JP4971849B2 - 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム - Google Patents

撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム Download PDF

Info

Publication number
JP4971849B2
JP4971849B2 JP2007076837A JP2007076837A JP4971849B2 JP 4971849 B2 JP4971849 B2 JP 4971849B2 JP 2007076837 A JP2007076837 A JP 2007076837A JP 2007076837 A JP2007076837 A JP 2007076837A JP 4971849 B2 JP4971849 B2 JP 4971849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
control right
camera
operation terminal
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007076837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008236646A5 (ja
JP2008236646A (ja
Inventor
隆佳 野口
明日可 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007076837A priority Critical patent/JP4971849B2/ja
Publication of JP2008236646A publication Critical patent/JP2008236646A/ja
Publication of JP2008236646A5 publication Critical patent/JP2008236646A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4971849B2 publication Critical patent/JP4971849B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、操作端末からネットワーク上の撮影装置を遠隔操作可能なネットワーク撮影システム等に関し、特に操作端末に付与する遠隔操作に係る制御権を管理する技術に関する。
従来、監視カメラシステムのような遠隔地からカメラを制御することが可能な遠隔カメラ制御システムにおいては、複数のカメラを1人の利用者が制御することが一般的であった。このような遠隔カメラ制御システムにおいては、カメラの台数に比べて利用者の数が少なく、複数の利用者が同時に1台のカメラの制御を希望する場面はなかった。
近年では、インターネット或いはLAN等のネットワークを介してカメラの撮影した画像を遠隔地の多地点で複数の利用者が観察することができると共に、遠隔地の利用者がカメラを遠隔制御することができる遠隔カメラ制御システムが多数提案されている。具体的には、インターネット上のWWWサーバを介して、操作端末とカメラとを接続して、カメラで撮影したリアルタイム映像を操作端末に配信すると共に、カメラのパン・チルト角度及びズーム倍率の遠隔制御を利用者に許容するようにしたもの等である。
このような、多地点の利用者に映像配信可能であると共に、カメラに対する遠隔制御も許容するような遠隔カメラ制御システムにおいては、不特定多数の利用者がカメラの撮影した映像を観察し、そのうちの何れかの利用者がカメラを操作することができる。そのため、多人数の利用者が同時に1台のカメラの制御を要求する場合があり、このような場合、カメラを操作するための権利である制御権を何れの利用者に付与するかを取り決める制御技術が必要となる。
例えば特許文献1には、予め設定された時間分のカメラに対する制御権を特定の利用者に付与し、同時間帯に制御権を要求した他の利用者に対しては希望した順番で待たせるようにした方法が開示されている。
また、特許文献2には、利用者毎にサービス要求レベルを静的に設定して、その要求レベルに応じて制御権を付与するようにした方法が開示されている。
特開2004−194217号公報 特許第3441901号 特開平07−220090号公報 特許第3561490号
しかしながら、従来の制御権の付与方法では、適切な利用者にカメラの制御権を付与しているとは言い難い。即ち、制御権を必要としている利用者は、カメラが現在何を撮影しているかによって動的に変化する場合があり、そのような場合、従来の制御権の付与方法では、適切な利用者に制御権を付与することが難しい場合があった。
具体的には、従来の制御権の付与方法においては、利用者が制御権を要求した場合、基本的に制御権が付与されるのを順番待ちすることになる。
このような状況においては、現在カメラが撮影している被写体と関係の深い、換言すれば、その被写体を最も見たい利用者が他の利用者と同様に順番待ちしている場合があり、即座に制御権を取得することができないときがある。また、逆に現在カメラが撮影している被写体と関係の薄い利用者が、被写体と関係の深い利用者に先んじて制御権を取得するときもある。このような状況を鑑みると、被写体を最も見たいと思われる、真にカメラの制御権を望む利用者に制御権を付与することが適切な制御権の付与方法と考えられる。例えば、子供を遠隔地において監視するような状況においては、現在カメラが撮影している撮影範囲に或る子供がいた場合、この子供の両親が他の子供の両親やその他の利用者に先んじてカメラの制御権を取得するべきである。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な利用者に制御権を付与することが可能なネットワーク撮影システム等を提供することを目的とする。
本発明の撮影装置の制御権の管理方法は、撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付ける撮影装置の制御権の管理方法であって、保持手段が、被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持工程と、付与手段が、撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の撮影装置は、撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付ける撮影装置であって、被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手段と、撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明のログラムは、撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付けるコンピュータに、被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手順と、撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手順と、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のネットワーク撮影システムは、撮影装置と、前記撮影装置からネットワークを介して受信した撮影画像を表示すると共に制御権の取得に応じて前記撮影装置を操作可能な操作端末とを有するネットワーク撮影システムであって、被写体と操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手段と、撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な利用者に制御権を付与することが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク撮影システムを説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成を示す図である。当該ネットワーク撮影システムは、複数の映像受信者がカメラ制御クライアント120−1〜120−N(操作端末)を用いて、ネットワーク110を介してネットワークカメラ100(撮影装置)にアクセスすることで映像を受信する構成になっている。なお、図1において、カメラ制御クライアント120−1〜120−N(以下、単に、カメラ制御クライアント120と称する場合もある)を3台のみ図示しているが、実際には複数台(N台、N≧2)あるものとして、以降の説明を続ける。
ネットワークカメラ100は、駆動部101、撮像部102、制御部103、通信部104、ユーザ認証部105、制御権管理部106、映像受信者優先度制御部107、被写体位置特定部108、及び映像受信者と被写体の関連情報保持部109(以下、関連情報保持部109とする)を有する。
制御部103は、駆動部101を制御する。制御部103によって制御された駆動部101は、撮像部102のパン、チルト角度、及びズーム倍率等の変更を行う。撮像部102は、駆動部101によって向けられた方向の映像を撮影し、撮影した映像を通信部104を用いてネットワーク110上に配信する。
ユーザ認証部105は、カメラ制御クライアント120を用いてアクセスしている映像受信者の認証を行う。
制御権管理部106は、ユーザ認証部105によって認証された映像受信者がネットワークカメラ100を操作するための制御権を要求した場合に、後述の優先度を基に制御権を付与する映像受信者のカメラ制御クライアント120を特定する。
映像受信者優先度制御部107は、関連情報保持部109に保持している関連情報と、被写体位置特定部108で特定した被写体の位置情報とを基に、映像受信者に対する優先度を決定する。詳細は後述するが、制御権管理部106は、この優先度に応じて制御権の付与に関する取り扱いを変化させる。なお、本発明でいう関連情報保持手段に対応する関連情報保持部109には、予め被写体と映像受信側との関連情報が保持されており、この関連情報は外部より予め入力される。
なお、被写体位置特定部108で被写体の位置を特定する手段としては、特許文献3或いは特許文献4に記載の技術を用いることができる。特許文献3の技術は、ネットワークカメラに写った画像自体を解析することで、被写体をリアルタイムに認識し特定する方法である。特許文献4に記載の技術は、各種位置検出メディア(無線或いは赤外線を発するタグ等)を被写体に持たせることで、カメラ画像を利用せずにリアルタイムに位置を検出する方法である。
カメラ制御クライアント120−1、120−2〜120−N(N台、N≧2)は、それぞれ通信部121、表示部122、制御部123、及び入力部124を有する。これらカメラ制御クライアント120−1、120−2〜120−Nは、パーソナルコンピュータで構成される。
通信部121は、ネットワークカメラ100から送信された映像を受信する。制御部123は、通信部121で受信した映像を表示部122に表示させる。
入力部124は、映像受信者からのユーザ名(ID(識別情報))、撮影したい被写体情報、制御権の取得要求、及び制御情報を入力する。これらの情報は、制御部123を介して通信部121からネットワークカメラ100に送信される。
ここで、映像受信者がネットワークカメラ100を用いて撮影したい被写体を特定する方法として、予め被写体とIDとを関連付けしておく方法が考えられる。この方法では、映像受信者がネットワークカメラ100やWEBサーバ等に、予め該当被写体に関連付けられたIDでアクセスした場合に、自動的にそのIDに関連付けられた被写体が特定されるようにしておく。
以上のように構成された本実施の形態に係るネットワーク撮影システムにおいて、ネットワークカメラ100は、複数のカメラ制御クライアント120に対して撮影している映像をリアルタイムに配信することが可能である。また、複数のカメラ制御クライアント120からの制御要求を同時に受け付けることが可能である。
また、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムでは、複数の映像受信者が同時に当該システムにアクセスしてネットワークカメラ100を制御しようとした場合に、映像受信者に付与する制御権の取得時間を、優先度が高いほど長くするようにする。具体的には、映像受信者に関連付けられている被写体が過去1時間の間に写っている時間が短く、かつ現在ネットワークカメラの撮影可能範囲にいる場合に優先度を上げて、それによって制御権の取得できる取得時間を長時間とするようにする。以下、その詳細について説明する。
図2は、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムにおける動作フローを示すフローチャートである。なお、本動作フローにおいては、IDが"bbbbb"である映像受信者がネットワークカメラ100にアクセスしたものとして、以降の説明をする。
まずステップS200において、カメラ制御クライアント120の入力部124は、映像受信者に関連付けられたIDとパスワード(PW)を入力する。ここでは、IDとして"bbbbb"、PWとして"yyyyy"を入力したものとする。
次にステップS201において、カメラ制御クライアント120の通信部121は、ステップS200で入力されたID及びPWをネットワーク110を介してネットワークカメラ100に送信する。送信されたID及びPWは、ネットワークカメラ100の通信部104が受信する。
次にステップS202及びステップS203において、ネットワークカメラ100のユーザ認証部105は、通信部104で受信したIDとPWの正当性を、関連情報保持部109が保持するテーブル301(図3)を用いて判定する。ここで、もし入力されたIDとPWとの組がテーブル301に登録されていなければ処理を終了する。入力されたIDとPWが登録されており正当であれば、ステップS204へ進み、ネットワークカメラ100の撮影している映像をカメラ制御クライアント120に配信する。
次にステップS205において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、入力部124で入力された制御権の要求としてのID"bbbbb"と制御権要求フラグとを、通信部121、ネットワーク110及び通信部104を介して受信する。
次にステップS206において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、制御権を要求した映像受信者のIDを、内部に保持する制御権要求者キュー401(図4)に追加する。ここで、ID"bbbbb"は、制御権要求者キュー401において、ID"aaaaa"の次に追加される。
次にステップS207において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、制御権が現在割り当てられている映像受信者から制御権が返却されたこと確認して、次に登録されている映像受信者に制御権を割り当てられるかどうかを判定する。いま、制御権要求者キュー401には、ID"aaaaa"の映像受信者が1番に入っているため、この映像受信者が次に制御権を獲得する。ID"aaaaa"の映像受信者から制御権が返却されると、ステップS207において、ID"bbbbb"の映像受信者に制御権の割り当てが可能と判断され、ステップS208へ進む。
ステップS208において、ネットワークカメラ100の映像受信者優先度制御部107は、関連情報保持部109が保持するテーブル301を基に、ID"bbbbb"に関連する被写体が"乙"であることを特定する。更には、過去60分でカメラに写っていた時間が15分という情報を取得する。なお、この処理は、本発明でいう特定手段の処理に対応する。
次にステップS209において、ネットワークカメラ100の被写体位置特定部108は、被写体"乙"の現在の位置を被写体位置特定部108で特定する。本説明では、被写体"乙"がネットワークカメラ100の撮影可能範囲にいたものとする。なお、この処理は、本発明でいう被写体認識手段の処理に対応する。
次にステップS210において、ネットワークカメラ100の映像受信者優先度制御部107は、ステップS208で取得した15分という情報と、ステップS209で取得した被写体"乙"が撮影可能範囲にいたという情報とから優先度を計算する。この優先度の計算は図5に示す優先度計算式501により計算される。なお、この処理は、本発明でいう優先度設定手段の処理に対応する。
次にS211において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、ステップS210で計算した優先度と内部に保持する制御権取得時間対応表601(図6)とから制御権の取得時間(譲渡時間)を計算する。優先度は、1+(60−15×0.1)=5.5となるため、制御権管理部106は、制御権取得時間対応表601から制御権の取得時間を6分と決定する。
次にステップS212において、ネットワークカメラ100の制御部103は、ステップS211で決定した6分間の取得時間という属性を有する制御権を、ID"bbbbb"の映像受信者のカメラ制御クライアント120に付与する。そして、ID"bbbbb"の映像受信者は、操作端末であるカメラ制御クライアント120を用いてネットワークカメラ100を操作可能となる。なお、ステップS211及びS212の処理は、本発明でいう、優先度に基づいて操作端末に制御権を付与する付与手段の処理に対応する。
次にステップS213において、ネットワークカメラ100の制御部103は、入力部124から入力された制御情報を基に、駆動部101を駆動させる。
最後にステップS214において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、制御権の取得時間を計測して、取得時間の経過を確認後、制御権を付与されたカメラ制御クライアント120に対して制御終了情報を送信する。即ち、この例では、6分を計測した後に、ID"bbbbb"の映像受信者のカメラ制御クライアント120に制御終了情報を送信する。そして、次の制御権を待っている映像受信者に制御権を譲渡できるようにする。
