明したように、スイッチングブロック75は、熱雑音スペクトル密度を決める有効インピーダンスは、熱雑音帯域幅を決める有効インピーダンスよりも小さくなるように実装される。したがって、図2のサンプル・アンド・ホールド回路とは異なり、式13のZNSD/ZBW項が1よりも小さくなることになるので、図4のサンプル・アンド・ホールド回路65においてサンプリングされる熱雑音電力はkT/Cよりも小さくなる。
図5の回路65は、入力電圧69と接地された第1のホールドスイッチ71との間に結合された、第1のサンプルスイッチ67を含む。第1のキャパシタ73は、一端において第1のサンプルスイッチ67および第1のホールドスイッチ71に結合されている。キャパシタ73の他端は、スイッチングブロック75および増幅器の79の反転入力77に結合されている。第2のキャパシタ81および第2のホールドスイッチ83とは、増幅器79の反転入力77と出力85との間に直列に結合されている。増幅器79の非反転入力87は接地されている。
回路65のサンプリング段階の間、サンプルスイッチ67は、それぞれ、第1の制御信号89を介してオン状態(すなわち、閉止位置)に入れられるのに対して、ホールドスイッチ71、83はオフ(すなわち開放)のままとなる。同様に、回路65のサンプリング段階の間、スイッチングブロック75も、オン状態に切り換えられ、その結果、第1のキャパシタ73と接地またはその他の電圧とが接続される。第2の制御信号91は、スイッチングブロック75の状態を制御する。すなわち、回路65のサンプル段階の間、第1のキャパシタ73は、入力電圧69とスイッチングブロック75によって供給される別の電圧との間に結合され、入力電圧69に比例する電荷が第1のキャパシタ73に蓄積される。回路65のホールド段階の間に、第1および第2のホールドスイッチ71、83は、それぞれに、第3および第4のスイッチ制御信号93、95を介してオン状態に入れられ、この間にサンプルスイッチ67およびスイッチングブロック75はオフ状態に入れられる。サンプルスイッチ67およびスイッチングブロック75が、オフ状態に入れられると、第1のキャパシタ73の電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ71、83がオン状態に入れられると、第1のキャパシタ73に先に蓄積された電荷は、第2のキャパシタ81へと移転される。
図5は本発明の一態様を示し、この態様によれば図2のサンプル・アンド・ホールド回路は、スイッチングブロック75を含み、それによって式15を満足するように修正されているが、本発明はこの点において限定されないことを理解すべきである。図5の態様の原理は、その他のサンプル・アンド・ホールド回路設計にも適用でき、回路65の特有の構成は単に説明的なものである。
図6は本発明の一態様を示し、この態様によれば、図5のスイッチングブロックは増幅器を使用して実装されている。特に、図6のサンプル・アンド・ホールド回路90において、図5のスイッチングブロック75は、増幅器92を含むスイッチングブロック88によって置換されている。サンプル・アンド・ホールド回路90は、図5のサンプル・アンド・ホールド回路65と実質的に同様に動作する。増幅器92は、熱雑音スペクトル密度を決める有効インピーダンスが、熱雑音帯域幅を決める有効インピーダンスよりも小さくなるように、実装される。
図7は、図6の増幅器92の例示的実装を示すが、この場合に、熱雑音スペクトル密度を決める増幅器の有効インピーダンスは、熱雑音帯域幅を決める増幅器の有効インピーダンスよりも小さい。図7の増幅器94は、前方経路に減衰(attenuation)を有する標準的な演算増幅器である。
特に、増幅器94は、ゲートを有する一対のトランジスタ96a、bを含み、これらのゲートは、増幅器の反転入力98aおよび非反転入力98bにそれぞれ、結合されている。トランジスタ96a、96bのソース100a、100bは、電流源102に結合され、この電流源は次に供給電圧104に結合されている。トランジスタ96a、96bのドレイン106a、106bは、電流源108a、108bにそれぞれ結合され、この電流源は次に供給電圧114に結合されている。減衰係数Bを有する減衰ブロック110は、トランジスタ96bのドレイン106bと増幅器94の出力112との間に結合されている。
減衰ブロック110の寄与による雑音は、増幅器雑音に比較して無視できるはずである。したがって、減衰ブロック110は、雑音スペクトル密度に寄与することなくループ帯域幅を制限して、式15を満足する。また、ここで理解すべきことは、図7における減衰ブロック110は、演算増幅器の出力における電圧減衰として示してあるが、雑音に寄与することなく帯域幅を制限するのに使用されるループの任意の点における、信号減衰(電圧、電流またはその他)は式15を満足することになることである。
