JP2013003906A - 電子文書装飾装置及び電子文書装飾プログラム - Google Patents

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晴美 齋藤
Yoko Asano
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Abstract

【課題】電子文書の階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うこと。
【解決手段】電子文書内における文書の階層構造を解析し、その階層構造から指定された装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出し、その色の明度を用いて装飾に用いる複数の描画色を生成し、その複数の描画色を用いて文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定して、それら複数の装飾パターンに基づいて装飾範囲を装飾して表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子文書を装飾する技術に関する。
カラー入力・出力機器の発展と普及や、電子ドキュメント生成システムの利便性向上に伴い、誰でも手軽にカラーの電子ドキュメントを作成することができるようになった。
電子ドキュメント上での配色や装飾は、紙面上でのそれに比べて色選択の自由度の高さや修正のしやすさがメリットとなる反面、デザインに関する知識や技法を持たない人でも容易に作成できる。そのため、文字の視認性が低かったり、色数が多すぎたりするような、効果的な配色や装飾に対して配慮のない電子ドキュメントも多く見られる。
これらに対して、文字の視認性を保つための背景色と文字色の組み合わせに関するガイドラインが提供されており(非特許文献1参照)、背景色と文字色の組み合わせの基準として用いることができる。また、複数の色を組み合わせた配色の印象と文字の視認性に関する研究等も行われている(非特許文献2参照)。
「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス−第3部:ウェブコンテンツ」、JIS X 8341-3、2010年、日本規格協会発行、平成22年8月20日改正 槙究、外2名、「読みやすさと配色の良さの両立−文字色と背景色の組み合わせの評価−」、日本色彩学会誌、Vol.29、No.1、2005年、p.2-13
しかしながら、電子ドキュメント内の文章の情報構造や文章の意味を考慮し、複数の項目や文章、ページに適用できるような形で、装飾方法を含めての文字の視認性を保つ配色を提案、表示する技術はない。
マークアップ言語の一つであるHTML文書の装飾を行うCSS技術では、タグ付けされた同じ要素の装飾を統一させることができるが、これらに使用する色は作成者が選択し、かつ、要素が出現する都度、タグを記述していく必要がある。
情報構造において同じ階層若しくは同じ属性を持つような文章又は文章のかたまりに対し、文字の視認性を確保しつつ、強調等の効果的な装飾をするための装飾方法および配色を、電子ドキュメントの作成者に対して提案する技術が求められている。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、電子文書の階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うことにある。
請求項1記載の電子文書装飾装置は、記憶手段から電子文書を取得する文書取得手段と、前記電子文書内における文書の階層構造を解析する文書解析手段と、前記階層構造から装飾範囲を指定する装飾対象指定手段と、前記装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出する文書配色抽出手段と、前記色の明度を用いて、装飾に用いる複数の描画色を生成する描画色生成手段と、前記複数の描画色を用いて、文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定する装飾設定手段と、前記複数の装飾パターンに基づいて、前記装飾範囲を装飾して表示する描画手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、電子文書内における文書の階層構造を解析し、その階層構造から指定された装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出し、その色の明度を用いて装飾に用いる複数の描画色を生成し、その複数の描画色を用いて文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定して、それら複数の装飾パターンに基づいて装飾範囲を装飾して表示するため、電子文書の階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うことができる。
