JP4971941B2 - 衛星信号受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、衛星から送信されるデータチャンネル及びパイロットチャンネルを受信する衛星信号受信装置に関する。
GPS(Global Positioning System)やGalileo等の衛星測位システムにおいて、衛星信号受信装置は、衛星から送信される航法データを受信した後に、受信した前記航法データ中のデータ列の先頭を示すプリアンブルを検出し、検出した前記プリアンブルの位置以降のデータを収集しながら復調処理を行って、前記復調したデータより前記衛星の位置を算出し、さらに、算出した該衛星の位置と、前記衛星信号受信装置から前記衛星までの擬似距離とに基づいて前記衛星信号受信装置の測位位置を計算する(特許文献1参照)。
特開平11−223669号公報
ところで、受信信号の信号強度が弱いと、雑音の影響によって該受信信号の内容が一部書き換わるので、衛星信号受信装置は、衛星から航法データを受信(収集)しても、プリアンブルの検出を確実に行うことができない。
特に、新しい衛星測位システムとして注目されているGalileoにおいて、L1帯のオープンサービス信号としてのE1信号、すなわち、プリアンブルを先頭に配置した航法データを含むE1−B信号(データチャンネル)と、航法データを含まないE1−C信号(パイロットチャンネル)とを衛星から地球上の衛星受信装置に向けて送信する際に、当該衛星では、送信電力を前記E1−B信号及び前記E1−C信号に分配した状態で送信するので、前記各信号の信号強度は確実に弱くなる。従って、例えば、前記衛星信号受信装置から見て仰角の低い衛星からのE1−B信号及びE1−C信号は、必然的に信号強度が弱いので、特許文献1に開示されているGPSでのプリアンブルの検出方法をE1−B信号中のプリアンブルに対してそのまま適用しても、前記衛星信号受信装置は、前記E1−B信号の追尾はできてもプリアンブルの検出が行えないおそれがある。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、プリアンブルの検出感度を向上させる衛星信号受信装置を提供することを目的とする。
この発明に係る衛星信号受信装置は、
航法データを含むデータチャンネルと、パイロットチャンネルとの衛星信号を受信する衛星信号受信装置であって、
前記航法データ中のデータ列の先頭に配置されたプリアンブルを検出するプリアンブル検出処理部と、
前記プリアンブルの検出に基づいて前記航法データを復調する復調処理部と、
を有し、
前記プリアンブル検出処理部は、前記データチャンネルのデータ列と前記パイロットチャンネルのデータ列とを加算してプリアンブル検出用コードを生成し、生成した前記プリアンブル検出用コードから前記プリアンブルに対応する仮プリアンブルを検出し、前記プリアンブル検出用コード中の前記仮プリアンブルの位置を前記データチャンネル中の前記プリアンブルの位置として前記復調処理部に出力することを特徴とする。
この発明によれば、衛星信号受信装置にて受信されたデータチャンネルの信号強度が弱くても、前記データチャンネルに前記パイロットチャンネルを加算して生成したプリアンブル検出用コードから仮プリアンブルを検出することで、前記データチャンネルにのみ存在するプリアンブルの検出感度が向上する。
この発明の実施形態に係る衛星信号受信装置10は、図1に示すように、アンテナ12、E1信号受信部14、E1−B信号追尾処理部16、E1−C信号追尾処理部18、プリアンブル検出処理部20、仮プリアンブル記憶部22、復調処理部24、測位演算部26及び衛星選択部28を有し、例えば、衛星測位システムとしてのGalileoの衛星信号受信装置として適用される。
E1信号受信部14は、衛星30(図2参照)から電波として送信されるE1信号をアンテナ12を介して受信し、受信したE1信号をE1−B信号追尾処理部16及びE1−C信号追尾処理部18に出力する。E1−B信号追尾処理部16は、衛星選択部28からの指示(衛星選択情報)により衛星30のE1−B信号(データチャンネル)の追尾を行う。一方、E1−C信号追尾処理部18は、前記衛星選択情報により衛星30のE1−C信号(パイロットチャンネル)の追尾を行う。