回路94の支配的な雑音源はトランジスタ96である。上記で考察したように、減衰ブロック110は、増幅器94において重大な雑音に寄与しないように構築される。増幅器94の雑音電力スペクトル密度および雑音帯域幅は、以下の式16、17に示すように、表わすことができる。
Figure 0004979574
ここで、kはボルツマン定数、Tは大気温度、gは増幅器94の相互コンダクタンスである。
式16、17に基づいて、有効雑音スペクトル密度インピーダンスおよび帯域幅インピーダンスは、それぞれ式18、19のように表わすことができる。
Figure 0004979574
式18、19から理解されるように、帯域幅制限インピーダンスZBWは、減衰係数Bの逆数だけ、有効雑音スペクトル密度ZNSDインピーダンスよりも大きい。これによって、サンプリングされた熱雑音電力が、同じ係数Bだけ低減される。
図8は本発明の別の態様を示し、この場合には、図5のスイッチングブロック75は、増幅器97および帯域幅制限要素99を使用して実装されている。図8の回路70は、入力電圧69と接地された第1のホールドスイッチ71との間に結合された第1のサンプルスイッチ67を含む。第1のキャパシタ73は、一端で第1のサンプルスイッチ67および第1のホールドスイッチ71に結合されている。キャパシタ73の他端は、スイッチングブロック75と増幅器79の反転入力77とに結合されている。第2のキャパシタ81および第2のホールドスイッチ83は、増幅器79の反転入力77と出力85との間に直列に結合されている。増幅器79の非反転入力87は接地されている。
スイッチングブロック75は、増幅器97および帯域幅制限要素99を含む。増幅器97の反転入力101は、第1のキャパシタ73と帯域幅制限要素99の出力107とに結合されている。増幅器97の非反転入力103は,接地されている。増幅器97の出力は、ノード105において帯域幅制限要素99の入力に結合されている。図8の態様において、増幅器97は支配的な雑音源である。さらに、増幅器97は十分に広い帯域幅を有し、その結果、帯域幅制限要素99が全体熱雑音帯域幅を決める。帯域幅制限要素99の実装は、それに付随する熱雑音スペクトル密度を有するのに対して、帯域幅制限要素99は、増幅器79の利得の後の、増幅器97のフィードバックループ内に現れるので、雑音は無視することができる。帯域幅制限要素99は、サンプリングされた雑音の熱雑音帯域幅を決める。
回路70のサンプリング段階の間、第1の制御信号89を介して、サンプルスイッチ67は、オン状態(すなわち閉止位置)に入れられ、その間にホールドスイッチ71、83はオフ(すなわち開放)のままとなる。同様に、回路70のサンプリング段階の間、スイッチングブロック75はオン状態に入れられて、その結果、第1のキャパシタ73と反転入力101に形成された仮想接地との間が接続される。第2の制御信号91は、スイッチングブロック75の状態を、スイッチングブロック75の一部分を作動または停止させることによって制御する。例えば、増幅器97は、増幅器に供給される電力を取り除くか、またはその他の手段によって動作不能にすることができる。代替的に、スイッチングブロック75内、例えば増幅器97内、帯域幅制限要素99内、またはその間のフィードバックループ内に開放回路を生成してもよい。
したがって、回路70のサンプリング段階の間、第1のキャパシタ73は、入力電圧69と仮想接地の間に結合され、入力電圧に比例する電荷が第1のキャパシタ73に蓄積される。回路70のホールド段階の間、第1および第2のホールドスイッチ71,83は、それぞれ、第3および第4のスイッチ制御信号93、95を介してオン状態に入れられて、その間にサンプルスイッチ67およびスイッチングブロック75はオフ状態に入れられる。サンプルスイッチ67およびスイッチングブロック75がオフ状態に入れられると、第1のキャパシタ73の電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ71、83がオン状態に入れられると、第1のキャパシタ73に先に蓄積された電荷は、第2のキャパシタ81に移転される。
