JP4972339B2 - 球面軸受 - Google Patents

球面軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP4972339B2
JP4972339B2 JP2006128622A JP2006128622A JP4972339B2 JP 4972339 B2 JP4972339 B2 JP 4972339B2 JP 2006128622 A JP2006128622 A JP 2006128622A JP 2006128622 A JP2006128622 A JP 2006128622A JP 4972339 B2 JP4972339 B2 JP 4972339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical bearing
pressing tool
rod
annular pressing
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006128622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007120746A (ja
Inventor
恭樹 大川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hephaist Seiko Co Ltd
Original Assignee
Hephaist Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hephaist Seiko Co Ltd filed Critical Hephaist Seiko Co Ltd
Priority to JP2006128622A priority Critical patent/JP4972339B2/ja
Priority to PCT/JP2006/319274 priority patent/WO2007037311A1/ja
Publication of JP2007120746A publication Critical patent/JP2007120746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4972339B2 publication Critical patent/JP4972339B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
    • F16C23/06Ball or roller bearings
    • F16C23/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C23/082Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface
    • F16C23/086Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface forming a track for rolling elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

本発明は、三次元位置決め装置あるいは産業用ロボットの部品として有利に用いられる球面軸受に関する。
球面軸受は、三次元位置決め装置のステージ、あるいは産業用ロボットのアームと、その駆動装置との間に接続され、ステージやアームを多自由度で移動するために用いることは知られている。
従来の球面軸受は、開口部を持つ球形の収容部を有するハウジング、この収容部に摺動可能に嵌め合わされている球体、そして球体に接続され、開口部を通ってハウジングの外部まで伸びるロッドから構成されている。このような球面軸受は、ハウジングと球体との隙間が広いとロッドの移動や回転の精度が低くなり、また上記の隙間を狭くするとロッドの円滑な移動や回転が難しくなるという問題を有している。このため従来の球面軸受は、例えば、高精度の三次元位置決め装置を構成するための部品としては十分に満足のできるものではなかった。
上記の事情を考慮して、特許文献1では、先端に大球を有するロッドの大球を、多数の転動体(例えば、小球)が組み込まれた保持器により包囲支持すると共に、この保持器を外周部材(ハウジング)内で支持して構成される球面軸受が提案されている。この球面軸受は、大球が保持器に拘束された多数の転動体を介してハウジングに隙間無く嵌め合わされているためにロッドの円滑かつ高精度の移動や回転が可能であり、精密位置決め装置等への利用に適した軸受であるとされている。
特開平8−338422号公報
特許文献1の球面軸受は、ロッドの大球が保持器に拘束された多数の転動体を介してハウジングに隙間無く嵌め合わされているためにロッドの円滑かつ高精度の移動や回転が可能であり、精密位置決め装置等への利用に適した軸受である。しかしながら、このような球面軸受は保持器を備えた複雑な構成を有しており、その製造には保持器に多数の穴あけ加工をして、これらの多数の穴のそれぞれに転動体を組み込む手間のかかる作業が必要となる。
本発明の課題は、ロッドの円滑かつ高精度の移動や回転が可能で、そして簡単な構成の球面軸受を提供することにある。
本発明は、球面上にロッドを備えた大球、この大球より大きな直径を持ち且つ膨張域を介して開口面が形成されてなる、大球を収容している球状凹部を有するハウジング、上記の凹部内で大球の表面に沿って加圧状態で配設された小球群、そして大球のロッドの基部の周囲に配置され、ロッド基部との係合状態にて小球群を押圧することのできる環状押圧具からなる球面軸受にある。但し、上記の膨張域は、ハウジングの内側面と大球の球面との間隔が上記小球の直径よりも大きな間隔に設定されている領域である。以後、この球面軸受を、単一ロッド型の球面軸受という。