請求項2記載の電子文書装飾装置は、請求項1記載の電子文書装飾装置において、前記描画色生成手段は、特定の色の彩度が最大となる色を前記描画色として生成することを特徴とする。
請求項3記載の電子文書装飾装置は、請求項1又は2記載の電子文書装飾装置において、前記描画色生成手段は、少なくとも文字の色の明度を用いて前記描画色を生成することを特徴とする。
請求項4記載の電子文書装飾装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子文書装飾装置において、前記描画色生成手段は、文字の視認性が高まるように文字色と背景色との明度関係を定めた基準に基づいて、前記抽出した文字の色の明度に対応する背景色の明度を特定し、特定された明度の色を用いて前記描画色を生成することを特徴とする。
請求項5記載の電子文書装飾装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電子文書装飾装置において、前記装飾設定手段は、前記装飾範囲内の文字を囲む枠の色、文字を覆う色、文字の色、背景の色のうち少なくともいずれか1以上を変更する装飾パターンを生成することを特徴とする。
請求項6記載の電子文書装飾装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子文書装飾装置において、前記装飾設定手段は、前記複数の描画色のうちいずれを使用するかを、前記抽出した背景の色の明度に応じて決定することを特徴とする。
請求項7記載の電子文書装飾装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の電子文書装飾装置において、前記装飾範囲は、指定された階層のみ、又は当該階層以下全てであることを特徴とする。
請求項8記載の電子文書装飾プログラムは、記憶手段から電子文書を取得する処理と、前記電子文書内における文書の階層構造を解析する処理と、前記階層構造から装飾範囲を指定する処理と、前記装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出する処理と、前記色の明度を用いて、装飾に用いる複数の描画色を生成する処理と、前記複数の描画色を用いて、文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定する処理と、前記複数の装飾パターンに基づいて、前記装飾範囲を装飾して表示する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、電子文書内における文書の階層構造を解析し、その階層構造から指定された装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出し、その色の明度を用いて装飾に用いる複数の描画色を生成し、その複数の描画色を用いて文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定して、それら複数の装飾パターンに基づいて装飾範囲を装飾して表示するため、電子文書の階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うことができる。
本発明によれば、電子文書の階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うことができる。
第1の実施の形態に係る電子文書装飾装置の機能ブロック構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る電子文書装飾装置の処理フローを示す図である。 ドキュメント内の文書例を示す図である。 装飾対象例及び装飾結果例を示す図である。 L*値の分割例を示す図である。 第2の実施の形態に係る電子文書装飾装置の機能ブロック構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る電子文書装飾装置の処理フローを示す図である。
以下、本発明について図面を用いて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る電子文書装飾装置の機能ブロック構成を示す図である。この電子文書装飾装置1は、パソコン内で単独動作するアプリケーションとして機能する。
本実施の形態に係る電子文書装飾装置1は、電子文書を記憶した文書データベース11と、文書データベース11から電子文書を取得する文書取得部12と、取得した電子文書内における文書の階層構造を解析する文書解析部13と、解析した階層構造から装飾範囲を指定する装飾対象指定部14と、指定した装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出する文書配色抽出部15と、抽出した色の明るさ(明度)を用いて装飾に用いる複数の描画色を生成する描画色生成部16と、生成した複数の描画色を用いて文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定する装飾設定部17と、設定した複数の装飾パターンに基づいて上記装飾範囲を装飾して画面に表示する描画部18とで主に構成されている。
なお、文書データベース11は、例えば、メモリ等の記憶手段により実現でき、それ以外の各機能部は、例えば、CPU等の制御手段により実現できる。電子文書装飾装置1を構成する各機能部は、各機能を実行可能に生成されたプログラムにより当該機能の処理を実行できる。
図2は、第1の実施の形態に係る電子文書装飾装置の処理フローを示す図である。以下、図1及び図2に基づいて、本実施の形態における電子文書装飾装置1の処理の流れについて詳述する。
最初に、ステップS1において、文書取得部12が、文書内の文章や項目に優先順位や上下関係の構造を有する電子文書ファイル(以下、ドキュメント)を文書データベース11から読み出して取得し、取得したドキュメントを文書解析部13に送信する。
取得対象のドキュメントとしては、例えば、ワードファイルやパワーポイントファイル等の形式で作成されたものであり、文書の例としては、箇条書きがなされている文書や、見出しによってフォントスタイルが変化している文書等が挙げられる。
次に、ステップS2において、文書解析部13が、取得したドキュメント内の文書の構造を解析し、解析した階層情報を装飾対象指定部14及び文書配色抽出部15に送信する。
本実施の形態では、文書の階層の種類及び構造を解析するものとする。解析方法としては、箇条書きのマークの違いやインデント、フォントスタイルの違い等から判断する。
例えば、図3に示すような文書の場合には、フォント14pt、ボールドイタリックを第1階層、箇条書きのマーク●、フォント12pt、1文字インデントを第2階層、マーク☆、フォント11pt、2文字インデントを第3階層というように解析する。
次に、ステップS3において、装飾対象指定部14が、装飾対象とする情報の階層及び範囲の指定に関する入力を受けて、決定ボタン等の押下により決定された装飾対象階層及び装飾範囲の情報を文書配色抽出部15に送信する。なお、装飾範囲とは、一般に装飾対象階層をも含む上位的な概念であることから、装飾対象階層と装飾範囲とをあえて区別しなくてもよい。
電子文書装飾装置1の操作部(図1において不図示)では、図4の実装例に示すように、ステップS2で解析された複数の階層情報がプルダウンメニュー等のインタフェースにより選択(指定)できるようになっている。更に、装飾範囲がその階層のみであるか、又はその階層以下全てであるかを選択(指定)できるようになっている。本実施の形態では、例として、指定された階層以下全てを装飾することを選択した場合の処理について以下説明する。
次に、ステップS4において、文書配色抽出部15が、ドキュメントから文字及び背景の色を抽出し、抽出した色の2種類の明るさ(L*値及びLuminance値)を求めて、背景色と文字色との各L*値及び各Luminance値を描画色生成部16に送信する。以下、詳述する。
まず、ステップS4−1において、文字色については、ステップS3で装飾対象として指定された部分の文字の色のみを抽出する。ここでは、RGB値を抽出するものとする。
本実施の形態では、背景色として白色(R:G:B=255:255:255)、文字色として黒色(R:G:B=0:0:0)が抽出される。文字の色が複数ある場合には、全ての文字の色が抽出される。なお、背景色は、ドキュメントで定義されている色とする。
次に、ステップS4−2において、抽出された各要素の色の明るさを求める。明るさの値は2種類求める。1つ目の明るさの値としては、RGB値をL*a*b*値に変換して、明るさを表すL*値を用いる。RGB値からL*a*b*値への変換は、一般的な公知技術を利用できる。L*値は0〜100の間で変化し、0を黒、100を白とする。
2つ目の明るさの値は、非特許文献1のガイドラインで定義されている下記の式(1)を利用して、Luminance値を用いる。
Luminance=0.2126*sR+0.7152+sG+0.0722*sB ・・・(1)
ここで、sRGB値はRGB値から計算可能であり、それぞれ0〜1の値を取る。Luminance値は0〜1で変化し、0が黒、1が白である。
最後に、ステップS4−3において、背景色と文字色との各L*値及び各Luminance値を描画色生成部16に送信する。
次に、ステップS5において、描画色生成部16が、描画に使用できる描画色の生成を行い、生成した描画色の情報及び取得した背景色の明るさの情報を装飾設定部17に送信する。
ここで、描画色生成部16は、「赤、橙、黄、緑、青、紫、灰」の7色相を予め備えているものとする。これらは、L*a*b*値から算出できる、色相を表すH値と、灰色のみはH値ではなく鮮やかさ(彩度)を表すC値の大きさの2つの値から定義される。L*a*b*値からH値及びC値への変換は、一般的な公知技術を利用できる。
これら7種類の色相の中から描画する色相(描画する際の基本色)を選出するが、選出の方法はランダムであったり、取得したドキュメント内の文字色の色相を利用してもよい。また、1個でも良いし、複数個でも良い。本実施の形態では、例として、橙の1色が自動で選出され、橙の色相で描画する場合について以下詳述する。
まず、ステップS5−1において、選出された橙の色について、RGBの色再現範囲内において最も鮮やかな色、すなわちC値が最も高くなる色を選択し、その色を第1描画色とする。なお、C値の最大値は色相によって異なる。
次に、ステップS5−2において、ステップS4で求めた背景及び文字の色の各L*値が、L*値を0〜100の間で10分割した場合にどの範囲に該当するかを調べる。以下、図5に示すように、その10分割に対して1番〜10番の識別符号が付与されているものとする。
そして、文字色のL*値が2番から9番までの間にある場合には、L*値と、橙のH*値(例えば、範囲内の中央値等)と、適当なC値(例えば、各L*値に対応するC値の最大値等)を用いて色を生成し、その色を第2描画色とする。一方、文字色のL*値が1番又は10番の場合には、色を生成しない。なお、文字色が複数ある場合にも同じ処理を行う。
本実施の形態では、ステップS4で抽出された背景色は白色、文字色は黒色であるため、図5に示すL*値の例では、L*値の10番と、1番とに該当する。10番と、1番とに該当することから、第2描画色は生成されない。
次に、ステップS5−3において、ステップS4で求めた文字色のLuminance値を利用し、文字の視認性が高まるように文字色と背景色との明度関係を定めた以下の基準を用いて背景の明るさの候補を特定する。
(1)0≦文字色のLuminance<0.27の場合、L*値の8番を背景色の明るさとする。
(2)0.27≦文字色のLuminance<0.3の場合、L*値の9番を背景色の明るさとする。
(3)0.60≦文字色のLuminance≦1の場合、L*値の4番を背景色の明るさとする。
なお、上記のLuminanceの基準については、非特許文献1で定義されている「文字の視認性が保たれる背景色との明るさの差分(コントラスト)の基準値」を利用できる。
そして、ステップS5−2と同様に、ここで特定されたL*値と、橙のH*値(上記と同じ色)と、適当なC値を用いて色を生成し、その色を第3描画色とする。なお、L*値が比較的高い又は比較的低い場合には、C値の最大値もそれに伴い低くなるので、その範囲でのC値の最大値を用いてもよいが、ここではC値はあまり高くない方が望ましく5〜10程度が良い。
本実施の形態では、抽出された文字色は黒(Luminance=0)であるため、8番の範囲のL*値を持つ、やや明るく淡い橙の色が生成される。なお、0.3≦文字色のLuminance<0.6の場合には、第3描画色は生成されない。また、文字色が複数ある場合には、Luminanceは0.5により近いものの値を採用する。
最後に、ステップS5−4において、ステップS5で生成された色の情報、及び取得された背景色の明るさの情報が装飾設定部17に送信される。
次に、ステップS6において、装飾設定部17が、描画色生成部16で生成された色情報を用いて、文字の視認性及び効果的な装飾を考慮して、装飾時に利用する複数の装飾パターンを設定し、それら複数の装飾パターンを描画部18に送信する。ここでは、ステップS3で指定された対象階層以下全てを装飾する例を示す。
第3描画色は、装飾範囲の大きさで文字の後ろに描画される背景色として用いられる。この装飾方法を装飾パターンAとする。
第1描画色は、元のドキュメントの背景色のL*値により使用方法が異なる。
元のドキュメントの背景色のL*値が50<L*≦100のとき、第1描画色は、以下の2種類の方法で使用される。1つ目は、装飾範囲(文字の周り)を囲む枠の色として用いられる。この時、枠内の背景は白色とする。この装飾パターンを装飾パターンBとする。2つ目は、装飾範囲の大きさで文字の後ろに描画される背景色として用いられる。この時、文字色を白色とする。この装飾方法を装飾パターンCとする。
元のドキュメントの背景色のL*値が0≦L*<50のときは、次の1種類となる。描画する背景色を白色とし、中の文字の色を第1描画色とする。この装飾方法を装飾パターンDとする。
なお、第2描画色は、上記の第1描画色と同じ方法で用いるものとする。また、装飾パターンAは、元のドキュメントの背景色の明るさには影響されないため、元のドキュメントの背景色のL*値が50<L*≦100のときは、装飾パターンA、B、Cの組み合わせとし、0≦L*<50のときは、装飾パターンA、Dの組み合わせとなる。
なお、元の文字色が複数あり、元のドキュメントの背景色のL*値が0≦L*<50と50<L*≦100の両方の条件にあてはまる場合はあまり多くないが、その場合には、50<L*≦100の条件で生成される装飾パターンB、Cを採用する。
また、文字の色のみが変わるような装飾も可能である。この装飾方法を装飾パターンEとし、装飾設定部17において次のように設定される。元のドキュメントの背景色のL*値が50<L*≦100のときは、第1描画色及び第2描画色を文字の色とする。0≦L*<50のときは、第3描画色を文字の色とする。
以上の装飾パターンA〜Eは一例であり、文字を覆う網掛けの色、文字の下線の色等、出願時において装飾可能な全ての方法や形式に対する色を変更対象とすることができる。
最後に、ステップS7において、描画部18が、複数の装飾パターンで描画及び表示を行う。なお、表示については、ステップS6で設定された全ての装飾パターンを表示するものとする。
装飾パターンAにおける背景色の描画については、指定した階層の文字と、以降の階層で最も低い階層の文字までを囲むようにして、内部を同色で塗りつぶすように描画する。文字からの余白をどの程度取るかについては、予め決められているものとし、例えば、5ピクセル等とする。
装飾パターンBは、装飾パターンAと同じ範囲を白で描画し、その周囲を第1描画色又は第2描画色で囲む。囲む線の太さも予め決められているものとし、例えば、2ピクセル等とする。
装飾パターンCは、装飾パターンAと同じ領域を第1描画色又は第2描画色で描画し、中に含まれる文字の色を白色に変更する。
装飾パターンDは、装飾パターンAと同じ範囲を白で描画し、中に含まれる文字の色を第1描画色又は第2描画色に変更する。
装飾パターンEは、ドキュメントの背景色の明るさに基づいて、文字の色を変更する。
なお、描画部18では、上述したように、装飾した結果を全て表示するものとする。図4に示す結果表示部分に、背景白、文字黒のドキュメントで、橙の色相を利用して装飾を行った例を示した。この例では、左上に装飾パターンA、右上に装飾パターンB、左下に装飾パターンC、右下に装飾パターンEを表示している。これは、結果のサムネイル表示としてドキュメントの一部を描画した例である。
文書取得部12及び文書解析部13において、取得及び解析されるドキュメントは、図3に挙げた形式のみとは限らない。数字による箇条書きのある文書や、HTMLタグなどの情報を持つ文書でも可能である。また、階層の解析方法を指定、及び解析結果の修正ができるようにしても構わない。
装飾対象指定部14において、指定した階層のみの装飾を行うように指定した場合は、対象の階層の項目のみが装飾される。
文書配色抽出部15において、ドキュメントの文字色のRGB値を取得していることから、文字色の明るさだけでなく色相や彩度を求めることが可能である。よって、もし取得されたドキュメントの文字色が有彩色(白や黒でない)であった場合、描画色生成部16において、同一色相や類似色相の配色、対比色相の配色など、カラーコーディネートのルールに従って描画色の色相を提案することも可能である。
描画色生成部16において、描画の基本色について、橙の1色相のみを使用しているが、色相数が増えた場合には増加した色相の数分だけ結果のパターンが描画及び表示される。
描画色生成部16において、色相は7種類としているが、かならずしもこの数でなくても良い。
描画色生成部16において、色相の選択は個数を限定しても良いし、全部の色相でパターンを作成し、描画部18で表示のON/OFFを選択できるようなインタフェースにするのでも良い。
描画色生成部16において、Luminanceの条件に用いた値は必ずしも上記の通りではないが、背景と文字の輝度コントラスト比を定めるガイドライン等に則って設定するのが望ましい。
描画部18において、結果パターンの全てを表示するものとしたが、表示方法は例に挙げたものに限らない。タブやプルダウンメニュー等で表示する結果を選択できるようにしてもよい。表示は、図4に示す例のようなサムネイル表示だけでなく、ドキュメント全体を表示しても良い。その場合、要素の位置が離れていても階層構造が同じ部分は自動的に同じ配色の提案がなされ、情報のまとまりや関係が把握しやすくなる。
描画部18において、図4に示す例では背景の上に文字を描画する視覚的な表示を行っているが、例えば、背景色:○○○(色のRGB値など)のように、文章で結果の表示を行うことも可能である。
〔第2の実施の形態〕
図6は、第2の実施の形態に係る電子文書装飾装置の機能ブロック構成を示す図である。この電子文書装飾装置1は、第1の実施の形態に係る電子文書装飾装置1に、描画色生成部16で自動選出される基本色を指定する基本色指定部19を更に備えている。
図7は、第2の実施の形態に係る電子文書装飾装置の処理フローを示す図である。本実施の形態では、基本色指定部19により、装飾描画用の色相(基本色)を指定することができる。
ステップS11〜ステップS14までは、第1の実施の形態で説明したステップS1〜ステップS4と同じである。
次に、ステップS15において、基本色指定部19が、ドキュメント内に含まれる色相をテキスト入力などによって指定したり、又はスポイトツールなどによって取得することにより、任意の色を指定し、指定した色の情報を描画色生成部16に送信する。
次に、ステップS16において、描画色生成部16が、描画色を生成する際、基本色指定部19で指定された色の色相を用いて描画色を生成する。このとき、第1の実施の形態における第1描画色は、提案する色相範囲内において最も鮮やかさ(C値)の高い色としたが、本実施の形態では、基本色指定部19において指定された色をそのまま第1描画色とする。
なお、その他の第2描画色及び第2描画色の生成方法は、第1の実施の形態と同じとする。
以降のステップS17〜ステップS18は、第1の実施の形態で説明したステップS6〜ステップS7と同様である。
以上、第1、第2の実施の形態について説明した。各実施の形態によれば、ドキュメント内における文書の階層構造を解析し、その階層構造から指定された装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出し、その色の明度を用いて装飾に用いる複数の描画色を生成し、その複数の描画色を用いて文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定して、それら複数の装飾パターンに基づいて装飾範囲を装飾して表示するので、ドキュメントの階層構造を反映しつつ文字の視認性を高める効果的な装飾を行うことができる。
すなわち、文書の情報構造において同じ階層若しくは同じ属性を持つような文章又は文章のかたまりなどの要素に対し、文字の視認性を確保しつつ、強調等の効果的な装飾をするための装飾方法および配色を、自動で複数個提案することができる。また、オリジナルのドキュメントに含まれていた色を利用した配色を提案することができる。
1…電子文書装飾装置
11…文書データベース
12…文書取得部
13…文書解析部
14…装飾対象指定部
15…文書配色抽出部
16…描画色生成部
17…装飾設定部
18…描画部
19…基本色指定部
S1〜S7、S11〜S18…処理ステップ

Claims (8)

  1. 記憶手段から電子文書を取得する文書取得手段と、
    前記電子文書内における文書の階層構造を解析する文書解析手段と、
    前記階層構造から装飾範囲を指定する装飾対象指定手段と、
    前記装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出する文書配色抽出手段と、
    前記色の明度を用いて、装飾に用いる複数の描画色を生成する描画色生成手段と、
    前記複数の描画色を用いて、文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定する装飾設定手段と、
    前記複数の装飾パターンに基づいて、前記装飾範囲を装飾して表示する描画手段と、
    を有することを特徴とする電子文書装飾装置。
  2. 前記描画色生成手段は、
    特定の色の彩度が最大となる色を前記描画色として生成することを特徴とする請求項1記載の電子文書装飾装置。
  3. 前記描画色生成手段は、
    少なくとも文字の色の明度を用いて前記描画色を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の電子文書装飾装置。
  4. 前記描画色生成手段は、
    文字の視認性が高まるように文字色と背景色との明度関係を定めた基準に基づいて、前記抽出した文字の色の明度に対応する背景色の明度を特定し、特定された明度の色を用いて前記描画色を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子文書装飾装置。
  5. 前記装飾設定手段は、
    前記装飾範囲内の文字を囲む枠の色、文字を覆う色、文字の色、背景の色のうち少なくともいずれか1以上を変更する装飾パターンを生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子文書装飾装置。
  6. 前記装飾設定手段は、
    前記複数の描画色のうちいずれを使用するかを、前記抽出した背景の色の明度に応じて決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子文書装飾装置。
  7. 前記装飾範囲は、
    指定された階層のみ、又は当該階層以下全てであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子文書装飾装置。
  8. 記憶手段から電子文書を取得する処理と、
    前記電子文書内における文書の階層構造を解析する処理と、
    前記階層構造から装飾範囲を指定する処理と、
    前記装飾範囲内における文字及び背景の色を抽出する処理と、
    前記色の明度を用いて、装飾に用いる複数の描画色を生成する処理と、
    前記複数の描画色を用いて、文字の視認性及び効果的な装飾を考慮した複数の装飾パターンを設定する処理と、
    前記複数の装飾パターンに基づいて、前記装飾範囲を装飾して表示する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電子文書装飾プログラム。
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