JP4971464B2 - 高速、高分解能デジタル−アナログ変換器 - Google Patents

高速、高分解能デジタル−アナログ変換器 Download PDF

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Description

本発明はデジタル−アナログ変換器に関し、特に、固定小数点形式、浮動小数点形式、及び対数形式の形で表されるデジタルワードに適用可能な高速、高分解能のデジタル−アナログ変換器に関する。
デジタル−アナログ変換器は、デジタルワードをアナログ電圧値又はアナログ電流値のようなアナログ値に変換するものである。デジタルワードは、2進、3進などで表されるものであってもよく、さらに、固定小数点形式、浮動小数点形式あるいは対数形式のような任意の公知の形式で表現することができる。このデジタルワードがnビット(d)を有する固定小数点2進ワードである場合、2の累乗の重み付けを各ビットに印加することによって対応するアナログ値Sを生成することができる。
R−2Rラダー回路網は、各ビットに対して累乗の重み付けを印加する抵抗段の回路網を用いる1つの従来型のデジタル−アナログ変換器である。回路網の各段は同じ一対の抵抗を用いる。その場合、1つの抵抗の抵抗はその他の抵抗の2倍となる。n段を一体に接続することによって、R−2Rラダー回路網は入力ビット値に対して逆比率1:1/2:1/4:…:2-(n-1)を印加して、nビットのデジタルワードをアナログ値に変換する。
R−2Rラダー回路網を用いるデジタル領域からアナログ領域への正確な変換は非常に正確な逆比率を必要とする。したがって、R−2Rラダー回路網は大きなデジタルワード用の高精度の抵抗を特に必要とすることになる。多数の抵抗の両端にわたって必要な精度を維持することが困難であるという理由のために、R−2Rラダー回路網は、一般に大きなデジタルワードに対して十分な精度を有していない。他の従来型のデジタル−アナログ変換器の精度を改善することは可能ではあるが、これらのデジタル−アナログ変換器の場合一般に、非常に複雑な回路と計算速度の遅い回路の少なくともいずれかの回路を用いて精度の改善が行われている。したがって、高速、高分解能のデジタル−アナログ変換器が必要とされている。
本発明は、高速、高分解能のデジタル−アナログ変換器(DAC)を有するものである。DACはパルス発生器、減衰回路、コントローラ、及びサンプル回路を備える。パルス発生器は、最下位桁から最上位桁に並べられたデジタルワードの各桁を表すパルスをシリアルに出力する。パルス発生器から減衰回路への各パルスの入力によって、減衰回路の減衰応答に従って時間の経過と共に減衰する応答が生成される。コントローラは、各パルスの周期が所定の減衰量に関連するようにパルス発生器によって出力されるパルスのタイミングを制御する。パルス発生器が最上位桁を表すパルスを減衰回路に入力した後、コントローラからの制御信号に応答して、サンプル回路は、サンプル時刻に減衰回路の出力のサンプリングを行う。サンプルされた出力は入力デジタルワードに対応するアナログ出力値を表す。
1つの例示の実施形態では、入力デジタルワードは2進ワードを含み、減衰回路は指数関数的減衰応答を有するRC回路を含む。パルス発生器は、2進ワードに対応するパルス(最下位ビットパルス)をまずストリームしてRC回路に入力する。最上位ビットパルスが入力された後、サンプル回路はRC回路の出力電圧のサンプリングを行う。RC時定数に基づいてコントローラがパルスのビット周期を制御することで、サンプルされた電圧は2進ワードの正確なアナログ表現となる。
別の例示の実施形態では、入力デジタルワードは絶対値部と指数部とを含む。例えば、入力デジタルワードは、絶対値部と整数の指数部とを含む浮動小数点ワードを含むものであってもよい。上記とは別に、入力デジタルワードは、絶対値部と小数の指数部とを含む対数ワードを含むものであってもよい。絶対値入力パルスに対する応答が、本発明の指数部に基づいてある一定時間の間さらなる減衰を可能にすることによって、デジタル−アナログ変換器は浮動小数点ワード又は対数ワードに対応するアナログ出力を生成する。1つの実施形態では、デジタル−アナログ変換器は、指数の関数として、入力パルスの開始時刻に相対的にサンプル時刻を変動させることによってこの追加の減衰を達成する。別の実施形態では、デジタル−アナログ変換器は、指数の関数として、サンプル時刻に相対的に入力パルスの開始時刻を変動させることによってこの追加の減衰を達成する。
実施形態におけるデジタル−アナログ変換器のブロック図。 図1のデジタル−アナログ変換器の減衰機能を例示する図。 本発明のデジタル−アナログ変換器の1つの実施例のブロック図。 図3のデジタル−アナログ変換器用の1つの例示の減衰回路を示す図。 図4の減衰回路の種々の実施形態に関連する特性図。 異なるサンプリングタイムにおける図3のデジタル−アナログ変換器の減衰関数を示す図。 図3のデジタル−アナログ変換器用の固定のサンプリング時刻に相対的に入力パルスを先行させるタイミング図。 浮動小数点と対数の少なくともいずれかのデジタルワード用デジタル−アナログ変換器の別の実施形態のブロック図。 3進デジタルワード用のデジタル−アナログ変換器の別の実施形態のブロック図。 図11のデジタル−アナログ変換器の異なる動作状態を示す図。 図3のデジタル−アナログ変換器用の他の例示の減衰回路を示す図。
