JP2010062921A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般色覚者、色弱者が、オフィス文書等に含まれるグラフ等を識別しやすいように色変換する。
【解決手段】色抽出部1は、入力画像中の色を抽出し、変換色設定部2では、抽出色に対して、色間が所定の明度差を持つような変換色を設定する。色変換部3は、入力データ中の抽出色を、設定された変換色に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、色が塗り分けされたグラフなどを含むような入力カラー画像データに対し、色弱者が色の判別がしやすくなるような色補正処理を行って出力する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関し、ディスプレイ、スキャナ、デジタルカメラ、カラープリンタ、カラーファクス、カラーハードコピーなどの色変換装置や、パソコン、ワークステーション上で稼動するカラープリンタ用ソフトウェア等に好適な技術に関する。
人間の色覚に関する生理的、医学的研究によると、色覚障害には、赤と緑の判別が困難な赤緑色盲、また、黄青色盲、全色盲といった型があることが知られている。最近では、CUDO(NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構)が、色覚が正常もしくは異常という線引きではなく、C型/P型(強・弱)(従来の赤緑色盲又は色弱に相当)/D型(強・弱)(従来の赤緑色盲又は色弱に相当)/T型(従来の黄青色盲に相当)/A型(従来の全色盲に相当)といった、色覚の型名で呼び、C型色覚の人を一般色覚者、それ以外の色の認識に関して弱い部分のある人を色弱者と呼ぶことを提唱している。
従来、このような色覚の型を持ったユーザーに配慮して、例えば、カラー画像をグレースケール印刷する際に、一般色覚者のユーザーが各種文書において、色の違いによって与えられている情報が判別しやすいように、テキスト部分を抽出し、その濃度を最大又は最小濃度に変換してからイメージ部分と共にグレースケールで出力する画像形成装置が提案されている(特許文献1)。また、入力画像から彩度、色相情報を算出すると共に、グレースケール画像を生成し、彩度情報から無彩色でないと判定された色に対して、色相をn値化した領域に対応する白黒2値の図形パターンを出力し、無彩色と判定された色はグレースケールで出力する画像処理装置が提案されている(特許文献2)。
さらに、カラー画像に含まれる複数のカラーグラフをモノクロ変換して表示する際に、カラーグラフに含まれる領域の数が多いグラフから順に、モノクロパターンを割り当てることで同じモノクロパターンを一つのグラフの異なる領域に割り当てないようにするグラフ表示方法が提案され(特許文献3)、さらには、電子文書を文字情報と非文字情報とに分割し、構造的意味を解析して構造化情報を生成し、利用者は、変更要求信号を入力して、文字サイズ、文字の色、背景色といった設計情報を変更する情報処理システムも提案されている(特許文献4)。
特開2005−246665号公報 特開2000−324346号公報 特開2005−242702号公報 特開2006−309443号公報
上記した特許文献1では、画像データの中からテキスト部分を抽出し、抽出されたテキスト部分の濃度を認識して、その濃度に基づきテキスト部分の濃度を最大濃度もしくは最小濃度に変換することにより、イメージ画像の背景との濃度差を大きくして文字を読みやすくしている。しかし、最大濃度もしくは最小濃度しか設定されないため、例えば重要度に応じて、複数色で色分けされたテキストが含まれるような場合、色情報が失われてしまう。
また、特許文献2では、入力色の色相をn値化し、その色相に応じた白黒2値の図形パターンを出力するようにしているが、例えば、比較的狭い領域が複数存在するような円グラフや、折れ線の本数が多いグラフなどでは、図形パターンが識別しづらく、図形パターンによる識別性の効果が得られない可能性がある。特許文献3についても、カラーグラフの各領域にモノクロパターンを割り当てていることから、狭い領域の存在するグラフでは、識別性の効果が得られない可能性がある。さらに、特許文献4では、ユーザー自身が画像を見やすくなるように変更要求をするため、文書内の各オブジェクトの識別性は向上するが、例えば、一般色覚者が文書を作成し、その出力物を配布するような場合に、色弱者が見やすい色みに調整するためには、多くの知識や高度な技術を要する。
本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、一般色覚者、色弱者が、オフィス文書等に含まれるグラフ等を識別しやすいように色変換する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
即ち、請求項1、6の目的は、色弱者、一般色覚者が、入力されたカラー画像データに用いられる色の組み合わせを識別しやすくなるような色変換を行うと共に、画像形成用の色材の消費量を抑制するような色変換を行う画像処理装置、画像処理方法を提供することにある。
請求項2の目的は、赤などの強調色が入力カラー画像データに用いられている場合に、色弱者、一般色覚者が、その色の組み合わせを識別しやすく、かつ、その画像データの作成者の強調した意図が、主に一般色覚者に対して忠実に伝わるような色変換を行う画像処理装置を提供することにある。
請求項3の目的は、赤などの強調色が入力カラー画像データに用いられている場合に、色弱者、一般色覚者が、その色の組み合わせを識別しやすく、かつ、その画像データの作成者の強調した意図が、色弱者と一般色覚者の双方に対して伝わるような色変換を行う画像処理装置を提供することにある。
請求項4の目的は、色数が多い入力カラー画像データであっても、色弱者及び一般色覚者がそれらの色を識別しやすいような色変換を行う画像処理装置を提供することにある。
請求項5の目的は、色数が多い入力カラー画像データの場合に、色覚型の多くを占めるP型及びD型色覚者が、それらの色を特に識別しやすいような色変換を行う画像処理装置を提供することにある。
本発明は、入力画像データを画像出力装置の画像形成用の画像データに変換する画像処理装置において、前記入力画像データ中の複数の色を抽出する色抽出手段と、前記色抽出手段によって抽出された複数の色に対し、所定の明度差を持つ無彩色を変換色として設定する変換色設定手段と、前記入力画像データの複数の色を、前記設定された変換色に変換する色変換手段とを備えることを最も主要な特徴とする。
請求項1、6〜8:入力されたカラー画像データに用いられている色に対して、所定の明度差を持った無彩色を変換色として優先的に割り当てて色変換を行っているため、色弱者や一般色覚者に対し、色の塗り分けの識別性を良好に再現できると共に、画像形成用の色材の使用量を抑制することが可能である。
請求項2:入力されたカラー画像データ中に強調色が含まれていた場合に、強調色に対しては無彩色を割り当てずに元の色を残すため、画像データの作成者の強調した意図が、特に一般色覚者に分かるような色変換を行うことが可能である。
請求項3:入力されたカラー画像データの中に強調色が含まれていた場合に、強調色に対して黒色を変換色として設定し、それ以外の色に対して中間明度よりも高明度の無彩色を変換色として設定しているため、画像データの作成者の強調した意図が色弱者及び一般色覚者に分かるような色変換を行うことが可能である。
請求項4:入力されたカラー画像データが多色の場合でも、無彩色の次に有彩色の変換色を割り当てるようにしているため、識別性の高い色変換を行うことが可能である。
請求項5:青色もしくは黄色の色相方向の有彩色を変換色として割り当てているので、概ね青−黄方向の色の違いを識別する能力が一般色覚者とあまり変わらない、P型及びD型色覚者に対して、識別性の良い色変換を行うことが可能である。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:入力画像に用いられている各色を、所定の明度差を持った無彩色に変換し、色数が多く無彩色のみでは識別性を確保できない場合には、所定の明度差を持った有彩色を割り当てる実施例である。
図1は、本発明に係る画像処理装置の構成例を示す。図1において、1は色抽出部、2は変換色設定部、3は色変換部である。また、図2は、実施例1の変換色設定部の構成を示し、21は変換色生成部、22は色変換部である。
図1に示す画像処理装置は、入力されたRGB画像データから、用いられている複数の色を抽出する色抽出部1と、色抽出部1によって抽出された各色に対して変換色(識別性が向上するような変換後の色)を設定する変換色設定部2と、入力画像データ中の各色を変換色設定部2によって設定された対応する変換色に変換する色変換部3を有している。
また、図2に示すように、前記変換色設定部2は、前記色抽出部1によって抽出された色に対して、知覚量空間における変換色を生成する変換色生成部21と、該変換色生成部21によって生成された変換色を知覚量空間から入力画像データと同じ色空間へと変換する色変換部22を有している。
図3は、実施例1の処理フローチャートである。図1〜3を用いて本発明の実施例1の概要を説明する。まず、色抽出部1は、入力RGB画像データを受け取る(S11)と、入力画像の全ての画素をスキャンし、入力画像中に用いられている色(RGB)を抽出する(S12、S13)。そして、その抽出された色情報を変換色生成部21へと送る。変換色生成部21では、抽出色の情報を受け取ると、抽出色の色数に応じて、全ての抽出色に対して色間が、所定の明度差を持つような変換色を生成し(S14)、抽出色と共に色変換部22へと送る。色変換部22は、抽出色及び変換色の情報を受け取ると、抽出色はそのままで、変換色をRGBへと変換し(S15)、抽出色(RGB)と変換色(R’G’B’)を対応付けた変換色情報を色変換部3へと送る。色変換部3は、変換色情報を受け取ると、それに基づき入力データに用いられている色を変換色へと変換する(S16、S17)。そして、変換後のデータが、図示しないルックアップテーブル(予め保持しておいた例えばRGB値に対して色差が最小となるような画像出力装置の画像形成用信号を対応させたテーブル)などを用いて画像形成用の画像データへと変換される。
次に、実施例1の動作を詳細に説明する。まず、色抽出部1は、ネットワークインタフェース等を介して、入力RGB画像データを受け取る(S11)。そして、入力された画像を構成している画素を順に読み取ると共に、初めて抽出された色のRGB値を保持していく(S12)。但し、その際、白色(R,G,B)=(255,255,255)及び黒色(R,G,B)=(0,0,0)はカラー画像中のグラフの色分けにはあまり用いられず、画像の背景や文字、グラフ部の境界線などに用いられることが多いと考えられることから、抽出色からは除外しておく。また、RGB値が全て252以上の場合はほぼ白色とみなし、また全て3以下の場合もほぼ黒色とみなし、それぞれ抽出しない。さらに、一旦抽出された色に対して、RGBの全ての値が±5程度に収まるような場合にも、既に抽出されている色と同じとみなし、抽出対象とはしない。
例えば、入力画像データの最初の5画素のRGB値が(255,255,255)(128,64,192)(130,65,190)(0,0,0)(160,32,0)とすると、1画素目は白色であるため抽出しない。次に2画素目は、初めて登場するRGB値の組み合わせであるため、入力画像に用いられている色として抽出、保持される。そして、3画素目であるが、この例のように、すでに色の抽出(2画素目の色)が行われているような場合には、抽出されている各色と、入力画像データのRGB値を比較する。この場合、抽出されている色と入力画像データのRGB値の差は、Rが128と130であるからその差2で、同様にGが1、Bが2である。このように、既に抽出されている色と対象とする入力画像データのRGB値が±5程度に収まるような場合には、ほぼ同一の色とみなし、抽出を行わない。次に、4画素目は、RGB値が全て0であるので黒色と判断し、抽出しない。そして、5画素目は、既に抽出されている2画素目の(R,G,B)=(128,64,192)とはRGB値が大きく異なるため、2色目の色として抽出、保持される。
(R,G,B)=(128,64,192)
(R,G,B)=(160,32,0)



(R,G,B)=(*,*,*)
このようにして、入力画像データに用いられている色が全て抽出され、変換色生成部21へと送られる。
変換色生成部21は、抽出色の情報を受け取ると、それらの色に対して知覚量空間(例えばCIELAB空間)で所定の明度差を持った無彩色(a*=0,b*=0)を割り当てていく。
例えば、抽出された色が10色とする。その場合には、変換色として、(L*,a*,b*)=(20,0,0)(30,0,0)(40,0,0)・・・(80,0,0)のように、10程度の明度差を持った無彩色を生成していく。明度差を10としているが、明度差は10に限定されない。この明度差は、一般色覚者及び色弱者が、例えば、複数の項目を持つグラフとその凡例のように、離れた場所にある2色を、見た目で対応づけることが可能な明度差であれば良い。本発明では、このような所定の明度差を、”一般色覚者及び色弱者が、離間状態で対応付け可能な明度差”と定義する。
一般色覚者及び色弱者が、離間状態で対応付け可能な明度差とは、具体的には、例えば次のような主観評価実験に基づき予め決定しておく。図4は、この明度差を決定するための主観評価用画像の例である。図4(a)は、グラフ部の丸付き数字1と凡例のCが(L*,a*,b*)=(55,0,0)、グラフ部の丸付き数字2と凡例のAが(L*,a*,b*)=(50,0,0)、グラフ部の丸付き数字3と凡例のBが(L*,a*,b*)=(45,0,0)というように、各項目の明度差が5になるように作成された評価画像である。
同様に(b)は、各項目の明度差が20となっている。簡単のため3色としているが、5色程度用いても良い。このような評価用画像を、明度差が小さい画像から大きい画像まで、複数用意する(例えばΔL*=5,10,15,20,25・・・。但し、ΔL*の上限は、評価画像に何色用いるかによって制限される)。
そして、一般色覚者及び色弱者に、これらの画像を1枚ずつ提示し、グラフの丸付き数字1〜3と同じ色の凡例をA〜Cの中から選ばせる。明度差の大きな画像から提示し、徐々に明度差の小さい画像に変更していく。そして、1色でも対応付けられなかったところで評価を終了し、全ての色が間違えずに対応付けられた時の明度差を確定する。そして、主観評価を行った全てもしくは80%以上の一般色覚者及び色弱者が全色を対応付けられる明度差を、”一般色覚者及び色弱者が、離間状態で対応付け可能な明度差”として決定する。
但し、L*の上限を80と下限を20にしているが、白色と黒色との区別ができなくなるため、L*の値は、100及び0とは十分な差があった方が良い。但し、こちらも、一般色覚者及び色弱者が白色や黒色と区別できる明度であれば問題がなく、必ずしも80及び20に限定されるものではなく、前述の一般色覚者及び色弱者が離間状態で対応付け可能な明度差が10である場合には、上限を90、下限を10とすれば良い。また、例えば下限から上限まで、7色の無彩色が割り当てることができ、抽出・分類した結果がそれよりも少ない4色である場合には、明度の高い方から、離間状態で対応付け可能な明度差を持った無彩色を割り当てる。明度の高い方から割り当てることで、画像形成用の色材の使用量を抑制することができる。
このようにして変換色を生成し、抽出色に割り当てていく。その際、元々の色の明度の大小関係を概ね保つために、RGB値のうちGの値が小さい順に生成したL*a*b*値を割り当てていく。もしGの値が一致する色が含まれている場合には、Rの値が小さいほうに低明度の変換色を割り当て、RG両方が一致している場合には、Bの値が小さいほうに低明度の変換色を割り当てる。このようにして変換色を割り当てた場合、抽出された10色に対して、生成された無彩色は7色であるため、変換色が不足する。そのような場合には、a*の値が比較的小さく、主にb*成分を持つような有彩色を生成し、割り当てる。ここでは、例えば色度をa*=0,b*=50とする。そして、変換色として不足分の3色を(L*,a*,b*)=(20,0,50)(30,0,50)(40,0,50)として生成し、これらの有彩色も、抽出された色のうち、変換色の割り当てられていない色に対して、Gの値の大小に応じて割り当てていく。但し、抽出色がさらに多く、変換色が足りないような場合には、a*=0,b*=−50といった色度を持つ変換色を割り当てる。
以上のようにして抽出色(RGB)に対して変換色(L*a*b*)を割り当て、図5(a)に示すような変換色情報が生成され(S14)、色変換部22へと送られる。
色変換部22では、図5(a)に示すような変換色情報を受け取ると、抽出色のRGBはそのままで、変換色のL*a*b*の値をRGB値へと変換し、図5(b)に示すような抽出色(R,G,B)と変換色(R’,G’,B’)の対応した変換色情報が得られ(S15)、色変換部3へと送られる。
L*a*b*からRGBへの変換は、まず、CIELAB色空間の定義に従ってL*a*b*値からXYZ三刺激値に変換され、さらにsRGB色空間の仕様に従って、XYZ三刺激値からRGB値へと変換される。
そして、色変換部3では、図5(b)に示すような変換色情報と入力画像データを受け取ると、入力データの全ての画素を順に読み取っていき、読み取られたRGB値が、変換色情報(図5(b))の各抽出色(R,G,B)と一致するか判定し、一致する場合には、読み取られたRGB値を、対応するR’G’B’値に置き換える(S16)。その際、読み取られたRGB値と変換色情報のRGB値の対応する各値が、全て±5程度の範囲に収まっていた場合には、同一色とみなし、R’G’B’値に置き換える。このような処理を入力画像データの全ての画素に対して行う(S17)。
そして、変換後のデータが、図示しないルックアップテーブル(予め保持しておいた、例えばRGB値に対して色差が最小となるような画像出力装置の画像形成用信号を対応させたテーブル)などを用いて画像形成用の画像データへと変換され、出力される。
以上説明した実施例においては、入力された画像データに用いられている色を、一般色覚者や色弱者が識別しやすいような明度差を持った無彩色に置き換えているため、異なる色による塗り分けで表現されるグラフなどにおいて、全ての色覚特性の人に対して識別性が良好になるような色変換を行うことが可能である。また、無彩色を優先的に割り当てているため、画像形成用の色材の使用量も抑制することが可能である。
実施例2:入力画像に強調色が含まれていた場合に、強調色領域をそのままの色で残すか、他の色に対して極端に大きな明度差を設定することにより、文書作成者の強調した意図が分かるようにした実施例である。
実施例2の画像処理装置の全体の構成は、実施例1(図1)と同様であるが、変換色設定部2の構成と動作が異なる。図6は、実施例2の変換色設定部2の構成を示し、21は変換色生成部、22は色変換部、23は強調色判定部である。
以下、実施例2の変換色設定部2の動作を説明する。まず、色抽出部1では実施例1と同様に、入力画像に用いられている色の抽出が行われ、抽出色の情報(各色のRGB値)が、強調色判定部23及び変換色生成部21へと入力される。強調色判定部23では、予め保持しておいた、図5(c)に示すような強調色の情報を参照し、強調色情報と一致する抽出色があるか否かを判定する。その際、一致するか否かの判定は、実施例1と同様に、RGB値が±5程度の許容値をもって判定する。そして、一致もしくは概ね一致する色がある場合には、その強調色のRGB値を変換色生成部21へと送る。その際、複数の強調色が見つかった場合には、予め、(1)赤(255,0,0)⇒(2)青(0,0,255)⇒(3)マゼンタ(255,0,255)⇒・・・、というように優先順位を決めておき、優先順位の最も高い色のRGB値のみを変換色生成部21へと送る。
変換色生成部21では、抽出色と強調色の情報を受け取ると、抽出色に対する変換色を生成する。その際、抽出色の中に強調色とRGB値が一致もしくは概ね一致する色が含まれていた場合、強調色に対する変換色として、(L*,a*,b*)=(200,0,0)といった異常値を割り当てる(L*の範囲は、0≦L*≦100)。また、それ以外の色に対しては、実施例1と同様に、所定の明度差を持った無彩色を設定し、無彩色だけでは色数が不足する場合には、有彩色を設定し、変換色情報として色変換部22へと送る。色変換部22では、L*a*b*の値として異常値が入っていた場合には、抽出色のRGB値を参照し、その値をそのままR’G’B’値として設定する。また、それ以外の色については、実施例1と同様、設定されているL*a*b*値をRGB値に変換し、変換色情報(図5(d))として色変換部3へと送る。
また、変換色生成部21は、以下のような動作をさせても良い。抽出色の中に強調色とRGB値が一致もしくは概ね一致する色がある場合には、その色に対し、(L*,a*,b*)=(0,0,0)のような最低明度の変換色を設定すると共に、それ以外の抽出色には、L*≧50となるような、比較的明度の高い、すなわち、強調色との明度差が非常に大きくなるような無彩色及び有彩色を変換色として設定する。このようにして設定された変換色情報が色変換部22へと送られ、この場合は実施例1と同様にL*a*b*値のみがRGB値へと変換され、変換色情報(図5(e))として色変換部3へと送られる。以下、前述の実施例1と同様に色変換が行われる。
以上説明した実施例においては、入力画像データに強調色が含まれていた場合、その色に関しては元のRGB値を保持してそのまま出力することで、入力画像データの作成者の強調した意図が分かるような色変換を行い、また色の相違による識別性が良好な色変換を行うことができる(特に、一般色覚者に対して、強調色を目立たせることが可能である)。
また、強調色とそれ以外の色とで大きな明度差を設定することにより、色覚特性に関わらず、強調された意図が分かるような色変換を行うことが可能である。
実施例3
図7は、本発明をソフトウェアで実施する場合のハードウェア構成例を示す。コンピュータ100は、プログラム読取装置100a、全体を制御するCPU100b、CPU100bのワークエリア等として使用されるRAM100c、CPU100bの制御プログラム等が記憶されているROM100d、ハードディスク100e、NIC100f、マウス100g、キーボード100h、画像データを表示し、ユーザーが画面に直接触れることで情報の入力が可能なディスプレイ101、カラープリンタ等の画像形成装置102とを備えている。本画像処理システムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ等で実現することができる。
このような構成の場合、図1、2、6に示した色抽出部1、変換色設定部2及びそれを構成する変換色生成部21、色変換部22、強調色判定部23と、色変換部3の機能はCPU100bに持たせることができる。CPU100bで行われる画像処理機能は、例えばソフトウェアパッケージ、具体的には、CD−ROMや磁気ディスク等の情報記録媒体の形で提供することができ、このため、図7に示す例では、情報記録媒体がセットされると、これを駆動する、図示しない媒体駆動装置が設けられている。
以上により、本発明における画像処理装置及び画像処理方法は、ディスプレイ等を備えた汎用の計算機システムにCD−ROM等の情報記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませて、この汎用計算機システムの中央演算装置に画像処理を実行させる装置構成においても実施することが可能である。この場合、本発明の画像処理を実行するためのプログラム、すなわちハードウェアシステムで用いられるプログラムは、記録媒体に記録された状態で提供される。プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMといったものに限定されるものではなく、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ、光磁気ディスクなどを用いても良い。記録媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク100eにインストールされることにより、このプログラムを実行して、画像処理機能を実現することができる。
また、本発明の画像処理機能等を実現するためのプログラムは、記録媒体の形で提供されるのみならず、例えば、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものであっても良い。
本発明の実施例に係る画像処理装置の構成を示す。 実施例1の変換色設定部の構成を示す。 実施例1の処理フローチャートである。 離間状態で対応付け可能な明度差を決定するための評価画像例を示す。 変換色情報の例を示す。 実施例2の変換色設定部の構成を示す。 実施例3の構成を示す。
符号の説明
1 色抽出部
2 変換色設定部
3 色変換部
21 変換色生成部
22 色変換部

Claims (8)

  1. 入力画像データを画像出力装置の画像形成用の画像データに変換する画像処理装置において、前記入力画像データ中の複数の色を抽出する色抽出手段と、前記色抽出手段によって抽出された複数の色に対し、所定の明度差を持つ無彩色を変換色として設定する変換色設定手段と、前記入力画像データの複数の色を、前記設定された変換色に変換する色変換手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変換色設定手段は、前記色抽出手段によって抽出された複数の色の中に、強調色が含まれている場合に、前記強調色に対して、前記変換色を設定しないことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記変換色設定手段は、前記色抽出手段によって抽出された複数の色の中に、強調色が含まれている場合に、前記強調色に対して、変換色として黒を設定すると共に、それ以外の色に対して、中間明度よりも明度の高い色を変換色として設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記変換色設定手段は、前記抽出された複数の色に対し、重複することなく前記変換色を設定できない場合には、有彩色で所定の明度差を持つ色を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記有彩色は、無彩色から、概ね青色又は黄色方向へ色度がずれた色であることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 入力画像データを画像出力装置の画像形成用の画像データに変換する画像処理方法において、前記入力画像データ中の複数の色を抽出する色抽出工程と、前記色抽出工程によって抽出された複数の色に対し、所定の明度差を持つ無彩色を変換色として設定する変換色設定工程と、前記入力画像データの複数の色を、前記設定された変換色に変換する色変換工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項6記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  8. 請求項6記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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