JP4978874B2 - コンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法 - Google Patents

コンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、落橋防止に用いられるアンカーボルトをコンクリート中空床版に設置するコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法に関する。
従来、高架道路橋や河川橋には、重量を軽減することによる長スパン化や施工性向上等を目的としてコンクリート床版桁の内部に中空部を有するコンクリート中空床版が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
このコンクリート中空床版1は、図2、図3に示すように、床版1の下面より突出させた配置にアンカーボルト2,2...が設置され、このアンカーボルト2を介して橋台や橋脚等の下部工3に設置された変位制限装置4等に固定されるようになっている。
アンカーボルト2は、十分な付着強度を得るために中空部5を避けてコンクリート部内に埋め込まれている。
尚、変位制限装置4は、例えば、アンカーボルト2によりコンクリート中空床版1に固定され、下部工3を挟むように配置された一対の長手方向制止部材6,6と、両長手方向制止部材6,6の両側部に配置され、下部工3の側壁面にアンカーボルト7,7...により固定された幅方向制止部材8,8とを備え、橋長手方向及び幅方向の変位を制限するようになっている。
特開2000−282416号公報
しかし、上述の如き従来の技術では、中空部以外のコンクリート部に、床版全体の強度維持に必要な鉄筋やPC緊張材が配置されていることが多く、中空部を避けてアンカーボルトを設置しようとすると鉄筋やPC緊張材を傷つけるおそれがあり、また、鉄筋やPC緊張材が複雑に配置されている場合には、アンカーボルトを設置する部分を確保できないという問題があった。
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、コンクリート中空床版に好適にアンカーボルトを設置することができるコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法の提供を目的とする。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、床版長手方向に向けた中空部を有するコンクリート中空床版の下面より、前記中空部に達するアンカーボルト挿通孔を設け、該アンカーボルト挿通孔より前記アンカーボルトを挿入して該アンカーボルトの一部を前記中空部内に突出させ、前記中空部内の前記アンカーボルトの周囲にモルタル等の固化材を注入し、前記中空部内に前記アンカーボルトと一体化した抜け止め部を成形し、該抜け止め部により前記コンクリート中空床版に対しその下面より突出させた配置にアンカーボルトを設置するコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法において、半円環状のアンカーボルトを使用し、中空部長手方向に間隔をおいて一対のアンカーボルト挿通孔を形成し、前記アンカーボルトを一方の挿通孔より挿入して前記半円環状の周方向に回転させ、前記両挿通孔より前記アンカーボルトの端部を突出させ、その状態で固化材を注入することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、前記半円環状アンカーボルトは、円環を4分割した形状のアンカーボルトを途中まで挿入した後、4分割円環状アンカーボルトを継ぎ足して構成されることを特徴とする。
本発明に係るコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法は、半円環状のアンカーボルトを使用し、中空部長手方向に間隔をおいて一対のアンカーボルト挿通孔を形成し、前記アンカーボルトを一方の挿通孔より挿入して前記半円環状の周方向に回転させ、前記両挿通孔より前記アンカーボルトの端部を突出させ、その状態で固化材を注入することによって、アンカーボルトの曲線フック効果により引張力を保持することができる。
前記半円環状アンカーボルトは、円環を4分割した形状のアンカーボルトを途中まで挿入した後、4分割円環状アンカーボルトを継ぎ足してなることによって、スムースに半円環状のアンカーボルトを中空部内に挿入することができる。
(a)〜(c)は本発明方法に係るアンカーボルトの設置工程を示す断面図である。 従来のコンクリート中空床版の変位制限構造を示す断面図である。 同上のA−A線断面図である。
次に、本発明に係るアンカーボルトの設置方法の実施態様を、図面に示した実施例に基づいて説明する。尚、上述の従来例と同一の部分には同一符号を付して説明する。
図1は本発明方法によるアンカーボルトの設置方法の一例を示し、図中符号1はコンクリート中空床版、符号5は中空部である。
このアンカーボルトの設置構造は、円環状のアンカーボルト40を使用し、このアンカーボルト40が中空部5長手方向に間隔をおいて形成されたアンカーボルト挿通孔41,41より両端を突出させた配置に設置されている。
このアンカーボルト40は、両端部にネジ部42,42を有する四半円環状の弧状アンカーボルト43,43をもって構成され、一対の弧状アンカーボルト43,43の端部間をカプラー44により連結し、半円環状に形成されている。
このアンカーボルト40の設置方法は、まず、図1(a)に示すように、所定の間隔、即ち、アンカーボルト40の直径に合わせて床版下面より中空部5内に到達する一対のアンカーボルト挿通孔41,41をコアボーリングマシーン等により形成する。
次に、四半円環状アンカーボルト43を一方のアンカーボルト挿通孔41よりアンカーボルト周方向(以下、単に周方向と記す)に回転させながら挿入する。
そして、図1(b)に示すように、途中、即ち四半円環状アンカーボルト43の略中間まで挿入した位置で、端部にカプラー44を介して、もう一つの四半円環状アンカーボルト43を連結し、半円環状のアンカーボルト40とする。
この状態でアンカーボルト40を更に周方向に一方の端部が他方のアンカーボルト挿通孔41,41より突出する位置まで回転させる。
それにより、アンカーボルト40は、両端部が床版下面より突出させ、その他の部分が中空部5内に配置される。
この状態で、図1(c)に示すように、両アンカーボルト挿通孔41,41より中空部5内のアンカーボルト40の周囲に固化材を注入する。
このとき、固化材には、高粘性のものを使用し、その形状保持性能により固化材が不要な部分に流れ出すのを防止している。
そして、固化材を養生させ硬化することにより抜け止め部45が形成され、アンカーボルト40が端部を床版下面より突出させた配置に設置される。
尚、上述の実施例では、アンカーボルトを変位制限装置に固定するために使用する例を挙げたが、その他、落橋防止装置や床版の下側に遮音板を設置する場合等に供するものであってもよい。
1 コンクリート中空床版
5 中空部
40 アンカーボルト
41 アンカーボルト挿通孔
42 ネジ部
43 四半円環状アンカーボルト
44 カプラー
45 抜け止め部

Claims (2)

  1. 床版長手方向に向けた中空部を有するコンクリート中空床版の下面より、前記中空部に達するアンカーボルト挿通孔を設け、該アンカーボルト挿通孔より前記アンカーボルトを挿入して該アンカーボルトの一部を前記中空部内に突出させ、前記中空部内の前記アンカーボルトの周囲にモルタル等の固化材を注入し、前記中空部内に前記アンカーボルトと一体化した抜け止め部を成形し、該抜け止め部により前記コンクリート中空床版に対しその下面より突出させた配置にアンカーボルトを設置するコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法において、
    半円環状のアンカーボルトを使用し、中空部長手方向に間隔をおいて一対のアンカーボルト挿通孔を形成し、前記アンカーボルトを一方の挿通孔より挿入して前記半円環状の周方向に回転させ、前記両挿通孔より前記アンカーボルトの端部を突出させ、その状態で固化材を注入することを特徴としてなるコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法。
  2. 前記半円環状アンカーボルトは、円環を4分割した形状のアンカーボルトを途中まで挿入した後、4分割円環状アンカーボルトを継ぎ足してなる請求項1に記載のコンクリート中空床版に対するアンカーボルト設置方法。
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