JP4972679B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、製氷機に関し、更に詳細には、製氷機本体の貯氷室内に配設した製氷機構の下側にドレンパンを有する製氷機に関するものである。
例えば図9は、製氷室に設けられて下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、角氷(氷塊)を自動的に製造する噴射式の製氷機の概略構成を示す一部破断斜視図である。このタイプの製氷機10は、略箱形をなす製氷機本体11の内部を上下に区画して、上方空間を貯氷室12とすると共に、下方空間を機械室13としている。
製氷機本体11の上部に取付部材18が配設され、該取付部材18に、製氷小室を多数形成した製氷室15、水皿16、水皿16の下部に配設された製氷水タンク17、製氷水タンク17と共に水皿16を傾動させる水皿傾動機構28等から構成される製氷機構14が、垂設されて貯氷室12の内部上方に臨んでいる。この製氷機構14は、給水管19から製氷水タンク17内に供給された製氷水を、送水ポンプ20により水皿16の噴射孔から製氷室15の各製氷小室へ噴射することで、角氷(氷塊)を製氷するよう構成される。そして、製氷室15で角氷が生成されたら、前記水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を該製氷室15から傾斜状態に開放させ、生成された角氷を貯氷室12へ落下させると共に、水皿16と共に前記製氷水タンク17も傾動して製氷水を排出するようになっている。従って、製氷機構14の下方には、製氷水タンク17から排出された製氷水を受け入れて機外へ排出するドレンパン21が配設されている。
一方、前記製氷機本体11は、図9に示すように、製氷機10を組立てる際に前記製氷機構14等の設置を行ない易くするため、貯氷室12の天面および前面に開口した箱体として形成されている。従って、製氷機本体11の天面開口部22には、該天面開口部22を完全に覆蓋し得る矩形状のアッパーパネル23が着脱可能に取付けられる。また、製氷機本体11の前面開口部24には、製氷機10の前方へ開放可能な開閉ドア25が配設されると共に、該前面開口部24において前記製氷機構14の前側部分(ドレンパン21から上方部分)は、横長矩形状のフロントパネル26が取付けられる。このフロントパネル26は、開閉ドア25が製氷機本体11へ閉成されている状態では機外へ露出せず、該開閉ドア25を製氷機本体11から開放した際には、製氷機構14が外部へ露出しないようにすると共に、製氷機構14の近傍へ手が入るのを防止するよう機能する。このような構成の製氷機は、例えば特許文献1に開示されている。
また、貯氷室に貯留されている氷塊の取出しに供されるスコップを、不使用時に貯氷室に収納しておく製氷機として、例えば特許文献2が存在する。
特開2003−121054号公報 実開昭62−80167号公報
特許文献2に開示の製氷機では、ドレンパンの底面に保持部が垂設され、該保持部にスコップが前側から着脱自在に収納されるようになっている。この構成では、スコップを保持部から取外して氷塊を取出す際においても、ドレンパンの底面から保持部が垂下して氷塊の取出口に臨んでいる。
本発明は、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、貯氷室に貯留されている氷塊を取出し易くし得る製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明の製氷機は、
製氷機本体内に画成した貯氷室内に、氷塊を生成するための製氷機構と、前記製氷機構の下側に配設したドレンパンとを有し、前記製氷機構は、氷塊を生成する製氷室と、前記製氷室の下側に配設され、製氷水を貯留する製氷水タンクを下部に備えた水皿と、前記水皿より前側に突出し、製氷水タンク内の製氷水を水皿を介して前記製氷室へ供給する送水ポンプとを備え、前記製氷機構で生成された氷塊を前記貯氷室に貯留すると共に、該貯氷室に貯留された氷塊を製氷機本体の前面開口部から取出し可能に構成された製氷機において、
前記製氷機本体における前記前面開口部の上方に、前記ドレンパンの前端に接続されて前側に向けて斜め上方に傾斜する傾斜壁部が、前記製氷機構の前側に位置するように設けられ、
前記傾斜壁部には、前記製氷機構の送水ポンプから左右方向に外れた部位に、前記貯氷室の奥側に凹む陥凹部が形成され、
前記陥凹部における前記前面開口部に臨む面に、前記貯氷室内に貯留された氷塊の取出しに供されるバケットを着脱自在に保持するバケット保持部が設けられることを要旨とする。
請求項1の発明によれば、製氷機本体の前面開口部において貯氷室内に配設された製氷機構の前側に位置するよう配設された傾斜壁部に、貯氷室の奥側へ凹むように形成された陥凹部にバケット保持部を設けたので、貯氷室における貯氷量の増加が期待できる。
請求項2に係る発明では、前記製氷機構は、前記製氷室に対して前記水皿が、水皿傾動機構により、該水皿の一端部側を支点として他端部側が上下に変位するよう傾動し、
前記送水ポンプは、前記水皿の前側において前記支点側に偏って配設されると共に、
前記ドレンパンは、前記製氷機構で成形された氷塊の放出空間を、前記貯氷室において前記水皿の他端部側に確保するため、該貯氷室の前記支点側に偏った位置に設けられ、
前記陥凹部は、前記送水ポンプから外れた前記傾斜壁部における水皿の他端部側に偏った位置に設けられたことを要旨とする
本発明に係る製氷機によれば、貯氷室に貯留されている氷塊を取出し易くし得る。
図4のI−I線で破断した前提例の製氷機の側断面図である。 ドレンパンおよびフロントインナーパネルを装着した貯氷室を、水皿が製氷室に対して閉成した状態で一部破断して示す正面図である。 (a)は、ドレンパンおよびフロントインナーパネルを一体的に形成した成形部材を前方から見た斜視図であり、(b)は、該成形部材を後方から見た斜視図である。 前提例の製氷機を、フロントパネルを取外した状態で示す概略斜視図である。 フロントパネルを取付けたフロントインナーパネルの側断面図である。 (a)は、左サイドフレーム部材および右サイドフレーム部材を左右両側に配設した機械室を、一部破断した状態で示す背面図であり、(b)は、右サイドフレーム部材に設けた段差部を示した部分斜視図である。 ドレンパンおよびフロントインナーパネルを設置した貯氷室を、水皿の傾動により製氷水タンク内の製氷水が該ドレンパンへ排出される状態で一部破断して示す正面図である。 (a)は、フロントインナーパネルに一体成形されるバケット保持部の実施例を示した概略斜視図であり、(b)は、バケット保持部にバケットを保持させた状態で示したフロントインナーパネルの部分正面図である。 噴射式の製氷機の内部構成を示した一部破断斜視図である。
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、図1における左側を製氷機の前側、図面右側を後側とする。また、本願発明に係る製氷機の実施例を説明する前に、該製氷機の基本的な構成を図1〜7に示す前提例を参照して説明する。
図4は、前提例の製氷機30の外観を示す概略斜視図であり、図1は、図4のI−I線で破断した製氷機30の側断面図である。前提例の製氷機30は、箱形をなす製氷機本体31の内部を上下に区画して、該製氷機本体31の内部上方を貯氷室32とすると共に、該製氷機本体31の内部下方を機械室33としている。そして、貯氷室32の内部上方に製氷機構34が配設され、製氷機構34で生成された角氷は、落下して貯氷室32の底部に貯留されるようになっている。また機械室33には、冷凍装置を構成する凝縮器35、冷却ファンモータ36、圧縮機37等の部品が配設され、該冷凍装置に接続する蒸発管38が製氷機構34の製氷室15に配設されている。なお製氷機構34は、図9に示した従来の製氷機構14と基本的な構成の変更はないので、同一の構成部品は同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
前記製氷機本体31における機械室33は、図1および図6に示すように、本体左側に配設される左サイドフレーム部材40と本体右側に配設される右サイドフレーム部材41とを、前側の上下および後側の上下に配設した4本の横フレーム部材42で連結することで箱枠状に構成されている。そして、機械室33の上部には、貯氷室32のベースとなるステンレス製の中板43が、前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41と、上部前後の横フレーム部材42,42との上に固定されている。また、機械室33の底部には、前記凝縮器35、冷却ファンモータ36、圧縮機37およびその他の付属機器、部品等を載置固定するためのベース板44が配設されている。
前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料からインジェクション成形技術により成形された一体成形部品であって、前縦杆部40A,41A、後縦杆部40B,41B、上横杆部40C,41Cおよび下横杆部40D,41Dからなる矩形枠体状に構成されている。そして、両サイドフレーム部材40,41は、内側の適宜箇所に複数のリブ45が一体的に形成されていて、軽量に構成されながらも、製氷機30に要求される所要の強度が確保されている。すなわち、図9に示した従来の製氷機10においては、スチール製の4本のフレーム部材で枠状に構成していた機械室の両サイド部分が、前提例の製氷機30においては、矩形枠体状を呈した合成樹脂成形部品である左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41から構成されている。
また、左サイドフレーム部材40には、図6(a)に示すように、外部給水管を連結するための給水管連結部46と、外部排水管を連結するための排水管連結部47とが、後縦杆部40Bの後端縁に一体的に形成されている。更に、左サイドフレーム部材40には、冷媒配管や電気配線等を通すための陥凹部48が、上横杆部40Cの後端部に一体的に形成されている。また、左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41の後縦杆部41B,41Bには、図6(b)に示すように、アウターパネル50の折返し部50Aが整合する段差部49が形成されており、該折返し部50Aが後側へ突出しないようになっている(図6(b)では、右サイドフレーム部材41のみ図示)。なお、排水管連結部47は、図1に示すように、機械室33の内側へ突出した形状に形成されており、後述するドレンパン21に連結される排水配管62の短縮化を図り得るよう考慮されている。
一方、貯氷室32が画成される製氷機本体31の上側部分は、図1および図4に示すように、該貯氷室32の天面および前面に開口した箱体として形成されており、前記機械室33の外側までを被覆するアウターパネル50と、貯氷室32の内壁面となるインナーパネル51との二重構造となっており、これらアウターパネル50とインナーパネル51との間に断熱部材52が介在されている。製氷機本体31の天面開口部53には、該天面開口部53を完全に覆蓋し得る矩形状のアッパーパネル54が着脱可能に取付けられている。また、製氷機本体31の前面開口部55には、製氷機30の前方へ開放可能な開閉ドア56が、図示しないヒンジ部材を介して製氷機本体31に枢支されている。
前記貯氷室32の上下方向における略中間部位、すなわち前記製氷機構34の下側には、前記製氷水タンク17から排出された製氷水を受け入れると共に機外へ排出案内するドレンパン60が設けられている。前提例のドレンパン60は、図1および図2に示すように、横幅寸法L2が前面開口部55の横幅寸法Wの約2/3、奥行寸法が貯氷室32の奥行寸法と略同一となるサイズに形成されたトレー状部材であって、前記排水配管62に接続される排水口61が底面略中央に形成されている。このようなドレンパン60は、製氷機構34で生成された角氷の放出空間を確保するため、貯氷室32の正面左側に偏って位置するように配設されている。
そして前提例のドレンパン60は、図1〜図4に示すように、前面開口部55に臨む前側部分に、上方へ延出して前記製氷機構34の前側に臨み、前記貯氷室32の前面開口部55に整合するフロントインナーパネル65を設け、該フロントインナーパネル65と一体化された成形部材として構成されている。すなわち、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料から公知のインジェクション成形技術により成形されたもので、製氷機構34の下側部分から前側部分に亘って延在する単一の大型成形部材となっている。
ドレンパン60と一体的に形成されたフロントインナーパネル65は、図3および図4に示すように、製氷機本体31の前面開口部55に整合して略垂直となる前壁部66と、この前壁部66から貯氷室32内に向けて斜め後方へ傾斜してドレンパン60に連設される傾斜壁部67と、これら前壁部66と傾斜壁部67の左右両側端から後方側へ延在する左側壁部68および右側壁部69とを有している。そして、前壁部66の前面には、10〜20mm程度の突出高さに突出されたリブ70が、上下方向および左右方向へ格子状に形成されている。また、傾斜壁部67の右側部分の裏側には、ドレンパン60に向けて緩やかに傾斜した案内樋部71が形成されている。
前記フロントインナーパネル65の横幅寸法L3は、図2に示すように、前記前面開口部55の横幅寸法Wと同一に設定されており、ドレンパン60を貯氷室32内へ装着した際には、左側壁部68および右側壁部69が、インナーパネル51の左右内壁面に密着するようになっている。なおドレンパン60は、製氷機本体31の前面開口部55から貯氷室32内へ水平に押し込んで該製氷機本体31にセットされ、図示省略した掛止部やビス等によりインナーパネル51に装着され、貯氷室32内で安定的に固定されるようになっている。
また、前記フロントインナーパネル65には、図2に示すように、左右略中央の上方部分に、リブ70の間に位置するように開口部72が形成されている。この開口部72は、製氷機構34を構成する水皿16が製氷室15に対して閉成した水平状態において、製氷水タンク17の前面に設けられている薬品投入口27に臨む部位に形成されている。すなわち開口部72は、製氷水タンク17の薬品投入口27へ、製氷機構34の洗浄に供される薬品(洗浄剤)を投入する際の薬品投入用に使用される。従って製氷機構34の洗浄作業に際しては、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を取外すことなく、製氷水タンク17へ前記薬品を投入し得るようになっている。
更に、前記フロントインナーパネル65の下部には、図1〜図4に示すように、枠状の保持部73が、前面開口部55に臨むように設けられている。この保持部73は、前記貯氷室32内に貯留された氷塊の取出しに供されるバケット74を掛止保持するためのものであり、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を成形するに際して、該フロントインナーパネル65に一体的に形成されたものである。
更に、前提例の製氷機30では、図4に示すように、ステンレス製のフロントパネル75が、前記フロントインナーパネル65の前壁部66を被覆した状態で製氷機本体31の前面開口部55に装着される。このフロントパネル75は、製氷機30の外観の質感向上を図り、製氷機本体31に対して閉成した開閉ドア56を磁力吸着させると共に、フロントインナーパネル65を保持するために供され、ビス76を挿通させる取付片75A,75Aを左端縁および右端縁に有すると共に、前壁部66の前面に横方向へ延在するよう設けられた嵌合溝66A,66Aに嵌合する嵌合片75B,75Bを上端縁および下端縁に有している。そして、製氷機本体31にフロントパネル75を取付けた際には、図5に示すように、各嵌合片75Bが対応の嵌合溝66Aに嵌合すると共に、前記リブ70の先端に該フロントパネル75が密着するようになり、これらフロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に断熱空間として機能する空間77が画成されるようになっている。
なお前記フロントパネル75には、図4および図5に示すように、フロントインナーパネル65の前記開口部72に整合するパネル開口部78が形成されていると共に、この開口部72を開放可能に閉成するスライド式のシャッター部材79が配設されている。このシャッター部材79は、常には前記パネル開口部78を閉成した状態に保持され、製氷機構34の洗浄作業の際には、横方向へスライドさせてパネル開口部78を開放させ、前記開口部72を介して製氷水タンク17の薬品投入口27への薬品の投入を許容するようになっている。
(前提例の作用)
次に、前述のように構成された前提例の製氷機の作用について説明する。製氷機構34が製氷運転されている状態では、図2に示すように、水皿16が製氷室15に対して閉成して水平状態となっているため、製氷水タンク17には製氷水が貯留されている。
そして、製氷室15内へ噴射供給した製氷水により角氷(氷塊)の生成が完了したら、図1および図7に示すように、水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を製氷室15から開放させると、角氷が貯氷室32の底部へ落下放出される。また、水皿16の傾動と共に製氷水タンク17が排水位置へ姿勢変位するので、該製氷水タンク17の内部に貯留されていた製氷水は、タンク底部に設けられたタンク排水口からドレンパン60に向けて排出される。そして、角氷の放出および製氷水の排出が完了したら、水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を製氷室15に対して閉成させると共に、製氷水タンク17を貯水位置へ移動させ、次の製氷作業が再開される。
なお、製氷機本体31の前面開口部55にフロントパネル75が装着されているので、該フロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に空間77が画成され、該空間77内に存在する空気が断熱層として機能する。従って前提例の製氷機30は、フロントインナーパネル65の裏側(製氷機構34が配設される貯氷室32の内部)と、該フロントインナーパネル65の表側(外部)との温度差が大きい場合でも、フロントインナーパネル65の裏面は結露し難くなっている。
またフロントインナーパネル65は、合成樹脂製の所要厚みの成形部材であるから、該フロントインナーパネル65自体も断熱部材として機能する。すなわち、製氷機本体31の前面側に、断熱部材として機能するフロントインナーパネル65が配設されていることから、該製氷機本体31の前面側の断熱性能が好適に向上している。従って、製氷機構34とフロントパネル75との間に配設されたフロントインナーパネル65による断熱効果により、該フロントパネル75の前面での結露も好適に抑制できる。
但し、製氷機構34による製氷工程が進行する過程において、開閉ドア56の開閉を頻繁に行なった場合等では、フロントインナーパネル65の製氷機構34に臨む裏面、すなわち前壁部66の裏面や傾斜壁部67の裏面で結露することもあり得る。そして、フロントインナーパネル65の裏面で結露した場合には、図3(b)に示すように、ドレンパン60が直接的に臨む正面左側の裏面(図3(a)における左側)で発生した結露水は、前壁部66の裏面から傾斜壁部67の裏面に沿って流下した後、ドレンパン60へ直接的に回収される。一方、ドレンパン60が直接的に臨まない正面右側の裏面(図3(a)における右側)で発生した結露水は、図3(b)に示すように、案内樋部71に一旦流下した後、該案内樋部71に沿ってドレンパン60側へ移動して該ドレンパン60に回収される。すなわち前提例の製氷機30では、フロントインナーパネル65の裏側で発生した結露水の全てが、ドレンパン60に回収されて機外へ排出されるようになり、貯氷室32の底部へ滴下しない。更に、送水ポンプ20や給水バルブ等の表面に発生した結露水は、傾斜壁部67の裏側に滴下するようになり、該傾斜壁部67の裏面に沿って流下した後、ドレンパン60へ回収される。
また、製氷機構34の洗浄作業に際しては、フロントパネル75のシャッター部材79をスライドさせてパネル開口部78を開放させることで、該パネル開口部78およびフロントインナーパネル65に形成した開口部72を介して、製氷水タンク17の薬品投入口27へ所定の薬品を簡単に投入することができる。すなわち、製氷機構34の洗浄作業に際して、フロントパネル75と、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を、製氷機本体31から取外す必要がない。なお、製氷機構34のメンテナンスを行なう場合は、フロントパネル75と、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を製氷機本体31から取外すことで、メンテナンス作業を行なうことが可能である。但し、フロントパネル75は2本のビス76を取外すだけで製氷機本体31から取外し得ると共に、フロントインナーパネル65およびドレンパン60は、数本のビスを外すことで製氷機本体31から一体的に取外すことができる。
また、前提例の製氷機30は、製氷機本体31の下部両側に、機械室33を構成する合成樹脂製の左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41を配設したので、製氷機本体31全体の軽量化および強度向上が図られている。そして、角氷が融解して発生した水や製氷水が、製氷機本体31を構成する部材の隙間から流れ込んで機械室33へ到達したとしても、合成樹脂製の前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41が錆ることがないから、製氷機本体31の剛性を長期に亘って維持することができる。
従って、前提例の製氷機によれば、上方へ延出して製氷機構34の前側に臨み、貯氷室32の前面開口部55に整合するフロントインナーパネル65を、ドレンパン60の前側に一体的に形成したので、フロントインナーパネル65の裏側で発生した結露水は、全てが前記ドレンパン60へ確実に案内された後に機外へ排出され、該結露水が貯氷室32内へ滴下して凍結したり、製氷機本体31の隙間へ入り込むことを好適に防止し得る。しかも、フロントインナーパネル65の横幅寸法L3が、製氷機本体31の前面開口部55の横幅寸法Wと同一に設定されているので、製氷機構34を適切に覆蓋できる。また、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65が一体成形部材であるから、製氷機本体31の貯氷室32内へ設置した際には、補強部材としての機能も期待できる。そして、フロントインナーパネル65はドレンパン60と一体的に形成されるため、該フロントインナーパネル65を設けることによる部品点数の増加はなく、また製氷機本体31に対する組付工数も増加しないから、製氷機30の製造コストが増加することはない。
また、フロントインナーパネル65に、製氷水タンク17の薬品投入口27に臨む開口部72を設けたことにより、ドレンパン60および該フロントインナーパネル65を製氷機本体31から取外すことなく、開口部72を介して製氷水タンク17内へ薬品を投入することができ、製氷機構34の洗浄作業を簡単かつ効率的に行なうことができる。
更に、製氷機本体31の前側にフロントパネル75を装着することにより、該フロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に空間77画成されるから、該フロントインナーパネル65の裏面で結露し難くなり、結露水の発生を抑えることができる。また、フロントパネル75にパネル開口部78を設けたので、製氷機構34の洗浄作業に際して、該フロントパネル75を製氷機本体31から取外す必要がなく、製氷機構34の洗浄作業を簡単かつ効率的に行なうことができる。
更にまた、製氷機本体31の下部に、機械室33を画成する左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41を、軽量で剛性のある合成樹脂製としたことにより、製氷機30の軽量化が期待できると共に、結露水や製氷水等が入り込んでも錆を誘発することがないので、長期に亘って剛性を維持することができる。
図8は、フロントインナーパネル65に一体成形されるバケット保持部73の実施例を示している。この実施例に係るバケット保持部73は、図8(a)に示すように、フロントインナーパネル65の傾斜壁部67における正面右側に形成された陥凹部に、左右方向に所要間隔離間して形成された2枚の保持板80,80から構成されており、図8(b)に示すように、バケット74を前側から抜き差しし得ると共に垂下状態で掛止保持させ得るようになっている。各保持板80,80は、上下方向の略中央部に段差部80A,80Aが形成されており、両保持板80,80間は、段差部80A,80Aの下方側が狭く設定されると共に、該段差部80A,80Aの上方側が広く設定されている。すなわち、バケット74における柄74Aの先端に形成した先端拡幅部を、両保持板80,80の上方側の拡幅部分に整合させて押し込むことで、該バケット74をバケット保持部73に垂下状態で掛止保持させ得る。実施例のような形態のバケット保持部73とした場合には、バケット74を取外すとフロントインナーパネル65の下方への突出部分がなくなるため、開閉ドア56を開けた際の貯氷室32の前面開口面積が広くなり、氷の取出し作業を行ない易くする効果が期待できる。また、フロントインナーパネル65の前側の陥凹部にバケット保持部73が形成されると共に、貯氷室32の奥側へ延出しない姿勢でバケット74を保持できるので、該貯氷室32における貯氷量の増加が期待できる。
前記前提例では、製氷機本体31の前面開口部55にフロントパネル75を設けた構成を例示したが、フロントインナーパネル65が外部へ露出しても問題ない場合や、閉成された開閉ドア56の保持に支障を来たさない場合には、該フロントパネル75を省略することもできる。
また、フロントパネル75は、フロントインナーパネル65の前壁部66と同一の形状、サイズに形成して、該フロントインナーパネル65へ直接装着するようにしてもよい。 更に、フロントパネル75を、製氷機本体31からワンタッチで着脱し得る場合には、前記パネル開口部78を省略してもよい。
更にまた、フロントパネル75を装着しない場合は、フロントインナーパネル65に形成した開口部72に、該開口部72を開閉可能なシャッター部材を追加するようにしてもよい。
15 製氷室,16 水皿,17 製氷水タンク,20 送水ポンプ
28 水皿傾動機構,31 製氷機本体,32 貯氷室,34 製氷機構
55 前面開口部,60 ドレンパン,67 傾斜壁部,73 バケット保持部
74 バケット,W 横幅寸法

Claims (2)

  1. 製氷機本体(31)内に画成した貯氷室(32)内に、氷塊を生成するための製氷機構(34)と、前記製氷機構(34)の下側に配設したドレンパン(60)とを有し、前記製氷機構(34)は、氷塊を生成する製氷室(15)と、前記製氷室(15)の下側に配設され、製氷水を貯留する製氷水タンク(17)を下部に備えた水皿(16)と、前記水皿(16)より前側に突出し、製氷水タンク(17)内の製氷水を水皿(16)を介して前記製氷室(15)へ供給する送水ポンプ(20)とを備え、前記製氷機構(34)で生成された氷塊を前記貯氷室(32)に貯留すると共に、該貯氷室(32)に貯留された氷塊を製氷機本体(31)の前面開口部(55)から取出し可能に構成された製氷機において、
    前記製氷機本体(31)における前記前面開口部(55)の上方に、前記ドレンパン(60)の前端に接続されて前側に向けて斜め上方に傾斜する傾斜壁部(67)が、前記製氷機構(34)の前側に位置するように設けられ、
    前記傾斜壁部(67)には、前記製氷機構(34)の送水ポンプ(20)から左右方向に外れた部位に、前記貯氷室(32)の奥側に凹む陥凹部が形成され、
    前記陥凹部における前記前面開口部(55)に臨む面に、前記貯氷室(32)内に貯留された氷塊の取出しに供されるバケット(74)を着脱自在に保持するバケット保持部(73)が設けられる
    ことを特徴とする製氷機。
  2. 前記製氷機構(34)は、前記製氷室(15)に対して前記水皿(16)が、水皿傾動機構(28)により、該水皿(16)の一端部側を支点として他端部側が上下に変位するよう傾動し、
    前記送水ポンプ(20)は、前記水皿(16)の前側において前記支点側に偏って配設されると共に、
    前記ドレンパン(60)は、前記製氷機構(34)で成形された氷塊の放出空間を、前記貯氷室(32)において前記水皿(16)の他端部側に確保するため、該貯氷室(32)の前記支点側に偏った位置に設けられ、
    前記陥凹部は、前記送水ポンプ(20)から外れた前記傾斜壁部(67)における水皿(16)の他端部側に偏った位置に設けられた請求項1記載の製氷機。
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