JP4979401B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車両の人員拘束装置に使用できるアクチュエータに関する。
車両の乗員拘束装置や歩行者保護装置に使用されるエアバッグ式の拘束装置以外にも、例えば、歩行者保護の目的で衝突の際に車両のボンネットを持ち上げる装置や、ステアリング(ハンドル)を引っ込める(車両前方に引き込む)装置がある。
これらの装置には、パイロ式のアクチュエータ(作動器)が使用されており、作動によってピンを押し出すタイプのアクチュエータ以外に、作動によって突出したピンを引き込むタイプのアクチュエータ(ピンプラー:pin pullerとも呼ばれている)が知られている。ピンプラーは、作動前はピンの先端部がシリンダ(ハウジング)から突起した状態で、作動によってシリンダ(ハウジング)内部に引き込まれる構造で、当該ピンを稼動させるための点火器を備えている。点火器は、ピンの稼動する方向と平行又は直角になるように配置されている。
特許文献1には、ピンプラータイプのアクチュエータが開示されている。図1のアクチュエータでは、シリンダとなるハウジングHにはピストンPを収容するボア14が形成され、ボア14内をピストンPがスライドするようになっており、カートリッジCはハウジングHに形成された螺子部にねじ込まれ、ピストンPの軸に対して直角に配置されている。
図1のアクチュエータの構造では、ピストンPの周りに環状の空間27が形成され、カートリッジCから発生したガスが環状空間27に充填され、その内部の圧力を高め、ピストンPを図1の左方向に移動させる。これにより、ピストンPの右端部がハウジングH内部へ引き込まれる。
図1のアクチュエータの構造では点火器からの生成物はガスであるが、衝撃波も発生するため、衝撃波は直接ピストンのロッドに当たることになり、衝撃波によりロッドが損傷するおそれを考えると、改良の余地がある。
USP4,412,420
本発明は、ピストンを引き込むピンプラータイプで、ピストンが損傷するおそれを無くし、確実にピストンを引き込むことができるアクチュエータを提供する。
〔請求項1〕
本発明は、課題の解決手段として、
点火器ハウジングとシリンダを有するハウジングと、前記点火器ハウジング内に収容された点火器と、前記シリンダ内に摺動可能に収容されたピストンとを有するアクチュエータであり、
前記ピストンが、ロッドと、前記ロッドの一端面又は外周面に形成された拡張面部を有し、作動前には前記ロッドの他端面を含む部分が前記ハウジング外に突出したものであり、
前記点火器が、前記点火器の中心軸方向と前記ピストンロッドの中心軸方向が異なる方向になるように配置されたものであり、
前記点火器の作動時において、前記点火器の作動により発生する燃焼生成物が前記拡張面部を押圧して、前記ピストンが前記シリンダ内を摺動することで、前記ピストンの突出部分が前記ハウジング内に引き込まれるものである、アクチュエータを提供する。
本発明のアクチュエータは、点火器の作動時において、点火器の作動により発生する燃焼生成物(火炎、高温ガス、衝撃波等)がピストンの拡張面部に衝突して押圧し、ロッドには衝突しないものである。前記拡張面部は、点火器から発生した燃焼生成物が流れる方向に配置されている。
本発明のアクチュエータでは、点火器が、点火器の中心軸方向と前記ピストンロッドの中心軸方向が異なる方向(好ましくは直交する方向)になるように配置されているから、点火器の作動により発生した燃焼生成物をピストンの拡張面部に誘導することで、上記したとおり、燃焼生成物をピストンの拡張面部に衝突させることができる。燃焼生成物をピストンの拡張面部に誘導するためには、例えば、ハウジング内に燃焼生成物の誘導路を形成する方法や、点火器が収容された点火器ハウジングに拡張面部方向への開口部を設ける方法を適用すればよい。
