JP4978363B2 - 梱包構造 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を緩衝体で覆って梱包する構造に関するものであり、特に、プリンタ、ファクシミリ、ノートパソコン等の電子機器や精密機器に好適な梱包構造に関するものである。
従来、工場で生産した電子機器や精密機器のような各種物品を出荷する際には、ダンボール箱等の梱包箱に物品を梱包しているが、ダンボール箱内における物品の固定や、搬送時や保管時に外部から受ける衝撃及び荷重の緩衝等を目的として、物品を梱包用緩衝体で包んでいる。近年では、発泡スチロール等のプラスチックゴミ等を極力少なくすることや、リサイクル促進を図ることを考慮して、古紙を材料とするパルプモールド製の緩衝体の使用が増えている。
パルプモールドを緩衝体に使用する形態として、例えば、特許文献1及び2には、略直方体形状の物品を2つの緩衝体で挟んで、梱包箱に収納する形態が記載されている。特許文献1及び2のいずれの場合も、略直方体の物品の最も大きな側面の短辺側の端部をそれぞれ緩衝体で覆っているが、特許文献1では、最も大きな側面を横向き(水平に延びる向き)にして梱包箱に収納するのに対し、特許文献2では、最も大きな側面を縦向き(垂直に延びる向き)にして梱包箱に収納している。従って、梱包箱の開放面となる天面側から見たときに、特許文献1では、緩衝体が前後(又は左右)に長く延びて梱包箱に配置され、特許文献2では、緩衝体が上下に長く延びて、梱包箱に配置されている。
特開2007−131340号公報(図1参照) 特開2007−131307号公報(図1参照)
特許文献1及び2のいずれの構成においても、梱包箱の天面を開放して物品を取り出すときには、物品の両側部を覆う緩衝体を把持しながら物品が引き上げられて取り出される。そのため、取り出す途中で緩衝体が外れると、物品が落下して破損する虞があった。
物品を、特許文献1のように横向きに収納するか、あるいは特許文献2のように縦向きに収納するかは、物品の種類や形状等の種々の条件によって決まるが、物品を縦向きに収納した場合には、物品及び緩衝体が、梱包箱の上下に長く延びているため、梱包箱から長く引き出さねばならず、物品が落下して破損し易い。
また、緩衝体が、ヒンジ部とヒンジ部を中心に回動する部位とを有し、回動する部位で物品を挟む構成である場合には、物品に緩衝体を取り付けるときに作業が行い易い点で優れているものの、取り出す途中で回動する部位が開くと、緩衝体が物品から外れ易く、さらに物品の破損を将来するという問題もあった。
本発明は、物品に取り付けし易い梱包用緩衝体を用い、高い緩衝性を有するとともに、梱包箱から安全かつ確実に物品を取り出すことのできる梱包構造の実現を目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における梱包構造は、物品の少なくとも一部を覆う梱包用緩衝体を備え、前記物品とともに前記梱包用緩衝体が梱包箱に収容される梱包構造であって、前記梱包用緩衝体は、前記梱包箱に収納された状態の物品における上下左右の端部のうち左右の端部をそれぞれ覆う位置に少なくとも配置され、前記物品の左右の端部に配置された梱包用緩衝体のうちの少なくとも一方は、前記物品を挟持する第1緩衝体と第2緩衝体とがヒンジ部を介して回動可能に繋がれており、前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記ヒンジ部が前記梱包箱の底面側に、前記ヒンジ部から最も離間した部位が前記梱包箱の天面側にそれぞれ位置して、前記梱包箱に収容され、前記物品の左右の端部に配置された梱包用緩衝体はいずれも、前記物品の端部が嵌め入れられる窪み部を有し、前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記窪み部が前記第1緩衝体と前記第2緩衝体とに分割して設けられていて、前記梱包箱の底面と対向する前記第1緩衝体の側部は、前記梱包箱の底面に平行状で該底面に当接する面を有し、前記梱包箱の底面と対向する前記第2緩衝体の側部には、前記ヒンジ部から前記梱包箱の底面に対して離れる方向に延びる面を有するフランジ形状部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の梱包構造は、請求項1に記載の梱包構造において、前記梱包箱の天面は、前記梱包箱を開放するときの開放面であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の梱包構造は、請求項1または2に記載の梱包構造において、前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記第1緩衝体が、前記物品の使用状態における下面を覆うように配置され、前記第2緩衝体が、前記物品の使用状態における上面を覆うように配置されていて、前記第2緩衝体が前記第1緩衝体に対して回動することを特徴とするものである。
