JP4974360B2 - 居眠り運転防止装置 - Google Patents

居眠り運転防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4974360B2
JP4974360B2 JP2007048014A JP2007048014A JP4974360B2 JP 4974360 B2 JP4974360 B2 JP 4974360B2 JP 2007048014 A JP2007048014 A JP 2007048014A JP 2007048014 A JP2007048014 A JP 2007048014A JP 4974360 B2 JP4974360 B2 JP 4974360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye opening
eye
driver
opening degree
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007048014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008210285A (ja
Inventor
裕二 松木
和則 志堂寺
貴行 峯山
理 植草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
UD Trucks Corp
Original Assignee
Kyushu University NUC
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC, UD Trucks Corp filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2007048014A priority Critical patent/JP4974360B2/ja
Publication of JP2008210285A publication Critical patent/JP2008210285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4974360B2 publication Critical patent/JP4974360B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、居眠り運転防止装置の改良に関するものである。
従来、車両運転者が眼を閉じている時間である閉眼時間を計測し、閉眼時間に応じて運転者に警報を出力することで居眠り運転を防止する居眠り運転防止装置がある。
特開平8−147584号公報
しかしながら、従来の居眠り運転防止装置においては、眼が閉じた時間に基づいて運転者の居眠りを判定するため、眼は完全に閉眼していないが、覚醒水準が低下している状態の場合、居眠り運転を防止する警報の出力が遅くなり、居眠り運転による事故等を招く確率が高くなってしまうという問題がある。
本発明においては、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する居眠り運転防止装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、運転者の眼を撮影する眼撮影手段と、撮影した眼の画像データを用いて眼の開き具合である開眼度を計測する開眼度計測手段と、計測した開眼度と運転者が覚醒した状態で計測した開眼度とから開眼率を演算する開眼率演算手段と、演算した開眼率に応じて運転者の覚醒の低下を判定する覚醒状態判定手段と、前記開眼率に応じて設定される反応時間の分布関数に基づいて反応時間以下で運転者が反応する確率を演算する反応時間演算手段と、前記開眼率に応じて判定される覚醒状態および前記反応時間以下で運転者が反応する確率に基づいて運転者への警告および車両の走行状態を制御する車両制御手段と、を備えたことを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第2の発明は、第1の発明において、前記開眼度は、移動平均値を用いて演算されることを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記移動平均開眼度の演算の前に、前記開眼度の計測データから眼が瞬きしている瞬目の時間の影響を除外するデータの補間を行うデータ補間手段を備えることを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明の何れか1つにおいて、覚醒状態判定手段は、前記開眼率が所定値以下の場合に運転者の覚醒が低下していると判定することを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第5の発明は、第1の発明〜第3の発明の何れか1つにおいて、前記車両制御手段は、前記開眼率が前記所定値以下となる状態が所定時間以上継続する場合に、前記確率を使って居眠り運転による危険を回避する危険回避制御を実施する危険回避手段を備えることを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第6の発明は、第5の発明において、前記危険回避手段は、車両の制動装置を制御して走行中の車両に制動力を作用させることを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第7の発明は、第1の発明〜第3の発明の何れか1つにおいて、前記開眼度計測手段は、運転者の少なくとも一方の眼の開眼度を計測することを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第8の発明は、第1の発明〜第7の発明の何れか1つにおいて、前記開眼度計測手段は、前記開眼度として、眼の目頭と目尻とを結ぶ直線の中点から直線に直交する上瞼と下瞼までの距離を計測することを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第9の発明は、第1の発明〜第7の発明の何れか1つにおいて、前記開眼度計測手段は、前記開眼度として、眼の上瞼と下瞼とで区画される面積である開眼面積を計測することを特徴とする居眠り運転防止装置である。
第1の発明では、計測した開眼度と運転者が覚醒した状態で計測した開眼度とから設定される開眼率を用いて運転者の覚醒低下の状態を判定し、判定に応じて運転者を覚醒するので、運転者の覚醒の状態を精度よく判定する。そして、この判定結果および反応時間以下で運転者が反応する確率に基づいて、運転者への警告および車両の走行状態を制御するので、居眠り運転を確実に防止すると共に、居眠り運転による事故の可能性を低減することができる。
第2の発明では、開眼度を移動平均値とすることで、開眼度に基づき算出される開眼率の算出精度を向上することができる
第3の発明では、瞬目中の開眼度を、瞬目前後の開眼度を用いて補間することによって、反応時間の推定や定量判定算出の精度を向上することができる
第4の発明では、運転者の開眼率が所定値以下の場合に運転者の覚醒が低下していると判定するので、運転者の覚醒低下を運転者の開眼度にかかわらず精度よく判定することができる
第5、6の発明では、車両の制動制御を行う危険回避手段を備えたので、運転者の覚醒が復帰しない場合にも居眠り運転に起因する事故を防止することが可能となる
第7の発明では、運転者の一方の眼の開眼度を測定するればよいので、コスト低減を図ることができる
第8、9の発明では、開眼度を容易に計測することができる
図1は、本発明の居眠り運転防止装置のシステム構成図を示す。
本発明のシステムは、運転者の少なくとも一方の眼を撮影するデジタルカメラ等からなる開眼度計測用データ取得部10と、取得した眼の画像データを用いて開眼度及び開眼率を演算し、開眼率から運転者の覚醒低下の状態を判定し、車両を制御するコントローラ100とからなる。
コントローラ100は、撮影した眼の画像データから開眼度を計測する開眼度計測部20と、計測する開眼度の精度向上のための瞬目時のデータを補間するデータ補間保管部30と、計測した開眼度から開眼率を演算する開眼率演算部40と、演算した開眼率に基づいて運転者の覚醒状態を判定する覚醒状態判定部50と、演算した開眼率に基づいて運転者の反応時間と反応時間以下で反応する確率とを演算する反応時間演算部60と、運転者の覚醒状態に応じて運転者への警告及び車両の走行状態を制御する車両制御部70とから構成される。
開眼度計測部20は、開眼度計測用データ取得部10が撮影した画像データをデジタル処理して開眼度D(pixel)を求める。ここで、開眼度Dの算出規定について図2を用いて説明する。開眼度Dは、眼の開き具合の指標であり、例えば、眼の目頭と目尻とを結ぶ直線の中点から直線に直交する方向での直線から上瞼及び下瞼までの距離の合計の長さ(開眼度の計測位置は、定位置とする必要があるが、目頭と目尻とを結ぶ直線の中点にこだわらなくてもよい)とする。開眼度Dの基準値としては、明らかに覚醒がはっきりしている状態、覚醒状態にある場合、例えば車両運転開始時の開眼度を基準値とする。ここで、開眼度Dは、左右の開眼度が同じと考えることができるため、少なくとも左右一方の眼の開眼度を測定すればよい。なお、開眼度として図3に示すように上瞼と下瞼とで区画される領域の面積である開眼面積を開眼度として用いてもよい。以下の説明においては、上瞼と下瞼との間の距離を用いて説明するが、開眼面積に適用することが可能であることはいうまでもない。
瞬目時データ補間部30は、眼の瞬き(以下、瞬目)による閉眼が覚醒状態の判定に影響するため、瞬目による開眼度のデータの補間を行う。開眼度のデータ取得中に瞬目が生じると図4に示すように一時的に開眼度が低下するようなデータとなる。この低下傾向を示す時間に応じて瞬目か否かを判断し、瞬目であれば、図5に示すような補間処理を行う。補間処理の方法としては、瞬目が生じる前後の開眼度のデータを用いて瞬目が生じなかった場合の開眼度を推定、補間する。
具体的には、以下の方法によりデータの補間を実施する。
瞬目時i(i=1,…,d)番目の開眼度のデータは、下式により瞬目期間の取得データを補間する。
なお、上式において、x_init:閉眼する直前の開眼度、x_current:閉眼が終了した直後の開眼度、d:閉眼状態において取得されたデータのフレーム数、を示す。
開眼率演算部40では、開眼度計測部20で計測した開眼度Dを基準値と比較して開眼率(%)を演算する。開眼率とは、前述したように運転者の覚醒がはっきりとした覚醒状態での眼の開眼度を基準として、測定時の眼の開眼度を百分率で示す指標であり、個々人の開眼度のバラツキを排除する効果もある。以下、開眼率EORの演算方法について説明する。
任意の時刻Tにおける開眼率EORは、下式で算出される。
ここで、EOR(T):時刻Tにおける開眼率、D(T):時刻Tにおける開眼度、Dawake:覚醒時の開眼度である。
但し、ここでの開眼度Dは瞬目時データ補間部30にて補間済みのものを用いる。また、測定誤差の影響を少なくするために下式に示すように開眼度は移動平均値として開眼率EORを算出しても良い。
ここで、T:測定時刻、Ta:解析開始時刻、Tb:解析終了時刻を表す。
このようにして演算された開眼率EORを用いて覚醒状態判定部50にて、運転者の覚醒状態を判定する。覚醒状態判定部50で行われる覚醒状態の判定は、図6、図7のフローチャートを用いて説明する。
本発明の居眠り運転防止装置は、眼の開眼率が運転者の覚醒の低下度合いを示す反応時間と一定の関係があることを発明者らが見出し、開眼率によって覚醒の低下状態を判定して運転者に警告や注意喚起を行い、覚醒状態に復帰させることを目的としている。ここで、開眼率EORを用いることにより、各運転者により開眼度Dが異なっても的確に運転者の覚醒低下の状態を判定することができるのである。
図8は、反応時間RTと開眼率EORとの関係を示すグラフであり、開眼率100%程度、すなわち覚醒状態にある場合に比して、開眼率EORが低下するほどに反応時間が遅くなる相関関係にあることが分かる。また発明者は、運転者の開眼率EORと反応時間RTの分布関数(CDF:Cumulative Distribution Function)との関係を実験的に見出した。この関係性を利用して、反応時間演算部60では、運転者の現在の開眼率を算出し,車の制御などで必要な反応時間に対して、運転者の反応時間を図8に示すようなグラフを用いて推定することが可能である。また、運転者が反応できる確率を推定することが図9に示すような図を用いて可能である。例えば、障害物への衝突時間が現車速と障害物までの距離から予測される場合には、その時の運転者の開眼率によって反応時間が遅れて衝突する確率値を推定することができる。したがって、本発明では、この開眼率に応じて運転者の覚醒の状態を推定し、その覚醒の低下状態に応じて、この状況を運転者に知らしめたり、車両制御を用いて覚醒状態に復帰させる手段を実施する。
次に、コントローラ100が実施する居眠り運転防止制御を図6、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まずステップS0では、瞬目時データ補間部30にて必要なパラメータ(ここで、x_last:1フレーム前に測定した開眼度、Flag:計測データの補間要否を表すフラグであり、「1」で補間不要、「0」で補間必要を示し、Frm:瞬目判断の閾値、E1:閉眼状態を判定する閾値、E2:閉眼後の開眼を判定する閾値を示す)の初期化を行う。
ステップS1では、開眼度計測用データ取得部10としてのデジタルカメラから画像データを取り込む。画像データの取得間隔は、演算する平均開眼率の精度に関連するため、必要な精度に応じて任意に設定すればよい。ステップS2では、取り込んだ画像データを画像処理して開眼度Dを計測する。
続くステップS3からステップS12において、瞬目による平均開眼度の演算精度悪化を除外するために、瞬目データの補間処理を行う。
以下に、瞬目データの補間処理について説明する。
計測時に瞬目が発生した場合、その瞬目によって閉眼している間の開眼度については、眠気によるものとは区別する必要がある。そのため、瞬目が発生した場合には、その間の開眼度については瞬目の直前の開眼度および瞬目が終了した直後の開眼度を用いて欠損したデータを補間する。
まずステップS3では、データ補間の必要性を表す状態指標フラグの状態を調べる。状態指標フラグが「1」の場合、補間は不要と判断してステップS9へ移行する。
ステップS9で現在より1フレーム前に測定した開眼度x_lastと現在測定した開眼度x_currentの差が閾値E1以下の場合には、ステップS12で現在より1フレーム前に測定した開眼度データx_lastを現在測定した開眼度データx_currentで置き換えてステップS13へ移行する。ステップS9で現在より1フレーム前に測定した開眼度x_lastと現在測定した開眼度x_currentの差が、閉眼状態となったか否かを判定する閾値E1(例えば1.4mm)より大きければ、ステップS10で状態指標フラグに「0」を格納する。ステップS11で、フレーム数dに初期値1を格納し、閉眼状態になる直前の開眼度のデータx_initを現在より1フレーム前に測定した開眼度データx_lastで置き換えてステップS1へ戻り処理を継続する。
ステップS3で状態指標フラグが「0」であれば、ステップS4に進み、閉眼後サンプリングされたフレーム数dと、瞬目判定つまり閉眼後何フレームまで開眼されれば瞬目と判定するかのフレーム数閾値Frm(例えば20フレーム)とを比較する。閉眼後のフレーム数dが閾値Frmよりも少なければ瞬目と判定してステップS5へ移行する。
ステップS5で閉眼状態になる直前の開眼度x_initと現在測定した開眼度x_currentの差が、閉眼した後、再び開眼したか否かを判定する閾値E2よりも大きければ、ステップS6で処理フレーム数dを1つカウントアップしてステップS1に戻り、処理を継続する。ステップS5で閉眼状態になる直前の開眼度x_initと現在測定した開眼度x_currentの差が閾値E2(例えば2.8mm)以下であれば、ステップS7で瞬目期間のデータを数式1で補間し、S8で状態指標フラグに「1」を格納してステップS13へ移行する。
もし、ステップS4で閉眼後サンプリングされたフレーム数dが閾値Frm以上であれば、ステップS8で状態指標フラグに「1」を格納してステップS13へ移行する。
続いてステップS13で、計測した開眼度Dの移動平均値を算出する。なお、移動平均を用いない場合は、ステップ4の処理を省き、代わりにその時刻の開眼度DをステップS14以降で用いても良い。ステップS14では、算出した移動平均開眼度と基準となる覚醒時の移動平均開眼度とから開眼率EORを演算する。開眼率EORは、ステップS13で演算した移動平均開眼度と覚醒状態での開眼度との比で算出される。
続くステップS15以下のステップでは、演算した開眼率EORを用いて、運転者の覚醒状態を判定し、覚醒の低下状態に応じた警報等を運転者に発する。
まずステップS15では、開眼率EORと第1所定値、例えば90%とを比較して、90%以下ではステップS16へ進み、90%を超えていればステップS17へと進む。ステップS17では、運転者ははっきりした覚醒状態にあると判定し、続くステップS26で警報の有無を確認し、警報が発せられていればステップS27で警報を解除してステップS1の画像データの取り込みに戻る。
ステップS16では、開眼率EORと第1所定値より小さい第2所定値、例えば80%とを比較し、80%以下ではステップS18へ進み、80%を超えていればステップS19へと進む。ステップS19では、運転者が軽度の覚醒低下状態にあるとして、1次警報を発する。1次警報としては、例えば、音声、音楽や警報音を鳴らすことにより運転者の覚醒を正常状態に復帰させる。
ステップS18では、開眼率EORを第2所定値より小さい第3所定値、例えば65%と比較して、65%以下ではステップS20に進み、65%を超えていればステップS21へ進む。
ステップS21では、運転者が中度の覚醒低下状態にあると判定して2次警報、例えば1次警報に加えて不快で耳障りな警告音を頻繁に発する。一方、ステップS20では、運転者が重度の覚醒低下状態にあるとして3次警報を発する。3次警報としては、例えば、2次警報に加えて、窓開け、シートベルトの巻き込みや、制動制御により車両を減速して運転者の覚醒を覚醒させる。
ステップS20に続くステップS22では、開眼率EORが第3所定値以下である、つまり睡眠している入眠状態と判断しうる状態の継続時間を所定時間と比較する。ここで所定時間は、例えば3秒である。3秒以下であれば、3次警報により3秒以内に覚醒状態に復帰したと判定でき、この場合にはステップS1に戻る。対して3次警報を発したにもかかわらず3秒を超えて覚醒状態に復帰しない場合には、居眠り運転による危険を回避する危険回避制御を、例えば以下のように実施する。
まずステップS23で運転者が重度の覚醒低下状態にあることを車両の運行管理者に連絡するとともに、続くステップS24で車両の制動装置を制御して車両を減速状態に移行する。同時に後続車への注意喚起のため、ハザードランプを点灯してもよい。そしてステップS25で車両が高速道路を走行している場合には、車速を法定最低速度まで減速して、その速度を維持する。法定最低速度の規定のない一般道路を走行している場合には停車状態まで車速を減速するようにしてもよい。また、車両が障害物へ接近し衝突までの時間が現車速と障害物までの距離から予測される場合には、反応時間演算部60で運転者の現開眼率EORから反応時間RTが遅れて衝突する確率値を下式にて推定することができる。
ここに、hRT[RT,EOR]:開眼率EORに対する反応時間の分布関数、fRT[t,EOR]:反応時間EORに対する反応時間の確率密度、RT:反応時間、t:時間を示す。
この値を使って事前に危険回避制御を実施することで、居眠り運転による事故の可能性を低減することができる。
ここで、式4で表される反応時間RTの分布関数について、図9で説明する。図中のグラフ(分布関数)は、ある反応時間RT以下で反応することが出来る確率を表している。例えば、このグラフは開眼率EORが65%のときの分布関数が、図中のグラフであるとする。このとき、1.2秒以下で反応できる確率は、57%であることが推定される。また、逆に100%から57%を引いた残余である43%は、反応時間RTが1.2秒より遅れる確率を表すことになる。
ステップS25に続くステップS28では、車両のメインスイッチのオンオフ状態を読み込み、オンであればステップS1に進み、居眠り運転防止制御を継続し、オフであれば制御を終了する。
したがって、本発明は、運転者の眼を撮影し、撮影した眼の画像データから開眼度を計測し、計測した開眼度と運転者が覚醒した状態で計測した開眼度とから開眼率を演算する。演算した開眼率を所定値と比較し、所定値以下の場合に運転者の覚醒が低下しているとして運転者を覚醒する居眠り運転防止装置であり、計測時の開眼度と基準となる覚醒時の開眼度とから演算する開眼率を用いて運転者の覚醒状態を判定することにより、運転者の覚醒低下をより精度よく判定し、この判定結果により運転者を覚醒させることで、確実に居眠り運転を防止することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本実施形態の居眠り運転防止装置のシステム構成図である。 開眼度の説明図である。 開眼面積を説明する図である。 瞬目を説明する図である。 計測データの補間を説明する図である。 居眠り運転防止制御を説明するフローチャートである。 居眠り運転防止制御を説明するフローチャートである。 反応時間RTと開眼率EORとの関係を示す図である。 反応時間RTの分布関数を説明する図である。
符号の説明
D:開眼度
EOR:開眼率
10:開眼度計測用データ取得部
20:開眼度計測部
30:瞬目時データ補間部
40:開眼率演算部
50:覚醒状態判定部
60:反応時間演算部
70:車両制御部
100:コントローラ

Claims (9)

  1. 運転者の眼を撮影する眼撮影手段と、
    撮影した眼の画像データを用いて眼の開き具合である開眼度を計測する開眼度計測手段と、
    計測した開眼度と運転者が覚醒した状態で計測した開眼度とから開眼率を演算する開眼率演算手段と、
    演算した開眼率に応じて運転者の覚醒の低下を判定する覚醒状態判定手段と、
    前記開眼率に応じて設定される反応時間の分布関数に基づいて反応時間以下で運転者が反応する確率を演算する反応時間演算手段と、
    前記開眼率に応じて判定される覚醒状態および前記反応時間以下で運転者が反応する確率に基づいて運転者への警告および車両の走行状態を制御する車両制御手段と、
    を備えたことを特徴とする居眠り運転防止装置。
  2. 前記開眼度は、移動平均値を用いて演算されることを特徴とする請求項1に記載の居眠り運転防止装置。
  3. 前記移動平均開眼度の演算の前に、前記開眼度の計測データから眼が瞬きしている瞬目の時間の影響を除外するデータの補間を行うデータ補間手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の居眠り運転防止装置。
  4. 覚醒状態判定手段は、前記開眼率が所定値以下の場合に運転者の覚醒が低下していると判定することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の居眠り運転防止装置。
  5. 前記車両制御手段は、前記開眼率が前記所定値以下となる状態が所定時間以上継続する場合に、前記確率を使って居眠り運転による危険を回避する危険回避制御を実施する危険回避手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の居眠り運転防止装置。
  6. 前記危険回避手段は、車両の制動装置を制御して走行中の車両に制動力を作用させることを特徴とする請求項5に記載の居眠り運転防止装置。
  7. 前記開眼度計測手段は、運転者の少なくとも一方の眼の開眼度を計測することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の居眠り運転防止装置。
  8. 前記開眼度計測手段は、前記開眼度として、眼の目頭と目尻とを結ぶ直線の中点から直線に直交する上瞼と下瞼までの距離を計測することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の居眠り運転防止装置。
  9. 前記開眼度計測手段は、前記開眼度として、眼の上瞼と下瞼とで区画される面積である開眼面積を計測することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の居眠り運転防止装置。
JP2007048014A 2007-02-27 2007-02-27 居眠り運転防止装置 Expired - Fee Related JP4974360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007048014A JP4974360B2 (ja) 2007-02-27 2007-02-27 居眠り運転防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007048014A JP4974360B2 (ja) 2007-02-27 2007-02-27 居眠り運転防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008210285A JP2008210285A (ja) 2008-09-11
JP4974360B2 true JP4974360B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39786505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007048014A Expired - Fee Related JP4974360B2 (ja) 2007-02-27 2007-02-27 居眠り運転防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4974360B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10262219B2 (en) 2016-04-21 2019-04-16 Hyundai Motor Company Apparatus and method to determine drowsiness of a driver

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5167027B2 (ja) * 2008-08-19 2013-03-21 トヨタ自動車株式会社 瞬き状態検出装置
JP5243949B2 (ja) * 2008-12-25 2013-07-24 大阪瓦斯株式会社 開放型燃焼機器
JP5321303B2 (ja) * 2009-07-10 2013-10-23 株式会社豊田中央研究所 居眠り判定装置及びプログラム並びに警報出力装置及びプログラム
JP6024231B2 (ja) * 2012-06-18 2016-11-09 アイシン精機株式会社 状態判定装置、運転支援システム、状態判定方法及びプログラム
JP5871290B2 (ja) * 2014-04-11 2016-03-01 学校法人 名古屋電気学園 コミュニケーションシステムおよび瞬き判定方法
DE102015200697A1 (de) 2015-01-19 2016-07-21 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Erkennen von Sekundenschlaf eines Fahrers eines Fahrzeugs
DE102015211443A1 (de) * 2015-06-22 2016-12-22 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Bereitstellen eines Bezugsniveaus für eine Augenöffnungsweite
JP2017076180A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 いすゞ自動車株式会社 状態判定装置
JP6330867B2 (ja) * 2016-08-16 2018-05-30 マツダ株式会社 運転支援装置
WO2019123569A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 日本電気株式会社 眠気推定装置、眠気推定方法、および眠気推定プログラム記録媒体
WO2020174601A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 三菱電機株式会社 覚醒度推定装置、自動運転支援装置および覚醒度推定方法
JP7328089B2 (ja) 2019-09-05 2023-08-16 トヨタ自動車株式会社 閉眼判定装置
WO2023175540A1 (en) * 2022-03-18 2023-09-21 Gentex Corporation Systems and methods for eye gaze based alertness measurement

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2836238B2 (ja) * 1990-11-07 1998-12-14 日産自動車株式会社 運転車の眼位置検出装置及び状態検出装置
JP3395344B2 (ja) * 1994-04-20 2003-04-14 日産自動車株式会社 画像処理装置およびそれを用いた居眠り警報装置
CN100506147C (zh) * 2001-06-13 2009-07-01 康普麦迪克斯有限公司 用于监测意识的方法和设备
JP2004192552A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Nissan Motor Co Ltd 開閉眼判定装置
JP2005162173A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Fujitsu Ten Ltd 車両制御システム
JP4622439B2 (ja) * 2004-10-13 2011-02-02 日産自動車株式会社 覚醒度判定装置
JP4725096B2 (ja) * 2004-12-21 2011-07-13 日産自動車株式会社 覚醒度判断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10262219B2 (en) 2016-04-21 2019-04-16 Hyundai Motor Company Apparatus and method to determine drowsiness of a driver

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008210285A (ja) 2008-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4974360B2 (ja) 居眠り運転防止装置
JP4400624B2 (ja) 居眠り防止装置及び方法
JP5287875B2 (ja) 生体状態推定装置及び車両制御装置
JP3183161B2 (ja) 覚醒度推定装置
JP5078815B2 (ja) 開眼度推定装置
JP5447657B2 (ja) 生体状態判定装置
JP4788624B2 (ja) 不注意警告装置、不注意警告装置の車両機器制御方法及び車両制御装置のプログラム
JP4967559B2 (ja) 居眠り運転防止装置及びプログラム
CN109716411B (zh) 用以监测驾驶员的活动水平的方法和设备
JP4612943B2 (ja) 車両用の覚醒度推定装置および覚醒度推定方法
JP6707969B2 (ja) 覚醒度判定装置
JP6973928B2 (ja) 瞼開閉判定装置および眠気検知装置
JP2017219885A (ja) 乗員状態監視装置
JP6399311B2 (ja) 居眠り検知装置
JP2018133007A (ja) 警報装置
JP3509839B2 (ja) 覚醒度推定装置
JP2008197916A (ja) 車両用居眠り運転防止装置
KR102433668B1 (ko) 운전자 모니터링 시스템 및 그 방법
JP2009266100A (ja) ドライバ状態推定装置及びプログラム
JP5447335B2 (ja) 報知システム
JP5050794B2 (ja) 眠気検知装置、眠気検知方法
JP6565305B2 (ja) 車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置
JP6977589B2 (ja) 車両用警報装置
WO2021014939A1 (ja) 眠気推定情報補正装置、眠気推定装置、眠気推定情報補正方法、眠気推定方法および記録媒体
JP3812355B2 (ja) 運転注意力検出装置および居眠り運転検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4974360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees