JP4972777B2 - マイクロスキャナおよびそれを備える光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロスキャナおよびそれを備える光学機器に関するものである。
通常、画像投影装置には、液晶板に表示された画像を、光源と投光レンズとを用いて投影する液晶プロジェクタ等が知られている。また、近年、小型投影装置用として、光スキャナ(マイクロスキャナ)を用いて、レーザー光を走査、投影する技術が提案されている。一例としては、図12に示すような光スキャナLS’が挙げられる。この光スキャナLS’は、ミラー部MR’、圧電素子PE’によって変形する変形部DP’、およびミラー部MR’と変形部DP’とをつなぐ主軸部MA’を含んでいる。
そして、この光スキャナLS’は、変形部DP’の撓み変形に応じて、ミラー部MR’を、主軸部MA’の軸方向(主軸方向)を基準に正逆回転させる(P’方向へ回転またはR’方向へ回転させる)。このようなミラー部MR’の偏向動作で撓み変形する変形部DP’を示した図が、図13Aおよび図13Bになる。これらの図は図12を主軸方向に沿うようにして見た場合での側面図であり、図13Aが正回転の場合を示し、図13Bが逆回転の場合を示す。
なお、説明上、主軸方向をX’方向(X’軸と称してもよい)、このX’方向に対して直交する変形部DP’の延び方向をY’方向、X’方向およびY’方向に対する直交方向をZ’方向とする。また、図12での紙面上側をY’方向のプラス{Y’(+)}、この+方向に対する逆方向をY’方向のマイナス{Y’(−)}とするとともに、図12での紙面表側をZ’方向のプラス{Z’(+)}、この+方向に対する逆方向をZ’方向のマイナス{Z’(−)}とする。
また、以降では、2つ有る変形部DP’(第1変形部DP1’・第2変形部DP2’)の一方のみについて説明するが、この一方の第1変形部DP1’がミラー部MR’を正回転または逆回転させようとしている場合、残りの第2変形部DP2’も同じようにミラー部MR’を正回転または逆回転させている。
なお、各圧電素子PE’に電圧が印加されることで、変形部DP’が伸びたり撓んだりした結果として、ミラー部MR’は回転する。すなわち、ミラー部MR’が正回転する場合、図13Aに示すように、Y’(+)側の圧電素子PE’の圧電体PB’が伸びることで、Y’(+)側の第1変形部DP1’における主軸部MA’側はZ(−)に垂れ下がる。一方、Y’(−)側の圧電素子PE’の圧電体PB’が縮むことで、Y’(−)側の第1変形部DP1’における主軸部MA’側はZ(+)に跳ね上がる。すると、波打つように第1変形部DP1’が撓み、その撓みに追従して主軸部MA’も正回転して傾く。
また、ミラー部MR’が逆回転する場合、図13Bに示すように、Y’(+)側の圧電素子PE’の圧電体PBが縮むことで、Y’(+)側の第1変形部DP1’における主軸部MA’側はZ(+)に跳ね上がる。一方、Y’(−)側の圧電素子PE’の圧電体PBが伸びることで、Y’(−)側の第1変形部DP1’における主軸部MA’側はZ(−)に垂れ下がる。すると、変形部DP’は、図13Aとは逆向きに波打って撓み、その撓みに追従して主軸部MA’も逆回転して傾く。
このような構成では、あまり大きな偏向角が得られない。また、非共振では、さらに偏向角が得られない。つまり、かかる光スキャナLS’では、偏向角θ’を増大させることは難しい。また、圧電素子PE’に比較的大きな電圧を印加させて偏向角θ’を増大させる方策もあるが、圧電素子PE’には許容範囲内の電界強度が存在する。そして、この許容範囲を超えると減極という現象を起こしてしまい、圧電素子PE’の変位変換効率が低下しやすい。そのため、かかる方策は望ましいとはいえない。
また、このような方策を施すことなく、偏向角θ’を増大させることのできる光スキャナLS’が、特許文献1(図14)にて開示されている。この光スキャナLS’は、ミラー等に成り得る基板(可動部)BS’、かかる基板BS’を回動させる場合の軸101、および、軸101と基板BS’とをつなげる蛇行状のマイクロアクチュエータ102を含んでいる。なお、蛇行状のマイクロアクチュエータ102は、並列する直線部103と、この直線部103を一連状につなげる折り返し部104とを含んでいる。
そして、この光スキャナLS’では、電圧供給により、マイクロアクチュエータ102において隣り合う直線部同士103・103が相反する方向に屈曲する。すると、各直線部103の変位量が加算されることになり、軸101(詳説すると回動軸線105)を基準にした基板BS’の回転量が比較的大きくなる。そのため、このような光スキャナLS’は、低い電圧であっても、基板BS’を比較的大きく回動させられる。
特開2003−181800号公報
しかしながら、この光スキャナLS’のマイクロアクチュエータ102は蛇行状になっている。そのため、各直線部103の変位量が所望量になっていないと、本来なら回動軸線105上に位置すべき基板BS’がずれ得る。つまり、直線状の回動軸線105が生じなくなる(回動軸線105がぶれる)。そして、このような事態が生じると、基板BS’が所望の角度で回動せず、光学特性の悪化が発生する。さらに、蛇行状で全長の長いアクチュエータの場合、剛性が比較的弱く、基板BS’が空気抵抗の影響を受けやすいということにもなる。
また、マイクロアクチュエータ102の動作源としては圧電素子等が使用される場合、圧電素子の製造誤差、圧電素子とマイクロアクチュエータ102内の基板との貼り付け誤差、マイクロアクチュエータ102内の基板の製造誤差、圧電素子の特性のバラツキ等の誤差が存在する。そして、このような誤差は、直線部103の変位に変動を与えやすい。そのため、各直線部103の変位量が所望量になることは極めて難しいという事実もある。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、ミラー等に成り得る部材を正確に回動させるマイクロスキャナ、およびそれを搭載する光学機器を提供することにある。
本発明は、変形可能な変形部と、かかる変形部の変形に要する力を供給する作用部と、変形部から延び出るとともに、その変形部の変形に応じて回動する主軸部と、かかる主軸部によって支えられ、その主軸部の回動に追従して回動する可動部と、を含むマイクロスキャナである。
そして、かかるマイクロスキャナでは、変形部は、主軸部の軸方向に沿って並ぶ複数の梁片を有するとともに、梁片同士をつなげる連結片を有しており、さらに、作用部が、各梁片において、複数でかつ乖離して位置している。
なお、作用部は、主軸部の軸方向を境にして乖離していると望ましい。
また、各梁片において乖離して位置する作用部は、各梁片において相反する力を供給していると望ましい。そして、供給される力は、主軸部の軸方向を境にして、各梁片全体を相反する形状(例えばS字状)に変形させる力であると望ましい。
また、変形部は、少なくとも2つの梁片での隣り合う端同士を、連結片を介してつなげることで環状になっていると望ましい。
また、変形部は、環状になってつながった梁片を複数個並列させ、隣り合う環状の梁片同士を、主軸部の軸上で連結させていると望ましい。
なお、以上のようなマイクロスキャナを搭載した光学機器も本発明といえる。
本発明によれば、乖離した作用部によって加えられる種々の力によって、梁片の変形の自由度が増す。さらに、このように梁片の変形の自由度が増すため、隣り合う梁片同士の両端が連結片を介してつながっているので、両端あるいは中心部で角度を伝達できる。その上、隣り合う梁片同士が両端で連結片を介して接続していると、例えば一方の梁片の過剰な変形が、他方の梁片によって制限される。そのため、梁片(ひいては変形部)につながる主軸部が正確に回動し、その回動に追従して可動部も正確に回動できる。また、マイクロスキャナ全体の剛性も増大する。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、理解を容易にすべく、平面図および側面図であってもハッチングを付している。また、便宜上、部材符号およびハッチングを省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。また、図面上での黒丸は紙面に対し垂直方向を意味する。
図1および図2は、光スキャナ(マイクロスキャナ)LSの平面図および部分斜視図である。光スキャナLSは、図1に示すように、外枠部FM、ミラー部(可動部)MR、主軸部MA、変形部DP、および、圧電素子(作用部)PE、を含んでいる。なお、これらの部材は、基体BSとなる変形可能なシリコン基板等をエッチングすることにより形成される。
外枠部(大外枠部)FMは、エッチングによって残った基体BSの一部であり、光スキャナLSの外周となる枠状の部材である。
ミラー部MRは、光源等からの光を反射させる部材である。かかるミラー部MRは、図1に示すような平面視で矩形状の基体BSに、開孔H(第1開孔H1・第2開孔H2)を並べて形成することで生じる島状部分(第1開孔H1と第2開孔H2との間に位置する残部)に、金やアルミニウム等の反射膜を成膜または貼り付けることで形成される。
なお、第1開孔H1と第2開孔H2とが並ぶ方向をY方向と称し、第1開孔H1側のY方向をY方向のプラス{Y(+)}、この+方向に対する逆方向をY方向のマイナス{Y(−)}とする。さらに、ミラー部MRの中心からY方向に伸びる方向(後述の副軸部SAに重畳してY方向に伸びる方向)をY軸と称する。また、基体BSの面内において、Y方向に垂直な方向をX方向と称し、主軸部MAに重畳してX方向に伸びる方向をX軸(主軸方向)と称する。
主軸部MA(第1主軸部MA1・第2主軸部MA2)は、ミラー部MRの外縁において対向する一端と他端とから外側に延びるとともに、変形部DPを介して外枠部FMにつながることで、ミラー部MRを挟持して支える部材である(変形部DPから延び出ている部材である)。
詳説すると、第1主軸部MA1および第2主軸部MA2は、各々2つの部分(主軸部分MA1a・Ma1b、MA2a・MA2b)を含んでいる。1つの部分は、ミラー部MRに接する第1開孔H1・第2開孔H2の隅からの進出部分H1a・H2aで基体BSの一部分を軸状(棒状)に残すことにより形成される部分(主軸部分Ma1a・Ma2a)である。
もう1つの部分は、外枠部FMに接する第1開孔H1・第2開孔H2の隅からX方向に沿って外側に一定距離進出した後にY方向に沿って内側に進出しているL字スリット部分STL・STL(特にL字状の長手スリットの先端)で基体BSの一部分を軸状に残すことにより形成される部分(主軸部分MA1b・MA2b)である。
なお、これら両部分(すなわち第1主軸部MA1・第2主軸部MA2)は、X方向に延びている。そこで、第1主軸部MA1側のX方向をX方向のプラス{X(+)}、この+方向に対する逆方向を(すなわち第2主軸部MA2側のX方向を)X方向のマイナス{X(−)}とする。
変形部DP(第1変形部DP1・第2変形部DP2)は、主軸部MAを保持すること(主軸部MAにつながること)によってミラー部MRも保持する部材である。かかる変形部DPは、主軸部MAを境に対向するL字スリット部分STL・STLで囲まれた基体BSの残部で形成される。詳説すると、主軸部MAを境にL字スリット部分STL・STLの長手先端が対向し、かつ短手も対向することによって生じる基体BSの残部で形成される。
また、変形部DPには、内部にY方向に延びるスリットSTS・STSが設けられている。そのため、変形部DPは、スリットSTSを境に分かれX方向に沿って並列する梁片TM(TM1〜TM4)と、対向する梁片同士TM1・TM2(TM3・TM4)の端同士をつなげる連結片CN(CN1・CN2、CN3・CN4)と、を有することになる。
つまり、変形部DPは、梁片同士TM1・TM2(TM3・TM4)で向かい合う端同士を、連結片CN1・CN2(CN3・CN4)を介してつなげることで環状になっている。なお、かかるような梁片TM(ひいては変形部DP)は、Y方向に延びた線状になるので、その線方向に沿って撓みやすくなっている。
圧電素子PE(PE1〜PE8)は、電圧を力に変換する素子であり、分極処理された圧電体PB(PB1〜PB8)と、この圧電体PBを挟持する電極EA・EB(EA1〜EA8・EB1〜EB8)とを含んでいる(後述の図3参照)。そして、この圧電素子PEが変形部DP(詳説すると梁片TM)の面上に貼り付けられることで、ユニモルフ部(アクチュエータ)YMが形成される。つまり、圧電素子PEにおける一方の電極(第1電極)EAと、梁片TMの一面とが貼り合うことで、ユニモルフ部YM(YM1〜YM8)が形成される。
特に、圧電素子PEは、梁片TM上で乖離して設けられる。詳説すると、圧電素子PEは、主軸部MAの軸方向(主軸方向)を境に乖離して位置する。そして、圧電素子PEにおける圧電体PBの伸縮変形に応じて、梁片TM(ひいては変形部DP)も変形する。光スキャナLSでは、この変形部DPの変形を利用して、ミラー部MRが主軸部MA(主軸方向)を基準に正逆回転方向に傾く(回動可能となる)。
ここで、ミラー部MRの正逆回転(偏向動作)について、図3A〜図3Eおよび図4を用いながら説明する。図3Aは変形していない梁片TMを示す側面図であり、図3Bおよび図3Dは変形した梁片TMを示す側面図であり、図3Cおよび図3Eは変形した梁片TMと回動するミラー部MRを示す側面図である。なお、図3A〜図3Eは、X軸に沿うようにして見た場合での側面図である。
また、図1および図2の光スキャナLSは、主軸部MA(主軸方向)を基準にミラー部MRを回動させる。そこで、主軸方向周りの一方向{X(+)からX(−)に向いて時計回りの回転}を正回転、正回転に対して逆方向の回転(反時計回りの回転)を逆回転とし、図3Bおよび図3Cに正回転する場合での梁片TM1を示し、図3Dおよび図3Eに逆回転する場合での梁片TM2およびミラー部MRを示す(正回転方向をP、逆回転方向をRで図示)。なお、図4は正回転するミラー部MRを示す斜視図である。
また、X方向およびY方向に対して垂直な方向をZ方向として図示し、便宜上、光を受光するミラー部MRの側をZ方向のプラス{Z(+)}、この+方向に対する逆方向をZ方向のマイナス{Z(−)}とする)。さらに、X軸とY軸との交点からZ方向に伸びる方向をZ軸と称する。
なお、以降では、2つ有る変形部DPのうち一方の第1変形部DP1の梁片TM1・TM2について説明するが、この一方の第1変形部DP1がミラー部MRを正回転または逆回転させようとしている場合、残りの第2変形部DP2の梁片TM3・TM4も同じようにミラー部MRが正回転または逆回転する。
詳説すると、Y軸に対して対称関係にある梁片TM3と梁片TM1とが互いに同様の変形をし、さらに、Y軸に対して対称関係にある梁片TM4と梁片TM2とが互いに同様の変形をすることで、ミラー部MRを正回転または逆回転させている。
図3Aに示すように、圧電素子PE(PE1・PE2)には、第1電極EA1・EA2と、この第1電極EA1・EA2に圧電体PB1・PB2を介して対向する第2電極EB1・EB2とが含まれる。そして、この第1電極EA1と第2電極EB1との間に(第1電極EA2・第2電極EB2との間に)、分極反応を起こさせない範囲で±の電圧(交流電圧)が印加されることで圧電体PB1・PB2が伸縮し、その伸縮に応じてユニモルフ部YM1・YM2が撓む(なお、図2のように、ユニモルフ部YMが撓まない状態を基準状態とする)。
具体的には、ミラー部MRが正回転する場合、図3Bに示すように、圧電体PB1を縮ませる電圧が印加されるとともに、圧電体PB2を伸ばす電圧(圧電体PB1に印加される電圧とは逆位相の電圧)が印加される(つまり、梁片TM1において乖離して位置する圧電素子PE1・PE2は、相反する力を供給している)。
このような電圧が印加されることで、梁片TM1上に貼り付けられた圧電素子PE1が縮むと、その圧電素子PE1の密着している梁片TM1の部分全体が、Z(+)に跳ね上がるように撓む。一方、梁片TM1上に貼り付けられた圧電素子PE2が伸びると、その圧電素子PE2の密着している梁片TM1の部分全体が、Z(−)に垂れ下がるように撓む。
ただし、梁片TM1は主軸部分MA1bにつながって固定されているので、梁片TM1の撓みに対し、その主軸部分MA1bにつながっている梁片TM1の近傍は変位しない。一方、固定されていない(自由端になっている)梁片TM1両端、すなわち、連結片CN1・CN2は、梁片TM1の撓みに対して、変位しやすくなる。
そのため、圧電素子PE1の密着している梁片TM1の部分全体(梁片TM1のY(−)側)が跳ね上がろうとする撓みによって、その部分の一端に位置する連結片CN1もZ(+)に跳ね上がる。一方、圧電素子PE2の密着している梁片TM1の部分全体(梁片TM1のY(+)側)が垂れ下がろうとする撓みによって、その部分の一端に位置する連結片CN2もZ(−)に垂れ下がる。
すなわち、圧電素子PE1・PE2により供給される力によって、主軸方向を境にし、梁片TM1全体が相反する形状(S字状と称す)に撓む。そして、このような連結片CN1・CN2同士の相反する方向への変位が生じると、梁片TM1は主軸部分MA1bを基準に正回転することになる。
なお、かかる回転角、すなわちユニモルフ部YMの影響を受けることなく基準状態にある梁片TM1と、回動する梁片TM1との間に生じる角度をθとする。
続いて、梁片TM1の正回転に追従して、この梁片TM1に連結片CN1・CN2を介してつながっている梁片TM2も正回転する(例えば、梁片TM1同様に回転角θで正回転するように設定されている)。さらに、梁片TM1のS字状の撓みに起因する力は、連結片CN1・CN2を介して梁片TM2に伝達される。
その上、図3Cに示すように、X方向に沿って圧電体PB1に並列する圧電体PB3には伸ばす電圧が印加されるとともに、X方向に沿って圧電体PB2に並列する圧電体PB4には縮ませる電圧が印加される。
このような電圧が印加されることで、梁片TM2上に貼り付けられた圧電素子PE3が伸びると、主軸部分MA1aに隣接する梁片TM2のY(−)側の部分(梁部分TM2n)が、連結片CN1を中心にしてZ(+)に盛り上がるように撓む。一方、梁片TM2上に貼り付けられた圧電体PB4が縮むと、主軸部分MA1aに隣接する梁片TM2のY(+)側の部分(梁部分TM2p)が、連結片CN2を中心にしてZ(−)に落ち込むように撓む。
ただし、梁片TM2は連結片CN1・CN2につながっている。そのため、梁片TM2の両端である連結片CN1・CN2を基準にして、梁片TM2が変位しようとする。
そのため、梁部分TM2nの盛り上がろうとする撓みによって、その梁部分TM2nの主軸部分MA1a側{主軸部分MA1aのY(−)側}がZ(+)に跳ね上がる。一方、梁部分TM2pの落ち込もうとする撓みによって、その梁部分TM2pの主軸部分MA1a側{主軸部分MA1aのY(+)側}がZ(−)に垂れ下がる。
そして、このような主軸部分MA1aを挟持する部分での相反する方向への変位が生じると、かかる主軸部分MA1aは自身を基準に正回転することになる。その結果、主軸部分MA1aにつながるミラー部MRが正回転する。
なお、梁片TM2に対するミラー部MRの回転角もθになるように設定されている。しかし、梁片TM2は、基準状態の梁片TM1に対して既にθの角度で正回転している。すると、ミラー部MRの正回転は、基準状態からの梁片TM1の正回転と、梁片TM2を基準にしたミラー部MR自身の正回転とを累積させた回転と考えることができ、基準状態の梁片TM1から2×θの角度でミラー部MRが正回転することになる。
次に、ミラー部MRが逆回転する場合について説明する。ミラー部MRが逆回転する場合、図3Dに示すように、圧電体PB1を伸ばす電圧が印加されるとともに、圧電体PB2を縮ませる電圧が印加される。
このような電圧が印加されることで、梁片TM1上に貼り付けられた圧電素子PE1が伸びると、その圧電素子PE1の密着している梁片TM1の部分全体が、Z(−)に垂れ下がるように撓む。一方、梁片TM1上に貼り付けられた圧電素子PE2が縮むと、その圧電素子PE2の密着している梁片TM1の部分全体が、Z(+)に跳ね上がるように撓む。
[追加]
そして、主軸部分MA1bにつながっていない箇所である梁片TM1両端(連結片CN1・CN2)が変位しやすいので、梁片TM1のY(−)側が垂れ下がろうとする撓みによって、連結片CN1もZ(−)に垂れ下がる。一方、梁片TM1のY(+)側の跳ね上がろうとする撓みによって、連結片CN2もZ(+)に跳ね上がる{正回転での梁片TM1とは逆向きのS字状(逆S字状)に撓む}。そして、このような連結片CN1・CN2同士の相反する方向への変位が生じると、梁片TM1は主軸部分MA1bを基準に逆回転することになる。
また、梁片TM1の逆回転に追従して、この梁片TM1に連結片CN1・CN2を介してつながっている梁片TM2も逆回転し、さらに、梁片TM1の逆S字状の撓みに起因する力は、連結片CN1・CN2を介して梁片TM2に伝達される。その上、図3Eに示すように、圧電体PB3には縮ませる電圧が印加されるとともに、圧電体PB4には伸ばす電圧が印加される。
このような電圧が印加されることで、梁片TM2上に貼り付けられた圧電素子PE3が縮むと、梁部分TM2nが、連結片CN1を中心にしてZ(−)に落ち込むように撓む。一方、梁片TM2上に貼り付けられた圧電体PB4が縮むと、梁部分TM2pが、連結片CN2を中心にしてZ(+)に盛り上がるように撓む。
そのため、梁部分TM2nの落ち込もうとする撓みによって、主軸部分MA1aのY(−)側がZ(−)に垂れ下がる一方、梁部分TM2pの盛り上がろうとする撓みによって、主軸部分MA1aのY(+)側がZ(+)に跳ね上がる。そして、このような主軸部分MA1aを挟持する部分での相反する方向への変位が生じると、かかる主軸部分MA1aは自身を基準に逆回転することになる。その結果、主軸部分MA1aにつながるミラー部MRが逆回転する。
なお、ミラー部MRの逆回転は、正回転同様に、基準状態からの梁片TM1の逆回転と、梁片TM2を基準にしたミラー部MR自身の逆回転とを累積させた回転といえ、基準状態の梁片TM1から2×θの角度でミラー部MRが逆回転することになる。
つまり、以上のような正回転および逆回転の場合、ミラー部MRは、外側に位置する梁片TM1・TM3の撓みに起因する力と内側に位置する梁片TM2・TM4の撓みに起因する力とを累積させた力に応じて回動する。すなわち、各梁片TM(TM1〜TM4)の撓みに起因する力は小さかったとしても、全ての梁片TMの撓みに起因する力を受けて、ミラー部MRは回動する。そのため、容易にミラー部MRの回転角(偏向角)は増大することになる。これにより、共振時はもちろん、非共振時も偏向角は増大することになる。
その上、隣り合う梁片同士TM1・TM2(TM3・TM4)は連結片CN1・CN2(CN3・CN4)を介してつながっている。そのため、例えば梁片TM2が所望の変位よりも大きく変位しようとしても、連結片CN1・CN2を介して梁片TM1につながっていることから、変位が制限される。つまり、隣り合う梁片同士TMの一方(例えば、梁片TM2)が所望の変位量と異なっていたとしても、他方の梁片TM(例えば、梁片TM1)につながっていることから、所望の変位量から大きくずれにくい。
そして、このように梁片TMが所望量変位すれば、ひいては変形部DPが所望に変位することになる。そのため、ミラー部MRは、比較的大きな回転角を有するように回動しつつも、回動軸をX軸からのずれや傾きが最小限になる(要は回動軸がぶれない)。さらに、光スキャナLS全体が高い剛性を有することにもなる。
[実施の形態2]
実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1では、X軸回りを回動する光スキャナ(1次元光スキャナ)LSを例に挙げて説明した。しかし、これに限定されることなく、X軸回りおよびY軸回りにミラー部MRが回動する光スキャナ(2次元光スキャナ)LSであってもよい。そこで、このような光スキャナLSを図5〜図8を用いて説明する。
図5は光スキャナLSの平面図であり、図6は光スキャナLSの部分斜視図である。これらの図5および図6に示すように、2次元光スキャナLSと図1および図2の1次元光スキャナLSとでは、ミラー部MRが異なり、変形部DP等は同じである。そこで、ミラー部MRを主として説明する。なお、ミラー部MRに含まれる部材は、実施の形態1同様に、基体BSとなる変形可能なシリコン基板等をエッチングすることにより形成される。
ミラー部MRは、可動枠11、ミラー片12、副軸部SA(第1副軸部SA1・第2副軸部SA2)および架橋部15(第1架橋部15A・第2架橋部15B)を含んでいる。
可動枠11は、ミラー部MRの外枠となるものであり、ミラー片12、副軸部SA、および架橋部15を囲む部材である。なお、可動枠11は、主軸部MA(主軸部分MA1a・MA2a)によって支えられる。そのため、この可動枠11は、実施の形態1同様に、変形部DPの変形を利用して主軸部MA(X軸)回りに正逆回転可能となっている。
ミラー片12は、可動枠11において向かい合う湾曲スリット部分STB・STBにて囲まれる島状部分に、アルミニウム等の金属を反射膜として貼り付けることで形成される。つまり、ミラー片12は、光を反射させる片材である。なお、このミラー片12が回動することをミラー部MRの回動と称してもよい。
副軸部SAは、ミラー片12の外縁において対向する一端と他端とから外側に延びることで、そのミラー片12を挟持しつつ回動可能に支える部材である。かかる副軸部SAは、ミラー片12に接する湾曲スリット部分STB・STBにおける隅から直線でY方向に進出する部分(第1スリット部分ST1)で、基体BSの一部分を棒状にさせることで形成される。
架橋部15は、Y方向に延びる第1スリット部分ST1で、ミラー片12から最も乖離している一端からX方向に沿いかつミラー部MRの外側に向かって進出する第2スリット部分ST2と、この第2スリット部分ST2に対してY方向に並列しかつX方向に延びた直線状の第3スリット部分ST3との間に位置する基体BSの残部によって形成されている。
さらに、この架橋部15A・15bは、自身の両端に圧電素子PE(PE9〜PE12)を含む。この圧電素子PE9〜12の構造は、圧電素子PE1〜8と同様の構造であり、±の電圧の印加に応じて架橋部15を撓ませる。
ここで、以上の光スキャナLSにおけるミラー部MRの回動動作について、図7、図8A〜図8C、および図9を用いて説明する。ただし、2次元光スキャナLSであっても、X軸回りの回動動作は、実施の形態1にて説明した1次元光スキャナLSと同様であるので、かかる実施の形態1で説明した作用効果が奏ずる(図7参照。なお、図7はX軸回りにミラー部MRが正回転する場合を示す)。したがって、2次元光スキャナLSでの主軸部MAのX軸回りの回動動作については説明を省略する。
2次元光スキャナLSでのミラー部MRのY軸回りの回動動作は、ミラー片12が副軸回りに正逆回転することである。そして、このような回転は図8A〜図8Cおよび図9を用いて説明できる。図8Aは変形していない架橋部15Aを示す側面図であり、図8Bおよび図8Cは変形した架橋部15を示す側面図である。なお、図8A〜図8Cは、Y軸方向に沿うようにして見た場合での側面図であり、図9はY軸回りに正回転するミラー片12を示す部分斜視図である。
なお、以降では、2つ有る架橋部15A・15bのうち一方の第1架橋部15Aについて説明するが、この一方の第1架橋部15がミラー片12を正回転または逆回転させようとしている場合、残りの第2架橋部15Bも同じようにミラー片12を正回転または逆回転させている。詳説すると、X軸に対して対称関係にある架橋部15Aと架橋部15Bとが互いに同様の変形をすることで、ミラー片12が正回転または逆回転している。
図8Aに示すように、第1架橋部15Aには、梁片TM同様に、第1電極EA9・EA10と、この第1電極EA9・EA10に圧電体PB9・PB10を介して対向する第2電極EB9・EB10とが含まれる。そして、この第1電極EA9および第2電極EB9(第1電極EA10・第2電極EA10)との間に、±の電圧が印加されることで圧電体PB9・PB10が伸縮し、その伸縮に応じてユニモルフ部YM9・YM10が撓む(なお、図6のように、ユニモルフ部YM9〜12が撓まない状態を基準状態とする)。
具体的には、ミラー片12が正回転する場合、図8Bに示すように、圧電体PB9を縮ませる電圧が印加されるとともに、圧電体PB10を伸ばす電圧が印加される。このような電圧が印加されることで、第1架橋部15A上に貼り付けられた圧電素子PE9が縮むと、その第1架橋部15Aの部分{第1架橋部15AのX(+)側の部分(架橋部分15Ap)}が、Z(+)に盛り上がるように撓む。一方、第1架橋部15A上に貼り付けられた圧電素子PE10が伸びることで、その第1架橋部15Aの部分{第1架橋部15AのX(−)側の部分(架橋部分15An)}が、Z(−)に落ち込むように撓む。
ただし、第1架橋部15Aの両端が可動枠11につながっているので、その可動枠11につながっている第1架橋部15Aの近傍は撓みにくくなっている。すると、第1架橋部15Aの撓みによって、可動枠11につながっていない箇所、すなわち第1副軸部SA1近傍の架橋部15が変位しやすくなる。
そのため、架橋部分15Apの盛り上がろうとする撓みによって、その架橋部分15Apの第1副軸部SA1側が{第1副軸部SA1のX(+)側}がZ(+)に跳ね上がる。一方、架橋部分15Anの落ち込もうとする撓みによって、その架橋部分15Anの副軸部SA1側が{第1副軸部SA1のX(−)側}がZ(−)に垂れ下がる。
そして、このような第1副軸部SA1を挟持する部分での相反する方向への変位が生じると、かかる第1副軸部SA1は自身を基準に正回転することになる。その結果、副軸部SA1につながるミラー片12が正回転する。
一方、ミラー片12が逆回転する場合、図8Cに示すように、圧電体PB9を伸ばす電圧が印加されるとともに、圧電体PB10を縮ませる電圧が印加される。このような電圧が印加されると、圧電体PB9が伸びることで架橋部分15Apが、Z(−)に落ち込むように撓む。一方、圧電体PB10が縮むことで架橋部分15Anが、Z(+)に盛り上がるように撓む。ただし、可動枠11につながっている架橋部15の近傍は撓みにくくなっているので、第1副軸部SA1近傍の架橋部15が変位しやすくなる。
そのため、架橋部分15Apの落ち込もうとする撓みによって、第1副軸部SA1のX(+)側がZ(−)に垂れ下がる一方、架橋部分15Anの盛り上がろうとする撓みによって、第1副軸部SA1のX(−)側がZ(+)に跳ね上がる。そして、このような第1副軸部SA1を挟持する部分での相反する方向への変位が生じると、かかる第1副軸部SA1は自身を基準に逆回転することになる。その結果、副軸部SAにつながるミラー片12が逆回転する。
以上のようなY軸回りのミラー片12の回動は、ミラー片12から突き出た第1副軸部SA1および第2副軸部SA2を挟持する2つの架橋部15Aおよび架橋部15Bの撓みによって生じる。特に、ミラー片12は、可動枠11に安定して設けられている架橋部15Aおよび架橋部15Bの撓みのみに依存して回動するため、回動軸をY軸からずらしたり傾けたりしない(要は回動軸がぶれない)。したがって、以上の2次元光スキャナLSは、X軸およびY軸の両軸回りでぶれることなく、ミラー部MRを正確に回動させられる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、図10のように、ミラー部MRのX(+)側およびX(−)側の両方に、X軸に沿って変形部DPを複数個並列させた光スキャナLSであってもよい。すなわち、連結片CNを介してつながることで環状になった梁片TMを含む変形部DPが複数個並列し、隣り合う変形部DP同士が、主軸部MAを介してつながっていると望ましい。
また、図11のように、ミラー片12をY軸回りに回動させるための変動部dpを備える光スキャナLSであってもよい。つまり、ミラー部MRが、変形可能な変形部dpと、その変形部dpの変形に要する力を供給する圧電素子peと、変形部dpから延び出るとともに、その変形部dpの変形に応じて回動する副軸部SAと、副軸部SAによって支えられ、その副軸部SAの回動に追従して回動するミラー片(可動片)12と、を含んでいてもよい。
特に、かかるような2次元光スキャナLSでは、変形部dpは、副軸部SAの軸方向に沿って並ぶ複数の梁片tmを有するとともに、梁片同士tm・tmをつなげる連結片cnを有しており、さらに、圧電素子peは、複数でかつ乖離して、各梁片tmに位置しているよい。
また、圧電素子peは、副軸部のSAの軸方向を境にして乖離しているとよい。詳説すると、各梁片tmにおいて乖離して位置する圧電素子peは、相反する力を供給しているとよい。なお、供給される力は、副軸部SAの軸方向を境にして、各梁片tm全体を相反する形状に変形させる力である。
また、変形部dpは、梁片同士tm・tmで向かい合う端同士を、連結片cnを介してつなげることで環状になっているとよい。また、環状にした変形部dpが複数含まれるようになっていてもよい。
ところで、変形部を変形させる部材(作用部)は、圧電素子に限定されるものではない。例えば、電磁コイルと永久磁石とから成る電磁ユニットが作用部であってもよい。なお、このような電磁ユニットは、変形部の表面に電磁コイルを位置させるとともに、変形部の裏側に(変形部の裏面から乖離して)永久磁石を位置させ、電磁コイルと永久磁石とによって生じる電磁力で、変形部を撓ませる。
また、2個の電極から成る静電ユニットが駆動部であってもよい。なお、このような静電ユニットは、変形部の裏面に一方の電極を位置させるとともに、変形部の裏面から乖離して(変形部の裏側に)他方の電極を位置させ、両電極によって生じる静電力で、変形部を撓ませる。
また、説明してきた光スキャナLSを搭載する光学機器は、種々想定される。例えば、プロジェクター(画像投影装置)、コピー機やプリンタ等の画像形成装置が一例として挙げられる。また、光スキャナ以外のマイクロスキャナとしては、ミラー部MRに代えてレンズ(屈曲光学系)が搭載されたものや、光源(発光素子)が搭載されたものが挙げられる。
最後に、上記で開示された技術を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれることはいうまでもない。
は、1次元光スキャナの平面図である。 は、1次元光スキャナの斜視図である。 では、(A)は変形していない梁片を示す側面図であり、(B)はミラー部をX軸回りに正回転させるために変形した梁片を示す側面図であり、(C)はX軸回りに正回転するミラー部と変形した梁片とを示す側面図であり、(D)はミラー部をX軸回りに逆回転させるために変形した梁片を示す側面図であり、(E)はX軸回りに逆回転するミラー部と変形した梁片とを示す側面図である。 は、X軸回りにミラー部を正回転させている1次元光スキャナの平面図である。 は、2次元光スキャナの平面図である。 は、2次元光スキャナの部分斜視図である。 は、X軸回りに正回転する2次元光スキャナの部分斜視図である。 では、(A)は変形していない架橋部を示す側面図であり、(B)はY軸回りにミラー片を正回転させるために変形した架橋部を示す側面図であり、(C)はY軸回りにミラー片を逆回転させるために変形した架橋部を示す側面図である。 は、Y軸回りに正回転する2次元の光スキャナの部分斜視図である。 は、図1の他の一例を示す1次元光スキャナの平面図である。 は、図5の他の一例を示す2次元光スキャナの平面図である。 は、従来の1次元光スキャナの平面図である。 では、(A)はX’軸回りにミラー部を正回転させている1次元光スキャナの平面図であり、(B)はX’軸回りにミラー部を逆回転させている1次元光スキャナの平面図である。 では、(A)はマイクロアクチュエータを搭載する従来の1次元光スキャナを示す斜視図であり、(B)はマイクロアクチュエータ動作時の従来の1次元光スキャナを示す斜視図である。
符号の説明
MR ミラー部(可動部)
MA 主軸部
MA1 第1主軸部
MA2 第2主軸部
MA1a 第1主軸部の主軸部分
MA1b 第1主軸部の主軸部分
MA2a 第2主軸部の主軸部分
MA2b 第2主軸部の主軸部分
DP 変形部
DP1 第1変形部
DP2 第2変形部
TM 梁片
CN 連結片
PE 圧電素子(作用部)
11 可動枠
12 ミラー片
SA 副軸部
SA1 第1副軸部
SA2 第2副軸部
15 架橋部
15A 第1架橋部
15B 第2架橋部
dp 変形部
tm 梁片
cn 連結片
pe 圧電素子(作用部)
LS 光スキャナ

Claims (6)

  1. 変形可能な変形部と、
    上記変形部の変形に要する力を供給する作用部と、
    上記変形部から延び出るとともに、その変形部の変形に応じて回動する主軸部と、
    上記主軸部によって支えられ、その主軸部の回動に追従して回動する可動部と、
    を含むマイクロスキャナにあって、
    上記変形部は、上記主軸部と垂直な方向に延び、上記主軸部の軸方向に沿って並ぶ複数の梁片と、該梁片同士をつなげる連結片とで環状に形成され、上記環状の変形部を少なくとも上記可動部の片側に有しており、
    上記作用部は、各梁片において、複数でかつ乖離して位置しているマイクロスキャナ。
  2. 上記作用部は、上記主軸部の軸方向を境にして乖離している請求項1に記載のマイクロスキャナ。
  3. 上記の各梁片において乖離して位置する上記作用部は、上記各梁片において相反する力を供給している請求項1または2に記載のマイクロスキャナ。
  4. 上記の力は、上記主軸部の軸方向を境にして、上記の各梁片全体を相反する形状に変形させる力である請求項3に記載のマイクロスキャナ。
  5. 上記環状の変形部を上記可動部の片側に複数個並列させ、隣り合う環状の変形部同士を、上記主軸部の軸上で連結させている請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロスキャナ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロスキャナを搭載した光学機器。
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