請求項4に記載の梱包構造は、請求項1から3のいずれかに記載の梱包構造において、前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記ヒンジ部から最も離間した部位側に、前記第1及び第2緩衝体に連続する把持部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の梱包構造は、請求項4に記載の梱包構造において、前記把持部は、前記第1緩衝体及び第2緩衝体に連通して形成された貫通穴部であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の梱包構造は、請求項1から5のいずれかに記載の梱包構造において、前記梱包用緩衝体は、パルプモールド製であることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、梱包箱に収容される物品の上下左右の端部のうち左右の端部をそれぞれ覆うように梱包用緩衝体が配置され、少なくとも一方の梱包用緩衝体は、第1緩衝体と第2緩衝体とがヒンジ部を介して回動可能に繋がれている。そして、梱包箱に収容された状態では、前記ヒンジ部が梱包箱の底面側に位置し、ヒンジ部から最も離間した部位が、つまりヒンジ部を基端とする回動の先端部が、梱包箱の天面側に位置している。従って、ヒンジ部を有する梱包用緩衝体で物品を覆うときには、第1緩衝体と第2緩衝体との間を開いて、物品をセットすることができるから、物品を適正な位置に簡単にセットすることができる。
また、ヒンジ部から最も離間した部位が天面側に位置しているから、天面を開放して物品とともに梱包用緩衝体を梱包箱から取り出すときには、第1緩衝体及び第2緩衝体の前記天面側の部位を、第1緩衝体と第2緩衝体との回動を閉じる方向に力を掛けて把持することができる。すなわち、取り出し途中に、第1緩衝体と第2緩衝体との間が広がることを防止できるので、物品の脱落も防止できる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、梱包箱の底面と対向する第1緩衝体の側部は、梱包箱の底面に平行状で該底面に当接する面を有し、梱包箱の底面と対向する第2緩衝体の側部には、前記梱包箱の底面から離れる方向に前記ヒンジ部から延びる面を有するフランジ形状部が形成されている。つまり、ヒンジ部が前記底面側に突出せずに、第1緩衝体の側部の面と梱包箱の底面とが面接触するから、底部側における緩衝性(強度)を確保することができる。
また、第2緩衝体の前記側部にフランジ形状部が形成されているから、第1緩衝体の前記側部を梱包箱の底面に接触できる形状に形成しても、ヒンジ部を梱包箱の底面に当接させずに、第1緩衝体と第2緩衝体とをヒンジ部を介して一体的に繋ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、梱包箱の天面は、梱包箱を開放するときの開放面であるから、前述したように、ヒンジ部から最も遠い部位、つまり回動の先端部側を、第1緩衝体と第2緩衝体の回動を閉じるようにこれらを一緒に把持し、物品とともに梱包用緩衝体を引き上げて、取り出すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1緩衝体が、物品の使用状態における下面を覆うように配置され、第2緩衝体が、物品の使用状態における上面を覆うように配置されている。従って、第1緩衝体に物品の下面を対向させて載置し、物品の上面に蓋をするように、第2緩衝体を回動させて被せることで、物品を梱包用緩衝体で覆う作業を容易に且つ確実に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記ヒンジ部から最も離間した部位側に、前記第1及び第2緩衝体に連続する把持部が形成されているから、第1緩衝体と第2緩衝体の回動を閉じるようにこれらを一緒に把持することを、極めて簡単に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、把持部は、第1緩衝体及び第2緩衝体に連通して形成された貫通穴部であるから、作業者が把持するときに指や手を掛け易いという効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、梱包用緩衝体は、パルプモールド製であるから、廃棄時の環境への負荷が少なく、古紙等のリサイクルを促進することができる。
