JP4974303B2 - 色変換情報生成装置、色変換情報生成方法およびプログラム - Google Patents

色変換情報生成装置、色変換情報生成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子画像および電子コンテンツの色を変換する際に、変換の内容と結果とを表示する装置、方法およびプログラムに関する。
電子画像ファイルの色を変換する技術は従来、多く知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
これは、電子画像における色が印刷物の色とは異なり、数値によって定義されかつ操作できるので、容易に変換できることが1つの理由である。
また、近年、電子機器のディスプレイや電子ファイルのカラー化が進み、電子ファイルを作成する際に、様々な色を用いて容易にデザインすることができるので、デザインを支援する技術の需要が伸びているという背景もある。
特に、近年は、様々な色覚特性に対して見やすい配色を行う「カラーユニバーサルデザイン」の考えが普及しつつあり、デザイナの嗜好に偏らず、一定のルールに従った配色案を作成するためにも、自動的に色を変換する技術が求められている。
神祐介、村上存著「多様な色覚特性に対する識別性を考慮した色のユニバーサルデザイン手法」ヒューマンインタフェースシンポジウム2005、pp.245−248、2005年
従来の色変換を行うツール等は、変換した結果の画像のみを提示するものが多い。色は視覚情報であるので、結果画像の提示は当然必要である。しかし、どの色がどのように変換されたかという変換処理内容の解釈は、ユーザに任せている。
実際に、ビジネスでデザインが行われる際に、デザイナは、デザインを注文した顧客に対し、言葉によってデザインの説明を行う必要がある。また、製品のデザインに関わるデザイナは、色に詳しいデザイナだけではないことも多い。
たとえば、ウェブコンテンツを作成する場合、コンテンツ作成を取りまとめるディレクタやプロデューサ等も参加し、カラーデザインに関して、互いに言葉でコミュニケーションする必要がある。その際に、色変換ツールによる変換処理内容を言葉で説明できないと、なぜその配色案を採用したかという説明ができない。
特に、自動での色変換技術は、非常に高度な数値計算によって行われている場合が多いが、最終的には、ツールのユーザが「色がどのように変化したのか」を把握できなくてはならない。
本発明は、色変換処理の内容を、一般的に使用される色の用語を用い、平易な文書に置き換えて提示することができる色変換情報生成装置、色変換情報生成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の色変換情報生成装置は、画像を電子的に取得する画像取得手段と、画像上の色を変換する色変換手段と、色変換された画像を表示する画像表示手段と、色変換前の画像と色変換後の画像とについて、画像の所定のピクセルのRGB値を、明度、彩度、色相からなる色属性に従って、明度値、彩度値、色相値に変換する色空間変換手段と、明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、上記色名の修飾語とが対応付けられている情報を格納している色名データベースと、上記色名データベースに格納されている上記明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、その修飾語とが対応付けられている情報を参照し、色変換前の画像と色変換後の画像とにおける各ピクセルの明度値、彩度値、色相値に応じて、上記ピクセルに色名を付与する色名付与手段と、色変換前の画像における所定のピクセルの明度値、彩度値、色相値と、色変換後の画像における対応するピクセルの明度値、彩度値、色相値とのそれぞれの差分を検出する差分検出手段と、上記色名付与手段が付与した色名のうちで、上記差分検出手段が検出した差分が0でないピクセルに対応する色名を抽出する変換色の色名抽出手段と、上記差分検出手段が上記差分を検出したピクセルの画像上における相対的な位置を判定する相対位置判定手段と、変換された色について、その色属性と、その変換量と、その変換方向とを判定する変換量判定手段と、上記変換色の色名抽出手段が抽出した色名、上記相対位置判定手段が判定した相対位置、上記変換量判定手段が判定した上記変換量、変換方向を、文字情報に置き換えることによって、文書を生成する文書生成手段とを有する。