図1はパルス発生器20と減衰回路30とを備えた例示のデジタル−アナログ変換器(DAC)10のブロック図である。本発明によれば、パルス発生器20は、最下位ビット(LSB)から最上位ビット(MSB)に並べられた入力デジタルワードのビットに対応するパルスをシリアルに出力する。減衰回路30への入力パルスによって、既知の減衰応答に従って減衰する応答が生成される。さらに詳細には、パルス発生器20が各パルスを減衰回路30に入力すると、前回の入力パルスによって生成された応答は、各時間の間所望の減衰係数だけ減衰する。例えば、2進ワードのビットに対応する各パルスが減衰回路30へ入力されると、前回の入力パルスによって生成された応答は、各ビット周期につき公称上1/2に減衰する。MSBパルスが入力された後、減衰回路30の出力は入力デジタルワードに対応するアナログ値を表す。以下の説明は、4ビットの2進ワードに関してDAC10を一般的に説明するものであるが、本発明が、3進デジタルワード、4進デジタルワードなどのような任意の基数を有する任意の長さのデジタルワードに対しても適用できることは理解できよう。
図2は、4ビットの2進ワード「1111」に対応するパルスを受信した減衰回路30に対する例示の指数関数的減衰応答を示す図である。本例の場合、各パルスに対する周期は0.1μsecである。連続したパルスが入力されると、各パルスによって生成された応答は、各ビット周期の間1/2に減衰する。したがって、時刻tsまでに、LSBビットを表すd0により生成される応答は2-3に減衰し、d1により生成される応答は2-2に減衰し、そして、d2により生成される応答は2-1に減衰する。時刻tsにおいて、DAC10の出力における累積アナログ値は下式により示される。
S=d30+d2-1+d1-2+d0-3 (1)
式(1)に示されているように、DAC10は4ビットの2進ワードの各ビットに対して2の累乗を印加する。したがって、時刻tsにおけるDAC10の出力は入力デジタルワードのアナログ値を正確に表すことになる。
図3は本発明に係る1つの例示のDAC10のさらに詳細なブロック図を示す。DAC10は、パルス発生器20、減衰回路30、コントローラ40、及びサンプル回路50を含む。パルス発生器20は入力デジタルワードを一連のパルスに変換する。その場合、各パルスは周期Tを有し、次いで、パルスLSBパルスを第1に出力する。一例として、4ビットの2進ワード「1011」を考える。パルス発生器20はこのデジタルワードを図3に示す一連のパルスに変換する。
各入力パルスによって生成される応答は、既知の減衰回路30の減衰応答に従って減衰する。コントローラ40は、パルス発生器20を制御して、各パルスの周期Tが所定の減衰係数と関連するように、減衰回路30の減衰応答を基準としてパルスのタイミングを制御する。例えば減衰応答は、各入力パルスによって生成される応答を2進ワードの各ビット周期の間に1/2に減衰させることができる。コントローラ40からの制御信号に応答して、サンプル回路50は、パルス発生器20がMSBパルスを入力した後、サンプリング時刻tに減衰回路30の出力のサンプリングを行う。サンプルされた出力は入力デジタルワードに対応するアナログ値を表す。
図4は、入力パルスを提供するソースに対して直列に接続された抵抗32と並列に接続されたキャパシタ33とを有するRC回路31を備えた1つの例示の減衰回路30を示す。RC回路31のインパルス応答は下式によって定義される指数関数的減衰応答を示す。
v(t)=Ve-t/τ (2)
ただし、Vは入力パルスの振幅を表し、τ=RCはRC回路31の時定数を表す。減衰回路30がこれら例示のRC回路のみに限定されるわけではないことは理解できよう。他の例示の実施形態では、減衰回路30は任意の既知の減衰応答に対応する各入力パルスによって生成された応答を減衰することができる。例えば、減衰回路30は任意の非線形減衰応答を有するものであってもよい。本実施形態の場合、任意の時点における減衰回路30の出力は、入力パルスとRC回路31のインパルス応答との畳み込みである。
コントローラ40は、各パルスによって生成される応答が所望の減衰量だけ減衰することを保証するために、下式に基づいて、減衰回路30の減衰応答に相対的に入力パルスのタイミングを制御する。
T=RCln(a) (3)
