JP2006050309A - 圧電型スピーカの保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で十分な音圧と安定した音響特性を得ることができ、機器の小型化に適した圧電型スピーカの保持構造を提供する。
【解決手段】圧電型スピーカ4と、放音孔3aを有する第1空間形成部材3との間に弾性体よりなる環状の第1のスピーカ支持部5と、圧電型スピーカ4と、第2空間形成部材2との間に第1のスピーカ支持部5と比較して弾性の少ない材料よりなる略C字形の第2のスピーカ支持部6とを備え、圧電型スピーカ4のフレーム4cは第1のスピーカ支持部5の弾性により第2のスピーカ支持部6側へ付勢されている。これにより、圧電型スピーカ4が第1のスピーカ支持部5と第2のスピーカ支持部6によって挟持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電型スピーカを備えた携帯端末装置および電子機器における圧電型スピーカの保持構造に関するものである。
近年、機器の小型化のために発音体として、圧電型スピーカが多く利用されている。電子機器に組み込む発音体としては、他にダイナミックスピーカが一般的である。
このダイナミックスピーカは、駆動電流を流すコイルと、そのコイルを駆動電流に従って運動させるための永久磁石と、コイルによって駆動される振動板とから構成される。
これに対し、圧電型スピーカは、セラミックを板状に焼結加工したものに電極を形成し、金属製の薄板からなる振動板に接着する構成となっているため、ダイナミックスピーカと比較して薄型化が容易である。この圧電型スピーカには、さらに振動板の周縁を保持する枠状のフレームを有するものもある。
従来の圧電型スピーカの保持構造は、図11に示すように、機器筐体51に一体形成されかつ機器筐体51外部と連通する放音孔60を囲むよう突設された取付筒53に対して、圧電素子54aと金属板を貼り合わせて構成した振動板54を、前記取付筒53の内部に構成された取付座面55との問に環状弾性体58を介装した状態で着座させ、さらに取付筒53に固定する押え部材によって振動板54を固定するよう構成されており、振動板54はその周縁を前記環状弾性体58により前記取付座面55に付勢された状態で保持され、振動板54から発音された音は放音孔60を通して機器筐体51外部へ放出される。(例えば特許文献1参照)。
実開平2−64300号公報
しかしながら、従来の圧電型スピーカの保持構造においては、特に機器の小型化を図る場合、次の二つの理由により機器筐体51外部へ放出される音の音圧などの特性に、劣化を生じるという問題があった。
第一の理由として、従来の圧電型スピーカの保持構造においては、振動板54を放音孔60がある機器筐体51側へ押し付けているため、振動板54の周縁が機器筐体51とともに振動してしまうという現象があった。
そのため、振動板54の振動の基準が定まらず、結果として振動板54の振幅が小さくなり音圧などの特性が劣化するという問題があった。
第二の理由として、従来の圧電型スピーカの保持構造においては、振動板54を放音孔60がある機器筐体51側へ押し付けているため、放音孔60のある機器筐体51へ振動が伝達され、振動板54とともに機器筐体51が振動してしまうという現象があった。
そのため、放音孔60から放出された音とは異なる音を放音孔60のある機器筐体51が発し、結果としてその二つの音の位相干渉等により音圧などの特性が劣化するという問題があった。
一般に、放音孔60を設けている機器筐体51の外側は、音響的反射性を利用したバッフル板としての役割を兼ねている。バッフル板として機能させるには、放音孔60を設けている機器筐体51の振動を抑制するよう、十分な厚みや強度を持たせることが望ましいということが知られている。
すなわち、従来の圧電型スピーカの保持構造において、放音孔60を設けている機器筐体51がバッフル板として機能すべく十分な厚みや強度を有している場合には、前述の問題は少ない。
しかし、近年、機器の小型化とともに機器筐体51の厚みは薄型化する傾向にあり、また薄型化に加えて意匠上の目的で、機器筐体51の材料に金属製の薄板を用いることも少なくない。このため、機器筐体51は薄く振動しやすくなり、パッフル板としての機能が損なわれる傾向が大である。
また、これに加えて圧電型スピーカの振動板54の多くは、圧電セラミック素子を金属製の薄板に接着剤等で貼り合わせる構成をとっており、ほぼ同じ音圧などの特性をもつ仕様のダイナミックスピーカの振動系(多くは樹脂フィルム製の振動板と、ボイスコイルよりなる)と比べて、質量は約5〜10倍と大きい。
よって、ダイナミックスピーカと同等の音圧などの特性を得ようとする場合、圧電型スピーカは振動板の質量が大きい分、ダイナミックスピーカに比べて周囲の機器筐体51に及ぼす振動が大きい。
また、特に共振周波数帯域において本来の振幅を得るには、振動板54の振動の基準(振動上の節となる部分)すなわち振動板54の周縁部を固定することが重要である。
また、機器の薄型化を図るために、圧電型スピーカの多くは振動板54を直接機器筐体51の取付座面55に着座させている構造上、振動板周縁の固定強度を機器筐体51が担う。振動板54の周縁を保持する枠状のフレームを有する圧電型スピーカの場合でも、そのフレームの固定強度を機器筐体51が担うことが多い。
以上のように、発音体として圧電型スピーカを利用する場合は特に、機器の小型化や薄型化による機器筐体51の強度変化と、音圧などの特性の間には密接な関係がある。
また別の課題として、従来の圧電型スピーカの保持構造においては、振動板54を取付筒53に固定する押え部材57と、押える手段としての係止爪等が必要であるため、部品点数が増加し構造が複雑になるという問題があった。
さらに別の課題として、従来の圧電型スピーカの保持構造においては、圧電型スピーカの厚み方向に押さえ部材が別途必要になるため、機器の薄型化が困難であるという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、簡単な構造で十分な音圧と安定した音響特性を得ることができ、機器の小型化に適した圧電型スピーカの保持構造を提供することを目的とする。
本発明の圧電型スピーカの保持構造は、少なくとも、放音孔を有する第1空間形成部材と、前記第1空間形成部材との間に内部空間を形成し、圧電型スピーカを収納するよう配置した第2空間形成部材とからなる電子機器筐体において、前記圧電型スピーカと前記第1空間形成部材との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を備え、前記圧電型スピーカと前記第2空間形成部材との間に、前記第1のスピーカ支持部と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を備え、前記第1のスピーカ支持部と前記第2の支持部とによって前記圧電型スピーカを挟持する構成としたことを特徴とする。
この構成により、放音孔を有する第1空間形成部材と、圧電型スピーカは、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を介しているため、第1のスピーカ支持部が防振材として機能し、圧電型スピーカが発音する際の振動が前記第1空間形成部材に伝わりにくくなり、前記第1空間形成部材の薄型化を図った場合でも音響的反射性を損なうことが少なく、音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
つまり、本発明は、圧電型スピーカがリジット支持であるため、圧電型スピーカの振動が逃げず、音圧が高く音量が大きくなる。また、ビビリ音も生じない。
また、圧電型スピーカの振動板が振動する際の節となる周縁は、弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を介して、放音孔を有する第1空間形成部材とは反対側の第2空間形成部材へ、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部により付勢された状態で固定されるため、振幅の劣化が少なく音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカを押える押さえ部材や、押える手段としての係止爪等を必要としないため、簡単な構造で、薄型化が可能である。要するに、簡単な構造で機器を小型化しても音圧などの特性に劣化を生じることが少ない圧電型スピーカの保持構造を提供することができる。
また、本発明の圧電型スピーカの保持構造は、少なくとも、放音孔を有する第1空間形成部材と、前記第1空間形成部材との問に内部空間を形成し、圧電型スピーカとともに表示装置等の内部構造体を収納するよう配置した第2空間形成部材とからなる電子機器筐体において、前記圧電型スピーカと前記第1空間形成部材との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を備え、圧電型スピーカと前記内部構造体との聞に、前記第1のスピーカ支持部と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を備え、前記第1のスピーカ支持と前記第2のスピーカ支持部とによって前記圧電型スピーカを挟持する構成としたことを特徴とする。
この構成により、放音孔を有する第1空間形成部材と、圧電型スピーカは、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を介しているため、第1のスピーカ支持部が防振材として機能し、圧電型スピーカが発音する際の振動が前記第1空間形成部材に伝わりにくくなるため、前記第1空間形成部材の薄型化を図った場合でも音響的反射性を損なうことが少なく、音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカの振動板が振動する際の節となる周縁は、弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を介して、放音孔を有する第1空間形成部材とは反対側の表示装置等の内部構造体に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部により付勢された状態で固定されるため、振幅の劣化が少なく音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