以上、本実施形態では、映像受信者に関連した被写体がネットワークカメラ100の撮影可能範囲におり、かつ該被写体がこれまでに撮影された時間が短いほど、該被写体に関連付けられた映像受信者に対する制御権の付与に係る優先度を高くするようにした。更に優先度に応じて、制御権の取得時間を変更して、制御権を映像受信者に付与するようにした。これにより、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な利用者に制御権を付与することが可能となる。具体的には、ネットワークカメラ100の撮影可能範囲に関連付けられた被写体がいる映像受信者、換言すれば、制御権を必要とする適切な映像受信者に制御権を優位的に付与することが可能となる。更には、優先度を決定する基準を所定時間内において被写体が撮影された時間として、該時間が短いほど、制御権の取得時間を長くするように変化させることで、真に制御権を必要とする映像受信者に、より優位的に制御権を付与することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成は、第1の実施の形態と同様のため説明は省略する。第2の実施の形態と第1の実施の形態との違いは、映像受信者優先度制御部107での優先度の決定アルゴリズム、制御権管理部106での制御権の割り当てアルゴリズム及び制御権の割り当て時間の決定アルゴリズムである。
具体的には、複数の映像受信者が同時に本システムにアクセスしてカメラを制御しようとした場合の優先度の決定アルゴリズムを、映像受信者に関連する被写体が、カメラの撮影可能範囲におり、かつカメラに対する距離が近いほど優先度が上げるようにした。また、第1の実施の形態のように優先度によって制御権を取得できる時間を長くするのではなく、制御権を他の優先度の低い映像受信者よりも優先的に(早く)取得できるようにした。以下、詳細を説明する。
図7は、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムにおける動作フローを示すフローチャートである。なお、本動作フローにおいては、IDが"bbbbb"である映像受信者がネットワークカメラ100にアクセスしたものとして、以降の説明をする。
ステップS700において、カメラ制御クライアント120の入力部124は、映像受信者に関連付けられたIDとパスワード(PW)を入力する。ここでは、IDとして、"bbbbb"、PWとして"yyyyyが"入力されたものとする。
次にステップS701において、カメラ制御クライアント120の通信部121は、ステップS700で入力されたID及びPWをネットワーク110を介してネットワークカメラ100に送信する。送信されたID及びPWは、ネットワークカメラ100の通信部104が受信する。
次にステップS702及びステップS703において、ネットワークカメラ100のユーザ認証部105は、通信部104で受信したIDとPWの正当性を、関連情報保持部109が保持するテーブル801(図8)を用いて判定する。ここで、もし入力されたIDとPWとの組がテーブル801に登録されていなければ処理を終了する。入力されたIDとPWが登録されており正当であれば、ステップS704へ進み、ネットワークカメラ100の撮影している映像をカメラ制御クライアント120に配信する。
次にステップS705において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、入力部124で入力された制御権の要求としてのID"bbbbb"と制御権要求フラグとを、通信部121、ネットワーク110及び通信部104を介して受信する。
次にステップS706において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、制御権を要求した映像受信者のIDを制御権要求者キュー901(図9)に追加する。ここで、ID"bbbbb"は、ID"ccccc"の次に追加されたとする。
次にステップS707において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、現在制御権が付与されている他の映像受信者から制御権が返却されたかどうかを判定する。ここで、他の映像受信者から制御権が返却されたことを確認すると、ステップS708に進む。
ステップS708において、ネットワークカメラ100の映像受信者優先度制御部107は、制御権要求者キュー901にある全てのIDそれぞれに関連付けられている被写体を、関連情報保持部109のテーブル801から取得する。更に、取得した全ての被写体のカメラからの位置情報(カメラからの距離)を被写体位置特定部108から取得し、関連情報保持部109のテーブル801を更新させる。なお、この処理は、本発明でいう特定手段及び被写体認識手段の処理に対応する。
ステップ709において、ネットワークカメラ100の映像受信者優先度制御部107は、ステップS708で更新したテーブル801のカメラからの距離の情報を基に、それぞれのIDに対応するカメラ制御クライアント120の優先度を計算する。この優先度は、図10に示す優先度計算式1001により計算される。なお、この処理は、本発明でいう優先度設定手段の処理に対応する。
関連情報保持部109のテーブル801に記述されているカメラからの距離をステップS708で更新された後のものとした場合、ID"aaaaa"の優先度は、1+(20−5)/2=8.5となる。また、ID"bbbbb"の優先度は、1+(20−3)/=9.5となる。また、ID"ccccc"の優先度は、被写体"丙"がカメラの側にいない(カメラの撮影可能範囲外にいる)ことからカメラからの距離がないため、1となる。
次にステップS710において、ネットワークカメラ100の映像受信者優先度制御部107は、ステップS709で計算した優先度を基に、制御権要求者キュー901のそれぞれのIDを並べ替える。この例では、制御権要求者キュー901において、1番がID"bbbbb"、2番がID"aaaaa"、3番がID"ccccc"となる。
次にステップS711において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、制御権要求者キュー901の先頭に、ID"bbbbb"がいるかどうかを判定する。本フローは、ID"bbbbb"の映像受信者に対しての動作フローの例であるため、ID"bbbbb"に制御権は付与されてステップS712に進む。ID"bbbbb"が先頭にいない場合にはステップS707に戻り、もう一度制御権の返却を確認するところから処理を繰り返す。なお、この処理は、ID"bbbbb"の映像受信者に対しての動作フローであるため設けたが、カメラ制御クライアント120全てを対象としたフローである場合は、省略してよい。
次にステップS712において、ネットワークカメラ100の制御部103は、ID"bbbbb"の映像受信者が使用しているカメラ制御クライアント120に制御権を譲渡する。なお、本実施の形態では、優先度によらず制御権の取得時間は一定の時間とする。なお、ステップS710〜S712の処理は、本発明でいう、優先度に基づいて操作端末の制御権を付与する付与手段の処理に対応する。
次にステップS713において、ネットワークカメラ100の制御部103は、入力部124からの制御情報をネットワークカメラ100を介して受信して、該制御情報を使って駆動部101を駆動させる。
次にステップS714において、ネットワークカメラ100の制御権管理部106は、一定時間たった後、制御権を付与されているカメラ制御クライアント120に対して制御終了情報を送信して処理を終了する。そして、次の制御権を要求している映像受信者に制御権を付与するようにする。
以上、本実施形態では、映像受信者に関連した被写体がネットワークカメラ100の撮影可能範囲におり、かつ該被写体のネットワークカメラ100からの距離が近いほど、該被写体に関連する映像受信者に対する制御権の付与に係る優先度を高くするようにした。更に、優先度が最も高い映像受信者に対して、制御権を優先的に付与するようにした。これにより、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な利用者に制御権を付与することが可能となる。具体的には、ネットワークカメラ100の撮影可能範囲に関連付けられた被写体がいる映像受信者、換言すれば、制御権を必要とする適切な映像受信者に制御権を優先的に付与することが可能となる。ここで、優先度をネットワークカメラ100からの距離が近いほど高くするように変化させることで、真に制御権を必要とする映像受信者に、より優先的に制御権を付与することができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態に係るネットワーク撮影システムを説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成を示す図である。
