JP4973630B2 - ノズル識別装置、部品実装機、ノズル識別方法及び部品実装方法 - Google Patents

ノズル識別装置、部品実装機、ノズル識別方法及び部品実装方法 Download PDF

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本発明は、部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルの識別を行うノズル識別装置、部品実装機、ノズル識別方法及び部品実装方法に関するものである。
部品実装機は、搭載ヘッドを移動させて部品保持用のノズル(吸着ノズル)によりピックアップした部品を所定の作業位置に位置決めした基板に搭載する。このノズルは基板に搭載しようとする部品の種類等に応じて頻繁に交換されるものであるため、搭載ヘッドに対して着脱できるようになっている。
このような部品実装機においては、本来装着すべきでないノズルが搭載ヘッドに誤装着された状態で部品実装が行われると、実装品質が低下するだけでなく、部品や基板が損傷を受けるおそれがある。このため従来、ノズルの誤装着を未然に防止する提案がなされており、その一つとして、搭載ヘッドにノズルを装着させる際に、ノズル保持台に保持されたノズルの識別を行い、そのノズルがこれから搭載ヘッドに装着すべき正しいノズルであるか否かの正誤判断を行うようにしたものが知られている。ノズルの識別は、例えば、ノズル上部の円盤状の鍔部にマークパターンが形成されたノズルマーク(例えばQRマーク)を設けておき、そのノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに対応するノズル識別情報(ノズルの識別のための情報)を記憶部から読み出すことによって行う(特許文献1)。
特開2006−351682号公報
ところで、近年では、1台の部品実装機で多種多様な部品実装を行うことができるようになってきており、これに伴ってノズルも多種多様になってきている。多種多様なノズルを的確に識別できるようにするためには、ノズルマークに形成することができるマークパターンの数を増大させる必要があるが、そのためにはノズルマークそのものを大型化するとともに、そのような大型化したノズルマークを撮像できるだけの視野の大きい大型のカメラを導入することが必要となる。しかし、大型のカメラは高価であるうえ重量が大きいので、カメラを支持する部材、ひいては部品実装機全体が大型化してしまううえ、カメラの移動速度が低下し、ノズルの正誤判断に要する時間が増大して部品実装機の実装効率が低下してしまうという問題点がある。
そこで本発明は、カメラを大型化することなく、多種多様なノズルを的確に識別することができるノズル識別装置、部品実装機、ノズル識別方法及び部品実装方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のノズル識別装置は、部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取るマークパターン読み取り手段及びマークパターン読み取り手段が読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行う識別手段を備えたノズル識別装置であって、マークパターン読み取り手段は、読み取ったマークパターンが追加のノズルマークが存在することを示す特定のマークパターンであったとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、識別手段は、マークパターン読み取り手段が追加のノズルマークのマークパターンを読み取ったとき、その追加のノズルマークのマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行う。
請求項2に記載のノズル識別装置は、部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取るマークパターン読み取り手段及びマークパターン読み取り手段が読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行う識別手段を備えたノズル識別装置であって、マークパターン読み取り手段及び識別手段の動作モードを第1モード及び第2モードのいずれかに設定する動作モード設定手段を備え、マークパターン読み取り手段は、動作モード設定手段により第1モードが設定されている場合には、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、動作モード設定手段により第2モードが設定されている場合には、読み取ったマークパターンに予め定めた特定の情報が含まれていたとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、識別手段は、動作モード設定手段により設定された動作モードに応じ、追加のノズルマークのマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行う。
請求項3に記載の部品実装機は、所定の作業位置に位置決めした基板に対して搭載ヘッドを相対移動させ、搭載ヘッドに装着された部品保持用のノズルにより保持した部品を基板に搭載させる部品実装機であって、搭載ヘッドに装着される前のノズルの識別を行う請求項1又は2に記載のノズル識別装置と、ノズル識別装置が識別を行ったノズルが搭載ヘッドに装着すべき正しいノズルであるか否かの正誤判断を行う正誤判断手段とを備え、正誤判断手段により正しいノズルであると判断されたノズルを搭載ヘッドに装着させるようになっている。
請求項4に記載のノズル識別方法は、部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行うノズル識別方法であって、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、追加のマークパターンを読み取ったとき、その追加のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行う。
請求項5に記載のノズル識別方法は、部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行うノズル識別方法であって、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、若しくは、読み取ったマークパターンに予め定めた特定の情報が含まれていたとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、追加のマークパターンを読み取ったとき、その追加のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行う。
請求項6に記載の部品実装方法は、所定の作業位置に位置決めした基板に対して搭載ヘッドを相対移動させ、搭載ヘッドに装着された部品保持用のノズルにより保持した部品を基板に搭載させる部品実装方法であって、請求項4又は5に記載のノズル識別方法によって搭載ヘッドに装着される前のノズルの識別を行うノズル識別工程と、ノズル識別工程において識別を行ったノズルが搭載ヘッドに装着すべき正しいノズルであるか否かの正誤判
断を行う正誤判断工程と、正誤判断工程において正しいノズルであると判断されたノズルを搭載ヘッドに装着させるノズル装着工程とを含む。
本発明によれば、ノズルマークから読み取ったマークパターンが所定の条件を満たすときには続いて追加のノズルマークのマークパターンを読み取るようになっているので、1つのノズルマークに形成することができるマークパターンの数は少なくても、実質的に形成することができるマークパターンの数を増大させることができ、多くのノズル識別情報の読み出しを行うことができる。このため、ノズルマークを大型化することなく、したがってカメラを大型化することなく、多種多様なノズルを的確に識別することができる。また、カメラが大型化しないので部品実装機全体が大型化することがなく、カメラの移動速度も低下しないので、ノズルの正誤判断に要する時間は増大せず、部品実装機の実装効率が低下することもない。
以下、図面を参照した本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装機の斜視図、図2は本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドの正面図、図3(a),(b)は本発明の一実施の形態における部品実装機が備えるノズルの斜視図、図4は本発明の一実施の形態における部品実装機の制御系統を示すブロック図、図5は本発明の一実施の形態におけるノズル保持台の斜視図、図6は本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッド及びノズル保持台の一部断面正面図、図7及び図8は本発明の一実施の形態におけるノズルマークのマークパターンを示す図、図9は本発明の一実施の形態における部品実装機のノズル識別装置が実行するノズル識別工程の流れを示すフローチャートである。
図1において、部品実装機1は基台2上に、基板PBを水平方向(X軸方向)に搬送して所定の作業位置に位置決めする一対のベルトコンベア装置から成る基板搬送路3を備えている。基板搬送路3の上方にはX軸方向と水平に直交する方向(Y軸方向)に延びたY軸テーブル4が設けられており、Y軸テーブル4の側面に設けられた2本の平行なスライドガイド5にはこれらスライドガイド5に沿って互いに独立してY軸方向に移動自在な2つのY軸スライダ6が設けられている。各Y軸スライダ6にはX軸方向に延びたX軸テーブル7の一端部が取り付けられており、各X軸テーブル7にはX軸テーブル7に沿ってX軸方向に移動自在な移動ステージ8が設けられている。各移動ステージ8には搭載ヘッド9が取り付けられている。
図2において、各搭載ヘッド9には中空円筒状の複数のノズルシャフト10が下方に延びて設けられており、各ノズルシャフト10の下端部にはノズルホルダ11が設けられている。各ノズルホルダ11には、部品Pを吸着保持する部品保持用のノズル(吸着ノズル)14が着脱自在に装着されている。
図2において、ノズルホルダ11は一対の係止片11a及びこれら一対の係止片11aを開閉自在に弾性保持するバンド11bから成る。また、図3(a),(b)において、各ノズル14は円筒状の被係止部14a、被係止部14aの下端に設けられた円盤状の鍔部14b及び鍔部14bの下面から下方に延びて設けられた円筒状のノズル主部14c、被係止部14aの外周面に設けられた係止溝14dを有して成る。ノズルシャフト10の下端部がノズル14の被係止部14a内に上方から入り込み、ノズルホルダ11が有する一対の係止片11aの下端部がノズル14の係止溝14dに嵌入することで、ノズル14はノズルシャフト10に装着される。
図3(a),(b)において、各ノズル14の鍔部14bの上面には本部品実装機1が
備える後述のノズル識別装置40(図4参照)によって画像認識されるノズルマーク15が設けられている。ノズルマーク15は図3(a)に示すように1個だけ設けられる場合もあるが、図3(b)に示すように複数個設けられる場合もある。ノズル識別装置40はノズル14上の位置に応じて定められた所定の順序で1つずつノズルマーク15の画像認識を行っていくので、複数のノズルマーク15を設ける場合には、ノズル識別装置40が画像認識を行う順序を考慮してノズル14上に設置される。