本発明の単一ロッド型の球面軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(1)環状押圧具が揺動可能で、ロッドの傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環
状押圧具である。
(2)揺動環状押圧具がその内側周縁に環状の弾性体を備える。さらに好ましくは環状の弾性体がゴム製である。
(3)環状押圧具が、予めロッドの基部の周囲に固定されて係合状態にある固定環状押圧具である。
(4)固定環状押圧具がその内側周縁に備えられた環状の弾性体を介してロッドの基部の周囲に固定されている。さらに好ましくは環状の弾性体がゴム製である。
(5)固定環状押圧具がばねを介してロッドの基部の周囲に固定されている。
(6)環状押圧具の小球と対向する面に、押圧具の周方向に伸びる溝もしくは切り欠きが形成されている。
(7)環状押圧具の小球と対向する面に、各々押圧具の径方向に伸びる複数本の溝が形成されている。
(8)膨張域と開口面との間に狭窄域が形成されている。
本発明はまた、球面の上下の各々にロッドを備えた大球、この大球よりも大きな直径を持ち且つ上下の各々に膨張域を介して開口面が形成されてなる、大球を収容している球状凹部を有するハウジング、上記の凹部内で大球の表面に沿って加圧状態で配設された小球群、そして大球の各々のロッドの基部の周囲に配置され、ロッド基部との係合状態にて小球群を押圧することのできる環状押圧具からなる球面軸受にもある。但し、上記の各々の膨張域は、ハウジングの内側面と大球の球面との間隔が上記小球の直径よりも大きな間隔に設定されている領域である。以後、この球面軸受を、対称ロッド型の球面軸受という。
本発明の対称ロッド型の球面軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(1)少なくとも一方の環状押圧具が揺動可能で、ロッドの傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環状押圧具である。さらに好ましくは環状の弾性体がゴム製である。
(2)揺動環状押圧具がその内側周縁に環状の弾性体を備える。
(3)少なくとも一方の環状押圧具が、予めロッドの基部の周囲に固定されて係合状態にある固定環状押圧具である。
(4)固定環状押圧具がその内側周縁に備えられた環状の弾性体を介してロッドの基部の周囲に固定されている。さらに好ましくは環状の弾性体がゴム製である。
(5)固定環状押圧具がばねを介してロッドの基部の周囲に固定されている。
(6)各々の環状押圧具の小球と対向する面に、押圧具の周方向に伸びる溝もしくは切り欠きが形成されている。
(7)各々の環状押圧具の小球と対向する面に、各々押圧具の径方向に伸びる複数本の溝が形成されている。
(8)各々の膨張域と開口面との間に狭窄域が形成されている。
本発明の球面軸受は、ハウジングの球状の凹部に、ロッドを備える大球が小球群を介して緊密に接触支持された状態で嵌め合わされているため、ロッドは円滑かつ高精度に移動や回転が可能である。そして本発明の球面軸受は、小球の保持器を備える必要がないために構成が簡単で、その製造が容易である。また、本発明の球面軸受は、ハウジング内に収容する小球の数を増加させることにより、その耐荷重を大きくすることができる。
まず、本発明の単一ロッド型の球面軸受を添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明(単一ロッド型)の球面軸受の構成例を示す図であり、そして図2は、図1の球面軸受10のロッド11が傾斜した状態を示す図である。図1及び図2に示す球面軸受10は、球面上にロッド11を備えた大球12、大球12より大きな直径を持ち且つ膨張域13を介して開口面14が形成されてなる、大球12を収容している球状凹部15を有するハウジング16、この凹部15の内部で大球12の表面に沿って加圧状態で配設された小球群17、そして大球12のロッド11の基部の周囲に配置され、このロッド基部との係合状態にて小球群17を押圧することのできる環状押圧具21から構成されている。
この球面軸受10の環状押圧具21は揺動可能で、ロッド11の傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環状押圧具である。
球面軸受10では、ロッド11が傾斜移動すると大球12が回転し、この大球12の回転に伴い大球12の表面に沿って配設された小球群17が転動する。この小球群17の転動によって、球面軸受10のロッド11は、ハウジング16に対して大きな摩擦抵抗を生
じることなく滑らかに傾斜移動することが可能とされている。
小球群17は、ハウジング16の球状凹部15と大球12の球面との間隔が小球の直径よりも僅かに小さな間隔(小球のサイズにも依存するが、例えば、小球の直径よりも1〜5μm程度小さな間隔)に設定されているため、ハウジング16と大球12との間に加圧状態で配設されている。このように、ハウジング16の球状凹部15には、大球12が小球群17を介して緊密に支持された状態で嵌め合わされているため、球面軸受10は、特許文献1の球面軸受の場合と同様にロッド11の円滑かつ高精度の移動や回転が可能であり、精密位置決め装置等への利用に適したものである。
また、球面軸受10では、大球12の表面に沿って小球群17が保持器を用いずに配設されるため、大球の周囲には特許文献1の球面軸受の場合と比較してより多くの数の小球を配置することができる。ロッド11を備える大球12を、より多くの数の小球によって支持することにより、球面軸受10の耐荷重を大きくすることができる。