以下に、本発明の基本的な実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、物品1を梱包して梱包箱2に収容する梱包構造の分解斜視図であって、物品1の対向する端部を覆うように2つの梱包用緩衝体3,4が備えられている。なお、物品1は、袋状の保護シート7により被覆されてから、梱包用緩衝体3,4にて覆われる。
この実施形態では、物品1は、電子機器の1つである画像記録装置(図4参照、プリンタ装置、ファクシミリ装置、多機能の複合装置等)であって、その使用状態における全体形状は、幅寸法W、奥行き寸法Dに比べて高さ寸法Hが短い略直方体形状を呈している。つまり、物品1の側面のうち、上面1aと下面1bとが最も大きな面積を有する側面になっている。なお、厳密には、上面1aは、蓋体や表示操作部が設けられているので平面ではない。梱包箱2には、ダンボール箱が適用されていて、物品1に応じた直方体形状に形成されており、その天面2aが開放面となっている。また、この明細書の中で画像記録装置の「上下」、「左右」、「前後」の各方向は、使用状態における画像記録装置(下面1bを平坦な箇所に対向して載置した状態)を前面1cから画像記録装置を見た場合に、定義される方向となる。更に、梱包箱2の上下方向は、図1に示す梱包箱2の上下方向を示すものとする。
物品1は、梱包箱2に収容されるときには、上面1a及び下面1bが鉛直方向とほぼ平行になるように、すなわち上面1a及び下面1bを縦向きにし、且つ使用状態における前後の側面のうち、前面1cを梱包箱2の天面2a側に、後面1dを梱包箱2の底面2b側に位置させている。画像記録装置である物品1には、その前面1cから挿抜される用紙カセット1eが備えられていて、梱包時には、用紙カセット1eの中に、説明書等の付属品が収納されている。従って、物品1の前面1aを梱包箱2の天面2a側に向けて収納することで、梱包箱2の天面2aを開放して物品1を取り出すときに、用紙カセット1eやその中の付属品が脱落することを防止できる。
本実施形態の物品1は、梱包箱2に収容された状態における上下左右の端部のうち、左右の端部の周囲が梱包用緩衝体3、4でそれぞれ覆われている。すなわち、2つの梱包用緩衝体3,4は、梱包箱2の上下方向に沿って延びるようにして配置されていて、物品1を嵌め入れるための窪み部5がそれぞれ上下に長く凹設されている。この実施形態では、梱包用緩衝体3,4は、物品1の両端部のみを覆い、物品1の中央部は露出しているが、梱包用緩衝体3,4によって、物品1の周囲を完全に覆うようにしてもよい。
梱包用緩衝体3,4は、いずれも古紙をリサイクルして形成したパルプモールド製で、軽量化及び強度化の観点から多くの凹凸部80(波形部、立壁部、箱状部等の殻構造及びリブ構造)を有している。つまり、梱包用緩衝体3,4は、前述したような多数の凹凸部80を内面と外面に形成することによって、物品1と梱包箱2との間に所定の隙間を設けながら物品1の位置ずれを防止し、且つ外部からの荷重や衝撃に対する緩衝性を確保している。
左右の梱包用緩衝体3,4のうち、一方の梱包用緩衝体3は、物品1を挟持する第1緩衝体31と第2緩衝体32とがヒンジ部33を介して回動可能に繋がれた形状を有しており、窪み部5が第1緩衝体31と第2緩衝体32とに分割して設けられている(図3(b)参照)。すなわち、梱包用緩衝体3が取り付けられた状態では、物品1は、第1緩衝体31と第2緩衝体32とに挟持される(図3(a)参照)。第1緩衝体31には、物品1の下面1b及び下面1b寄りの下半分の側面の形状に応じた凹凸部80が形成されていて、第2緩衝体32には、物品1の上面1a及び上面1a寄りの上半分の側面の形状に応じた凹凸部80が形成されている。そして、各凹凸部80の内方側に突出する凸部の頂面が物品1と接触することで、物品1の位置決め及び固定が行われる。なお、図3(a)及び図3(b)では凹凸部の図示を省略している。