ネットワーク1100は、3台のカメラ制御クライアント1120(操作端末)、3台の望遠カメラ1130(撮影装置)、広角カメラ1140(広角撮影装置)、及びカメラ群制御サーバ1150を接続する。なお、本実施の形態において、カメラ制御クライアントを1120−1〜1120−3の3台、望遠カメラを1130−1〜1130−3の3台としたが、2台以上の複数であればよい。また、広角カメラ1140は、1台としているが複数であっても構わない。なお、以降の説明において、カメラ制御クライアントを1120−1〜1120−3を単にカメラ制御クライアント120と、望遠カメラを1130−1〜1130−3を単に望遠カメラ1130とも称する。
複数のカメラ制御クライアント1120は、通信部1121、制御部1122、表示部1123、及び入力部1124をそれぞれ有する。
通信部1121は、望遠カメラ1130からネットワーク1100を介して送信された画像を受信する。制御部1122は、通信部1121が受信した画像を表示部1123に表示させる。
また、通信部1121は、入力部1124において映像受信者によって入力されたユーザ名(ID(識別情報))、パスワード、カメラ選択情報、制御権の取得要求、及びカメラの制御情報を、ネットワーク1100を介して望遠カメラ1130に送信する。
なお、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムでは、複数の利用者がそれぞれ異なるカメラ制御クライアント1120を用いて、ネットワーク1100経由で望遠カメラ1130にアクセスして、望遠カメラ1130からの画像を受信する構成となっている。
複数の望遠カメラ1130は、通信部1131、制御部1132、駆動部1133、撮像部1134、撮像範囲内の被写体情報保持部1135(以下、被写体情報保持部1135とする)、ユーザ認証部1136、制御権管理部1137、映像受信者優先度制御部1138、及び映像受信者と被写体の関連情報保持部1139(以下、関連情報保持部1139とする)を有する。
通信部1131は、カメラ制御クライアント1120からネットワーク1100を介して送信された望遠カメラ1130に対する制御情報を受信する。
制御部1132は、通信部1131が受信した制御情報を解読して、その内容に従い駆動部1133に撮像部1134のパン、チルト角度、及びズーム倍率の変更をさせる。撮像部1134は、駆動部1133によって向けられた方向の画像を撮像し、その画像を制御部1132を介して通信部1131に送信する。通信部1131は、受け取った画像を、ネットワーク1100を介してそれぞれのカメラ制御クライアント1120に送信する。
また、通信部1131は、複数のカメラ制御クライアント1120に対して撮像している画像をリアルタイムに配信することが可能であると共に、複数のカメラ制御クライアント1120からの制御要求を同時に受け付けることが可能である。
ユーザ認証部1136は、カメラ制御クライアント1120によって望遠カメラ1130にアクセスしている映像受信者の認証を行う。
制御権管理部1137は、ユーザ認証部1136によって認証された映像受信者が望遠カメラ1130を操作するための制御権の取得を試みた際に、映像受信者優先度制御部1138に優先度の算出を依頼する。
映像受信者優先度制御部1138は、制御権管理部1137から制御権の取得を試みている映像受信者の情報を取得し、また関連情報保持部1139から映像受信者に関連付けられている被写体の情報を取得する。更に、被写体情報保持部1135に基づき、映像受信者に関連付けられた被写体が撮像範囲内に存在するか否かを確認し、その結果を用いて制御権の付与に係る優先度を算出する。
広角カメラ1140は、通信部1141及び撮像部1142を有する。通信部1141は、撮像部1142によって撮像された画像を、ネットワーク1100を介してカメラ群制御サーバ1150に送信する。広角カメラ1140は、望遠カメラ1130の全ての撮像可能範囲を全て含んだ範囲を撮影範囲とする。
カメラ群制御サーバ1150は、通信部1151、制御部1152、撮像範囲情報保持部1153、被写体認識部1154、被写体情報作成部1155、及び撮像履歴登録部1156を有する。
通信部1151は、広角カメラ1140からネットワーク1100を介して送信された広角カメラ画像を受信する。制御部1152は、通信部1151が受信した広角カメラ画像を解読して、被写体認識部1154により被写体を認識させる。
被写体認識部1154で被写体を特定する手段としては、特許文献3或いは特許文献4に記載の技術を用いることができる。特許文献3の技術は、ネットワークカメラに写った画像自体を解析することで、被写体をリアルタイムに認識し特定する方法である。特許文献4に記載の技術は、リアルタイムに各種位置検出メディア(無線或いは赤外線を発するタグ等)を被写体に持たせることで、カメラ画像を利用せずに位置を検出する方法である。
被写体情報作成部1155は、撮像範囲情報保持部1153に保持されている望遠カメラ撮像範囲情報を用いて、被写体認識部1154によって認識された被写体が各望遠カメラ1130の撮像範囲に含まれる位置において認識できるかどうかを判断する。被写体情報作成部1155が、被写体を望遠カメラ1130の撮像範囲に含まれる位置において認識できた場合は、いずれかの望遠カメラ1130の撮像範囲に被写体が含まれることを示す情報を作成する。そして、被写体情報作成部1155は、作成した情報を、通信部1151によりネットワーク1100を介して望遠カメラ1130に送信する。また、同時に被写体情報作成部1155は、作成した情報を、撮像履歴登録部1156に保持しておく。
以上のようなネットワーク撮影システムでは、複数の映像受信者が同時に本システムにアクセスして望遠カメラ1130を制御しようとした場合に、映像受信者に関連する被写体が該望遠カメラ1130の撮像範囲内におり、かつ該被写体が占める広角カメラ1140の撮像範囲における面積が大きいほど、制御権の付与に係る優先度を高めるようにする。以下、その詳細について説明する。
以下、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムの動作に関する説明を図12から図21を用いて説明する。
図12は、本実施の形態に係る広角カメラ1140及び望遠カメラ1130の撮像範囲の一例を示す図である。
図12において、撮像範囲1201は、広角カメラ1140により撮像されたカメラ画像の全景を表している。矩形の点線で示された撮像範囲1202〜1204は、広角カメラ1140の撮像範囲1201に存在する全ての望遠カメラ1130の撮像範囲である。図12に示すように、広角カメラ1140の撮像範囲1201のエリア内には、全3台の望遠カメラ1130が存在する構成となっていることがわかる。
図13は、図11で例示したカメラ構成において、カメラ群制御サーバ1150の撮像範囲情報保持部1153が保持する情報の一例を示したものである。図13における、行1301〜1303には、それぞれ望遠カメラ1130のカメラIDとそれに対応する撮像範囲情報が示されており、エリア内に存在する望遠カメラ1130の数だけ存在する。
図14は、本実施の形態に係る望遠カメラ1130の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1401において、本実施の形態に係るネットワーク撮影システムが起動されると、それと同時に望遠カメラ1130による制御が開始される。
ステップS1402において、望遠カメラ1130は、以降のステップS1403〜S1409の処理を本システムが作動している間繰り返す。
ステップS1403において、望遠カメラ1130は、通信部1131を用いて、カメラ群制御サーバ1150から送信される望遠カメラ1130の撮像範囲に含まれる被写体の情報を取得し、その結果を、被写体情報保持部1135に保持する。本処理を実施するにあたり、カメラ群制御サーバ1150が実行する処理の詳細については、図15を用いて後ほど説明する。
次にステップS1404において、望遠カメラ1130は、通信部1131を用いて、カメラ制御クライアント1120から望遠カメラ1130に対する新たなアクセスがあるか否かを判定する。ここで、アクセスありと判定された場合には、ステップS1405の処理に進み、そうでないならばステップS1406の処理に進む。
ステップS1405において、望遠カメラ1130は、ユーザ認証部1136、制御権管理部1137、映像受信者優先度制御部1138、及び関連情報保持部1139を用いて、ステップS1404で受けたアクセスに対するユーザ認証と制御権の算出を行う。本処理の詳細については、図16を用いて後ほど説明する。
次にステップS1406において、望遠カメラ1130は、制御権管理部1137を用いて、制御権を要求した望遠カメラ1130の制御権を既に取得中の映像受信者が存在するか否かを判定する。ここで、制御権取得中の映像受信者が存在すると判定した場合にはステップS1410の処理に進み、そうでないならばステップS1407の処理に進む。
ステップS1407において、望遠カメラ1130は、制御権管理部1137に保持される制御権要求者キューに制御権の要求者情報が存在するか否かを判定する。ここで、もし制御権の要求者情報が存在すると判定された場合にはステップS1408に進む。そうでないならばステップS1409の処理に進む。
