JP4977571B2 - マイクロホンおよびポップ雑音発生防止装置 - Google Patents

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本発明は、マイクロホンおよびポップ雑音発生防止装置に関し、さらに詳しく言えば、話者から発せられる破裂音等によってマイクロホンから出力されるポップ雑音を効果的に低減させる技術に関するものである。
p,b,t,d,k,gなどの、一度閉じた唇を瞬間的に開くことにより発音される破裂音には急激な気流の変化が伴うため、マイクロホンのごく近くで話者から破裂音が発せられると、マイクロホンに急激な気流が流れ込みポップ雑音が発生する。このポップ雑音は、特にスタジオなどで音声を収音する際に問題となる。
このポップ雑音を低減させるため、従来では、マイクロホンの前方にストッキングような弾力のあるメッシュ材をリング状の枠に取り付けた「ポップフィルター」なる器具を配置するようにしている。
ポップフィルターによりポップ雑音を小さくするには、破裂音に伴う気流がマイクロホンに加わりにくくなるようにフィルターの密度を高める方法と、マイクロホンとポップフィルターとの間隔を大きくする方法とがある。
しかしながら、フィルターの密度を高めると、その分、音響抵抗値が高くなるため、周波数応答を劣化させるおそれがある。
また、マイクロホンとポップフィルターとの間隔を大きくすると、マイクロホンと音源とが必要以上に離されるため、近接効果の利用に制限ができてしまう(近接効果を利用した音作りに制限が生じてしまう)ので、好ましくない。
これとは別に、特許文献1に記載の発明では、マイクロホンユニットのユニットケース内に、すべての前方音響端子を覆う面形状を有する多孔質性フィルタ素子を収納することにより、ポップ雑音の発生を低減するようにしている。
これによれば、ポップフィルターを用いない分、全体として小型になるが、ポップ雑音をより小さく抑えるには、結局、フィルターの密度を上げる必要があり、周波数応答が劣化するおそれがある。
また、ユニットケース内に多孔質性フィルタ素子を収納する構成であるため、ユニットケース内にその収納空間を確保し、また、多孔質性フィルタ素子の特性を考慮した設計が必要であり、既存のマイクロホンに適用できない、という問題もある。
特開2004−297765号公報
したがって、本発明の課題は、マイクロホンの周波数応答を劣化させることなく、また、マイクロホン自体に設計変更を要することなく、ポップ雑音を低減できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、音波が通過可能な保護カバーを有するヘッドケース内にマイクロホンユニットを収納してなるマイクロホンにおいて、上記ヘッドケースの外部に配置され、上記マイクロホンユニットの収音軸に対してほぼ垂直な方向から気流を発生させる気流発生手段を備えていることを特徴としている。
本発明において、請求項2に記載されているように、上記気流発生手段にバイモルフ振動子を用いることが好ましい。
また、請求項3に記載されているように、上記気流発生手段と上記ヘッドケースとの間に、網体からなる風雑音防止用フィルターが配置されることが好ましい。
本発明には、請求項4に記載されているように、音波が通過可能な保護カバーを有するヘッドケース内にマイクロホンユニットを収納してなるマイクロホンに用いられるポップ雑音発生防止装置も含まれ、このポップ雑音発生防止装置は、上記ヘッドケースの外部に配置され、上記マイクロホンユニットの収音軸に対してほぼ垂直な方向から気流を発生させるバイモルフ振動子を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、ヘッドケースの外部に配置される気流発生手段により、マイクロホンユニットの収音軸に対してほぼ垂直な方向から気流が発生されるため、話者から発せられる破裂音に伴う突発的な気流の少なくとも一部が、気流発生手段による気流により押し流され、マイクロホンユニットにまで到達する破裂音による突発的な気流が少なくなることにより、周波数応答の劣化を招くことなく、ポップ雑音を低減することができる。また、気流発生手段をマイクロホンの外部に配置すればよいので、既存のマイクロホンにも適用できる。
また、気流発生手段にファンを有する送風機が用いられてもよいが、バイモルフ振動子によれば、ファンによる風切り音が発生しないため、余計な雑音の発生を抑えることができる。
また、気流発生手段とヘッドケースとの間に網体からなる風雑音防止用フィルターを配置すれば、気流発生手段による風で発生する風雑音を防止することができる。
次に、図1および図2により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明の一実施形態を示す模式図,図2は気流発生手段として用いられるバイモルフ振動子を示す模式図である。
図1に示すように、この実施形態におけるマイクロホンは、スタジオなどで使用されるサイドアドレス型(サイドエントリー型)のマイクロホン10で、例えば黄銅合金より筒状に形成されたマイク筐体11を備え、マイク筐体11の上半部分には、音波が通過可能な保護カバーを有するヘッドケース12が設けられている。
図示しないが、ヘッドケース12内には、マイクロホンユニット(この例では、コンデンサマイクロホンユニット)が収納されている。サイドアドレス型であることから、振動板は垂直に配置され、したがって、その収音軸X−Xは図1において水平方向である。なお、マイクロホンユニットにリボン型マイクロホンユニットが用いられてもよい。
話者Hから発せられる破裂音等に伴う突発的な気流Bによるポップ雑音を低減するため、マイクロホン10は、ヘッドケース12の外部に配置される気流発生手段(送風手段)20を備える。
気流発生手段20は、図示しない支持部材を介して例えばヘッドケース12よりも高い高さ位置に配置され、そこからマイクロホンユニットの収音軸X−Xに対してほぼ垂直な方向から気流Aを発生させる。
これによれば、話者Hから発せられる破裂音等に伴う突発的な気流Bは、少なくともその一部(好ましくは全部)が気流発生手段20からの気流Aにより、図1の2点鎖線に示すように、下方に向けて押し流されてマイクロホンユニットに直接的に至らないため、上記突発的な気流Bによるポップ雑音が低減される。
気流発生手段20には、ファンを有する送風機が用いられてもよいが、この種の送風機はファンの風切り音が発生しやすい。そこで、この実施形態では、気流発生手段20に風切り音等がほとんど発生しないバイモルフ振動子21を用いている。
この実施形態で用いるバイモルフ振動子21は、図2に模式的に示すように、圧電セラミックスからなる2枚の振動板211,212を同じ分極方向に貼り合わせ、それらの一端を基台213に片持ち支持してなる振動子で、印加される電圧の極性により、一方は縮まる方向に変位し、他方は伸びる方向に変位する。
したがって、図2のように結線して交流電圧Vを印加することにより、先端側が連続的に往復変位するため、上記したようにマイクロホンユニットの収音軸X−Xに対してほぼ垂直な方向から気流Aを発生させることができる。バイモルフ振動子は電磁ノイズが少なく低騒音であり、印加する電圧も少なくてよい、という利点がある。
バイモルフ振動子21自体は低騒音であるが、ヘッドケース12の近傍で気流A(風)が発生するため、その気流Aにより風雑音が発生することがある。
この風雑音を防止するため、図1に示すように、バイモルフ振動子21(気流発生手段20)とヘッドケース12との間に、網体からなる風雑音防止用フィルター30を配置することが好ましい。
風雑音防止用フィルター30には、一例として、線径がφ0.1mmで、メッシュ度が#100のSUSメッシュからなる網体31を枠体32に取り付けた音響的フィルターが好ましく採用される。
上記実施形態では、気流発生手段20(好ましくはバイモルフ振動子21)をヘッドケース12の外側でそれよりも高い高さ位置に配置しているが、マイクロホンユニットの収音軸X−Xに対してほぼ垂直な方向から気流Aが得られるのであれば、気流発生手段20をヘッドケース12の側方(図1において紙面と直交する位置)もしくはヘッドケース12よりも下方に配置してもよい。
また、マイクロホン10は、必ずしもサイドアドレス型(サイドエントリー型)である必要はなく、マイクロホン10は、手持ち式のコンデンサマイクロホンもしくはダイナミックマイクロホンであってもよい。
本発明の一実施形態を示す模式図。 気流発生手段として用いられるバイモルフ振動子を示す模式図。
符号の説明
10 マイクロホン
11 マイク筐体
12 ヘッドケース
20 気流発生手段(送風手段)
21 バイモルフ振動子
211,212 振動板
30 風雑音防止用フィルター
A 気流発生手段による気流
B 破裂音等による気流
X 収音軸

Claims (4)

  1. 音波が通過可能な保護カバーを有するヘッドケース内にマイクロホンユニットを収納してなるマイクロホンにおいて、
    上記ヘッドケースの外部に配置され、上記マイクロホンユニットの収音軸に対してほぼ垂直な方向から気流を発生させる気流発生手段を備えていることを特徴とするマイクロホン。
  2. 上記気流発生手段に、バイモルフ振動子を用いることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  3. 上記気流発生手段と上記ヘッドケースとの間に、網体からなる風雑音防止用フィルターが配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロホン。
  4. 音波が通過可能な保護カバーを有するヘッドケース内にマイクロホンユニットを収納してなるマイクロホンに用いられるポップ雑音発生防止装置において、
    上記ヘッドケースの外部に配置され、上記マイクロホンユニットの収音軸に対してほぼ垂直な方向から気流を発生させるバイモルフ振動子を備えていることを特徴とするポップ雑音発生防止装置。
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