図9は、図8に示す回路を示し、この場合には帯域幅制限要素99が、インピーダンス保持要素113として実装されている。図9の回路109は、図8に関係して説明した回路65の要素を含むが、スイッチングブロック75(図8)内の帯域幅制限要素99の代わりに、スイッチングブロック111内のインピーダンス保持要素113を含む。インピーダンス保持要素113は、十分に大きく、それによって熱雑音帯域幅を決める、インピーダンスZLIMITを有するように選択される。ミラー効果(Miller Effect)のために、要素113のインピーダンスは、反転入力101の観点からは1+A分の1に見えることになり、ここでAは増幅器97の利得である。特に、ミラー低下したZLIMITは、増幅器が単位利得構成にある場合には、増幅器の有効インピーダンスよりも大きく、その結果として、増幅器ループの雑音帯域幅はインピーダンス保持用素(impedance bearing element)113によって決まる。
増幅器ループの雑音帯域幅がZLIMITによって決まる場合には、回路109の雑音帯域幅は、以下の式20によって表わすことができる。
Figure 0004979574
ここで、Aは増幅器97の利得であり、Cは電荷がそれにサンプリングされるキャパシタ73のキャパシタンスであり、ZLIMITはインピーダンス保持要素113のインピーダンスである。
インピーダンス保持要素113は、増幅器97のフィードバック経路内にあるので、増幅器97は、回路111における支配的な雑音源であり、雑音スペクトル密度を決めることになる。したがって、回路109の雑音スペクトル密度は、次のように表わすことができる。
Figure 0004979574
ここで、kはボルツマン係数、Tは大気温度、gは増幅器の相互コンダクタンスである。式20、21を式1に適用することによって、サンプリングされた熱雑音電力(V単位)は、式22に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
項を相殺することによって、式22は、以下に示す式24のように簡略化できる。
Figure 0004979574
したがって、(A+1)/(gLIMIT)が3/4より小さい場合には、キャパシタ73にサンプリングされる雑音電力は、kT/Cより小さくなる。雑音帯域幅は式20に表わされるように、また合計雑音電力は式23に表わされるように、ZLIMITを変えることによって変化させることができる。式23は、ZNSD=1/gかつZBW=ZLIMIT/(1+A)の場合における、式15の拡張である。
図10は、本発明の別の態様を示す。この態様によれば、図3のサンプル・アンド・ホールド回路は、第2のサンプルスイッチ63が省略するとともに、スイッチ制御信号227によって制御可能な帯域幅制限要素221を含むように修正されている。図10の回路201は、入力電圧205と接地された第1のホールドスイッチ207との間に結合された、第1のサンプルスイッチ203を含む。第1のキャパシタ209は、一端において、第1のサンプルスイッチ203と第1のホールドスイッチ207との間に結合され、他端において、増幅器213の反転入力211に結合されている。第2のキャパシタ215および第2のホールドスイッチ217は、増幅器213の反転入力211と出力219との間に直列に結合されている。帯域幅制限要素221は、第2のキャパシタ215および第2のホールドスイッチ217に並列に結合されている。増幅器213の非反転入力223は接地されている。
回路201のサンプリング段階の間、サンプルスイッチ203および帯域幅制限要素221は、それぞれ第1および第2のスイッチ制御信号225、227を介して、オン(すなわち閉止)状態に入れられ、同時にホールドスイッチ207、217はオフのままとなる。これが行われると、第1のキャパシタ209は、入力電圧205と増幅器213の反転入力211における仮想接地との間に結合され、入力電圧205に比例する電荷が第1のキャパシタ209に蓄積される。回路201のホールド段階の間、第1および第2のホールドスイッチ207、217は、それぞれ第3および第4のスイッチ制御信号229、231を介してオン状態に入れられ、同時に、サンプルスイッチ203および帯域幅制限要素221はオフ状態に入れられる。サンプルスイッチ203および帯域幅制限要素221がオフ状態に入れられると、第1のキャパシタ209上の電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ207、217がオン状態に入れられると、第1のキャパシタ209に先に蓄積された電荷は第2のキャパシタ215に移転される。