ステップS1408において、望遠カメラ1130は、制御権管理部1137に保持される制御権要求者キューの先頭に登録されている制御権要求者に対し、新たに制御権を付与する。その際、カメラ制御クライアント1120に与えられる制御権に対する取得時間は、ユーザ認証と制御権の算出処理(ステップS1405)によって予め算出された、制御権要求者キューに登録されている制御権の取得時間を利用する。なお、この処理は、本発明でいう、優先度に基づいて操作端末に制御権を付与する付与手段の処理に対応する。
ステップS1409においては、望遠カメラ1130は、撮像部1134によって撮像した画像を、通信部1131を用いて、該望遠カメラ1130にアクセス中の全てのカメラ制御クライアント1120に対しネットワーク1100を介して送信する。
また、ステップS1410において、望遠カメラ1130は、撮像部1134によって撮像された画像を、通信部1131を用いて、該望遠カメラ1130にアクセス中の全てのカメラ制御クライアント1120に対しネットワーク110を介して送信する。さらに、これと同時に制御権を取得しているカメラ制御クライアント1120より送信されるカメラ制御情報を通信部1131にて受信し、これを制御部1132で解読し、駆動部1133に撮像部1134のパン、チルト角度、及びズーム倍率の変更をさせる。
図15は、本実施の形態に係るカメラ群制御サーバ1150の処理の流れを示すフローチャートであり、上述した望遠カメラ1130が望遠カメラ1130の撮像範囲に含まれる被写体の情報を取得する処理(ステップS1403)に対応する処理である。
ステップS1501において、カメラ群制御サーバ1150は、広角カメラ1140が撮像した広角カメラ画像を、通信部1151を用いてネットワーク1100を介して取得する。
次にステップS1502において、カメラ群制御サーバ1150は、ステップS1501で取得した広角カメラ画像において被写体認識部1154を用いて被写体を認識して、その認識した被写体情報を作成し、被写体情報作成部1155に蓄積する。図16は、この処理において被写体認識部1154によって作成及び蓄積されるデータの一例である。図中、行1601〜1603はそれぞれ認識された被写体情報であり、広角カメラ画像内のどの場所で認識されたかの撮像位置情報と、被写体の大きさを表す撮像面積情報を持つ。ここでは、図16に例示する、行1601〜1603に示される被写体が認識されたとして、以降の説明を続ける。
次にステップS1503において、カメラ群制御サーバ1150は、以降のステップS1504〜S1508までの処理を、ステップS1502で認識された認識済の被写体数だけ繰り返す。図16の例では、認識済の被写体数は3体であるため、繰り返し数は3となる。
ステップS1504において、カメラ群制御サーバ1150は、被写体情報作成部1155に蓄積されている認識済の被写体情報より、1つの被写体情報を取り出し、これを認識済被写体Aとする。図16の例では、行1601に示された被写体"甲"が抜き出されたとして、以降の説明を続ける。
次にステップS1505において、カメラ群制御サーバ1150は、以下のステップS1506〜S1508までの処理を、撮像範囲情報保持部1153に撮像範囲が登録されている望遠カメラ1130の数だけ繰り返す。図13に示されるように、登録されている望遠カメラ1130の数は3台であるため、繰り返し数は3である。
ステップS1506において、カメラ群制御サーバ1150は、撮像範囲情報保持部1153に蓄積されている望遠カメラ情報より1つの望遠カメラ情報を取り出し、これを望遠カメラXとする。図13の例では、行1301に示された望遠カメラ"cam_01"が抜き出されたとして、以降の説明を続ける。
次にステップS1507において、カメラ群制御サーバ1150は、認識済被写体Aの撮像位置が望遠カメラXの撮像範囲に含まれるか否かを被写体情報作成部1155を用いて判定する。ここで、撮像範囲に含まれると判定された場合にはステップS1508の処理に進み、そうでないならばステップS1505からの処理を繰り返す。
図13及び図16の例では、認識済被写体Aが"甲"、望遠カメラXが"cam_01"であり、被写体"甲"の撮像位置が"cam_01"の撮像範囲に含まれるため、ステップS1508の処理に進む。
ステップS1508において、カメラ群制御サーバ1150は、認識済被写体Aの情報を、通信部1151を用いて望遠カメラXに送信する。図13及び図16の例では、認識済被写体である"甲"の情報が、望遠カメラ"cam_01"に送信される。以上の処理は、本発明でいう被写体情報取得手段の処理に対応する。
図17は、本実施の形態に係る望遠カメラ1130の映像受信者の認証と制御権の算出処理の詳細を主として示すフローチャートであり、これは図14に示したステップS1405の処理に対応する。
ステップS1701において、カメラ制御クライアント1120は、その入力部1124において映像受信者によって入力された映像受信者のID及びPWを、通信部1121及びネットワーク1100を介して望遠カメラ1130に送信する。ここで、カメラ制御クライアント1120の入力部1124によって入力されたIDとして"aaaaa"、PWとして"xxxxx"が入力されたとして、以降の説明を続ける。
ステップS1702において、望遠カメラ1130は、通信部1131を用いて、ステップS1701で送信されたID及びPWの情報を受信する。
ステップS1703において、望遠カメラ1130は、ユーザ認証部1136を用いて、ステップS1702で受信したID及びPWが正当なものであるかの判定を行う。ここで、もし正当なものであると判定された場合にはステップS1704に進む。そうでないならば処理を終了し、ユーザの認証と制御権の算出を終え、図14に示すステップS1406に進む。
ステップS1704において、望遠カメラ1130は、撮像部1134によって撮像された画像を、通信部1131を用いてネットワーク1100経由でアクセスしたカメラ制御クライアント1120に送信する。この処理は、カメラ制御クライアント1120からカメラの切り替え要求が発せられるまで、即ち、望遠カメラ1130が撮像する画像の閲覧を映像受信者が終えるまで続けられる。
ステップS1705において、望遠カメラ1130は、映像受信者がカメラ制御クライアント1120の入力部1124を用いて望遠カメラ1130の制御権の取得要求を入力した場合に、その情報を通信部1121及びネットワーク1100を介して受信する。
ステップS1706において、望遠カメラ1130は、映像受信者優先度制御部1138により、関連情報保持部1139に予め蓄積されている関連情報を参照して、ステップS1705において制御権を要求した映像受信者に関連付けられた被写体Aを特定する。ここで、関連情報保持部1139には、図18に示す情報が蓄積されているとして、以降の説明を続ける。図18の例において、制御権の取得要求を送信した映像受信者が"aaaaa"である場合、行1801が参照され、映像受信者に関連付けられている被写体Aが被写体"甲"であると特定される。なお、この処理は、本発明でいう特定手段の処理に対応する。
なお、図18に示した被写体とIDを関連付けた情報に関しては、第1及び第2の実施の形態と同様の方法で事前に蓄積したものとする。なお、この蓄積された情報は、本発明でいう関連情報保持手段が保持する関連情報に相当する。
次にステップS1707において、望遠カメラ1130は、ステップS1706で特定した被写体Aが、図15に示したステップS1508において送信された被写体情報保持部1135に蓄積されている認識済の被写体の情報と一致するか否かを映像受信者優先度制御部1138によって判定する。ここで、もし一致すると判定された場合にはステップS1708に進み、そうでないならばステップS1709に進む。ここでは、被写体Aである"甲"が、図16に示す通りにカメラ群制御サーバ1150によって認識され、なおかつ被写体情報保持部1135に蓄積されているとして説明を続ける。従ってこの場合、被写体Aと被写体情報保持部1135に蓄積された認識済の被写体の情報とが一致すると判定され、ステップS1708に進む。なお、この処理は、本発明でいう被写体認識手段の処理に対応する。
ステップS1708において、望遠カメラ1130は、映像受信者優先度制御部1138によって制御権の優先度を算出する。図19に示す優先度計算式1901の例では、図16より甲の撮像面積は「5」であったため、ID"aaaaa"の映像受信者の制御権の付与に係る優先度は、1+5×0.1=1.5と算出される。
一方、ステップS1709においては、望遠カメラ1130は、映像受信者優先度制御部1138によって、映像受信者に関連付けられた被写体が望遠カメラ1130の撮像範囲内に存在しなかったものに対して、制御権の付与に係る優先度を最低の1に設定する。なお、ステップS1708及びS1709の処理は、本発明でいう優先度設定手段の処理に対応する。
ステップS1710において、望遠カメラ1130は、ステップS1708及びステップS1709によって算出された制御権の付与に係る優先度に基づいて、制御権管理部1137が保持する制御権要求者キューに対して該映像受信者の情報を登録する。ここで登録される情報は、映像受信者のIDと、それに対応する制御権の取得時間である。図20に、制御権管理部1137が保持する優先度と制御権の取得時間との対応を示したテーブル2001を示す。図示されるように制御権の取得優先度が1.5である場合、映像受信者の制御権取得時間は60(sec)である。これを基に、望遠カメラ1130は、制御権管理部1137が保持する図21に示す制御権要求者キュー2101に、映像受信者の情報であるID"aaaaa"と、算出された制御権取得時間である60(sec)を登録する。
以上、本実施形態では、映像受信者に関連した被写体がいずれかの望遠カメラ1130の撮影可能範囲におり、かつ該被写体の撮像面積が大きいほど、該被写体に関連する映像受信者に対する制御権の付与に係る優先度を高くするようにした。更に、優先度が最も高い映像受信者に対して、制御権を優先的に付与し、更に優先度が高いほど制御権の取得時間を長くするようにした。これにより、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な利用者に制御権を付与することが可能となる。具体的には、望遠カメラ1130の撮影可能範囲に関連付けられた被写体がいる映像受信者、換言すれば、制御権を必要とする適切な映像受信者に制御権を優先的更には優位的に付与することが可能となる。また、優先度を撮像面積に応じて変化させることで、真に制御権を必要とする映像受信者に、より優先的又は優位的に制御権を付与することができる。
また、被写体の特定を広角カメラ画像を基に行うことで、各望遠カメラ1130で現在捉えていないものの撮像範囲に存在する被写体についても、優先度算出の際に考慮することができるため、応用範囲が幅広いといえる。
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態に係るネットワーク撮影システムを図22及び図23を用いて説明する。本実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成は、第3の実施の形態と同様である。また、ネットワーク撮影システムを構成する各要素における動作手順の流れも略同様である。第4の実施の形態と第3の実施の形態における違いは、図15に示したステップS1502における被写体情報作成部1155が望遠カメラ1130に送信する被写体の情報の種類と、図17に示したステップS1708における制御権の優先度の算出方法とにある。以下、図22及び図23を用いて詳細を説明する。
図22は、本実施の形態において、被写体認識部1154が作成及び蓄積する被写体の情報を示す図である。
図22おいて、行2201〜2203は、それぞれ認識された被写体の情報を表している。ここで、各被写体の撮像時間情報は、撮像履歴登録部1156に保持されている過去の被写体認識情報を利用して、例えば過去60秒間に撮像された時間の総和をとることで得られる。例えば、行2201に示されるように、被写体"甲"は、過去60秒間のうち30秒間だけ撮像されたことが分かる。被写体情報作成部1155は、被写体認識部1154が作成した被写体の情報を基に、該被写体がどの望遠カメラ1130の撮像範囲内に含まれるかどうかを判定してから、望遠カメラ1130に被写体の情報を送信する。
図23は、本実施の形態において、映像受信者優先度制御部1138によって実施される制御権の優先度の算出方法のうち、撮像時間を用いた優先度算出式を示す図である。例えば図22に示した被写体"甲"に関連付けられたID"aaaaa"の映像受信者が制御権の取得を試みた場合、該映像受信者の優先度は、1+30×0.01=1.3と算出される。
これら図22に示したような被写体の情報及び図23に示した優先度の計算式を用いて、図17のステップS1710において制御権の取得時間が算出された後、制御権管理部1137は、制御権要求者キュー2101に対して該映像受信者の情報を登録する。上記の例では、制御権の取得優先度が1.3であり、映像受信者の制御権取得時間は45(sec)である。そのため、制御権管理部1137が保持する制御権要求者キューには映像受信者情報であるID"aaaaa"と、算出された制御権取得時間である45(sec)が登録される。
以上、本実施形態では、映像受信者に関連した被写体がいずれかの望遠カメラ1130の撮影可能範囲におり、かつ該被写体がこれまでに撮影された時間が長いほど、該被写体に関連する映像受信者に対する制御権の付与に係る優先度を高くするようにした。更に、優先度が最も高い映像受信者に対して、制御権を優先的に付与し、更に優先度が高いほど制御権の取得時間を長くするようにした。これにより、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な映像受信者に制御権を付与することが可能となる。具体的には、望遠カメラ1130の撮影可能範囲に関連付けられた被写体がいる映像受信者、換言すれば、制御権を必要とする適切な映像受信者に制御権を優先的更には優位的に付与することが可能となる。また、優先度を所定時間内の撮像時間に応じて変化させることで、真に制御権を必要とする映像受信者に、より優先的又は優位的に制御権を付与することができる。
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態に係るネットワーク撮影システムを図24及び図25を用いて説明する。本実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成は、第3の実施の形態と同様である。また、ネットワーク撮影システムを構成する各要素における動作手順の流れも略同様である。第5の実施の形態と第3の実施の形態における違いの一つは、図15に示したステップS1502における被写体情報作成部1155が望遠カメラ1130に送信する被写体の情報の種類である。また、もう一つは、ステップS1507における望遠カメラ1130に被写体の情報を送信する処理を、所定の判定基準を基に送信するか否かを決定する点である。以下、図24及び図25を用いて詳細を説明する。
図24は、広角カメラ1140と望遠カメラ1130の撮像範囲を示すしており、その撮像範囲内のある特定の被写体に注目したことを説明するための図である。
図24において、2401は、特定の被写体Aが広角カメラ1140の広角カメラ画像にて現在撮像された位置を表す。また、2402は、被写体Aが例えば10秒後に撮像されることが予測される位置を表す。この予測される位置については、例えば被写体が等速に動くことを仮定して、撮像履歴登録部1156に保持されている過去の被写体認識情報の差分を用いて容易に算出することが可能である。この例で注目すべきは、現在より10秒後に、被写体Aが2403で示す撮像範囲を持つ望遠カメラ1130の撮像範囲に入るということである。このような場合、現在被写体が撮像されている望遠カメラ1130の画像だけでなく、将来撮像されることが予想される望遠カメラ1130についても、制御権の付与に係る優先度を高めることが望ましい。なお、ここで説明した予測の手順は、本発明でいう予測手段の処理に対応する。
図25は、本実施の形態において、被写体認識部1154が作成及び蓄積する被写体情報を示す図である。図示のように、図24に示した10秒後の各被写体の予想撮像位置情報を付加されていることがわかる。
ここで、図15において示したステップS1507にて、各望遠カメラ1130に被写体情報を送るか否かを判定するにあたり、図25に示したように将来の各被写体の予想撮像位置情報(予測情報)を含めて判定を行うようにする。これにより、各望遠カメラ1130に送信される被写体情報には、将来撮像されることが想定される被写体の情報も含まれるようにすることができる。
以上のように、広角カメラ1140を用いて被写体の動き情報を考慮することにより、所定の時間後の被写体の移動先を撮像範囲に持つ望遠カメラ1130においても、被写体に関連付けられた映像受信者に対する優先度を高くするようにすることができる。これにより、動的に変化するカメラの撮影状況に応じて、適切な映像受信者に制御権を付与することが可能となる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、この発明を逸脱しない範囲内において種種変形応用可能である。例えば第1の実施の形態の構成と第2の実施の形態の構成を組み合わせもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク撮影システムにおける動作フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラが有する映像受信者と被写体との関連情報保持部が保持するテーブルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラが有する制御権管理部が保持する制御権要求者キューを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラが優先度を算出する際に用いる優先度計算式を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラが有する制御権管理部が保持する制御権取得時間対応表を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク撮影システムにおける動作フローを説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワークカメラが有する映像受信者と被写体との関連情報保持部が保持するテーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワークカメラが有する制御権管理部が保持する制御権要求者キューを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワークカメラが優先度を算出する際に用いる優先度計算式を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るネットワーク撮影システムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る広角カメラ及び望遠カメラの撮像範囲の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るカメラ群制御サーバが有する撮像範囲情報保持部が保持する情報の一例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るカメラ群制御サーバの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るカメラ群制御サーバが有する被写体認識部によって作成及び蓄積されるデータの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラによる映像受信者の認証と制御権の算出処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラが有する関連情報保持部が蓄積する情報を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラが優先度を算出する際に用いる優先度計算式を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラの制御権管理部が保持する優先度と制御権の取得時間との対応を示したテーブルを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る望遠カメラの制御権管理部が保持する制御権要求者キューを示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るカメラ群制御サーバが有する被写体認識部が作成及び蓄積する被写体の情報を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る望遠カメラが優先度を算出する際に用いる優先度計算式を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る広角カメラと望遠カメラの撮像範囲の一例において、ある特定の被写体に注目したことを説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態に係るカメラ制御群制御サーバが有する被写体認識部が作成及び蓄積する被写体情報を示す図である。
符号の説明
100 ネットワークカメラ
101 駆動部
102 撮像部
103 制御部
104 通信部
105 ユーザ認証部
106 制御権管理部
107 映像受信者優先度制御部
108 被写体位置特定部
109 映像受信者と被写体の関連情報保持部
110 ネットワーク
120−1、120−2、・・・120−N カメラ制御クライアント
121 通信部
122 表示部
123 制御部
124 入力部
1100 ネットワーク
1120−1、1120−2、1120−3 カメラ制御クライアント
1121 通信部
1122 制御部
1123 表示部
1124 入力部
1130−1、1130−2、1130−3 望遠カメラ
1131 通信部
1132 制御部
1133 駆動部
1134 撮像部
1135 撮像範囲内の被写体情報保持部
1136 ユーザ認証部
1137 制御権管理部
1138 映像受信者優先度制御部
1139 映像受信者と被写体の関連情報保持部
1140 広角カメラ
1141 通信部
1142 撮像部
1150 カメラ群制御サーバ
1151 通信部
1152 制御部
1153 撮像範囲情報保持部
1154 被写体認識部
1155 被写体情報作成部
1156 撮像履歴登録部

Claims (12)

  1. 撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付ける撮影装置の制御権の管理方法であって、
    保持手段が、被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持工程と、
    付与手段が、撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与工程と、
    を有することを特徴とする管理方法。
  2. 前記付与工程では、過去の所定時間内の撮影画像に第1の時間含まれていた被写体と関連付けられた操作端末に制御権を第2の時間付与し、前記過去の所定時間内の撮影画像に前記第1の時間よりも短い第の時間含まれていた被写体と関連付けられた操作端末に制御権を前記第2の時間よりも長い第4の時間付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  3. 前記付与工程では、撮影画像に含まれる第1の被写体と第2の被写体のうち、前記撮影装置からの距離が第2の被写体より遠い第1の被写体と関連付けられた第1の操作端末に制御権を付与する前に、第2の被写体と関連付けられた第2の操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  4. 判定手段が、前記制御権を要求した操作端末に関連付けられた被写体を撮影可能であるか否かを、前記撮影装置の撮影範囲よりも広い広角撮影装置による広角撮影画像に基づいて判定する判定工程を有し、
    前記付与工程では、前記撮影装置が撮影可能でないと前記判定工程により判定された第1の被写体に関連付けられた第1の操作端末に制御権を付与する前に、前記撮影装置が撮影可能であると前記判定工程により判定された第2の被写体に関連付けられた第2の操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  5. 取得手段が、前記撮影装置の撮影範囲よりも広い広角撮影装置の広角撮影画像における被写体の面積を取得する取得工程を有し、
    前記付与工程では、前記撮影装置が撮影可能で前記広角撮影画像における面積が第1の面積である第1の被写体に関連付けられた第1の操作端末に制御権を付与する前に、前記撮影装置が撮影可能で前記広角撮影画像における面積が前記第1の面積よりも大きい第2の面積である第2の被写体に関連付けられた第2の操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  6. 取得手段が、前記撮影装置の撮影範囲よりも広い広角撮影装置による被写体ごとの撮影時間を取得する取得工程を有し、
    前記付与工程では、過去の所定時間内に前記広角撮影装置により第1の時間撮影された被写体と関連付けられた操作端末に制御権を付与する前に、前記過去の所定時間内に前記広角撮影装置により前記第1の時間よりも長い第2の時間撮影された被写体と関連付けられた操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  7. 判定手段が、前記撮影装置の撮影範囲よりも広い広角撮影装置による広角撮影画像に基づいて、所定時間後に被写体が前記撮影装置の撮影範囲に入るか否かを判定する判定工程を有し、
    前記付与工程では、前記所定時間後に前記撮影装置の撮影範囲に入らないと前記判定工程により判定された第1の被写体に関連付けられた第1の操作端末に制御権を付与する前に、前記所定時間後に前記撮影装置の撮影範囲に入ると前記判定手段により判定された第2の被写体に関連付けられた第2の操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
  8. 撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付ける撮影装置であって、
    被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手段と、
    撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手段と、
    を有することを特徴とする撮影装置。
  9. 前記付与手段は、過去の所定時間内の撮影画像に第1の時間含まれていた被写体と関連付けられた操作端末に制御権を第2の時間付与し、前記過去の所定時間内の撮影画像に前記第1の時間より短い第3の時間含まれていた被写体と関連付けられた操作端末に制御権を前記第2の時間より長い第4の時間付与することを特徴とする請求項8に記載の撮影装置。
  10. 前記付与手段は、撮影画像に含まれる第1の被写体と第2の被写体のうち、前記撮影装置からの距離が第2の被写体より遠い第1被写体と関連付けられた第1の操作端末に制御権を付与する前に、第2の被写体と関連付けられた第2の操作端末に制御権を付与することを特徴とする請求項8に記載の撮影装置。
  11. 撮影画像をネットワークを介して操作端末に送信すると共に、制御権が付与された操作端末による操作を受け付けるコンピュータに、
    被写体と当該被写体を特定した操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手順と、
    撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手順と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 撮影装置と、前記撮影装置からネットワークを介して受信した撮影画像を表示すると共に制御権の取得に応じて前記撮影装置を操作可能な操作端末とを有するネットワーク撮影システムであって、
    被写体と操作端末の識別情報との関連情報を保持する保持手段と、
    撮影画像に含まれる被写体と前記関連情報により関連付けられた操作端末に制御権を付与する付与手段と、
    を有することを特徴とするネットワーク撮影システム。
JP2007076837A 2007-03-23 2007-03-23 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム Expired - Fee Related JP4971849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007076837A JP4971849B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007076837A JP4971849B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008236646A JP2008236646A (ja) 2008-10-02
JP2008236646A5 JP2008236646A5 (ja) 2010-04-15
JP4971849B2 true JP4971849B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39908834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007076837A Expired - Fee Related JP4971849B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4971849B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012186535A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Nikon Corp 電子機器及びグループ化方法
JP2013013063A (ja) * 2011-06-03 2013-01-17 Panasonic Corp 撮像装置及び撮像システム
JP5891061B2 (ja) 2012-02-15 2016-03-22 株式会社日立製作所 映像監視装置、監視システム、監視システム構築方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3441901B2 (ja) * 1996-11-29 2003-09-02 キヤノン株式会社 サーバ及びクライアント及び制御方法及び記憶媒体
JP2004040221A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Minolta Co Ltd 画像配信システム
JP3880495B2 (ja) * 2002-09-25 2007-02-14 キヤノン株式会社 撮像装置の制御方法及び画像配信装置
JP3747908B2 (ja) * 2002-12-13 2006-02-22 ソニー株式会社 カメラ制御システム、カメラサーバ及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008236646A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4819380B2 (ja) 監視システム、撮像設定装置、制御方法、及びプログラム
US8941748B2 (en) Imaging system, imaging apparatus, control method thereof, and storage medium for improving collection efficiency of image data
JP4810420B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、サーバ及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
US7794161B2 (en) Camera control system, camera server, client, control method, and recording medium
JP6531341B2 (ja) 情報処理装置、サーバ、記憶媒体、および制御方法
Kim et al. Mediaq: mobile multimedia management system
JP2015002553A (ja) 情報処理システムおよびその制御方法
US20190132613A1 (en) Systems and associated methods for live broadcasting
JP3667042B2 (ja) カメラ制御システムおよびその制御方法およびカメラクライアント及びカメラクライアントの制御を実行するプログラムを記憶した記憶媒体
JP4878409B2 (ja) 情報制御装置及び情報制御方法及び記憶媒体
TW201640416A (zh) 對象顯示系統、管理裝置、對象顯示方法以及記憶有管理程式之記錄媒體
WO2020111776A1 (en) Electronic device for focus tracking photographing and method thereof
JP4971849B2 (ja) 撮影装置の制御権の管理方法、撮影装置、プログラムおよびネットワーク撮影システム
JP2018093401A (ja) 映像監視装置、映像監視方法および映像監視システム
JP6703284B2 (ja) 画像処理システム、画像処理システムの制御方法、およびプログラム
JP5945966B2 (ja) 携帯端末装置、携帯端末用プログラム、サーバ、及び画像取得システム
JP2020102852A (ja) 画像処理システム、画像処理システムの制御方法、およびプログラム
JP2004221647A (ja) 旅行アルバム作成方法および装置並びにプログラム
JP2019168943A (ja) シェアリング・エコノミー・システム
JP2014042170A (ja) 撮影システム、撮影支援方法、撮影装置及びその制御方法、管理装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP7389955B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2020052822A (ja) 情報処理装置、認証システムおよびそれらの制御方法、プログラム
AU2018414269A1 (en) Information processing apparatus, person search system, place estimation method, and non-transitory computer readable medium storing program
JP2011087214A (ja) 撮影システム、方法及びプログラム
KR101733321B1 (ko) 다중 카메라 환경에서 이벤트 인식을 위한 컴포넌트 기반 통합 실시간 감시 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120406

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4971849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees