JP4971851B2 - 低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法およびコーナー用型部材 - Google Patents

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本発明は、例えば液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)、液体窒素等の低温液化ガスを貯蔵する低温タンク壁面のコーナー部断熱施工法に関する。詳しくは、地盤上に構築の基礎版の上部に荷重支持部、底部保冷層及び緩衝材を介して支持されたタンク内槽とこのタンク内槽の外周に前記基礎版に一体に連ねて形成されたPC側壁との内外二重壁構造の低温タンクの底部で、前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部に三角形状の緩衝用断熱層を施工する低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法に関するものである。
この種の内外二重壁構造の低温タンクのうち、対地垂直姿勢にあるPC側壁の内面のほぼ全域に、硬質ウレタンフォーム(以下、PUFと記載するものを含む)とこのPUFの表面を覆うガラスメッシュ等の表面補強材とからなる断熱層を施工する手段として、硬質ウレタンの吹付け発泡によるPUFの形成、このPUF表面への接着剤の塗布、その接着剤塗布面への表面補強材の接着被覆、等々の膨大な工数及び費用を要する旧来の人為作業に代えて、専用の施工装置を用いて自動的、効率的に、かつ、作業環境よく、さらに、PUFと表面補強材が一体成型された仕上がりのよい断熱層を施工可能とした技術が従来既に開発され実用化の段階にある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3656011号公報
上記特許文献1に示された従来の断熱施工法に用いられる専用の施工装置は、その大きさや形態からみて、前記したような狭隘な底部コーナー部の断熱施工に用いることができない。そのため、底部コーナー部の断熱施工に際しては、図5に示すように、三角形状に加工されたPUF成型品31を用いる施工法が採用されている。
詳述すると、図5(a)に示すように、底部コーナー部を形成する荷重支持部(これは一般的にコンクリートブロックから構成される。)32の外面32aと地盤上に構築のコンクリート製基礎版33の上面33aを研掃したのち、手塗りローラ等を用いてプライマーを塗布する。次に、図5(b)に示すように、前記両面32a,33aに接着剤34を塗布したのち、図5(c)に示すように、底部コーナー部に前記三角形状のPUF成型品31を貼付け固定する。しかる後、図5(d)に示すように、前記PUF成型品31の斜表面31aに接着剤35を塗布し、続いて、図5(e)に示すように、ガラスメッシュ等の表面補強材36を前記PUF成型品31の斜表面31aに貼付け固定する、といった面倒な手順での人為作業により緩衝用断熱層37を施工する施工法が採用されていた。
しかし、上記したような従来の低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法による場合は、前記PUF成型品31の内面31bを前記荷重支持部32の外面32aと同じ曲率半径の曲線状に加工することが難しい、あるいは、加工できるにしても加工コストが嵩むことから、その内面31bを含め成型品31の全体を直線状に加工したものが使用される。そのため、図6に示すように、施工後の緩衝用断熱層37を形成するPUF成型品31の内面31bと荷重支持部32の外面32aとの間に隙間38が発生し、この隙間38を通しての低温熱衝撃や温度勾配に起因する温度応力によって、断熱層37に有害なひび割れを発生し易く、所期の緩衝性能を十分に発揮させることができないという問題がある。
また、底部コーナー部という狭隘なスペースにおいて上述した手順の人為作業を繰り返す必要があるために、施工効率が非常に悪いだけでなく、多量の接着剤等の使用に伴い作業環境の悪化は避けられない。加えて、施工に用いる総資材数が多いことと人為作業による面倒な手順とが相俟って施工コストの著しい上昇を招きやすいという問題もあった。
本発明は上記のような諸事情に鑑みてなされたもので、施工の単純化、資材の節減及び転用使用により施工効率の向上並びに施工コストの低減、さらには、作業環境の改善を図りつつ、所期の緩衝性能を十分に確保でき、かつ、仕上がりのよいコーナー部断熱層を施工することができる低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法およびこの方法に用いるコーナー用型部材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法は、地盤上に構築された基礎版の上部に荷重支持部、底部保冷層及び緩衝材を介して支持されたタンク内槽とこのタンク内槽の外周に前記基礎版に一体に連ねて形成されたPC側壁との内外二重壁構造の低温タンクの底部で、前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部に、三角形状の硬質ウレタンフォームとその斜表面を補強する表面補強材とからなる緩衝用断熱層を施工する低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法であって、前記荷重支持部の外面に沿うように円弧状に曲げ加工され前記三角形状硬質ウレタンフォームの斜表面を形成する斜板部とこの斜板部の長手方向両端に固定され前記荷重支持部の外面及び前記基礎版の上面に当接する直角二辺を有する両側板部とからなり、かつ、前記斜板部の表面には表面補強材固定手段が設けられ、一方の側板部には硬質ウレタン原液注入口が設けられたコーナー用型部材を準備し、このコーナー用型部材に前記表面補強材を、その両端部が斜板部の外面にはみ出し、このはみ出し両端部が前記表面補強材固定手段に固定保持されるように、かつ、中間部が斜板部の内面に接するように保持させた上、該コーナー用型部材を前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部にセットし、このセット状態で、前記コーナー用型部材における一方の側板部の注入口からコーナー部空間に硬質ウレタン原液を注入し発泡させて前記表面補強材と硬化した硬質ウレタンフォームとを一体に成型し、しかる後、前記表面補強材固定手段による前記表面補強材のはみ出し両端部の固定を解除した上、前記コーナー用型部材を撤去し、続いて、前記表面補強材のはみ出し両端部のうち上方のはみ出し端部を前記荷重支持部の外面に定着することを特徴としている。
上記のような特徴を有する本発明によれば、表面補強材を保持させたコーナー用型部材をコーナー部にセットしてその側板部の注入口から硬質ウレタン原液を注入し発泡させるだけで、所定の三角形状の硬質ウレタンフォームとその斜表面に表面補強材が一体成型された所定領域の緩衝用断熱層を施工することができ、かつ、前記コーナー用型部材は隣接する領域など他の領域の緩衝用断熱層の施工に繰り返し転用使用することができる。したがって、人為作業を伴うものの、PUF成型品を用いる従来の施工法に比べて、施工の単純化が図れるだけでなく、使用資材数の節減及びその資材の転用使用も図れて施工効率の著しい向上並びに施工コストの大幅な低減を達成することができる。さらには、接着剤等の使用を最少限に止めて施工の単純化と相俟って狭隘なスペースでの施工時における作業環境を改善することができる。
しかも、前記コーナー用型部材として、荷重支持部の外面に沿うように円弧状に曲げ加工されたものを使用しているので、緩衝用断熱層の内面と荷重支持部の外面との間に隙間を発生することなく両面を密着させることが可能で、低温熱衝撃や温度勾配に起因する温度応力によって有害なひび割れが発生することを抑制できることと、上述のように、硬質ウレタンフォームに表面補強材が強力に接着されて両者を一体化できることとによって、所期の緩衝性能を確保し、かつ、仕上がりのよい断熱層を確実に形成することができるという効果を奏する。
特に、前記コーナー用型部材として、上記のように、その斜板部の表面に前記表面補強材のはみ出し両端部を固定保持可能な表面補強材固定手段を有するものを使用することによって、コーナー部空間に硬質ウレタン原液を注入発泡して硬化させる際にコーナー用型部材に保持された表面補強材のはみ出し両端部が硬化した硬質ウレタンフォーム内部に巻き込まれてしまい、その結果、コーナー用型部材が撤去できなくなるとか、表面補強材の端部が所定どおり硬質ウレタンフォームの斜表面に被覆されない事態になるといつた不都合の発生を確実に防止することができる。
また、上記のように、前記コーナー用型部材を前記コーナー部にセットしたとき、該コーナー用型部材のセット位置が固定保持されるように前記PC側壁とコーナー用型部材との間には突張り用サポートを介在することが望ましい。この場合は、硬質ウレタンフォームの注入圧や発泡圧などでコーナー用型部材が所定のセット位置から移動することを防いで、隙間の発生などを生じることなく、所定形態の緩衝用断熱層を所定位置に確実に施工することができる。
以下、本発明に係る低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法およびこの方法に用いるコーナー用型部材の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の断熱施工法が実施されるところの低温タンクの底部コーナー部の構成を説明する要部の拡大縦断面図であって、施工対象となる底部コーナー部8は、地盤上に構築されるコンクリート製基礎版1の上部にコンクリートブロックからなる荷重支持部2、底部保冷層3及びコンクリートや合板などからなる緩衝材4を介して支持されたLNG等を貯蔵する低温タンク内槽5とこのタンク内槽5の外周を取り囲むように前記基礎版1に一体に連ねて形成されたPC(プレストレスコンクリート)側壁6との内外二重壁構造の低温タンク7の底部で、前記荷重支持部2の外面2aと前記基礎版1の上面1aとにより形成されている。
そして、前記PC側壁6の対地垂直姿勢にある内面(スチール面)には、昇降自在に構成されたゴンドラ式の専用施工装置(これは、例えば特許文献1等に記載されているとおり周知であるため、その詳細については省略する。)を用いて硬質ウレタンフォーム(PUF)9とこのPUF9の表面を覆い補強する表面補強材の一例となるガラスメッシュ10とが一体成型された断熱層11が先行施工されており、この先行施工された断熱層11の下部で前記した底部コーナー部8に略二等辺三角形状の緩衝用断熱層12{図4(e)参照}を施工するものである。
図2及び図3は、前記底部コーナー部8に略二等辺三角形状の緩衝用断熱層12を施工する際に用いるべく予め製作準備されているコーナー用型部材13の構造を説明する斜視図及び縦断面図である。このコーナー用型部材13は、前記低温タンク7における荷重支持部2の外面2aに沿うように、つまり、荷重支持部2の外径と等しい曲率半径の円弧状に曲げ加工された長方形状の鋼板製斜板部14と、この斜板部14の長手(長辺)方向の両端に溶接等の適宜の方法により固定されて前記荷重支持部2の外面2a及び前記基礎版1の上面1aにそれぞれ当接する直角二辺15a,15aを有する略二等辺三角形状の両側板部15,15とからなり、一方の側板部15の中央部には硬質ウレタン注入口16が設けられている。ちなみに、荷重支持部2の外面2aは、垂直な面であるとともに、基礎版1の上面1aは水平な面であるから、これらの面は互いに直交する関係にある。また、外面2aは、円弧面として形成されている。
また、前記斜板部14の幅(短辺)方向の両側寄り位置にはそれぞれ後述する表面補強材の一例となるガラスメッシュ17のはみ出し両端部を弾性的に挟持固定可能な固定枠片18,18(表面補強材固定手段の一例)が形成されているとともに、斜板部14の幅方向中央部で長手方向の両側位置にはコーナー用型部材13を前記PC側壁6に突張り状に支持させて該コーナー用型部材13を前記底部コーナー部8に位置固定保持する突張り用サポート19{図4(b)参照}の一端嵌合用の凹部20,20が形成されている。凹部20,20の深さは、斜板部14の強度などを考慮して適宜設定することができる。
突張り用サポート19は、金属製あるいは木製の棒部材などを使用することができ、その長さや断面形状、使用個数などは施工態様などを考慮して適宜決めることができる。従って、凹部20の形状なども、それに対応させて決めることができる。
次に、上記のような構造を有するコーナー用型部材13を用いて前記底部コーナー部8に緩衝用断熱層12を現場施工する手順について詳しく列記し説明する。
(1)底部コーナー部8を形成する荷重支持部2の外面2aと地盤上に構築のコンクリート製基礎版1の上面1aを研掃したのち、それら面2a,1aに手塗りローラ等を用いてプライマーを塗布する。
(2)図4(a)に示すように、ガラスメッシュ17をその両端部17a,17aが前記コーナー用型部材13の斜板部14の幅方向両側外部にはみ出され、かつ、中間部17bが斜板部14の内面に接するようにセットするとともに、このガラスメッシュ17のはみ出し両端部17a,17aを斜板部14の表面側に折り返して固定枠片18,18に挟持固定する。