図10の構成において、帯域幅制限要素221は、サンプリングされた熱雑音の帯域幅を制限することになり、増幅器213は支配的な熱雑音源となる。帯域幅制限要素221はいくらかの熱雑音を生成することになるが、この雑音は増幅器213のフィードバックループ内で生成されることになり、したがって無視することができる。増幅器が単一状態を有し、かつ増幅器213の入力トランジスタが支配的な熱雑音源であると仮定すると、サンプリングされた熱雑音の雑音電力スペクトル密度は、以下の式24に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
ここでkはボルツマン定数であり、Tは大気温度、gは増幅器213の相互コンダクタンスである。
サンプリングされた熱雑音の帯域幅は以下の式25に示すように表わすことができ、ここでA>>1であると仮定している。
Figure 0004979574
ここでAは増幅器213の利得、ZBWは帯域幅制限要素221のインピーダンス、Cは電荷がそれにサンプリングされるキャパシタ45のキャパシタンスである。式25において、第1の項(A/ZBWC)は、帯域幅制限要素221の帯域幅を表わす(ラジアン/秒の単位)。第2項(π/2)は、第1項を乗じると、スイッチドキャパシタ回路の熱雑音帯域幅を表わす。第3項(1/2π)は、ラジアン/秒での帯域幅をサイクル/秒またはヘルツでの帯域幅に変換する。
式24、25を式1に適用することによって、サンプリングされた熱雑音電力(V単位)は、式26に示すように表わされる。
Figure 0004979574
項を相殺することによって、式26は、以下に示すように式27に簡略化することができる。
Figure 0004979574
このように、増幅器213および帯域幅制限要素221を、A/(ZBW×g)が3/4より小さくなるように選択することによって、サンプリングされた熱雑音の電力を、kT/Cより低く低減することができることがわかる。
本発明の別の態様を、図11に示してある。この態様によれば、図3のサンプル・アンド・ホールド回路は、増幅器49を省略して、その代わりに一方がそのフィードバックループ内にスイッチを有する、2つのカスケード接続された増幅器を含むように修正されている。図11の回路235は、入力電圧239と接地された第1のホールドスイッチ241との間に結合された、第1のサンプルスイッチ237を含む。第1のキャパシタ243は、一端において第1のサンプルスイッチ237および第1のホールドスイッチ241に結合され、他端において第1の増幅器247の反転入力245に結合されている。第1の増幅器247の出力は、ノード253において、第2の増幅器255の反転入力に結合されている。第1および第2の増幅器247、255の非反転入力257、259は、それぞれ接地されている。第2のサンプルスイッチ261は、第1の増幅器247の反転入力245と出力253との間に結合されている。第2のキャパシタ249と第2のホールドスイッチ251は、第1の増幅器247の反転入力245と第2の増幅器255の出力263との間に直列に結合されている。
回路235のサンプリング段階の間、サンプルスイッチ237、261は、それぞれ第1および第2のスイッチ制御信号265、267を介して、オン状態(すなわち、閉止状態)に入れられ、その間にホールドスイッチ241、251はオフのままとなる。これが行われると、第1のキャパシタ243は、入力電圧239と、第1の増幅器247の反転入力245における仮想接地との間に結合され、入力電圧239に比例する電荷が第1のキャパシタ243に蓄積される。回路235のホールド段階の間、第1および第2のホールドスイッチ241、251は、それぞれ第3および第4のスイッチ制御信号269、271を介してオン状態に入れられ、その間にサンプルスイッチ237、261はオフ状態に入れられる。サンプルスイッチ237、261がオフ状態に入れられると、第1のキャパシタ243における電荷は凍結される。第1および第2のホールドスイッチ241、251がオン状態に入れられると、先に第1のキャパシタ243に蓄積された電荷は、第2のキャパシタ249に移転される。
図10において、増幅器213の利得を増大させると、ホールドモード中の線形性および歪が改善されることになる。しかしながら、同じループ帯域幅を維持するためには、帯域幅制限要素221のインピーダンスを、増幅器213の利得に比例して増大させなくてはならない。これは、そのようなインピーダンスは物理的に実装するのが難しく、またフィードバック経路における大きいインピーダンスはループ不安定性の原因となるので、高利得に対しては実際的ではない。図11においては、2つの増幅器247、255が使用されている。第1の増幅器247は、サンプリングされた熱雑音の帯域幅を制限し、熱雑音スペクトル密度を支配する。第1の増幅器247は、熱雑音スペクトル密度を決める有効インピーダンスが熱雑音帯域幅を決める有効インピーダンスより小さくなるように選択される。
