JP4971378B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、スチーム等のミストを噴霧するミスト発生装置に関するものである。
人体の肌や喉等に潤いを与えるべくスチーム等のミストを噴霧する加湿器や美顔器等のミスト発生装置の一つとしては、水からマイクロサイズの大径ミストを発生させる大径ミスト発生部と静電霧化機構を用いてナノサイズの小径ミストを発生させる小径ミスト発生部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなミスト発生装置では、異質の2種類のミストにて複合的な効果を得ることができる。
特開2004―361009号公報
ところで、上記のようなミスト発生装置における小径ミスト発生部に換えて保湿剤や美白剤などの液剤を噴霧ノズル(その先端開口部)から噴霧する液剤噴霧機構を設け、水から発生されたミストと、液剤(そのミスト)とを同時又は順次噴霧する装置が考えられる。しかしながら、このような場合では、液剤の原材料が例えば次回使用するまでに噴霧ノズルに固着して噴霧ノズルが詰まってしまうといった虞がある。このことは、例えば、次回使用する際の液剤の噴霧を困難とし、噴霧不良を発生させる原因となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ミストと液剤とを同時又は順次噴霧することができるとともに、液剤を安定して噴霧することができるミスト発生装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、貯水槽の水からミストを発生させるミスト発生部と、発生した前記ミストを吐出するためのミスト吐出口とを備えたミスト発生装置であって、液剤を噴霧ノズルの先端開口部から噴霧する液剤噴霧機構と、前記噴霧ノズルを清掃するための清掃手段とを備え、前記清掃手段は、前記ミスト発生部と前記ミスト吐出口との間のミスト移送経路から分岐したミスト分岐通路を有し、該ミスト分岐通路を介して吐出される前記ミストにて前記噴霧ノズルを洗浄することを要旨とする。
同構成によれば、ミストと液剤とを同時又は順次噴霧することができる。しかも、清掃手段にて液剤が通る噴霧ノズルを清掃することができるので、例えば、噴霧ノズルの内部や先端開口部に固着してしまった液剤の原材料を除去、又は液剤の原材料が噴霧ノズルに固着してしまう(噴霧ノズルが詰まってしまう)ことを予防することができる。よって、液剤を安定して噴霧することができる。
また、同構成によれば、ミスト分岐通路を介して吐出されるミストにて噴霧ノズルを洗浄することができるため、特に噴霧ノズルの内部や先端開口部に固着してしまった液剤の原材料を溶かしながら除去することができ、噴霧ノズルを良好に清掃することができる。尚、勿論、本来から発生させるミストを用いるようにしたため、装置が大規模化してしまうことはない。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のミスト発生装置において、前記ミスト発生部は、水を加熱してミストを発生させる加熱式のミスト発生部であることを要旨とする。
同構成によれば、水を加熱してミストを発生させる加熱式のミスト発生部にて発生されたミスト(所謂スチーム)を用いるため、例えば、超音波方式や気化方式のミスト発生部にて発生されたミストを用いた場合に比べて、固着してしまった液剤の原材料をより効率的に溶かしながら除去することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のミスト発生装置において、前記ミスト分岐通路は、前記噴霧ノズルの先端開口部より上流側に連通されたことを要旨とする。
同構成によれば、ミスト分岐通路は、噴霧ノズルの先端開口部より上流側に連通されるため、該部分から下流側を良好に洗浄することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1又は2に記載のミスト発生装置において、前記ミスト分岐通路は、前記噴霧ノズルの前記先端開口部に向かって前記ミストを吐出するように設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、ミスト分岐通路は、噴霧ノズルの前記先端開口部に向かってミストを吐出するように設けられるため、特に空気に晒され易く液剤の原材料が固着し易い先端開口部を良好に洗浄することができる。