JP5568668B1 - コンテンツ表示装置とそのポインタ配色の自動決定方法及び自動決定プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数色を含むコンテンツに多重表示されるポインタの識別性が損なわないように、ポインタ配色を自動決定する。
【解決手段】色空間において、一定数のポインタ色群の座標を決定する。このとき、各ポインタ間の色の識別性を高めるために、色空間において各ポインタ間の距離が閾値を超えるようにする。コンテンツで利用されている色を抽出し、色空間における座標として表現する。コンテンツ中の各色について、コンテンツ中で各色が用いられている面積、位置、その他の情報に基づいて、各ポインタ色の識別性を低下させる度合いを算出する。色空間において、各ポインタ間の距離および、各ポインタとコンテンツ中の各色の距離にコンテンツ中の各色の識別性阻害スコアの影響を反映した重み付き距離が閾値以上となるように、各ポインタの座標を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、大画面のディスプレイに複数色を含むコンテンツを表示させた状態で、複数ユーザのポインタをそのコンテンツ表示画面上に重畳表示させ、それぞれの各自の手元端末で操作して移動させるコンテンツ表示装置に関する。
大画面のディスプレイを使用したコンテンツ表示装置にあっては、複数色を含む動画・写真・テキスト等の、任意のコンテンツを表示させる種々のアプリケーションが開発されている。その一つに、表示コンテンツ上に複数ユーザ対応の各ポインタを表示させ、各ユーザの手元端末での操作に応答して、対応ポインタを画面上で移動させるアプリケーションが提案されている。このアプリケーションは、具体的には、複数色を含むコンテンツを画面表示させ、その表示コンテンツ上に一定数のポインタを同時に重畳表示させ、各ポインタを対応ユーザの操作に合わせてコンテンツ上の任意の位置に移動させるというものである。
ところで、上記のアプリケーションでは、表示コンテンツ中のある領域に頻繁に出現する色とポインタの色を類似させてしまうと、ポインタがその領域上を移動したときに、ポインタと領域の識別性が低下してしまい、ユーザがポインタを見失うという問題がある。表示コンテンツ中に出現する色の数が少なく、かつ、表示するポインタ数が少なければ上記問題は回避できる場合が多いが、コンテンツが一定数以上の色を含み、ポインタを一定数表示させる場合、各ポインタ同士の識別性および、各ポインタとコンテンツの識別性を損なわずに各ポインタ色を自動決定することは難しい。
尚、表示配色の制御に関しては、特許文献1、非特許文献1のように、構造が動的に変化しない文書において、文書中の各部の識別性を高めるための配色を自動決定する方法が提案されている。しかしながら、これらの手法は、コンテンツ上をポインタが移動するような、配色の対象が動的に変化する場合を考慮していない。すなわち、ポインタPコンテンツ中のある領域Xに重畳表示されている場合は、ポインタPと領域Xの識別性が高い配色であっても、ポインタPがコンテンツ中のある領域Yに重畳表示された場合には、ポインタPと領域Yの識別性が高いとは限らない。
特開2013-3906号公報
印象保持を目的とした色の目立ちやすさに基づく色覚バリアフリー配色提案システム,齋藤晴美,渡辺昌洋,浅野陽子,電子情報通信学会論文誌 D Vol.J96-D No.1 pp.144-153
この発明は上記事情に着目してなされたもので、複数色を含むコンテンツに多重表示されるポインタの識別性が損なわないように、ポインタ配色を自動決定することのできるコンテンツ表示装置とそのポインタ配色の自動決定方法及び自動決定プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点におけるコンテンツ表示装置は、以下のような構成要素を備えている。
(1)コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置であって、前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とするポインタ色初期化手段と、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出するコンテンツ色抽出手段と、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定するポインタ色更新手段とを具備する。
(2)(1)において、前記コンテンツ色抽出手段は、前記重み付き距離として、前記コンテンツの特徴から識別阻害スコアを算出し、前記ポインタと前記コンテンツとの色の距離を前記識別阻害スコアで除した値とする。
(3)(2)において、前記コンテンツの特徴として、前記コンテンツの面積または前記コンテンツの閲覧頻度に応じた人気度とし、前記面積スコアをScoreS(Cx)、人気スコアをScoreP(Cx)とするとき、これらの面積スコアScoreS(Cx)及び人気スコアScoreP(Cx)に比例する値を、コンテンツ色の識別阻害スコアScore(Cx)として算出する。
また、上記目的を達成するためにこの発明の第2の観点におけるポインタ配色自動決定方法は、以下のような構成要素を備えている。
(4)コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置のポインタ配色の自動決定方法であって、前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とし、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出し、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定する。
また、上記目的を達成するためにこの発明の第3の観点におけるポインタ配色自動決定プログラムは、以下のような構成要素を備えている。
(5)コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置のポインタ配色の自動決定処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とするステップと、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出するステップと、前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定するステップとを備える。
以上のように、本発明は、色空間において、一定数のポインタ色群の座標を決定する。このとき、各ポインタ間の色の識別性を高めるために、色空間において各ポインタ間の距離が閾値を超えるようにする。コンテンツで利用されている色を抽出し、色空間における座標として表現する。コンテンツ中の各色について、コンテンツ中で各色が用いられている面積、位置、その他の情報に基づいて、各ポインタ色の識別性を低下させる度合いを算出する。色空間において、各ポインタ間の距離および、各ポインタとコンテンツ中の各色の距離にコンテンツ中の各色の識別性阻害スコアの影響を反映した重み付き距離が閾値以上となるように、各ポインタの座標を更新する。
したがってこの発明によれば、複数色を含むコンテンツに多重表示されるポインタの識別性が損なわないように、ポインタ配色を自動決定することのできるコンテンツ表示装置とそのポインタ配色の自動決定方法及び自動決定プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るコンテンツ表示装置の使用形態を示す概念図である。 上記実施形態に係る実施例1及び実施例2のコンテンツ表示装置の構成を示すブロック図である。 上記実施例1及び実施例2のHSV色空間を示す概念図である。 上記実施例1のポインタ色初期化処理でポインタ色群のH値が0〜360座標で表現されることを示す図である。 上記実施例1のポインタ色初期化処理で8個のポインタ色群の座標を決定する様子を示す図である。 上記実施例1の図5にコンテンツ色C1〜C5のH値を追加してポインタ色群の座標を決定する様子を示す図である。 上記実施例1のポインタ色更新処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコンテンツ表示装置の使用形態を示す概念図である。図1において、11は参加ユーザ(ここでは4名)が同時に視聴可能な大画面ディスプレイを有するコンテンツ表示装置である。このコンテンツ表示装置は、図1に示すように、画面上に、それぞれが任意の領域を持つ複数のコンテンツA1〜A5を表示する。そして、その表示画面上に、各ユーザが携帯する手元端末121〜12nに対応付けられたポインタP1〜Pnを表示し、手元端末121〜12nからの操作指示に応じてポインタP1〜Pnを移動させることができる。
以下、上記ポインタP1〜Pnの配色決定方法について説明する。尚、本実施形態では、色空間を用いて色を定量的なものとして扱う。色を定量的に扱う方法としては、他の方法を用いても構わない。
(1)ポインタ色初期化ステップS101
色空間において、一定数のポインタ色群の座標を決定する。このとき、各ポインタ間の色の識別性を高めるために、色空間において各ポインタ間の距離が閾値を超えるようにする。
(2)コンテンツ色抽出ステップS102
コンテンツで利用されている色を抽出し、色空間における座標として表現する。
(3)コンテンツ色スコアリングステップS103
コンテンツ中の各色について、コンテンツ中で各色が用いられている面積、位置、その他の情報に基づいて、各ポインタ色の識別性を低下させる度合いを、識別性阻害スコアとして算出する。
(4)ポインタ色更新ステップS104
色空間において、各ポインタ間の距離および、各ポインタとコンテンツ中の各色の距離にコンテンツ中の各色の識別性阻害スコアの影響を反映した重み付き距離が閾値以上となるように各ポインタの座標を更新する。
[実施例1]
図2は実施例1の構成を示すブロック図である。図1において、101はポインタ色初期化部、102はコンテンツ色抽出部、103は識別性阻害スコア算出部、104はポインタ色更新部、201は色座標格納部、202はコンテンツデータベースを示している。
ここで、色空間として、図3に示すようなHSV色空間を用いる場合を考える。HSV色空間では、色はH値(Hue、色相)、S値(Saturation、彩度)、V値(Value、明度)の3成分からなる座標で表現でき、一般にH値は図4に示すように0〜360で表現され、S値・V値は0〜1の値をとる。本実施例では、Cx = (Hx, Sx, Vx)をx番目のコンテンツ色の座標、Pn = (Hn, Sn, Vn)をn番目のポインタ色の座標とする。ここで、Snを固定値Sz、Vnを固定値Vzとする。また、色の識別性を高めるための閾値はH値の30とする。さらに、ポインタ数をNpとし、Np = 8とする。
上記構成において、以下に各構成要素について説明する。
(1)ポインタ色初期化部101
ポインタ色初期化ステップ[S101]を実行するポインタ色初期化部101は、HSV色空間において、8個のポインタ色群の座標
Pn = (Hn, Sz, Vz)
ただしn = 1, 2, …, 8
を決定する。Sz、Vzは固定値であるので、8個のポインタ色群の座標を決定することは、図5に示すように、H成分を示す円上において8個の点を決定することと同義である。ここでは、8個のポインタ色のH値が図に示すように0〜360の区間で等間隔になるようにする。すなわち、
P1 = (0, Sz, Vz),
P2 = (45, Sz, Vz),
P3 = (90, Sz, Vz),
P4 = (135, Sz, Vz),
P5 = (180, Sz, Vz),
P6 = (225, Sz, Vz),
P7 = (270, Sz, Vz),
P8 = (315, Sz, Vz)
となる。ポインタ色初期化部101は、上記ポインタ色P1〜P8を色座標格納部201に格納する。
(2)コンテンツ色抽出部102
コンテンツ色抽出ステップ[S102]を実行するコンテンツ色抽出部102は、コンテンツデータベース202からコンテンツを取得し、コンテンツで利用されている色を抽出する。コンテンツを構成する各画素を分析して抽出しても構わないし、他の方法で抽出しても構わない。
ここでは、コンテンツが下記の5種類の色を含んでいたとする。
C1 = (30, 0.8, 0.9),
C2 = (160, 0.7, 0.7),
C3 = (185, 0.7, 0.8),
C4 = (216, 0.5, 0.7),
C5 = (330, 0.7, 0.3)
図5に、C1〜C5のH値を追加して図示すると図6に示すようになる。コンテンツ色抽出部102は、上記コンテンツ色C1〜C5を抽出する。抽出されたコンテンツ色C1〜C5は、色座標格納部201に格納される。
(3) 識別性阻害スコア算出部103
コンテンツ色スコアリングステップ[S103]を実行する識別性阻害スコア算出部103は、色座標格納部201から、ポインタ色とコンテンツ色を取得してそれぞれの色成分を分析し、各コンテンツ色の識別性阻害スコアを算出する。ただし、本実施例では、各コンテンツ色C1〜C5の識別性阻害スコアScore(C1)〜Score(C5)は全て1とする。識別性阻害スコア算出部103は、上記識別性阻害スコアScore(C1)〜Score(C5)を、色座標格納部201に各コンテンツ色C1〜C5と関連付けて格納する。
(4) ポインタ色更新部104
ポインタ色更新ステップ[S104]を実行するポインタ色更新部104は、色座標格納部201から、各ポインタ色、各コンテンツ色、各コンテンツ色の識別性阻害スコアを取得して分析し、各ポインタ色P1〜P8について各コンテンツ色C1〜C5と色空間における重み付き距離が色の識別性を高めるための閾値を下回るか否か判定し、閾値を下回るポインタ色は色空間における座標(すなわち、色)を変更する。ポインタ色とコンテンツ色の重み付き距離は、ポインタ色とコンテンツ色のH値の差をコンテンツ色の識別性阻害スコアで割ったものとする。
上記ポインタ色更新部104では、ここでは図7に示すフローチャートに基づいて処理を行い、各ポインタ色P1〜P8のH値と各コンテンツ色C1〜C5のH値の間の重み付き距離および、各ポインタ色P1〜P8のH値間の距離が閾値を下回るか否か判定し、上記重み付き距離および距離が閾値を下回るポインタ色についてはH値を増減させて、上記重み付き距離および距離が閾値以上になるようにする。H値を増減させても上記重み付き距離および距離が閾値を下回ることが不可能であれば、そのポインタ色を削除する。
図7において、処理開始が指示されると、初期値p = 1、Np = 全ポインタ色数を設定し、T = 識別性を高めるための閾値とする(ステップS1)。次に、図6のH値を示す円周上においてポインタ色Ppと隣接または重なるコンテンツ色Cxがあるか判断し(ステップS2)、Yes場合にはPpとCxのH値の差をCxの識別性阻害スコアで割ったものをDとし(ステップS3)、Noの場合にはステップS10に移行する。
ステップS3の結果、D < Tか否かを判断し(ステップS4)、Yesの場合にはPpよりもCxの方がH値が小さいか否かを判断し(ステップS5)、Noの場合にはステップS10に移行する。
ステップS5の結果、Yes場合にはPpよりもH値が大きく、かつPpと隣接するポインタ色またはコンテンツ色をAとする。Aがポインタ色である場合、PpとAのH値の差をD’とする。Aがコンテンツ色である場合、PpとAのH値の差をAの識別性阻害スコアで割ったものをD’とする(ステップS6)。ステップS5の結果、Noの場合にはPpよりもH値が小さく、かつPpと隣接するポインタ色またはコンテンツ色をAとする。Aがポインタ色である場合、PpとAのH値の差をD’とする。Aがコンテンツ色である場合、PpとAのH値の差をAの識別性阻害スコアを割ったものをD’とする。
ステップS6の処理後、D + D’が 2 * T以上か判断し(ステップS7)、Yesの場合にはDがT以上になるまでPpのH値を増加させ(ステップS8)、Noの場合にはPpを削除する(ステップS9)。一方、ステップS12の処理後では、D + D’が 2 * T以上か判断し(ステップS13)、Yesの場合にはDがT以上になるまでPpのH値を減少させ(ステップS14)、Noの場合にはPpを削除する(ステップS15)。
ステップS8,S9,S14,S15の処理後、p = p + 1と設定し(ステップS10)、p が Np以下か否かを判断し(ステップS11)、Yesの場合にはステップS2に戻って次のポイント色の処理に移行し、Noの場合には一連の処理を終了する。
上記ポインタ色更新部104では、上記処理により、
P2 = (60, Sz, Vz),
P4 = (130, Sz, Vz)
P8 = (300, Sz, Vz)
のように更新され、P5、P6は削除される。すなわち、ポインタ色は
P1 = (0, Sz, Vz),
P2 = (60, Sz, Vz),
P3 = (90, Sz, Vz),
P4 = (130, Sz, Vz),
P7 = (270, Sz, Vz),
P8 = (300, Sz, Vz)
となる。
ポインタ色更新部104は、上記ポインタ色の更新・削除を色座標格納部201に反映させる。
なお、上記処理はS値・V値を考慮しても構わない。
また、上記処理は、
・各ポインタ色・各コンテンツ色が色空間に収まることと、
・各ポインタ色・各コンテンツ色の色空間における距離が閾値を超えること
を制約条件とし、各ポインタ色・各コンテンツ色の色空間における距離の平均値を最大化することを目的関数とする、最適化問題とみなせる。よって、図7のフローチャートに示す処理の代わりに、一般的な最適化問題解決アルゴリズムを用いても構わない。
(実施例2)
図1のように大画面に複数コンテンツが表示されており、複数ユーザが大画面のコンテンツに重畳表示された各自のポインタを、各自の手元端末で操作して各コンテンツ間を移動させるアプリケーションを考える。
コンテンツは、コンテンツA1〜A5の5種類あり、それぞれ単色の背景色を持つものとし、コンテンツA1の背景色はC1、コンテンツA2の背景色はC2、コンテンツA3の背景色はC3、コンテンツA4の背景色はC4、コンテンツA5の背景色はC5であることが判明しているとする。
コンテンツA1〜A5の面積をそれぞれQ1〜Q5とし、
Q1 = 2平方メートル、
Q2 = 1平方メートル、
Q3 = 1.5平方メートル、
Q4 = 1.5平方メートル、
Q5 = 1.5平方メートル
とする。
また、コンテンツA1〜A5のユーザへの人気R1〜R5は事前調査等から判明しているとし、
R1 = 1位
R2 = 2位
R3 = 3位
R4 = 4位
R5 = 5位
とする。
本実施例の構成は図2に示した構成と同じであり、色空間として図3のようなHSV色空間を用いる場合を考える。
本実施例では、Cx = (Hx, Sx, Vx)をx番目のコンテンツ色の座標とし、Pn = (Hn, Sn, Vn)をn番目のポインタ色の座標とする。但し、Snを固定値Sz、Vnを固定値Vzとする。また、色の識別性を高めるための閾値はH値の30とし、ポインタ数をNpとし、Np = 8とする。
(1)ポインタ色初期化ステップ[S201]
S101同様、ポインタ色初期化部101は、HSV色空間において、8個のポインタ色群の座標
Pn = (Hn, Sz, Vz)
ただしn = 1, 2, …, 8
を決定する。ここでは、8個のポインタ色のH値が図4のように0〜360の区間で等間隔になるようにする。すなわち、
P1 = (0, Sz, Vz),
P2 = (45, Sz, Vz),
P3 = (90, Sz, Vz),
P4 = (135, Sz, Vz),
P5 = (180, Sz, Vz),
P6 = (225, Sz, Vz),
P7 = (270, Sz, Vz),
P8 = (315, Sz, Vz)
となる。
ポインタ色初期化部101は、上記ポインタ色P1〜P8を色座標格納部201に格納する。
(2)コンテンツ色抽出ステップ[S202]
コンテンツ色抽出部102は、コンテンツデータベース202からコンテンツを取得し、コンテンツで利用されている色を抽出する。本実施例では前述のとおりコンテンツで利用されている色は判明しており、
C1 = (30, 0.8, 0.9),
C2 = (160, 0.7, 0.7),
C3 = (185, 0.7, 0.8),
C4 = (216, 0.5, 0.7),
C5 = (330, 0.7, 0.3)
であるとする。図5に、C1〜C5のH値を追加して図示すると図6に示すようになる。
コンテンツ色抽出部102は、上記コンテンツ色C1〜C5を色座標格納部201に格納する。
(3)コンテンツ色スコアリングステップ[S203]
識別性阻害スコア算出部103は、色座標格納部201からポインタ色とコンテンツ色を取得して分析し、各コンテンツ色の識別性阻害スコアを算出する。本実施例では、各コンテンツ色C1〜C5の識別性阻害スコアは、コンテンツの面積および、コンテンツの人気に比例するとする。
具体的な算出方法を以下に示す。
各コンテンツ色の面積スコアScoreS(Q1)〜ScoreS(Q5)は、Q1〜Q5を、Q1〜Q5の最大値で割った値を小数点以下第2位で四捨五入したものとする。すなわち、xを1〜5のいずれか、Max(A, B, …)を与えられた引数群A、B、…の最大値を求める関数、Round(A)をAを小数点以下第2位で四捨五入する関数とすると、
ScoreS(Qx) = Round(Qx / Max(Q1, Q2, Q3, Q4, Q5))
であり、
ScoreS(Q1) = 1.0、
ScoreS(Q2) = 0.5、
ScoreS(Q3) = 0.8、
ScoreS(Q4) = 0.8、
ScoreS(Q5) = 0.8
となる。
各コンテンツ色の人気スコアScoreP(R1)〜ScoreP(R5)は、R1〜R5の順位の値の逆数を小数点以下第2位で四捨五入したものとする。すなわち、
ScoreP(R1) = 1.0、
ScoreP(R2) = 0.5、
ScoreP(R3) = 0.3、
ScoreP(R4) = 0.3、
ScoreP(R5) = 0.2
となる。
各コンテンツ色の識別性阻害スコアScore(C1)〜Score(C5)は、各コンテンツ色の面積スコアと人気スコアの平均値を小数点以下第2位で四捨五入したものとする。すなわち、xを1〜5のいずれか、Mean(A, B)をAとBの平均を求める関数、Round(A)をAを小数点以下第2位で四捨五入する関数とすると、
Score(Cx) = Round(Mean(ScoreS(Qx), ScoreP(Rx)))
であり、
Score(C1) = 1.0、
Score(C2) = 0.5、
Score(C3) = 0.6、
Score(C4) = 0.6、
Score(C5) = 0.5
となる。
上記算出方法により、ポインタが重畳する可能性が高いコンテンツほど識別性阻害スコアが高く算出されることになる。
識別性阻害スコア算出部103は、上記識別性阻害スコアScore(C1)〜Score(C5)を、色座標格納部201に各コンテンツ色C1〜C5と関連付けて格納する。
(4)ポインタ色更新ステップ[S204]
S104同様、ポインタ色更新部104は、色座標格納部201から、各ポインタ色、各コンテンツ色、各コンテンツ色の識別性阻害スコアを取得して分析し、図7のフローチャートに基づき各ポインタ色P1〜P8について各コンテンツ色C1〜C5と色空間における重み付き距離が色の識別性を高めるための閾値を下回るか否か判定し、閾値を下回るポインタ色は色空間における座標を変更する。
上記処理により、
P2 = (60, Sz, Vz),
P6 = (234, Sz, Vz)
のように更新され、P5は削除される。
本実施例は、実施例1と異なり、
Score(C2) = 0.5、
Score(C4) = 0.6、
Score(C5) = 0.5
であるため、P6は削除する必要が無く、P4、P8は座標を更新する必要が無い。すなわち、ポインタ色は
P1 = (0, Sz, Vz),
P2 = (60, Sz, Vz),
P3 = (90, Sz, Vz),
P4 = (135, Sz, Vz),
P6 = (234, Sz, Vz),
P7 = (270, Sz, Vz),
P8 = (315, Sz, Vz)
となる。
ポインタ色更新部104は、上記ポインタ色の更新・削除を色座標格納部201に反映させる。
以上のように、本実施例では、コンテンツ色がポインタの識別性を阻害する度合いを算出・利用して、コンテンツ色と識別性が高いポインタ色を決定していることを特徴としている。具体的には、ポインタが重畳する確率が高いコンテンツのコンテンツ色ほどポインタ色の識別性を阻害する度合いが高いと仮定し、コンテンツの面積と人気を用いてポインタ色の識別性を阻害する度合いを算出している。その算出結果に基づいて、色空間において、各ポインタ間の距離および、各ポインタとコンテンツ中の各色の距離にコンテンツ中の各色の識別性阻害スコアの影響を反映した重み付き距離が閾値以上となるように各ポインタの座標を更新する。これにより、大画面に動画・写真・テキスト等からなり複数色を含むコンテンツが表示されており、複数ユーザが大画面のコンテンツに重畳表示された各自のポインタを、各自の手元端末で操作して移動させるシステムにおいて、色の識別性が高いポインタ色をできるだけ多く自動決定することができる。
尚、上記実施形態の説明では、ハードウェア構成で実施する場合を説明したが、コンピュータを用いて、上記のポインタ色初期化ステップS101、コンテンツ色抽出ステップS102、コンテンツ色スコアリングステップS103、ポインタ色更新ステップS104を備えるプログラムを作成し、このプログラムをコンピュータに実行処理させることも可能である。
その他、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
11…コンテンツ表示装置、
121〜124…手元端末、
A1〜A5…コンテンツ、
P1〜Pn…ポインタ、
101…ポインタ色初期化部、
102…コンテンツ色抽出部、
103…識別性阻害スコア算出部、
104…ポインタ色更新部、
201…色座標格納部、
202…コンテンツデータベース。

Claims (5)

  1. コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置であって、
    前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とするポインタ色初期化手段と、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出するコンテンツ色抽出手段と、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定するポインタ色更新手段と
    を具備するコンテンツ表示装置。
  2. 前記コンテンツ色抽出手段は、前記重み付き距離として、前記コンテンツの特徴から識別阻害スコアを算出し、前記ポインタと前記コンテンツとの色の距離を前記識別阻害スコアで除した値とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  3. 前記コンテンツの特徴として、前記コンテンツの面積または前記コンテンツの閲覧頻度に応じた人気度とし、
    前記面積スコアをScoreS(Cx)、人気スコアをScoreP(Cx)とするとき、これらの面積スコアScoreS(Cx)及び人気スコアScoreP(Cx)に比例する値を、コンテンツ色の識別阻害スコアScore(Cx)として算出する請求項2記載のコンテンツ表示装置。
  4. コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置のポインタ配色の自動決定方法であって、
    前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とし、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出し、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定するコンテンツ表示装置のポインタ配色の自動決定方法。
  5. コンテンツが1つ以上表示された画面に、複数のポインタを表示するコンテンツ表示装置のポインタ配色の自動決定処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記複数のポインタそれぞれの色の初期値を、色空間での距離が等距離でかつ予め定められた閾値以上の値とするステップと、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの特徴を抽出して重み付き距離を算出するステップと、
    前記1つ以上のコンテンツそれぞれの色と前記複数のポインタそれぞれの色が色空間において重み付き距離が予め定められた閾値以上の値であり、かつ前記ポインタ間の距離が予め定められた閾値以上の値になるように前記ポインタの色を決定するステップとを備えるコンテンツ表示装置のポインタ配色自動決定プログラム。
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