第2の増幅器255は、ホールドモード中に第2の増幅器255の出力263における信号の直線性を向上させ、かつ歪を低減するために高利得を有するように選択される。すなわち、第1の増幅器247の利得を低くし、それに対して、増幅器247、255の利得の積によって決まる、全体利得は高くしてもよい。図10のサンプリングされた熱雑音のスペクトル密度およびサンプリングされた熱雑音の帯域幅をそれぞれ記述する、式24、25は、第1の増幅器247が熱雑音スペクトル密度と有効帯域幅制限インピーダンスZBWの両方を決めることを除いて、図11の構成にも適用できる。
図12は本発明のさらに別の態様を示す。図12の回路273は、図11の回路235と実質的に同じ方法で構築されて、動作させられるが、図11の第2のサンプルスイッチ261を省略し、その代わりに、第2のスイッチ制御信号267によって制御される帯域幅制限要素275を含めてある。したがって、サンプリング段階の間、図11の回路とは異なり、第1の増幅器はそのフィードバック経路内に帯域幅制限要素275を有する。第1の増幅器277の利得は歪の理由で大きくする必要はないので、帯域幅制限要素のZBWは大きくする必要がない。したがって、図12の第1の増幅器277は、図10の第1の増幅器213よりも安定性問題を引き起こす可能性が低い。
図13は本発明の別の態様を示す。図13の回路279は、図12の回路273と実質的に同じであるが、帯域幅制限要素275および第1の増幅器277の実装を示す。特に、帯域幅制限要素275は、スイッチ制御信号283および抵抗器285によって制御されるスイッチ281を使用して実装される。第1の増幅器277は、相互コンダクタンス増幅器287と、相互コンダクタンスステージの出力と接地との間に結合された抵抗器289とを使用して実装される。
図13の構成において、帯域幅制限要素275は、サンプリングされた熱雑音の帯域幅を制限し、第1の増幅器277が支配的な熱雑音源となることになる。抵抗器285の抵抗が抵抗器289の抵抗よりも大幅に大きいと仮定して、ループ291の利得は次のように表わすことができる。
Figure 0004979574
ここでgは相互コンダクタンス増幅器287の相互コンダクタンスであり、RLOADは抵抗器289の抵抗である。式28を式25に適用して、抵抗器285の抵抗(すなわちRFB)を式25のZBWに代入すると、反転入力245における雑音帯域幅は、式29に示すように表わすことができる。
Figure 0004979574
相互コンダクタンス増幅器287の雑音電力スペクトル密度は、式24に表わすものと同じである。したがって、相互コンダクタンス増幅器287の反転入力245におけるノードを基準として、増幅器287の雑音電力は、式30に示すように表わすことができ、これは式31に簡略化することができる。
Figure 0004979574
相互コンダクタンス増幅器287の反転入力245におけるノードを基準として、抵抗器285の熱雑音電力は、式32に示すように表わすことができ、これは式33に簡略化することができる。
Figure 0004979574
このように、式32、33は、相互コンダクタンス増幅器287と抵抗器285対する、雑音電力を表わす。抵抗器289の雑音電力は抵抗器285よりも低い抵抗、したがって低いスペクトル密度を有するので、これを無視することができる。式32、33から理解できることは、回路279の合計雑音電力は、kT/Cが限界となっていないことである。抵抗器285の雑音電力寄与をkT/Cより低く低減するために、ループ291の利得は1より上に設定することができる。相互コンダクタンス増幅器287の雑音電力をkT/Cより低く低減するためには、RLOAD/RFBの値を3/4より低く下げればよい。
図14は、図12、13に示す増幅器277の可能な実装をより詳細に示す。特に、図14の増幅器293は、それぞれが増幅器の反転入力245および非反転入力257に結合された、ゲートを有する一対のトランジスタ295a、295bを示す。トランジスタ295a、295bのソース299a、299bは、電流源292に結合され、この電流源は供給電圧301に結合されている。トランジスタ295a、295bのドレイン303a、303bは、抵抗器305a、305bに結合され、この抵抗器は供給電圧307に結合されている。