なお、E1信号を構成するE1−B信号及びE1−C信号と、衛星30におけるこれらの信号の生成方法とについては、Galileo Open Service Signal In Space Interface Control Document(以下、Galileo OSSIS−ICDという。)に詳細に規定されているので、ここでは、この実施形態に関連する内容についてのみ簡単に説明する。
E1信号は、キャリア周波数1575.42MHzの衛星信号であり、BOC(1、1)により変調された後にL1帯域にて衛星30から送信される。このE1信号中、E1−B信号は、航法データと測距コードとから構成されるデータチャンネルであり、該航法データ中のデータ列の先頭にはプリアンブルが配置されている。一方、E1−C信号は、測距コードを含むセカンダリコードにて構成されるパイロットチャンネルである。さらに、Galileoを構成する各衛星30は、符号分割多重アクセス方式(CDMA)を利用して、同じ周波数帯域(L1帯域)でスペクトラム拡散されたE1信号をそれぞれ送信し、E1信号受信部14は、各衛星30のうち、現在位置において利用可能な複数の衛星30からE1信号を受信する。
各衛星30は、E1信号のオープンサービスの送信信号s(t)、より詳細には、正規化されたベースバンド信号sE1(t)を生成するために、図2に示す乗算器32、34、38、42、排他的論理和(XOR)ゲート36及び加算器40の構成を内蔵している。ここで、所定時刻tにおけるE1−B信号のプライマリコードをcE1-B(t)、E1−C信号のプライマリコードをcE1-C(t)とすると、E1−B信号の測距コードCE1-B(t)は、CE1-B(t)=cE1-B(t)であり、一方で、E1−C信号の測距コードCE1-C(t)は、XORゲート36におけるプライマリコードcE1-C(t)とセカンダリコードcsE1-C(t)とのXOR演算結果となる。なお、プライマリコードcE1-B(t)、cE1-C(t)は、それぞれ、コードレート1.023Mcps、コード周期4092chipのE1−B信号及びE1−C信号のメモリコードであり、一方で、セカンダリコードcsE1-C(t)は、シンボルレート250sps、シンボル周期25シンボルのメモリコードである。
乗算器32は、測距コードCE1-B(t)とBOC(1、1)のサブキャリアscE1-B(t)とを乗算し、乗算器34は、乗算器32からのCE1-B(t)・scE1-B(t)と航法データDE1-B(t)(250spsの航法データ)との乗算により生成した衛星信号eE1-B(t)(=CE1-B(t)・scE1-B(t)・DE1-B(t))を加算器40に出力する。一方、乗算器38は、測距コードCE1-C(t)とBOC(1、1)のサブキャリアscE1-C(t)との乗算により生成した衛星信号eE1-C(t)(=CE1-C(t)・scE1-C(t))を加算器40に出力する。加算器40は、乗算器34からの衛星信号eE1-B(t)と、乗算器38からの衛星信号eE1-C(t)の極性を反転させたものとを加算して、加算結果(eE1-B(t)−eE1-C(t))を乗算器42に出力し、乗算器42は、前記加算結果に(1/2)1/2を乗じて、正規化されたベースバンド信号sE1(t)(=(1/2)1/2・(eE1-B(t)−eE1-C(t)))を生成する。
各衛星30は、このようにして生成された正規化後のベースバンド信号sE1(t)にキャリア周波数fcのキャリアcos(2πfc・t)を重畳して下記の(1)式で表わされるE1信号s(t)を生成し、生成したE1信号s(t)を送信する。なお、(1)式中、Aは、E1信号s(t)の信号強度によって決定される最大振幅である。
s(t)=A・sE1(t)・cos(2πfc・t) (1)
従って、図1のE1信号受信部14は、(1)式で表わされるE1信号s(t)を受信する。E1−B信号追尾処理部16は、衛星選択部28からの衛星選択情報によりE1−B信号であるA・(1/2)1/2・eE1-B(t)・cos(2πfc・t)の追尾を行う。一方、E1−C信号追尾処理部18は、前記衛星選択情報によりE1−C信号であるA・(1/2)1/2・eE1-C(t)・cos(2πfc・t)の追尾を行う。