このようにすることで、特許文献1の発明のように衝撃波が直接ロッドに衝突することが防止され、燃焼生成物は拡張面部に衝突するため、ロッドが損傷することなく、ピストン全体が確実にハウジング内に引き込まれる。また、点火器とピストンをそれぞれの中心軸方向が平行になるように配置した場合に比べて、全体を小型化することができる。なお、ピストンは、全体がハウジング内に引き込まれる必要はなく、一部が引き込まれるものでもよい。
ピストンの拡張面部は、ロッド端面と一体となったものであり、その形状や大きさは特に制限されないが、少なくともロッドの断面あるいは端面と同等以上の面積を有する平面乃至は曲面が好ましい。
点火器は、エアバッグ用のガス発生器等で汎用されている公知の電気式点火器(着火薬として、ジルコニウムと過塩素酸カリウムを含むもの)を用いることができ、必要に応じて更に補助火薬を用いることもできる。
〔請求項2〜6〕
本発明は、課題の他の解決手段として、前記点火器の作動により発生する燃焼生成物が、前記ハウジング内に設けられた衝突面部にぶつかることで向きを変え、前記拡張面部を押圧するものである、請求項1記載のアクチュエータを提供する。
点火器の作動により、作動部から発生する燃焼生成物の噴出方向に対向する位置(好ましくは正対する位置)に衝突面部を配置しておき、そこに燃焼生成物をぶつけて向きを変えて、拡張面部に衝突させる。このようにすることで、燃焼生成物を確実に拡張面部に衝突させ、ピストンの突出部分を引き込むことができる。
このような衝突面部は、前記点火器ハウジングと前記シリンダを分離する壁面にすることができる。衝突面部が点火器ハウジングとシリンダを分離する壁面であるとき、前記壁面が前記シリンダ壁面の一部を形成するようにしてもよい。また衝突面部としては、点火器の作動部を包囲して配置された、拡張面部の方向に燃焼生成物を噴出できるカップ部材を用いることができる。
更に作動前において、上記した衝突面部が、拡張面部を含む他の部材(例えば、点火器ハウジング、シリンダ等)と共に前記点火器を含む閉鎖空間を形成するようにすることで、点火器の作動により発生した燃焼生成物の全てが拡張面部を押圧するために利用できるので、効率的で好ましい。
ここでいう閉鎖空間とは、別部材同士が圧接されて形成された密閉空間でもよいし、別部材同士が当接された状態又は僅かな隙間をおいて配置された状態でもよい。即ち、前記閉鎖空間が存在することにより、点火器の作動により発生した燃焼生成物が、他に逃げることなく(例えば、ピストンとシリンダの隙間に入り込むことなく)、確実に拡張面部に衝突させることができればよい。
なお、衝突面部として前記カップ部材を使用する場合は、燃焼生成物を噴出させる方向に開口や脆弱部を有するものを用いることができる。脆弱部は、薄肉にしたり、切り込みを入れたりすることで、燃焼生成物の圧力を受けて破壊され、開口され易くした部分である。
〔請求項7〕
本発明は、課題の他の解決手段として、前記ピストンの拡張面部が、前記ロッドの一端面又は前記ロッドの軸方向中央部からロッドの半径方向外側の一方向に延ばされたものであるか又はフランジ状に延ばされたものである、請求項1〜6のいずれかに記載されたアクチュエータを提供する。
拡張面部の形状や大きさは、アクチュエータの構造に応じて適宜設定することができる。例えば、アクチュエータをできるだけ小さくしようとする場合には、ロッドの一端面又は中央部(中央部とその近傍も含む)からロッドの半径方向外側の一方向に延ばされた拡張面部にすることができ、ピストンが大きなもの(質量が大きなもの)であるような場合には、拡張面部をより大きくして、より強い力でピストンが引き込まれるようにするため、ロッドの一端面又は中央部(中央部とその近傍も含む)の周囲にフランジ状に延ばされた拡張面部(ロッドの円周方向に連続して形成された拡張面部)にすることができる。
本発明のアクチュエータでは、点火器の作動により発生した衝撃波を含む燃焼生成物は直接ピストンロッドに衝突することなく拡張面部に衝突するため、ピストンロッドを損傷するおそれがなく、ピストンを確実にシリンダ内に引き込むことができる。
(1)図1のアクチュエータ
図1は、アクチュエータの縦断面図である。
アクチュエータ10は、点火器ハウジング11aとシリンダ11bとの組み合わせからなるハウジング11により外殻が形成されている。点火器ハウジング11aとシリンダ11bは、一部の外殻部材を共有している。ハウジング11(点火器ハウジング11aとシリンダ11b)は、金属製のものであり、全体の形状や大きさは、アクチュエータ10の取り付け対象や取り付け位置に応じて決定される。
点火器ハウジング11a内には点火器収容空間12が形成されている。点火器収容空間12は、予め取り付け対象となる電気式点火器14の外部形状に対応した内部形状となっている。電気式点火器14は、ハウジングの第1開口部21から点火器収容空間12に嵌め込まれた後、第1開口周縁部21aをかしめることで固定されている。
点火器の作動部14aは、点火器14が嵌め込まれた後の残余の閉鎖空間12a内に位置しており、ハウジング11の内壁面には接していない。閉鎖空間12aは、点火器14の作動により発生した燃焼生成物の通路となるものである。19は、気密性維持のためのOリングである。
シリンダ11b内のシリンダ摺動空間13には、軸方向の断面形状がL字型の金属製のピストン15が摺動可能に収容されている。ピストン15は、ロッド16と、ロッド16の一端面16aに形成された拡張面部17を有するものであり、ロッドの他端面16bを含む部分がハウジング11(シリンダ11b)外に突出している。他端面16bを含む突出部は、アクチュエータ10の作動時にシリンダ11b内に引き込まれるものであり、取り付け対象により要求される作動性能に応じて長さ(L)が決定される。
拡張面部17は、ロッド16の一端面16aから、ロッド16の軸方向に対して垂直方向に(即ち、半径方向に)一方向側に拡張された面であり、ロッド16の一端面16a又は他端面16bの面積と同等以上の面積を有している。ロッド16と拡張面部17には、それぞれ周方向に環状溝が形成され、それぞれの環状溝には、気密維持のためのOリング18a、18bが嵌め込まれている。
拡張面部17の閉鎖空間12a側の一部面がシリンダ11bの段差面26に当接されているため、ロッド他端面16bはそれ以上ハウジング11(シリンダ11b)外に飛び出すことはない。
ピストン15は、ハウジングの第2開口部22からシリンダ摺動空間13内に嵌め込まれている。第2開口部22は、第2開口部22近傍の環状段差面に嵌め込まれた隔壁23を、第2開口周縁部22aをかしめて固定することで閉塞されている。隔壁23は、作動時においてピストンの移動を所定範囲内で止めることができるものであればよく、第2開口部22を完全に閉塞していなくてもよい。
拡張面部17と隔壁23の間には、ピストン15の摺動を可能にする移動空間25が、拡張面部17、隔壁23及びハウジング11により形成されている。拡張面部17と隔壁23の間隔Lは、突出部の長さLに等しい。LとLの長さを調整することで、ピストン15がシリンダ11b内に引き込まれる長さを調整することができる。
点火器ハウジング11aとシリンダ11bは、それぞれを形成する共有の外壁面である衝突面部20により仕切られている。衝突面部20は、筒状壁面の一部からなるものであり、点火器14の作動により発生した燃焼生成物が衝突する面である。
点火器14とピストン15は、点火器14の中心軸方向とピストンロッド16の中心軸方向が直交する方向になるように配置されており、点火器14の作動部14aは、衝突面部20に正対している。
閉鎖空間12aは、点火器14(作動部14a)、衝突面部20、点火器ハウジング11、拡張面部17(受圧面17a)で囲まれている。衝突面部20の先端面20aと拡張面部17の受圧面17aとの間には、正常な動作が確保できる範囲で僅かな隙間(例えば、1mm以下程度)が形成されていてもよいし、先端面20aと受圧面17aは、当接乃至圧接されていてもよい。このように拡張面部17の受圧面17aとの間に隙間が存在する形態も含めると、部品の寸法精度の管理が容易になる。
次に、図1に示すアクチュエータ10の動作を説明する。点火器14の作動により、作動部14aから燃焼生成物(火炎、高温ガス、衝撃波等)が発生する。発生した燃焼生成物は、閉鎖空間12a内に位置しており、作動部14aに正対する衝突面部20に衝突した後に向きを変える。
そして、ロッド16の外周面は、衝突面部20と拡張面部17により、閉鎖空間12aと隔離されているため、向きを変えた燃焼生成物は、ロッド16には衝突せずに拡張面部17の受圧面17aに衝突して押圧すると共に、閉鎖空間12a内の圧力上昇によっても受圧面17aが押圧される(図1中に、矢印で燃焼生成物の流れの変化が示されている)。このとき、燃焼生成物は衝突面部20と拡張面部17(受圧面17a)に衝突し、その瞬間にロッド16が軸方向に移動することと、Oリング18a、18bにより気密性が維持されているため、先端面20aと受圧面17aとの間に僅かな隙間が存在していても、先端面20aと受圧面17aが当接乃至は圧接されている場合と同様に、正常な動作に影響を与えることはない。
燃焼生成物により押圧された拡張面部17は、移動空間25を隔壁23方向に移動するため、ピストンロッド16はシリンダ11b内を隔壁23方向に摺動し、ピストンロッド16の突出部がシリンダ11b(ハウジング11)内に引き込まれる。上記したとおり、L=Lであるため、ピストン15は、完全にシリンダ11b(ハウジング11)内に引き込まれる。
(2)図2のアクチュエータ
図2は、別形態のアクチュエータの縦断面図である。図2で示すアクチュエータ100は、基本的構造は図1のアクチュエータ10と同じであるから、異なる部分のみ説明する。なお、図1と同じ番号は同じものであることを意味する。
点火器の作動部14aには、図1に示す衝突面部20に相当するステンレス製等のカップ部材30が被せられている。図1に示す衝突面部20に代えて、より厚みの小さなカップ部材30を用いているため、アクチュエータ100の軸方向の寸法は、図1に示すアクチュエータ10の軸方向の寸法よりも小さくなり、より小型化されている。
カップ部材30は、フランジ部31において、点火器ハウジング11aと点火器14にて挟み付けられるようにして固定されている。カップ部材30は、側面の一部に燃焼生成物を噴出するための1又は複数の噴出口32を有している。噴出口32は、ピストンの拡張面部17に正対している。
点火器14の作動により、作動部14aから発生した燃焼生成物は、作動部14aとカップ部材30により形成された閉鎖空間12aの作用により、噴出口32のみから噴出される。噴出口32から噴出された燃焼生成物は、噴出口32と正対する拡張面部17の受圧面17aに衝突して押圧するため(図2中に、矢印で燃焼生成物の流れの変化が示されている)、ピストン15がシリンダ11b内に引き込まれる。
(3)図3のアクチュエータ
図3は、別形態のアクチュエータの縦断面図である。図3で示すアクチュエータ200は、基本的構造は図1のアクチュエータ10と同じであるから、異なる部分のみ説明する。なお、図1と同じ番号は同じものであることを意味する。
シリンダ11b内に収容されたピストン15は軸方向の断面形状がT字型のもので、ピストンロッド16と、ピストンロッド16の一端面16aからフランジ状に延ばされた環状の拡張面部27を有している。
点火器収容空間12内に点火器14が嵌め込まれた後の残余の閉鎖空間12aは略筒状空間となっており、拡張面部27の受圧面27aのほぼ全面が閉鎖空間12aに面している。
衝突面部20は、略筒状の閉鎖空間12aと同様に略筒状となっているが、点火器14の作動により、作動部14aから発生した燃焼生成物が衝突するのは、作動部14aと正対している面である。
点火器14の作動により、作動部14aから発生した燃焼生成物は、衝突面部20の作用により向きを変えると共に、略筒状の閉鎖空間12a内の全体を満たして圧力を上昇させる。そして、ロッド16の外周面は、衝突面部20、シリンダ11b、環状の拡張面部27により形成された閉鎖空間12aと隔離されているため、向きを変えた燃焼生成物は、ロッド16には衝突せず、拡張面部27の受圧面27aに衝突して押圧し(図3中に、矢印で一部の燃焼生成物の流れの変化が示されている)、更に受圧面27aは略筒状の閉鎖空間12a内の圧力上昇によっても押圧される。その結果、ピストン15がシリンダ11b内に引き込まれる。
アクチュエータ200は、拡張面部27が図1及び図2で示す拡張面部17よりも大きなものであるため、図1及び図2で示すアクチュエータよりも大きなものとなるが、環状の拡張面部27の全面が均等に押圧されるため、ピストン15の引き込み動作はより容易になる。
(4)図4のアクチュエータ
図4は、別形態のアクチュエータの縦断面図である。
アクチュエータ300は、別部材である点火器カラー320とシリンダ330が接合されて外殻が形成されている。点火器カラー320は、点火器323と接している本体部321と、そこから延在する第1筒状接合部322とを有している。シリンダ330は、筒状のピストン収容部(シリンダ本体)331と、その周面から突出された第2筒状接合部332とを有している。そして、点火器323は、第2筒状接合部332先端と点火器カラー320との間に挟持され、シリンダ330に接続されている。
点火器カラー320とシリンダ330は、第2筒状接合部332の外表面に形成された段差(溝332a)に対して、第1筒状接合部322を被せ、第1筒状接合部332の外側からかしめることで接続されている。
シリンダ330は、両端側にそれぞれ第1開口部333と第2開口部334を有しており、側面側には、点火器収容空間325と連通する連通孔336を有している。
シリンダ330内に収容されたピストン350には、長さ方向の所望位置に円盤状の拡張面部351が形成されている。拡張面部351は、第2開口部334側に受圧面352を有しており、シリンダ本体331の内部に形成された第1段差部337に当接されている。
ピストン350は、拡張面部351を挟んで、第1開口部333側に存在する第1ロッド358と第2開口部334側に存在する第2ロッド359を有している。そして、シリンダ330の内部空間は、拡張面部351により、第1空間341と第2空間342に分離されている。第2空間342は、連通孔336及び点火器収容空間325と一体になって1つの空間(閉鎖空間)を形成している。
シリンダ330内の第2空間342には、第2ロッド359の外表面を覆って、筒状の衝突面部360が形成されている。筒状の衝突面部360は、シリンダ330の第2開口部334側の壁面と一体に形成されており、先端面360aは拡張面部351の受圧面352に当接されている。なお、作動時において、作動部324から生じた燃焼生成物は、作動部324に正対する筒状の衝突面部360の一部面に衝突して向きを変えるものであり、衝突面部の全体に衝突するものではない。
第1ロッド358の端部には、閉塞部材345と薄肉の環状ストッパ347が重ねて配置されている。閉塞部材345は、第1ロッド358の外径よりも僅かに大きな内径の開口部346を有し、環状ストッパ347は、第1ロッド358の外径よりもわずかに小さい内径を有している。閉塞部材345と環状ストッパ347は、シリンダ本体331内に形成された第2段差部338に嵌め込まれ、シリンダ本体331の第1開口部側端部330aをかしめて固定されている。薄肉の環状ストッパ347により、作動前のピストン350の移動が阻止されている。
次に、図4に示すアクチュエータの動作を説明する。点火器323の作動により、着火部324から燃焼生成物が発生すると、その燃焼生成物は、点火器収容空間325、連通孔336を通って、第2空間342に流入する。そして、点火器収容空間325、連通孔336、第2空間342が全体として閉鎖空間を形成していることから、燃焼生成物により円盤状の受圧面352が押圧されると共に、第2空間342内の圧力が上昇することでも受圧面352が押圧されることから、ピストン350に駆動力がかかる。
このとき、筒状の衝突面部360は第2ロッド359の外周面を覆っており、その先端360aが受圧面352と当接しているため、第2空間342に流入した燃焼生成物は、衝突面部360と第2ロッド359との間の隙間に入りにくくなり、発生した全量の燃焼生成物がピストンの駆動に使用される。
その後、第1ロッド358の端部でストッパ347により移動が阻止されていた状態から、ストッパ347が破壊されて、ピストン350が軸方向に移動する。
なお、図4に示す実施形態では、拡張面部351の外周面とシリンダ本体331の内周面、第2開口部334と第2ロッド359のクリアランスが厳密に管理されているため、図1〜図3で使用しているOリングは不要である。
上述の構造は、本発明の具体的な例を示すものであり、当該構造に発明が限定されるわけではない。本発明の効果を相する限りにおいては、ピストンの断面形状や衝突面部の形状、ハウジングやシリンダの形成方法などについては、任意に変更することができる。
アクチュエータの縦断面図である。 別形態のアクチュエータの縦断面図である。 別形態のアクチュエータの縦断面図である。 別形態のアクチュエータの縦断面図である。
符号の説明
10、100、200、300 アクチュエータ
11 ハウジング
11a 点火器ハウジング
11b シリンダ
14 電気式点火器
15 ピストン
16 ピストンロッド
17 拡張面部
20 衝突面部
27 拡張面部
30 カップ部材
32 噴出口

Claims (4)

  1. 点火器ハウジングとシリンダを有するハウジングと、前記点火器ハウジング内に収容された点火器と、前記シリンダ内に摺動可能に収容されたピストンとを有するアクチュエータであり、
    前記点火器の作動部が正対する位置において、前記点火器ハウジングと前記シリンダを分離し、かつ前記点火器の作動により発生する燃焼生成物を衝突させるための衝突面部を有しており、
    前記ピストンが、ロッドと、前記ロッドの一端面又は外周面に形成された拡張面部を有し、作動前には前記ロッドの他端面を含む部分が前記ハウジング外に突出したものであり、
    前記点火器が、前記点火器の中心軸方向と前記ピストンロッドの中心軸方向が異なる方向になるように配置されたものであり、
    前記点火器の作動部が、少なくとも前記点火器作動部と前記衝突面部で囲まれ、前記ロッドを含まない閉鎖空間内に位置しており、
    前記点火器の作動時において、前記点火器の作動により発生する燃焼生成物が前記衝突面部にぶつかることで向きを変え、前記ロッドに衝突することなく前記拡張面部を押圧して、前記ピストンが前記シリンダ内を摺動することで、前記ピストンの突出部分が前記ハウジング内に引き込まれるものである、アクチュエータ。
  2. 前記衝突面部が、前記点火器ハウジングと前記シリンダを分離する壁面であり、前記壁面が前記シリンダ壁面の一部を形成している、請求項記載のアクチュエータ。
  3. 前記衝突面部が、前記点火器の作動部を包囲して配置された、前記拡張面部の方向に前記燃焼生成物を噴出できるカップ部材である、請求項記載のアクチュエータ。
  4. 前記ピストンの拡張面部が、前記ロッドの一端面又は前記ロッドの軸方向中央部からロッドの半径方向外側の一方向に延ばされたものであるか又はフランジ状に延ばされたものである、請求項1〜のいずれかに記載されたアクチュエータ。
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