本発明のさらに別の態様を図15に示してある。図15の回路309は、図13の回路279と実質的に同一であるが、帯域幅制限要素275の代替実装を示している。特に、図15の帯域幅制限要素311は、スイッチ制御信号315によって制御される弱いMOS(weak MOS)トランジスタ313を使用して実装される。弱いMOSトランジスタ313は、第1の増幅器277のオープンループ出力抵抗(すなわちRLOAD)よりも大きいオン抵抗を有することができる。
ここで理解すべきことは、この明細書において説明した態様はサンプル・アンド・ホールド回路、特にスイッチドキャパシタ回路に関係したが、本発明はこの点において限定されないことである。本発明の原理は、サンプル・アンド・ホールド回路ではないキャパシタ回路、および/またはキャパシタ以外のエネルギー蓄積要素を含む回路に適用することができる。図16は、本明細書に記載した原理を利用して積分熱雑音を理論限界より低く低減することのできる、非サンプリング、非キャパシタに基づく回路の例を示す。
図16の回路350は、それぞれが並列に結合された、インダクタ352、抵抗器354、および帯域幅制限要素356を含む、非サンプリング誘導性回路である。キャパシタのようなインダクタは、無雑音回路要素である。したがって、インダクタ352はシステムの熱雑音に寄与しない。同様に、帯域幅制限要素356は、システムに対する熱雑音に大きく寄与しないように構築される。したがって、抵抗器354が、熱雑音の支配的源である。帯域幅制限要素356は、熱雑音の帯域幅を制限するように構築される。インダクタ352は電流蓄積要素である。
したがって、誘導性蓄積要素を介する、雑音スペクトル密度(A/Hz単位)、雑音帯域幅(Hz単位)、および合計積分雑音電流(A単位)は、以下の式34〜36に記載するように表わすことができる。
Figure 0004979574
ここでkはボルツマン定数、Tは大気温度、Lはインダクタ352のインダクタンス、Rは抵抗器354の抵抗、ZBWは帯域幅制限要素356の有効インピーダンスである。
式36で示すように、回路350の雑音電力は、抵抗器354の抵抗および帯域幅制限要素356の有効インピーダンスをZBW/Rが1より小さくなるように選択することによってkT/Lより低く低減することができる。言い換えると、回路350の雑音電力は、ZBWとRを、ZBWがRより小さくなるように選択することによって、kT/Lより低く低減することができる。したがって、本発明はサンプリング動作にも、スイッチドキャパシタ実装にも限定されないことが理解される。本明細書に記述した原理は、任意のシステムに適用して蓄積要素への積分熱雑音を低減することができる。
本発明のいくつかの例示用の態様について説明したが、当業者であれば、様々な代替形態、修正形態および改良形態を容易に思いつくであろう。そのような代替形態、修正形態、および改良形態は本発明の趣旨と範囲に含めることを意図するものである。したがって、前述の説明は、例示としてだけのものであり、限定を意図するものではない。本発明は、添付の請求の範囲およびその均等物に定義されるようにだけ限定される。
従来技術サンプリング回路を示す図である。 従来技術サンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 別の従来技術サンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 本発明の一態様によるサンプリング回路を示す図である。 サンプル・アンド・ホールド回路がスイッチングブロックを含む図2の回路の修正版である、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 図5のスイッチングブロックが増幅器を使用して実装されている、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 本発明の一態様による、図6の増幅器の一実装を示す図である。 サンプル・アンド・ホールド回路が、増幅器のフィードバック経路内に帯域幅制限要素を有する増幅器を含む図2の回路の修正版である、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 図8の帯域幅制限要素がインピーダンスを使用して実装されている、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 サンプル・アンド・ホールド回路が、追加の帯域幅制限要素を含む図3の回路の修正版である、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。
