以下、本発明の実施の形態である表示装置1について図面を参照して説明する。表示装置1は、複数の電子ペーパを備えたバインダタイプである。まず、図1を参照して、表示装置1の物理的構成について説明する。図1は、表示装置1の外観を模式的に示した外観図である。
図1に示すように、表示装置1は、片面に表示部36を備えた電子ペーパである略長方形のマスタペーパ3と、マスタペーパ3と同様の形状で表示部46(図9参照)を備えたスレーブペーパ4を備えている。そして、マスタペーパ3及び各スレーブペーパ4は、4つの貫通孔61〜64を備え、それぞれの貫通孔を貫通する4つのリング21〜24からなる綴じ部材2により束ねて綴じられている。本実施形態では、スレーブペーパ4が4枚の場合を例にして説明する。以下、マスタペーパ3及びスレーブペーパ4を総称して電子ペーパ5と呼ぶこととする。なお、マスタペーパ3は出力装置として機能し、マスタペーパ3及びスレーブペーパ4の表示部36,46に表示させる画像の制御が行われる。
ここで、図2乃至図5を参照して、本発明の要部である、表示装置1に他の表示装置から抜き取られたスレーブペーパ4が挿入された際の動作について説明する。図2は、表示装置1に他の表示装置1で表示部46への表示が行われたスレーブペーパ411が挿入される際の状態を示した説明図500であり、図3は、スレーブペーパ411が表示装置1へ挿入された際の各電子ペーパ5の表示状態を示した説明図501であり、図4は、図3に示した説明図501の状態からスレーブペーパ411が抜き取られた状態の各電子ペーパ5の表示状態を示した説明図502であり、図5は、図3に示した説明図501の状態からスレーブペーパ403が抜き取られた状態の各電子ペーパ5の表示状態を示した説明図501である。なお、図2乃至図5の電子ペーパ内に表示されている上段目の文字はファイル名であり、下段の数字は表示されている文書のページ数であるとする。
図2の説明図500に示すように、表示装置1には、スレーブペーパ401,スレーブペーパ402,スレーブペーパ403,スレーブペーパ404,マスタペーパ301の順で5枚の電子ペーパ5が綴じられている。そして、これらの電子ペーパ5には、「文書A」というコンテンツが1ページから順に5ページまで表示されている。そこに、他の表示装置1において「文書B」というコンテンツの3ページ目が表示されているスレーブペーパ411が追加される。追加位置は、1枚目のスレーブペーパ401と、2枚目のスレーブペーパ402との間である。
本発明の表示装置1では、このように、他の表示装置1において表示部46に情報が表示されているスレーブペーパ411が追加されると、表示装置1では、図3に示す説明図501のように、表示装置1の電子ペーパ5にも、追加されたスレーブペーパ411に表示されていた文書Bが表示されることとなる。以下、追加されたスレーブペーパのことを、「追加電子ペーパ」と呼ぶこととする。図3に示すように、追加電子ペーパの表示内容は変わっておらず、追加電子ペーパよりも1枚前のスレーブペーパ401には、追加電子ペーパに表示されている文書Bの3ページ目よりも1ページ前の文書Bの2ページ目が表示される。そして、追加電子ペーパよりも1枚後のスレーブペーパ402には、追加電子ペーパに表示されている文書Bの3ページ目よりも1ページ後の文書Bの4ページ目が表示される。そして、続くスレーブペーパ403,404,マスタペーパ301にも、文書Bの続きのページ、すなわち、5ページ目、6ページ目、7ページ目が表示される。
この文書Bの3ページ目以外の情報は、追加電子ペーパ411のFlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442(図31参照)に記憶されている。
次に、図4の説明図502に示すように、追加電子ペーパ411が表示装置1から抜き出された場合について説明する。この場合には、もともと表示装置1に綴じられていたスレーブペーパ401,402,403,404,マスタペーパ301には、もともと表示されていた文書Aが表示される。1枚目のスレーブペーパ401に1ページ目から順に表示される
次に、図5の説明図503に示すように、もともと表示装置1に綴じられていたスレーブペーパ403が表示装置1から抜き出された場合について説明する。この場合には、まだ追加電子ペーパ411は表示装置1に綴じられているので、残されているスレーブペーパ401,411,402,404,マスタペーパ301において、通しページとなるように、スレーブペーパ404,マスタペーパ301の表示が更新される。よって、図5の説明図503のように、文書Bの2ページ目から6ページ目が順に表示される。
次に、図1、図6及び図7を参照して、電子ペーパ5の綴じ部材2について説明する。電子ペーパ5には、電源供給用貫通孔61,接地用貫通孔62,通信用貫通孔63,位置検出用貫通孔64の4つの貫通孔が設けられている。以下、これらの貫通孔を総称して貫通孔6という。そして、綴じ部材2は、電源供給用リング21,接地用リング22,通信用リング23,位置検出用リング24の4つのリングで構成されている。電源供給用貫通孔61には電源供給用リング21を挿入し、接地用貫通孔62には接地用リング22を挿入し、通信用貫通孔63には通信用リング23を挿入し、位置検出用貫通孔64には位置検出用リング24を挿入して、電子ペーパ5が綴じられる。また、各リング21〜24はマスタペーパ3に固定されている。そして、スレーブペーパ4の各貫通孔6の周囲には導電性のブラシ(図示外)が貫通孔の中心に向かって設置されており、ブラシと各リングが確実に接触するようになっている。
電源供給用リング21は、マスタペーパ3に備えられているバッテリー54(図9参照)に接続され、スレーブペーパ4へ電源を供給する。ここで、図6を参照して、電源供給用リング21について説明する。図6は、電源供給用リング21の断面を示す模式図である。
図6に示すように、電源供給用リング21は、その端部1191,1192で切断された開閉式の環であり、可撓性を有している。そして、ユーザは、端部1191,1192を離す、すなわち、開閉部119を開くことにより、リングを撓ませ、開閉部119から電子ペーパ5を着脱させることができる。ここでは、図6に示すように、電源供給用リング21の開閉部119の図6における右側の端部を端部1191、左側の端部を端部1192とする。
電源供給用リング21の内部は絶縁体113であり、その絶縁体113は表面が導体114で覆われている。そして、図6に示すように、電源供給用リング21には凸部112が設けられており、この凸部112は導体114で覆われていない。さらに、端部1191,1192も、導体114で覆われておらず、開閉部119が閉じられている状態において、導体同士が接触することはない。そして、絶縁体113の内部には1本の導線116が埋め込まれている。この導線116の一端は凸部112から外部接続可能となっており、他の一端は導体114の端部1191側の端に設けられた接続点1162で導体114に接続されている。
なお、マスタペーパ3の電源供給用貫通孔61内のマスタペーパ3の端側には、1つの凹部が設けられている。そして、その凹部には、バッテリー54(図9参照)に接続された導線の一端が接続されている。マスタペーパ3の凹部に電源供給用リング21の凸部112が嵌合され、マスタペーパ3に電源供給用リング21が固定される。そして、導線116にはバッテリー54から5Vの電圧が印加され、導線116の接続点1162から導体114に電流が流れる。
また、スレーブペーパ4の電源供給用貫通孔61の内側には、導電性のブラシ(図示外)が設けられており、導体114と接触している。そして、このブラシから取得された電源がスレーブペーパ4を駆動させるための電源とされる。
また、接地用リング22は、マスタペーパ3に備えられている0Vのアース55(図9参照)に接続され、スレーブペーパ4からの接地に利用される。通信用リング23は、マスタペーパ3に備えられている内部通信部35(図9参照)及びスレーブペーパ4に備えられている内部通信部45(図9参照)を接続し、電子ペーパ5間で情報のやり取りを行うのに使用される。
位置検出用リング24は、電子ペーパ5がどのような順で綴じ部材2に綴じられているかを検出するのに利用される。ここで、図7及び図8を参照して位置検出用リング24及び位置検出用リング24による電子ペーパ5の綴じ順序の検出方法について説明する。図7は、位置検出用リング24の断面を示す模式図である。図8は、位置検出用リング24に1枚のマスタペーパ3と4枚のスレーブペーパ4とが綴じられている状態を示す模式図である。
図7に示すように、位置検出用リング24は、その端部1491,1492で切断された開閉式の環であり、可撓性を有している。そして、ユーザは、端部1491,1492を離す、すなわち、開閉部149を開くことにより、リングを撓ませ、開閉部149から電子ペーパ5を着脱させることができる。ここでは、図7に示す、位置検出用リング24の開閉部149の図7における紙面右側の端部を端部1491、左側の端部を端部1492とする。
位置検出用リング24の内部は絶縁体143であり、その絶縁体143は表面がカーボン等の電気抵抗体144で覆われている。そして、図7に示すように、位置検出用リング24には凸部141,142が設けられており、この凸部141,142は電気抵抗体144で覆われていない。さらに、端部1491,1492も、電気抵抗体144で覆われておらず、開閉部149が綴じられている状態において、電気抵抗体同士が接触することはない。
さらに、開閉部149の端部1491には、位置検出用リング24の開閉を検出するスイッチ148が設けられている。このスイッチ148は、感圧センサであり、位置検出用リング24が綴じられているとONを検出し、開放されているとOFFの状態となる。そして、このスイッチ148は、位置検出用リング24の絶縁体143の内部に埋め込まれた導線1481の一端に接続され、導線1481の他端は凸部142から外部に接続可能となっている。
なお、マスタペーパ3の位置検出用貫通孔64の内部には、2つの凹部が設けられており、マスタぺーパ3が位置検出用リング24に固定される。この凹部は、マスタペーパ3の短手方向に平行に向かい合う位置に設けられている。そして、マスタペーパ3の内側の凹部には、バッテリー54(図9参照)に接続された導線の一端及び開閉検出部39(図9参照)に接続された導線の一端が接続されており、外側の凹部には、アース55(図9参照)に接続された導線の一端が接続されている。