本発明は、画像を構成するピクセルの色を変換した際に、その変換対象であるピクセルの画像上での位置、色名、変換属性、変換量、変換方向を、文書に置き換えて表示等するので、より客観的である言語情報によって色の変換状態を示すことができ、したがって、ユーザが色変換の結果を把握し易く、人に伝える際にも有効であるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である色変換情報生成装置100の構成を示すブロック図である。
色変換情報生成装置100は、PC内で単独動作するアプリケーションとして実施される。
色変換情報生成装置100は、画像取得手段11と、色変換手段12と、画像表示手段13と、色空間変換手段14と、色名データベース15と、色名付与手段16と、差分検出手段17と、相対位置判定手段18と、変換色の色名抽出手段19と、変換量判定手段20と、文書生成手段21と、文書表示手段22とを有する。
画像取得手段11は、画像を電子的に取得し、記憶装置に記憶する手段である。色変換手段12は、画像上の色を変換し、記憶装置に記憶する手段である。画像表示手段13は、色変換された画像を表示する手段である。
色空間変換手段14は、色変換前の画像と色変換後の画像とについて、画像の所定のピクセルのRGB値を、明度値、彩度値、色相値に変換し、記憶装置に記憶する手段である。つまり、色空間変換手段14は、色の見えの3属性(明度、彩度、色相)で表示できる色空間に変換する手段である。
色名データベース15は、L値、C値、H値の範囲と、色名と、色名の修飾語とが対応付けられている情報を格納している。つまり、色名データベース15は、明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、上記色名の修飾語とが対応付けられている情報を格納している。
色名付与手段16は、色名データベース15に格納されている上記L値、C値、H値の範囲と、色名と、その修飾語とが対応付けられている情報を参照し、色変換前の画像と色変換後の画像とにおける各ピクセルのL値、C値、H値に応じて、上記ピクセルに色名を付与し、記憶装置に記憶する。つまり、色名付与手段16は、色名データベース15に格納されている上記明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、その修飾語とが対応付けられている情報を参照し、色変換前の画像と色変換後の画像とにおける各ピクセルの明度値、彩度値、色相値に応じて、上記ピクセルに色名を付与し、記憶装置に記憶する。
差分検出手段17は、色変換前の画像におけるL値、C値、H値と、色変換後の画像におけるL値、C値、H値とのそれぞれの差分を検出する。差分検出手段17は、検出した差分を、変換量判定手段20に送る。
相対位置判定手段18は、色が変換されたピクセルが存在している画像上の相対的な位置を判定し、記憶装置に記憶する手段である。
変換色の色名抽出手段19は、色名付与手段16が付与した色名のうちで、差分検出手段17が検出した差分が0でないピクセルに対応する色名を抽出し、記憶装置に記憶する手段である。
変換量判定手段20は、変換された色について、差分検出手段17を参照して、色の属性(たとえば、明度、彩度、色相)と、その変換量と、色の属性の変換方向とを判定し、記憶装置に記憶する手段である。
文書生成手段21は、色名付与手段16が付与した色名、相対位置判定手段18が判定した相対位置、変換量判定手段20が判定した上記変換量、変換方向を、文書として生成する手段である。
文書表示手段22は、文書生成手段21が生成した文書を表示する手段である。
図2は、色変換情報生成装置100における処理を示すフローチャートである。
S1で、画像取得手段11は、電子画像ファイルを取得し、画像の全てのピクセルについて、RGB値(赤成分R、緑成分G、青成分B)を取得する。また、画像における各ピクセルの位置も取得する。
図3は、画像取得手段11が取得した画像例と、画像取得手段11が取得した画像が、色変換手段12によって色変換され、画像表示手段13に表示されている例と、画像取得手段11が取得した画像のピクセルのRGB値の例と、画像取得手段11が取得した画像のRGB値について、色変換手段12が色変換した例とを示す図である。