又、噴霧ノズルの詰まりに関係なく、先端開口部の周りで固着してしまう液剤の原材料についても洗浄することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項乃至4のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、前記ミスト分岐通路には、分岐開閉弁が設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、ミスト分岐通路には、分岐開閉弁が設けられるため、手動又は自動で、噴霧ノズルを適宜洗浄することができる。即ち、洗浄が不要な場合に、不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のミスト発生装置において、タイマーと、前記タイマーの計測時間に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、制御部によって、タイマーの計測時間に基づいて分岐開閉弁が動作されるため、例えば、タイマーによって液剤の噴霧終了後からの経過時間を計測し、その経過時間が予め設定された時間を超えた後に操作スイッチにて液剤の噴霧実行が操作されると、自動的にまず噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。即ち、前回の液剤の噴霧終了後から予め設定された時間を経過し噴霧ノズル内等で液剤の原材料が固着している可能性の高いとき等に噴霧ノズルを洗浄し、そうでないときには不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。又、例えば、タイマーにて液剤の総噴霧時間を計測し、その総噴霧時間が予め設定された時間を超えると、自動的に噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。これによって、例えば、液剤の原材料が噴霧ノズルに固着して噴霧ノズルが詰まってしまうといったことを自動的に予防することが可能となる。
請求項7に記載の発明では、請求項5に記載のミスト発生装置において、前記噴霧ノズル内の圧力を検出するための圧力センサーと、前記圧力センサーが検出した圧力に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、制御部によって、圧力センサーが検出した圧力に基づいて分岐開閉弁が動作されるため、例えば、検出した圧力が予め設定された規定範囲外となった場合に自動的に噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。即ち、圧力センサーより下流側(先端開口部側)で液剤の原材料が固着し、検出した圧力が規定範囲を超えた場合や、圧力センサーより上流側で液剤の原材料が固着し、検出した圧力が規定範囲未満となった場合等に自動的に噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。
請求項8に記載の発明では、請求項5に記載のミスト発生装置において、前記噴霧ノズル内における前記液剤の濃度を検出するための濃度センサーと、前記濃度センサーが検出した濃度に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、制御部によって、濃度センサーが検出した液剤の濃度に基づいて分岐開閉弁が動作されるため、例えば、検出した濃度が予め設定された規定範囲外となった場合に自動的に噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。即ち、濃度センサーより下流側(先端開口部側)で液剤の原材料が固着し、検出した濃度が規定範囲を超えた場合や、濃度センサーより上流側で液剤の原材料が固着し、検出した濃度が規定範囲未満となった場合等に自動的に噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。
請求項9に記載の発明では、請求項5に記載のミスト発生装置において、前記液剤噴霧機構の使用回数をカウントするカウンターと、前記カウンターがカウントしたカウント値に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、制御部によって、カウンターがカウントしたカウント値(液剤噴霧機構の使用回数)に基づいて分岐開閉弁が動作されるため、例えば、カウント値(液剤噴霧機構の使用回数)が予め設定された回数を超えた後に操作スイッチにて液剤の噴霧実行が操作されると、自動的にまず噴霧ノズルを洗浄するといったことが可能となる。即ち、液剤噴霧機構の使用回数が予め設定された回数を超え噴霧ノズル内等で液剤の原材料が固着している可能性の高いとき等に噴霧ノズルを洗浄し、そうでないときには不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。
請求項10に記載の発明では、請求項5乃至9のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、前記ミスト吐出口、又は前記ミスト移送経路における前記ミスト分岐通路より前記ミスト吐出口側には、前記分岐開閉弁が開状態のときに閉状態となる主経路開閉弁が設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、ミスト吐出口、又はミスト移送経路におけるミスト分岐通路よりミスト吐出口側(下流側)には、分岐開閉弁が開状態のとき(噴霧ノズルを洗浄するとき)に閉状態となる主経路開閉弁が設けられるため、高圧のミストによって噴霧ノズルを良好に洗浄することができる。
本発明によれば、ミストと液剤とを同時又は順次噴霧することができるとともに、液剤を安定して噴霧することができるミスト発生装置を提供することができる。
本実施形態におけるミスト発生装置の模式図 別例におけるミスト発生装置の模式図。 別例におけるミスト発生装置の模式図。 別例におけるミスト発生装置の模式図。 別例におけるミスト発生装置の模式図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のミスト発生装置は、ケース11と、該ケース11内に略収容されたミスト発生吐出機構12及び液剤噴霧機構13と、同ケース11内に収容された制御部14及びタイマー15とを備える。
ケース11には、上方(天方向)に開口したミスト用開口部11aと、側方(水平方向)に開口した液剤用開口部11bとが形成されている。尚、ケース11は、例えば、上方が開口した有底四角筒状のケース本体と、ケース本体の上端開口部を覆う蓋部材等からなるが、図1では、それらを一体的に模式的に図示している。又、本実施の形態の液剤用開口部11bは、ケース11の側面から側方(水平方向であって、図1中、左方向)に筒状に突出しケース11内外を連通する筒部11cの先端に形成されている。
ミスト発生吐出機構12は、着脱可能なタンク21から水Wが供給される貯水槽22と、貯水槽22と連通管23を介して連通され該貯水槽22の水WからミストM1を発生させるミスト発生部24と、ミスト発生部24と連通されたミスト移送経路25を介して発生したミストM1を吐出するためのミスト吐出口26とを備える。
本実施の形態のミスト発生部24は、水Wを加熱してミストM1を発生させる加熱式のものであって、ヒータ24aを備えたものである。又、前記ミスト吐出口26は、前記ミスト用開口部11aからケース11の外部に突出するとともに略直角に屈曲し、その吐出開口部26aが前記液剤用開口部11bと平行な方向(水平方向であって、図1中、左方向)を向くように設けられている。尚、このミスト吐出口26(吐出開口部26a)と、液剤用開口部11bとの位置関係はこれに限定されず、互いに平行な方向以外を向くように設けてもよい。
液剤噴霧機構13は、保湿剤や美白剤などの液剤(そのミスト)M2を噴霧ノズル31の先端開口部31aから噴霧するためのものである。詳しくは、液剤噴霧機構13は、保湿剤や美白剤などの液剤を貯蔵するための液剤貯蔵部32と、ベンチュリー効果によって液剤貯蔵部32からの液剤を霧状(ミスト)として噴霧すべく設けられるエアポンプ33と、該エアポンプ33からの液剤(そのミスト)M2をその先端開口部31aから外部に噴霧するための前記噴霧ノズル31とを備える。尚、噴霧ノズル31の先端開口部31aは、ケース11における筒部11cの内側に配置され、液剤用開口部11bと平行な方向(即ち水平方向であって、図1中、左方向)を向くように設けられている。
そして、制御部14は、図示しない操作スイッチ等の操作に基づいて種々の制御を行う。例えば、操作スイッチにて前記ミストM1と前記液剤M2とを交互に3分ずつ、それを2回繰り返して(合計12分)噴霧するための通常コースの操作(例えば、通常コースボタンを押す)が行われると、制御部14は、ヒータ24aに通電する制御と、エアポンプ33を駆動する制御とを交互に行い、これにより所望の動作が行われる。
ここで、ミスト発生装置は、噴霧ノズル31を清掃するための清掃手段としての洗浄機構41を備えている。本実施の形態の洗浄機構41は、前記ミスト発生部24とミスト吐出口26との間のミスト移送経路25から分岐したミスト分岐通路42を有し、該ミスト分岐通路42を介して吐出される前記ミストM1(その一部)にて噴霧ノズル31を洗浄する。
詳しくは、本実施の形態のミスト分岐通路42は、噴霧ノズル31の先端開口部31aより上流側に連通されている。又、ミスト分岐通路42には、開状態でミスト移送経路25と噴霧ノズル31とを連通状態とし、閉状態でミスト移送経路25と噴霧ノズル31とを非連通状態とする分岐開閉弁43が設けられている。
そして、制御部14は、タイマー15の計測時間に基づいて前記分岐開閉弁43を動作させる。本実施の形態の制御部14は、タイマー15によって液剤M2の噴霧終了後からの経過時間を計測し、その経過時間が予め設定された時間(例えば72時間)を超えた後に操作スイッチにて液剤M2の噴霧実行(前記通常コースの実行を含む)が操作されると、ヒータ24aに通電するとともに分岐開閉弁43を開状態とし、自動的にまずミストM1によって噴霧ノズル31を洗浄する。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ミストM1と液剤M2とを同時又は順次(交互に)噴霧することができる。しかも、清掃手段(洗浄機構41)にて液剤M2が通る噴霧ノズル31を清掃することができるので、例えば、噴霧ノズル31の内部や先端開口部31aに固着してしまった液剤M2の原材料を除去、又は液剤M2の原材料が噴霧ノズル31に固着してしまう(噴霧ノズル31が詰まってしまう)ことを予防することができる。よって、液剤M2を安定して噴霧することができる。
(2)洗浄機構41によって、ミスト分岐通路42を介して吐出されるミストM1にて噴霧ノズル31を洗浄することができるため、特に噴霧ノズル31の内部や先端開口部31aに固着してしまった液剤M2の原材料を溶かしながら除去することができ、噴霧ノズル31を良好に清掃することができる。尚、勿論、本来から発生させるミストM1(その一部)を用いるようにしたため、新たな大規模な機構を必要とせず、装置が大規模化してしまうことはない。又、本実施の形態のミストM1は、加熱式のミスト発生部24にて発生されたもの(所謂スチーム)であるため、例えば、超音波方式や気化方式のミスト発生部にて発生されたミストを用いた場合に比べて、固着してしまった液剤M2の原材料をより効率的に溶かしながら除去することができる。
(3)ミスト分岐通路42は、噴霧ノズル31の先端開口部31aより上流側に連通されるため、該部分から下流側を良好に洗浄することができる。
(4)ミスト分岐通路42には、分岐開閉弁43が設けられるため、手動又は自動(本実施の形態では自動)で、噴霧ノズル31を適宜洗浄することができる。即ち、洗浄が不要な場合に、不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。
(5)制御部14によって、タイマー15の計測時間に基づいて分岐開閉弁43が動作される。よって、本実施の形態のように、例えば、タイマー15によって液剤M2の噴霧終了後からの経過時間を計測し、その経過時間が予め設定された時間(例えば72時間)を超えた後に操作スイッチにて液剤M2の噴霧実行が操作されると、制御部14によって、分岐開閉弁43が開状態とされ、自動的にまず噴霧ノズル31を洗浄することができる。即ち、前回の液剤M2の噴霧終了後から予め設定された時間(例えば72時間)を経過し噴霧ノズル31内等で液剤M2の原材料が固着している可能性の高いとき等に噴霧ノズル31を洗浄し、そうでないときには不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、タイマー15を備え、制御部14はタイマー15の計測時間に基づいて分岐開閉弁43を動作させるとしたが、これに限定されず、他の条件に基づいて分岐開閉弁43を動作させるようにしてもよい。
例えば、図2に示すように、上記実施の形態のタイマー15に換えて噴霧ノズル31内の圧力を検出するための圧力センサー51を備え、制御部14は圧力センサー51が検出した圧力に基づいて分岐開閉弁43を動作させるようにしてもよい。このようにすると、例えば、検出した圧力が予め設定された規定範囲外となった場合に自動的に噴霧ノズル31を洗浄するといったことが可能となる。即ち、圧力センサー51より下流側(先端開口部31a側)で液剤M2の原材料が固着し、検出した圧力が規定範囲を超えた場合や、圧力センサー51より上流側で液剤M2の原材料が固着し、検出した圧力が規定範囲未満となった場合等に自動的に噴霧ノズル31を洗浄するといったことが可能となる。
又、図2に示す圧力センサー51を、噴霧ノズル31内における液剤M2の濃度を検出するための濃度センサー52に変更し、制御部14は濃度センサー52が検出した濃度に基づいて分岐開閉弁43を動作させるようにしてもよい。このようにすると、例えば、検出した濃度が予め設定された規定範囲外となった場合に自動的に噴霧ノズル31を洗浄するといったことが可能となる。即ち、濃度センサー52より下流側(先端開口部31a側)で液剤M2の原材料が固着し、検出した濃度が規定範囲を超えた場合や、濃度センサー52より上流側で液剤M2の原材料が固着し、検出した濃度が規定範囲未満となった場合等に自動的に噴霧ノズル31を洗浄するといったことが可能となる。尚、この濃度センサー52としては、例えば、光学系のセンサーであって、光の透過率から濃度を検出するものなどを用いてもよいし、濃度を検出できれば光学系以外の他のセンサーで具体化してもよい。
又、例えば、図3に示すように、上記実施の形態のタイマー15に換えて液剤噴霧機構13の使用回数(例えば、通常コースの操作(通常コースボタンを押す)が行われた回数)をカウントするカウンター53を備え、制御部14はカウンター53がカウントしたカウント値に基づいて分岐開閉弁43を動作させるようにしてもよい。このようにすると、例えば、カウント値(液剤噴霧機構13の使用回数)が予め設定された回数(例えば10回)を超えた後に操作スイッチにて液剤M2の噴霧実行(前記通常コースの実行を含む)が操作されると、自動的にまず噴霧ノズル31を洗浄するといったことが可能となる。即ち、液剤噴霧機構13の使用回数が予め設定された回数を超え噴霧ノズル31内等で液剤M2の原材料が固着している可能性の高いとき等に噴霧ノズル31を洗浄し、そうでないときには不必要に洗浄してしまうことを回避することができる。
又、例えば、上記実施の形態では、タイマー15によって液剤M2の噴霧終了後からの経過時間を計測し、その経過時間が予め設定された時間(例えば72時間)を超えた後に操作スイッチにて液剤M2の噴霧実行が操作されると、噴霧ノズル31を洗浄するようにしたが、時間としての条件はこれに限定されず、他の時間に基づいて噴霧ノズル31を洗浄する(分岐開閉弁43を動作させる)ようにしてもよい。例えば、タイマー15にて液剤M2の総噴霧時間を計測し、その総噴霧時間が予め設定された時間を超えると、自動的に噴霧ノズル31を洗浄するようにしてもよい。このようにすると、例えば、液剤M2の原材料が噴霧ノズル31に固着して噴霧ノズル31が詰まってしまうといったことを自動的に予防することが可能となる。
又、勿論、上記した以外の条件(例えば、操作スイッチの洗浄ボタンを押す等)で噴霧ノズル31を洗浄するようにしてもよいし、上記した条件の複数を組み合わせた条件に基づいて噴霧ノズル31を洗浄するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ミスト発生部24、ミスト移送経路25及びミスト吐出口26は常に外部と連通していたが、図4に示すように、前記ミスト分岐通路42よりミスト吐出口26側に主経路開閉弁54を設け、制御部14は分岐開閉弁43を開状態とする(即ち噴霧ノズル31を洗浄する)際、主経路開閉弁54を閉状態とするようにしてもよい。
このようにすると、ミスト発生部24で発生されたミストM1の流れがミスト分岐通路42、ひいては噴霧ノズル31側に集中し、高圧のミストM1によって噴霧ノズル31を良好に洗浄することができる。
・上記実施の形態では、ミスト分岐通路42は、噴霧ノズル31の先端開口部31aより上流側に連通されるとしたが、噴霧ノズル31の少なくとも一部を洗浄(清掃)することができればよく、例えば、図5に示すように、噴霧ノズル31の先端開口部31aに向かってミストM1を吐出するようにミスト分岐通路55を設けてもよい。このような洗浄機構56にすると、特に空気に晒され易く液剤M2の原材料が固着し易い先端開口部31aを良好に洗浄することができる。又、噴霧ノズル31の詰まりに関係なく、先端開口部31aの周りで固着してしまう液剤M2の原材料についても洗浄することができる。尚、勿論、先端開口部31aに向かってミストM1を吐出するようにミスト分岐通路55を設ける構成(図5参照)は、上記別例(図2〜図4参照)と組み合わせてもよい。
・上記実施の形態では、洗浄機構41によって、ミスト分岐通路42を介して吐出されるミストM1にて噴霧ノズル31を洗浄するとしたが、噴霧ノズル31を清掃することができれば他の清掃手段に変更してもよく、例えば、エアー(空気の流れ)のみで噴霧ノズル31を清掃する清掃手段に変更してもよい。
・上記実施の形態では、ミスト分岐通路42には、分岐開閉弁43が設けられるとしたが、これに限定されず、分岐開閉弁43を削除した構成としてもよい。
・上記実施の形態のミスト発生吐出機構12は、加熱式のミスト発生部24を備え、該ミスト発生部24にて発生されたミストM1(所謂スチーム)にて噴霧ノズル31を洗浄するようにしたが、これに限定されず、例えば、超音波方式や気化方式のミスト発生部を備え、それらで発生されたミストにて噴霧ノズル31を洗浄するようにしてもよい。
・上記実施の形態の液剤噴霧機構13は、ベンチュリー効果によって液剤を霧状(ミスト)として噴霧するものとしたが、液剤を噴霧ノズルの先端開口部から噴霧するものであればよく、例えば、液剤を静電霧化して(微細なミストとして)噴霧ノズルの先端開口部から噴霧するものに変更してもよい。
13…液剤噴霧機構、14…制御部、15…タイマー、22…貯水槽、24…ミスト発生部、25…ミスト移送経路、26…ミスト吐出口、31…噴霧ノズル、31a…先端開口部、41,56…洗浄機構、42,55…ミスト分岐通路、43…分岐開閉弁、51…圧力センサー、52…濃度センサー、53…カウンター、54…主経路開閉弁、W…水、M1…ミスト、M2…液剤(そのミスト)。

Claims (10)

  1. 貯水槽の水からミストを発生させるミスト発生部と、
    発生した前記ミストを吐出するためのミスト吐出口と
    を備えたミスト発生装置であって、
    液剤を噴霧ノズルの先端開口部から噴霧する液剤噴霧機構と、
    前記噴霧ノズルを清掃するための清掃手段と
    を備え
    前記清掃手段は、
    前記ミスト発生部と前記ミスト吐出口との間のミスト移送経路から分岐したミスト分岐通路を有し、該ミスト分岐通路を介して吐出される前記ミストにて前記噴霧ノズルを洗浄することを特徴とするミスト発生装置。
  2. 請求項1に記載のミスト発生装置において、
    前記ミスト発生部は、水を加熱してミストを発生させる加熱式のミスト発生部であることを特徴とするミスト発生装置。
  3. 請求項1又は2に記載のミスト発生装置において、
    前記ミスト分岐通路は、前記噴霧ノズルの先端開口部より上流側に連通されたことを特徴とするミスト発生装置。
  4. 請求項1又は2に記載のミスト発生装置において、
    前記ミスト分岐通路は、前記噴霧ノズルの前記先端開口部に向かって前記ミストを吐出するように設けられたことを特徴とするミスト発生装置。
  5. 請求項乃至4のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、
    前記ミスト分岐通路には、分岐開閉弁が設けられたことを特徴とするミスト発生装置。
  6. 請求項5に記載のミスト発生装置において、
    タイマーと、
    前記タイマーの計測時間に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部と
    を備えたことを特徴とするミスト発生装置。
  7. 請求項5に記載のミスト発生装置において、
    前記噴霧ノズル内の圧力を検出するための圧力センサーと、
    前記圧力センサーが検出した圧力に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部と
    を備えたことを特徴とするミスト発生装置。
  8. 請求項5に記載のミスト発生装置において、
    前記噴霧ノズル内における前記液剤の濃度を検出するための濃度センサーと、
    前記濃度センサーが検出した濃度に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部と
    を備えたことを特徴とするミスト発生装置。
  9. 請求項5に記載のミスト発生装置において、
    前記液剤噴霧機構の使用回数をカウントするカウンターと、
    前記カウンターがカウントしたカウント値に基づいて前記分岐開閉弁を動作させる制御部と
    を備えたことを特徴とするミスト発生装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、
    前記ミスト吐出口、又は前記ミスト移送経路における前記ミスト分岐通路より前記ミスト吐出口側には、前記分岐開閉弁が開状態のときに閉状態となる主経路開閉弁が設けられたことを特徴とするミスト発生装置。
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