すなわち、E1−B信号追尾処理部16は、前記E1−B信号中の測距コードCE1-B(t)(プライマリコードcE1-B(t))及びサブキャリアscE1-B(t)に対する同期処理を行うことで前記E1−B信号を追尾し、該E1−B信号中の航法データDE1-B(t)を復調処理部24及びプリアンブル検出処理部20に出力し、一方で、追尾結果(追尾情報)を測位演算部26に出力する。E1−C信号追尾処理部18は、前記E1−C信号中の測距コードCE1-C(t)(プライマリコードcE1-C(t)又はセカンダリコードcsE1-C(t))及びサブキャリアscE1-C(t)に対する同期処理を行うことで前記E1−C信号を追尾し、該E1−C信号中のプライマリコードcE1-C(t)又はセカンダリコードcsE1-C(t)をプリアンブル検出処理部20に出力し、一方で、追尾結果(追尾情報)を測位演算部26に出力する。
プリアンブル検出処理部20は、E1−B信号追尾処理部16からの航法データDE1-B(t)と、E1−C信号追尾処理部18からのプライマリコードcE1-C(t)又はセカンダリコードcsE1-C(t)とに基づいて、航法データDE1-B(t)中のプリアンブルを検出する。
図3は、プリアンブル検出処理部20でのプリアンブルの検出処理を示す概念的説明図である。なお、図3の上段の図は、E1−B信号に重畳している航法データDE1-B(t)中の250bitのデータ列のうち、先頭位置を示す10bitのプリアンブルと、240bitのデータ部とを図示している。また、図3の中段の図は、E1−C信号に重畳している25bit周期のセカンダリコードcsE1-C(t)の構成を図示している。また、図3の下段の図は、航法データDE1-B(t)にセカンダリコードcsE1-C(t)を加算し、さらに、1/2(=0.5)を乗じたプリアンブル検出用コードを図示している。ここで、本明細書では、前記プリアンブル検出用コードのうち、先頭位置を示す10bitのデータ列を仮プリアンブルと表現する。
プリアンブル検出処理部20は、航法データDE1-B(t)とセカンダリコードcsE1-C(t)とから生成した前記プリアンブル検出用コード中の仮プリアンブルの位置を検出し、検出した前記仮プリアンブルの位置を航法データDE1-B(t)中のプリアンブルの位置として復調処理部24に出力する。
この検出処理について、図4A〜図4Dのタイムチャートを用いて具体的に説明する。
図4Aは、航法データDE1-B(t)のタイムチャートであり、図4Bは、セカンダリコードcsE1-C(t)のタイムチャートである。ここで、航法データDE1-B(t)中のデータ列のうち、最初の40ms(10bit×4ms)がプリアンブルの区間(時刻t0〜時刻t1の区間)であり、時刻t1以降の時間帯はデータ部である。一方、セカンダリコードcsE1-C(t)は、時刻t0からの100msの全区間がセカンダリコードの区間とされている。また、図4A及び図4Bにおいて、航法データDE1-B(t)及びセカンダリコードcsE1-C(t)は、共に+1〜−1の間で振幅が変化する信号である。
なお、本明細書では、航法データDE1-B(t)及びセカンダリコードcsE1-C(t)の各信号は、+1と−1との2値に量子化されたものとして説明するが、仮プリアンブルの検出の信頼性を上げるために、航法データDE1-B(t)及びセカンダリコードcsE1-C(t)の各信号を+1、0及び−1や、+1、+0.5、0、−0.5及び−1等の3値以上に量子化して取り扱うことも可能である。
また、航法データDE1-B(t)は、前述したプリアンブルの区間中、時刻t2、t3、t4、t5、t1にて振幅が変化し、一方で、セカンダリコードcsE1-C(t)は、前記プリアンブルの区間中、時刻t2、t3、t4にて振幅が変化している。
ここで、プリアンブル検出処理部20は、図4Aの航法データDE1-B(t)のパターンと、図4BのセカンダリコードcsE1-C(t)のパターンとの和に1/2乗じたものをプリアンブル検出用コードとして生成する(図4C参照)。図4Cでは、前記プリアンブル検出用コードのうち、仮プリアンブルの区間である40ms(10bit)分だけ図示している。
一方、仮プリアンブル記憶部22には、図4Cに示す仮プリアンブルのパターン及び図4Dに示す当該仮プリアンブルを反転させたパターンが予め記憶されている。前述したように、E1信号を構成するE1−B信号及びE1−C信号は、Galileo OSSIS−ICDに詳細に規定されているので、E1−B信号及びE1−C信号を構成する航法データDE1-B(t)中のデータ列の先頭位置を示すプリアンブル及びセカンダリコードcsE1-C(t)は既知であり、従って、これらのデータ列に基づき生成される仮プリアンブルも既知のものとなる。そのため、衛星信号受信装置10(図1参照)では、該仮プリアンブルの各パターンを仮プリアンブル記憶部22に予め記憶させることが可能である。
プリアンブル検出処理部20は、プリアンブル検出用コードを生成した後に、生成したプリアンブル検出用コードのパターンと、仮プリアンブル記憶部22に記憶された図4C及び図4Dに示す仮プリアンブルのパターンとのマッチングを行う。前記マッチングは、差分法によって行う。
ここで、差分法とは、観測したデータ列と、摘出したいデータパターンとの差を計算することで、前記観測したデータ列から前記摘出したデータパターンの位置を検出する方法である。当然、前記差がなければ、前記観測したデータ列と、前記摘出したいデータパターンとが一致していることを示すことになる。一方、前記差があったとしても、前記観測したデータ列中に必ず前記摘出したいデータパターンが存在することが分かっていれば、差分結果が最小になる箇所が前記摘出したいデータパターンの存在位置であると判断できる。Galileo OSSIS−ICDの規定により、航法データDE1-B(t)中には、250bit毎に必ず10bitのプリアンブルが存在する。よって、前記プリアンブル検出用コード中にも、250bit毎に必ず10bitの前記仮プリアンブルが存在するので、前記差分法を用いることによって、前記仮プリアンブルの存在位置を検出することができる。また、検出の信頼性を上げるために、前記プリアンブル検出用コード中において、毎回同じタイミングで前記仮プリアンブルが存在することを確かめるようにしてもよい。
以上のようにして、前記プリアンブル検出用コード中の所定位置(図4Cの時刻t0からの最初の10bit)を当該プリアンブル検出用コード中の仮プリアンブルの位置として検出し、検出した前記仮プリアンブルの位置を航法データDE1-B(t)中のプリアンブルの位置として復調処理部24に出力する。
復調処理部24は、プリアンブル検出処理部20から入力されたプリアンブルの位置に基づいて航法データDE1-B(t)に対する復調処理を行い、復調結果(航法データDE1-B(t)のデータ部内のデータ)を測位演算部26及び衛星選択部28に出力する。なお、復調処理部24は、衛星ID番号やパリティの生成多項式情報等のチェックデータを用いて、前記データ部の情報がうまく復調できていることを確認することも可能である。
測位演算部26は、先ず、E1−B信号追尾処理部16及びE1−C信号追尾処理部18からの各追尾情報と、復調処理部24からの復調結果とに基づいて、衛星30からのE1信号の衛星信号送信時刻を求め、衛星信号受信装置10の受信装置時刻情報と、前記衛星信号送信時刻との差から衛星信号受信装置10と衛星30との間の擬似距離を算出する。次に、測位演算部26は、復調処理部24からの復調結果に基づいて前記擬似距離を補正する。さらに、測位演算部26は、前記衛星信号送信時刻と前記復調結果とに基づいて衛星30の位置(衛星位置)を求め、補正された前記擬似距離と前記衛星位置とに基づいて測位演算を行う。これにより、衛星信号受信装置10の現在位置及び現在時刻が求まる。これらの測位演算結果は、測位データとして外部に出力される。また、測位演算部26は、前記現在位置及び前記現在時刻の情報を衛星選択部28にも出力する。
衛星選択部28は、復調処理部24からの復調結果と測位演算部26からの前記現在位置及び前記現在時刻とに基づいて、各衛星30のうち、前記現在位置において利用可能な複数の衛星30を選択し、選択した衛星30を示す衛星選択情報をE1−B信号追尾処理部16及びE1−C信号追尾処理部18に出力する。
以上説明したように、この実施形態に係る衛星信号受信装置10は、プリアンブル検出処理部20がプリアンブル検出用コードからプリアンブルに対応する仮プリアンブルを検出し、前記プリアンブル検出用コード中の前記仮プリアンブルの位置を航法データDE1-B(t)中の前記プリアンブルの位置として復調処理部24に出力する。これにより、E1信号受信部14にて受信されたE1信号(E1−B信号及びE1−C信号)の信号強度が弱くても、E1−B信号の航法データDE1-B(t)にE1−C信号のセカンダリコードcsE1-C(t)を加算して生成した前記プリアンブル検出用コードから前記仮プリアンブルの位置を検出することで、航法データDE1-B(t)にのみ存在する前記プリアンブルの検出感度が向上する。従って、復調処理部24は、前記プリアンブルの検出位置に基づいて航法データDE1-B(t)を確実に復調することが可能となる。
この場合、航法データDE1-B(t)を含むE1−B信号と、セカンダリコードcsE1-C(t)を含むE1−C信号とは、互いに独立した信号情報であるので、上述した加算処理によってプリアンブルの検出感度を向上させることができる。具体的に、BOC(1、1)により変調されたE1−B信号に対するプリアンブルの検出感度は、従来のC/Aコードをそのまま適用したE1信号に対するプリアンブルの検出感度よりも、3dB程度向上する。
また、プリアンブル検出処理部20は、仮プリアンブル記憶部22に記憶されている仮プリアンブルのパターンと、プリアンブル検出用コードのパターンとを差分法によりマッチング(比較)して、前記プリアンブル検出用コード中の所定位置を当該プリアンブル検出用コード中の前記仮プリアンブルの位置として検出し、検出した前記仮プリアンブルの位置を航法データDE1-B(t)中のプリアンブルの位置として復調処理部24に出力するので、前記プリアンブルの検出と航法データDE1-B(t)の復調とを正確に且つ効率よく行うことが可能となる。
この実施形態では、プリアンブル検出処理部20において、航法データDE1-B(t)に対するセカンダリコードcsE1-C(t)の加算に基づいてプリアンブル検出用コードを生成する場合について説明したが、航法データDE1-B(t)に対するプライマリコードcE1-C(t)の加算に基づいてプリアンブル検出用コードを生成する場合でも、上述したプリアンブルの検出による効果が得られる。
また、この実施形態では、GalileoのE1信号に適用した場合について説明したが、データチャンネルとパイロットチャンネルとを共に衛星から送信することを採用しているL2帯やL5帯等の信号を受信する衛星信号受信装置や、他の衛星測位システムにこの実施形態を適用しても、前記データチャンネル中のプリアンブルの検出感度を確実に向上することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、種々の構成を採り得ることは勿論である。
この実施形態に係る衛星信号受信装置の概略システム構成図である。 衛星においてE1信号の正規化されたベースバンド信号を生成する構成を示すブロック図である。 図1のプリアンブル検出処理部における仮プリアンブルの検出処理の概念的説明図である。 図4Aは、航法データ中のデータ列のタイムチャートであり、図4Bは、セカンダリコードのタイムチャートであり、図4Cは、プリアンブル検出用コード中、仮プリアンブルを示すタイムチャートであり、図4Dは、図4Cのパターンの極性を反転させたタイムチャートである。
符号の説明
10…衛星信号受信装置 12…アンテナ
14…E1信号受信部 16…E1−B信号追尾処理部
18…E1−C信号追尾処理部 20…プリアンブル検出処理部
22…仮プリアンブル記憶部 24…復調処理部
26…測位演算部 28…衛星選択部
30…衛星 32、34、38、42…乗算器
36…XORゲート 40…加算器

Claims (2)

  1. 航法データを含むデータチャンネルと、パイロットチャンネルとの衛星信号を受信する衛星信号受信装置であって、
    前記航法データ中のデータ列の先頭に配置されたプリアンブルを検出するプリアンブル検出処理部と、
    前記プリアンブルの検出に基づいて前記航法データを復調する復調処理部と、
    を有し、
    前記プリアンブル検出処理部は、前記データチャンネルのデータ列と前記パイロットチャンネルのデータ列とを加算してプリアンブル検出用コードを生成し、生成した前記プリアンブル検出用コードから前記プリアンブルに対応する仮プリアンブルを検出し、前記プリアンブル検出用コード中の前記仮プリアンブルの位置を前記データチャンネル中の前記プリアンブルの位置として前記復調処理部に出力することを特徴とする衛星信号受信装置。
  2. 請求項1記載の衛星信号受信装置において、
    前記仮プリアンブルを記憶する仮プリアンブル記憶部をさらに有し、
    前記プリアンブル検出処理部は、前記仮プリアンブル記憶部に記憶されている前記仮プリアンブルのパターンと前記プリアンブル検出用コードのパターンとを比較して、前記プリアンブル検出用コード中の所定位置を当該プリアンブル検出用コード中の前記仮プリアンブルの位置として検出し、検出した前記仮プリアンブルの位置を前記データチャンネル中の前記プリアンブルの位置として前記復調処理部に出力することを特徴とする衛星信号受信装置。
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