そして、位置検出用リング24の凸部141,142にマスタペーパ3の凹部が嵌合され、位置検出用リング24はマスタペーパ3に固定されている。従って、導線146にはバッテリー54から5Vの電圧が印加され、導線146の接続点1462から電気抵抗体144に電流が流れ、導線147の接続点1472から導線147へ、そしてアース55へ電流が流れる。ここで、端部1491,1492は電気抵抗体144で覆われていないので、開閉部149が綴じられている状態で端部1491,1492がショートすることがない。バッテリー54から供給された電力は、電気抵抗体144を流れる間に、電気抵抗体144の抵抗により電圧は下がり、位置検出用リング24の端部1491から端部1492へ向かって、電圧が下がっていく。
また、スレーブペーパ4には、電圧計である電圧計測部48(図9参照)が設けられている。そして、位置検出用貫通孔64に設けられたブラシが電圧計測部48の端子として機能し、位置検出用貫通孔64に挿入されている位置検出用リング24に流れている電流の電圧を計測する。そして、電圧計測部48で計測された電圧値は、位置検出部47において、0〜255の値にA/D変換される。位置検出用リング24では、位置検出用リング24の端部1491から端部1492へ向かって電圧が下がるので、スレーブペーパ4の位置検出用リング24内での配置位置により、電圧計測部48で計測される電圧は異なった値となる。そこで、位置検出用リング24の中でそのスレーブペーパ4が0〜255のどの位置にあるかを検出し、電子ペーパ5の綴じ順序を検出することができる。なお、以下、A/D変換した値をA/D変換値と呼ぶこととする。後述するペーパ順序管理テーブル(図11参照)においては、このA/D変換値が位置検出用リング24内での電子ペーパ5の位置を示す「環内位置」の値として使用される。
図8に示すように、本実施の形態では、マスタペーパ3の固定される凸部141,142が設けられている位置でマスタペーパ3により取得されるA/D変換値は「128」である。そして、端部1491にスレーブペーパ4が存在する場合には、スレーブペーパ4の電圧計測部48において計測された電圧値が位置検出部47においてA/D変換値「255」と検出され、図8における端部1491の右隣にスレーブペーパ4が存在する場合には、A/D変換値は「254」と検出される。また、端部1492にスレーブペーパ4が存在する場合には、A/D変換値は「0」と検出され、図8における端部1492の左隣にスレーブペーパ4が存在する場合には、A/D変換値は「1」と検出される。そして、マスタペーパ3の図8における右隣にスレーブペーパ4が存在する場合にはA/D変換値は「129」と検出され、さらに右隣に存在する場合には「130」と検出される。また、マスタペーパ3の左隣にスレーブペーパ4が存在する場合にはA/D変換値は「127」と検出され、さらに左隣に存在する場合には「126」と検出され、さらに左隣に存在する場合には「125」と検出される。
次に、図9乃至図13を参照して、表示装置1の電気的構成について説明する。図9は、表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。図10は、マスタペーパ3のRAM33のデータ構造を示す構成図である。図11は、ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333に記憶されたペーパ順序管理テーブルの一例であるペーパ順序管理テーブル3331のデータ構造を示す構成図である。図12は、スレーブペーパ4のRAM43のデータ構造を示す構成図である。図13は、スレーブペーパ4のEEPROM44のデータ構造を示す模式図であり、図99は、FlashROM49のデータ構造を示す構成図である。
図9に示すように、表示装置1は、マスタペーパ3とスレーブペーパ4とから構成されている。なお、スレーブペーパ4は複数接続可能であるが、電気的構成はどのスレーブペーパ4でも同様であるため、図9においては1枚のスレーブペーパ4のみを記載している。
マスタペーパ3は、マスタペーパ3の全体を制御するCPU31と、プログラム等を記憶したROM32と、データを一時的に記憶するRAM33と、マスタペーパ3の製造番号を記憶したEEPROM34とを備えている。そして、ROM32とRAM33とEEPROM34とはバスを介してCPU31に接続されている。EEPROM34に記憶された製造番号は、それぞれのマスタペーパ3に固有の番号であり、他のマスタペーパ3から一意に識別できるマスタペーパ3の識別情報である。
また、表示用データを閲覧可能に表示するための表示部36と、表示用データ又は表示用データの所在情報を記憶するメモリカード37を読み込むためのメモリカードインタフェイス(I/F)137と、通信用リング23に接続してスレーブペーパ4との間でデータ通信を行うための通信回路を備えた内部通信部35と、時間を計測するための計時装置38とも同様にバスを介してCPU31に接続されている。
さらに、マスタペーパ3には、マスタペーパ3及び綴じ部材2に綴じられているスレーブペーパ4に電源を供給するバッテリー54、表示装置1を安定して動作させるためのアース55が設けられている。バッテリー54は、スレーブペーパ4への電源供給のために、電源供給用リング21に接続しており、アース55は、スレーブペーパ4の動作安定のために接地用リング22に接続している。さらに、位置検出用リング24へ電流を流すために、バッテリー54及びアース55は位置検出用リング24に接続している。さらに、マスタペーパ3には開閉検出部39が設けられており、位置検出用リング24の凸部142に接続し、位置検出用リング24のスイッチ148に接続して、位置検出用リング24の開閉の検出が行われる。
一方、スレーブペーパ4は、スレーブペーパ4の全体を制御するCPU41と、プログラム等を記憶したROM42と、データを一時的に記憶するRAM43と、スレーブペーパ4の製造番号を記憶したEEPROM44とコンテンツ情報を記憶するFlashROM49とを備えている。そして、ROM42とRAM43とEEPROM44とFlashROM49とはバスを介してCPU41に接続されている。EEPROM404に記憶された製造番号は、それぞれのスレーブペーパ4に固有の番号であり、他のスレーブペーパ4から一意に識別できるスレーブペーパ4の識別情報である。また、表示用データを閲覧可能に表示するための表示部46も、CPU41に接続されている。
そして、通信用リング23に接続してマスタペーパ3との間でデータ通信を行うための通信回路を備えた内部通信部45も同様にバスを介してCPU401に接続されている。さらに、位置検出用リング24の電気抵抗体144(図7参照)に接続して、電気抵抗体144の電圧を計測する電圧計測部48が設けられている。そして、スレーブペーパ4がどの位置に配置されているかを検出するために電圧計測部48に接続し、計測された電圧をA/D変換する位置検出部47もCPU41にバスを介して接続されている。なお、位置検出部47が本発明の位置検出手段に相当する。
次に、図10を参照して、マスタペーパ3のRAM33について説明する。図10に示すように、RAM33には、ページデータ展開領域331,メモリカードアクセス用ワークエリア332,ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333,一時表示データ記憶エリア334,旧ペーパ順序管理テーブル記憶エリア335,接続ペーパ数記憶エリア336,コンテンツページ数記憶エリア337,表示開始ページ番号記憶エリア338,開始ペーパ順序番号記憶エリア339,書換えページ数記憶エリア340,送信先製造番号記憶エリア341,走査製造番号記憶エリア342,一時表示ページ番号記憶エリア343,表示更新フラグ記憶エリア344,ページ番号オフセット記憶エリア345,追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346,走査位置記憶エリア347,追加電子ペーパ順序番号記憶エリア348,表示ペーパ順序番号記憶エリア349等が設けられている。なお、RAM33にはこれ以外の記憶エリアも設けられている。
ページデータ展開領域331には、表示部36に表示する表示用データが記憶され、メモリカードアクセス用ワークエリア332は、メモリカード37へのアクセス時に一時使用領域として使用される。そして、ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333には、表示装置1に綴じられている電子ペーパ5の順序や電子ペーパ5にコンテンツのどのページが表示されるかを記したペーパ順序管理テーブル(図11参照)が記憶され、旧ペーパ順序管理テーブル記憶エリア335には、ペーパ順序管理テーブルを更新する際に、更新前のテーブルが記憶される。そして、一時表示データ記憶エリア334には、スレーブペーパ4が追加された際に、追加された追加電子ペーパの表示部46に表示されていたコンテンツを、表示装置1にもともと綴じられている電子ペーパ5へ表示するための画像データが記憶される。
そして、接続ペーパ数記憶エリア336には、表示装置1に綴じられている電子ペーパ5の数が記憶され、コンテンツページ数記憶エリア337には、メモリカード37から読み出され、表示部36,46に表示されているコンテンツの総ページ数が記憶される。表示開始ページ番号記憶エリア338には、表示されるコンテンツにおいて、表示部36,46に表示される最初のページ番号が記憶され、開始ペーパ順序番号記憶エリア339には、電子ペーパ5の表示部36,46の表示を更新する際に、どのペーパ順序番号の電子ペーパ5から表示の更新をするかを指定するかを示す値が記憶され、書換えページ数記憶エリア340には、電子ペーパ5の表示部36,46の表示を更新する際に、何ページ分のコンテンツのページを更新するかを示す値が記憶される。
そして、送信先製造番号記憶エリア341には、スレーブペーパ4へ表示させる画像を送信する際に、送信先のスレーブペーパ4を示す製造番号が記憶される。走査製造番号記憶エリア342には、電子ペーパ5が捲られたか否かを判断する際に使用される。追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346には、追加電子ペーパの製造番号が記憶される。一時表示ページ番号記憶エリア343,表示更新フラグ記憶エリア344,ページ番号オフセット記憶エリア345,追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346,追加電子ペーパ順序番号記憶エリア348,表示ペーパ順序番号記憶エリア349は、一時表示用ページ表示処理(図18参照)において使用される。一時表示ページ番号記憶エリア343は、表示させるページ番号を示すために使用され、表示更新フラグ記憶エリア344には、すべてのページが表示されたか否かの判断に使用され、ページ番号オフセット記憶エリア345は追加電子ペーパからどれだけ離れた位置の電子ペーパ5に表示させるかを指定するために使用され、追加ページ順序番号記憶エリア348には、追加電子ペーパの表示装置1内での綴じ位置を示す順序番号が記憶される。さらに、RAM33には、「応答待ちタイマ」の記憶領域が設けられている。この「応答待ちタイマ」は、タイマをセットする時刻に計測する時間が加算された値、すなわち、タイマによる計測が完了する時刻が記憶される。
次に、図11を参照してペーパ順序管理テーブル記憶エリア333に記憶された表示ページ順序管理テーブルについて説明する。ページ順序管理テーブルには、綴じられている電子ペーパ5の順序を示すペーパ順序番号欄,各電子ペーパ5の製造番号である製造番号欄,その電子ペーパ5の位置情報を0〜255の値で示す環内位置欄,その電子ペーパ5に表示されているコンテンツのページを示す表示中ページ番号欄が設けられている。製造番号欄に記憶される値は、各電子ペーパ5のEEPROM55に記憶されている、電子ペーパ5を識別するための番号である。
図11に示す例は、図1及び図2に示したように、スレーブペーパ4が4枚、その後ろにマスタペーパ3が1枚綴じられており、1枚目のスレーブペーパ4にコンテンツの1ページ目が表示され、続いて2ページ目、3ページ目、4ページ目、5ページ目が表示されている状態のペーパ順序管理テーブル3331である。図11に示すように、ペーパ順序番号が「1」の電子ペーパ5は、製造番号が「S00234」であり、環内位置は「124」、表示中ページ番号は「1」であり、ペーパ順序番号が「2」の電子ペーパ5は、製造番号が「S04058」であり、環内位置は「125」、表示中ページ番号は「2」であり、ペーパ順序番号が「3」の電子ペーパ5は、製造番号が「S48224」であり、環内位置は「126」、表示中ページ番号は「3」であり、ペーパ順序番号が「4」の電子ペーパ5は、製造番号が「S19509」であり、環内位置は「127」、表示中ページ番号は「4」であり、ペーパ順序番号が「5」の電子ペーパ5は、製造番号が「M00001」であり、環内位置は「128」、表示中ページ番号は「5」である。
次に、図12を参照して、スレーブペーパ4のRAM43について説明する。図12に示すように、RAM43には、位置検出部47の検出結果である位置情報を記憶する接続位置記憶エリア431,表示部46に表示する表示用データを格納するためのページデータ展開領域433,図示外のその他の記憶領域が設けられている。
次に、図13を参照して、スレーブペーパ4のEEPROM44について説明する。図13に示すように、EEPROM44には、スレーブペーパ4の製造番号を記憶した製造番号記憶エリア441と、表示部46に表示されているコンテンツのページ番号を記憶する表示中ページ番号記憶エリア443とが設けられている。製造番号記憶エリア441に記憶された製造番号は、それぞれのスレーブペーパ4に固有の番号であり、他のスレーブペーパ4から一意に識別できるスレーブペーパ4の識別情報である。
次に、図99を参照して、FlashROM49について説明する。図99に示すように、FlashROM49には、スレーブペーパ4の表示部46に表示されているコンテンツ全体の画像情報を記憶したコンテンツ情報記憶エリア442が設けられている。
次に、図14乃至図23のフローチャートを参照して、マスタペーパ3のCPU31で行われるマスタペーパメイン処理について説明する。図14は、マスタペーパメイン処理のフローチャートであり、図15は、マスタペーパメイン処理で実施されるペーパ情報収集処理のフローチャートであり、図16は、マスタペーパメイン処理で実施されるコンテンツ情報送信処理のフローチャートであり、図17は、マスタペーパメイン処理で実施されるデータ表示処理のフローチャートであり、図18は、マスタペーパメイン処理で実施される一時表示用ページ表示処理のフローチャートであり、図19は、マスタペーパメイン処理で実施される一時表示用ページ表示処理のフローチャートであり、図18に示したフローチャートの続きである。そして、図20は、マスタペーパメイン処理で実施されるページ更新処理のフローチャートであり、図21は、ページ更新処理で実施される先頭ページ位置走査処理のフローチャートであり、図22は、ページ更新処理で実施される後端ページ位置走査処理のフローチャートであり、図23は、ページ更新処理で実施される複数ページ位置検出処理のフローチャートであり、図24は、マスタペーパメイン処理で実施されるコンテンツ情報取得処理のフローチャートである。
図14に示すマスタペーパメイン処理は、表示装置1に電源が投入されると開始される。ここで、マスタペーパ3,スレーブペーパ4間で使用されるコマンドについて説明する。本発明に関係するマスタペーパ3からスレーブペーパ4へ送信されるコマンドは、「REQID」コマンド、「REQWRITE」コマンド、「REQDATA」コマンド,「REQCONTENTS」コマンドの4種類であり、スレーブペーパ4からマスタペーパ3へ送信されるコマンドは「SENDID」コマンド、「SENDDONE」コマンド、「SENDDATA」コマンド、「SENDCONTENTS」コマンドの4種類である。これらのコマンドは、通信用リング23を介してマスタペーパ3,スレーブペーパ4間を授受される。
これらのコマンドは、(電子ペーパの種類,宛先位置,宛先製造番号,コマンド種類,添付データ)というフォーマットのデータとして送信される。「電子ペーパの種類」には、マスタペーパ3を示す「M」又はスレーブペーパ4を示す「S」がセットされる。「宛先位置」には、スレーブペーパ4へ送信されるコマンドである場合に、スレーブペーパ4の位置検出用リング24における接続位置がセットされ、「宛先製造番号」には、スレーブペーパ4へ送信されるコマンドである場合に、スレーブペーパ4の製造番号がセットされる。そして、「コマンド種類」には「REQID」,「REQWRITE」,「REQDATA」といったコマンドを示すアルファベットがセットされ、「添付データ」にはそれぞれのコマンドに応じたデータがセットされる。
「REQID」コマンドは、指定されている走査位置に配置されているスレーブペーパ4に対して、製造番号の送信を要求するものである。スレーブペーパ4では、指定された走査位置が位置検出部46により検出された値と同じである場合に、自身の製造番号を「SENDID」コマンドに載せてマスタペーパ3へ送信する。「REQID」コマンドは(S,要求先のスレーブペーパ4の走査位置,*,REQID)のフォーマットのデータとして送信される。添付データはない。そして、「SENDID」コマンドは(M,*,*,SENDID,製造番号)のフォーマットのデータとして送信される。「製造番号」には本コマンドを送信するスレーブペーパ4の製造番号がセットされる。
そして、「REQWRITE」コマンドは、スレーブペーパ4の表示部46に表示させるコンテンツのページの画像データを送信するためのものである。そして、このコマンドを受けたスレーブペーパ4では、画像データを表示部46に表示させことを知らせるために「SENDDONE」コマンドをマスタペーパ3する。「REQWRITE」コマンドは、(S,*,送信先のスレーブペーパ4の製造番号,REQWRITE,展開データ)のフォーマットのデータとして送信される。そして、添付データとして表示させる画像の「展開データ」がセットされる。そして、「SENDDONE」コマンドは、(M,*,*,SENDDONE,NULL)のフォーマットのデータとしマスタペーパ3へて送信される。そして、添付データには、表示が正常に終了したことを示す「NULL」がセットされる。
そして、「REQDATA」コマンドは、コンテンツ情報をスレーブペーパ4に送信するためのものである。本実施の形態では、「コンテンツ情報」をコンテンツの全ページの展開データとする。そして、このコマンドを受けたスレーブペーパ4では、コンテンツ情報をFlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442に記憶する。「REQDATA」コマンドは、(S,*,送信先のスレーブペーパ4の製造番号,REQDATA,全ページの展開データ)のフォーマットのデータとして送信される。そして、「SENDDATA」コマンドは、(M,*,*,SENDDATA,NULL)のフォーマットのデータとしてマスタペーパ3へ送信される。そして、添付データには、表示が正常に終了したことを示す「NULL」がセットされる。
そして、「REQCONTENTS」コマンドは、コンテンツ情報を追加電子ペーパから取得するためのものである。「REQCONTENTS」コマンドを受けたスレーブペーパ4では、FlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442に記憶されているコンテンツ情報及び表示中ページ番号記憶エリア443に記憶されているページ番号を、「SENDCONTENTS」コマンドに載せてマスタペーパ3へ送信する。「REQCONTENTS」コマンドは、(S,*,追加電子ペーパの製造番号,REQCONTENTS)のフォーマットのデータとして送信され、「SENDCONTENTS」コマンドは(M,*,*,SENDCONTENTS,コンテンツ情報及びページ番号)のフォーマットのデータとして送信される。
では、図14のフローチャートを参照して、マスタペーパメイン処理について説明する。まず、表示開始ページ番号記憶エリア338に設けられている「表示開始ページ番号」に初期値の「1」が記憶される(S1)。これは、表示装置1に綴じられている1枚目の電子ペーパ5(一番上にある電子ペーパ5)から画像を表示させることを指示するものである。そして、ペーパ情報収集処理が行われる(S2、図15参照)。ここでは、位置検出用リング24を用いて、表示装置1に綴じ部材2により綴じられているスレーブペーパ4の製造番号を取得し、綴じられている電子ペーパ5の枚数及び順序を取得して、ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333にペーパ順序管理テーブルを作成する。
ここで、図15のフローチャートを参照して、ペーパ情報収集処理について説明する。まず、走査位置記憶エリア347に設けられている「走査位置」に初期値の「0」、接続ペーパ数記憶エリア336に設けられている「接続ペーパ数」に初期値の「1」が記憶され、ペーパ順序管理テーブルの製造番号欄に自身のEEPROM34に記憶されている製造番号が記憶され、環内位置に「128」が記憶される(S31)。走査位置は、位置検出用リング24の走査位置を「0」〜「255」まで走査するための変数であり、初期値として「0」が与えられている。そして、接続ペーパ数には、自身のマスタペーパ3を計数して「1」が記憶される。
そして、応答待ちタイマがリセットされる(S32)。この応答待ちタイマには、現在の時刻に計測時間を足した値がセットされる。そして、REQIDコマンドが送信される(S33)。ここでは、「走査位置」の値「0」に配置されているスレーブペーパ4に対して送信される。走査位置「0」にスレーブペーパ4が配置されていれば、そのスレーブペーパ4から製造番号を載せたSENDIDコマンドが返送されてくるが、スレーブペーパ4が配置されていなければ、いずれのスレーブペーパ4からの応答もない。
そこで、スレーブペーパ4からSENDIDコマンドを受信すれば、応答があったとし、スレーブペーパ4が配置されているとして(S34:YES)、ページ順序管理テーブルにスレーブペーパ4に関する情報、すなわち、SENDIDコマンドに載せられていた製造番号及び「走査位置」の示す値「0」がそれぞれ製造番号欄及び環内位置欄に記憶される(S35)。そして、接続ペーパ数記憶エリア336に設けられている「接続ペーパ数」に「1」が加算される(S36)。一方、スレーブペーパ4から応答(SENDIDコマンドの受信)がなければ(S34:NO)、応答待ちタイマの時刻と現在の時刻を比較し、待ち時間を経過したか否かの判断が行われる(S40)。応答待ちタイマの時刻が現在の時刻よりも後であり、待ち時間が経過していなければ(S40:NO)、S34へ戻り、スレーブペーパ4からの応答の判断が行われる(S34)。そして、繰り返しS34,S40の処理が行われ、現在の時刻が応答待ちタイマの時刻よりも後であり、待ち時間を経過したら(S40:YES)、その走査位置にはスレーブペーパ4が配置されていないとして、そのままS37へ進む。
次いで、次の走査位置に対して問い合わせをするために、「走査位置」に「1」が加算され「1」とされる(S37)。そして、「走査位置」が走査位置の最大数である「255」より上であるか否かの判断が行われる(S38)。まだ走査位置は「1」であり、「255」より上でないので(S38:NO)、S32へ戻り、新たに応答待ちタイマがセットされ(S32)、REQIDコマンドが送信される(S33)。そして、S32〜S38の処理が繰り返し実施され、「走査位置」が「255」より上となったら(S38:YES)、位置検出用リング24に綴じられているすべての電子ペーパ5の情報がページ順序管理テーブルに記憶され、「接続ペーパ数」も計数されたことになる。ここでは、図1に示す例のように「接続ペーパ数」は「5」として説明する。そこで、ページ順序管理テーブルに記憶されている情報が環内位置欄の値の昇順でソートされる(S39)。つまり、環内位置の値の小さい順に並べ替えられる。そして、ペーパ順序決定処理は終了し、マスタペーパメイン処理へ戻る。
そして、図14に示すように、マスタペーパメイン処理では、ペーパ情報収集処理が終了すると(S2)、表示開始ページ番号記憶エリア338に設けられている「表示開始ページ番号」の示す番号から順に、ページ順序管理テーブルのペーパ順序番号欄にペーパ順序番号が割り当てられる(S3)。S1において、「表示開始ページ番号」は「1」とされているので、ペーパ順序管理テーブルでは、環内位置の値の小さい順にペーパ順序番号が「1」,「2」,「3」・・・と割り当てられることとなる。そして、開始ペーパ順序番号記憶エリア339に設けられている「開始ペーパ順序番号」に初期値の「1」が記憶され、書換えページ数記憶エリア340に設けられている「書換えページ数」に接続ペーパ数記憶エリア336に記憶されている「接続ペーパ数」が記憶される(S4)。つまり、「1」枚目の電子ペーパ5から、全電子ペーパ5に表示が行われることとなる。
そして、コンテンツ情報送信処理が行われる(S5、図16参照)。このコンテンツ情報送信処理では、表示装置1に綴じられているスレーブペーパ4に対して、これから表示させるコンテンツ(メモリカード37に記憶されているコンテンツ、又は、追加電子ペーパに表示されているコンテンツ)の全ページの展開データが送信される。これは、スレーブペーパ4が抜き取られて、他の表示装置に追加された際に、そのスレーブペーパ4に表示されているページ以外のページをその他の表示装置に綴じられている電子ペーパ5に表示させるためのものである。以下、ここでマスタペーパ3からスレーブペーパ4へ送信されるこれから表示されるコンテンツの全ページの展開データを「コンテンツ情報」ということとする。
ここで、図16のフローチャートを参照して、コンテンツ情報送信処理について説明する。図16に示すように、まず、変数iに初期値の「0」が記憶される(S51)。この変数iは、RAM33の図示外の記憶エリアに記憶領域が設けられている。そして、変数iに「1」が加算され「1」とされる(S52)。そして、変数iの値が接続ペーパ数記憶エリア336に記憶されている「接続ペーパ数」よりも大きくなったか否かの判断が行われる(S53)。まだ変数iは「1」なので、「接続ペーパ数」である「5」よりも大きくないので(S53:NO)、i番目のペーパ順序番号の電子ペーパ5の製造番号がペーパ順序管理テーブルから読み出され、送信先製造番号記憶エリア341に「送信先製造番号」として記憶される(S54)。そして、「送信先製造番号」によりマスタペーパ3であるか否かの判断が行われる(S55)。「送信先製造番号」が「M」で始まる番号である場合には、マスタペーパ3であるので(S55:YES)、全ページの展開データを送信するコマンドを送る必要はない。そこで、S52へ戻る。
図11に示す例では、「送信先製造番号」は「S0234」であり「S」で始まるので、マスタペーパ3でなくスレーブペーパ4である(S55:NO)。そこで、追加電子ペーパがあるか否かの判断が行われる(S56)。追加電子ペーパがあれば(S56:YES)、この後に追加電子ペーパに表示されているコンテンツが表示されるので、「コンテンツ情報」として、全ページの展開データをスレーブペーパ4に送信する必要があるが、追加電子ペーパがなければ(S56:NO)、メモリカード37に記憶されているコンテンツが表示されるので、「コンテンツ情報」としてメモリカード37に記憶されているコンテンツの全ページの展開データが送信される。ここでは、メイン処理のS5で行われているコンテンツ情報送信処理であり、表示装置1の起動時に行われている処理であるので、追加電子ペーパは存在しない。なお、S56において、追加電子ペーパがあるか否かの判断は、追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページの展開データが一時表示データ記憶エリア334に記憶されているか否かにより判断される。この追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページの展開データ(以下、「一時表示データ」という)は、追加電子ペーパが検出された際に記憶される(S56:YES、S58)。
そして、追加電子ペーパはなければ(S56:NO)、REQDATAコマンドが「送信先製造番号」を宛先として、メモリカード37に記憶されているコンテンツの全ページの展開データを添付データとして送信される(S57)。そして、スレーブペーパ4からの応答コマンドの受信処理が行われる(S59)。なお、スレーブペーパ4では、REQDATAコマンドを受信すると、受信した添付データをFlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442に記憶している。そして、SENDDATAコマンドをマスタペーパ3へ送信している(図29、S311〜S313参照)。そして、マスタペーパ3では、応答コマンドとしてSENDDATAコマンドを受信したら、S52へ戻る。なお、応答コマンドを受信できなかった場合には、エラー処理が行われる。たとえば、REQDATAコマンドの再送などである。
そして、S52へ戻ると、変数iに「1」が加算されて「2」とされる(S52)。そして、繰り返しS52〜S59の処理が行われ、変数iが「接続ペーパ数」よりも大きくなったら(S53:YES)、表示装置1に綴じられているすべての表示装置1にコンテンツ情報が送信されているので、マスタペーパメイン処理へ戻る。
図14に示すように、マスタペーパメイン処理では、コンテンツ情報送信処理が終了すると(S5)、データ表示処理が行われる(S6、図17参照)。このデータ表示よりでは、「開始ペーパ順序番号」の指定する電子ペーパ5から、「書換えページ数」の指定する枚数の電子ペーパ5への表示が更新される。ここでは、表示装置1の起動時のデータ表示処理であるので、S4にて、「開始ペーパ順序番号」は「1」、「書換えページ数」は「接続ペーパ数(5)」とされている。よって、ここで行われるデータ表示処理では、すべての電子ペーパ5の表示が行われる。
ここで、図17のフローチャートを参照して、データ表示処理について説明する。図17に示すように、まず、「書換えページ数」が「0」以下となったか否かの判断が行われる(S71)。まだ、「書換えページ数」は「5」であるので(S71:NO)、一時表示データ記憶エリア334にデータが記憶されているか否かの判断が行われる(S72)。ここで行われているデータ表示処理は、表示装置1の起動時に行われている処理であるので、追加電子ペーパは存在しないため、一時表示データ記憶エリア334にも追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページの展開データは記憶されていない(S72:NO)。そこで、ペーパ順序管理テーブルから「開始ペーパ順序番号」の「表示中ページ番号」が読み出され、そのページの展開データがメモリカード37読み出され、ページデータ展開領域331に記憶される(S73)。ここでは、図11に示す例では、1番目の「表示中ページ番号」は「1」であるので、1ページ目の展開データが、1枚目の電子ペーパ5に表示されるデータとして、ページデータ展開領域331に記憶される。
そして、「開始ペーパ順序番号」の「製造番号」が自身のEEPROM34に記憶されている製造番号と一致するか否かの判断が行われる(S75)。一致する場合には(S75:YES)、スレーブペーパ4でなく、自身のマスタペーパ3に表示することになるので、REQWRITEコマンドの送信の必要はなく、ページデータ展開領域331の展開データが表示部36に表示される(S76)。一方、一致しない場合には(S75:NO)、スレーブペーパ4へ表示することになるので、REQWRITEコマンドが送信され(S77)、応答受信処理が行われる(S78)。図11に示す例では、1番目の「製造番号は「S00234」であり、自身の製造番号「M00001」とは一致しないので(S75:YES)、送信先に「S00234」、添付データに1ページ目の展開データがセットされたREQWRITEコマンドが送信される。
そして、「書換えページ数」から「1」減算されて、「4」とされる(S79)。そして、「開始ペーパ順序番号」には「1」が加算されて「2」とされる(S80)。そして、「開始ペーパ順序番号」の値が「接続ペーパ数」と比較される(S81)。「開始ペーパ順序番号」が「接続ペーパ数」よりも大きくなければ(S81:NO)、そのままS71へ戻る。また、「開始ペーパ順序番号」が「接続ペーパ数」より大きければ(S81:YES)、次の先頭の電子ペーパ5の表示を行う必要があるので、「開始ペーパ順序番号」に「1」が記憶される(S82)。そして、S71へ戻る。
そして、S71〜S82の処理が繰り返し実施され、表示の更新をすべきすべての電子ペーパ5の表示が行われ、「書換えページ数」が「0」以下となったら(S71:YES)、本処理は終了し、メイン処理へ戻る。図14に示すように、S1〜S6までの処理が行われて、表示装置1における起動時の表示処理が終了する。
そして、綴じ部材2が開閉されたか否かの判断が行われる(S7)。これは、位置検出用リング24の開閉部149の端部1491に設けられているスイッチ148がOFFとなり、その後、ONとなった信号を受信したか否かにより行われる。綴じ部材2が開閉されていなければ(S7:NO)、ページが捲られた場合の表示更新の処理(S29、図20乃至図23参照)のみ行えばよい。
ここで、図20乃至図23のフローチャートを参照して、ページ更新処理について説明する。図20に示すように、まず、ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333に記憶されているペーパ順序管理テーブルが旧ペーパ順序管理テーブル記憶エリア335にコピーされる(S201)。そして、ペーパ情報収集処理が行われる(S202、図15参照)。このペーパ情報収集処理については、S2で行われた処理と同様であり、図15を参照して前述しているので、説明を引用して省略する。ここで、現在の表示装置1において綴じられている電子ペーパ5についてのペーパ順序管理テーブルが新たに作成される。
そして、先頭ページ位置走査処理が行われる(S203、図21参照)。この先頭ページ位置走査処理では、1枚目の電子ペーパ5のみが捲られた場合に行われる。この時点でのペーパ順序管理テーブルが図25に示すペーパ順序管理テーブル3332である。図21に示すように、まず、走査製造番号記憶エリア342に設けられている「走査製造番号」に、旧ペーパ順序管理テーブルの1番目の製造番号が記憶される(S211)。つまり、前回、1枚目にあった電子ペーパ5の製造番号が取得される。図11に示す例では、「S00234」である。そして、ペーパ順序管理テーブルから「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」が読み出され、「接続ペーパ数」と一致するか否かの判断が行われる(S212)。これは、前回、1枚目にあった電子ペーパ5が、現在、「接続ペーパ数」枚目すなわち最後にあるか否かの判断が行われている。
図25に示すように、1枚だけ捲られている状態では、「S00234」のペーパ順序番号は「5」であり、接続ペーパ数の「5」であり、一致する(S212:YES)。そこで、ペーパ順序管理テーブルの最後のデータの「表示中ページ番号」が1つ前のデータの「表示中ページ番号」に「1」を加算した値に更新される(S214)。つまり、「5」に「1」が加算されて「6」とされる。そして、「開始ペーパ順序番号」に「1」が加算される(S215)。ここでは「1」に「1」が加算されて「2」とされる。そして、ペーパ順序管理テーブルの最後の「表示中ページ番号」がコンテンツページ数記憶エリア337に記憶されている「コンテンツページ数」よりも大きいか否かの判断が行われる(S216)。
最後の「表示中ページ番号」が「コンテンツページ数」よりも大きければ(S216:YES)、最後の電子ペーパ5に表示させるページはないので、「開始ペーパ順序番号」に「接続ペーパ数」が記憶され、「書換えページ数」に最後の電子ペーパ5のみを示す「1」が記憶され、ペーパ順序管理テーブルの最後の「表示中ページ番号」にはコンテンツ終了を示す画面を表示させるコードが記憶される(S218)。なお、最後の「表示中ページ番号」が「コンテンツページ数」よりも大きくなければ(S216:NO)、そのまま、記憶されているページ番号のページを表示させることができるので、「開始ペーパ順序番号」に「接続ペーパ数」が記憶され、「書換えページ数」に最後の電子ペーパ5のみを示す「1」が記憶される(S217)。そして、ページ更新処理へ戻る。
一方、「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」と「接続ペーパ数」とが一致しなければ(S212:NO)、1枚目の電子ペーパ5が捲られただけの状態でないので、「書換えページ数」に「0」が記憶され(S213)、本処理は終了して、ページ更新処理へ戻る。
そして、図20に示すように、ページ更新処理では、ページ捲りがあったか否かの判断が行われる(S204)。「書換えページ数」に「0」より大きい値が記憶されていれば、ページ捲りがあったと判断される(S204:YES)。ペーパ順序管理テーブルが図25に示したペーパ順序管理テーブル3332のような状態であれば、「書換えページ数」に「1」が記憶されているので、ページ捲りがあったと判断され(S204:YES)、データ表示処理が行われる(S209、図17)。そして、ページ更新処理は終了し、メイン処理へ戻る。また、S202で作成されたペーパ順序管理テーブルが図25に示したような状態でなければ、ページ捲りはあったと判断されない(S204:NO)。そこで、次に、後端ページ位置走査処理が行われる(S205、図22参照)。
この後端ページ位置走査処理は、最後の電子ペーパ5が1枚目となっている場合に行われる。つまり、最後の電子ペーパ5がページを戻す方向に捲られた場合である。ここでは、例として、図25に示したペーパ順序管理テーブル3332の状態から最後の電子ペーパ5が戻された場合を考える。この時点でのペーパ順序管理テーブルが図26に示すペーパ順序管理テーブル3333である。図22に示すように、まず、走査製造番号記憶エリア342に設けられている「走査製造番号」に、旧ペーパ順序管理テーブルの最後の製造番号が記憶される(S231)。つまり、前回、最後にあった電子ペーパ5の製造番号が取得される。図11に示す例では、「S00234」である。そして、ペーパ順序管理テーブルから「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」が読み出され、「1」と一致するか否かの判断が行われる(S232)。これは、前回、最後にあった電子ペーパ5が、現在、1枚目にあるか否かの判断が行われている。
図26に示すように、最後の電子ペーパ5が1枚目とされている状態では、「S00234」のペーパ順序番号は「1」であり、「1」と一致する(S232:YES)。そこで、ペーパ順序管理テーブルの最後のデータの「表示中ページ番号」が1つ後のデータの「表示中ページ番号」から「1」減算した値に更新される(S234)。つまり、「2」から「1」減算されて「1」とされる。そして、「開始ペーパ順序番号」から「1」減算される(S235)。ここでは「2」から「1」が加算されて「2」とされる。そして、ペーパ順序管理テーブルの最後の「表示中ページ番号」が「1」よりも小さいか否かの判断が行われる(S236)。
最後の「表示中ページ番号」が「1」よりも小さければ(S236:YES)、最後の電子ペーパ5に表示させるページはないので、「開始ペーパ順序番号」に「1」が記憶され、「書換えページ数」に1枚目の電子ペーパ5のみを示す「1」が記憶され、ペーパ順序管理テーブルの最初の「表示中ページ番号」にはコンテンツ開始を示す画面を表示させるコードが記憶され、表示開始ページ番号には「0」が記憶される(S238)。なお、最後の「表示中ページ番号」が「1」よりも小さくなければ(S236:NO)、そのまま、記憶されているページ番号のページを表示させることができるので、「開始ペーパ順序番号」に「1」が記憶され、「書換えページ数」に最後の電子ペーパ5のみを示す「1」が記憶される(S237)。そして、ページ更新処理へ戻る。
一方、「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」と「1」とが一致しなければ(S232:NO)、最後の電子ペーパ5が戻された状態でないので、「書換えページ数」に「0」が記憶され(S233)、本処理は終了して、ページ更新処理へ戻る。
そして、図20に示すように、ページ更新処理では、ページ捲りがあったか否かの判断が行われる(S206)。「書換えページ数」に「0」より大きい値が記憶されていれば、ページ捲りがあったと判断される(S206:YES)。ペーパ順序管理テーブルが図26に示したペーパ順序管理テーブル3333のような状態であれば、「書換えページ数」に「1」が記憶されているので、ページ捲りがあったと判断され(S206:YES)、データ表示処理が行われる(S209、図17)。そして、ページ更新処理は終了し、メイン処理へ戻る。また、S202で作成されたペーパ順序管理テーブルが図26に示したような状態でなければ、ページ捲りはあったと判断されない(S206:NO)。そこで、次に、複数ページ位置走査処理が行われる(S207、図23参照)。
この複数ページ位置走査処理は、複数の電子ペーパ5が捲られている場合に処理が行われる。つまり、最後の電子ペーパ5がページを戻す方向に捲られた場合である。ここでは、例として、図11に示したペーパ順序管理テーブル3331の状態から2枚の電子ペーパ5が捲られた場合を考える。この時点でのペーパ順序管理テーブルが図27に示すペーパ順序管理テーブル3334である。図23に示すように、まず、走査製造番号記憶エリア342に設けられている「走査製造番号」に、旧ペーパ順序管理テーブルの最後の製造番号が記憶される(S251)。つまり、前回、最後にあった電子ペーパ5の製造番号が取得される。図11に示す例では、「M00001」である。そして、ペーパ順序管理テーブル及び旧ペーパ順序管理テーブルから「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」がそれぞれ読み出され、値が一致するか否かの判断が行われる(S252)。これは、電子ペーパ5が捲られており、各電子ペーパ5の位置に変化があったか否かの判断が行われている。
図27に示すように、2枚の電子ペーパ5が捲られている状態では、ペーパ順序管理テーブルの「M00001」のペーパ順序番号は「3」であり、旧ペーパ順序管理テーブルの「M00001」のペーパ順序番号は「5」であり、一致しない(S252:NO)。そこで、「表示開始ページ番号」にテーブルの最初の「表示中ページ番号」が記憶される(S254)。そして、1番目の電子ペーパ5の「表示中ページ番号」には、1番目の「製造番号」の「表示中ページ番号」が旧ペーパ順序管理テーブルから読み出されて、そのまま記憶され、ペーパ順序管理テーブルの2番目から最後までの「表示中ページ番号」には、1番目の「表示中ページ番号」に順に「1」ずつ加算された値が記憶される(S255)。そして、「開始ペーパ順序番号」には2枚目以降を示す「2」が記憶され(S253)、「書換えページ数」から「1」が減算される(S256)。そして、ページ更新処理へ戻る。
一方、ペーパ順序管理テーブル及び旧ペーパ順序管理テーブルから読み出された「走査製造番号」の「ペーパ順序番号」の値が一致すれば(S252:YES)、電子ペーパ5の順序に変化はなく、捲られていないので、「書換えページ数」に「0」が記憶され、(S253)本処理は終了して、ページ更新処理へ戻る。
そして、図20に示すように、ページ更新処理では、ページ捲りがあったか否かの判断が行われる(S208)。「書換えページ数」に「0」より大きい値が記憶されていれば、ページ捲りがあったと判断される(S208:YES)。ペーパ順序管理テーブルが図27に示したペーパ順序管理テーブル3334のような状態であれば、「書換えページ数」に「接続ペーパ数−1」が記憶されているので、ページ捲りがあったと判断され(S208:YES)、データ表示処理が行われる(S209、図17)。そして、ページ更新処理は終了し、メイン処理へ戻る。また、S202で作成されたペーパ順序管理テーブルが図27に示したような状態でなければ、ページ捲りはあったと判断されない(S208:NO)。そこで、そのままページ更新処理は終了し、メイン処理へ戻る。
なお、ページ更新処理のS209のページ表示処理は、S6で行われたデータ表示処理(図17参照)と同様である。ここでは、既に追加電子ペーパが挿入されている場合には、一時表示データ記憶エリア334にデータが記憶されており、S72において、一時データが記憶されていると判断されることがある(S72:YES)。この場合には、メモリカード37からではなく、一時表示データ記憶エリア334から展開データが読み出されてページデータ展開領域331に記憶されることとなる(S74)。
次に、図14に示すメイン処理へ戻り、S7において、綴じ部材2が開閉されたと判断された場合について説明する。綴じ部材2が開閉されていれば(S7:YES)、表示装置1にスレーブペーパ4が追加されたり、表示装置1からスレーブペーパ4が抜き取られたりしている可能性がある。本発明の表示装置1では、スレーブペーパ4が追加されていれば(S101:YES)、追加されたスレーブペーパ4(追加電子ペーパ)に表示されているコンテンツを、もともと綴じられている電子ペーパ5に表示させる(S14,S15)。また、表示装置1からスレーブペーパ4が抜き取られていれば(S11:NO)、抜き取られたスレーブペーパ4が追加電子ペーパであるか否かに基づいて、残された電子ペーパ5の表示の更新が行われる(S21〜S26)。
まず、ペーパ順序管理テーブル記憶エリア333に記憶されているペーパ順序管理テーブルが旧ペーパ順序管理テーブル記憶エリア335にコピーされる(S8)。そして、ペーパ情報収集処理が行われる(S9、図15参照)。このペーパ情報収集処理については、S2で行われた処理と同様であり、図15を参照して前述しているので、説明を引用して省略する。ここで、現在の表示装置1において綴じられている電子ペーパ5についてのペーパ順序管理テーブルが新たに作成される。
そして、旧ペーパ順序管理テーブルとペーパ順序管理テーブルとが比較され、一致するか否かにより綴じられている電子ペーパ5に変化があったか否かの判断が行われる(S10)。図28に示すペーパ順序管理テーブル3335は、図2に示したように、1枚目と2枚目の電子ペーパ5の間にスレーブペーパ411が追加された際のペーパ順序管理テーブルである。このような場合には、図11に示すペーパ順序管理テーブル3331が旧ペーパ順序管理テーブルとして記憶されており、ペーパ順序管理テーブル3331とペーパ順序管理テーブル3335とが比較される。旧ペーパ順序管理テーブル3331には5つのデータが記憶されており、ペーパ順序管理テーブル3335には6つのデータが記憶されているので、変化があったと判断される(S10:YES)。
また、変化があれば(S10:YES)、電子ペーパ5が追加されたか否かの判断が行われる(S11)。ペーパ順序管理テーブルのデータ数が増えていれば、電子ペーパ5は追加されている(S11:YES)。図28に示すペーパ順序管理テーブル3335の例では、データ数が「5」から「6」に増えているので、追加されたと判断される。そこで追加電子ペーパから「コンテンツ情報」を取得するコンテンツ情報取得処理が行われる(S12、図24参照)。
図24に示すように、まず、ペーパ順序管理テーブルと旧ペーパ順序管理テーブルとを比較し、旧ペーパ順序管理テーブルにはない製造番号が「追加電子ペーパ製造番号」として、追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346に記憶される(S101)。図28に示すペーパ順序管理テーブル3335では、「ペーパ順序番号」が「2」の「製造番号」が「S01127」であるスレーブペーパ4が、ペーパ順序管理テーブル3331にはないので、追加電子ペーパであると判断され、「S01127」が「追加電子ペーパ製造番号」として、追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346に記憶される。そして、「追加電子ペーパ製造番号」のスレーブペーパ4に対して、「REQCONTENTS」コマンドが送信される(S102)。そして、スレーブペーパ4からの「SENDCONTENS」コマンドの受信処理が行われる(103)。そして、マスタペーパメイン処理へ戻る。なお、ペーパ順序テーブルと旧ペーパ順序テーブルとに変化がなければ(S10:NO)、電子ペーパ5の追加や削除はないので、そのままS7へ戻る。
図14に示すように、マスタペーパメイン処理では、受信した「SENDCONTENS」コマンドにコンテンツ情報及び追加電子ペーパページ番号がセットされているか否かにより、コンテンツ情報が存在するか否かの判断が行われる(S13)。そこで、コンテンツ情報及び追加電子ペーパページ番号がセットされていれば(S13:YES)、RAM33の一時表示データ記憶エリア334の一時表示データ記憶エリア334に記憶される(S14)。そして、一時表示用ページ表示処理が行われる(S15、図18及び図19参照)。
ここで、図18及び図19のフローチャートを参照して、一時表示用ページ表示処理について説明する。ここでは、図3に示した説明図501を例に挙げて説明する。まず、ペーパ順序管理テーブルから追加電子ペーパ製造番号の「ペーパ順序番号」が読み出され、「追加電子ペーパ順序番号」として追加電子ペーパ順序番号記憶エリア348に記憶される(S131)。具体的には製造番号「S01127」のペーパ順序番号「2」が記憶される。そして、ページ番号オフセット記憶エリア345に設けられている「ページ番号オフセット」に初期値の「1」が記憶される(S132)。そして、表示更新フラグに「0」が記憶される(S133)。
次いで、追加電子ペーパよりも前に綴じられている電子ペーパ5への表示の処理が行われる(S133〜S143)。まず、「追加電子ペーパ順序番号」から「ページ番号オフセット」を引いた値が「表示ペーパ順序番号」として表示ペーパ順序番号記憶エリア349に記憶される(S134)。そして、ここでは、「2−1=1」が記憶される。そして、「表示ペーパページ番号」を「ペーパ順序番号」とするデータがペーパ順序管理テーブルにあるか否かの判断が行われる(S135)。「1」を「ペーパ順序番号」とするデータはペーパ順序管理テーブル3334に存在するので、存在すると判断される(S135:YES)。そして、一時表示ページ番号記憶エリア343に設けられている「一時表示ページ番号」に、一時表示データ記憶エリア334に記憶されている「追加電子ペーパページ番号」から「ページ番号オフセット」が引かれた値が記憶される(S136)。図3に示した説明図501の例では、追加電子ペーパ411には「文書B」というコンテンツの3ページ目が表示されているので、「追加電子ペーパページ番号」として「3」が記憶されている。よって、「一時表示ページ番号」は「3−1=2」とされる。そして、「一時表示ページ番号」は「0」より大きいので(S137:YES)、一時表示データ記憶エリア334に記憶されている一時表示データ(追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページの展開データ)から、「一時表示ページ番号」の示すページの展開データがページデータ展開領域331に記憶される(S138)。
そして、「表示ペーパページ番号」のデータの製造番号がマスタペーパ3を示すものであるか否かの判断が行われる(S139)。「S」で始まる製造番号であれば、マスタペーパ3でなくスレーブペーパ4であるので(S139:NO)、REQWRITEコマンドが送信される(S140)。また、「M」で始まる製造番号であれば、マスタペーパ3を示すものであるので(S139:YES)、表示部36にページデータ展開領域331に記憶されている展開データが表示される(S142)。図28に示すペーパ順序管理テーブル3334の例では、「1」番目の製造番号は「S00234」であり、マスタペーパ3でないので(S139:NO)、送信先に「S00234」がセットされ、ページデータ展開領域331に記憶されている展開データが添付データとされたREQWRITEコマンドが送信される(S140)。そして、製造番号「S00234」のスレーブペーパ4からのSENDWRITEコマンドの受信処理が行われる(S141)。なお、図示しないが、この時点で、ペーパ順序管理テーブルの表示中ページ番号欄に「一時表示ページ番号」が記憶される。そして、電子ペーパ5への表示が行われたので、表示フラグに「1」が加算されて「1」とされる(S143)。そして、図19に示すS154へ進む。
なお、「表示ペーパページ番号」を「ペーパ順序番号」とするデータがペーパ順序管理テーブルにない場合や(S135:NO)、「一時表示ページ番号」が「0」より大きくない場合には(S137:NO)、追加電子ペーパよりも前に表示させるべき電子ペーパ5がないので、表示更新フラグへの加算が行われることなく、「0」のままS154へ進む。
そして、S154〜S163では、追加電子ペーパよりも後にある電子ペーパ5への表示の処理が行われる。まず、「追加電子ペーパ順序番号」に「ページ番号オフセット」を足した値が「表示ペーパ順序番号」として表示ペーパ順序番号記憶エリア349に記憶される(S154)。そして、ここでは、「2+1=3」が記憶される。そして、「表示ペーパページ番号」を「ペーパ順序番号」とするデータがペーパ順序管理テーブルにあるか否かの判断が行われる(S155)。「3」を「ペーパ順序番号」とするデータはペーパ順序管理テーブル3334に存在するので、存在すると判断される(S155:YES)。そして、一時表示ページ番号記憶エリア343に設けられている「一時表示ページ番号」に、一時表示データ記憶エリア334に記憶されている「追加電子ペーパページ番号」に「ページ番号オフセット」が足された値が記憶される(S156)。図3に示した説明図501の例では、追加電子ペーパ411には「文書B」というコンテンツの3ページ目が表示されているので、「追加電子ペーパページ番号」として「3」が記憶されている。よって、「一時表示ページ番号」は「3+1=4」とされる。そして、「一時表示ページ番号」は「0」より大きいので(S157:YES)、一時表示データ記憶エリア334に記憶されている一時表示データ(追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページの展開データ)から、「一時表示ページ番号」の示すページの展開データがページデータ展開領域331に記憶される(S158)。
そして、「表示ペーパページ番号」のデータの製造番号がマスタペーパ3を示すものであるか否かの判断が行われる(S159)。「S」で始まる製造番号であれば、マスタペーパ3でなくスレーブペーパ4であるので(S159:NO)、REQWRITEコマンドが送信される(S161)。また、「M」で始まる製造番号であれば、マスタペーパ3を示すものであるので(S159:YES)、表示部36にページデータ展開領域331に記憶されている展開データが表示される(S160)。図28に示すペーパ順序管理テーブル3335の例では、「3」番目の製造番号は「S04058」であり、マスタペーパ3でないので(S159:NO)、送信先に「S04058」がセットされ、ページデータ展開領域331に記憶されている展開データが添付データとされたREQWRITEコマンドが送信される(S161)。そして、製造番号「S04058」のスレーブペーパ4からのSENDWRITEコマンドの受信処理が行われる(S162)。なお、図示しないが、この時点で、ペーパ順序管理テーブルの表示中ページ番号欄に「一時表示ページ番号」が記憶される。そして、電子ペーパ5への表示が行われたので、表示フラグに「1」が加算されて「2」とされる(S163)。そして、S164へ進む。
なお、「表示ペーパページ番号」を「ペーパ順序番号」とするデータがペーパ順序管理テーブルにない場合や(S155:NO)、「一時表示ページ番号」が「0」より大きくない場合には(S157:NO)、追加電子ペーパよりも前に表示させるべき電子ペーパ5がないので、表示更新フラグへの加算が行われることなく、S164へ進む。
そして、S164では、表示更新フラグが「0」より大きいか否かの判断が行われる。表示のための処理が行われていれば、表示更新フラグは「1」又は「2」とされているので、「0」より大きいと判断され(S164:YES)、「ページ番号オフセット」に「1」が加算されて(S165)、S133へ戻る。そして、表示フラグに「0」が記憶されてリセットされ(S133)、さらに1つ追加電子ペーパから離れた位置に綴じられている電子ペーパ5への表示のための処理が行われる(S133〜S163)。
このようにして、S133〜S163の処理を繰り返し、追加電子ペーパの前後のすべての電子ペーパ5への表示が終了したり、表示すべきページがなくなったら、表示更新フラグは「0」のままでS164が行われ(S164:NO)、一時表示用ページ表示処理は終了して、マスタペーパメイン処理へ戻る。
このようにして、追加電子ペーパが挿入された際には、追加電子ペーパに記憶されているコンテンツ情報に基づいて、表示装置1にもともと綴じられている電子ペーパ5に、追加電子ペーパに表示されていたコンテンツが表示される。
次に、電子ペーパ5が追加されたのではなく、抜き取られた場合(S11:NO)について説明する。まず、抜き取られたのは追加電子ペーパであるか否かの判断が行われる(S21)。ペーパ順序管理テーブルと旧ペーパ順序管理テーブルとを比較して、ペーパ順序管理テーブルに追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346に記憶されている製造番号のデータがなくなっていれば、抜かれたのは追加電子ペーパであると判断される(S21:YES)。そこで、もともと表示装置1に表示されていたコンテンツ(メモリカード37に記憶されているコンテンツ)を再び表示させる。そのために、「開始ペーパ順序番号」に「1」が記憶され、「書換えページ数」に「接続ペーパ数」が記憶され(S22)、一時表示データ記憶エリア334に記憶されているコンテンツ情報及び一時表示ページ番号が削除される(S23)。そして、S25へ進む。
また、ペーパ順序管理テーブルと旧ペーパ順序管理テーブルとを比較して、ペーパ順序管理テーブルに追加電子ペーパ製造番号記憶エリア346に記憶されている製造番号のデータがあれば、抜かれたのは追加電子ペーパでないと判断される(S21:NO)。そこで、抜き取られた電子ペーパ5により空いてしまったページを詰めて表示させる必要がある。そのために、「開始ペーパ順序番号」に抜き取られた電子ペーパ5の次に綴じられていた電子ペーパ5の順序番号が記憶され、「書換えページ数」には抜き取られた電子ペーパ5以降の電子ペーパ5の数が記憶される(S24)。そして、S25へ進む。
そして、コンテンツ情報送信処理が行われ(S25、図16)、データ表示処理が行われて(S26、図17)、S7へ戻る。コンテンツ情報送信処理及びデータ表示処理については、S5,S6において実施されたのと同様の処理であるので、引用して説明を省略する。
このようにして、マスタペーパメイン処理において、スレーブペーパ4が追加された場合には、追加電子ペーパに表示されていたコンテンツが表示装置1にもともと綴じられていた電子ペーパ5に表示される。また、スレーブペーパ4が抜き取られた場合には、抜き取られた電子ペーパ5が追加電子ペーパであれば、もともと表示装置1に表示されていたコンテンツが表示される。
次に、図29を参照して、スレーブペーパ4で実施されるスレーブペーパメイン処理について説明する。図29は、スレーブペーパメイン処理のフローチャートである。図29に示すように、まず、この処理も、マスタペーパメイン処理と同様に、表示装置1の電源が投入された際に開始される。まず、接続位置の更新が行われる(S301)。具体的には、位置検出用リング24のどの位置に当該スレーブペーパ4が配置されているかを示すA/D変換値が取得される。電圧計測部48において電圧が計測され、位置検出部47において電圧計測部48からA/D変換される。そして、位置検出用リング24が挿入されている方の位置検出用貫通孔64においては「0」〜「255」の値が得られる。このA/D変換値が接続位置記憶エリア431に記憶される。
そして、他の電子ペーパ5から送信されるコマンドの受信処理が行われる(S302)。なお、コマンドを受信したら、「宛先位置」に自身の接続位置がセットされているか否かにより、自身に送信されたコマンドであるか否かの判断が行われる(S303)。具体的には、送信されたデータの2つ目の項目にセットされている値と、接続位置記憶エリア431に記憶されている値とが同じ値であるか否かの判断が行われる。宛先位置と接続位置が同じであり、自身に宛てられたコマンドであれば(S303:YES)、「コマンド種類」がREQIDであるか否かの判断が行われる。4つ目の項目にセットされている値が「REQID」であれば(S304:YES)、マスタペーパ3から製造番号の送信を依頼されているので、自身の製造番号を載せたSENDIDコマンドをマスタペーパ3へ送信する必要がある。そこで、(M,*,*,SENDID,EEPROM44に記憶されている製造番号)というデータが作成され、内部通信部45から送信される(S305)。そして、S301へ戻る。また、「コマンド種類」がREQIDでなければ(S304:NO)、スレーブペーパ4で処理すべきコマンドでないので、そのままS301へ戻る。
また、「宛先位置」に自身の接続位置がセットされていなければ(S303:NO)、「宛先製造番号」が自身の製造番号であるか否かの判断が行われる(S306)。具体的には、送信されたデータの3つ目の項目にセットされている値と、EEPROM44に記憶されている製造番号とが同じ値であるか否かの判断が行われる。「宛先製造番号」の値が自身の製造番号でなければ(S306:NO)、自身に宛てられたコマンドでないので、そのままS301へ戻る。一方、「宛先製造番号」の値が自身の製造番号であれば(S306:YES)、自身に宛てられたコマンドであるので、コマンドの種類が確認され(S307,S311,S314)、それぞれのコマンドに対応した処理が行われる。
「コマンド種類」が「REQWRITE」であれば(S307:YES)、送信されたデータの5つ目の項目の「添付データ」にセットされている展開データがRAM43のページデータ展開エリア432に記憶される(S308)。そして、ページデータ展開エリア432の展開データが表示部46に表示される(S309)。そして、表示が完了したコマンドを示すSENDDONEコマンドがマスタペーパ3へ送信される(S310)。具体的には(M,*,*,SENDDONE,NULL)というデータが内部通信部45から送信される。そして、S301へ戻る。
また、「コマンド種類」が「REQDATA」であれば(S307:NO,S311:YES)、受信したコンテンツ情報がFlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442に記憶される(S312)。そして、コンテンツ情報の記憶が完了したコマンドを示すSENDDATAコマンドがマスタペーパ3へ送信される(S313)。具体的には(M,*,*,SENDDATA,NULL)というデータが内部通信部45から送信される。そして、S301へ戻る。
また、「コマンド種類」が「REQCONTENTS」であれば(S307:NO,S311:NO,S314:YES)、FlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442に記憶されているコンテンツ及び当該コンテンツのページ数を添付データとして、SENDCONTENTSコマンドがマスタペーパ3へ送信される(S315)。具体的には(M,*,*,SENDCONTENTS,添付データ)というデータが内部通信部45から送信される。そして、S301へ戻る。
なお、いずれの「コマンド種類」のものでもなければ(S307:NO,S311:NO,S314:NO)、図示しないが、それぞれのコマンドに応じた処理が行われ、S301へ戻る。その他のコマンドについては、本発明の要部でないので、説明を省略する。
そして、再度、接続位置の更新が行われ(S301)、コマンドの受信処理が行われる(S302)。そして、自身宛のコマンドを受信すると(S303:YES)、それに応じた処理が行われている(S304,S305,S306〜S315)。このようにして、S301〜S315の処理が繰り返し実施されることにより、マスタペーパ3からのコマンドの指示に応じて、表示部46への表示及び接続位置の取得、コンテンツ情報の記憶、コンテンツ情報の提供が行われる。
なお、本実施の形態におけるスレーブペーパ4のFlashROM49のコンテンツ情報記憶エリア442が「コンテンツ情報記憶手段」に該当し、スレーブペーパ4のEEPROM44の製造番号記憶エリア441が「識別番号記憶手段」に該当する。そして、「製造番号」が「識別番号」に該当する。そして、図15に示すペーパ情報収集処理のS33〜S35の処理を行うマスタペーパ3のCPU31が「識別情報取得手段」に相当し、図14に示すマスタペーパメイン処理のS11の処理を行うマスタペーパ3のCPU31が「増判断手段」に相当し、図24に示すコンテンツ情報取得処理のS101の処理を行うマスタペーパ3のCPU31が「追加電子ペーパ特定手段」に相当し、図14に示すマスタペーパメイン処理のS12〜S15の処理を行うCPU31が「表示制御手段」に相当する。
そして、図29に示すスレーブペーパメイン処理のS301の処理を行うスレーブペーパ4のCPU41が「位置情報検出処理」に相当し、S305の処理を行うスレーブペーパ4のCPU41及び内部通信部45が「送信手段」に相当する。そして、内部通信部35が「位置情報受信手段」に相当する。そして、図15に示すペーパ情報収集処理を行うCPU41が「順序情報作成手段」に相当し、マスタペーパ3のRAM33のペーパ順序管理テーブル記憶エリア333が「順序情報記憶手段」に該当する。そして、マスタペーパ3の開閉検出部39が「開閉検出手段」に該当し、図14のマスタペーパメイン処理のS7〜S9の処理を行うCPU31が「開閉後順序情報作成制御手段」に相当する。
なお、本発明の表示装置、出力装置及び電子ペーパは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。上記実施の形態では、「コンテンツ情報」として、全ページの展開データを用いたが、この「コンテンツ情報」は、追加電子ペーパに表示されているコンテンツの全ページを表示させることのできる情報であればよく、全ページの展開データに限らない。たとえば、表示部36,46に表示させるための展開データでなく、展開データを生成する前のコンテンツのもともとのデータであってもよい。また、表示装置1にネットワークに接続する手段を備え、ネットワーク上のコンテンツの存在する場所を示す情報としてもよい。コンテンツの存在する場所を示す情報としては、例えば、URLやネットワークパスである。この際のネットワークに接続する手段が「接続手段」に該当する。そして、マスタペーパメイン処理(図14)における一時表示データ保存処理(S14)において、コンテンツ情報の示す場所に記憶されているコンテンツを接続手段により他の装置に接続して取得し、一時データ記憶エリア334に取得されたコンテンツの展開データが記憶される。この処理を行うCPU31が「コンテンツ取得手段」に相当する。
また、スレーブペーパ4に「追加電子ペーパ表示部」を設け、他の表示装置1に追加された際には、そのスレーブペーパ4が「追加電子ペーパ」であることを示す表示を行ってもよい。これには、スレーブペーパ4にLED等の発光体を設けて、追加電子ペーパである場合に点灯させるようにしてもよい。また、表示部46の隅に所定のマークを表示させるようにしたりしてもよい。この場合、LED等の発光体や表示部46が「追加マーク出力手段」であり、そして、「追加マーク出力手段」に出力を指示するマスタペーパ3のCPU31が「追加マーク表示制御手段」に該当する。
また、上記実施の形態では、表示装置1に電子ペーパ5が追加された際に、追加電子ペーパの前後のページを表示させたが、1ページから順に表示させてもよい。また、上記実施の形態では、1つの表示部36,46に追加電子ペーパに表示されていたコンテンツの1ページ分の情報を表示させたが、たとえば、1つの表示部36,46に2ページ分の情報を表示させたり、4ページ分の表示をさせたり、複数のページの情報を表示させてもよい。また、その際には、追加電子ペーパから遠くなる電子ペーパ5であるほど、表示部36,46に表示させるページ数を多く、つまり、ページを縮小させて表示させてもよい。
ここで、図30のフローチャートを参照して、追加電子ペーパから遠くなる電子ペーパ5であるほど、表示部36,46に表示させるページ数を多く表示させる場合の処理について説明する。図30は、変形例の一時表示データ保存処理のフローチャートである。この一時表示データ保存処理は、マスタペーパメイン処理において、追加電子ペーパから取得したコンテンツ情報を一時表示データとして保存するS14の処理の代わりに行われるものである。
図30に示すように、まず、一時表示データ記憶エリア334から一時表示データが読み出される(S501)。そして、ペーパ順序管理テーブルから追加電子ペーパのペーパ順序番号が取得され、「追加電子ペーパ順序番号」として追加電子ペーパ順序番号記憶エリア348に記憶される(S502)。そして、「ページ番号」に初期値の「1」が記憶される(S503)。この「ページ番号」はRAM33に記憶エリアが設けられている。
そして、「ペーパポジション」に「追加電子ペーパ順序番号」と「ページ番号」の差が記憶され(S504)、「コンテンツページ数」を「2」で割った値で、「ペーパポジション」を割り、「判定値」として記憶される(S505)。なお、「ペーパポジション」及び「判定値」もRAM33に記憶エリアが設けられている。この「判定値」は、値が小さいほど追加電子ペーパに近い位置に表示されるべきページであることを示している。つまり、追加電子ペーパに表示されているページに近いページである。そこで、「判定値」が「0.2」より小さいか否かの判断が行われる(S506)。小さい場合には(S506:YES)、ページ番号のページの展開データが等倍のまま一時表示データ記憶エリア334に保存される(S507)。そして、ページ番号に「1」が加算される(S508)。そして、S504へ戻り、次のページの処理が行われる。
また、「0.2」よりも小さくない場合には(S506:NO)、「判定値」が「0.6」よりも小さいか否かの判断が行われる(S509)。「0.6」よりも小さい場合には(S509:YES)、ページ番号のページの展開データが1/2に縮小されて一時表示データ記憶エリア334に保存される(S510)。そして、ページ番号に「1」が加算されて(S511)、S504に戻る。また、「0.6」よりも小さくない場合には(S509:NO)、「ページ番号」が「コンテンツページ数」より大きいか否かの判断が行われる(S512)。「ページ番号」が「コンテンツページ数」より大きくない場合には(S512:NO)、まだ処理すべきページがあるので、ページ番号のページの展開データが1/4に縮小されて一時表示データ記憶エリア334に保存される(S513)。そして、ページ番号に「1」が加算されて(S514)、S504に戻る。また、「ページ番号」が「コンテンツページ数」より大きい場合には(S512:YES)、すべてのページの処理が終了したので、マスタペーパメイン処理へ戻る。
このようにして、S504〜S512の処理が繰り返され、追加電子ペーパに表示されているページに近いページは等倍で展開データが記憶され、少し離れたページは1/2で縮小して記憶され、さらに離れたページは1/4で記憶される。
尚、上述の実施形態では、電子ペーパが追加されバインダが綴じられるとすぐ、他の電子ペーパの表示が書き換えられるものとして説明したが、他の電子ペーパの書き換え指示を行うボタンを設け、そのボタンの操作などで指示された初めて他の電子ペーパの表示の書き換えを行うようにしてもよい。