図3(a)は、画像取得手段11が取得した画像(以下、「オリジナル画像」と呼ぶ)の例を示す図である。図3(c)は、その各ピクセルのRGB値を示す図である。この例では、単純に2×2ピクセルの図として示してある。なお、上記2×2ピクセルの代わりに、数ピクセル×数ピクセル、数十ピクセル×数十ピクセル、数百ピクセル×数百ピクセル、数千ピクセル×数千ピクセル等、所望の領域を使用するようにしてもよい。
図3(c)に示すように、ピクセル位置は、縦の座標v、横の座標hで示されている。
図4は、実施例1における色空間変換手段14による処理の例を示す図である。
ピクセル番号は、画像の左上のピクセルから、図4に示す順序で、全ピクセルに割り当てた通し番号である。図3(a)に示す2×2ピクセルの画像の例では、ピクセル番号は、(1)〜(4)が割り当てられている。各ピクセルのRGB値の情報と、位置情報とは、色変換手段12に送られる。
S2で、色変換手段12が、画像取得手段11から送られた画像の色を、ある規則に従って、異なる色に変換する。変換規則については、従来から様々な方法が提案され(上記非特許文献1参照)、どのような変換方法を用いてもよい。
図3(b)は、色が変換された例を示す図である。
図3(d)の表に示すように、RGB値がオリジナル画像のものとは異なっている。オリジナル画像の色情報と、色変換処理後の色情報との2種類の情報が、画像表示手段13と色空間変換手段14とに送られる。
S3で、オリジナル画像の色情報および色変換処理後の色情報のそれぞれについて、色空間変換手段14が、色の見えの3属性(明度、彩度、色相)から構成される色空間への変換を行う。ここでは、RGB値を明度(明るさ)成分(L値)と、色み成分(a値、b値)との3つの値を持つL表色系へ変換し、その表色系を用いて、彩度を示すC値と色相を示すH値とを求める。Lと、a、bとは、互いに独立した軸である。L値は、0〜100の範囲で変化し、値が大きいほど明るいことを示す。L=0であれば、黒であり、L=100であれば、白である。色見を示すa値は、赤と緑との間で変化し、正の値であれば、赤みが強いことを示し、負の値であれば、緑みが強いことを示す。色見を示すb値は、青と黄との間で変化し、正の値であれば、黄みが強いことを示し、負の値であれば、青みが強いことを示す。
=0、b=0であれば、色みが無い状態、すなわち灰色になる。C値が0であれば、灰色であり、値が大きくなるにつれて、鮮やかな色になる。Cの最大値は、色によって異なる。H値は、角度で示され、0°で、およそ赤色になり、黄色、緑、青、紫と変化し、一周すると、再び赤に戻る。
図5は、各ピクセルのRGB値が、L値、C値、H値に変換された様子を示す図である。
値、C値、H値の3種類の情報は、差分検出手段17、色名付与手段16にそれぞれ送られる。
S4で、色空間変換手段14から送られたオリジナル画像と色変換結果画像とのそれぞれについて、各ピクセルのL値、C値、H値と、色名データベース15の情報とに基づいて、色名付与手段16が、色名による新たなマップdSを作成する。
色名データベース15は、L値、C値、H値の範囲によって分類される色名と、その修飾語の情報とを有する。
図6(a)は、画像取得手段11が取得した画像について、色名付与手段16が付与した色名を示す図である。
図6(b)は、色名データベース15に予め登録されている色相の名前と色相角Hとの関係を示す模式図である。図6(b)に示す例では、色相角H(0〜360°)を10等分し、これら等分された各色相角に、「赤」、「橙」、「黄」、「黄緑」、「緑」、「青緑」、「青」、「青紫」、「紫」、「赤紫」の10色相が対応され、色名データベース15に予め登録されている。
図6(c)は、色名データベース15に予め登録されている形容詞と、明度Lと彩度Cとの関係を示す模式図である。図6(c)に示すように、それぞれの色相で明度Lを3等分し、彩度Cを0から最大彩度の間で3等分し、これらの組み合わせによって、「鮮やかな」「淡い」「暗い」「くすんだ」等の形容詞が命名される。図6(b)に示す例は、色相が「赤」であるときの明度と彩度とを分類した例である。