一方、球面軸受10のロッド11が傾斜移動すると、これにより球状凹部15と大球12との間にある複数個の小球の各々は大球とは逆向きに、すなわち前記複数個の小球の全ては同じ向きに回転しながら転動する。そして、球面軸受10には保持器が備えられていないので、ロッド11が傾斜移動することで転動する小球群17のうちの、例えば、一個の小球の転動が困難になり、この小球に別の一個もしくは二個以上の小球が強く接触すると、これらの複数個の小球が、その接触部において各々の小球の表面が逆向きに移動しながら擦れ合うために大きな摩擦を生じて、幾つかの小球の転動が停止する場合がある。このようにロッド11が傾斜移動している最中に幾つかの小球の転動が停止すると、ロッドの傾斜移動に必要なトルクの大きさが急激に変動するためにロッドが滑らかに傾斜移動することができなくなる。
特に、ハウジング16の開口面14の側にある小球、例えば、図2に示す小球17aが十分に移動できる領域をハウジング内に確保しないと、小球17aの転動が困難となり、この小球17aに小球17bが強く接触し、さらに小球17bに小球17cが強く接触するというように、連鎖的に小球が強く接触していくために小球の転動が停止し易くなる。
このような小球の転動の停止を抑制するために、球面軸受10には、ハウジング16の球状凹部15と開口面14との間に、開口面の側にある小球(例えば、小球17a)の十分な移動を可能とする膨張域13が環状に形成されている。
膨張域13においては、ハウジング16の内側面と大球12の球面との間隔が小球の直径よりも僅かに大きな間隔(例えば、小球の直径よりも10〜20μm程度大きな間隔)に設定されている。このため、ロッド11の傾斜移動によってハウジング16の開口面14の側にある小球が転動して膨張域13に到達すると、小球は加圧状態から解放されて膨張域13の内部を自由に移動することができるようになる。従って、ロッド11の傾斜移動によって転動する複数個の小球は互いに強くは接触し難くなり、上記のような小球の転動の停止が抑制される。このため、球面軸受10においては、小球群が保持器に保持されていないもののロッド11は滑らかに傾斜移動することができる。
しかしながら、ハウジング16に膨張域13が形成されているのみでは、複数個の小球の強い接触の発生を十分には抑制できない場合がある。これは、ロッド11の傾斜移動によって複数個の小球が次々に膨張域13に到達すると、膨張域の内部にて小球の移動が困難になり、これにより膨張域に到達し難くなった別の複数個の小球が、上記の場合と同様に連鎖的に強く接触していくために小球の転動が停止し易くなるからである。
このため、球面軸受10には、ロッド11の傾斜移動よって転動する複数個の小球の強い接触の発生を更に抑制する環状押圧具21が備えられている。この環状押圧具21は、ロッド11が図1に記入した矢印が示す方向に傾斜移動を始めると、この傾斜移動に伴い下方に向かって転動する複数個の小球(例えば、小球17a)により上面が押圧されて傾斜移動を始める。そしてロッド11が更に傾斜移動すると、環状押圧具21は、ロッド11の基部と係合して、具体的にはロッドの基部が環状押圧具の内縁に接触することで駆動力が付与され、小球群17を押圧しながら傾斜移動を続け、そして最終的には図2に記入した状態にまで傾斜移動する。
このようにロッド11と共に環状押圧具21が傾斜移動することで、小球群17のうちのハウジング開口面14の側にある小球(例えば、小球17a)は膨張域13に到達し、その他の小球は環状押圧具の上面に沿って図2に破線で記入した矢印が示す方向に転動する。このため複数個の小球が次々に膨張域に到達することはなく、ロッド11の傾斜移動によって転動する複数個の小球の強い接触の発生を効果的に抑制することができる。また、幾つかの小球の転動が停止した場合であっても、環状押圧具21がロッド11の基部と係合して小球群17を押圧して、この停止した小球を再び転動させることができる。
このように球面軸受10においては、ハウジング16に形成された膨張域13と環状押圧具21とによって、ロッド11が傾斜移動する際にハウジング内にて小球群17が円滑に転動することができるようになるため、ロッド11は滑らかに傾斜移動することができる。
球面軸受10は、例えば、次のようにして製造される。先ず、ハウジング16の本体16aを開口が上方を向くようにして(図1の場合とは上下の向きが逆になるようにして)配置する。次に、本体16aの内部に小球群17を入れ、さらに大球12をロッド11を揺動させながら押し込む。これにより小球群17が大球12の表面に沿って、且つ本体16aと大球12とにより加圧された状態にて配設される。次いで、ロッド11を内側に通して環状押圧具21を小球群17の上に配置し、さらにハウジング16の本体16aに、例えば、ボルト(図示は略する)を用いて蓋16bを固定する。そして、ハウジング16の本体16aを開口が下方を向くようにして配置して、ロッド11を揺動させて小球群17を球状凹部15の内部に分散配置させることにより、球面軸受10を製造することができる。このように、球面軸受10は、小球の保持器を備える必要がないために構成が簡単で、その製造が容易である。なお、環状押圧具21は、ハウジング16の開口の径よりも大きな直径を有しているためにハウジングの外部に抜け出ることはない。
なお、ハウジング16に後に説明する狭窄域18を形成しない場合には、上記のハウジングの本体16aと蓋16bとを一体に形成して、ハウジング内に小球群を入れて大球を押し込んだのちに、予め小片に分割された環状押圧具をハウジング内にて相互に接続して一体化することによっても球面軸受を製造することができる。
また、ハウジング16の内部に入れる小球の数は、ハウジング16、大球12、そして環状押圧具21から形成される空間の内部に収容可能である限り特に制限はないが、この空間に収容できる小球の最大数の65〜95個数%の範囲内にあることが好ましく、70〜80個数%の範囲内にあることが更に好ましい。ハウジングに入れる小球の数が多すぎると小球同士が強く接触し易くなり、そして小球の数が少なすぎると球面軸受の耐荷重が小さくなるからである。
球面軸受を構成する、ハウジング、ロッド、大球、小球、そして環状押圧具の材料としては、通常、鋼、銅合金、あるいはステンレススチールなどの金属材料が用いられる。ま
た、例えば、球面軸受が水中あるいは高温の環境下で使用される場合には、セラミック材料を用いることが好ましい。また、球面軸受を軽量化するために樹脂材料を用いることもできる。樹脂材料としては、球面軸受の剛性を高くするために、ポリフェニレンスルフィドに代表される結晶性樹脂を用いることが好ましい。また、環状押圧具は、押圧具との接触による小球の転動の停止を抑制するために、含油プラスチックや含油金属から形成することも好ましい。
また、図1及び図2に示すように、ハウジング16には上記とは別の膨張域19が形成されていることが好ましい。膨張域19においても、ハウジング16の内側面と大球12の球面との間隔が、小球の直径よりも僅かに大きな間隔(例えば、小球の直径よりも1μm程度大きな間隔)に設定されている。膨張域19を形成することで、球面軸受10を図1の場合とは上下の向きが逆になるようにして配置して使用した場合に、球面軸受10のロッド11に加わる荷重は、大球12の底部、すなわち膨張域19にある加圧状態から解放された小球には付与されずに、球状凹部15にある多数の小球に分散して付与されるため、球面軸受10の耐荷重を増大させることができる。
さらにまた、球面軸受10のハウジング16の膨張域13と開口面14との間には、狭窄域18が形成されていることが好ましい。狭窄域18においては、ハウジング16の内側面と大球12の球面との間隔が小球の直径よりも小さな間隔(例えば、小球の直径よりも20〜50μm程度小さな間隔)に設定されている。狭窄域18を形成することにより、ハウジング16の開口面14の側にある小球(例えば、図2に示す小球17a)は、ロッドを傾斜移動させた際に膨張域13の内部に安定に配置される(膨張域よりも更に開口面の側に移動することがなくなる)ため、ハウジング16の内部にて小球群17が安定に転動することができるようになるからである。なお、狭窄域18が形成されていない場合には、環状押圧具21は、膨張域13に到達した小球(例えば、図2に示す小球17a)が、ハウジング16の外部へと脱落することを防止する。
図3は、本発明の単一ロッド型の球面軸受の別の構成例を示す図である。図3の球面軸受30の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)21の小球と対向する面に、押圧具21の周方向に伸びる溝31が形成されていること以外は図1の球面軸受10と同様である。環状押圧具21に溝31が形成されていると、この溝31に小球(例えば、小球17a、17d)が嵌り、この小球によって押圧具21の横方向への移動が規制されるため、押圧具21とハウジング16の内側面との接触が防止される。このため、環状押圧具21が円滑に傾斜移動できるようになり、また上記接触によるハウジング内側面での傷の発生が抑制される。この球面軸受30にもまた、ハウジング16の膨張域13と開口面14との間に狭窄域18が形成されている。
図4は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図4の球面軸受40の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)21に断面形状がV字状の溝32が形成されていること、そして狭窄域が設けられておらず、膨張域13に到達した小球のハウジング16の外部への脱落を押圧具21で防止していること以外は図3の球面軸受30と同様である。溝の断面形状をV字状にすると、環状押圧具21と小球との接触面積が図3の球面軸受30の場合よりも小さくなるために、押圧具21との接触による小球の転動の停止を抑制することができる。
図5は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図5の球面軸受50の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)21の小球と対向する面に、押圧具21の周方向に伸びる切り欠き33が形成されていること以外は図3の球面軸受30と同様である。このような小球表面と対応する湾曲した表面を持つ切り欠き33を形成することによっても、図3の球面軸受30の場合と同様に小球により押圧具21の横方向への移動が規制されるため、押圧具21が円滑に傾斜移動できるようになり、そしてハウジング内側面での傷の発生が抑制される。
図6は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図6の球面軸受60の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)21の切り欠き34の形状が異なること以外は図5の球面軸受50と同様である。このような斜面を持つ切り欠き34を備える環状押圧具21は、その作製が容易である。