サンプル・アンド・ホールド回路が、追加の増幅器を含む図3の回路の修正版である、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 帯域幅制限要素が図11の第1の増幅器のフィードバック経路内に含まれる、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 図12の第1の増幅器および帯域幅制限要素の実装を図解する、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 本発明の一態様による、図13の相互コンダクタンス増幅器の一実装を示す図である。 図13の帯域幅制限要素の別の実装を図解する、本発明の一態様によるサンプル・アンド・ホールド回路を示す図である。 本発明の一態様による、非サンプリング、非キャパシタに基づく回路の一例を示す図である。

Claims (18)

  1. 大気温度に晒されて、電荷を蓄積するサンプリングキャパシタ;および
    該キャパシタに電荷をサンプリングする回路配線を含み、
    前記キャパシタには熱雑音もサンプリングされるとともに、前記キャパシタにサンプリングされる熱雑音の電力が、前記サンプリングキャパシタのキャパシタンスで除算された、大気温度とボルツマン定数との積よりも小さくなるように、また、回路配線の熱雑音スペクトル密度を決定するインピーダンスが、回路配線の熱雑音帯域幅を決定するインピーダンスより小さくなるように、前記回路配線が構築される、サンプリング回路。
  2. 制御信号に応答して、第1の電位と、第1の電位と異なる第2の電位との間にサンプリングキャパシタを結合するように、回路配線が適合されている、請求項1に記載のサンプリング回路。
  3. 回路配線は、
    ノードにおいてキャパシタの端子に結合された第1の入力、第2の入力、および出力を有する、第1の増幅器;および
    前記ノードにおける信号の帯域幅を制限する手段を含む、請求項1に記載のサンプリング回路。
  4. ノードにおいて信号の帯域幅を制限する手段は、第1の増幅器の第1の入力と出力との間に結合される、請求項3に記載のサンプリング回路。
  5. ノードにおいて信号の帯域幅を制限する手段は、第1の増幅器よりも大きな範囲で信号の帯域幅を制限し、第1の増幅器よりも雑音に対する寄与が小さくなるように適合されている、請求項4に記載のサンプリング回路。
  6. 帯域幅を制限する手段はインピーダンスである、請求項4に記載のサンプリング回路。
  7. 第1の増幅器の出力に結合された第1の入力と、基準電位に結合された第2の入力とを有する第2の増幅器をさらに含む、請求項4に記載のサンプリング回路。
  8. 帯域幅を制限する手段は、第1の増幅器の出力インピーダンスよりも大きいオン抵抗を有するスイッチである、請求項4に記載のサンプリング回路。
  9. 回路配線が、増幅器および帯域幅制限要素を含み、前記帯域幅制限要素が、前記増幅器の出力および前記増幅器の反転入力の間に電気的に結合されている、請求項1に記載の回路。
  10. 増幅器が、電気的に接地された非反転入力をさらに含む、請求項9に記載の回路。
  11. 増幅器が、回路配線のサンプリング段階の間に増幅器をオンにするためおよび回路配線のホールド段階の間に増幅器をオフにするための制御信号を受信するように構成される、請求項9に記載の回路。
  12. 帯域幅制限要素が、スイッチに直列に電気的に結合された抵抗器を含む、請求項9に記載の回路。
  13. スイッチが、回路配線のサンプリング段階の間にスイッチを閉じるためおよび回路配線のホールド段階の間にスイッチを開くためのスイッチ制御信号を受信するように構成される、請求項12に記載の回路。
  14. 帯域幅制限要素が、増幅器のオープンループ出力抵抗よりも大きいオン抵抗を有するMOSトランジスタを含む、請求項9に記載の回路。
  15. 増幅器が、相互コンダクタンス増幅器を含む、請求項9に記載の回路。
  16. 回路配線が、増幅器の出力および接地の間に電気的に結合された抵抗器をさらに含む、請求項15に記載の回路。
  17. 帯域幅制限要素が回路配線の熱雑音帯域幅を制御するように構成され、また、増幅器が回路配線の熱雑音スペクトル密度を制御するように構成される、請求項9に記載の回路。
  18. 帯域幅制限要素が、キャパシタでサンプルされた熱雑音を低減するために増幅器の前方信号経路を減衰するように構成される、請求項9に記載の回路。
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