JP4973396B2 - 燃料電池及び拡散層 - Google Patents
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Description
前記拡散層は平均孔径が10μm〜2mmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて拡径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔であり前記反応ガスが主に通過するガス通路と、平均孔径が5μm〜50μmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて縮径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔であり水及び水蒸気が主に通過する水通路とをもつことを特徴とする。
前記拡散層及び前記セパレータにおける前記ガス通路及び前記水通路は、それぞれ連通するように区画されていることが望ましい。拡散膜のガス通路とセパレータのガス通路、及び拡散層の水通路とセパレータの水通路をそれぞれ連通するように区画することで、拡散層及びセパレータに形成されているガス通路及び水通路をそれぞれ無秩序に形成した場合のように、セパレータ拡散層の水通路により導かれた水分と反応ガスとが混合することがなくなり、より精密な制御が可能となる。
外部から入力される電気又は光に応じて体積が変化することにより前記水通路を開閉する弁体、
水分含有量に関連して体積が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
水分含有量に関連して親水性が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
温度に関連して体積が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
及び温度に関連して親水性が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
のうちから選択される1つ以上が採用できる。
単位セル内に必要な水分量は適正範囲があり、また、その適正範囲は温度によっても変化するので、水分量や温度などによって体積等が変化する材料を弁体として採用することで、適正な運転条件に必要とされるパラメータに対して直接的にフィードバック制御することができる。
前記ガス通路は前記反応ガスを選択的に通過させ、前記水通路は水及び水蒸気を選択的に通過させるものであることが好ましい。ガス通路及び水通路をそれぞれ反応ガス及び水を選択的に通過させるようにすることで、前述のガス通路と水通路とを分離した燃料電池を簡便に実現できる。
本参考例の燃料電池は、図2に示すように、カソード電極2がカーボン微粒子とその表面に担持されたPt微粒子とを高分子バインダーで固めて形成した反応触媒基材20と、フルオロカーボン系高分子製の繊維(ガス通路)21との混合物からなる。反応触媒基材20は拡散層3から拡散する酸素と電解質膜1から拡散してくるプロトンとの反応を触媒すると同時に発生する水の通路(水通路)にもなっている。繊維21は反応ガスとしての酸素と親和性が高く電池反応により生成する水に影響されることなく酸素をカソード電極2の内部にまで運搬することができる(ガス通路)。繊維21の一部は拡散層3と接触することでより一層、均一に酸素を反応触媒基材20中に運搬可能である。
本実施例の燃料電池は、図3に示すように、拡散層3が金属(金)製の基材30と、その基材30の膜厚方向に設けられた貫通孔31、32とをもつ。貫通孔31、32は2種類あり、貫通孔31はセパレータ4からカソード電極2に向けて縮径されておりガス通路としての作用をもつ。貫通孔32はカソード電極2からセパレータ4に向けて縮径されており水通路としての作用をもつ。
実施例1の燃料電池の拡散層3の貫通孔31にガス通路用充填材としてのPTFEを充填し、貫通孔32内に水通路用充填材としてのカーボン粉末を充填することでより一層のガス−水の通路の分離が達成できる。
本実施例の燃料電池は、図4に示すように、拡散層が金属製の基材と、基材30に設けられたガス通路用充填材としてのPTFEを充填したガス通路としての貫通孔31及び水通路用充填材としてのカーボン粉末を充填した水通路としての貫通孔32とをもつ。これらの貫通孔31、32の形状は拡散層3の膜厚方向に設けられた円筒形状である。
ここで、参考例2の燃料電池において水通路としての貫通孔32内に充填された水通路用充填材を充填しなくても、ほぼ参考例2の燃料電池と同等の作用効果を発揮できる(図5)。まず、反応ガスが拡散層3をセパレータ4からカソード電極2に通過する際には貫通孔31及び32の両方を通過することができる。反対にカソード電極2で生成した水は貫通孔31内に充填されたガス通路用充填材の作用で貫通孔31内には侵入することができず、専ら何の障壁もない貫通孔32を通過してセパレータ4の流路41に排出される。この場合に水の排出量が多くなったとしても常に貫通孔31は反応ガスのみを通過させることから水によって反応ガスの通過が阻害されることは少なくなる。
本実施例の燃料電池は、図6に示すように、セパレータ4に形成する流路を反応ガスを通過させる流路42(ガス通路)と排出される水を通過させる流路43(水通路)とに分離する。
本実施例の燃料電池は、図7に示すように、実施例1の拡散層3と、参考例3のセパレータ4とを組み合わせたものである。拡散層3に形成された貫通孔31、32は、拡散層3を単独でセパレータ4側から見た図である図8にその一部を示すように、種類(ガス通路又は水通路)毎に一定間隔で一列に並んで配列されている。
拡散層3のガス通路31及び水通路32をテーパ形状としなくても膜厚方向に延びる円筒形状とすることでも実施例2とほぼ同様の作用効果が得られる。セパレータ4側の流路が分離(42と43)しているので、特に拡散層3に形成するガス通路31と水通路32とに反応ガス若しくは水に親和性を付与するような形態、材質を採用しなくても反応ガスと水との流れを整然と分離できる。なお、反対にガス通路31及び水通路32にそれぞれガス通路用充填材及び水通路用充填材を充填することも必要に応じてできる。
本実施例の燃料電池は、図9に示すように、実施例2の燃料電池の構成においてさらにカソード電極2が参考例1のカソード電極2を採用している。このときにカソード電極2に形成されたガス通路21が拡散層3のガス通路31に接するように配置されている。
以上、説明した実施例の燃料電池において、それぞれの拡散層3のセパレータ4側とカソード電極2側とを区画するように酸素富化膜を配置することができる。酸素富化膜を配置する部分としては拡散層3にガス通路31が設けられている場合には少なくともガス通31がある部位に対応する部位のみに配置すれば足りる。拡散層3にガス通路31が形成されていない場合には拡散層3の全面に配置する。酸素富化膜としては1−メチルトリメチルシリルプロピン高分子膜を用いた。
本実施例の燃料電池は実施例1〜3の燃料電池について水通路に排水制御手段を接続したものである。排水制御手段としては、水通路の圧力を変化させる圧力可変手段としての減圧ポンプ又は水通路を開閉する弁体を用いた。減圧ポンプは特にセパレータ4に水通路(流路43)を形成した場合に採用した。たとえば、実施例2及び3並びに参考例3の燃料電池のセパレータ4の流路43(水通路)の出口に減圧ポンプを直接若しくは調圧器を介して接続した。水通路を減圧することで水の蒸発量を調節し、最終的に電解質膜1、カソード電極2、アノード電極5等の含水量を積極的に制御する。
アノード電極5では反応による水の生成がないが、必要に応じて各実施例と同様の組成、構成をアノード電極5側の各構成要素(アノード電極5、拡散層6、セパレータ7)についても採用できる。
2…カソード電極 20…反応触媒基材 21…繊維(ガス通路)
3、6…拡散層 30…基材 31…ガス通路 32…水通路
4、7…セパレータ 40、70…基材 41、71…流路 42…流路(ガス通路) 43…流路(水通路)
5…アノード電極
Claims (12)
- 電解質膜と該電解質膜の両面に設けられた反応電極とそれらの両面に設けられたガス透過性の拡散層とをもつ膜−電極接合体と、該膜−電極接合体の両面を狭持し且つ該膜電極接合体と共に反応ガスの流路を形成するセパレータとを有し、
前記拡散層は平均孔径が10μm〜2mmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて拡径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔であり前記反応ガスが主に通過するガス通路と、平均孔径が5μm〜50μmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて縮径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔であり水及び水蒸気が主に通過する水通路とをもつことを特徴とする燃料電池。 - 前記拡散層の前記ガス通路と前記水通路とはそれらの開口が一定間隔で交互に線状に並べて設けられている請求項1に記載の燃料電池。
- 前記拡散層は金属で構成される請求項1又は2に記載の燃料電池。
- 前記セパレータは主に前記反応ガスが流れるガス通路と、主に水を排出する水通路とをもち、
前記拡散層及び前記セパレータにおける前記ガス通路及び前記水通路は、それぞれ連通するように区画されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池。 - 前記ガス通路の内壁は撥水性素材からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記ガス通路には撥水性素材からなるガス通路用充填材が充填されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記水通路の内壁は親水性素材からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記水通路には親水性素材からなる水通路用充填材が充填されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記水通路は、
外部から入力される電気又は光に応じて体積が変化することにより前記水通路を開閉する弁体、
水分含有量に関連して体積が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
水分含有量に関連して親水性が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
温度に関連して体積が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
及び温度に関連して親水性が変化する材料からなり前記水通路を開閉する弁体、
のうちから選択される1つ以上の弁体をもつ排水制御手段に接続される請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池。 - 前記水通路は圧力を変化させて水通路からの水分蒸発量を調節する圧力可変手段に接続される請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記拡散層と前記反応電極との間又は該拡散層と前記セパレータとの間に金網を有する請求項1〜10に記載の燃料電池。
- 電解質膜と該電解質膜の両面に設けられた反応電極とそれらの両面に設けられたガス透過性の拡散層とをもつ単位セルと、該単位セルの両面を狭持し且つ該単位セルと共に反応ガスの流路を形成するセパレータとを有する燃料電池用の拡散層であって、
平均孔径が10μm〜2mmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて拡径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔と、平均孔径が5μm〜50μmであり且つ前記反応電極側から前記セパレータ側に向けて縮径している該拡散層の膜厚方向に形成された複数の貫通孔とをもち、金属からなることを特徴とする拡散層。
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