さらに、圧電型スピーカが付勢された状態で固定されるのか機器筐体ではなく内部構造体のため、第2空間形成部材の振動も抑えることができる。
このため、第2空間形成部材の振動が前記第1空間形成部材に伝わることによって、前記第1空間形成部材の音響的反射性を低下させるおそれも軽減され、より音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカを押える押さえ部材や、押える手段としての係止爪等を必要としないため、簡単な構造で、薄型化が可能である。
要するに、簡単な構造で機器を小型化しても音圧などの特性に劣化を生じることが少ない圧電型スピーカの保持構造を提供することができる。
ここで、前記第2のスピーカ支持部が、前記第2空間形成部材と一体に形成されていることが好ましい。
この構成により、圧電型スピーカの着座部分の剛性が上がるため、圧電型スピーカの振動板が振動する際の節となる振動板周縁の振動を抑制し、音圧などの特性に劣化を生じることがさらに少なくなる。また、部品点数が削減され、さらに簡単な構造とすることが可能となる。
さらに、前記第2のスピーカ支持部が、前記内部構造体と一体に形成されていることが好ましい。
この構成により、圧電型スピーカの着座部分の剛性が上がるため、圧電型スピーカの振動板が振動する際の節となる振動板周縁の振動を抑制し、音圧などの特性に劣化を生じることがさらに少なくなる。
また、部品点数が削減され、さらに簡単な構造とすることが可能となる。また、圧電型スピーカが付勢された状態で固定されるのが機器筐体ではなく内部構造体のため、第2空間形成部材の振動も抑えることができる。このため、第2空間形成部材の振動が前記第1空間形成部材に伝わることによって、前記第1空間形成部材の音響的反射性を低下させるおそれも軽減され、より音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
上記のように、本発明は、圧電型スピーカと、放音孔を有する第1空間形成部材との間に弾性体よりなる環状の第1のスピーカ支持部と、圧電型スピーカと、第2空間形成部材との間に第1のスピーカ支持部と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部とを備え、圧電型スピーカのフレームは第1のスピーカ支持部の弾性により第2のスピーカ支持部側へ付勢された状態で固定されていることにより、簡単な構造で十分な音圧と安定した音響特性を得ることができ、機器の小型化に適するという効果を有する圧電型スピーカの保持構造を提供することができる。
以下、本発明の実施形態の圧電型スピーカの保持構造について、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の圧電型スピーカの保持構造を図1および図2に示す。図1は縦断面図、図2は分解斜視図である。
図1および図2において、圧電型スピーカの保持構造は、放音孔3aを有する第1空間形成部材3と、前記第1空間形成部材3との間に内部空間7を形成し、圧電型スピーカ4を収納するよう配置した第2空間形成部材2とからなる電子機器筐体1において、圧電型スピーカ4と前記第1空間形成部材3との間に、弾性体よりなる環状の第1のスピーカ支持部5を備えている。
また、この圧電型スピーカ保持構造は、圧電型スピーカ4と前記第2空間形成部材2との間に、第1のスピーカ支持部5と比較して弾性の少ない材料よりなり、切り欠き6aを持つ略C字形の第2のスピーカ支持部6を備え、第1のスピーカ支持部5と第2のスピーカ支持部6によって圧電型スピーカ4を挟持する構成である。
第1のスピーカ支持部5は、発泡ウレタンゴム等の弾性体である共に、音響的に気室を密閉できる(気密性のある)材料よりなる。
第2のスピーカ支持部6は、第1のスピーカ支持部5と比較して弾性の少ない材料であればよいが、望ましくは樹脂板や金属板等、弾性をある程度無視できる材料で形成する。
また、電子機器筐体1の外表面には、操作部や表示部等(図示しない)が適宜設けてあり、内部空間7には機器が機能するための様々な構成部品(図示しない)を収納している。また、圧電型スピーカ4は、図9に示すように、金属製の薄板よりなる振動板4bの両面に、電極を形成した圧電セラミック素子4aを接着し、さらに振動板4bの周縁を金属製のフレーム4cに接着した構成となっている。
また、電気的接続手段として、フレーム4cに接着されたプリント配線基板4dに形成された接点部4eは、圧電セラミック素子4aと振動板4bにそれぞれ電気的に接続された構成であり、コネクタ等の配線部材(図示しない)を介して電気回路と電気的に接続されている。
以上のように構成された圧電型スピーカの保持構造について、図1および図2を用いてその動作を説明する。
まず、電気回路より出力された電気信号により、圧電セラミック素子4aと一体となった振動板4bが振動し、圧電型スピーカ4が発音状態となる。その際、圧電型スピーカ4の表面と裏面から、それぞれ逆位相の音が放射されているが、内部空間7は圧電セラミック素子4aと、第1のスピーカ支持部5により第1の気室7aと第2の気室7bに分割されているため、表面と裏面の音が混ざり合うことはない。
また、第2のスピーカ支持部6に囲まれた空間は、切り欠き6aにより第2の気室7bと連通しているため、圧電型スピーカ4の裏面側(第2空間形成部材2の側)にも十分な気室容積を確保することができる。このため、第2の気室7bは、一般的なスピーカシステムとしての背面気室(バックキャビティ)として機能する。
圧電型スピーカ4のフレーム4cは、第1のスピーカ支持部5の弾性により第2のスピーカ支持部6側へ付勢されている。同時に第2のスピーカ支持部6は、弾性が少ない材料であるため、圧電型スピーカ4のフレーム4cは、振動板4bの鳴動によっても振動しにくい。
このため、振動板4bの振動の基準が動きにくくなる。また、第1空間形成部材3と圧電型スピーカ4のフレーム4cとの間の第1のスピーカ支持部5は、その弾性のためフレーム4cの振動を第1空間形成部材3に伝えにくい。
このような本発明の第1の実施の形態の圧電型スピーカの保持構造によれは、放音孔3aを有する第1空間形成部材3と、圧電型スピーカ4は、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部5を介しているため、第1のスピーカ支持部5が防振材として機能し、圧電型スピーカ4が発音する際の振動が前記第1空間形成部材3に伝わりにくくなる。
従って、前記第1空間形成部材3の薄型化を図った場合でも、音響的反射性を損なうことが少なく、音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカ4の振動板4bが振動する際の節となる周縁は、弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部6を介して、放音孔3aを有する第1空間形成部材3とは反対側の第2空間形成部材2へ、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部5により付勢された状態で固定されるため、振幅の劣化が少なく音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカ4を押える押さえ部材や、押える手段としての係止爪等を必要としないため、簡単な構造で、薄型化が可能である。
要するに、簡単な構造で機器を小型化しても音圧などの特性に劣化を生じることが少ない圧電型スピーカの保持構造を提供することができる。
(第2実施形態)
図3および図4は、本発明の第2実施形態の圧電型スピーカの保持構造を示す。なお、以下に説明する部分以外は、第1実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
図3において、この圧電型スピーカの保持構造は、少なくとも、放音孔23aを有する第1空間形成部材23と、この第1空間形成部材23との問に内部空間27を形成し、圧電型スピーカ24とともに表示装置等の内部構造体28を収納するよう配置した第2空間形成部材22とからなる電子機器筐体21において、圧電型スピーカ24と第1空間形成部材23との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部25を備えている。
圧電型スピーカ24は、第1実施形態の圧電型スピーカ4と同様な構成を有している(図9参照)。
また、この第2実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、圧電型スピーカ24と内部構造体28との聞に、上記第1のスピーカ支持部25と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部26を備え、第1のスピーカ支持部25と第2のスピーカ支持部26とで圧電型スピーカ24を挟持する構成とした構造である。
以上のように構成された第2実施形態の圧電型スピーカの保持構造について、図3および図4を用いてその動作を説明する。
この第2実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、放音孔23aを有する第1空間形成部材23と、圧電型スピーカ24は、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部25を介しているため、第1のスピーカ支持部25が防振材として機能し、圧電型スピーカ24が発音する際の振動が前記第1空間形成部材23に伝わりにくくなるため、第1空間形成部材23の薄型化を図った場合でも音響的反射性を損なうことが少なく、音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカ24の振動板が振動する際の節となる周縁は、弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部26を介して、放音孔23aを有する第1空間形成部材23とは反対側の表示装置等の内部構造体28に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部25により付勢された状態で固定されるため、振幅の劣化が少なく音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
さらに、圧電型スピーカ24が付勢された状態で固定されるのが機器筐体ではなく内部構造体のため、第2空間形成部材22の振動も抑えることができる。このため、第2空間形成部材22の振動が第1空間形成部材23に伝わることによって、第1空間形成部材23の音響的反射性を低下させるおそれも軽減され、より音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
また、圧電型スピーカ24を押える押さえ部材や、押える手段としての係止爪等を必要としないため、簡単な構造で、薄型化が可能である。要するに、簡単な構造で機器を小型化しても音圧などの特性に劣化を生じることが少ない圧電型スピーカの保持構造を提供することができる。
(第3実施形態)
図5および図6は、本発明に係る第3実施形態の圧電型スピーカの保持構造を示す。この第3実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、少なくとも、放音孔33aを有する第1空間形成部材33と、この第1空間形成部材33との問に内部空間37を形成し、圧電型スピーカ34を収納するよう配置した第2空間形成部材32とからなる電子機器筐体31において、圧電型スピーカ34と第1空間形成部材33との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部35を備えている。
また、この第3実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、圧電型スピーカ34と第2空間形成部材32との聞に、上記第1のスピーカ支持部35と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部36を備え、第1のスピーカ支持部35と第2のスピーカ支持部36によって圧電型スピーカ34を挟持する構成とした構造である。
さらに、この第3実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、第2のスピーカ支持部36が、第2空間形成部材32と一体に形成されている。なお、圧電型スピーカ34は、第1実施形態の圧電型スピーカ4と同様な構成を有している(図9参照)。
この第3実施形態の圧電型スピーカの保持構造によれば、圧電型スピーカ34の着座部分の剛性が上がるため、圧電型スピーカ34の振動板が振動する際の節となる振動板周縁の振動を抑制し、音圧などの特性に劣化を生じることがさらに少なくなる。また、部品点数が削減され、さらに簡単な構造とすることが可能となる。
(第4実施形態)
図7および図8は、本発明に係る第4実施形態の圧電型スピーカの保持構造を示す。この第4実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、少なくとも、放音孔43aを有する第1空間形成部材43と、この第1空間形成部材43との問に内部空間47を形成し、圧電型スピーカ44を収納するよう配置した第2空間形成部材42とからなる電子機器筐体において、圧電型スピーカ44と第1空間形成部材43との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部45を備えている。
また、この第4実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、圧電型スピーカ44と第2空間形成部材42との聞に、上記第1のスピーカ支持部45と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部46を備え、第1のスピーカ支持部45と第2のスピーカ支持部46によって圧電型スピーカ44を挟持する構成とした構造である。
さらに、この第4実施形態の圧電型スピーカの保持構造は、第2のスピーカ支持部46が、表示装置などの内部構造体48と一体に形成されている。なお、この第4実施形態の圧電型スピーカ44は、第1実施形態の圧電型スピーカ4と同様な構成を有している(図9参照)。
この構成により、圧電型スピーカ44の着座部分の剛性が上がるため、圧電型スピーカ44の振動板が振動する際の節となる振動板周縁の振動を抑制し、音圧などの特性に劣化を生じることがさらに少なくなる。
また、部品点数が削減され、さらに簡単な構造とすることが可能となる。また、圧電型スピーカ44が付勢された状態で固定されるのが機器筐体ではなく内部構造体48のため、第2空間形成部材の振動も抑えることができる。このため、第2空間形成部材の振動が前記第1空間形成部材に伝わることによって、前記第1空間形成部材の音響的反射性を低下させるおそれも軽減され、より音圧などの特性に劣化を生じることが少ない。
なお、以上の説明では、圧電型スピーカ4,24,34,44の構成について、図9に示したように、振動板4bの周縁を保持するフレーム4cを有する例について説明したが、フレーム4cを持たず振動板を直接組み込む場合についても、同様に実施可能である。
この場合はさらに、振動板周縁の固定強度を機器筐体1が担う割合が増すため、本発明は有効なものとなる。
また、圧電型スピーカに入力する電気信号の種類や音源は問わない。従って、電話機等の受話音を発音させる場合は、圧電型スピーカはレシーバとして機能する。また、第2のスピーカ支持部6,26,36,46の形状は、切り欠きを持つ略C字形としたが、切り欠きの位置や形状、数量は問わない。
更に、折畳式携帯電話等、一つの機器で筐体が複数に分かれる場合、いづれかの筐体に設けた場合でもよい。また、圧電型スピーカの形状は円盤状に限定されるものではなく、楕円形状や矩形等でも同様に実施可能である。この場合スピーカ支持部もそれに応じて形状が変わる。
また、第1及び第2空間形成部材の材料、製造方法は問わない。
(音圧測定例)
図10は、本発明の音圧Aと従来の音圧Bの測定例を示す。図10から分かるように、本発明の構造では、従来の構造より音圧の低下が抑制されている。
以上のように、本発明にかかる圧電型スピーカの保持構造は、簡単な構造で十分な音圧と安定した音響特性を得ることができ、機器の小型化に適するという効果を有し、圧電型スピーカを備えた携帯端末装置および電子機器に関するもの等として有用である。
本発明に係る第1実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す縦断面図 本発明に係る第1実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す分解斜視図 本発明に係る第2実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す断面図 本発明に係る第2実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す分解斜視図 本発明に係る第3実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す断面図 本発明に係る第3実施形態における圧電型スピーカの保持構造を示す分解斜視図 本発明に係る第4実施形態における圧電型スピーカの法事構造を示す断面図 本発明に係る第4実施形態における圧電型スピーカを示す分解静斜視図 本発明に係る第1実施形態における圧電型スピーカを示す部分破断斜視図 本発明の構造および従来の構造における音圧の測定例を示す図 従来の圧電型スピーカの保持構造のブロック図
符号の説明
1 電子機器筐体
2 第2空間形成部材
3 第1空間形成部材
3a 放音孔
4 圧電型スピーカ
4a 圧電セラミック素子
4a 放音孔
4b 振動板
4c フレーム
4d プリント配線基板
4e 接点部
5 第1のスピーカ支持部
6 第2のスピーカ支持部
6a 切り欠き
7 内部空間
7a 第1の気室
7b 第2の気室
21 電子機器筐体
22 第2空間形成部材
23 第1空間形成部材
23a 放音孔
24 圧電型スピーカ
25 第1のスピーカ支持部
26 第2のスピーカ支持部
27 内部空間
28 内部構造体
32 第2空間形成部材
33 第1空間形成部材
33a 放音孔
34 圧電型スピーカ
35 第1のスピーカ支持部
36 第2のスピーカ支持部
37 内部空間
41 電子機器筐体
42 第2空間形成部材
43 第1空間形成部材
43a 放音孔
44 圧電型スピーカ
45 第1のスピーカ支持部
46 第2のスピーカ支持部
47 内部空間
48 内部構造体

Claims (4)

  1. 少なくとも、放音孔を有する第1空間形成部材と、前記第1空間形成部材との間に内部空間を形成し、圧電型スピーカを収納するよう配置した第2空間形成部材とからなる電子機器筐体において、
    前記圧電型スピーカと前記第1空間形成部材との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を備え、
    前記圧電型スピーカと前記第2空間形成部材との間に、前記第1のスピーカ支持部と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を備え、
    前記第1のスピーカ支持部と前記第2のスピーカ支持部とによって前記圧電型スピーカを挟持する構成としたことを特徴とする圧電型スピーカの保持構造。
  2. 少なくとも、放音孔を有する第1空間形成部材と、前記第1空間形成部材との問に内部空間を形成し、圧電型スピーカとともに表示装置等の内部構造体を収納するよう配置した第2空間形成部材とからなる電子機器筐体において、
    前記圧電型スピーカと前記第1空間形成部材との間に、弾性体よりなる第1のスピーカ支持部を備え、
    圧電型スピーカと前記内部構造体との間に、前記第1のスピーカ支持部と比較して弾性の少ない材料よりなる第2のスピーカ支持部を備え、
    前記第1のスピーカ支持部と前記第2のスピーカ支持部とによって前記圧電型スピーカを挟持する構成としたことを特徴とする圧電型スピーカの保持構造。
  3. 前記第2のスピーカ支持部が、前記第2空間形成部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電型スピーカの保持構造。
  4. 前記第2のスピーカ支持部が、前記内部構造体と一体に形成されていることを特徴とする請求項2記載の圧電型スピーカの保持構造。
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