ただし、Tは入力パルスの周期、Rは抵抗32の抵抗(Ω)、Cはキャパシタ33のキャパシタンス(F)、aは入力デジタルワードの基数を表す。2進ワードの場合、a=2であり、各周期に対して基準となる減衰量は1/2となるが、この値は基準となる減衰係数DF=2に対応する値である。1つの実施形態では、コントローラ40は、各パルスの周期が所望の減衰量と関連するように各パルスの周期Tを制御することによって、入力パルスのタイミングを制御する。別の実施形態では、コントローラ40は時定数τを制御するためにRC回路31の抵抗とキャパシタンスの少なくともいずれかを制御することによって入力パルスのタイミングを制御し、それによって所望の減衰量が入力パルスの周期Tと関連するようにする。
周期TとRC時定数τの少なくともいずれかを正確に制御することによって、コントローラ40は出力アナログ値の精度を制御することが可能となる。一般に、デジタル−アナログ変換器は0.5LSB程度の精度をもつ必要があり、この精度は、約15PPM(parts per million)の精度に相当する。上述のDAC10は、DAC10が単調性を有する限り、16ビットのデジタルワードを含む大きなデジタルワード用として所望の精度を提供するものとなる。言い換えれば、値「1000000000000000」に対して生成された信号値の方が、「0111111111111111」に対して生成された信号値よりもわずかに大きければ、DAC10は単調性を有するものとなる。下式が成り立つ場合、DAC10は単調性を有するものとなる。
w+w2+w4+ … w15 < 1 (4)
ただし、wは周期当たりの所望の減衰量を表す。2進ワードの場合、式(4)は、結果としてw<0.5(1+215)=0.5000152をもたらし、これは0.500015215すなわち百万当たり約30PPM(parts per million)の精度を提供することになる。この精度は0.5LSBの精度要件を満たすのに十分すぎるほどの精度である。DAC10が単調性を有するものである限り、32ビットのデジタルワードを含むデジタルワードよりもさらに長いデジタルワードに対して本明細書に記載のDAC10を用いることができることは理解できよう。
ビット周波数(f=1/T)とRC時定数τとの積が上記精度要件を満たせばDAC10はこの精度を達成することになる。この目的のために、コントローラ40は、パルス発生器20によって出力されるパルスの周期Tを正確に設定するプログラマブル周波数シンセサイザ42(図3)を含むようにしてもよい。1つの実施形態では、周波数シンセサイザ42は、減衰回路30の減衰応答に相対的にビット周期を較正することができる。この実施形態の場合、「1000000000000000」と「0111111111111111」との間で交番するデジタルワードがDAC10へ入力される。各入力デジタルワードに対応する減衰回路30の出力を評価することによって、コントローラ40は入力パルスの周期誤差を確定することができる。次いで、コントローラ40はプログラマブル周波数シンセサイザ42を用いて、上記誤差に基づいてパルスの周期を調整することができる。例えば、プログラマブル周波数シンセサイザ42が公称上160MHzに設定されている場合、2400Hzステップは15PPM(parts per million)ステップと同等のものと見なすことになる。したがって、15PPM(parts per million)の精度を達成するために、周波数シンセサイザ42は2400Hzのステップでパルス発生器20の周波数を調整して、パルス発生器20に対する所望の周期を設定することが可能となる。
コントローラ40はまた、DAC10の動作中に周波数シンセサイザ42を用いて、動的に発生する誤差を補正するために入力パルスの周期を動的に調整するようにしてもよい。例えば、RC回路31における抵抗32とキャパシタ33の少なくともいずれかが温度と共に変動する場合、コントローラ40は、温度の変動に起因して生じる誤差を追跡し、周波数シンセサイザ42を用いて、この誤差に基づいてビット周期を動的に調整するとよい。例えば、減衰回路30の指数関数的減衰からの正確なズレが所定のズレであれば、周波数シンセサイザ42は事前にプログラムされたシーケンスを同調させて、各ビット間隔の調整を行い、このズレの補償と、必要に応じて温度の補償を図ることができる。1つの実施形態では、発振器は、RC回路31において用いられているものと同じ抵抗とキャパシタとを用いて構成することができる。コントローラ40は所望の精度に合わせて発振器の周波数を測定することができる。コントローラ40は、測定された周波数に基づいて、周波数シンセサイザ42のビット周期を調整することができる。図3のDAC10がコントローラ40と周波数シンセサイザ42とを含むのに対して、すべてのDAC10の時定数が一致するとき、1以上のDAC10が同じコントローラ40と、周波数シンセサイザ42と、温度補償回路とのうちの少なくともいずれかを用いてもよいことは理解できよう。例えば、1つのコントローラ40、1つの周波数シンセサイザ42、1つの温度補償回路、及び2つのDAC10(各チャネルに対して1つのDAC)を用いて、2チャネルを備えたステレオオーディオデジタル−アナログ変換器を構成することができる。
たとえコントローラ40が周期TとRC時定数τの少なくともいずれかを正確に制御することが可能であっても、RC回路31によって出力されたアナログ値は、二次極(incidental pole)によって生じたスプリアス信号に起因する誤差をまだ含んでいる可能性がある。一般に、理想RC回路31はMτに比例する周波数で一次極を有している。しかし、実際にはRC回路31は、RC回路31にスプリアス信号を生じさせて、減衰回路の出力に変える1以上の二次極を含むことができる。一般に、二次極は一次極(primary pole)よりも高い周波数になっている。周波数が高ければ高いほど、スプリアス信号は一次極に関連づけられた信号よりも高速のレートで指数関数的に減衰させられることになる。例えば、RC回路31が一次極周波数の10倍の二次極を有している場合、スプリアス信号は、一次極に関連づけられた信号よりも10倍高速に減衰する。したがって、スプリアス信号を実質的に減衰させるためには、コントローラ40はサンプル回路50を制御して、MSBパルスが入力された後、所定の周期の間サンプル時刻を遅延させるとよい。あるいは、コントローラ40は、パルス発生器20を制御して、サンプル時刻に相対的に所定の周期の間パルスの入力を進めるようにしてもよい。いずれかのオプションによって、サンプル時刻よりも前に、スプリアス信号を容認できるほどの小さな値まで減衰させることが可能になる。DAC10が、追加の遅延の結果生じる紛失した振幅を補償するために出力アナログ値を増幅する増幅器(図示せず)をさらに含むことができることは理解できよう。
図5乃至図7は、二次極問題に関連する問題点及び可能な解決方法を例示するために対数スケールでプロットされたRC回路31のインパルス応答を示す図である。図5は一次極の10倍の周波数の二次極を有するRC回路31のインパルス応答60を示す。図5は、スプリアス信号に従うインパルス応答60と理想直線応答64との間の誤差62をさらに示す。例示のように、インパルス応答60及び誤差62はインパルス応答のピーク時にほぼ同じ大きさを有する。したがって、本例ではスプリアス信号は、ピーク時にサンプリングにより取得されたアナログ値の精度をかなり悪くすることになる。
0.5LSB未満の所望の精度を達成するためには、誤差62はMSBについては1/65536未満、第2のMSBについては1/32768未満などでなければならない。図5の点線は、少なくとも0.5LSBの精度をそれぞれ有する15ビットワード、16ビットワード、及び17ビットワードの場合の誤差の限度を示す。所望の精度を満たすために、誤差62はサンプル時刻において語長に対応する誤差の限度未満でなければならない。図5に示すように、誤差62は、インパルス応答が約9dBだけ減衰してしまうまで16ビットワードに対応する誤差の限度未満まで低下することはない。この時点まで減衰回路の出力サンプル時刻を遅延させることによって、コントローラ40は、サンプルされた値からスプリアス信号を実質的に除去することになる。
減衰回路のサンプリング出力を十分に遅延させることによって、二次極に関連して生じる問題を解決できる場合が多いが、必要とされる遅延が長くなる場合がある。さらに、二次極の周波数が相対的に一次極周波数の近辺にあるとき、結果として生じる誤差62があまりに大きすぎて、単にサンプル時刻を遅延させるだけでは問題の解決を得ることができなくなる場合がある。例えば、二次極周波数が、図6に示すように一次極周波数の2倍になった場合を考える。たとえサンプル時刻を大幅に遅延させたとしても、この場合の誤差62は大きすぎて所望の精度を達成することはできない。この問題を解決するために、RC回路31は、RC回路31応答の周波数応答時に0を形成するキャパシタ33に対して直列の第2の抵抗をさらに含むようにすることができる。一般に、他のすべての二次極の1次係数に零点の時定数をマッチさせることは実質的にスプリアス信号を低減させることになる。図7は、第2の抵抗を用いて一次極周波数の約10倍の周波数で零点を形成するステップが、図6に示されている誤差62を十分に低減させる方法を示す図である。したがって、適切な周波数で零点を形成することによって、かつ、サンプル時刻を遅延させることによって、DAC10は最も信号品質を低下させるスプリアス信号さえも補償することができる。
上述の例示のDAC10は、固定小数点デジタルワードを想定するものである。しかし、DAC10はまた、浮動小数点形式と対数形式の少なくともいずれかのような別の形式でデジタルワードに適用されうるものである。浮動小数点形式又は対数形式の形で表されるデジタルワードには符号、絶対値、及び指数が含まれる。2進ワードの場合、浮動小数点ワードはs・r2-mを表すことができる。ここで、sは符号を表し、rは絶対値を表し、mは指数を表す。指数mは、浮動小数点ワードを表す整数部と、対数ワードを表す小数部とからなる。m=0のとき、固定小数点デジタルワードが浮動小数点デジタルワードに対応することは理解できよう。異なる指数を有するデジタルワードに対応するアナログ値が2つの或る係数だけ異なる値となることも理解できよう。例えば、絶対値が12の場合、m=0のとき出力値は12、m=1とき、出力値は6、m=2のとき、出力値は3、などとなる。その結果、絶対値ビットに対応する入力パルスによって生成された応答をmに比例する時間の間さらに減衰させることが可能なDAC10を変更することによって、DAC10は、浮動小数点形式と対数形式の少なくともいずれかの形で表されるデジタルワードの調整を行うことになる。
浮動小数点値と対数値とに対応してデジタル・アナログ変換を実現するために、コントローラ40は、指数に基づいてサンプルに相対的にパルスの入力タイミングを制御する。1つの実施形態では、コントローラ40は、減衰回路30のサンプル時刻をm周期分だけ遅延させることによってタイミングの制御を行うことができる。図8は、m=0、m=1、m=2、m=3のとき、4ビットのデジタルワード「1011」を表すサンプル時刻tsを示す図である。別の実施形態では、コントローラ40はパルス発生器20を制御して、タイミングを制御するために、固定サンプル時刻tに相対的にパルスの入力をm周期分だけ先行させることができる。図9は、m=0、m=1、m=2、m=3のとき、「1011」を表すためにパルス発生器20により出力されるパルスを示す。コントローラ40は、例えば、遅延させた周期又は先行させた周期の数を追跡するカウンタを用いることができる。いずれの場合にせよ、サンプル回路50によりサンプリングが行われる前に、絶対値に対応する応答はm周期の間減衰する。図8と図9が整数指数値に関して本発明を例示しているのに対して、当業者であれば、対数形式用として小数部分の指数値を用いることができることは理解できよう。
浮動小数点ワードと対数ワードとが入力時刻とサンプル時刻との間に追加の遅延時間を必要とするという理由のために、DAC10は内部DACタイミングを外部世界のタイミングと同期させるための追加タイミング回路を必要とする場合がある。図10はこの実施形態に関連するDAC10の1つの例示のブロック図を示す。上述の構成要素に加えて、DAC10はラッチ70、ホールド回路80、及びスイッチ90を含む。ラッチ70は外部開始信号を受信する。コントローラ50によって提供される内部開始信号によってクロック入力されると、ラッチ70は、再計時された(retimed)開始信号をパルス発生器20へ提供する。この再計時された開始信号に応答して、パルス発生器20はデジタルワードを受信し、次いで、LSBからMSBに並べられた対応するパルスを減衰回路30へシリアルに入力する。減衰回路30は、上述したように入力パルスによって生成された応答を減衰する。コントローラ40からの内部サンプル信号に応答して、サンプル回路50は、減衰回路30の出力のサンプリングを行う。サンプル回路50はアナログ出力信号をホールド回路80へ転送する。スイッチ90が外部サンプル信号によってトリガされるまでホールド回路80は信号をホールドする。次に、ホールド回路80はアナログ出力信号をDAC10の出力部へ転送する。したがって、外部開始信号と外部サンプル信号との間の時間が内部開始信号と内部サンプル信号との間の時間よりも長くなっている限り、内部DAC10のタイミングは外部世界には不可視なものとなる。この構成によって、コントローラ40は、サンプル時刻のタイミングに相対的に入力パルスを制御して、外部電気部品のタイミング処理を瞬断することなく、固定小数点形式、浮動小数点形式、又は対数形式の形で表されるデジタルワードの調整を行うことが可能になる。これによって、コントローラ40が何らかの必要な遅延を追加してスプリアス信号の低減を行うことが可能になる。
本発明は、a=3(3進)、a=4(4進)などの他の基数のデジタルワードについても当てはまるものである。図11は3進デジタルワード用の1つの例示の減衰回路30を示す。3進法は+1、0、−1を用いて、デジタルワードを生成することができる。本例の場合、コントローラ40は減衰応答を基準として相対的に入力パルスのタイミングを制御し、各パルスの周期Tは基準となる係数3に対応するようにすることができる。減衰回路30は、2つのインバータを介してDC電源Vcc及びグランドに接続されたRC回路31を備える。各インバータは、入力信号P1又はP2によって制御されるP−FET及びN−FETを備える。コントローラ40は3進デジタルワードの各桁に基づいて入力信号P1及びP2を制御する。ある桁の数が「+1」の場合、コントローラはP1をHighに設定し、P2をLowに設定する。これにより、図12Aに示されるように、抵抗32がVccに接続され、キャパシタ33がグランドに接続されて、キャパシタが充電される。ある桁の数が「−1」の場合、コントローラはP1をLowに設定し、P2をHighに設定する。これにより、図12Bに示されるように、抵抗32がグランドに接続され、キャパシタがVccに接続されて、キャパシタ33が放電される。ある桁の数が「0」の場合、コントローラ40はP1とP2の双方をLowに設定する。これにより、図12Cに示されるように、抵抗32とキャパシタ33の双方がグランドに接続されてキャパシタ33の電荷が保持される。したがって、各3進周期で、3進数の値に基づいてP1とP2とを制御することにより、キャパシタ電圧の増減又は保持が可能となる。
本発明が、上述した減衰応答以外の他の減衰応答を用いて実施可能であることは理解できよう。例えば、RC回路31を変更して、抵抗32とキャパシタ33とを並列に設けるようにすることができる。この構成は入力電流パルスによって生成された応答を指数関数的に減衰して、対応するアナログ出力値を生成するものである。上記とは別に、減衰回路30は図13に示すようなRL回路34を備えるようにしてもよい。本実施形態では、コントローラ40は、下式に基づいてRL回路34の減衰応答を基準として相対的にパルスの入力タイミングを制御する。
T=(L/R)ln(a) (5)
ただし、Rは抵抗32の抵抗(Ω)、Lはインダクタ35のインダクタンス(H)、τ=L/RはRL回路の時定数である。指数関数的減衰回路が用いられる上記に関係なく、減衰出力信号はサンプル回路50によりサンプリングされて、アナログ出力値を生成する。一般に、サンプルされた値はアナログ出力電圧を含む。しかし、減衰出力信号が電流信号を減衰しているとき、ホール効果装置のような電流検出器又は相互コンダクタンス増幅器を用いてサンプルされたアナログ出力信号の電流が検出され、対応するアナログ電圧が生成される。
上述の例示のDAC10は、入力デジタルワードがユニポーラであることを想定するものである。本発明はまた、正数と負数とを変換するバイポーラ・デジタル−アナログ変換器として利用されうる。1つの実施形態によれば、ハーフ・フルスケール(half full-scale)ビットパターンは0を表す。16ビットワードの場合、ハーフ・フルスケールビットパターンは「0111111111111111」となり、次いで、この入力デジタルワード用としてDAC10によって出力される電圧は0となるように定義される。この値以上のすべての電圧が正の値として定義されるのに対して、この値未満のすべての電圧は負の値として定義される。上記とは別に、真のゼロ値は存在しない。例えば、−0.5は「011111111111111」によって表すことができ、そして、+0.5は「1000000000000000」によって表すことができる。
別のバイポーラの実施形態では、一対のDAC10を用いて、平衡変換器を構成することができる。この場合、変換の対象となる数は、2の補数の形か、符号付き絶対値の形で表すことができる。16ビットのデジタルワードを表す符号付き絶対値の形で表される場合、符号は(+に対しては)1又は(−に対しては)0であり、絶対値は15ビットの数で表される。その場合、例えば、−0.5は「01111111111111」によって表され、+0.5は「100000000000000」によって表される。一方のDAC10に対して符号付き絶対値を提示し、かつ、他方のDAC10に対して相補ビットパターンを提示することによって、対応するアナログ値のバランス表現又はプッシュプル表現が、上記対のDAC10によって出力される2つの電圧間の差によって提供される。本発明が上記の例のみに限定されるわけではないことは理解できよう。DAC10を用いるバイポーラ・デジタル・アナログ変換のための他の実装構成も本発明に適用可能である。
本明細書に記載のDAC10も、入力された一連のパルスがリターンツーゼロ波形を含むことを想定するものである。ビット間でゼロへ戻る波形を用いることによって、各ビットが同じ立ち上がりエッジと立ち下がりエッジ及びビット幅を有することになるため、各ビットはDAC10への同量の入力信号に寄与することが保証される。この結果、減衰回路30の減衰応答は、入力デジタルワード内のビット位置にかかわりなく各入力パルスを同様に修正することになる。RZ(return-to-zero)波形がアナログ出力の精度の改善を図るものであるのに対して、本発明の場合他の入力波形を用いてもよいことは理解できよう。
本明細書に記載のDAC10は、部品の数がデジタルワードの長さに依存しないところで実装するには単に2、3の電子部品しか必要としないことになる。さらに、本明細書に記載のDAC10の精度は、プログラマブル周波数シンセサイザ42を用いて較正と動的制御の少なくともいずれかを行うようにすることができる。このようなデジタル制御は、従来型のデジタル−アナログ変換器に求められる高精度電子部品の製造に比べるとさらに簡単、安価、精密なものとなる。さらに、語長、基数、形式のうちの少なくともいずれかに依存することなく、すべてのデジタルワードに対してDAC10を用いることが可能となる。したがって、本明細書に記載のDAC10は多目的に使用できる汎用性の高いデジタル・アナログ変換器となり、高速、シンプル、かつ非常に正確なデジタル・アナログ変換を提供するものとなる。
本発明は、その本質的な特徴から逸脱しない範囲において、本明細書に具体的に記載した方法以外の方法でも実施可能であることはいうまでもない。本実施形態は、いかなる点においても例示にすぎず、本発明を限定するものではなく、添付した請求項の意味する範囲及びそれと均等の範囲に属するすべての変更は本発明に含まれることが意図されている。

Claims (34)

  1. 複数桁のデジタルワードをアナログ値に変換する方法であって、
    最下位桁から最上位桁に並べられた前記デジタルワードの各桁を表すパルスを、シリアルに減衰応答を有する減衰回路に入力するステップと、
    プログラマブル周波数シンセサイザを用いて、各パルスの周期が所定の減衰量と関連するように、前記減衰応答を基準に前記パルスのタイミングを制御するステップと、
    前記デジタルワードに対応するアナログ値を生成するために、前記最上位桁を表すパルスを入力した後、サンプル時刻に前記減衰回路の出力をサンプリングするステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記減衰応答は指数関数的減衰応答を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記減衰回路は、時定数に基づく指数関数的減衰応答を有する抵抗−キャパシタ(RC)回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記減衰回路は、時定数に基づく指数関数的減衰応答を有する抵抗−インダクタ(RL)回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記減衰回路の出力をサンプリングするステップは、前記アナログ値のスプリアス信号を減衰させるために、パルスを入力する開始時刻に相対的に前記サンプル時刻を変動させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記アナログ値のスプリアス信号を減衰させるために、前記サンプル時刻に相対的にパルスを入力する開始時刻を変動させるステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記アナログ値のスプリアス信号を減衰させるために、前記周波数応答の1以上の二次極の1次係数に基づいて、前記減衰回路に関連づけられた周波数応答における零点を形成するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記デジタルワードは絶対値及び指数を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記デジタルワードは、浮動小数点形式及び対数形式のうちのいずれか一方で表されるデジタルワードを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  10. 前記減衰回路の出力をサンプリングするステップは、前記指数の関数に従い、前記パルスを入力する開始時刻に相対的に前記サンプル時刻を変動させるステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 前記指数の関数に従い、前記サンプル時刻に相対的に前記パルスを入力する開始時刻を変動させるステップを更に有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 前記デジタルワードは2進ワードを含み、
    前記パルスのタイミングを制御するステップは、各パルスの周期が公称減衰量の1/2の量に対応するように前記タイミングを制御するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記デジタルワードは3進ワードを含み、
    前記パルスのタイミングを制御するステップは、各パルスの周期が公称減衰量の1/3の量に関連するように前記タイミングを制御するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記デジタルワードは固定小数点形式の複数の桁を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 前記減衰回路の温度を測定するステップと、
    前記測定された温度に基づいて前記パルスのタイミングを調整するステップと、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 前記パルスのタイミングを制御するステップは、各パルスの周期が前記所定の減衰量と関連するように各パルスの周期を較正するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 前記デジタル・アナログ変換器の内部タイミングを少なくとも1以上の外部タイミング信号と同期させるステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  18. 複数桁のデジタルワードをアナログ値に変換するためのデジタル−アナログ変換器であって、
    最下位桁から最上位桁に並べられた前記デジタルワードの各桁を表すパルスをシリアルに出力するパルス発生器と、
    衰応答を有し、前記パルス発生器によって出力された前記パルスを受信する減衰回路と、
    前記アナログ値を生成するために、前記減衰回路が前記最上位桁を表すパルスを受信した後、サンプル時刻に前記減衰回路の出力のサンプリングを行うサンプリング回路と、
    プログラマブル周波数シンセサイザを用いて、前記パルス発生器によって出力されたパルスのタイミングを制御するコントローラであって、各パルスの周期が所定の減衰量と関連するように、前記減衰応答に基づいて、各パルスの周期を制御するコントローラと、
    を有することを特徴とするデジタル−アナログ変換器。
  19. 前記減衰応答は指数関数的減衰応答を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  20. 前記減衰回路は、時定数に基づく指数関数的減衰応答を有する抵抗−キャパシタ(RC)回路を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  21. 前記減衰回路は、時定数に基づく指数関数的減衰応答を有する抵抗−インダクタ(RL)回路を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  22. 前記サンプル回路は、前記アナログ値のスプリアス信号を減衰させるために、前記パルス発生器の開始時刻に相対的に前記サンプル時刻を変動させることを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  23. 前記コントローラは更に、前記アナログ値のスプリアス信号を減衰させるために、前記サンプル時刻に相対的に前記パルス発生器の開始時刻を変動させることを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  24. 前記デジタルワードは絶対値及び指数を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  25. 前記デジタルワードは、浮動小数点形式及び対数形式のうちのいずれか一方で表されるデジタルワードを含むことを特徴とする請求項2に記載のデジタル−アナログ変換器。
  26. 前記サンプル回路は、前記指数の関数に従い、前記パルス発生器の開始時刻に相対的に前記サンプル時刻を変動させることを特徴とする請求項2に記載のデジタル−アナログ変換器。
  27. 前記コントローラは更に、前記指数の関数に従い、前記サンプル時刻に相対的に前記パルス発生器の開始時刻を変動させることを特徴とする請求項2に記載のデジタル−アナログ変換器。
  28. 前記デジタルワードは2進ワードを含み、
    前記コントローラは、各パルスの周期が公称減衰量の1/2の量に対応するように前記パルスのタイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  29. 前記デジタルワードは3進ワードを含み、
    前記コントローラは、各パルスの周期が公称減衰量の3分の1の量に関連するように前記パルスのタイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  30. 前記デジタルワードは固定小数点形式の複数の桁を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  31. 前記コントローラは更に、
    前記減衰回路の温度を測定し、
    前記測定された温度に基づいて前記パルスのタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  32. 前記コントローラは更に、各パルスの周期が前記所定の減衰量と関連するように各パルスの周期を較正することを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  33. 外部開始信号を前記パルス発生器用の内部開始信号と同期させるためのラッチと、
    前記サンプル時刻を外部サンプル時刻と同期させるためのスイッチと、
    を更に有することを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
  34. 前記デジタル−アナログ変換器は、ユニポーラ・デジタル−アナログ変換器とバイポーラ・デジタル−アナログ変換器とのうちの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項18に記載のデジタル−アナログ変換器。
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