JP4972448B2 - 運行状況記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車の運行状況を記憶する運行状況記憶装置に関する。
この種運行状況記憶装置にあっては、たとえば、四輪自動車に設置されるカメラと、四輪自動車の加速度を検出する加速度センサと、カメラが撮影した画像を常時記憶する第1の記憶手段と、加速度データが閾値を一定時間以上継続して超える場合にこれを条件(トリガ)とし、第1の記憶手段に記憶していた画像を読み込んでトリガ検出前後の画像を記憶する第2の記憶手段を備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記した従来の運行状況記憶装置では、RAM等の記憶装置に常時画像データ等を蓄積しておき、加速度センサで検出する加速度が閾値を超える場合にこれをトリガとしてRAM等の記憶装置に記憶させていた画像データを他のメモリに記憶させる方式を採用し、自動車事故発生時の画像データおよび加速度データを運行履歴データとして記憶することができる。
また、自動車事故を未然に防ぐことを目的として、自動車事故に至らずとも自動車事故を招く恐れのある運転状況を把握したい要望があり、特に、運行履歴データをタクシーや鉄道等の事業用車両等の運行管理に役立てたいといったニーズもあるので、上記閾値を自動車事故時に見込まれる加速度の値より低い値とし、上記運行履歴は、自動車事故発生時のみ取得されるのではなく、四輪自動車が事故に遭遇するか否かに関わらず、多数の運行履歴が記憶装置内に記憶されることになる。
したがって、この運行状況記憶装置は、自動車事故発生時の運行履歴データ、すなわち、画像や衝撃等のデータ以外にも、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急ブレーキをしたときに検出される加速度も上記閾値を超えるようにしておいて、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況、いわゆるヒヤリハットの画像データも記憶装置内に記憶するようにし、自動車事故の当事者や目撃者の証言に加えて事故発生当時の画像や衝撃等のデータから客観的に事故原因を究明といった本来の目的に加えて運行管理に役立つようにしている。
特開2005−165805号公報(段落番号0020〜0033,図1)
しかしながら、運行状況記憶装置を二輪車に適用して二輪車の運行状況を記憶させようとする場合、単に運行状況記憶装置を二輪車に設置するだけでは、適切に運行履歴データを採取することができない。
というのは、二輪車は四輪自動車と異なり、特に低速走行時に運転者が危険を回避する場合、ハンドルを急激に操舵する行動、いわゆる急ハンドルをきって危険を回避しようとする傾向にあり、この急ハンドルをきらざるを得ない状況は事故に結びつく可能性があるヒヤリハットに相当する状況であるので、このような急ハンドル時の運行履歴データを記憶装置内に記憶させることが望ましいが、加速度センサを単に車体に取付けただけでは、運転者のハンドル操作を検知できないため、急ハンドル時の運行履歴データを記憶できない虞があり、適切に二輪車の運行履歴データを採取することができないのである。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、適切に二輪車の運行履歴データを採取することができる運行状況記憶装置を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、二輪車に設置されるカメラと、二輪車の前後加速度および横加速度を検出する加速度センサと、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、加速度センサの前後方向の検出軸とカメラの光軸の向きとを一致させると共に加速度センサの横方向の検出軸をカメラの撮影方向に対して水平となるように加速度センサとカメラとを配置してハンドルに設置したことを特徴とする。

本発明の運行状況記憶装置によれば、カメラがハンドルの車体中心線上に搭載されるから、カメラの撮影範囲は二輪車の進行方向であって左右均等となるので、事故原因を確実にカメラで撮影可能となり二輪車事故の一部始終を撮影して、事故原因を特定可能な重要な画像データを記憶装置に確実に保存することができる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における運行状況記憶装置を搭載した二輪車の側面図である。図2は、一実施の形態における運行状況記憶装置のカメラを設置した二輪車の平面図である。図3は、一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示す図である。図4は、一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。
図1に示すように、一実施の形態における運行状況記憶装置は、ケース5内に収容される二輪車Bに設置されるカメラ1および二輪車Bに作用する加速度を検出する加速度センサ2と、記憶手段を備えた制御部3とを備えて構成されている。
以下、詳細に説明すると、カメラ1と加速度センサ2は、同一のケース5内に収容されており、当該ケース5は、図1および図2に示すように、二輪車Bの前方を撮影可能なように二輪車BのハンドルSに設置されている。
カメラ1は、CCD(電荷結合素子、図示せず)とレンズ(図示せず)を備えており、CCDカメラとして構成され、ハンドルSを直進状態に維持したときに、カメラ1は二輪車Bの前方を撮影範囲とするようになっており、この実施の形態の場合、カメラ1は、図1および図2に示すように、ハンドルSを直進状態に維持したときに光軸Lが二輪車Bの前後方向に一致するようにハンドルSに設置される。なお、光軸とは、本書ではカメラ1の光学的な中心軸を意味している。また、ケース5には、図示はしないが、天板と底板と四つの側板とを備えて箱型に形成されるとともに、側板の一つに窓が設けられており、この窓を通じてカメラ1が二輪車Bの前方を撮影することが可能なようになっている。
ケース5の設置箇所は、カメラ1がハンドルSに設置されるようにすればよいので、設置スペースがあればハンドルSの中央下部に設置しても良く、カメラ1の光軸Lを二輪車Bの前後方向に容易に一致させることが可能なように、カメラ1のアングルを上下左右に調節可能なブラケット等を介してケース5をハンドルS上に設置するようにしてもよい。なお、ハンドルSにカメラ1を設置するには、二輪車BのハンドルSに直接にケース5を取付ける以外に、たとえば、図2に示すように、ハンドルSにヘッドライトや計器パネル等を固定するための化粧カバーC等を介してケース5を取付けるようにしてもよい。
そして、このカメラ1は、上述のようにケース5を介してハンドルSに設置されているので、二輪車Bの搭乗者のハンドルSの操作に対してハンドルSとともに回動操作されるようになっている。
したがって、このカメラ1は、直進時には前方を旋回時には旋回方向を向く前輪とともに二輪車Bがこれから進む方向を向くようになっており、すなわち、カメラ1は、進行方向を向く前輪とともに二輪車Bの進行方向を撮影範囲としている。
カメラ1は、光軸Lが二輪車Bの前後方向に容易に一致していればよいので、ハンドルSのどの位置に設置されてもよいが、この実施の形態の場合、カメラ1は、ケース5を介してハンドルSの中央となる車体中心線Z上に設置されている。この車体中心線Zは、二輪車Bの車体の左右に対する中心線であり、ハンドルSにおける車体中心線Z上とは、直進状態に維持したときのハンドルSにおける車体中心線Z上を意味している。
このようにカメラ1は、ハンドルSの車体中心線Z上に設置されているので、右に旋回しても、左に旋回しても撮影範囲が均等になる。つまり、カメラ1が車体の左右いずれかにオフセットされた位置に設置されると、撮影範囲がオフセットされた側へ偏ることになるが、カメラ1をハンドルSの車体中心線Z上に設置することで、左右旋回時で撮影範囲に偏りが生じなくなるのである。
さらに、二輪車Bの場合、車体を路面に対して傾けて旋回するので、カメラ1が車体の左右いずれかにオフセットされた位置に設置されると、オフセット側へ旋回すると撮影した画像中に地面が占める割合が増えて事故原因を撮影できない可能性が大きくなるが、カメラ1は、ハンドルSの車体中心線Z上に設置されているので、そのような不具合を生じない。
また、ハンドルSの左右側にウインカが設けられている場合には、カメラ1がハンドルSの車体中心線Z上に設置されているので、特に、夜間ではウインカの作動時の点滅する光の画像への映りこみも期待でき、搭乗者の二輪車操作状況を克明に記録することも可能となる。
なお、カメラ1をハンドルSの車体中心線Z上に設置するとは、カメラ1で事故原因を収めることができない程度にカメラ1の撮影範囲が左右へ偏ることがないようにするという本願発明の意図からすれば、厳密にハンドルSのハンドルSの車体中心線Z上に設置することのみならず、ハンドルSのハンドルSの車体中心線Z付近に設置することも含まれる。また、ハンドルSは通常左右均等の長さに設定されているので、このような場合、ハンドルSの車体中心線Z上に設置するとは、ハンドルSの中央に設置することと同義である。
また、この実施の形態の運行状況記憶装置では、単一のカメラ1のみを備えているが、カメラ1の他に後方や側方を撮影するカメラを備えて、後述の画像データにカメラ1とは別のカメラで撮影した画像データを含ませるようにしてもよい。
続いて、カメラ1は、この撮影範囲を常時撮影し続け、この撮影した画像を電気信号に変換して制御部3へ出力するようになっている。なお、画像については広義に解釈しており、画像には、静止画像の他、動画も含まれる。また、カメラ1はCCDカメラとして構成される以外にもCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を利用したカメラを使用することが可能である。
他方の加速度センサ2は、ケース5を介してハンドルSに設置されており、二輪車Bの前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検知することができるようになっており、また、より多くの運行情報を得たい場合には、二輪車Bの上下方向の加速度を検知できる3軸の加速度センサを用いるようにしてもよい。なお、加速度センサ2としては、具体的には、たとえば、圧電式、半導体ピアゾ抵抗式、静電容量式、その他の種々の加速度センサを用いることが可能である。
そして、加速度センサ2は、上記したように、ハンドルSに設置されているので、二輪車Bの前後および横方向の加速度を検知可能であることに加えて、運転者が急ハンドルをきった場合にこれを横方向の大きな加速度として検知することができるようになっている。
また、加速度センサ2は、所定のサンプリング周期、たとえば、10ms(ミリ秒)の周期で二輪車Bの前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検出して、アナログの電圧信号である加速度信号を出力し、この加速度信号はデジタル信号に変換されて制御部3へ入力される。
さらに、加速度センサ2は、カメラ1が収容されるケース5内に収容されており、前後方向の加速度の検出方向となる検出軸Xは、カメラ1の光軸Lの向きと一致させてある。また、加速度センサ2の横方向の加速度の検出方向となる検出軸Yが、カメラ1の撮影方向に対して水平になるようになっている。
つまり、ハンドルSを直進状態に維持しつつ、カメラ1の光軸Lを二輪車Bの前後方向に一致させ、さらに、二輪車Bを水平な路面に対し鉛直に起立させてカメラ1が二輪車Bの前方を水平に撮影するようにケース5をハンドルSに設置すれば、加速度センサ2の前後方向の検出軸Xは二輪車Bの前後方向を向くとともに横方向の検出軸Yが二輪車Bの横方向を向くことになる。
そして、カメラ1で撮影した画像を図外のモニタ装置にアウトプットして確認しつつケース5をハンドルSに設置することで、運行状況記憶装置の二輪車Bへの設置作業に不慣れな作業者でも、加速度センサ2の検出方向である検出軸X,Yを正確かつ容易に二輪車Bの前後および横方向に合わせる(軸合せ)ことができる。
さらに、この実施の形態では、二輪車Bの速度vを検出する速度センサ4が設けられており、この速度センサ4は、具体的には、ロータリエンコーダ等とされ、速度vに応じたパルス信号(車速パルス)を制御部3に出力するようになっている。なお、速度センサ4としては、車速パルスから演算して速度vを得る以外にも、GPS(Global Positioning System)受信装置を備えている場合には、これを速度センサ4として、このGPS受信装置から得られる位置データから速度vを得るようにしてもよい。
そして、制御部3は、図3に示すように、カメラ1が撮影した画像を処理する画像処理部31と、画像処理部31が出力する画像データと加速度センサ2が検出する二輪車Bの前後方向の前後加速度データおよび二輪車Bの横方向の横方向加速度データ、さらには、速度センサ4が検出する速度データを常時記憶する副記憶手段32と、加速度センサ2が検出した前後加速度データと横加速度データを処理して画像データを記憶手段34に記憶させるか否かを判断する判断部33と、副記憶手段32内に蓄積された画像データから所定の画像データを抽出して記憶する記憶手段34を備えて構成されている。
画像処理部31は、常時作動のカメラ1が撮影した画像を動画として取り込み、この動画から所定のフレームレートで静止画像を切り取り、この静止画像を所定の圧縮形式、たとえば、JPEGやGIF等の圧縮形式の画像データを生成する。なお、フレームレートを大きくしすぎると、1秒間に生成される画像データの容量が大きくなりすぎて、大容量の記憶装置が必要となることから、二輪車事故時の検証に画像データが不足することにならない程度、具体的にはたとえば、5〜10フレーム毎秒程度に設定されている。
つづいて、副記憶手段32は、画像処理部31が出力する画像データと、同画像データが得られた時刻における加速度データと速度データとを記憶するが、記憶する際には、画像データと、画像データが得られた時点の加速度データおよび速度データとが対応可能なように関連付けを行って記憶する。
具体的には、この画像データ、加速度データおよび速度データは、副記憶手段32に記憶される際に、それぞれ日付と時刻に関連付けられて記憶される。なお、副記憶手段32に記憶される上記画像データ、前後加速度および横加速度のデータおよび速度データは、一定量蓄積されると古いデータから順に削除されるか一括して削除されて、新しいデータに更新されるようになっている。
そして、判断部33は、加速度検出手段2が検出した前後加速度Gxおよび横加速度Gyを取り込み、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えることおよび横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えることのいずれか一方を満たすことを条件として、この条件を満たしているか否かを判断し、条件を満たしている場合には、副記憶手段32が記憶している画像データのうちカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを抽出してこれを一纏まりの運行履歴データとして記憶手段34に記憶させ、逆に、満たしていない場合には、記憶手段34に画像データを記憶させない。
すなわち、判断部33は、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えても、横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えても、記憶手段34にカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データである運行履歴データを記憶させることになる。
したがって、上記した条件を満たすか否かの判断においては、二輪車Bの前後方向の前後加速度Gxの絶対値と前後加速度閾値αの比較と、二輪車Bの横方向の横加速度Gyの絶対値と横加速度閾値βの比較を行うことになる。
そして、上記判断に必要となる前後加速度閾値αおよび横加速度閾値βは、互いに独立した値であり、基本的には、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急発進、急停車、急旋回や横滑り等の二輪車事故を招く恐れがある運転状況と判断されうる状況で二輪車Bに作用すると想定される加速度の絶対値、すなわち、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況にある場合に二輪車Bに作用すると想定される加速度の絶対値に設定される。
戻って、上記記憶手段34に記憶される画像データは、上記条件を満足した時刻を含んで所定範囲の時間内に撮影された画像データとされ、さらには、記憶手段34は、記憶すべき画像データに関連付けられる該所定範囲の時間内に検出された前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータ、および、速度データとともに、これらを一つの運行履歴データとして記憶するようになっている。すなわち、記憶手段34には、上記した条件を満足した時刻の画像データのみならず、その時刻の前後の画像データを記憶しておくことができ、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
なお、所定範囲の時間は、具体的にはたとえば、条件満足時刻の前20秒と後10秒の合計で30秒程度とされており、この程度の運行履歴データを記憶しておくことによって、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
なお、上記したところでは、二輪車Bの前後および横方向の加速度Gx,Gyについて、上記判断を行うようにしているが、加速度検出手段2が上下方向の加速度Gzをも検出する場合、3つの加速度Gz,Gx,Gyに対して上記判断を行うようにしても記憶手段34に画像データを記憶させるようにしてもよい。
また、運行履歴データには、前後加速度Gxあるいは横加速度Gyが条件を満たした時刻を含む所定範囲の時間内に検出された画像データが含まれるので、各加速度Gx,Gyの絶対値がそれぞれ対応する各閾値α,βを超える状況に至る前と至った後を確認することができ、車両事故や乱暴運転等の原因の究明が容易となり、また、前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータが含まれるので、二輪車Bの制動や操舵状況をも把握することができ、さらに、速度データが含まれるので、より精緻に二輪車事故や乱暴運転等の原因を究明することが可能となり、また、すべてのデータから正確な運行状況を把握することが可能である。
そして、この運行状況記憶装置の場合、加速度センサ2は、上述のように、ハンドルSに設置されているので、二輪車Bの前後および横方向の加速度を検知可能であることに加えて、運転者が急ハンドルをきった場合にこれを横方向の大きな加速度として検知することができるようになっているから、急ハンドル時の運行履歴データを採取することができ、二輪車特有の事故に結びつく可能性がある状況の一部始終を重要な画像データとして記憶手段34に確実に保存することができる。つまり、この運行状況記憶装置によれば、適切に二輪車の運行履歴データを採取することができ、二輪車に最適となる。
さらに、加速度センサ2は、カメラ1が収容されるケース5内に収容されて、前後方向の加速度の検出方向となる検出軸Xがカメラ1の光軸Lの向きと一致し、横方向の加速度の検出方向となる検出軸Yが、カメラ1の撮影方向に対して水平になるようになっているので、運行状況記憶装置の二輪車Bへの設置作業に不慣れな作業者でも、加速度センサの検出方向である検出軸X,Yを正確かつ容易に二輪車Bの前後および横方向に合わせる(軸合せ)ことができる。したがって、運行状況記憶装置の二輪車への設置が簡単であるから、運行状況記憶装置の実用性および汎用性が向上する。
さらに、この実施の形態の場合、カメラ1は、ハンドルSの車体中心線Z上に搭載されるから、カメラ1の撮影範囲は二輪車Bの進行方向であって左右均等となるので、事故原因を確実にカメラ1で撮影可能となり事故の一部始終を撮影して、事故原因を特定可能な重要な画像データを記憶手段34に確実に保存することができる。
つづき、本実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成について説明すると、この運行状況記憶装置は、図4に示すように、ハードウェアとしてはカメラ1、加速度センサ2および速度センサ4以外に、カメラ1の画像データをデコードするビデオデコーダ20と、加速度検出手段1が出力するアナログの電圧でなる加速度信号をデジタル信号に変換するA/D変換器21と、速度センサ4が出力するアナログのパルス信号をデジタル信号に変換するA/D変換器22と、ビデオデコーダ20および各A/D変換器21,22を介して画像信号、加速度信号および速度信号を取り込み、上記した制御部3の処理を実行するCPU(Central Prossesing Unit)23と、上記CPU23に記憶領域を提供するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)24と、運行履歴データが記憶されるフラッシュメモリ25と、制御部3の処理を行うためCPUが実行するアプリケーションやオペレーティングシステム等のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)26と、を備えて構成されており、制御部3の各部における構成は、CPU23が制御部3の処理を行うためアプリケーションプログラムを実行することで実現することができる。
なお、具体的には、画像処理部31は、画像データを取り込んだCPU23が画像データを圧縮することで実現され、判断部33は、前後横の各加速度Gx,Gyのデータを取り込んだCPU23がSDRAM24から記憶領域の提供を受けつつ各加速度Gx,Gyの絶対値がそれぞれに対応する各閾値を超えるか否かの判断する演算を行うことで実現され、副記憶手段32は、圧縮された画像データ、加速度データおよび速度データをSDRAM24に書き込んでSDRAM24にこれらデータを記憶させることで実現され、記憶手段34は、CPU23がSDRAM24から上記条件成就時前後の所定範囲の時間内の画像データ、加速度データおよび速度データを抽出して読み込んで、該画像データを含む運行履歴データファイルを生成してフラッシュメモリ25内に記憶させることで実現されることになる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における運行状況記憶装置を搭載した二輪車の側面図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のカメラを設置した二輪車の平面図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示す図である。 一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。
符号の説明
1 カメラ
2 加速度センサ
3 制御部
4 速度センサ
5 ケース
20 ビデオデコーダ
21,22 A/D変換器
23 CPU
24 SDRAM
25 フラッシュメモリ
26 ROM
31 画像処理部
32 副記憶手段
33 判断部
34 記憶手段
B 二輪車
C 化粧カバー
S ハンドル
Z 車体中心線

Claims (2)

  1. 二輪車に設置されるカメラと、二輪車の前後加速度および横加速度を検出する加速度センサと、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、加速度センサの前後方向の検出軸とカメラの光軸の向きとを一致させると共に加速度センサの横方向の検出軸をカメラの撮影方向に対して水平となるように加速度センサとカメラとを配置してハンドルに設置したことを特徴とする運行状況記憶装置。
  2. 加速度センサとカメラとをハンドルに設置した同一のケース内に収容させたことを特徴とする請求項1に記載の運行状況記憶装置。
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