図6(b)に示すように、同じ形容詞で命名されている領域が複数存在してもよい。また、上記実施例において、それぞれの色相で明度Lを3等分し、彩度Cを0から最大彩度の間を3等分しているが、これらを3等分ではなく、より細かく区切るようにしてもよい。なお、無彩色の場合は、明度Lを3等分した「黒」、「灰」、「白」の3種類で表現する。この場合も、必ず3等分に区切る必要はなく、より細かく区切るようにしてもよい。
なお、色名データベース15における色名情報は、数字情報によって調整され、ひも付けられたものである。図6(d)は、色名データベース15の持つ情報の例を示す図である。色名付与手段16が付与した色名の情報は、実際は、色名データベース15の数字情報である。
色名付与手段16は、色空間変換手段14から送られたオリジナル画像と、色変換結果画像とのそれぞれについて、各ピクセルのL値、C値、H値と、色名データベース15に格納されている情報とに基づいて、各ピクセルに色名と修飾語とを、当該ピクセルに付与する。たとえば、0°≦H<36°の場合、図6(a)に示すように、「赤」であり、かつ33≦L<66、72≦C≦108の範囲にあれば、図6(b)に示すように、「鮮やかな」という修飾語が付与され、それらを合わせて「鮮やかな赤」という色名が付与される。
図7は、色名付与手段16による処理の結果を示す図である。
図4に示すオリジナル画像の各ピクセル(ピクセル番号)に対応する色名を、図7に示してある。なお、色名データベース15では、それぞれの色名のL値、C値、H値が範囲で指定されているので、電子的な画像によく見られる小さな数値の違いは、同じ色名であるとして割り振られている。
上記処理によって付与された色名の情報は、変換色の色名抽出手段19に送られる。
S5で、差分検出手段17は、色空間変換手段14から送られたオリジナル画像におけるL値、C値、H値と、変換結果画像におけるL値、C値、H値とについて、それぞれの差分を求める。以下の計算は、各ピクセルについて行われる。
値の差分dL=(色変換処理後のL値)−(オリジナル画像のL値)、
値値の差分dC=(色変換処理後のC値)−(オリジナル画像のC値)、
H値の差分dH=(色変換処理後のH値)−(オリジナル画像のH値)、
(但し、dH≧180のときに、dH=dH−360)。
図8は、差分検出手段17がマップdSを作成する方法の例を示す図である。
差分検出手段17は、各ピクセルにおける差分dL、dC、dHについて、どれか1つでも0でなければ、すなわち、何らかの値が変化していれば、図8に示すマップdSにおける対応するピクセル位置を1とし、全てが0であれば、図8に示すマップdSにおける対応するピクセル位置を0とし、マップdSを作成する。このマップdSの情報は、相対位置判定手段18に送られる。また、差分dL、dC、dHの情報は、変換量判定手段20に送られる。
S6で、色名付与手段16が付与した色名のうちで、差分検出手段17が検出した差分が0でないピクセルに対応する色名を、変換色の色名抽出手段19が抽出する。
図8において、マップdSが1である位置は、「左上」と「右下」とであり、「左上」の位置、「右下」の位置の色名を、図6(b)を参照して探す。「左上」の位置の色は、上記のように「鮮やかな赤」であり、「右下」の位置の色は、上記のように「鮮やかな緑」である。つまり、「左上」と「鮮やかな赤」とが対応つけられ、「右下」と「鮮やかな緑」とが対応付けられる。変換対象である色の色名情報は、文書生成手段21に送られる。
S7で、差分検出手段17から送られたマップdSの情報に基づいて、相対位置判定手段18が、色変換が行われた位置を判定する。
ここでの「位置」は、画像全体から見た相対的な位置であり、画像の「左上」、「右上」、「左下」、「右下」の4ヶ所のうちで、どの位置にあるかを判定する。
図8に示すマップdSは、図3(a)に示す2×2ピクセルの画像であるが、他の画像の場合でも、画像の縦サイズをVsizeピクセル、横サイズをHsizeピクセルとし、全ピクセル数をNピクセル(N=Vsize×Hsize)とすると、それぞれのピクセル番号(n=1,2,3,…,N)について、次のように処理する。
つまり、n/Hsizeの余りRが、R<Vsize/2であるときに、
Hsize×R<n≦Hsize/2+Hsize×Rであれば、「左上」であると判断し、
Hsize/2+Hsize×R<n≦Hsize×(R+1)であれば、「右上」であると判断する。
また、n/Hsizeの余りRが、R≧Vsize/2であるときに、
Hsize×R<n≦Hsize/2+Hsize×Rであれば、「左下」であると判断し、
Hsize/2+Hsize×R<n≦Hsize×(R+1)であれば、「右下」であると判断する。
図8に示す例では、色が変換されたピクセルのうちで、(v=1,h=2)(ピクセル番号(1))を、「左上」であると判定し、(v=2,h=2)(ピクセル番号(4))を、「右下」であると判定する。色が変換されたピクセルの情報と、その相対的な位置の情報とは、変換量判定手段20と変換色の色名抽出手段19とに送られる。
S8、S9で、変換量判定手段20は、相対位置判定手段18から受信した色変換の位置情報マップdSで、0でない各ピクセルについて、差分検出手段17から受信した差分dL、dC、dHのそれぞれについて、差分dLが0でなければ、「明度が変わった」と判定し、dCが0でなければ、「彩度が変わった」と判定し、dHが0でなければ、「色相が変わった」と判定する。
そして、差分dL、dC、dHの値が、プラスであるのかマイナスであるのかに応じて、文書表示手段22が表示する表現が変わるようにする。色の属性の変換量を、ここでは、L値、C値、H値の絶対値とし、変換方向は、文書によって表現する。明度と彩度との場合、プラス方向に変化すれば、「変換量」+「上げた」の情報を生成し、マイナス方向に変化すれば、「変換量」+「下げた」の情報を生成する。たとえば、差分dL=−10であれば、「10」+「下げた」という情報が生成される。色相の場合、プラスでもマイナスでも「変換量」+「回転した」という情報を生成する。
上記のように処理された色の属性、変換量、変換方向の情報が、文書生成手段21に送られる。
S10で、これまでの処理で生成された情報を、文書生成手段21が、1つの文章になるように組み立て、文書表示手段22が表示する。文書生成手段21において、これまでの処理手段で数字情報として処理されてきた情報が、文字情報に置き換えられる。文字情報の組み立て方は、
“位置情報”+“色名”+“属性”+“変換量”+“変換方向”+“文末”
となるようにする。なお、属性が2種類以上あれば、文末の前に、明度、彩度、色相の順にそれぞれ表示する。図3(a)から(b)への色変換処理については、たとえば、以下のように表現する。
“左上の”“鮮やかな赤の”“明度を”“10”“下げ”“ました。”
“右下の”“鮮やかな緑の”“明度を”“10”“下げ”“色相を”“5”“°回転し”“ました。”
これを以下のような文章として表示する。
“左上の鮮やかな赤の明度を10下げました。”
“右上の鮮やかな緑の明度を10下げ色相を5°回転しました。”
なお、“位置情報”+“色名”の部分が同じになる文章では、2回目以降を表示しない。これによって、同じ文章がピクセル毎に表示されることを防ぐ。
なお、色変換手段12が何も変換しなければ、「変換は行われませんでした。」と表示する。
また、S10で、画像表示手段13が、色変換手段12から送られた色変換結果の画像を表示する。すなわち、図3(b)に示す図が表示される。なお、色変換手段12が、色を変換しなければ、オリジナル画像をそのまま表示する。
画像取得手段11は、RGB値を取得するが、他の指標を取得するようにしてもよい。たとえば、HTMLファイルを取得する場合、色を表すタグを取得するようにしてもよい。
画像表示手段13は、色変換結果の画像を表示するが、たとえばオリジナル画像と色変換結果の画像とを2枚並べて表示する等、表示形式は、どのような形であってもよい。
色空間変換手段14が、RGB値をL値に変換するが、色の3属性を数値で表せるものであれば、HSV色空間等、他の空間を用いるようにしてよい。
上記実施例では、色名データベース15の分類は、L値、C値、H値に基づいているが、色の3属性を数値で表せるものであれば、HSV色空間等、他の色空間を用いるようにしてよい。他の色空間であってもよいが、色を文書で表現することに適した色空間を使用することが望ましい。
色名データベース15が持つ色相は、必ずしも10種類にする必要はなく、無彩色も3種類である必要はない。他の分類基準にすることによって、上記各種類の数が異なってもよい。分類基準だけでなく、形容詞の種類についても、他の基準(たとえば、“JIS Z 8102:2001「物体色の色名」日本工業標準調査会 審議(日本規格協会発行)” や“JIS Z 8110:1995「色の表示方法−光源色の色名」日本工業標準調査会 審議(日本規格協会発行)”)を使用するようにしてよい。ただし、形容詞による分類を踏まえた全色名数が、100を超えないことが望ましい。
相対位置判定手段18は、変換対象色の位置を4種類に分類しているが、他の方法を用いるようにしてもよい。たとえば「上3分の1」等の表現も可能である。
差分検出手段17は、オリジナル画像と色変換結果の画像との差分を、L値、C値、H値の差分によって算出するが、他の色空間であってもよい。この場合、その情報が送られる変換量判定手段20で、その色空間に対応する文書を作成する。たとえば、R値、G値、B値によって差分を取った場合、文書生成手段21で生成される文書は、“R成分を上げました”“赤み成分を上げました”等の表現にする。
変換量判定手段20は、色相の変換方法がプラスでもマイナスでも同じ結果が出力されるようにしているが、オリジナル画像のHがどの値であるのか、すなわちどの色相であるのかによって出力を変えるようにしてもよい。たとえば、オリジナル画像上のHが−72°≦H≦72°(紫、赤紫、赤、橙)であるときに、0°<dH≦+90°であれば、「黄色方向に回転させる」というように表現を変えるようにしてもよい。
文書生成手段21が生成する文書は、上記単語を必ずしも使用する必要はない。たとえば、明度を「明るさ」、彩度を「鮮やかさ」等のように、表現を変えるようにしてもよい。また、上記実施例では、変換量の数値(差分dL、dC、dHのそれぞれの絶対値)を表示しているが、他の指標の数値であってもよく、数値による表示を行わなくてもよい。
文書表示手段22は、生成された文書に、色変換結果の色名を加えで表示するようにしてもよい。色変換結果の画像に対する色名を、色名付与手段16が付与するので、色変換結果の画像に対する色名の情報を加えることによって、変換後の色名を表示することができる。たとえば、
“左上の鮮やかな赤の明度を10下げ、暗い赤になりました。”
という文書に表示することも可能である。
なお、上記実施例において、数字情報が文字情報に置き換えられる点に特徴がある。つまり、画像取得手段11〜変換量判定手段20で扱う情報は、数字情報であり、この数字情報が、文書生成手段21で初めて文字情報に置き換えられる。
また、上記実施例において、文書表示手段22を設ける代わりに、または文書表示手段22とともに、文書生成手段21が生成した文書を音声で知らせる手段を設けるようにしてもよい。上記実施例において、文書表示手段22を設ける代わりに、または文書表示手段22とともに、文書生成手段21が生成した文書をプリントするプリンタを設けるようにしてもよい。
そして、上記実施例における各手段を工程に置き換えれば、上記実施例を方法の発明として把握することができる。
さらに、請求項1または請求項2記載の色変換情報生成装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを想定することができる。
本発明の実施例1である色変換情報生成装置100の構成を示すブロック図である。 色変換情報生成装置100における処理を示すフローチャートである。 画像取得手段11が取得した画像例と、画像取得手段11が取得した画像が、色変換手段12によって色変換され、画像表示手段13に表示されている例と、画像取得手段11が取得した画像のピクセルのRGB値の例と、画像取得手段11が取得した画像のRGB値について、色変換手段12が色変換した例都を示す図である。 実施例1における色空間変換手段14による処理の例を示す図である。 各ピクセルのRGB値がL値、C値、H値に変換された様子を示す図である。 画像取得手段11が取得した画像について、色名付与手段16が付与した色名等を示す図である。 色名付与手段16による処理の結果を示す図である。 差分検出手段17の処理の例、つまり、マップdSの作成方法の例を示す図である。
符号の説明
100…色変換情報生成装置、
11…画像取得手段、
12…色変換手段、
13…画像表示手段、
14…色空間変換手段、
15…色名データベース、
16…色名付与手段、
17…差分検出手段、
18…相対位置判定手段、
19…変換色の色名抽出手段、
20…変換量判定手段、
21…文書生成手段、
22…文書表示手段。

Claims (5)

  1. 画像を電子的に取得する画像取得手段と;
    画像上の色を変換する色変換手段と;
    色変換された画像を表示する画像表示手段と;
    色変換前の画像と色変換後の画像とについて、画像の所定のピクセルのRGB値を、明度、彩度、色相からなる色属性に従って、明度値、彩度値、色相値に変換する色空間変換手段と;
    明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、上記色名の修飾語とが対応付けられている情報を格納している色名データベースと;
    上記色名データベースに格納されている上記明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、その修飾語とが対応付けられている情報を参照し、色変換前の画像と色変換後の画像とにおける各ピクセルの明度値、彩度値、色相値に応じて、上記ピクセルに色名を付与する色名付与手段と;
    色変換前の画像における所定のピクセルの明度値、彩度値、色相値と、色変換後の画像における対応するピクセルの明度値、彩度値、色相値とのそれぞれの差分を検出する差分検出手段と;
    上記色名付与手段が付与した色名のうちで、上記差分検出手段が検出した差分が0でないピクセルに対応する色名を抽出する変換色の色名抽出手段と;
    上記差分検出手段が上記差分を検出したピクセルの画像上における相対的な位置を判定する相対位置判定手段と;
    変換された色について、その色属性と、その変換量と、その変換方向とを判定する変換量判定手段と;
    上記変換色の色名抽出手段が抽出した色名、上記相対位置判定手段が判定した相対位置、上記変換量判定手段が判定した上記変換量、変換方向を、文字情報に置き換えることによって、文書を生成する文書生成手段と;
    を有することを特徴とする色変換情報生成装置。
  2. 請求項1において、
    上記文書生成手段が生成した文書を表示する文書表示手段を有することを特徴とする色変換情報生成装置。
  3. 画像を電子的に取得し、記憶装置に記憶する画像取得工程と;
    画像上の色を変換し、記憶装置に記憶する色変換工程と;
    色変換された画像を表示手段に表示する画像表示工程と;
    色変換前の画像と色変換後の画像とについて、画像の所定のピクセルのRGB値を、明度、彩度、色相からなる色属性に従って、明度値、彩度値、色相値に変換し、記憶装置に記憶する色空間変換工程と;
    色名データベースに格納されている明度値、彩度値、色相値の範囲と、色名と、その修飾語とが対応付けられている情報を参照し、色変換前の画像と色変換後の画像とにおける各ピクセルの明度値、彩度値、色相値に応じて、上記ピクセルに色名を付与し、記憶装置に記憶する色名付与工程と;
    色変換前の画像における所定のピクセルの明度値、彩度値、色相値と、色変換後の画像における対応するピクセルの明度値、彩度値、色相値とのそれぞれの差分を検出し、記憶装置に記憶する差分検出工程と;
    上記色名付与工程で付与された色名のうちで、上記差分検出工程で検出された差分が0でないピクセルに対応する色名を抽出する変換色の色名抽出工程と;
    上記差分検出工程で上記差分が検出されたピクセルの画像上における相対的な位置を判定し、記憶装置に記憶する相対位置判定工程と;
    変換された色について、その色属性と、その変換量と、その変換方向とを判定し、記憶装置に記憶する変換量判定工程と;
    上記変換色の色名抽出工程で抽出された色名、上記相対位置判定工程で判定された相対位置、上記変換量判定工程で判定された上記変換量、変換方向を、文字情報に置き換えることによって、文書を生成し、記憶装置に記憶する文書生成工程と;
    を有することを特徴とする色変換情報生成方法。
  4. 請求項3において、
    上記文書生成工程で生成された文書を文書表示手段に表示する文書表示工程を有することを特徴とする色変換情報生成方法。
  5. 請求項1または請求項2記載の色変換情報生成装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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