図7は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。そして図8は、図7の球面軸受70の環状押圧具21と、押圧具21の上面に接して配置されている小球との配置を示す平面図である。図7の球面軸受70の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)21の小球と対向する面に、各々押圧具21の径方向に伸びる複数本の溝35が形成されていること以外は図1の球面軸受10と同様である。環状押圧具21に複数本の溝35を形成することにより、押圧具21に接して配置している小球(例えば、小球17a)は、溝35が形成された位置に安定に配置され易くなり、押圧具21の上面に接して配置されている複数個の小球が互いに強く接触することを抑制することができる。
なお、環状押圧具の小球と対向する面には、押圧具の周方向に伸びる溝もしくは切り欠きと、押圧具の径方向に伸びる溝との両者を形成しても良い。また、このような溝や切り欠きに代えて、環状押圧具の小球と対向する面に、押圧具の周方向に沿って互いに間隔をあけて窪みを形成することもできる。
図9は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図であり、そして図10は、図9の球面軸受90のロッド11が傾斜した状態を示す図である。図9の球面軸受90の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)22が筒状の形状にされていること以外は図1の球面軸受10と同様である。環状押圧具22を筒状の形状にすることで、図1の球面軸受10と比較して、ロッド11の傾斜角が小さい場合にも押圧具22をロッド基部と係合させて小球群17を押圧することができるようになる。すなわち、ロッド11の傾斜移動に伴い幾つかの小球の転動が停止した場合であっても、環状押圧具22が小球群17を早期に押圧して、この停止した小球を再び転動させることができる。
図11は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図であり、図12及び図13は、図11に記入した切断線I−I線及びII−II線の各々に沿って切断した球面軸受110の断面図であり、そして図14は、図11の球面軸受110のロッド11が傾斜した状態を示す図である。図11の球面軸受110の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)23に、押圧具23の周方向に沿って小球27の複数個が互いに間隔をあけて保持されていること以外は図9の球面軸受90と同様である。これらの小球27により、環状押圧具23の横方向への移動が規制されるため、押圧具23とハウジング16の内側面との接触が防止される。このため、環状押圧具23が円滑に傾斜移動できるようになり、また上記接触によるハウジング内側面での傷の発生が抑制される。なお、環状押圧具23の小球27は、ロッドが図14に示す状態よりも更に傾斜移動するとハウジングの外部に配置されるため、球面軸受110のハウジング16には狭窄域は形成されていない。
図15は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図15の球面軸受150の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)24に、小球27aの複数個と小球27bの複数個とが各々押圧具24の周方向に沿って互いに間隔をあけて保持されていること以外は図11の球面軸受110と同様である。なお、環状押圧具に保持させる小球の数が多いと球面軸受の作製に手間がかかる。このため、環状押圧具には、押圧具の周方向に沿って配置させる複数個の小球の組を、押圧具の上下方向に1〜5組の範囲で保持させることが好ましい。
図16は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図であり、そして図17は、図16の球面軸受160のロッド11が傾斜した状態を示す図である。図1
6の球面軸受160の構成は、環状押圧具25が、予めロッド11の基部の周囲に固定されて係合状態にある固定環状押圧具であること以外は図9の球面軸受90と同様である。このように環状押圧具25がロッド11の基部の周囲に固定されていると、押圧具25はハウジング16の内側面に接触することなく円滑に傾斜移動することができる。なお、環状押圧具をロッドの基部の周囲に固定することには、環状押圧具をロッド基部の周囲に配置して、大球表面のロッド基部の側に固定することも含まれる。
図18は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図18の球面軸受180の構成は、環状押圧具(固定環状押圧具)26が円筒状の形状にされていること以外は図16に示す球面軸受160と同様である。図18に示す環状押圧具26は、その形状が簡単であるために製造が容易である。
次に、本発明の対称ロッド型の球面軸受について説明する。図19は、本発明の球面軸受(対称ロッド型)の構成例を示す図であり、そして図20は、図19の球面軸受190のロッド11a、11bが傾斜した状態を示す図である。
図19及び図20に示す球面軸受190は、球面の上下の各々にロッド11a、11bを備えた大球12、大球12よりも大きな直径を持ち且つ上下の各々に膨張域13a、13bを介して開口面14a、14bが形成されてなる、大球12を収容している球状凹部15を有するハウジング16、上記の凹部15の内部で大球12の表面に沿って加圧状態で配設された小球群17、そして大球12の各々のロッドの基部の周囲に配置され、ロッド基部との係合状態にて小球群17を押圧することのできる環状押圧具21a、21bから構成されている。
この球面軸受190の環状押圧具21a、21bの各々は揺動可能で、ロッド11a、11bの傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環状押圧具である。
図19の球面軸受190の構成は、大球に一対のロッド11a、11bが備えられ、これらのロッドの各々の基部の周囲に、それぞれ環状押圧具21a、21bが配置されていること以外は図1の球面軸受10と同様である。球面軸受190は、ハウジング16の各々の開口面の側に形成された膨張域13a、13bと環状押圧具21a、21bとによって、図1の球面軸受10の場合と同様にロッド11a、11bが傾斜移動する際にハウジング内にて小球群17が円滑に転動することができるようになるため、各々のロッドは滑らかに傾斜移動することができる。そして、球面軸受190は、小球の保持器を備える必要がないために構成が簡単で、その製造が容易である。
図21は、本発明の対称ロッド型の球面軸受の別の構成例を示す図である。図21の球面軸受210の構成は、ロッド11a、11bの各々の基部の周囲に配置される環状押圧具22a、22bの各々として、それぞれ図9の球面軸受90の環状押圧具(揺動環状押圧具)22が用いられていること以外は図19の球面軸受190と同様である。このため球面軸受210は、図19の球面軸受190と比較して、ロッド11a、11bの傾斜角が小さい場合にも押圧具22a、22bをロッド基部と係合させて小球群17を押圧することができる。すなわち、ロッド11a、11bの傾斜移動に伴い幾つかの小球の転動が停止した場合であっても、各々の環状押圧具が小球群17を早期に押圧して、この停止した小球を再び転動させることができる。
図22は、本発明の対称ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図22の球面軸受220の構成は、ロッド11a、11bの各々の基部の周囲に配置される環状押圧具25a、25bの各々として、それぞれ図16の球面軸受160の環状押圧具(固定環状押圧具)25が用いられていること以外は図19の球面軸受190と同様である
。このように、ロッド11a、11bの各々の基部の周囲に環状押圧具25a、25bのそれぞれが固定されていると、各々の押圧具はハウジング16の内側面に接触することなく円滑に傾斜移動することができる。
なお、本発明の対称ロッド型の球面軸受においては、各々の環状押圧具として互いに同一の構成のものを用いる必要はなく、一方に揺動環状押圧具を用い、そして他方に固定環状押圧具を用いることもできる。
図23は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図であり、そして図24は、図23の球面軸受230のロッド11が傾斜した状態を示す図である。図23及び図24に示す球面軸受230の構成は、環状押圧具(揺動環状押圧具)22がその内側周縁に環状の弾性体36を備えていること以外は図9の球面軸受90と同様である。
このような環状の弾性体36は、上記のようにハウジング16の球状凹部15において転動を停止した小球(例えば、小球17a)を、図24に示すように環状押圧具22がロッド11の基部と係合して押圧する際に、ロッド11の基部に押し付けられて圧縮される。このため、転動を停止した小球は、環状押圧具22により次第に大きな力を付与されながら押圧され、転動の開始に必要な大きさの力が付与されたときに転動を開始する。すなわち、環状の弾性体36は、環状押圧具22が、転動を停止した小球に必要以上に大きな力を付与しないようにする機能を有している。転動を停止した小球に必要以上に大きな力が付与させると、小球がハウジング16と大球12とによって加圧された状態にて大球表面に沿って滑動するため、ハウジングの球状凹部、大球、あるいは小球の表面に傷を発生させるなどの問題を生じ易いからである。
環状の弾性体36は、エラストマーやゴムなどの公知の高弾性ポリマーから形成される。環状の弾性体36は、ゴム製であることが特に好ましい。
なお、環状の弾性体の内径を小さく設定して、その内側周縁をロッドの基部に固定することにより、環状押圧具が環状の弾性体を介してロッドの基部に固定されている(固定環状押圧具を持つ)球面軸受を構成することもできる。このような固定環状押圧具を用いることにより、図23及び図24に示す球面軸受230の環状押圧具22(揺動環状押圧具)の場合と同様に、ハウジングの球状凹部において転動を停止した小球に必要以上に大きな力が付与されなくなるため、ハウジングの球状凹部、大球、あるいは小球の表面での傷の発生を抑制することができる。
図25は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。図25の球面軸受250の構成は、環状押圧具(固定環状押圧具)25が合計で四個の板ばね37を介してロッド11の基部の周囲に固定されていること以外は図16の球面軸受160と同様である。図25の球面軸受250が備える四個の板ばね37は、ロッド11の基部の周囲に対称に配置されている。このように、ロッドの基部にばねを介して固定されている環状押圧具(固定環状押圧具)を用いることにより、図23及び図24に示す球面軸受230の環状押圧具22(揺動環状押圧具)の場合と同様に、ハウジングの球状凹部において転動を停止した小球に必要以上に大きな力が付与されなくなるため、ハウジングの球状凹部、大球、あるいは小球の表面での傷の発生を抑制することができる。
図26は、本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。但し、図26は、球面軸受260をそのロッド11の先端の側から見た図である。図26の球面軸受の構成は、環状押圧具(固定環状押圧具)25が渦巻ばね38を介してロッド11の基部の周囲に固定されていること以外は図25の球面軸受250と同様である。このように、上記の板ばね(図25:37)に代えて渦巻ばね38を用いることもできる。
なお、本発明の対称ロッド型の球面軸受の揺動環状押圧具に環状の弾性体を、そして固定環状押圧具に環状の弾性体やばね(例、板ばね、渦巻ばね)を用いることにより、図23〜図26を用いて説明した単一ロッド型の球面軸受の場合と同様に、ハウジングの球状凹部において転動を停止した小球に必要以上に大きな力が付与されなくなり、ハウジングの球状凹部、大球、あるいは小球の表面での傷の発生を抑制することができる。
本発明の単一ロッド型の球面軸受の構成例を示す図である。 図1の球面軸受10のロッド11が傾斜した状態を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受の別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 図7の球面軸受70の環状押圧具21と、押圧具21の上面に接して配置されている小球との配置を示す平面図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 図9の球面軸受90のロッド11が傾斜した状態を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 図11に記入した切断線I−I線に沿って切断した球面軸受110の断面図である。 図11に記入した切断線II−II線に沿って切断した球面軸受110の断面図である。 図11の球面軸受110のロッド11が傾斜した状態を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 図16の球面軸受160のロッド11が傾斜した状態を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の対称ロッド型の球面軸受の構成例を示す図である。 図19の球面軸受190のロッド11a、11bが傾斜した状態を示す図である。 本発明の対称ロッド型の球面軸受の別の構成例を示す図である。 本発明の対称ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 図23の球面軸受230のロッドが傾斜した状態を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の単一ロッド型の球面軸受のさらに別の構成例を示す図である。但し、図26は、球面軸受260をロッドの先端の側から見た図である。
符号の説明
10、30、40、50、60、70、90、110、150、160、180 球面軸受
11、11a、11b ロッド
12 大球
13、13a、13b 膨張域
14、14a、14b 開口面
15 球状凹部
16 ハウジング
16a ハウジングの本体部
16b ハウジングの蓋部
17 小球群
17a、17b、17c、17d 小球
18、18a、18b 狭窄域
19 膨張域
21、21a、21b 環状押圧具
22、22a、22b 環状押圧具
23、24 環状押圧具
25、25a、25b 環状押圧具
26 環状押圧具
27 小球
27a、27b 小球
31、32 溝
33、34 切り欠き
35 溝
36 環状の弾性体
37 板ばね
38 渦巻ばね
190、210、220 球面軸受
230、250、260 球面軸受

Claims (20)

  1. 球面上にロッドを備えた大球、該大球より大きな直径を持ち且つ膨張域を介して開口面が形成されてなる、該大球を収容している球状凹部を有するハウジング、該凹部内で大球の表面に沿って加圧状態で配設された小球群、そして大球のロッドの基部の周囲に配置され、ロッド基部との係合状態にて小球群を押圧することのできる環状押圧具からなる球面軸受、但し、上記の膨張域は、ハウジングの内側面と大球の球面との間隔が上記小球の直径よりも大きな間隔に設定されている領域である
  2. 環状押圧具が揺動可能で、ロッドの傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環状押圧具である請求項1に記載の球面軸受。
  3. 揺動環状押圧具がその内側周縁に環状の弾性体を備える請求項2に記載の球面軸受。
  4. 環状の弾性体がゴム製である請求項3に記載の球面軸受。
  5. 環状押圧具が、予めロッドの基部の周囲に固定されて係合状態にある固定環状押圧具である請求項1に記載の球面軸受。
  6. 固定環状押圧具がその内側周縁に備えられた環状の弾性体を介してロッドの基部の周囲に固定されている請求項5に記載の球面軸受。
  7. 環状の弾性体がゴム製である請求項6に記載の球面軸受。
  8. 固定環状押圧具がばねを介してロッドの基部の周囲に固定されている請求項5に記載の球面軸受。
  9. 環状押圧具の小球と対向する面に、該押圧具の周方向に伸びる溝もしくは切り欠きが形成されている請求項1に記載の球面軸受。
  10. 環状押圧具の小球と対向する面に、各々該押圧具の径方向に伸びる複数本の溝が形成されている請求項1に記載の球面軸受。
  11. 球面の上下の各々にロッドを備えた大球、該大球よりも大きな直径を持ち且つ上下の各々に膨張域を介して開口面が形成されてなる、該大球を収容している球状凹部を有するハウジング、該凹部内で大球の表面に沿って加圧状態で配設された小球群、そして大球の各々のロッドの基部の周囲に配置され、ロッド基部との係合状態にて小球群を押圧することのできる環状押圧具からなる球面軸受、但し、上記の各々の膨張域は、ハウジングの内側面と大球の球面との間隔が上記小球の直径よりも大きな間隔に設定されている領域である
  12. 少なくとも一方の環状押圧具が揺動可能で、ロッドの傾斜移動によりロッド基部と係合する揺動環状押圧具である請求項11に記載の球面軸受。
  13. 揺動環状押圧具がその内側周縁に環状の弾性体を備える請求項12に記載の球面軸受。
  14. 環状の弾性体がゴム製である請求項13に記載の球面軸受。
  15. 少なくとも一方の環状押圧具が、予めロッドの基部の周囲に固定されて係合状態にある固定環状押圧具である請求項11に記載の球面軸受。
  16. 固定環状押圧具がその内側周縁に備えられた環状の弾性体を介してロッドの基部の周囲に固定されている請求項15に記載の球面軸受。
  17. 環状の弾性体がゴム製である請求項16に記載の球面軸受。
  18. 固定環状押圧具がばねを介してロッドの基部の周囲に固定されている請求項15に記載の球面軸受。
  19. 各々の環状押圧具の小球と対向する面に、該押圧具の周方向に伸びる溝もしくは切り欠きが形成されている請求項11に記載の球面軸受。
  20. 各々の環状押圧具の小球と対向する面に、各々該押圧具の径方向に伸びる複数本の溝が形成されている請求項11に記載の球面軸受。
JP2006128622A 2005-09-28 2006-05-02 球面軸受 Expired - Fee Related JP4972339B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006128622A JP4972339B2 (ja) 2005-09-28 2006-05-02 球面軸受
PCT/JP2006/319274 WO2007037311A1 (ja) 2005-09-28 2006-09-28 球面軸受

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005282056 2005-09-28
JP2005282056 2005-09-28
JP2006128622A JP4972339B2 (ja) 2005-09-28 2006-05-02 球面軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007120746A JP2007120746A (ja) 2007-05-17
JP4972339B2 true JP4972339B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=38144794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006128622A Expired - Fee Related JP4972339B2 (ja) 2005-09-28 2006-05-02 球面軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4972339B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023003553A (ja) * 2021-06-24 2023-01-17 オムロン株式会社 被操作装置及び操作用装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2983558A (en) * 1958-06-27 1961-05-09 Marion F Rudy Micro-ball joint
JP3433924B2 (ja) * 2000-10-06 2003-08-04 ヒーハイスト精工株式会社 球面軸受
JP2003056546A (ja) * 2001-08-14 2003-02-26 Nsk Ltd 揺動軸受とパラレルリンク機構と移動装置
JP4337372B2 (ja) * 2003-03-13 2009-09-30 トヨタ自動車株式会社 ロックボール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007120746A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106838009B (zh) 滚动轴承
CN106870556B (zh) 滚动轴承
JP7263944B2 (ja) 内輪ユニット、及び円すいころ軸受
JP4972339B2 (ja) 球面軸受
JP5893421B2 (ja) 旋回軸受
EP3263926B1 (en) Ball-socket type tilting pad journal bearing
JP5085216B2 (ja) 球面軸受
JP5188675B2 (ja) 球面軸受
JP2018146013A (ja) 円すいころ軸受の組立方法及びこの方法に用いられる治具
JP2009041735A (ja) 球面軸受
JP2009294050A (ja) 転がり摩擦係数測定装置
JP4749279B2 (ja) 球面軸受
CN107013569B (zh) 滚动轴承
JP6572754B2 (ja) 転がり軸受
JP2020070857A (ja) 旋回軸受
JP2007092855A (ja) 球面軸受
WO2007037311A1 (ja) 球面軸受
JP2021122891A (ja) 主軸装置
JP2006183718A (ja) 転がり軸受
JP6977815B2 (ja) 深溝玉軸受及びクリープ抑制用の環状溝の形成方法
JP6772876B2 (ja) 回転装置、並びに該回転装置を備える両面研磨装置及び片面研磨装置
JP2002323039A (ja) 揺動軸受の製造方法
JP5222609B2 (ja) 転動体循環路構造及び運動装置
JP2003056546A (ja) 揺動軸受とパラレルリンク機構と移動装置
JP2018105470A (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4972339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees