JP5868050B2 - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
一方、画像の視認を容易にする技術として、文字の輪郭線を背景画像の色の補色にする技術や、画像内の特定色領域を検出し、特定色領域に対する画像処理を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
外光を背面へ透過する透明ディスプレイに画像を表示する表示装置であって、
入力された画像の画素値に基づいて外光を透過する度合いを示す透明度を画素ごとに算出し、該透明度が第1の閾値より大きい領域を、表示画像の識別が困難な領域である識別困難領域として検出する第1検出手段と、
前記第1検出手段で検出された識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、前記第1の閾値以下の透明度の画素値に変換する変換手段と、
を有することを特徴とする。
外光を背面へ透過する透明ディスプレイに画像を表示する表示装置の制御方法であって、
入力された画像の画素値に基づいて外光を透過する度合いを示す透明度を画素ごとに算出し、該透明度が第1の閾値より大きい領域を、表示画像の識別が困難な領域である識別困難領域として検出する第1検出ステップと、
前記第1検出ステップで検出された識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、前記第1の閾値以下の透明度の画素値に変換する変換ステップと、
を有することを特徴とする。
まず、本発明の実施例1に係る表示装置及び制御方法について説明する。
本実施例に係る表示装置は、インターネット経由で画像(画像データ)を取得し、該画像の画素毎に、その画素が識別困難であるか否かを判定する。本実施例では、画像データは、既存の一般的なディスプレイ(背面への光を透過しない非透明ディスプレイ)に表示することを前提に作成された画像データであり、RGB表色系で表現された静止画データとする。なお、画像データの取得方法、データ形式は、上述した方法や形式に限らない。例えば、画像データは、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、ブルーレイレコーダ、メモリーカードなどから取得されてもよい。また、画像データは動画像データであってもよい。画像データが動画像データの場合には、フレーム単位で後述する処理を行えばよい。
は、入力された画像と上記検出結果(識別困難領域検出結果)を境界画像処理部103に出力する。本実施例では、第1の閾値は、透明ディスプレイが表示可能(ユーザが視認可能)な透明度の最大値(表示限界透明度)であり、予め記憶部104に格納されているものとする。
なお、第1の閾値は、表示限界透明度に限らない。例えば、第1の閾値は、表示限界透明度より低い値であってもよい。表示限界透明度は、透明ディスプレイが有する各構成部材の透明度などに基づいて決定される。
まず、画像データ受信部101が画像を受信する(ステップS201)。
次に、識別困難領域検出部102は、記憶部104に格納された表示限界透明度を取得する(ステップS202)。
そして、識別困難領域検出部102は、ステップS202で取得された表示限界透明度を用いて、ステップS201で受信された画像から識別困難領域を検出する(ステップS203)。識別困難領域の検出方法の具体例は後述する。
次に、境界画像処理部103は、ステップS203での処理の結果(識別困難領域の検出結果)から、識別困難領域の有無を判定する(ステップS204)。
識別困難領域が存在する場合は、ステップS205へ処理が進められる。ステップS205では、境界画像処理部103は、ステップS201で受信された画像に対し、識別困難領域とその周囲の境界部分の画素値を、第1の閾値以下(表示限界透明度以下)の透明度の画素値に変換する画像処理を施す(境界部画像処理)。上記画像処理の具体例は後述する。そして、ステップS206へ処理が進められる。
識別困難領域が存在しない場合には、ステップS206へ処理が進められる(境界画像処理部103は、ステップS201で受信された画像を、上記画像処理を施さずに表示部105へ出力する)。
ステップS206では、表示部105が、入力された画像を表示する。
図3(A)の画像は、背景、四角形の物体、円形の物体を含む1920×1080のFullHD画像である。
本実施例では、画像の最も左上の画素の位置座標を(0,0)とする(即ち、画像の最も右下の画素の位置座標は(1919,1079)となる)。
また、本実施例では、R値、G値、B値は、それぞれ、0〜255の整数であるものとする。そして、上記背景、四角形の物体、円形の物体は、それぞれ単色であるものとする。具体的には、背景の画素値はR=0、G=200、B=200であり、四角形の物体の画素値はR=20、G=20、B=20であり、円形の物体の画素値はR=0、G=0、B=0であるものとする。
なお、各画素値、RGB表色系で表されていなくてもよい。色や輝度を判断することが
できればどのような値であってもよい。例えば、YCbCr表色系の値であってもよい。また、各要素の値は、0〜255の整数に限らない。各要素の値は、例えば、小数値を含んでいてもよい。
まず、識別困難領域検出部102は、表示限界透明度を取得する。本実施例では、透明度t[%]を0から100までの整数値で表し、表示限界透明度をT[%](0≦T≦100)とする。
図4に、表示限界透明度と画素値(R値、G値、B値)の関係を表す模式図を示す。透明度t[%]は、画素値に対して一意的に決まる。本実施例では、R値、G値、B値のうち最大値をもとに透明度t[%]が決まるものとする。そして、図4で示した点P5,P6,P7,P8で囲まれた面上の点、点P3,P4,P8,P7で囲まれた面上の点、及び、点P2,P6,P7,P3で囲まれた面上の点が、表示限界透明度Tを持つ画素値とされる。
なお、本実施例では、表示限界透明度T[%]が記憶部104に格納されており、その値は固定としているが、表示限界透明度T[%]は変更可能であってもよい。例えば、表示限界透明度T[%]は、ユーザによって設定された値であってもよい。また、透明ディスプレイを構成するデバイスの経年劣化などによって表示限界透明度T[%]が変化することが考えられる。そこで、表示デバイスの透明度を定期的に検出し、その検出結果を用いて表示限界透明度T[%]を算出、更新してもよい。
図5(B)に、図3(A)のY=540の画素ラインに対する境界画像処理部103の画像処理の結果の一例を示す。
本実施例では、境界画像処理部103は、識別困難領域とその周囲の領域との境界から識別困難領域側へ所定画素数分(1画素分、または、複数画素分)の領域を境界部分とし、境界部分の画素値を、最小の透明度の画素値に変換する。また、本実施例では、上記境界部分以外の領域の透明度(画素値)は変更しない。
それにより、上記境界部分が視認可能となり、識別困難領域が識別可能となる。具体的には、図3(B)に示すように、四角い物体と丸い物体の輪郭が視認可能となり、四角い物体と丸い物体の領域が識別困難領域として識別可能となる(四角い物体と丸い物体の存在が感知可能となる)。図3(B)は、図3(A)の画像に対して境界画像処理部103の処理を適用した結果を示す図である。
うな構成とすれば、境界部分が視認可能となるため、識別困難領域が識別可能となる。
また、識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値が、該周囲の領域の透明度以下の透明度の画素値に変換されることが好ましい。そのような構成とすれば、識別困難領域の周囲の領域よりも、それら領域間の境界部分の視認性を高めることができるため、識別困難領域がより容易に識別可能となる。
また、識別困難領域とその周囲の領域路の境界部分の画素値が、該周囲の領域の色と異なる色の画素値に変換されることが好ましい。境界部分の色が周囲の領域の色と異なれば、境界部分の視認性をより高めることができるため、識別困難領域がより容易に識別可能となる。例えば、境界部分の透明度(変換後の透明度)と周囲の領域の透明度が一致している場合に、同じ色であれば境界部分を識別することができないが、色を異ならせることにより境界部分が識別可能となり、その結果、識別困難領域が識別可能となる。
また、識別困難領域とその周囲の領域路の境界部分の画素値が、該周囲の領域の輝度と異なる輝度の画素値に変換されることが好ましい。境界部分の輝度が周囲の領域の輝度と異なれば、境界部分の視認性をより高めることができるため、識別困難領域がより容易に識別可能となる。
図6(A)は、入力された画像(処理前の画像)の一部を示す。図6(A)の画像は、領域A(R=64、G=0、B=0)と領域B(R=0、G=160、B=0)を有する。本実施例では、図4の関係に基づいて識別困難領域が検出される。具体的には、以下の式1により各画素の透明度t[%]が算出される。式1のMAX_RGBは、画素値であるR値、G値、B値のうちの最大値である。そして、透明度t[%]が表示限界透明度T[%](100−(96/255)×100=62.4[%])より高い領域が識別困難領域として検出される。図6(A)の例では、領域Aの透明度は74.9[%]、領域Bの透明度は37.3[%]となり、領域Aが識別困難領域として検出される。
透明度t[%]=100−(MAX_RGB/255)×100 ・・・(式1)
や透明ディスプレイの画面のサイズが大きい場合に、小さい場合よりも境界部分の幅が広くされてもよい。
また、識別困難領域とその周囲の領域との境界から識別困難領域と周囲の領域の両側へ所定画素数分の領域を境界部分としてもよい。そのように境界部分を定義した場合には、図6(D)に示すように、領域Aの領域Bと接している画素および領域Bの領域Aと接している画素の値が透明度0[%]の値(R=255、G=0、B=0)とされる。その結果、透明度74.9[%]の領域Aを、透明度0[%]の画素が囲むため、領域Aが識別可能となる。
また、上述したように、境界部分の色を更に変更してもよい。図6(E)の例は、境界部分の画素値が、図6(B)に示すように透明度0[%]の値(R=255、G=0、B=0)とされた後、領域A,Bと異なる色の画素値(R=0、G=0、B=255)に変換された場合を示す。このとき、色変換後の透明度は0[%]である(即ち、透明度を0[%]に維持しながら色が変換される)。図6(E)の例では、領域Aが、領域A,Bと異なる色の境界部分に囲まれているため、図6(B)の場合よりも領域Aを容易に識別することができる。なお、上述したように、輝度を変更することによっても、識別困難領域をより容易に識別可能とすることができる。
このような画像に対して、上述した方法で識別困難領域を検出すると、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をあわせた1つの領域が識別困難領域として検出されてしまう。その結果、図8(B)に示すように、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をあわせた1つの領域の輪郭が視認可能となるように画素値の変換が行われてしまう。このような変換を行っても、四角形の物体の領域と円形の物体の領域の境界を識別可能とすること、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をそれぞれ個別に識別可能とすることはできない。
一般に、重なり合っている複数の物体の透明度は互いに異なるため、上述した構成とすることにより、該複数の物体のそれぞれを識別困難領域とすることができる。
図9(A)に、図8(A)のY=540の画素ラインにおける識別困難領域の検出結果を示す。図9(A)に示すように、四角形の物体の領域と円形の物体の領域とでは透明度の差が7.8[%]であるため、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をそれぞれ識別困難領域とすることができる。
そして、上述したように画素値を変換することにより、図8(C)、図9(B)に示すように、透明度が第1の閾値より大きい領域の輪郭部分だけでなく、該領域内の第2の閾値以上の透明度の段差部分も視認可能となる。即ち、四角形の物体の領域と円形の物体の領域の境界も視認可能(識別可能)となる。その結果、四角形の物体の輪郭と円形の物体の輪郭を視認可能とすることができ、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をそれぞれ個別に識別可能とすることができる。
以下、本発明の実施例2に係る表示装置及びその制御方法について説明する。なお、本実施例の説明において、実施例1と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
識別困難領域検出部102は、入力された画像と識別困難領域検出結果を処理画素数決定部1201へ出力する。
処理画素数決定部1201は、識別困難領域検出部102から入力された画像データと識別困難領域検出結果、及び、記憶部104から取得した表示限界透明度を用いて、境界部分の幅(画素数)を決定する。そして、処理画素数決定部1201は、入力された画像データ、上記決定結果(境界部分の幅を表す処理画素数情報)、識別困難領域検出結果を境界画像処理部103へ出力する。
図11に、図5(A)の識別困難領域に対する、境界部分の幅の決定結果の一例を示す。本実施例では、式2を用いて境界部分の幅に相当する画素数を算出する。
境界部分の幅
=(識別困難領域の透明度t/表示限界透明度T)×識別困難領域の画素数×係数k
ただし、k<T/t
・・・(式2)
その結果、識別困難領域の透明度が高い場合に、識別困難領域の透明度が低い場合よりも境界部分の幅が広くされる。一般に、透明度が高い領域の方が、透明度が低い場合よりも識別が困難である。領域の透明度が高い場合に、識別困難領域の透明度が低い場合より
も境界部分の幅を広くすることにより、識別がより困難な領域を識別可能とすることができる。
また、識別困難領域のサイズが大きい場合に、識別困難領域のサイズが小さい場合よりも境界部分の幅が広くされる。サイズが大きい識別困難領域に対して境界部分の幅を狭くすると、境界部分を視認可能としても識別困難領域を識別可能とすることができない虞がある。本実施例では、サイズが大きい識別困難領域に対して境界部分の幅が広くされるため、そのような識別困難領域をより確実に識別可能とすることができる。
また、全ての識別困難領域に対して境界部分の幅を広くしてしまうと、画像内の境界部分の面積が増してしまい、画像が見難くなってしまう虞がある。本実施例では透明度の低い識別困難領域やサイズの小さい識別困難領域に対しては境界部分の幅は狭くされるため、画像が見難くなることを抑制することができる。
また、識別困難領域のサイズを考慮せず、識別困難領域の透明度のみを考慮してもよい。識別困難領域の透明度が高い場合に、識別困難領域の透明度が低い場合よりも境界部分の幅が広くされれば、上述した効果が得られる。
また、識別困難領域の透明度を考慮せず、識別困難領域のサイズのみを考慮してもよい。識別困難領域のサイズが大きい場合に、識別困難領域のサイズが小さい場合よりも境界部分の幅が広くされれば、上述した効果が得られる。
以下、本発明の実施例3に係る表示装置及び制御方法について説明する。
本実施例に係る表示装置は、インターネット経由で画像(画像データ)を取得し、該画像データのオブジェクト毎に、そのオブジェクトが識別困難であるか否かを判定する。
なお、本実施例の説明において、実施例1と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
を備える。
画像データ受信部101は、ネットワーク経由で画像(画像データ)を受信し、受信した画像データをファイル形式で記憶部104に格納する。
オブジェクトの検出方法や判断方法は既存の技術で実現可能である。例えば、オブジェクトが文字である場合は、記憶部104からオブジェクトテンプレートとして文字テンプレートを取得し、文字テンプレートを用いたパターンマッチングを行うことにより、オブジェクト(文字)を検出することができる。この場合、オブジェクト検出結果は、オブジェクトの位置座標、オブジェクトのサイズ、オブジェクトとマッチングした文字テンプレートを含む情報となる。なお、オブジェクトを検出することができれば、その検出方法は限定されない。
具体的には、識別困難領域検出部102は、記憶部104に格納された表示限界透明度を用いて、オブジェクト検出部1401で検出されたオブジェクトから、表示限界透明度より透明度が大きい画素(識別困難画素)を検出する。そして、識別困難領域検出部102は、オブジェクトの領域の画素数に対する上記検出した画素の数(識別困難画素数)の割合を識別困難度として算出する。
識別困難度=(オブジェクト内の識別困難画素数/オブジェクト内の全画素数)×100
・・・(式3)
そして、識別困難領域検出部102は、上記算出された識別困難度を、記憶部104に格納された識別困難領域判定閾値(上記所定の割合)と比較する。そして、識別困難領域検出部102は、検出されたオブジェクトのうち、識別困難度が識別困難領域判定閾値より大きいオブジェクトの領域を識別困難領域として検出する。
まず、画像データ受信部101が画像を受信する(ステップS1501)。
次に、オブジェクト検出部1401は、記憶部104からオブジェクトテンプレートを取得し、取得したオブジェクトテンプレートを用いて、ステップS1501で受信された画像からオブジェクトを検出する(ステップS1502)。
そして、識別困難領域検出部102は、記憶部104に格納された表示限界透明度を取得する(ステップS1503)。
次に、識別困難領域検出部102は、ステップS1503で取得した表示限界透明度を用いて、ステップS1502で検出されたオブジェクト毎に、そのオブジェクト内の識別困難画素を検出する。そして、識別困難領域検出部102は、オブジェクト毎に、識別困難度を算出する。次に、識別困難領域検出部102は、記憶部104に格納された識別困難領域判定閾値を取得する。そして、識別困難領域検出部102は、オブジェクト毎に、識別困難度と識別困難領域判定閾値を比較し、識別困難度が識別困難領域判定閾値より大きいオブジェクトの領域を識別困難領域として検出する(ステップS1504)。
次に、境界画像処理部103は、ステップS1504での処理の結果(識別困難領域の検出結果)から、識別困難領域の有無を判定する(ステップS1505)。
識別困難領域が存在する場合は、境界画像処理部103は、ステップS1501で受信された画像に対し、識別困難領域とその周囲の境界部分の画素値を、表示限界透明度以下の透明度の画素値に変換する画像処理を施す(ステップS1506)。そして、ステップS1507へ処理が進められる。
識別困難領域が存在しない場合には、ステップS1507へ処理が進められる(境界画像処理部103は、ステップS1501で受信された画像を、上記画像処理を施さずに表示部105へ出力する)。
ステップS1507では、表示部105が、入力された画像を表示する。
例えば、図8(A)の画像が入力された場合に、図9(A)に示すように、四角形の物体の領域と円形の物体の領域をそれぞれ識別困難領域として検出することができる。
その結果、図8(C)、図9(B)に示すように、各オブジェクト(四角形の物体、円形の物体)の輪郭を視認可能とすることができ、各オブジェクトをそれぞれ個別に識別可能とすることができる。
また、オブジェクトの領域の透明度が一様でない場合に、オブジェクトの領域内に視認可能な線(境界部分)を生成してしまうと、ユーザに違和感を与えてしまう虞がある。本実施例の構成によればオブジェクトの領域が識別困難領域とされるため、オブジェクトの領域内に視認可能な線(境界部分)が生成されることによってユーザに違和感を与えることはない。
102 識別困難領域検出部
103 境界画像処理部
Claims (15)
- 外光を背面へ透過する透明ディスプレイに画像を表示する表示装置であって、
入力された画像の画素値に基づいて外光を透過する度合いを示す透明度を画素ごとに算出し、該透明度が第1の閾値より大きい領域を、表示画像の識別が困難な領域である識別困難領域として検出する第1検出手段と、
前記第1検出手段で検出された識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、前記第1の閾値以下の透明度の画素値に変換する変換手段と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、該周囲の領域の透明度以下の透明度の画素値に変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、最小の透明度の画素値に変換する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、該周囲の領域の色と異なる色の画素値に変換する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、該周囲の領域の輝度と異なる輝度の画素値に変換する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記第1検出手段は、透明度が前記第1の閾値より大きい領域が、互いに隣接する領域間の透明度の差が第2の閾値以上である複数の領域に分割可能な場合には、該複数の領域のそれぞれを別の識別困難領域として検出する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域の透明度が高い場合に、識別困難領域の透明度が低い場合よりも前記境界部分の幅を広くする
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域のサイズが大きい場合に、識別困難領域のサイズが小さい場合よりも前記境界部分の幅を広くする
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域の色がその周囲の領域の色と近い場合に、識別困難領域の色がその周囲の領域の色と離れている場合よりも前記境界部分の幅を広くする
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域の輝度がその周囲の領域の輝度と近い場合に、識別困難領域の輝度がその周囲の領域の輝度と離れている場合よりも前記境界部分の幅を広くすることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
- 入力された画像からオブジェクトを検出する第2検出手段を更に有し、
前記第1検出手段は、前記第2検出手段で検出されたオブジェクトのうち、オブジェクトの領域に対する、該領域に含まれる透明度が第1の閾値より大きい領域の割合が所定の割合より大きいオブジェクトの領域を、識別困難領域として検出する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記オブジェクトは、文字、又は、グラフィック画像である
ことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。 - 前記第1検出手段は、前記第2検出手段で検出されたオブジェクトから自然画を除外する
ことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。 - 前記変換手段は、識別困難領域の画素値を、変換前の透明度より低い透明度の画素値であって、変換後の境界部分の透明度と異なる透明度の画素値に変換する
ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の表示装置。 - 外光を背面へ透過する透明ディスプレイに画像を表示する表示装置の制御方法であって、
入力された画像の画素値に基づいて外光を透過する度合いを示す透明度を画素ごとに算出し、該透明度が第1の閾値より大きい領域を、表示画像の識別が困難な領域である識別困難領域として検出する第1検出ステップと、
前記第1検出ステップで検出された識別困難領域とその周囲の領域との境界部分の画素値を、前記第1の閾値以下の透明度の画素値に変換する変換ステップと、
を有することを特徴とする表示装置の制御方法。
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