ノズルマーク15は複数のマークパターンを選択的に形成することができる構成のものから成り、例えば、明暗の階調が与えられた複数の小領域の組み合わせから成るものが採用される。本実施の形態では、図3(a),(b)に示すように、単純形状で高速な画像認識が容易なように、2×2のマトリクス状に並んだ升目(すなわち4つの升目)のぞれぞれの内部領域を黒色又は白色で塗り潰したものとしているが、ノズルマーク15は画像認識に適したものであればよく、升目は2×2の配列でなくてもよい(QRマークであってもよい)し、マトリクス状でなくてもよい。また、黒色と白色だけではなく、その中間の階調の灰色を加えるようにしてもよい。ノズルマーク15の形成方法はレーザ加工等によるものであってもよいし、ラベルの貼り付けによるもの等であってもよい。
図4において、部品実装機1には、基板搬送路3を駆動する基板搬送路駆動機構21、各Y軸スライダ6をY軸テーブル4に沿って移動させるY軸スライダ移動機構22、各移動ステージ8をX軸テーブル7に沿って移動させる移動ステージ移動機構23、各ノズルシャフト10を(すなわち各ノズル14を)個別に昇降させ、また上下軸(Z軸)回りに回転させるノズル駆動機構24及び各ノズル14に部品Pの吸着動作を行わせるノズル吸着機構25が備えられている。
これら基板搬送路駆動機構21、Y軸スライダ移動機構22、移動ステージ移動機構23、ノズル駆動機構24及びノズル吸着機構25は部品実装機1に備えられた制御装置26の動作制御部26a(図4)によって作動制御がなされ、基板搬送路3による基板PBの搬送及び位置決めや、搭載ヘッド9の移動制御並びに各ノズル14の昇降、回転、吸着制御等が行われる。なお、搭載ヘッド9はY軸スライダ移動機構22によるY軸スライダ6のY軸方向への移動と移動ステージ移動機構23による移動ステージ8のX軸方向への移動の組み合わせによって水平方向に移動される。
図1において、基板搬送路3のY軸方向の側方領域には、搭載ヘッド9に部品Pを供給する複数の部品供給装置30がX軸方向に並んで設けられている。搭載ヘッド9には撮像面を下方に向けた基板カメラ31が設けられており(図2も参照)、基台2上には撮像面を上方に向けた部品カメラ32が設けられている。基板カメラ31及び部品カメラ32は制御装置26の動作制御部26aによって撮像動作制御がなされ、基板カメラ31の撮像動作により得られた画像データと部品カメラ32の撮像動作により得られた画像データはそれぞれ制御装置26の画像認識部26b(図4)に送られる。
図1及び図5において、基台2上には交換用のノズル14を立設姿勢に保持するノズル保持台34が設けられている。このノズル保持台34は後述するように、搭載ヘッド9に対するノズルシャフト10の昇降動作と連動して動作することにより、ノズルシャフト10へのノズル14の取り付けと、ノズルシャフト10からのノズル14の取り外しを行う。
図5及び図6において、ノズル保持台34は複数の脚部35によって水平姿勢に支持されるベース部36及びベース部36の上面側に設けられたスライド部37を有して成る。ベース部36にはベース部36を上下方向に貫通して延びた複数のノズル挿入孔36aが設けられており、交換用のノズル14は、このノズル挿入孔36aにノズル主部14cを
上方から挿入させ、鍔部14bをベース部36の上面に上方から当接させた立設姿勢でノズル保持台34に保持される。
スライド部37は板状の部材であり、制御装置26の動作制御部26aから作動制御がなされるスライド部駆動機構38(図4)によって駆動され、ベース部36に対して水平方向(ここではX軸方向)にスライドする(図5中に示す矢印S)。
図5及び図6において、スライド部37には、ノズル14の鍔部14bの外径よりも大きい幅を有するシャッター溝37aがノズル挿入孔36aの上方をスライド部37のスライド方向に延びて設けられており、ノズル14はシャッター溝37aを上下方向に通ってノズル挿入孔36aに挿入される。シャッター溝37aにはスライド部37のスライド方向に一定間隔おきに内方に張り出して形成された複数の張り出し部37bが設けられている。スライド部37は、張り出し部37bがノズル挿入孔36aに挿入されたノズル14の鍔部14bを上方から覆うことによってノズル14を上方に抜き取り不能にする抜き取り不能位置(図5に示す位置)と、張り出し部37bがノズル挿入孔36aに挿入されたノズル14の鍔部14bを覆わずにノズル14を上方に抜き取り可能にする抜き取り可能位置(図6に示す位置)のいずれかに位置させることができる。
この部品実装機1において、ノズル14の交換は以下のようにして行う。先ず、搭載ヘッド9のノズルシャフト10に装着されているノズル14を取り外すには、制御装置26の動作制御部26aは搭載ヘッド9をノズル保持台34の上方に移動させ、ノズル保持台34のスライド部37を図6に示す抜き取り可能位置に位置させた状態で、ノズル14の上下中心軸とノズル保持台34のノズル挿入孔36aの上下中心軸とを一致させてノズルシャフト10を下降させる。そして、そのノズルシャフト10に装着されているノズル14をノズル挿入孔36aに上方から挿通させたうえで、スライド部37を図5に示す抜き取り不能位置に位置させ、ノズルシャフト10を上方に引き上げる。そうすると、ノズル14の鍔部14bはスライド部37の張り出し部37bの下面に下方から当接し、ノズル14がノズルシャフト10と一体となって上方に移動することが妨げられるので、ノズルシャフト10の下端部がノズル14の被係止部14aから抜去されるとともに、ノズルホルダ11の一対の係止片11aがノズル14の係止溝14dから離脱し、ノズル14はノズルシャフト10と分離される。これによりノズル14はノズル保持台34に残留し、ノズル14はノズルシャフト10から取り外される。
一方、ノズル保持台34に保持されている交換用のノズル14を搭載ヘッド9のノズルシャフト10に装着するには、搭載ヘッド9をノズル保持台34の上方に移動させ、ノズル14の上下中心軸とノズルシャフト10の上下中心軸を一致させたうえで、ノズルシャフト10を下降させる。これによりノズルシャフト10の下端部はノズル14の被係止部14a内に上方から入り込み、ノズルホルダ11の一対の係止片11aはノズル14の被係止部14aに上方から当接して外側に押し広げられた後、その下端部がノズル14の係止溝14dに嵌入する。これによりノズル14はノズルシャフト10に取り付けられた状態となるので、この状態からスライド部37を抜き取り可能位置に位置させ(図6)、そのままノズルシャフト10を上方へ引き上げればよい。
次に、図4及び図7〜図9を参照して部品実装機1が備えるノズル識別装置40について説明する。このノズル識別装置40は、ノズル14に取り付けられたノズルマーク15の画像認識を行ってそのノズルマーク15のマークパターンを読み取るマークパターン読み取り部41(マークパターン読み取り手段)と、マークパターン読み取り部41が読み取ったマークパターンに基づいてノズル14の識別(例えばノズル14の種類の識別)を行う制御装置26の識別部26c(識別手段)と、マークパターン読み取り部41及び識別部26cの動作モードを第1モード及び第2モードのいずれかに設定する動作モード設
定部42(動作モード設定手段)から成る。
マークパターン読み取り部41は、ノズルマーク15の撮像を行う基板カメラ31、基板カメラ31の移動及び撮像動作を行わせるカメラ移動・撮像機構(Y軸スライダ移動機構22、移動ステージ移動機構23、制御装置26の動作制御部26a)及び基板カメラ31が撮像したノズルマーク15の画像に基づく画像認識を行ってそのノズルマーク15のマークパターンを読み取る制御装置26の画像認識部26bから成る。
動作モード設定部42は、部品実装機1のオペレータが操作するボタンやスイッチ等の操作部42aと、操作部42aの操作に応じて画像認識部26b及び識別部26cに第1モード設定信号若しくは第2モード設定信号を出力する制御装置26の信号出力部26dから成る(図4)。信号出力部26dから第1モード設定信号が出力されると画像認識部26b(すなわちマークパターン読み取り部41)及び識別部26cの動作モードは第1モードに設定され、信号出力部26dから第2モード設定信号が出力されると画像認識部26b及び識別部26cの動作モードは第2モードに設定される。
マークパターン読み取り部41は、ノズルマーク15のマークパターンの読み取りを行うときは、カメラ移動・撮像機構によって基板カメラ31をノズル14の上方に移動させ、ノズル14の鍔部14bの上面に設けられた一又は複数のノズルマーク15をノズル14の鍔部14b上の位置に応じて定められた所定の順序で1つずつ撮像していく。基板カメラ31の撮像によって得られた各ノズルマーク15の画像は画像認識部26bに送られ、画像認識部26bはこのノズルマーク15の画像に基づく画像認識を行って、そのノズルマーク15のマークパターンを読み取る。画像認識部26bは、読み取ったマークパターンのデータを制御装置26の識別部26cに送る。
ここで、画像認識部26bは、ノズルマーク15から読み取ったマークパターンが、設定された動作モードに応じた所定の条件を満たすものであるときは、そのマークパターンが形成されたノズルマーク15のほかにもノズルマーク15(追加のノズルマーク15)が取り付けられていると判断し、その追加のノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取って、そのマークパターン(追加のノズルマーク15のマークパターン)のデータも識別部26cに送る。ここで、「所定の条件を満たすとき」とは、画像認識部26bの動作モードが第1モードに設定されている場合には、読み取ったマークパターンが予め定めた「特定のマークパターン」であったときであり、動作モードが第2モードに設定されている場合には、読み取ったマークパターンに予め定めた「特定の情報」が含まれていたときである。
ノズルマーク15のマークパターンは前述のように2×2のマトリクス状に並んだ4つの升目を有しており、ノズルマーク15が第1モードに対応して設けられたものである場合には、各升目に黒色又は白色を配することにより、2=16通りのマークパターンを形成することができる(図7)。このうちマークパターンの読み取り精度の良くない「4つの升目が全部白色」のマークパターンと「4つの升目が全部黒色」のマークパターンは使用しないとして除外すると、実際に使用できるマークパターンの数は16−2=14通りとなり、更に、追加のノズルマーク15が存在することを示す「特定のマークパターン」を除くと、1つのノズルマーク15においてノズル14の識別用に用いることができるマークパターンは、14−1=13通りとなる。したがって、1つのノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取ることにより、13通りのノズル識別情報(ノズル14の識別のための情報)の読み出しを行うことができる。なお、上記の「特定のマークパターン」は、図7では「追加あり」と記したマークパターンに相当する。
このため、ノズルマーク15が1つのときには13通りのノズル識別情報の読み出し(
13種のノズル14の識別)を行うことができ、追加のノズルマーク15を1つ設けた(ノズルマーク15を2つにした)ときには13+13=26通りのノズル識別情報の読み出しを行うことができ、更に、追加のノズルマーク15をもう1つ設けた(ノズルマーク15を3つにした)ときには26+13=39通りのノズル識別情報の読み出しを行うことができる。
一方、マークパターンが第2モードに対応して設けられたものである場合には、図8に示すように、4つの升目の1つ(図8中に符号Cで示す斜線を付した升目)である「特定升目」に追加のノズルマーク15がある否かの判断のための「特定の情報」を含ませることとして除外すると、残りの3つの升目によって形成できるマークパターンは2=8通り(3ビット分)あり、マークパターンの読み取り精度の良くない「4つの升目が全部白色」及び「4つの升目が全部黒色」となる可能性のあるマークパターンを除外すると、実際に使用できるマークパターンの数は2−2=6通りとなる(図8)。なお、ここでは、「特定升目」を黒色に塗り潰すことが「特定升目」に特定の情報を含ませることに相当する。したがって、「特定升目」が白色であることは追加のノズルマーク15がないことを意味し、「特定升目」が黒色であることは追加のノズルマーク15があることを意味する。
このため、ノズルマーク15が1つのときには6通りのノズル識別情報の読み出し(6種のノズル14の識別)を行うことができ、追加のノズルマーク15を1つ設けた(ノズルマーク15を2つにした)ときには2(3+3)−2(1+1)=60通りのノズル識別情報の読み出しを行うことができ、更に、追加のノズルマーク15をもう1つ設けた(ノズルマーク15を3つにした)ときには2(3+3+3)−2(1+1+1)=504通りのノズル識別情報の読み出しを行うことができる。
制御装置26の記憶部26eには、搭載ヘッド9に装着される可能性のあるノズル14のノズル識別情報が、画像認識部26bの動作モードに応じたマークパターンに対応した状態で記憶されている。
制御装置26の識別部26cは、画像認識部26bから(すなわちマークパターン読み取り部41から)送られてきたマークパターンの読み取り結果(マークパターン読み取り部41が最終的に読み取ったマークパターン及びそのマークパターンは幾つ目に読み取ったノズルマーク15のマークパターンであるかの情報)に基づいて、そのマークパターンに対応するノズル識別情報を記憶部26eから読み出し、これをマークパターン読み取り部41がノズルマーク15の読み取りと行ったノズル14のノズル識別情報として把握する。
したがって、本実施の形態における部品実装機1(ノズル識別装置40)では、画像認識部26b(すなわちマークパターン読み取り部41)及び識別部26cの動作モードが第1モードに設定されているときは、順次画像認識する1つ目のノズルマーク15で多くのノズル14の種類の識別を行うことができ、画像認識部26b及び識別部26cの動作モードが第2モードに設定されているときは、少ない数のノズルマーク15で多くのノズル14の種類の識別を行うことができる。
次に、本実施の形態における部品実装機1により部品Pを基板PBに実装する手順を説明する。これには先ず、制御装置26の動作制御部26aが基板搬送路3を駆動し、基板搬送路3の一端側に投入された基板PBを部品実装機1内に搬入して(図1中に示す矢印A1)、その基板PBを所定の作業位置に位置決めする。そして、制御装置26の動作制御部26aは搭載ヘッド9を基板PBの上方に移動させ、搭載ヘッド9に設けられた基板カメラ31に、基板PBの上面に設けられた基板マークM(図1)の撮像を行わせる。基
板カメラ31の撮像によって得られた基板マークMの画像データは制御装置26の画像認識部26bに送られ、画像認識部26bはその基板マークMの画像データに基づいて基板マークMの画像認識を行う。動作制御部26aは、画像認識部26bの画像認識結果に基づいて、基板PBの基準位置からの位置ずれを求める。
制御装置26の動作制御部26aは、基板PBの基準位置からの位置ずれを求めたら、搭載ヘッド9を部品供給装置30の部品供給口30a(図1)の上方に移動させ、その部品供給口30aに供給される部品Pを搭載ヘッド9のノズル14にピックアップ(吸着)させる。この部品Pのピックアップ時には、制御装置26の動作制御部26aは、ノズル14の下端の吸着口が部品Pに上方から接触するようにノズルシャフト10を搭載ヘッド9に対して下降させる。
制御装置26の動作制御部26aは、ノズル14に部品Pをピックアップさせたら、その部品Pが部品カメラ32の直上に位置するように搭載ヘッド9を移動させ、部品カメラ32に部品Pの撮像を行わせる。部品カメラ32の撮像によって得られた部品Pの画像データは画像認識部26bに送られ、画像認識部26bはその部品Pの画像データに基づいて部品Pの画像認識を行う。動作制御部26aは、画像認識部26bの画像認識結果に基づいて、部品Pのノズル14に対する位置ずれ(吸着ずれ)を求める。
制御装置26の動作制御部26aは、部品Pの吸着ずれを求めたら、搭載ヘッド9を基板PBの上方に移動させ、ノズルシャフト10を(すなわちノズル14を)下降させて、部品Pを基板PB上の目標搭載位置に搭載する(図2)。この部品Pの基板PB上への搭載時には、制御装置26の動作制御部26aは、基板PBの位置決め時に求めた基板PBの基準位置からの位置ずれと、部品Pの認識時に求めた部品Pの吸着ずれが補正されるように基板PB上に対するノズル14の相対位置の修正を行う。
制御装置26の動作制御部26aは、このような部品Pのピックアップから基板PB上への搭載までの一連の工程を全部品Pについて行ったら、基板搬送路3を駆動して基板PBを部品実装機1の外部に搬出する(図1中に示す矢印A2)。
上記の部品実装工程では、部品実装を行う前はもとより、部品実装の途中においても、必要があれば、搭載ヘッド9のノズルシャフト10に装着されているノズル14の装着(交換)作業が行われる。このノズル14の装着作業では、ノズル保持台34に保持されている交換用のノズル14が前述の要領で搭載ヘッド9のノズルシャフト10に取り付けられるが、各ノズル14は搭載ヘッド9に装着される前に、ノズル保持台34に保持された状態で、部品実装機1が備えるノズル識別装置40によってその識別(例えばノズル14の種類の識別)が行われる(ノズル識別工程)。
ノズル識別工程では、ノズル識別装置40は、画像認識部26bにおいて、初めに現在モード設定部42により設定されている動作モードが第1モードであるかどうかの判断を行う(図9に示すステップST1)。この判断の結果、現在設定されている動作モードが第1モードであったときにはステップST2に進んで1つ目のノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取り、その読み取ったマークパターンが「特定のマークパターン」であるかどうかの判断を行う(ステップST3)。その結果、読み取ったマークパターンが「特定のマークパターン」であったときには、ステップST2に戻って追加のノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取り、改めてステップST3の判断を行う。一方、読み取ったマークパターンが「特定のマークパターン」でなかったときにはノズルマーク15の読み取りを終了する。
ステップST1で、現在設定されている動作モードが第1モードでなかった(第2モー
ドであった)ときにはステップST4に進んで1つ目のノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取り、その読み取ったマークパターンの「特定升目」が黒色であるかどうかの判断を行う(ステップST5)。その結果、読み取ったマークパターンの「特定升目」が黒色であったときには、ステップST4に戻って追加のノズルマーク15のマークパターンを画像認識により読み取り、改めてステップST5の判断を行う。一方、読み取ったマークパターンの「特定升目」が黒色でなかった(白色であった)ときにはノズルマーク15の読み取りを終了する。
ノズル識別装置40は、マークパターン読み取り部41におけるノズルマーク15の読み取りが終了したら、識別部26cにおいて、マークパターン読み取り部41が読み取ったマークパターンの読み取り結果(前述のように、マークパターン読み取り部41が最終的に読み取ったマークパターン及びそのマークパターンは幾つ目に読み取ったノズルマーク15のマークパターンであるかの情報)に基づいてノズル識別情報を記憶部26eから読み出し、これをマークパターン読み取り部41がノズルマーク15の読み取りを行ったノズル14のノズル識別情報として把握する(ステップST6)。これによりノズル識別工程は終了する。
ノズル識別装置40によるノズル識別工程が終了したら、制御装置26の正誤判断部26fは、制御装置26の記憶部26eに記憶されたデータに基づいて、ノズル識別工程においてノズル識別装置40が識別を行ったノズル14が搭載ヘッド9に装着すべき正しいノズル14であるか否か、すなわち、識別を行ったノズル14が確かに、これから搭載ヘッド9に装着しようとしているノズル14であるのかどうかの正誤判断を行う(正誤判断工程)。
制御装置26の正誤判断部26fが正誤判断を行った結果、識別を行ったノズル14が搭載ヘッド9に装着すべき正しいノズル14であることが分かった場合には、制御装置26の動作制御部26aは、搭載ヘッド9及びノズル保持台34のスライド部37の作動制御を行って、その正しいと判断されたノズル14を搭載ヘッド9に装着させる(ノズル装着工程)。
一方、正誤判断部26fが正誤判断を行った結果、識別を行ったノズル14が搭載ヘッド9に装着すべき正しいノズル14でないことが分かった場合には、制御装置26の動作制御部26aは、搭載ヘッド9へのノズル14の装着を実行することなく、部品実装機1に備えられたディスプレイやブザー等の報知器50(図4)を介してオペレータにその旨の報知を行う。この報知を受けたオペレータはノズル保持台34に保持されているノズル14を点検して正しいノズル14に置き換える等の処置を取ることができるので、部品実装機1がノズル14を誤装着した状態で部品実装を行う事態が未然に防止される。また、ノズル14の情報を読み取った結果に基づき、ノズル保持台34上にあるノズル14を所望の配列に並べ替えることもできる。
このように、本実施の形態におけるノズル識別装置40は、部品実装機1の搭載ヘッド9に装着される部品保持用のノズル14に取り付けられたノズルマーク15の画像認識を行ってそのノズルマーク15のマークパターンを読み取るマークパターン読み取り手段としてのマークパターン読み取り部41及びマークパターン読み取り部41が読み取ったマークパターンに基づいてノズル14の識別を行う識別手段としての制御装置26の識別部26cを備えている。そして、マークパターン読み取り部41及び識別部26cの動作モードを第1モード及び第2モードのいずれかに設定する動作モード設定手段としての動作モード設定部42を備え、マークパターン読み取り部41は、動作モード設定部42により第1モードが設定されている場合には、読み取ったマークパターンが予め定めた「特定のマークパターン」であったとき、動作モード設定部42により第2モードが設定されて
いる場合には、読み取ったマークパターンに予め定めた「特定の情報」が含まれていた(マークパターンの「特定升目」が黒色であった)とき、そのマークパターンが形成されたノズルマーク15のほかに追加のノズルマーク15が取り付けられていると判断してその追加のノズルマーク15のマークパターンを読み取り、マークパターン読み取り部41が追加のノズルマーク15のマークパターンを読み取ったとき、識別部26cは、動作モード設定部42により設定された動作モードに応じ、追加のノズルマーク15のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズル14の識別を行うようになっている。
また、本実施の形態におけるノズル識別装置40によって行われるノズル識別方法は、部品実装機1の搭載ヘッド9に装着されるノズル14に取り付けられたノズルマーク15の画像認識を行ってそのノズルマーク15のマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに基づいてノズル14の識別を行う。ここで、読み取ったマークパターンが予め定めた「特定のマークパターン」であったとき、若しくは、読み取ったマークパターンに予め定めた「特定の情報」が含まれていたとき、そのマークパターンが形成されたノズルマーク15のほかに追加のノズルマーク15が取り付けられていると判断してその追加のノズルマーク15のマークパターンを読み取り、追加のノズルマーク15を読み取ったとき、追加のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズル14の識別を行うようになっている。
このように本実施の形態におけるノズル識別装置40(及びノズル識別方法)によれば、ノズルマーク15から読み取ったマークパターンが所定の条件を満たすときには続いて追加のノズルマーク15のマークパターンを読み取るようになっているので、1つのノズルマーク15に形成することができるマークパターンの数は少なくても、実質的に形成することができるマークパターンの数を増大させることができ、多くのノズル識別情報の読み出しを行うことができる。このため、ノズルマーク15を大型化することなく、したがってノズルマーク15の撮像を行うカメラ(ここでは基板カメラ31)を大型化することなく、多種多様なノズル14を的確に識別することができる。また、カメラが大型化しないので部品実装機1全体が大型化することがなく、カメラの移動速度も低下しないので、ノズル14の正誤判断に要する時間は増大せず、部品実装機1の実装効率が低下することもない。更に、使用頻度の高いノズル14ほど追加のノズルマーク15が少なくなるようにすれば、ノズル14の情報の認識に要する時間を短縮することができる。
なお、前述したように、本実施の形態における部品実装機1(ノズル識別装置40)では、マークパターン読み取り部41(画像認識部26b)及び識別部26cの動作モードが第1モードに設定されているときは、順次画像認識する1つ目のノズルマーク15で多くのノズル14の種類の識別を行うことができるという利点があり、マークパターン読み取り部41及び識別部26cの動作モードが第2モードに設定されているときは、少ない数のノズルマーク15の読み取りで多くのノズル14の種類の識別を行うことができるという利点がある。
また、本実施の形態における部品実装機1は、所定の作業位置に位置決めした基板PBに対して搭載ヘッド9を相対移動させ、搭載ヘッド9に装着されたノズル14により保持した部品Pを基板PBに搭載させるものであって、搭載ヘッド9に装着される前のノズル14の識別を行うノズル識別装置40と、ノズル識別装置40が識別を行ったノズル14が搭載ヘッド9に装着すべき正しいノズル14であるか否かの正誤判断を行う正誤判断手段としての制御装置26の正誤判断部26fを備え、正誤判断部26fにより正しいノズル14であると判断されたノズル14を搭載ヘッド9に装着させるようになっている。
また、本実施の形態における部品実装機1によって行われる部品実装方法は、 所定の
作業位置に位置決めした基板PBに対して搭載ヘッド9を相対移動させ、搭載ヘッド9に装着されたノズル14により保持した部品Pを基板PBに搭載させるものであって、上記のノズル識別方法によって搭載ヘッド9に装着される前のノズル14の識別を行うノズル識別工程と、ノズル識別工程において識別を行ったノズル14が搭載ヘッド9に装着すべき正しいノズル14であるか否かの正誤判断を行う正誤判断工程と、正誤判断工程において正しいノズル14であると判断されたノズル14を搭載ヘッド9に装着させるノズル装着工程とを含むものとなっている。
本実施の形態における部品実装機1(部品実装方法)によれば、ノズル14の識別が、上記のノズル識別装置40(ノズル識別方法)によって行われるので、多種多様なノズルを用いてもこれを的確に識別することができ、ノズル14の誤装着を確実に防止することができる。
ところで、上述のノズル識別装置40(ノズル識別方法)では、動作モード設定部42によってマークパターン読み取り部41の動作モードを第1モード及び第2モードのいずれか一方に選択的に設定できるようになっていたが、このような構成に代えて、マークパターン読み取り部41の動作モードが第1モード若しくは第2モードに固定されているのであってもよい。この場合、マークパターン読み取り部41の動作モードが第1モードに固定されている場合には、マークパターン読み取り部41は、読み取ったマークパターンが予め定めた「特定のマークパターン」であったとき、そのマークパターンが形成されたノズルマーク15のほかに追加のノズルマーク15が取り付けられていると判断してその追加のノズルマーク15を読み取り、識別部26cは、マークパターン読み取り部41が追加のノズルマーク15を読み取ったとき、追加のノズルマークのマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズル14の識別を行うものとなる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、ノズル14に設けられたノズルマーク15(追加のノズルマーク15を含む)の撮像を行うカメラとして、搭載ヘッド9に設けられた基板カメラ31を例示したが、カメラの種類やカメラを移動させる構成は任意であり、上述の実施の形態に限定されるものではない。また、上述の実施の形態では、ノズルマーク15は追加のノズルマーク15を含めて3つまでの例を示したが、追加のノズルマーク15を含めたノズルマーク15の数は、特に限定されない。
カメラを大型化することなく、多種多様なノズルを的確に識別することができるノズル識別装置、部品実装機、ノズル識別方法及び部品実装方法を提供する。
本発明の一実施の形態における部品実装機の斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッドの正面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装機が備えるノズルの斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装機の制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態におけるノズル保持台の斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装機が備える搭載ヘッド及びノズル保持台の一部断面正面図 本発明の一実施の形態におけるノズルマークのマークパターンを示す図 本発明の一実施の形態におけるノズルマークのマークパターンを示す図 本発明の一実施の形態における部品実装機のノズル識別装置が実行するノズル識別工程の流れを示すフローチャート
符号の説明
1 部品実装機
9 搭載ヘッド
14 ノズル
15 ノズルマーク
26c 識別部(識別手段)
26f 正誤判断部(正誤判断手段)
40 ノズル識別装置
41 マークパターン読み取り部(マークパターン読み取り手段)
42 動作モード設定部(動作モード設定手段)
PB 基板
P 部品

Claims (6)

  1. 部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取るマークパターン読み取り手段及びマークパターン読み取り手段が読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行う識別手段を備えたノズル識別装置であって、マークパターン読み取り手段は、読み取ったマークパターンが追加のノズルマークが存在することを示す特定のマークパターンであったとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、識別手段は、マークパターン読み取り手段が追加のノズルマークのマークパターンを読み取ったとき、追加のノズルマークのマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行うことを特徴とするノズル識別装置。
  2. 部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取るマークパターン読み取り手段及びマークパターン読み取り手段が読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行う識別手段を備えたノズル識別装置であって、マークパターン読み取り手段及び識別手段の動作モードを第1モード及び第2モードのいずれかに設定する動作モード設定手段を備え、マークパターン読み取り手段は、動作モード設定手段により第1モードが設定されている場合には、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、動作モード設定手段により第2モードが設定されている場合には、読み取ったマークパターンに予め定めた特定の情報が含まれていたとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、マークパターン読み取り手段が追加のノズルマークのマークパターンを読み取ったとき、識別手段は、動作モード設定手段により設定された動作モードに応じ、追加のノズルマークのマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行うことを特徴とするノズル識別装置。
  3. 所定の作業位置に位置決めした基板に対して搭載ヘッドを相対移動させ、搭載ヘッドに装着された部品保持用のノズルにより保持した部品を基板に搭載させる部品実装機であって、搭載ヘッドに装着される前のノズルの識別を行う請求項1又は2に記載のノズル識別装置と、ノズル識別装置が識別を行ったノズルが搭載ヘッドに装着すべき正しいノズルであるか否かの正誤判断を行う正誤判断手段とを備え、正誤判断手段により正しいノズルであると判断されたノズルを搭載ヘッドに装着させるようになっていることを特徴とする部品実装機。
  4. 部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行うノズル識別方法であって、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、追加のマークパターンを読み取ったとき、追加のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行うことを特徴とするノズル識別方法。
  5. 部品実装機の搭載ヘッドに装着される部品保持用のノズルに取り付けられたノズルマークの画像認識を行ってそのノズルマークのマークパターンを読み取り、その読み取ったマークパターンに基づいてノズルの識別を行うノズル識別方法であって、読み取ったマークパターンが予め定めた特定のマークパターンであったとき、若しくは、読み取ったマークパターンに予め定めた特定の情報が含まれていたとき、そのマークパターンが形成されたノズルマークのほかに追加のノズルマークが取り付けられていると判断してその追加のノズルマークのマークパターンを読み取り、追加のマークパターンを読み取ったとき、追加のマークパターンを含むマークパターンの読み取り結果に基づいてノズルの識別を行うことを特徴とするノズル識別方法。
  6. 所定の作業位置に位置決めした基板に対して搭載ヘッドを相対移動させ、搭載ヘッドに装着された部品保持用のノズルにより保持した部品を基板に搭載させる部品実装方法であって、請求項4又は5に記載のノズル識別方法によって搭載ヘッドに装着される前のノズルの識別を行うノズル識別工程と、ノズル識別工程において識別を行ったノズルが搭載ヘッドに装着すべき正しいノズルであるか否かの正誤判断を行う正誤判断工程と、正誤判断工程において正しいノズルであると判断されたノズルを搭載ヘッドに装着させるノズル装着工程とを含むことを特徴とする部品実装方法。
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