第1緩衝体31及び第2緩衝体32における梱包箱2の底面2bと対向する側の側部にも、前述したように複数の凹凸部80が形成されている。図2及び図3に示すように、第1緩衝体31の前記側部に、外方に向かって突出して形成された突部8は、その頂面8aが、底面2bと平行状で且つヒンジ部33の外側面と略同一平面をなすように連続して形成されている。換言すれば、ヒンジ部33が底面2b側に突出することがないように突部8が形成されていて、収容時には頂面8aが底面2bと面接触する。なお、突部8は、その頂面8aと梱包箱2の底面2bとが収納時に面接触できるのであれば、ヒンジ部33との間に凹部(図示していない)を設けて形成してもよい。また、図2では、突部8を2つ図示しているが、この数に限定するものではない。
一方、第2緩衝体32における梱包箱2の底面2bと対向する側の側部には、図2及び図3に示すように、梱包箱2の底面2bから離れる方向にヒンジ部33から延びる縦面9aを有するフランジ形状部9が形成されるように、凹凸部80が設けられている。ヒンジ部33には、枢軸に平行状に延びる切込線33aが内側面側に形成されて、部分的に肉薄部分(切込線33a)を設けることで、第1緩衝体31に対して第2緩衝体32が回動することができる。
このように、前述した頂面8aを有する第1緩衝体31に、フランジ形状部9を有する第2緩衝体32を組み合わせることで、切込線33aを設けるだけの簡単な構造で、第2緩衝体32を第1緩衝体31に対して回動自在にでき、且つヒンジ部33を外方側に突出させずに形成することができる。ヒンジ部33は、梱包用緩衝体3が梱包箱2に収容された状態では、梱包箱2の底面2b側に位置するので、第1緩衝体31と第2緩衝体32とは、梱包箱2の底面2b側に回動の基端部が、天面2a側に回動の先端部が位置する。
仮に、図5に示すように、第1緩衝体31と第2緩衝体32とを繋ぐヒンジ部33´を外方側に突出する形状(リブ形状)にすると、ヒンジ部33´が梱包箱2の底面2bに当接して潰れ易くなるので、梱包用緩衝体3の強度(緩衝性)が不十分になる。そのため、本実施形態のように、第1緩衝体31に頂面8aを梱包箱2の底面2bに面接触させて、荷重を支えるようにすることで、ヒンジ部33を有する梱包用緩衝体3の強度を高め、破損も防止することができる。
梱包用緩衝体3のヒンジ部33から最も離間した部位、つまりヒンジ部33を基端部とする回動の先端部側には、作業者が物品1とともに梱包用緩衝体3を把持してこれを取り出すための把持部6が設けられている。第1緩衝体31及び第2緩衝体32の回動の先端部には、梱包箱2の天面2a側に延びる鍔部10が、互いに重なり合うようにそれぞれ形成されている。そして、人の手指が入る程度の貫通穴6aが、第1緩衝体31と第2緩衝体32に連続するようにそれぞれの鍔部10に貫通形成されていて、これらが把持部6を構成している。
上記構成の梱包構造によると、まず、物品1を梱包するときには、物品1に保護シート7を被せてから、物品1を前面1cから見たときの、左側に梱包用緩衝体3を右側に梱包用緩衝体4をそれぞれ取り付ける(図1及び図4参照)。右側の梱包用緩衝体4の窪み部5に、物品1の右側の端部が嵌め入れられる。一方、左側の梱包用緩衝体3は、第1緩衝体31を下にして第2緩衝体32を上に開いた状態で、第1緩衝体31の窪み部5に物品1の左側の端部を載置する。そして、第2緩衝体32を回動させて物品1に被せ、第1及び第2緩衝体31,32で物品1を挟持する。
梱包用緩衝体3、4の各上端部を掴んで、ヒンジ部33を、梱包箱2の底面2b側に位置させるようにして、物品4を梱包箱2の天面2aから内部に収容する。このとき、梱包用緩衝体3は作業者が把持部6を掴むので、第1緩衝体31と第2緩衝体32とが開く虞がない。保管、輸送時には、梱包箱2の底面2bに荷重が掛かるが、第1緩衝体31の頂面8aが底面2bと当接しているので、ヒンジ部33が突出して底面2bと当接する場合に比べて、荷重や衝撃に対する強度を確保できる。
梱包箱2に収容された物品1を取り出すときには、天面2aを開放し、梱包用緩衝体3、4の上端部を把持する。このとき、作業者は、梱包用緩衝体3の把持部6の貫通穴6aに指を掛けて掴むため、自然と第1緩衝体31及び第2緩衝体32を回動が閉じる方向に密着させる。従って、梱包用緩衝体3,4とともに物品1を引き上げて、梱包箱2から取り出すときに、第1緩衝体31と第2緩衝体32の間が開く心配がなく、物品1が梱包用緩衝体3から外れて破損する虞も極めて少なくできる。
なお、図1及び図2は、梱包用緩衝体3、4の凹凸部80の一部を簡略化して示したものであり、梱包用緩衝体3、4の凹凸部80は、物品1の形状(突起物の位置等)に応じ、趣旨を逸脱しない範囲で自由に変更できる。また、上記実施形態では、梱包用緩衝体3のみを回動可能な構造としたが、梱包用緩衝体4も回動可能な構造としてもよいし、梱包用緩衝体3,4の配置位置の左右を逆にしてもよい。
また、上述の実施形態における物品1の使用状態における全体形状は、幅寸法W、奥行き寸法Dに比べて高さ寸法Hが短い略直方体形状を呈していたが、この形状に限ったものではない。即ち、幅寸法、奥行き寸法、高さ寸法を有する立体形状物であれば略直方体形状以外の何れの形状でもよい。
更に上述の実施形態では、物品1が梱包箱2に収容された状態において、物品1の前面1cを梱包箱2の天面2a側に位置させているが、それに限ったものではない。即ち、物品1の形状や梱包箱2との収容形態によっては、物品1の前面1c以外の他の面を梱包箱2の天面2a側に位置させてもよいことはいうまでもない。要するに、物品1が梱包箱2に収容された状態において、梱包箱2の天面(開放面)2aを上、底面2bを下と定義したとき、その収容状態における物品1の上下左右の端部のうち、左右の端部の周囲が梱包用緩衝体3、4でそれぞれ覆われていればよいのであって、必ずしも物品1の前面1cを梱包箱2の天面2a側に位置させる必要はない。
本実施形態の梱包構造を説明する分解斜視図である。 ヒンジ部を備えた梱包用緩衝体の斜視図である。 (a)は第1緩衝体と第2緩衝体とを閉じた状態を説明する模式的な断面図、(b)は第1緩衝体と第2緩衝体とが開いた状態を説明する模式的な断面図である。 物品として適用された画像記録装置の外観図である。 ヒンジ部の比較例を示す模式的な断面図である。
1物品
1a上面
1b下面
1c前面
1d後面
2梱包箱
2a天面(開放面)
2b底面
3梱包用緩衝体
31第1緩衝体
32第2緩衝体
33ヒンジ部
33a切込線
4梱包用緩衝体
6把持部
8突部
9フランジ形状部

Claims (6)

  1. 物品の少なくとも一部を覆う梱包用緩衝体を備え、前記物品とともに前記梱包用緩衝体が梱包箱に収容される梱包構造であって、
    前記梱包用緩衝体は、前記梱包箱に収納された状態の物品における上下左右の端部のうち左右の端部をそれぞれ覆う位置に少なくとも配置され、
    前記物品の左右の端部に配置された梱包用緩衝体のうちの少なくとも一方は、前記物品を挟持する第1緩衝体と第2緩衝体とがヒンジ部を介して回動可能に繋がれており、
    前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記ヒンジ部が前記梱包箱の底面側に、前記ヒンジ部から最も離間した部位が前記梱包箱の天面側にそれぞれ位置して、前記梱包箱に収容され
    前記物品の左右の端部に配置された梱包用緩衝体はいずれも、前記物品の端部が嵌め入れられる窪み部を有し、
    前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記窪み部が前記第1緩衝体と前記第2緩衝体とに分割して設けられていて、
    前記梱包箱の底面と対向する前記第1緩衝体の側部は、前記梱包箱の底面に平行状で該底面に当接する面を有し、
    前記梱包箱の底面と対向する前記第2緩衝体の側部には、前記ヒンジ部から前記梱包箱の底面に対して離れる方向に延びる面を有するフランジ形状部が形成されていることを特徴とする梱包構造。
  2. 前記梱包箱の天面は、前記梱包箱を開放するときの開放面であることを特徴とする請求項1に記載の梱包構造。
  3. 前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記第1緩衝体が、前記物品の使用状態における下面を覆うように配置され、前記第2緩衝体が、前記物品の使用状態における上面を覆うように配置されていて、前記第2緩衝体が前記第1緩衝体に対して回動することを特徴とする請求項1または2に記載の梱包構造。
  4. 前記第1緩衝体と第2緩衝体とを有する前記梱包用緩衝体は、前記ヒンジ部から最も離間した部位側に、前記第1及び第2緩衝体に連続する把持部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の梱包構造。
  5. 前記把持部は、前記第1緩衝体及び第2緩衝体に連通して形成された貫通穴部であることを特徴とする請求項4に記載の梱包構造。
  6. 前記梱包用緩衝体は、パルプモールド製であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の梱包構造。
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