JP2004221647A - 旅行アルバム作成方法および装置並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】訪問先において取得した画像データ等の鑑賞用データを用いて旅行用アルバムを作成するに際し、鑑賞用データが取得されなかったことに起因するデータの抜けを防止する。
【解決手段】フォトバンク3のアルバム作成手段35において旅行アルバムを作成する。アルバムテンプレートT0の画像データの付与位置には、旅行中の訪問先に応じた画像データの取得時間が関連付けられている。画像データの入力を受けると、画像データに付与された撮影時間を参照し、付与位置に付与すべき対応画像データがあるか否かを判定する。判定が否定されると予め用意されたデフォルト画像データDS0をその付与位置に付与してアルバムデータALを作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】フォトバンク3のアルバム作成手段35において旅行アルバムを作成する。アルバムテンプレートT0の画像データの付与位置には、旅行中の訪問先に応じた画像データの取得時間が関連付けられている。画像データの入力を受けると、画像データに付与された撮影時間を参照し、付与位置に付与すべき対応画像データがあるか否かを判定する。判定が否定されると予め用意されたデフォルト画像データDS0をその付与位置に付与してアルバムデータALを作成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旅行中に取得した、静止画像や動画像を表す画像データおよび音声データ等の鑑賞用データをレイアウトしたアルバムを作成する旅行アルバム作成方法および装置並びに旅行アルバム作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旅行アルバムを作成する場合には、訪問先で撮影した写真を現像後、地図、イラスト、説明等と組み合わせてプリント出力している。一方、デジタルカメラにより取得したデジタルの画像データ、あるいは銀塩フイルムに記録された画像をスキャナにより読み取ることにより取得したデジタルの画像データを用いてアルバムを作成することも行われている。例えば、タグ情報に撮影時間が記述された画像データと、地図、地図上の座標、到着時間および出発時間により構成されたレイアウトデータベースとを整合させて、レイアウトデータベースから選択されたレイアウト上に、地図および画像データを付与するようにしたシステムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムによれば、写真の取り違える等のミスを無くすとともに、旅行アルバムを簡易に作成することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−126731号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシステムにおいて、画像データを付与すべき付与位置に対応する画像データが存在しない場合がある。例えば、訪問先の天候が悪かったり、基本的に撮影禁止の場所である場合には、その訪問先についての画像データが存在しないこととなる。また、うっかり撮影を忘れてしまった場合にも、その訪問先についての画像データは存在しないこととなる。このような場合においては、作成されたアルバムに画像の抜けが生じてしまい、その結果、アルバムが未完成のままユーザに渡されることとなってしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、旅行アルバムにおける画像等のデータの抜けを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による旅行アルバム作成方法は、訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成方法において、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、
該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、
該判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与することを特徴とするものである。
【0007】
「鑑賞用データ」としては、静止画像または動画像を表す画像データ、撮影時に録音した音声データ等が挙げられる。
【0008】
なお、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与するようにしてもよい。
【0009】
「所定の被写体」とは、例えば人物、特定の建造物、海、山、空等、その付与位置に関連付けられた取得時間において取得されるべき画像に含まれるはずの被写体をいう。
【0010】
また、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記アルバムデータを記録媒体に記録してもよい。
【0011】
「記録媒体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−R、DVD−RMO等、磁気的または光学的に鑑賞用データを記録可能なあらゆる媒体を含む。
【0012】
また、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、前記アルバムデータをプリント出力してもよい。
【0013】
本発明による旅行アルバム作成装置は、訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成装置において、
予め用意された、前記各付与位置に付与するデフォルト鑑賞用データを記憶した記憶手段と、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、該判定が否定された場合には、前記デフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与するアルバム作成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
なお、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記アルバム作成手段を、前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与する手段としてもよい。
【0015】
また、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記アルバムデータを記録媒体に記録する記録媒体記録手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0016】
また、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合に、前記アルバムデータをプリント出力するプリント出力手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0017】
なお、本発明による旅行アルバム作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、アルバムデータを生成するに際し、鑑賞用データを付与する全ての付与位置について、各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された鑑賞用データがあるか否かが判定され、この判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データがその否定された付与位置に付与される。このため、訪問先において天候が悪い、撮影し忘れた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、アルバムの付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された鑑賞用データがない場合であっても、アルバムデータにおける画像の抜けを防止して、完成されたアルバムデータを生成することができる。
【0019】
また、鑑賞用データが画像データである場合において、各付与位置に付与する鑑賞用データが複数ある場合に、各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれる鑑賞用データを各付与位置に付与することにより、所定の被写体を含む画像がレイアウトされたアルバムを得ることができる。
【0020】
また、アルバムデータを記録媒体に記録すれば、アルバムデータの配布が容易となる。
【0021】
また、鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、アルバムデータをプリント出力すれば、従来の銀塩写真フイルムから得られたプリントと同様のアルバムを得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による旅行アルバム作成装置を適用した旅行アルバム作成システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による旅行アルバム作成システムは、インターネット等のネットワーク1に接続されたパソコン等の端末装置を有するラボ2と、同様にネットワーク1に接続され、ネットワーク1経由で送信された画像データS0の保管およびアルバム作成等を行うフォトバンク3との間で、データのやり取りを行うものである。
【0023】
具体的には、旅行会社が主催したツアーに参加したユーザが、ツアー中にデジタルカメラを用いて撮影した画像についてのアルバムを作成すべく、画像データS0が記憶されたメモリカード等のメディアM0をラボ2に渡すことにより、ラボ2に対してアルバム作成の依頼を行い、ラボ2からフォトバンク3に画像データS0をアップロードし、フォトバンク3において画像データS0を用いてアルバムを表すアルバムデータALを作成するようにしたものである。
【0024】
なお、デジタルカメラにおいて取得された画像データS0にはそのタグ情報に撮影時間が記述されている。
【0025】
ここで、メディアM0をラボ2に渡す際には、ユーザが参加しているツアーのツアーコードTCがラボ2に通知される。ラボ2からは画像データS0とともにツアーコードTCを表す情報もフォトバンク3に送信される。
【0026】
なお、フォトバンク3には、後述するようにアルバムの作成を依頼したユーザが自身が有するパソコン等の端末装置4からネットワーク1経由でアクセスすることも可能である。
【0027】
図2はフォトバンク3の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すようにフォトバンク3は、ネットワーク1経由で送信された画像データS0、アルバムデータの作成に必要なアルバムテンプレートT0、および後述するデフォルト画像を表すデフォルト画像データDS0等、種々のデータや情報を保管する大容量ハードディスクやRAIDからなる保管手段31と、種々の表示を行うモニタ32と、キーボードおよびマウスからなる入力手段33と、ネットワーク1に接続されてデータの送受信を行う通信インターフェース34と、送信された画像データS0をアルバムテンプレートT0に付与することによりアルバムデータALを作成するアルバム作成手段35と、アルバムデータALをCD−RやDVD−R等のメディアM1に記録するメディアドライブ36と、アルバムデータALをプリント出力するプリンタ37とがバス39によって接続されて構成されている。
【0028】
アルバム作成手段35は、ラボ2から送信されたツアーコードTCに基づいて、旅行会社が管理する旅行会社データベースサーバ5にアクセスし、旅行会社データベースサーバ5に保管されているツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびツアーコードTCに対応するアルバムテンプレートT0を入手する。なお、ツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0が既に入手されて保管手段31に保管されている場合には、保管手段31に保管されたツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0を使用する。
【0029】
図3はツアースケジュールTSの例を示す図である。図3に示すように、ツアースケジュールTSには、ツアー中の日付およびその日付に対応する日に訪問した場所および訪問時間が含まれている。例えば、6月4日から6月11日までのパリへのツアーにおいて、6月6日は、エッフェル塔に10時、著名な三つ星レストランでの昼食が13時、そしてルーブル美術館に16時、というように、日にちおよび訪問場所への訪問時間が含まれている。
【0030】
図4はアルバムテンプレートT0の例を示す図である。図4に示すように、このアルバムテンプレートT0には、パリへのツアーの6月6日に対応する画像についてアルバムを作成するためのものであり、エッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のそれぞれに対応する対応画像データCS0を挿入する画像挿入領域R1〜R3を有し、各画像挿入領域R1〜R3の側方にはそれぞれエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のガイド文が記載されている。
【0031】
アルバム作成手段35においては、ラボ2から送信された画像データS0のタグ情報に記述された撮影日時に基づいて、ラボ2から送信された画像データS0からエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のそれぞれへの訪問時間に対応する対応画像データCS0を選択し、選択された3つの対応画像データCS0をそれぞれエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館に対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。
【0032】
具体的には、ツアースケジュールに記載の訪問時刻の前後1時間以内に撮影された画像データS0を画像挿入領域R1〜R3に挿入する対応画像データCS0として選択する。
【0033】
なお、画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0が複数ある場合には、例えば撮影時間が最も早い対応画像データCS0を画像挿入領域R1〜R3に挿入すればよい。また、人物が含まれている画像を表す対応画像データCS0や、エッフェル塔のように特定の構造物が含まれている画像を表す対応画像データCS0や、モナリザの微笑みのように特定の絵画を含む画像を表す対応画像データCS0を、画像挿入領域R1〜R3に挿入してもよい。
【0034】
ここで、ツアー中に天候が悪かった、撮影をし損ねた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、ラボ2から送信された画像データS0の中に、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入される撮影時間に撮影された対応画像データCS0がない場合がある。このような場合、アルバム作成手段35は、保管手段31に保管されたデフォルト画像データDS0から、画像挿入領域R1〜R3に挿入する画像データを選択してアルバムデータALを作成する。なお、デフォルト画像データDS0は、アルバムテンプレートT0の各画像挿入領域R1〜R3に挿入するものが、各画像挿入領域R1〜R3に対応付けられて保管手段31に保管されている。
【0035】
このように、ラボ2から送信された画像データS0の中に、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入される撮影時間に撮影された対応画像データCS0がない場合、画像挿入領域R1〜R3に対応付けられたデフォルト画像データDS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入することにより、アルバムデータALにおける画像の欠落を防止することができる。
【0036】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図5は、本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、ツアーの申し込み時において、ツアーに参加するユーザがアルバム作成サービスの存在を知り、旅行代理店にアルバム作成サービスを申し込んだものとする。この場合、ツアーの開始時に、画像データS0を記録したメディアM0を収容するメディアパッケージがユーザに渡され、ユーザはこのメディアパッケージにメディアM0を入れて、ツアー終了時に添乗員にメディアM0を渡すものとする。なお、メディアM0を添乗員に渡す際には、ユーザは、端末装置4からフォトバンク3にアクセスする際に必要なURL、IDおよびパスワードが記録されたフォトバンク会員証が、メディアM0と引き替えにユーザに渡されるものとする。そして、添乗員はユーザから渡されたメディアM0をラボ2に渡してアルバムの作成を依頼するものとする。また、ラボ2からは画像データS0およびアルバム作成依頼のための注文情報がフォトバンク3に送信されているものとする。
【0037】
まず、アルバム作成手段35において、新たなアルバム作成の依頼があったか否かが監視されており(ステップS1)、ステップS1が肯定されると、ツアーコードTCが保管手段31から読み出され(ステップS2)、ツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0が入手される(ステップS3)。そして、アルバムテンプレートT0の全ての画像挿入領域のうちの最初の画像挿入領域について、ラボ2から送信された画像データS0の中に対応する撮影時間がタグ情報に記載された対応画像データCS0があるか否かが判定される(ステップS4)。ステップS4が肯定されると、画像データS0から対応画像データCS0が選択され(ステップS5)、さらに、選択された対応画像データCS0が複数ある否かが判定される(ステップS6)。ステップS6が肯定されると複数の対応画像データCS0から1の対応画像データCS0が選択され(ステップS7)、選択された対応画像データCS0が対応する画像挿入領域に挿入される(ステップS8)。一方、ステップS6が否定されると、ステップS8に進む。
【0038】
また、ステップS4が否定されると、その画像挿入領域に対応するデフォルト画像データDS0が保管手段31から読み出され(ステップS9)、読み出されたデフォルト画像データDS0が対応する画像挿入領域に挿入される(ステップS10)。
【0039】
続いて、全ての画像挿入領域に対応画像データCS0またはデフォルト画像データDS0が挿入されたか否かが判定され(ステップS11)、ステップS11が肯定されると、アルバムデータALが保管手段31に保管され(ステップS12)、処理を終了する。一方、ステップS11が否定されると、次の画像挿入領域に処理の対象が変更され(ステップS13)、ステップS4に戻る。
【0040】
ツアーに参加したユーザは、端末装置4からフォトバンク3にアクセスし、作成されたアルバムデータALを参照することができる。そして、必要があれば、挿入する画像データS0の変更や、説明文の修正等を行い、アルバムの注文を行う。この際、アルバムデータALのメディアM1への記録およびプリント出力のいずれか一方または両方の指示が行われる。これにより、アルバムデータALを記録したメディアM1および/またはアルバムのプリントがユーザに配送される。
【0041】
このように、本実施形態においては、アルバムデータALを生成するに際し、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入する対応画像データCS0がない場合には、予め用意されたデフォルト画像データDS0を対応する付与位置に付与するようにしたため、訪問先において天候が悪い、撮影し忘れた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入すべき対応画像データCS0がない場合であっても、アルバムデータALにより表されるアルバムにおける画像の抜けを防止して、完成されたアルバムデータALを生成することができる。
【0042】
なお、上記実施形態においては、静止画像を表す画像データS0からアルバムデータALを生成しているが、デジタルビデオカメラにより取得した動画像を表す画像データや、デジタルカメラにおいて撮影時に録音した音声を表す音声データを用いてアルバムデータALを生成してもよい。この場合、アルバムデータALをプリント出力できないため、アルバムデータALはメディアM1に記録されてユーザに渡される。また、動画像データの付与位置に関連付けられた取得時間に対応する動画像データがない場合には、デフォルトの動画像データがその付与位置に付与される。
【0043】
また、上記実施形態においては、デジタルカメラにより取得された画像データS0からアルバムデータALを生成しているが、訪問先において撮影を行うことにより画像が記録されたネガフイルムを得、これから画像を読み取ることにより得られた画像データを用いてアルバムデータALを生成してもよい。この場合、ツアーに参加したユーザは、撮影済みのフイルムを添乗員に渡し、添乗員がラボ2に撮影済みのフイルムを渡すことにより、ラボ2においてフイルムの現像および画像の読み取りが行われて、これにより得られた画像データがフォトバンク3に送信され、フォトバンク3においてアルバムデータALが生成されることとなる。
【0044】
また、上記実施形態においては、ツアー終了後にアルバムデータALを生成しているが、例えば最後の搭乗地において画像データS0が記録されたメディアM0や撮影済みのフイルムを回収し、搭乗地にあるラボ2から画像データS0をフォトバンク3に送信し、帰国時にアルバムデータALが記録されたメディアM1やプリント出力されたアルバムをユーザに渡すようにしてもよい。
【0045】
なお、上記実施形態において、ユーザのデジタルカメラの時計が狂っていたり、ユーザが偶然他の場所に行ってしまった場合には、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に、全く関係のない画像が挿入されてしまう。このため、デジタルカメラをGPS衛星からのGPS情報(緯度および経度)を受信する機能を有するものとして画像データS0のタグ情報にGPS情報を記述し、さらにアルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に訪問場所の緯度および経度を関連付けておくことが好ましい。
【0046】
この場合、まず画像データS0の撮影時間を参照して画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0の候補を求め、対応画像データCS0の候補のタグ情報に付与されたGPS情報により表される緯度および経度並びに訪問場所の緯度および経度から対応画像データCS0の候補を撮影した撮影場所と訪問場所との距離を算出し、その距離を所定のしきい値と比較する。そして、算出された距離が所定のしきい値未満の場合には、対応画像データCS0の候補をその訪問場所において撮影したものとみなして、対応画像データCS0の候補を対応画像データCS0として対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。逆に、算出された距離が所定のしきい値よりも大きい場合には、本来の訪問場所から離れた位置において撮影したものとして、対応画像データCS0の候補を画像挿入領域R1〜R3には挿入せず、デフォルト画像データDS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。
【0047】
なお、画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0が複数ある場合には、上記と同様に複数の対応画像データCS0のそれぞれについて撮影場所と訪問場所との距離を算出し、算出された距離が最も小さい1つの対応画像データCS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入してもよい。
【0048】
ここで、しきい値は訪問場所の規模や画像挿入領域R1〜R3に挿入すべき画像の内容に応じて設定する。例えば、サファリパークに関する画像を画像挿入領域R1〜R3に挿入する場合には、しきい値を数キロメートル単位で設定してもよいが、ライオンの檻の前の画像を画像挿入領域R1〜R3に挿入する場合には数メートル単位で設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による旅行アルバム作成システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】フォトバンクの構成を示す概略ブロック図
【図3】スケジュールの例を示す図
【図4】アルバムテンプレートの例を示す図
【図5】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 ラボ
3 フォトバンク
4 端末装置
5 旅行会社データベースサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、旅行中に取得した、静止画像や動画像を表す画像データおよび音声データ等の鑑賞用データをレイアウトしたアルバムを作成する旅行アルバム作成方法および装置並びに旅行アルバム作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旅行アルバムを作成する場合には、訪問先で撮影した写真を現像後、地図、イラスト、説明等と組み合わせてプリント出力している。一方、デジタルカメラにより取得したデジタルの画像データ、あるいは銀塩フイルムに記録された画像をスキャナにより読み取ることにより取得したデジタルの画像データを用いてアルバムを作成することも行われている。例えば、タグ情報に撮影時間が記述された画像データと、地図、地図上の座標、到着時間および出発時間により構成されたレイアウトデータベースとを整合させて、レイアウトデータベースから選択されたレイアウト上に、地図および画像データを付与するようにしたシステムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムによれば、写真の取り違える等のミスを無くすとともに、旅行アルバムを簡易に作成することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−126731号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシステムにおいて、画像データを付与すべき付与位置に対応する画像データが存在しない場合がある。例えば、訪問先の天候が悪かったり、基本的に撮影禁止の場所である場合には、その訪問先についての画像データが存在しないこととなる。また、うっかり撮影を忘れてしまった場合にも、その訪問先についての画像データは存在しないこととなる。このような場合においては、作成されたアルバムに画像の抜けが生じてしまい、その結果、アルバムが未完成のままユーザに渡されることとなってしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、旅行アルバムにおける画像等のデータの抜けを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による旅行アルバム作成方法は、訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成方法において、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、
該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、
該判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与することを特徴とするものである。
【0007】
「鑑賞用データ」としては、静止画像または動画像を表す画像データ、撮影時に録音した音声データ等が挙げられる。
【0008】
なお、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与するようにしてもよい。
【0009】
「所定の被写体」とは、例えば人物、特定の建造物、海、山、空等、その付与位置に関連付けられた取得時間において取得されるべき画像に含まれるはずの被写体をいう。
【0010】
また、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記アルバムデータを記録媒体に記録してもよい。
【0011】
「記録媒体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−R、DVD−RMO等、磁気的または光学的に鑑賞用データを記録可能なあらゆる媒体を含む。
【0012】
また、本発明による旅行アルバム作成方法においては、前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、前記アルバムデータをプリント出力してもよい。
【0013】
本発明による旅行アルバム作成装置は、訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成装置において、
予め用意された、前記各付与位置に付与するデフォルト鑑賞用データを記憶した記憶手段と、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、該判定が否定された場合には、前記デフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与するアルバム作成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
なお、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記アルバム作成手段を、前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与する手段としてもよい。
【0015】
また、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記アルバムデータを記録媒体に記録する記録媒体記録手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0016】
また、本発明による旅行アルバム作成装置においては、前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合に、前記アルバムデータをプリント出力するプリント出力手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0017】
なお、本発明による旅行アルバム作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、アルバムデータを生成するに際し、鑑賞用データを付与する全ての付与位置について、各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された鑑賞用データがあるか否かが判定され、この判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データがその否定された付与位置に付与される。このため、訪問先において天候が悪い、撮影し忘れた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、アルバムの付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された鑑賞用データがない場合であっても、アルバムデータにおける画像の抜けを防止して、完成されたアルバムデータを生成することができる。
【0019】
また、鑑賞用データが画像データである場合において、各付与位置に付与する鑑賞用データが複数ある場合に、各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれる鑑賞用データを各付与位置に付与することにより、所定の被写体を含む画像がレイアウトされたアルバムを得ることができる。
【0020】
また、アルバムデータを記録媒体に記録すれば、アルバムデータの配布が容易となる。
【0021】
また、鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、アルバムデータをプリント出力すれば、従来の銀塩写真フイルムから得られたプリントと同様のアルバムを得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による旅行アルバム作成装置を適用した旅行アルバム作成システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による旅行アルバム作成システムは、インターネット等のネットワーク1に接続されたパソコン等の端末装置を有するラボ2と、同様にネットワーク1に接続され、ネットワーク1経由で送信された画像データS0の保管およびアルバム作成等を行うフォトバンク3との間で、データのやり取りを行うものである。
【0023】
具体的には、旅行会社が主催したツアーに参加したユーザが、ツアー中にデジタルカメラを用いて撮影した画像についてのアルバムを作成すべく、画像データS0が記憶されたメモリカード等のメディアM0をラボ2に渡すことにより、ラボ2に対してアルバム作成の依頼を行い、ラボ2からフォトバンク3に画像データS0をアップロードし、フォトバンク3において画像データS0を用いてアルバムを表すアルバムデータALを作成するようにしたものである。
【0024】
なお、デジタルカメラにおいて取得された画像データS0にはそのタグ情報に撮影時間が記述されている。
【0025】
ここで、メディアM0をラボ2に渡す際には、ユーザが参加しているツアーのツアーコードTCがラボ2に通知される。ラボ2からは画像データS0とともにツアーコードTCを表す情報もフォトバンク3に送信される。
【0026】
なお、フォトバンク3には、後述するようにアルバムの作成を依頼したユーザが自身が有するパソコン等の端末装置4からネットワーク1経由でアクセスすることも可能である。
【0027】
図2はフォトバンク3の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すようにフォトバンク3は、ネットワーク1経由で送信された画像データS0、アルバムデータの作成に必要なアルバムテンプレートT0、および後述するデフォルト画像を表すデフォルト画像データDS0等、種々のデータや情報を保管する大容量ハードディスクやRAIDからなる保管手段31と、種々の表示を行うモニタ32と、キーボードおよびマウスからなる入力手段33と、ネットワーク1に接続されてデータの送受信を行う通信インターフェース34と、送信された画像データS0をアルバムテンプレートT0に付与することによりアルバムデータALを作成するアルバム作成手段35と、アルバムデータALをCD−RやDVD−R等のメディアM1に記録するメディアドライブ36と、アルバムデータALをプリント出力するプリンタ37とがバス39によって接続されて構成されている。
【0028】
アルバム作成手段35は、ラボ2から送信されたツアーコードTCに基づいて、旅行会社が管理する旅行会社データベースサーバ5にアクセスし、旅行会社データベースサーバ5に保管されているツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびツアーコードTCに対応するアルバムテンプレートT0を入手する。なお、ツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0が既に入手されて保管手段31に保管されている場合には、保管手段31に保管されたツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0を使用する。
【0029】
図3はツアースケジュールTSの例を示す図である。図3に示すように、ツアースケジュールTSには、ツアー中の日付およびその日付に対応する日に訪問した場所および訪問時間が含まれている。例えば、6月4日から6月11日までのパリへのツアーにおいて、6月6日は、エッフェル塔に10時、著名な三つ星レストランでの昼食が13時、そしてルーブル美術館に16時、というように、日にちおよび訪問場所への訪問時間が含まれている。
【0030】
図4はアルバムテンプレートT0の例を示す図である。図4に示すように、このアルバムテンプレートT0には、パリへのツアーの6月6日に対応する画像についてアルバムを作成するためのものであり、エッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のそれぞれに対応する対応画像データCS0を挿入する画像挿入領域R1〜R3を有し、各画像挿入領域R1〜R3の側方にはそれぞれエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のガイド文が記載されている。
【0031】
アルバム作成手段35においては、ラボ2から送信された画像データS0のタグ情報に記述された撮影日時に基づいて、ラボ2から送信された画像データS0からエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館のそれぞれへの訪問時間に対応する対応画像データCS0を選択し、選択された3つの対応画像データCS0をそれぞれエッフェル塔、三つ星レストランおよびルーブル美術館に対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。
【0032】
具体的には、ツアースケジュールに記載の訪問時刻の前後1時間以内に撮影された画像データS0を画像挿入領域R1〜R3に挿入する対応画像データCS0として選択する。
【0033】
なお、画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0が複数ある場合には、例えば撮影時間が最も早い対応画像データCS0を画像挿入領域R1〜R3に挿入すればよい。また、人物が含まれている画像を表す対応画像データCS0や、エッフェル塔のように特定の構造物が含まれている画像を表す対応画像データCS0や、モナリザの微笑みのように特定の絵画を含む画像を表す対応画像データCS0を、画像挿入領域R1〜R3に挿入してもよい。
【0034】
ここで、ツアー中に天候が悪かった、撮影をし損ねた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、ラボ2から送信された画像データS0の中に、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入される撮影時間に撮影された対応画像データCS0がない場合がある。このような場合、アルバム作成手段35は、保管手段31に保管されたデフォルト画像データDS0から、画像挿入領域R1〜R3に挿入する画像データを選択してアルバムデータALを作成する。なお、デフォルト画像データDS0は、アルバムテンプレートT0の各画像挿入領域R1〜R3に挿入するものが、各画像挿入領域R1〜R3に対応付けられて保管手段31に保管されている。
【0035】
このように、ラボ2から送信された画像データS0の中に、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入される撮影時間に撮影された対応画像データCS0がない場合、画像挿入領域R1〜R3に対応付けられたデフォルト画像データDS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入することにより、アルバムデータALにおける画像の欠落を防止することができる。
【0036】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図5は、本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、ツアーの申し込み時において、ツアーに参加するユーザがアルバム作成サービスの存在を知り、旅行代理店にアルバム作成サービスを申し込んだものとする。この場合、ツアーの開始時に、画像データS0を記録したメディアM0を収容するメディアパッケージがユーザに渡され、ユーザはこのメディアパッケージにメディアM0を入れて、ツアー終了時に添乗員にメディアM0を渡すものとする。なお、メディアM0を添乗員に渡す際には、ユーザは、端末装置4からフォトバンク3にアクセスする際に必要なURL、IDおよびパスワードが記録されたフォトバンク会員証が、メディアM0と引き替えにユーザに渡されるものとする。そして、添乗員はユーザから渡されたメディアM0をラボ2に渡してアルバムの作成を依頼するものとする。また、ラボ2からは画像データS0およびアルバム作成依頼のための注文情報がフォトバンク3に送信されているものとする。
【0037】
まず、アルバム作成手段35において、新たなアルバム作成の依頼があったか否かが監視されており(ステップS1)、ステップS1が肯定されると、ツアーコードTCが保管手段31から読み出され(ステップS2)、ツアーコードTCに対応するツアースケジュールTSおよびアルバムテンプレートT0が入手される(ステップS3)。そして、アルバムテンプレートT0の全ての画像挿入領域のうちの最初の画像挿入領域について、ラボ2から送信された画像データS0の中に対応する撮影時間がタグ情報に記載された対応画像データCS0があるか否かが判定される(ステップS4)。ステップS4が肯定されると、画像データS0から対応画像データCS0が選択され(ステップS5)、さらに、選択された対応画像データCS0が複数ある否かが判定される(ステップS6)。ステップS6が肯定されると複数の対応画像データCS0から1の対応画像データCS0が選択され(ステップS7)、選択された対応画像データCS0が対応する画像挿入領域に挿入される(ステップS8)。一方、ステップS6が否定されると、ステップS8に進む。
【0038】
また、ステップS4が否定されると、その画像挿入領域に対応するデフォルト画像データDS0が保管手段31から読み出され(ステップS9)、読み出されたデフォルト画像データDS0が対応する画像挿入領域に挿入される(ステップS10)。
【0039】
続いて、全ての画像挿入領域に対応画像データCS0またはデフォルト画像データDS0が挿入されたか否かが判定され(ステップS11)、ステップS11が肯定されると、アルバムデータALが保管手段31に保管され(ステップS12)、処理を終了する。一方、ステップS11が否定されると、次の画像挿入領域に処理の対象が変更され(ステップS13)、ステップS4に戻る。
【0040】
ツアーに参加したユーザは、端末装置4からフォトバンク3にアクセスし、作成されたアルバムデータALを参照することができる。そして、必要があれば、挿入する画像データS0の変更や、説明文の修正等を行い、アルバムの注文を行う。この際、アルバムデータALのメディアM1への記録およびプリント出力のいずれか一方または両方の指示が行われる。これにより、アルバムデータALを記録したメディアM1および/またはアルバムのプリントがユーザに配送される。
【0041】
このように、本実施形態においては、アルバムデータALを生成するに際し、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入する対応画像データCS0がない場合には、予め用意されたデフォルト画像データDS0を対応する付与位置に付与するようにしたため、訪問先において天候が悪い、撮影し忘れた、あるいは撮影が禁止されていた等の理由により、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に挿入すべき対応画像データCS0がない場合であっても、アルバムデータALにより表されるアルバムにおける画像の抜けを防止して、完成されたアルバムデータALを生成することができる。
【0042】
なお、上記実施形態においては、静止画像を表す画像データS0からアルバムデータALを生成しているが、デジタルビデオカメラにより取得した動画像を表す画像データや、デジタルカメラにおいて撮影時に録音した音声を表す音声データを用いてアルバムデータALを生成してもよい。この場合、アルバムデータALをプリント出力できないため、アルバムデータALはメディアM1に記録されてユーザに渡される。また、動画像データの付与位置に関連付けられた取得時間に対応する動画像データがない場合には、デフォルトの動画像データがその付与位置に付与される。
【0043】
また、上記実施形態においては、デジタルカメラにより取得された画像データS0からアルバムデータALを生成しているが、訪問先において撮影を行うことにより画像が記録されたネガフイルムを得、これから画像を読み取ることにより得られた画像データを用いてアルバムデータALを生成してもよい。この場合、ツアーに参加したユーザは、撮影済みのフイルムを添乗員に渡し、添乗員がラボ2に撮影済みのフイルムを渡すことにより、ラボ2においてフイルムの現像および画像の読み取りが行われて、これにより得られた画像データがフォトバンク3に送信され、フォトバンク3においてアルバムデータALが生成されることとなる。
【0044】
また、上記実施形態においては、ツアー終了後にアルバムデータALを生成しているが、例えば最後の搭乗地において画像データS0が記録されたメディアM0や撮影済みのフイルムを回収し、搭乗地にあるラボ2から画像データS0をフォトバンク3に送信し、帰国時にアルバムデータALが記録されたメディアM1やプリント出力されたアルバムをユーザに渡すようにしてもよい。
【0045】
なお、上記実施形態において、ユーザのデジタルカメラの時計が狂っていたり、ユーザが偶然他の場所に行ってしまった場合には、アルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に、全く関係のない画像が挿入されてしまう。このため、デジタルカメラをGPS衛星からのGPS情報(緯度および経度)を受信する機能を有するものとして画像データS0のタグ情報にGPS情報を記述し、さらにアルバムテンプレートT0の画像挿入領域R1〜R3に訪問場所の緯度および経度を関連付けておくことが好ましい。
【0046】
この場合、まず画像データS0の撮影時間を参照して画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0の候補を求め、対応画像データCS0の候補のタグ情報に付与されたGPS情報により表される緯度および経度並びに訪問場所の緯度および経度から対応画像データCS0の候補を撮影した撮影場所と訪問場所との距離を算出し、その距離を所定のしきい値と比較する。そして、算出された距離が所定のしきい値未満の場合には、対応画像データCS0の候補をその訪問場所において撮影したものとみなして、対応画像データCS0の候補を対応画像データCS0として対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。逆に、算出された距離が所定のしきい値よりも大きい場合には、本来の訪問場所から離れた位置において撮影したものとして、対応画像データCS0の候補を画像挿入領域R1〜R3には挿入せず、デフォルト画像データDS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入する。
【0047】
なお、画像挿入領域R1〜R3のそれぞれに対応する対応画像データCS0が複数ある場合には、上記と同様に複数の対応画像データCS0のそれぞれについて撮影場所と訪問場所との距離を算出し、算出された距離が最も小さい1つの対応画像データCS0を対応する画像挿入領域R1〜R3に挿入してもよい。
【0048】
ここで、しきい値は訪問場所の規模や画像挿入領域R1〜R3に挿入すべき画像の内容に応じて設定する。例えば、サファリパークに関する画像を画像挿入領域R1〜R3に挿入する場合には、しきい値を数キロメートル単位で設定してもよいが、ライオンの檻の前の画像を画像挿入領域R1〜R3に挿入する場合には数メートル単位で設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による旅行アルバム作成システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】フォトバンクの構成を示す概略ブロック図
【図3】スケジュールの例を示す図
【図4】アルバムテンプレートの例を示す図
【図5】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 ラボ
3 フォトバンク
4 端末装置
5 旅行会社データベースサーバ
Claims (12)
- 訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成方法において、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、
該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、
該判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与することを特徴とする旅行アルバム作成方法。 - 前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与することを特徴とする請求項1記載の旅行アルバム作成方法。
- 前記アルバムデータを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1または2記載の旅行アルバム作成方法。
- 前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、前記アルバムデータをプリント出力することを特徴とする請求項1または2記載の旅行アルバム作成方法。
- 訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成装置において、
予め用意された、前記各付与位置に付与する少なくとも1つのデフォルト鑑賞用データを記憶した記憶手段と、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定し、該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与し、該判定が否定された場合には、前記デフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与するアルバム作成手段とを備えたことを特徴とする旅行アルバム作成装置。 - 前記アルバム作成手段は、前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与する手段であることを特徴とする請求項5記載の旅行アルバム作成装置。
- 前記アルバムデータを記録媒体に記録する記録媒体記録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6記載の旅行アルバム作成装置。
- 前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合に、前記アルバムデータをプリント出力するプリント出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6記載の旅行アルバム作成装置。
- 訪問先で取得された、取得時間を表す時間情報が付与された少なくとも1つの鑑賞用データを、該鑑賞用データに対応する付与位置を取得時間に関連付けてレイアウトしたアルバムテンプレートに付与してアルバムデータを生成する旅行アルバム作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
全ての前記付与位置について、該各付与位置に関連付けられた取得時間に対応する時間情報が付与された前記鑑賞用データがあるか否かを判定する手順と、
該判定が肯定された場合には、その鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与する手順と、
該判定が否定された場合には、予め用意されたデフォルト鑑賞用データを対応する前記付与位置に付与する手順とを有するプログラム。 - 前記鑑賞用データが画像データである場合において、前記判定が肯定された場合に前記鑑賞用データを前記付与位置に付与する手順は、前記各付与位置に付与する前記鑑賞用データが複数ある場合には、該各付与位置に関連付けられた所定の被写体が含まれた前記鑑賞用データを前記各付与位置に付与する手順である請求項9記載のプログラム。
- 前記アルバムデータを記録媒体に記録する手順をさらに有する請求項9または10記載のプログラム。
- 前記鑑賞用データが静止画像を表す静止画像データである場合、前記アルバムデータをプリント出力する手順をさらに有する請求項9または10記載のプログラム。
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