JP4974503B2 - 撮影装置 - Google Patents
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Description
図2は、デジタルスチルカメラに用いられるインターライン転送方式の固体撮像素子(1)の構成を表わしている。該固体撮像素子(1)においては、マトリクス状に配列された複数のフォトセンサ上に色フィルターアレイを設けて複数の画素(11)からなる撮像面を形成すると共に、垂直方向に配列された複数列の画素(11)の電荷を垂直方向に転送する複数の垂直レジスタ(12)と、これらの垂直レジスタ(12)によって転送された電荷を1水平期間(1H)の周期で出力する水平レジスタ(13)とが設けられている。
又、上記固体撮像素子(1)には、一対の第1水平転送パルスHφ1A及びHφ1Bの入力端子21、16と、第1水平転送パルスをそれぞれ反転してなる一対の第2水平転送パルスHφ2A及びHφ2Bの入力端子22、17とが設けられている。これらの入力端子に各水平転送パルスが供給されることによって、垂直レジスタ(12)から水平レジスタ(13)に転送された電荷が外部に出力される。
更に、上記固体撮像素子(1)には、撮像面の露光前に画素に蓄積された電荷を外部へ掃き捨てる電子シャッタ動作を実行させるためのサブパルスφSUBの入力端子19が設けられている。尚、「サブパルス」及び下記の「サブタイミングパルス」の別称として「電子シャッターパルス」が用いられることもある。
タイミングジェネレータ(40)では、後述の如くカウンタ(図示省略)を用いて第1垂直タイミングパルス、第2垂直タイミングパルス、一対の第3垂直タイミングパルス、第4垂直タイミングパルス、一対の第5垂直タイミングパルス、第6垂直タイミングパルス、電荷読出しパルス及びサブタイミングパルスが作成され、これらのパルスが垂直転送駆動回路(2)に供給される。又、駆動クロックを用いて一対の第1水平タイミングパルス及び一対の第2水平タイミングパルスが作成され、これらのパルスが水平転送駆動回路(3)に供給される。
垂直転送駆動回路(2)では、タイミングジェネレータ(40)から得られる電荷読出しパルス及び第1〜第6垂直タイミングパルスから第1〜第6垂直転送パルスVφ1、Vφ2、Vφ3A、Vφ3B、Vφ4、Vφ5A、Vφ5B及びVφ6が作成されると共に、サブタイミングパルスを増幅することによってサブパルスφSUBが作成され、作成されたパルスが固体撮像素子(1)に供給される。一方、水平転送駆動回路(3)では、タイミングジェネレータ(40)から得られる一対の第1水平タイミングパルス及び一対の第2水平タイミングパルスを増幅することによって一対の第1水平転送パルスHφ1A、Hφ1B及び一対の第2水平転送パルスHφ2A、Hφ2Bが作成され、これらのパルスが固体撮像素子(1)に供給される。
制御回路(80)は、画像処理回路(7)から固体撮像素子(1)の有効領域の画像信号(輝度信号)を取得して該画像信号の信号レベルを検出し、その検出結果に基づいて露光時間やフォーカス調整値を算出する。そして、その算出結果に応じてタイミングジェネレータ(40)や図示省略するレンズ駆動回路の動作を制御する。
該タイミングジェネレータは、駆動クロックに同期してカウントアップされる水平カウンタ(41)と、該水平カウンタ(41)から供給される水平同期パルスHDに同期してカウントアップされる垂直カウンタ(42)と、該垂直カウンタ(42)から供給される垂直同期パルスVDに同期してカウントアップされるフィールドカウンタ(43)とを具えている。前記水平カウンタ(41)には、前記垂直カウンタ(42)から垂直同期パルスVDが供給され、水平同期パルスHDと垂直同期パルスVDの同期がとられる。
更に、垂直カウンタ(42)には、1/30秒の周期で基準垂直同期信号VDoを出力するシグナルジェネレータ(SG)(45)が接続されると共に、図8に示す制御回路(80)からの制御信号に基づいて該垂直カウンタ(42)の動作を制御するコントローラ(49)が接続されており、該コントローラ(49)は、垂直同期パルスVDを前記基準垂直同期パルスVDoに同期させる同期状態と同期させない非同期状態との間で切り換えるための同期/非同期切換え制御信号を垂直カウンタ(42)に供給する。
垂直カウンタ(42)は、上述の如く水平カウンタ(41)から供給される水平同期パルスHDに同期してカウントアップされ、その度に垂直カウンタ(42)からコンパレータ(47)へカウント値Vcountが出力される。そして、該カウント値が最大値格納用レジスタ(44)から供給された最大値Vmaxに達したときに、垂直カウンタ(42)からコンパレータ(47)、水平カウンタ(41)及びフィールドカウンタ(43)へ垂直同期パルスVDが出力されると共に、カウント値が“1”の値にリセットされて再び“1”の値からカウントアップが開始される。
フィールドカウンタ(43)は、上述の如く垂直カウンタ(42)から供給される垂直同期パルスVDに同期してカウントアップされ、その度にフィールドカウンタ(43)からコンパレータ(47)へカウント値Fcountが出力される。そして、該カウント値が最大値格納用レジスタ(44)から供給された最大値Fmaxに達したときに、カウント値が“1”の値にリセットされて再び“1”の値からカウントアップが開始される。
固体撮像素子(1)は、撮像面を構成する複数の画素の内、例えば8ライン中1ラインの割合で複数の画素の電荷を読み出す間引き読出しモードの設定が可能であって、モニタモードが設定されている状態では固体撮像素子(1)は間引き読出しモードに設定される。
上記デジタルスチルカメラにおいては、1垂直期間の内、露光時間を除く期間にサブパルスφSUBを固体撮像素子(1)に供給することによって露光時間が制御されており、モニタモードが設定されている状態では、1垂直期間に、一連のサブパルスφSUBが固体撮像素子(1)に供給されて画素(11)に蓄積された電荷が掃き捨てられた後、撮像面の露光が行なわれ、次の垂直期間に、前記露光によって画素(11)に蓄積された電荷の転送が行なわれると共に、転送された電荷からLCDに表示すべき表示画像を作成する処理(表示処理)が行なわれる。そして、更に次の垂直期間に、前記作成された表示画像がLCDに表示される。この一連の動作、即ち、露光、転送、表示画像の作成及び表示が1垂直期間ずつずらして繰り返されることによって、1/30秒の周期で画像が撮影されてLCDに表示されることになる。
又、各垂直期間に、転送によって得られる画像信号に基づいて露光時間やフォーカス調整値の演算が開始され、次の垂直期間に、前記演算が継続して行なわれて、該演算によって得られた露光時間及びフォーカス調整値の設定が行われる。
水平カウンタ(41)は、初期値“1”から駆動クロックに同期してカウントアップされ、図示の如くカウント値が最大値“3532”に達したときに、水平同期パルスHDを出力すると共に、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始する。この様に、水平カウンタ(41)は“1”から“3532”までカウントアップを繰り返し、カウント値が最大値“3532”に達する度に水平同期パルスHDを出力する。一方、垂直カウンタ(42)は、初期値“1”から前記水平同期パルスHDに同期してカウントアップされる。そして、前記水平カウンタ(41)のカウント値が225回目に最大値“3532”に達したとき、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始し、その後、カウント値が最大値“1798”に達したときに、水平カウンタ(41)は、水平同期パルスHDを出力すると共に、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始する。又、このとき、垂直カウンタ(42)のカウント値は最大値“226”に達しており、垂直カウンタ(42)は、垂直同期パルスVDを出力すると共に、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始する。
この様にして、モニタモードにおいては、148μ秒の周期で水平カウンタ(41)から水平同期パルスHDが出力され、該水平同期パルスHDの周期、即ち1Hの周期で固体撮像素子(1)の水平レジスタ(13)の電荷が出力されると共に、図12に示す如く1Hの周期でサブパルスφSUBが固体撮像素子(1)に供給されることになる。又、1/30秒の周期で垂直カウンタ(42)から垂直同期パルスVDが出力され、該垂直同期パルスVDに同期してLCDに画像が表示されることになる。
又、スチル動作において不要電荷の基板への掃き出しを水平走査期間に行なう撮像装置が提案されている(特許文献2参照)。
そこで本発明の目的は、画像撮影操作に応じて行なわれる露光の時間を固体撮像素子の水平レジスタからの電荷の出力周期に拘らず任意の時間単位で制御することが出来るデジタルスチルカメラ等の撮影装置を提供することである。
そして、上記撮影モードが設定されている状態で画像撮影操作が行なわれたときに水平同期信号の周期が変更され、所定時間の内、撮像面の露光時間を除く時間に変更後の周期でサブパルスが固体撮像素子に供給された後、撮像面の露光が行なわれる。この様に、画像撮影操作が行なわれたときに水平同期信号の周期を変更することによって、撮影モードにおいて水平レジスタから電荷が出力される周期に拘らず任意の時間単位で露光時間を制御することが出来る。
該具体的構成においては、水平同期信号発生回路に供給する水平カウント値を変更することによって水平同期信号の周期が変更される。
該具体的構成においては、画像撮影操作が行なわれたとき、水平同期信号の周期の変更前と変更後とで垂直同期信号の周期が同一となる所定の垂直カウント値が垂直同期信号発生回路に供給される。これによって、画像撮影操作前と同じ周期で垂直同期信号発生回路から垂直同期信号が発生することになり、該周期に、一連のサブパルスが固体撮像素子に供給された後に撮像面の露光が行なわれることになる。
本発明に係るデジタルスチルカメラは、図2に示す固体撮像素子(1)を具えており、該固体撮像素子(1)には、第1の位相を有する第1垂直転送パルスVφ1の入力端子8、第2の位相を有する第2垂直転送パルスVφ2の入力端子7、第3の位相を有する一対の第3垂直転送パルスVφ3A及びVφ3Bの入力端子6、5、第4の位相を有する第4垂直転送パルスVφ4の入力端子4、第5の位相を有する一対の第5垂直転送パルスVφ5A及びVφ5Bの入力端子3、2、及び第6の位相を有する第6垂直転送パルスVφ6の入力端子1が設けられている。
又、該固体撮像素子(1)には、一対の第1水平転送パルスHφ1A及びHφ1Bの入力端子21、16と、第1水平転送パルスを反転してなる一対の第2水平転送パルスHφ2A及びHφ2Bの入力端子22、17とが設けられている。
更に、該固体撮像素子(1)には、電子シャッタ動作を実行させるためのサブパルスφSUBの入力端子19が設けられている。
タイミングジェネレータ(4)では、後述の如くカウンタ(図示省略)を用いて第1垂直タイミングパルス、第2垂直タイミングパルス、一対の第3垂直タイミングパルス、第4垂直タイミングパルス、一対の第5垂直タイミングパルス、第6垂直タイミングパルス、電荷読出しパルス及びサブタイミングパルスが作成され、これらのパルスが垂直転送駆動回路(2)に供給される。又、駆動クロックを用いて一対の第1水平タイミングパルス及び一対の第2水平タイミングパルスが作成され、これらのパルスが水平転送駆動回路(3)に供給される。
垂直転送駆動回路(2)では、タイミングジェネレータ(4)から得られる電荷読出しパルス及び第1〜第6垂直タイミングパルスから第1〜第6垂直転送パルスVφ1、Vφ2、Vφ3A、Vφ3B、Vφ4、Vφ5A、Vφ5B及びVφ6が作成されると共に、サブタイミングパルスを増幅することによってサブパルスφSUBが作成され、作成されたパルスが固体撮像素子(1)に供給される。一方、水平転送駆動回路(3)では、タイミングジェネレータ(4)から得られる一対の第1水平タイミングパルス及び一対の第2水平タイミングパルスを増幅することによって一対の第1水平転送パルスHφ1A、Hφ1B及び一対の第2水平転送パルスHφ2A、Hφ2Bが作成され、これらのパルスが固体撮像素子(1)に供給される。
制御回路(8)は、画像処理回路(7)から固体撮像素子(1)の有効領域の画像信号(輝度信号)を取得して該画像信号の信号レベルを検出し、その検出結果に基づいて露光時間やフォーカス調整値を算出する。そして、その算出結果に応じてタイミングジェネレータ(4)や図示省略するレンズ駆動回路の動作を制御する。
該タイミングジェネレータは、24.5454MHzの駆動クロックに同期してカウントアップされる水平カウンタ(41)と、該水平カウンタ(41)から供給される水平同期パルスHDに同期してカウントアップされる垂直カウンタ(42)と、該垂直カウンタ(42)から供給される垂直同期パルスVDに同期してカウントアップされるフィールドカウンタ(43)とを具えている。前記水平カウンタ(41)には、前記垂直カウンタ(42)から垂直同期パルスVDが供給され、水平同期パルスHDと垂直同期パルスVDの同期がとられる。
更に、垂直カウンタ(42)には、1/30秒の周期で基準垂直同期信号VDoを出力するシグナルジェネレータ(SG)(45)が接続されると共に、図1に示す制御回路(8)からの制御信号に基づいて該垂直カウンタ(42)の動作を制御するコントローラ(48)が接続されており、該コントローラ(48)は、垂直同期パルスVDを前記基準垂直同期パルスVDoに同期させる同期状態と同期させない非同期状態との間で切り換えるための同期/非同期切換え制御信号を垂直カウンタ(42)に供給する。
又、前記コントローラ(48)には、シャッターボタン(9)が押下されたときに図1に示す制御回路(8)から水平カウンタ(41)によってカウントすべき最大値Hmax´及び垂直カウンタ(42)によってカウントすべき最大値Vmax´が供給され、該コントローラ(48)はこれらの最大値Hmax´、Vmax´をそれぞれ、水平カウンタ(41)及び垂直カウンタ(42)に供給する。
垂直カウンタ(42)は、上述の如く水平カウンタ(41)から供給される水平同期パルスHDに同期してカウントアップされ、その度に垂直カウンタ(42)からコンパレータ(47)へカウント値Vcountが出力される。そして、該カウント値が最大値格納用レジスタ(44)から供給された最大値Vmaxに達したとき、及びコントローラ(48)から供給された最大値Vmax´に達したときに、垂直カウンタ(42)からコンパレータ(47)、水平カウンタ(41)及びフィールドカウンタ(43)へ垂直同期パルスVDが出力されると共に、カウント値が“1”の値にリセットされて再び“1”の値からカウントアップが開始される。
フィールドカウンタ(43)は、上述の如く垂直カウンタ(42)から供給される垂直同期パルスVDに同期してカウントアップされ、その度にフィールドカウンタ(43)からコンパレータ(47)へカウント値Fcountが出力される。そして、該カウント値が最大値格納用レジスタ(44)から供給された最大値Fmaxに達したときに、カウント値が“1”の値にリセットされて再び“1”の値からカウントアップが開始される。
モニタモードが設定されたときの水平カウンタ(41)及び垂直カウンタ(42)の動作は、図11に示す従来の動作と同一であって、1ライン目から225ライン目までは、最大値格納用レジスタ(44)から水平カウンタ(41)に最大値“3532”が供給されて該最大値までカウントアップが繰り返され、226ライン目は最大値“1798”が供給されて該最大値までカウントアップされる。これによって、148μ秒の周期で水平カウンタ(41)から水平同期パルスHDが出力される。又、最大値格納用レジスタ(44)から垂直カウンタ(42)に最大値“226”が供給されて該最大値までカウントアップされる。これによって、1/30秒の周期で垂直カウンタ(42)から垂直同期パルスVDが出力される。
モニタモードが設定されている状態では、上述の如く出力される水平同期パルスHDの周期、即ち1Hの周期で固体撮像素子(1)の水平レジスタ(13)から電荷が出力されると共に、1Hの周期でサブパルスφSUBが固体撮像素子(1)に供給される。又、上述の如く出力される垂直同期パルスVDに同期してLCDに画像が表示される。
シャッターボタン(9)が押下されたとき、制御回路(8)は、100μ秒の単位で露光時間を算出すると共に、タイミングジェネレータ(4)に水平カウンタによってカウントすべき最大値Hmax´“2454”及び垂直カウンタによってカウントすべき最大値Vmax´“333”を供給する。ここで、水平カウンタの最大値Hmax´は1Hの時間が100μ秒となる値(Hmax´≒100μ秒×24.5454MHz)であり、垂直カウンタの最大値Vmax´は1Vの時間が1/30秒となる値(Vmax´≒1/30秒÷100μ秒)である。
図3に示すタイミングジェネレータのコントローラ(48)は、上述の如く制御回路(8)から供給された最大値Hmax´“2454”及びVmax´“333”をそれぞれ、水平カウンタ(41)及び垂直カウンタ(43)へ供給する。
水平カウンタ(41)は、初期値“1”から駆動クロックに同期してカウントアップされ、図示の如くカウント値が上述の如くコントローラ(48)から供給された最大値“2454”に達したときに、水平同期パルスHDを出力すると共に、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始する。この様に、水平カウンタ(41)は“1”から“2454”までカウントアップを繰り返し、カウント値が最大値“2454”に達する度に水平同期パルスHDを出力する。一方、垂直カウンタ(42)は、初期値“1”から前記水平同期パルスHDに同期してカウントアップされる。その後、垂直カウンタ(42)のカウント値が上述の如くコントローラ(48)から供給された最大値“333”に達したときに、垂直カウンタ(42)は、垂直同期パルスVDを出力すると共に、カウント値を“1”の値にリセットして再び“1”の値からカウントアップを開始する。
この様にして、シャッターボタン(9)が押下されたときには、100μ秒の周期で水平カウンタ(41)から水平同期パルスHDが出力され、該水平同期パルスHDの周期、即ち1Hの周期でサブパルスφSUBが固体撮像素子(1)に供給されることになる。又、1/30秒の周期で垂直カウンタ(42)から垂直同期パルスVDが出力され、該垂直同期パルスVDに同期して、後述の如く全画素取り込みモードが設定されることになる。
図示の如く、先ずステップS1にて露光時間を算出した後、ステップS2では、シャッターボタン(9)が押下されたか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS3に移行して、タイミングジェネレータ(4)に垂直転送駆動回路(2)に対するサブタイミングパルスの供給動作を実行させる。このとき、タイミングジェネレータ(4)の水平カウンタ(41)は、最大値格納用レジスタ(44)から供給される最大値Hmaxまでカウントアップを繰り返して、コンパレータ(47)から垂直転送駆動回路(2)に148μ秒の周期でサブタイミングパルスが供給され、これに応じて、垂直転送駆動回路(2)から固体撮像素子(1)に148μ秒の周期でサブパルスが供給されることになる。
上記デジタルスチルカメラにおいては、1垂直期間の内、露光時間を除く期間にサブパルスφSUBを固体撮像素子(1)に供給することによって露光時間が制御されており、モニタモードが設定されている状態では、1垂直期間に、一連のサブパルスφSUBが固体撮像素子(1)に供給されて画素(11)に蓄積された電荷が掃き捨てられた後、撮像面の露光が行なわれ、次の垂直期間に、前記露光によって画素(11)に蓄積された電荷の転送が行なわれると共に、転送された電荷からLCDに表示すべき表示画像を作成する処理(表示処理)が行なわれる。そして、更に次の垂直期間に、前記作成された表示画像がLCDに表示される。この一連の動作、即ち、露光、転送、表示画像の作成及び表示が1垂直期間ずつずらして繰り返されることによって、1/30秒の周期で画像が撮影されてLCDに表示されることになる。
又、各垂直期間に転送によって得られる画像信号に基づいて露光時間やフォーカス調整値の演算が開始され、次の垂直期間に、前記演算が継続して行なわれて、該演算によって得られた露光時間及びフォーカス調整値の設定が行われる。
例えば、上記実施の形態においては、シャッターボタン(9)が押下されたときに1Hの時間を100μ秒に変更しているが、100μ秒に限らず、任意の時間に変更することが可能である。
又、上記実施の形態においては、本発明を図2に示す6相駆動方式の固体撮像素子(1)を具えたデジタルスチルカメラに実施しているが、3相駆動方式の固体撮像素子や4相駆動方式の固体撮像素子を具えたデジタルスチルカメラに実施することも可能である。
(11) 画素
(12) 垂直レジスタ
(13) 水平レジスタ
(2) 垂直転送駆動回路
(3) 水平転送駆動回路
(4) タイミングジェネレータ
(41) 水平カウンタ
(42) 垂直カウンタ
(43) フィールドカウンタ
(48) コントローラ
(5) CDS/AGC回路
(6) A/Dコンバータ
(7) 画像処理回路
(8) 制御回路
(9) シャッターボタン
Claims (4)
- 固体撮像素子と、該固体撮像素子を駆動する駆動装置と、該駆動装置の動作を制御する制御装置とを具えており、前記固体撮像素子は、複数の画素からなる撮像面と、垂直方向に配列された複数列の画素の電荷を垂直方向に転送する複数の垂直レジスタと、これらの垂直レジスタによって転送された電荷を出力する水平レジスタとを具え、前記駆動装置は、水平同期信号を発生させる水平同期信号発生回路と、画素に蓄積された電荷を掃き捨てるためのサブパルスを水平同期信号の周期で前記固体撮像素子に供給するサブパルス供給回路とを具えている撮影装置であって、前記固体撮像素子の水平レジスタから水平同期信号の周期で電荷を出力する動作を含む一連の動作が繰り返される撮影モードの設定が可能であり、該撮影モードが設定されている状態で画像撮影操作が行なわれたとき、所定時間の内、撮像面の露光時間を除く時間に前記固体撮像素子に一連のサブパルスを供給することによって露光時間が制御される撮影装置において、前記制御装置は、画像撮影操作が行なわれたときに、前記露光時間となる前に発生する水平同期信号の周期を変更することを特徴とする撮影装置。
- 前記駆動装置の水平同期信号発生回路は、一定の周期でカウントアップされ、カウント値が外部から供給される水平カウント値に達したときに水平同期信号を発生させるものであり、前記制御装置は、前記画像撮影操作が行なわれたときに所定の水平カウント値を前記水平同期信号発生回路に供給する請求項1に記載の撮影装置。
- 前記所定時間は垂直同期信号の周期であって、前記駆動装置は、前記水平同期信号に同期してカウントアップされ、カウント値が外部から供給される垂直カウント値に達したときに垂直同期信号を発生させる垂直同期信号発生回路を具えており、前記制御装置は、前記画像撮影操作が行なわれたときに、水平同期信号の周期の変更前と変更後とで垂直同期信号の周期が同一となる所定の垂直カウント値を前記垂直同期信号発生回路に供給する請求項2に記載の撮影装置。
- 前記制御装置は、前記固体撮像素子への入射光の大きさに応じた露光時間を導出する露光時間導出回路を具えており、前記画像撮影操作が行なわれたとき、導出された露光時間だけ撮像面の露光が行なわれる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の撮影装置。
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