(3)次に、ガラスメッシュ17を上述のようにセットしたコーナー用型部材13を、図4(b)に示すように、その両側板部15,15の直角二辺15a,15aが前記荷重支持部2の外面2a及び前記基礎版1の上面1aにそれぞれ当接するように底部コーナー部8にセットするとともに、このコーナー用型部材13の斜板部14に形成された凹部20,20とPC側壁6との間に亘って突張り用サポート19を介在させることにより、前記コーナー用型部材13を所定のセット位置に固定保持させる。
(4)上記のセット状態で、前記コーナー用型部材13の一方の側板部15に形成された注入口16から図示省略のパイプを介してコーナー部空間に硬質ウレタン原液を注入し発泡させることにより、図4(c)に示すように、コーナー用型部材13の内部に、硬化したPUF21と前記ガラスメッシュ17とが一体に成型された略二等辺三角形状の緩衝用断熱層12を形成する。このとき、コーナー用型部材13の内部からはみ出したPUF部分は除去する。
(5)しかる後、前記コーナー用型部材13の固定枠片18,18によるガラスメッシュ17のはみ出し両端部17a,17aの挟持固定を解除した上、該コーナー用型部材13を底部コーナー部8のセット位置から撤去する。
(6)続いて、図4(d)に示すように、前記荷重支持部2の外面2a及び前記基礎版1の上面1aに接着剤22,22を塗布した上、図4(e)に示すように、前記ガラスメッシュ17の両端部17a,17aを前記両面2a,1aに定着することにより、底部コーナー部8における緩衝用断熱層12の施工が完了する。なお、前記ガラスメッシュ17の両端部17a,17aの定着は仮付けであってもよい。また、前記ガラスメッシュ17の両端部17a,17aの定着は、荷重支持部2の外面2aに対してのみでもよい。
上記した(1)〜(6)の手順によって底部コーナー部8に緩衝用断熱層12を施工する本発明の施工法によれば、ガラスメッシュ17を保持させたコーナー用型部材13をコーナー部8にセットしてその側板部15の注入口16から硬質ウレタン原液を注入し発泡させるだけで、所定の三角形状のPUF21とその斜表面にガラスメッシュ17が一体成型された所定領域の緩衝用断熱層12を施工することが可能である。従って、PUF成型品を用いる従来の施工法に比べて、施工の単純化が図れるだけでなく、使用資材数の節減及びその主たる資材であるコーナー用型部材13の転用使用により施工効率の著しい向上並びに施工コストの大幅な低減を図ることができる。さらには、接着剤等の使用が最少限ですみ、施工の単純化と相俟って狭隘なスペースでの施工時における作業環境を改善することができる。
加えて、前記コーナー用型部材13が、荷重支持部2の外面2aに沿うように円弧状に曲げ加工されたものであるから、形成された緩衝用断熱層12の内面と荷重支持部2の外面2aとの間に隙間が発生せず両面を密着させることが可能で、低温熱衝撃や温度勾配に起因する温度応力によって有害なひび割れの発生を抑制できる。この点とあわせて上述のように、PUF21にガラスメッシュ17を強力に接着して両者を一体化できることとによって、所期どおりの緩衝性能を確保し、かつ、仕上がりのよい断熱層12を確実に形成することができる。
なお、上記したコーナー部8の緩衝用断熱層12の施工後においては、この緩衝用断熱層12とゴンドラ式の専用施工装置を用いてPC側壁6の対地垂直姿勢にある内面(スチール面)に先行形成されている断熱層11との間に亘る未断熱領域に対して、図1の仮想線で示すように、硬質ウレタンの吹付け発泡によるPUF23の形成及びそのPUF23表面へのガラスメッシュ24の接着被覆により前記両断熱層12,11の繋ぎ断熱層25が形成され、これによって、内外二重壁構造の低温タンク7の壁面全域に亘る断熱層の施工を完成する。
<別実施形態>
両側板部15の形状は、三角形状であればよく、必ずしも二等辺三角形でなくてもよい。
ガラスメッシュ17のはみ出し両端部17aを固定可能な固定手段については、種々の変形例が考えられる。例えば、図3に示すように、斜板部14に細長いスリット穴を形成して、そこに両端部17aを差し込んで固定することができる。例えば、両端部17aを斜板部14の表面に弾性的に押さえつけるようなクリップ部材や板バネ部材を設けることができる。また、テープのようなものを用いて固定してもよい。
本発明の断熱施工法が実施されるところの低温タンクの底部コーナー部の構成を説明する要部の拡大縦断面図である。 本発明の断熱施工法に用いるコーナー用型部材の構造を説明する斜視図である。 同上コーナー用型部材の縦断面図である。 (a)〜(e)は低温タンクの底部コーナー部に緩衝用断熱層を現場施工する手順を説明する概略側面図である。 (a)〜(e)は従来の低温タンクの底部コーナー部への緩衝用断熱層の施工法における施工手順を説明する概略側面図である。 従来の施工法により生じる問題点を説明する要部の概略平面図である。
符号の説明
1 コンクリート製基礎版
1a 基礎版の上面
2 荷重支持部
2a 荷重支持部の外面
3 底部保冷層
4 緩衝材
5 タンク内槽
6 PC側壁
7 低温タンク
8 底部コーナー部
12 緩衝用断熱層
13 コーナー用型部材
14 斜板部
15,15 両側板部
15a,15a 直角二辺
16 硬質ウレタン原液注入口
17 ガラスメッシュ(表面補強材の一例)
18 固定枠片
19 突張り用サポート
20 凹部
21 PUF(硬質ウレタンフォーム)

Claims (3)

  1. 地盤上に構築された基礎版の上部に荷重支持部、底部保冷層及び緩衝材を介して支持されたタンク内槽とこのタンク内槽の外周に前記基礎版に一体に連ねて形成されたプレストレスコンクリート(PC)側壁との内外二重壁構造の低温タンクの底部で、前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部に、三角形状の硬質ウレタンフォームとその斜表面を補強する表面補強材とからなる緩衝用断熱層を施工する低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法であって、
    前記荷重支持部の外面に沿うように円弧状に曲げ加工され前記三角形状硬質ウレタンフォームの斜表面を形成する斜板部とこの斜板部の長手方向両端に固定され前記荷重支持部の外面及び前記基礎版の上面に当接する直角二辺を有する両側板部とからなり、かつ、前記斜板部の表面には表面補強材固定手段が設けられ、一方の側板部には硬質ウレタン原液注入口が設けられたコーナー用型部材を準備し、
    このコーナー用型部材に前記表面補強材を、その両端部が斜板部の外面にはみ出し、このはみ出し両端部が前記表面補強材固定手段に固定保持されるように、かつ、中間部が斜板部の内面に接するように保持させた上、該コーナー用型部材を前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部にセットし、
    このセット状態で、前記コーナー用型部材における一方の側板部の注入口からコーナー部空間に硬質ウレタン原液を注入し発泡させて前記表面補強材と硬化した硬質ウレタンフォームとを一体に成型し、
    しかる後、前記表面補強材固定手段による前記表面補強材のはみ出し両端部の固定を解除した上、前記コーナー用型部材を撤去し、続いて、前記表面補強材のはみ出し両端部のうち上方のはみ出し端部を前記荷重支持部の外面に定着することを特徴とする低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法。
  2. 前記コーナー用型部材を前記コーナー部にセットしたとき、該コーナー用型部材のセット位置が固定保持されるように前記PC側壁とコーナー用型部材との間には突張り用サポートを介在する請求項1に記載の低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法。
  3. 地盤上に構築された基礎版の上部に荷重支持部、底部保冷層及び緩衝材を介して支持されたタンク内槽とこのタンク内槽の外周に前記基礎版に一体に連ねて形成されたプレストレスコンクリート(PC)側壁との内外二重壁構造の低温タンクの底部で、前記荷重支持部の外面と前記基礎版の上面とにより形成されるコーナー部に、三角形状の硬質ウレタンフォームとその斜表面を補強する表面補強材とからなる緩衝用断熱層を施工する低温タンク壁面の底部コーナー部断熱施工法に用いられるコーナー用型部材であって、
    前記荷重支持部の外面に沿うように円弧状に曲げ加工され前記三角形状硬質ウレタンフォームの斜表面を形成する斜板部と、この斜板部の長手方向両端に固定され前記荷重支持部の外面及び前記基礎版の上面に当接する直角二辺を有する両側板部とからなり、かつ、前記斜板部の表面には前記表面補強材のはみ出し両端部を固定保持可能な表面補強材固定手段が設けられ、一方の側板部には硬質ウレタン原液注入口が設けられたコーナー用型部材。
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