JP4978586B2 - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents
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Description
半導体基板上に複数のAlGaInP層をエピタキシャル成長して半導体レーザ素子を得る際に、半導体基板の処理過程で、この半導体基板上にダストやパーティクルなどが付着することがあり、この付着したダストやパーティクル上にエピタキシャル成長を行うと、結晶欠陥を生じる。
特許文献1には、これを防止することについての対策が記載されている。
まず、MOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition法)を用いて、GaAs基板上にn型AlGaInPクラッド層と、活性層と、p型AlGaInPクラッド層と、p型GaAsコンタクト層とを順次積層する。
次に、この積層されたGaAs基板の酸又はアルカリ洗浄を行う。この際、p型GaAsコンタクト層からGaAs基板に達するピット状凹部が生じた場合に、このピット状凹部内を絶縁膜で覆う一方、p型GaAsコンタクト層上に絶縁膜マスクを形成する。この後、絶縁膜マスクで覆われた以外のp型GaAsコンタクト層上に電流ブロッキング層を形成する。
このピット状凹部内を絶縁膜で覆うのは、絶縁状態を維持して、短絡現象の発生を防止するものである。
また、この結晶欠陥は、半導体レーザ素子の寿命を低下させるといった問題を生じさせる。
このため、不良な半導体レーザ素子が市場に出回ってしまうという問題を生じる。
前記半導体基板(1)上又は前記積層工程の途中に付着するパーティクルに対応して各層に亘って形成された結晶欠陥部(10、11)の先端部(11A)が、前記第2導電型GaAsコンタクト層(9)よりも上方に突き出た状態の前記第2導電型GaAsコンタクト層(9)上にフォトレジスト(12)を塗布する塗布工程と、
前記フォトレジスト(12)のアッシングを行って、前記フォトレジスト(12)から前記結晶欠陥部(10、11)の先端部(11A)を露出させる先端部露出工程と、
前記フォトレジスト(12)から露出した前記結晶欠陥部(10、11)を前記先端部(11A)から前記半導体基板(1)に達するまでエッチングを行って、凹部(13)を形成する欠陥層除去工程と、
前記第2導電型GaAsコンタクト層(9)上にマスク(14)を形成し、このマスク(14)で覆われた部分以外の前記第2導電型GaAsコンタクト層(9)と前記第2導電型GaInP中間層および前記第2の第2導電型AlGaInPクラッド層(5)をエッチングして、リッジ部(15)を形成するリッジ部形成工程と、
前記マスク(14)で覆われた部分以外に第1導電型GaAs電流ブロック層(16)を形成する電流ブロック層形成工程と
を有することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法を提供する。
図1は、本発明の実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法の(積層工程)〜(GaAs電流ブロック層形成工程)を示す断面図である。
図2は、本発明の実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法の(電極形成工程)を示す断面図である。
予め、GaAs基板1上には、パーティクルPが付着しているとする。
図1(A)に示すように、MOCVD法により、GaAs基板1上にn型GaInPバッファ層2と、n型AlGaInPクラッド層3と、GaInP歪多重量子井戸活性層4と、p型AlGaInP第1クラッド層5と、p型AlGaInPエッチングストップ層6と、p型AlGaInP第2クラッド層7と、p型GaInP中間層8と、p型GaAsコンタクト層9とを順次積層する。
次に、スピンコート法により、p型GaAsコンタクト層9上にフォトレジスト12を塗布する。
p型GaInP中間層8は、p型AlGaInP第2クラッド層7とp型GaAsコンタクト層9との間のバンドギャップの違いによるポテンシャル障壁を緩和するための層である。
この際、パーティクルPが付着しているGaAs基板1上には、n型GaInPバッファ層2〜p型GaInP中間層8に形成されたAlGaInPとGaInPとからなるAlGaInP系欠陥部10と、p型GaAsコンタクト層9に形成されたGaAs欠陥部11とが積層され、パーティクルPに対応するGaAs欠陥部11の部分は、p型GaAsコンタクト層9よりも上方に突き出て先端部11Aを有している。
p型AlGaInPエッチングストップ層6は、後述するリッジ部15を形成する際、エッチングを確実に停止させるべく設けられている。
図1(B)に示すように、フォトレジスト12のアッシングを行って、GaAs欠陥部11の先端部11Aのみを露出させる。
図1(C)に示すように、AlGaInPとGaAsとを選択的にエッチングする燐酸と過酸化水素水と水とからなる燐酸系エッチング系の選択エッシング液を用いて、露出したGaAs欠陥部11を除去して、AlGaInP系欠陥部10を露出させる。
この後、フォトレジスト12を除去する。
図1(D)に示すように、塩酸(25℃での濃度38%)の選択エッチング液を用いて、露出しているAlGaInP系欠陥部10をn型GaAs基板1に達するまでエッチングを行って除去して、凹部13を形成する。
この際、n型GaAs基板1上に付着したパーティクルPは除去される。
図1(E)に示すように、p型GaAsコンタクト層9上に誘電体マスク14を形成し、この誘電体マスク14で覆われた以外のp型GaAsコンタクト層9からp型AlGaInPエッチングストップ層6に達するまでエッチングを行ってリッジ部15を形成する。
図1(F)に示すように、MOCVD法により、p型AlGaInPエッチングストップ層6上、リッジ部15の両側面及び凹部13から露出したGaAs基板1上にn型GaAs電流ブロック層16を形成する。
この後、図2に示すように、フッ酸(20℃で濃度50%)を用いて、誘電体マスク14を選択的に除去した後、リッジ部15及びn型GaAs電流ブロック層16上にp型電極17を形成し、積層方向と反対側のn型GaAs基板2にn型電極18を形成して半導体レーザ素子を作製する。
凹部13が形成された半導体レーザ素子は、通電時に凹部13で短絡現象を生じ、一般的な半導体レーザ検査器で容易に検出できる。
このため、不良の恐れを孕んだ半導体レーザ素子の市場への流出を防ぐことができる。
ダストについてもパーティクルと同様である。また、積層工程の途中にパーティクルやダストが付着した場合も同様である。
リッジ部15を形成する際、p型AlGaInP第1クラッド層5を一定厚さ保つようにエッチングを制御できる場合には、p型AlGaInPエッチングストップ層6は不要である。この場合、リッジ部15は、p型AlGaInP第1クラッド層5上に形成される。
また、n型GaInPバッファ層2は、n型AlGaInPクラッド層3の結晶性を良好にすべく形成されるものであり、n型AlGaInPクラッド層3の結晶性が良好に形成できる場合には不要である。
Claims (1)
- 半導体基板上に、第1導電型AlGaInPクラッド層と、活性層と、第1の第2導電型AlGaInPクラッド層と、第2の第2導電型AlGaInPクラッド層と、第2導電型GaInP中間層と、第2導電型GaAsコンタクト層とを順次積層する積層工程と、
前記半導体基板上又は前記積層工程の途中に付着するパーティクルに対応して各層に亘って形成された結晶欠陥部の先端部が、前記第2導電型GaAsコンタクト層よりも上方に突き出た状態の前記第2導電型GaAsコンタクト層上にフォトレジストを塗布する塗布工程と、
前記フォトレジストのアッシングを行って、前記フォトレジストから前記結晶欠陥部の先端部を露出させる先端部露出工程と、
前記フォトレジストから露出した前記結晶欠陥部を前記先端部から前記半導体基板に達するまでエッチングを行って、凹部を形成する欠陥層除去工程と、
前記第2導電型GaAsコンタクト層上にマスクを形成し、このマスクで覆われた部分以外の前記第2導電型GaAsコンタクト層と前記第2導電型GaInP中間層および前記第2の第2導電型AlGaInPクラッド層をエッチングして、リッジ部を形成するリッジ部形成工程と、
前記マスクで覆われた部分以外に第1導電型GaAs電流ブロック層を形成する電流ブロック層形成工程と
を有することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
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