JP4971201B2 - コンクリート造梁の配筋施工方法 - Google Patents

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Description

この発明は、集合住宅や、事務所用建物、商業施設用建物等となる鉄筋コンクリート造建物,鉄骨鉄筋コンクリート造建物におけるコンクリート造梁の配筋構造および配筋施工方法に関する。
一般に、図12(A),(B)に示すように、鉄筋コンクリート造梁53の主筋62,63の端部は、柱コンクリートへの定着の確実のために、上下方向に延びる折り曲げ部62a,63aを設けた構成とされる。同図(A)は中間階や柱頭を突出させた最上階、同図(B)は中間階の例である。
このような鉄筋の組立加工は、一般的に1棟の物件毎に、工場で切断し、折り曲げ加工して現場に搬入し、その後に組立が行われている。
しかし、上記主筋の端部の折り曲げ部は、使用する鉄筋量の増加を招き、また鉄筋コンクリート製の柱を構成する配筋内に入り込み、柱内の配筋が複雑となる。
このような課題を解消する工法としては、図13に示すように、両端に拡径頭部62b,63bを有する鉄筋を用い、拡径頭部62b,63bにより、折り曲げ部62a,63aに代わる定着強度を持たせる工法が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1,2)。この工法は、Tヘッド鉄筋工法、あるいは機械式鉄筋定着方式などと呼ばれている。
上記拡径頭部付き鉄筋の拡径頭部の加工は、梁への使用時の長さよりも若干長い寸法の素材鉄筋の端部を、高周波誘導加熱等で加熱し、加圧成形することで行われる。この場合に、設備上の問題や、また要求される鉄筋長さは建物物件により種々異なることから、一端の拡径頭部を加工した後、鉄筋素材を180°振り回して反転させ、同じ設備で他端の拡径頭部を加工する。
特開平11−293850号公報 特開2000−257209号公報
上記拡径頭部付の鉄筋を用いる工法は、使用鉄筋量の節減や、配筋の簡素化、過密配筋の軽減を図る面で非常に優れた工法である。
しかし、両端に拡径頭部62b,63bを有していて、建物の物件毎に、また建物の使用部位毎に異なる長さのものが要求される。このため、建物の配筋図が完成した後に、鉄筋メーカに発注することになり、受注生産となる。
鉄筋メーカでの拡径頭部62b,63bの加工は、要求寸法の鉄筋素材を製造した後に、上記のように誘導加熱,加圧工程により拡径加工することが必要であり、手間のかかる工程となる。そのため、受注から納品までに時間がかかり、建物の工期の短縮化の妨げとなる。受注生産となるため、生産計画が難しくて、受注時期の偏りにより、加工設備の稼働率の低下を招き、不経済になるという問題もある。また、長尺の鉄筋を取り扱い、180°振り回して両端を順次加工するため、加工場所に広い占有床面積が要求される。このような長い鉄筋の拡径頭部の加工は、自動化が困難で、品質確保が難しいものとなっている。
そこで、本発明者は、このような物件毎に長さの異なる長尺の拡径頭部付き鉄筋の問題を改良するものとして、一端のみに拡径頭部を有する定尺の拡径頭部付き鉄筋を用いることを考えた。
しかし、一般の大梁の鉄筋継手は、応力の小さい箇所で行うことが、構造規定で定められている。例えば、図14(A),(B)に示すように、ガス圧接継手および重ね継手のいずれも、上端筋は梁中央のL0 /2の範囲、下端筋は柱から梁成Dbを起点にL0 /4の間で行うように規定されている。
そのため、定尺の拡径頭部付き鉄筋とした場合、建物の物件によっては、対応できない場合が多くあると予想される。そのため、定尺化の利点が得難い。
従来は、このような鉄筋継手位置の構造規定があるため、拡径頭部付き鉄筋において、定尺化の発想はなされていない。また、従来、図12の例のような折り曲げ部62a,63aを有する鉄筋の場合に、鉄筋を現場搬入前に先組する工法もあるが、事前に物件に無関係に切断し、加工しておく鉄筋部材は存在しない。このように、従来は、梁主筋の定尺化については、発想も実例も存在しない。
なお、本発明者は、耐力壁において、定尺の拡径頭部付き鉄筋を用いることを先に提案した(特願2007−292043号)。これは、耐力壁の場合は、壁自体が強度を有しているため、鉄筋継手の位置が問題にならないことに基づく。しかし、一般のラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する梁の場合、上記のような大梁の鉄筋継手の配置箇所を定めて構造規定を厳守する必要がある。
この発明の目的は、拡径頭部付きの鉄筋を使用することにより、使用鉄筋量の節減、配筋の簡素化の面で優れたものとし、さらに、鉄筋継手位置に係る構造規定、強度、信頼性の問題を生じることなく、定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減を可能としたコンクリート造梁の配筋施工方法を提供することである。
この発明における第1の構成のコンクリート造梁の配筋施工方法は、
ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、
梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、
前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、
前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、
隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
を満足する範囲にあり、
前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
を満足する範囲にある。
なお、この発明方法の適用されるラーメン構造の柱・梁骨組み体は、前記一対の拡径頭部付き鉄筋と前記中間鉄筋が接合された主筋の長さの間に、複数または1本の中間柱が介在していても良く、また中間柱が介在していなくても良い。いずれの場合も、前記梁スパンをL0 は、隣合う柱間の内のりのスパンである。拡径頭部付き鉄筋の長さL1 ,L2 は拡径頭部を含む長さである。
この構成のコンクリート造梁の配筋施工方法によると、拡径頭部付き鉄筋を用いるため、折り曲げ部を有する鉄筋を用いる場合に比べて、使用鉄筋量が節減され、また柱内の配筋が簡素化される。拡径頭部付き鉄筋を用いるが、主筋を、梁両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなるものとするため、拡径頭部付き鉄筋に定尺物、つまり規格化されたものを用いることができる。そのため、生産ラインの自動化が容易となって、徹底的な自動化によるコストの削減、一定した品質の確保が可能になり、納期の短縮による建物の工期の短縮化に貢献できる。
拡径頭部付き鉄筋は、中間鉄筋と鉄筋継手で継ぐことになるが、拡径頭部付き鉄筋の長さを、上記のように定めている。すなわち、
前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
を満足する範囲にあり、
前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
を満足する範囲にあるものとしている。
このように拡径頭部付き鉄筋の長さを規定すると、大梁について定められている鉄筋継手に関する構造規定を満足するものとでき、また構造強度が十分となる。
この発明は、このように、強度、信頼性を確保しながら、定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減が可能となる。なお、上記の鉄筋継手の位置は、ガス圧接等のように縮みが生じる継手の場合は、その縮み後の位置である。
なお、上記各式における「0.85Dc」の寸法は、拡径頭部付き鉄筋について構造規定で定められている、定着長さが最低で0.75Dc必要であり、かつ耐久性確保のために拡径頭部の被り厚が50mm必要であるという規定に対し、被り厚の50mmの代わりに、0.10Dcの値を0.75Dcに加算した0.85Dcとしたものである。これは、施工誤差を考慮し、かつ被り厚の考慮についての簡明を図ったものである。
上記「0.85Dc」の値の代わりに、構造規定をそのまま示す値としても良い。これが、この発明における第2の構成である。すなわち、上記第1の構成のコンクリート造梁の配筋施工方法において、前記上端筋の前記長さL1 が前記の式(1)を満たし、前記下端筋の前記長さL2 が前記の式(2)または(3)のいずれかを満足する範囲にある構成に代えて、
前記上端筋の前記長さL1 が、次式(4)、
0.75Dc+L0 /4≦L1 ≦(Dc−50mm)+L0 ×3/4 …(4)
を満足する範囲にあり、
前記下端筋の前記長さL2 が次式(5)または(6)のいずれか、 0.75Dc+Db≦L2 ≦(Dc−50mm)+Db+L0 /4 …(5)
0.75Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦(Dc−50mm)−Db+L0 …(6)
を満足する範囲にあるものとする。
この発明のコンクリート造梁の配筋施工方法において、前記定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋は、各長さ種類の間で、互いに400mm〜700mmの長さの差を持つものとしても良い。例えば、それぞれ500mm差となる複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋を準備する。
構造規定では、鉄筋継手は、全てを同一箇所で接合することは禁止されており、半数を限度とし、半数は400mm以上離して設けることが定められている。この規定を遵守し、かつ施工誤差を考え、500mm以上のピッチで各長さ種類の拡径頭部付き鉄筋を設けることが、長さ種類数をできるだけ少なくし、かつ定尺物の拡径頭部付き鉄筋を多くの建物に適用可能なものとできる点で好ましい。
集合住宅の場合、梁スパンをL0 、梁成Db、柱の太さDcの範囲が、大部分の物件においてある程度限られた範囲内ある。各種物件の寸法を調査してシミュレーションを行ったところ、拡径頭部付き鉄筋として、100mm単位括って考えて、1800mm〜5300mmの範囲で、400〜700mmのピッチとすれば、6〜10種類程度の定尺物の拡径頭部付き鉄筋を準備すれば、殆どの物件、例えば80%程度の物件に適用できることがわかった。この程度の種類で済むため、定尺物の拡径頭部付き鉄筋による、生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減の実効が十分に得られる。
この発明において、前記鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁は、横断面の幅方向に並んで複数本の上端筋および下端筋があるが、梁長さ方向に沿う同じ垂直断面内にある、前記各上端筋および下端筋は、それぞれ、上端筋の一端の拡径頭部付き鉄筋と下端筋の他端の拡径頭部付き鉄筋とが、互いに同じ長さのものであり、かつ上端筋と下端筋の同じ端部側の拡径頭部付き鉄筋は、互いに長さが異なるものとしても良い。
このように、上端筋の一端の拡径頭部付き鉄筋と下端筋の他端の拡径頭部付き鉄筋とに同じ長さのものを用いると、使用する拡径頭部付き鉄筋の種類数が少なくて済み、より生産性に優れる。
この発明のコンクリート造梁の配筋施工方法は、適用対象となる建物が、妻面に平行な耐力壁が複数平行に並び、桁方向に沿う両側面に、前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体が両側の妻面間に渡って設けられた建物であって、前記桁方向に沿う両側面のラーメン構造の柱・梁骨組み体に適用しても良い。
集合住宅では、戸境壁に遮音性が求められるため、妻面に平行な耐力壁が複数平行に並ぶ構造とされる場合が多い。集合住宅では、いずれもの物件も、上記のようにその梁スパン等がある程度の限られた範囲にあるため、定尺物として準備する拡径頭部付き鉄筋の種類が少なくて済み、この発明のコンクリート造梁の配筋施工方法を適用することによる拡径頭部付き鉄筋の定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減の実効が得易い。
この発明のコンクリート造梁の配筋施工方法は、適用対象となる建物が、妻面に平行な耐力壁が複数平行に並び、桁方向に沿う両側面に、前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体が両側の妻面間に渡って設けられ、かつ両側の妻面に前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体を有する建物であって、前記両側の妻面の前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体に適用しても良い。
集合住宅において、妻面に面する壁は、屋外に対する解放面積を大きくして角部屋の利点が十分に得られるように、妻面をラーメン構造の柱・梁骨組み体とすることがある。このような形式の建物の場合、この妻面の柱・梁骨組み体に、この発明のコンクリート造梁の配筋施工方法を適用することによって、拡径頭部付き鉄筋の定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減の実効が得易い。
この発明の第1の構成のコンクリート造梁の配筋施工方法は、ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
を満足する範囲にあり、
前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
を満足する範囲にあり、
前記定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋は、各種類の間で、互いに400〜700mmの長さの差を持つ
ものとしたため、
拡径頭部付きの鉄筋の使用によって、使用鉄筋量の節減、配筋の簡素化の面で優れたものとなり、さらに、鉄筋継手位置に係る構造規定、強度、信頼性の問題を生じることなく、定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減が可能となる。
この発明の第2の構成のコンクリート造梁の配筋施工方法は、第1の構成の配筋施工方法において、前記の式(1)〜(3)に代えて、
前記上端筋の前記長さL1 が、次式(4)、
0.75Dc+L0 /4≦L1 ≦(Dc−50mm)+L0 ×3/4 …(4)
を満足する範囲にあり、
前記下端筋の前記長さL2 が次式(5)または(6)のいずれか、 0.75Dc+Db≦L2 ≦(Dc−50mm)+Db+L0 /4 …(5)
0.75Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦(Dc−50mm)−Db+L0 …(6)
を満足する範囲にあるものとしたため、
拡径頭部付きの鉄筋の使用によって、使用鉄筋量の節減、配筋の簡素化の面で優れたものとなり、さらに、鉄筋継手位置に係る構造規定、強度、信頼性の問題を生じることなく、定尺化による生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減が可能となる。
この発明の一実施形態を図1ないし図8と共に説明する。図1(A)に示すように、このコンクリート造梁の配筋施工方法および設計方法は、鉄筋コンクリート造の柱2,2Aと、大梁となる鉄筋コンクリート造梁3とで、ラーメン構造の柱・梁骨組み体1を構成する建物において、前記鉄筋コンクリート造梁3に適用される。
図2に示すように、柱2は、鉄筋として柱主筋7と帯筋8とを有し、柱コンクリート5は、梁3の梁コンクート6と連続して打設されている。この例では、床スラブ31が、鉄筋32を有する鉄筋コンクリート造床であり、その床コンクート33も梁コンクート6と連続して打設される。
図3(A),(B)は、それぞれ複数階の鉄筋コンクリート造の集合住宅建物11の概略水平断面図を示す。この集合住宅建物11は、妻面に平行な壁および妻面の壁である複数の妻方向壁41,41Aにより、桁方向に並ぶ各住戸空間10が仕切られている。
同図(A)の例では、隣合う住戸空間10間の戸境壁となる妻方向壁41、および建物妻面の妻方向壁41Aの全てが、鉄筋コンクリート造の耐力壁(ハッチング付して示す)とされている。この建物の両側の桁方向に延びる面は、ラーメン構造の柱・梁骨組み体1とされている。この桁方向に延びるラーメン構造の柱・梁骨組み体1に、図1等に示すこの実施形態のコンクリート造梁の配筋施工方法が適用される。
同図(B)の例では、各戸境壁となる妻方向壁41は、鉄筋コンクリート造の耐力壁(ハッチング付して示す)とされているが、両側の建物妻面は、ラーメン構造の柱・梁骨組み体1Aとされている。両側の桁方向に延びる面は、ラーメン構造の柱・梁骨組み体1とされている。これら両側の桁方向に延びるラーメン構造の柱・梁骨組み体1、および両側の建物妻面のラーメン構造の柱・梁骨組み体1Aに、図1等に示すこの実施形態のコンクリート造梁の配筋施工方法が適用される。
なお、各耐力壁に沿う鉄筋コンクリート造梁3Bについても、その上端筋および下端筋を、以下に示すラーメン構造の柱・梁骨組み体1に用いる鉄筋コンクリート造梁3と同じ構成としても良い。
図1において、鉄筋コンクリート造梁3は、鉄筋として、梁長さ方向に延びる主筋である上端筋12と、下端筋13と、これら上端筋12,下端筋13を取り囲む複数のあばら筋14とを有する。上端筋12および下端筋13は、いずれも、それぞれ梁幅方向に並んで最低2本設けられている。
各主筋である上端筋12および下端筋13は、それぞれ、梁両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 に両端が鉄筋継手15を介して接合された中間鉄筋Bとでなる。相互に接合する拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 と中間鉄筋Bとは、同じ太さ,同じ材質であることが好ましいが、互いに異なる太さや材質であっても良い。前記一対の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 は、一端に拡径頭部Aaをそれぞれ有する。この拡径頭部Aaは、この柱・梁骨組み体1,1Aの両端の柱コンクリート5(図2参照)内に埋め込まれる。中間鉄筋Bは、全長に渡って1本で構成されたものであっても、途中で鉄筋継手(図示せず)で継がれていても良い。両端の柱2の間に中間柱2Aがある場合、その中間柱2Aの部分については、中間鉄筋Bを通して設ける(図4参照)。
図1において、拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 は、図6等と共に後述するように、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものが用いられる。
図1(C)に示すように、各鉄筋継手15の位置は、次に示す範囲とされる。すなわち、隣合う柱2,2間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、柱2の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、各主筋のうちの上端筋12の拡径頭部付き鉄筋A(A1 ,A2 の長さL1 は、次式(1)、
0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
を満足する範囲とする。
前記各主筋のうちの下端筋13の長さL2 は、次式(2)または(3)のいずれか、
0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
を満足する距離とされる。
なお、上記長さL1 ,L2 は、拡径頭部Aaを含む長さである。
各拡径頭部付き鉄筋Aの長さは、前記の式(1)〜(3)に代えて、次式(4)〜(6)で定められる範囲としても良い。すなわち、
上端筋12の前記長さL1 は、次式(4)、
0.75Dc+L0 /4≦L1 ≦(Dc−50mm)+L0 ×3/4 …(4)
を満足する範囲とする。
下端筋13の前記長さL2 は、次式(5)または(6)のいずれか、
0.75Dc+Db≦L2 ≦(Dc−50mm)+Db+L0 /4 …(5)
0.75Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦(Dc−50mm)−Db+L0 …(6)
を満足する範囲とする。
拡径頭部Aaの柱コンクリート4への埋め込み深さである定着長さaは、0.75Dcよりも長い範囲で適宜設定されるが、被り厚bは50mm以上とする。
上記の式(4)〜(6)は、構造規定から定まる距離である。
構造規定では、大梁における鉄筋継手の位置は、次のように定められている。図1(C)に示すように、上端筋12については、梁中央のL0 /2の範囲(ハッチングを付した範囲)とすることが義務付けされている。また、下端筋13については柱2から梁成Dbの位置を起点に梁中央側へL0 /4の間(ハッチングを付した範囲)で行うことが義務付けされている。この範囲は、一般的な鉄筋コンクリート梁におけるガス圧接継手や重ね継手の場合に定められた範囲である。この実施形態においても、鉄筋継手15の位置は、上記構造規定を満足する位置とする。
また、構造規定では、拡径頭部付き鉄筋の場合、定着長さ(拡径頭部Aaを含む)aが最低で0.75Dc必要であり、この定着長さaは、長ければ長いほど良いとされている。しかし、耐久性確保のために、拡径頭部Aaの被り厚bは、柱に表面仕上げがない場合は最低で50mm必要とされている。表面仕上げがある場合は、最低で40mmあれば良いが、この実施形態では簡明のために、表面仕上げの有無に係わらず満足する値である50mmとした。この実施形態においても、被り厚bは、上記構造規定を満足する厚さとする。
上記の式(4)〜(6)は、これらの鉄筋継手の位置、定着長さ、および被り厚の 構造規定を示す式である。
上記の式(1)〜(3)は、上記の式(4)〜(6)につき、施工誤差を考慮し、かつ被り厚bの考慮についての簡明を図るように定めた式である。すなわち、(4)〜(6)における「0.85Dc」の寸法は、拡径頭部付き鉄筋について構造規定で定められている、定着長さが最低で0.75Dc必要であり、かつ耐久性確保のために拡径頭部の被り厚が50mm必要であるという規定に対し、被り厚の50mmの代わりに、0.10Dcの値を0.75Dcに加算した0.85Dcとしたものである。なお、柱2の幅Dcは、一般的に、梁スパンL0 の1/10を基準として、適宜定められる。
また、前記ように各上端筋12および下端筋13は、鉄筋コンクリート造梁3の幅方向に梁幅方向に並んで最低2本設けられているが、同じ位置に配置する鉄筋継手15は、半数を限度とし、半数は400mm以上離して設ける。例えば、半数は500mm以上離して設ける。これは、構造規定では、鉄筋継手15は、全てを同一箇所で接合することが禁止され、半数を限度とし、半数は400mm以上離して設けることが義務付けされていることによる。
鉄筋コンクリート造梁3の同じ垂直断面内にある上端筋12と下端筋13は、図5に示す長さおよび断面寸法の関係としている。これら上端筋12および下端筋13は、上端筋12の一端(図1,図5の左側端)の拡径頭部付き鉄筋A1 と、下端筋13の他端(図1の右側端)の拡径頭部付き鉄筋A1 とが、互いに同じ長さで、同じ断面寸法で、同じ材質のものである。また、上端筋12と下端筋13の同じ端部側の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 は、互いに長さが異なるものであって、同じ断面寸法,材質のものとされている。中間鉄筋Bは、上端筋12と下端筋13とで、互いに同じ長さのものが使用されている。
なお、幅方向に並ぶ複数の上端筋12同士の間、および下端筋13同士の間では、上記のように、互いに鉄筋継手15の位置を異ならせる。この場合に、例えば、幅方向に並ぶ複数の上端筋12のうちのいずれか1本の上端筋12につき、一端に図1(C)の短い方の拡径頭部付き鉄筋A1 を、他端に長い方の拡径頭部付き鉄筋A2 を用いた場合、その幅方向に隣合う上端筋12については、一端に図1(C)の長い方の拡径頭部付き鉄筋A2 を用い、他端に短い方の拡径頭部付き鉄筋A1 を用いる。幅方向に隣合う下端筋13同士の間においても、上端筋12の場合と同様に、短、長の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 の配置の関係とする。
なお、耐力壁1に沿う鉄筋コンクリート造梁3B(図3)は、耐力壁1が応力を負担するため、鉄筋継手15の位置は、必ずしも上記の位置でなくても良く、任意に定めても良い。この耐力壁1に沿う鉄筋コンクリート造梁3Bにおいても、梁長さ方向に沿う同じ垂直断面内にある上端筋12と下端筋13は、図5に示す長さおよび断面寸法の関係とする。
このコンクリート造梁の配筋施工方法,設計方法では、これら拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 は、図6のように、定尺物として規格化されている複数種類の拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )の中から選ばれたものが用いられている。ここで言う規格化は、私的な規格化で良い。
例えば、鉄筋メーカ等によって、これら規格化した拡径頭部付き鉄筋A1 〜An を準備しておき、建物メーカにおける配筋の設計において、その規格化された鉄筋A1 〜An を選択する。
規格化して準備しておく拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )の長さの範囲は、例えば、1800mm〜6000mmの範囲とする。拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )の長さの種類は、例えば、6〜10種類程度とする。各拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )の種類間の長さの差は、400mm〜700mm程度が適当である。
表1は、準備する拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )の種類例(1) 〜(3) を示す。
Figure 0004971201
表1における種類(1)は、需要の多い短いもののピッチを短くして運搬重量を下げ、コストを低減する例である。
種類(2)は、全体的にピッチを均一にして、設計、施工時のミスを少なくする例である。ただし、運搬コストは、種類(1)に比べて上がる。
種類(3)は、種類(2)よりもピッチを大きくして、適用できる範囲を広げる例である。
このように、目的に応じて適宜のピッチで複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋A(A1 〜An )を準備する。
なお、上記拡径頭部付き鉄筋Aの長さには、ガス圧接のアプセット量(収縮量)は含んでいない。ガス圧接用とする場合、例えば、上記の表1等に示す寸法に、全て50mmを加えた寸法とする。
規格化して準備しておく拡径頭部付き鉄筋Aの太さ、材質は、各長さのものにつき、数種類準備しておくことが好ましい。例えば、直径が10、13、16、19、22、25、29、32、35、38、41(単位mm)のものを準備する。
なお、相互に接合する鉄筋は、太さや材質が異なるものであっても良く、構造規定でも所定範囲で認められている。したがって、規格化して準備しておく拡径頭部付き鉄筋Aの太さおよび材質の種類を、中間鉄筋Bの太さ,材質の種類よりも減らしても良い。これにより、標準化によるコスト削減がより一層促進できる。
各拡径頭部付き鉄筋Aは、例えば図7に一例を示すように、鉄筋本体Abの端部に、塑性加工による円すい状ないし円形フランジ状の拡径頭部Aaを形成したものである。この拡径頭部Aaの塑性加工は、例えば所定寸法(拡径頭部付き鉄筋Aよりも若干長い寸法)に製造しあるいは切断した鉄筋素材の一端を、高周波誘導加熱し、その加熱状態で圧縮させること等によって行われる。鉄筋本体Abには、外周に突条Acを有する異形鉄筋などが用いられる。突条Acは、円環状、またはスパイラル状、または交互に180°ずつずれて位置する半円環状等とされる。
この他に、各拡径頭部付き鉄筋Aの拡径頭部Aaは、例えば図9(A)に示すように、塑性加工された拡径頭部一体化部分Aaaと、この拡径頭部一体化部分Aaaの首部側に固定した別部材の頭部構成プレートAabとからなるものであっても良い。頭部構成プレートAabは、例えば、外周形状が正方形、長方形、円形等のものとされる。
また、各拡径頭部付き鉄筋Aの拡径頭部Aaは、図9(B),(C)に示すように、全体が鉄筋本体Abに対して取付けによって固定された別体部材からなるものであっても良い。同図(B)の別体部材からなる拡径頭部Aaは、中心部に嵌合孔aを有する円板状の定着板Aa′からなり、鉄筋本体Abの端部の外周に摩擦圧接や溶接等により接合したものである。同図(C)の別体部材からなる拡径頭部Aaは、ねじ筒部Aacおよびその一端から拡径した拡径部Aadからなる。鉄筋本体Abのは、スパイラル状の突条Acを有し、ねじ筒部Aacはそのスパイラル状の突条Acの外周にねじ込まれている。なお、突条Acを利用する代わりに、鉄筋本体Abの端部外周に雄ねじ部を設け、その雄ねじ部にねじ筒部Aacを螺合させるようにしても良い。
図1において、鉄筋継手15には、図8(A)に示す鉄筋20に重なり範囲20aを設ける重ね継手や、同図(B)に示すように鉄筋20の端面20b同士を接合するガス圧接継手が用いられ、あるいはその他の溶接継手(図示せず)や、機械式鉄筋継手等の特殊継手(図示せず)が用いられる。鉄筋が細径の場合は、重ね継手が主であり、太径の場合は圧接継手等とされる。ガス圧接継手や溶接継手を用いる場合、拡径頭部付き鉄筋Aと中間鉄筋Bの互いに接合する端部は、現場で若干長さ(例えば10mm前後)分を切断し、その切断面同士で接合することで、接合の確実を図る。
この構成のコンクリート造梁の配筋施工方法,設計方法によると、このように拡径頭部付き鉄筋Aを用いるため、折り曲げ部を有する鉄筋を用いる場合に比べて、使用鉄筋量が節減され、また柱2内の配筋が簡素化される。拡径頭部付き鉄筋Aを用いるが、主筋である上端筋12および下端筋13を、梁両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋A(A1 ,A2 )と、その間に接合された中間鉄筋Bとでなるものとするため、拡径頭部付き鉄筋Aに定尺物、つまり規格化されたものを用いることができる。そのため、生産ラインの自動化が容易となって、徹底的な自動化によるコストの削減、一定した品質の確保が可能になり、納期の短縮による建物の工期の短縮化に貢献できる。
前記主筋を構成する各上端筋12および下端筋13につき、それぞれ、上端筋12の一端の拡径頭部付き鉄筋A1 と下端筋13の他端の拡径頭部付き鉄筋A1 とが、互いに同じ長さで同じ断面寸法のものであり、かつ上端筋12と下端筋13の同じ端部側の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 は、互いに長さが異なるものとしたため、1本の鉄筋コンクリート造梁3につき、2種類の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 を準備することで、上端筋12と下端筋13の継手の位置を互いにずらせることができる。また、上記2種類の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 を用いることで、中間鉄筋Bは上端筋12と下端筋13とに同じ長さのものを用いることができ、生産性に優れたものとなる。
この実施形態では、1棟の建物11における両側の桁方向面におけるラーメン構造の各柱・梁骨組み体1において、主筋である上端筋12および下端筋13が、前記一対の拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 と前記中間鉄筋Bとでなり、かつこれら複数の鉄筋コンクリート造梁3における互いに同じ位置に対応する拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 に、互いに同じ長さで同じ断面寸法のものを用いている。そのため、1棟の建物11における拡径頭部付き鉄筋A1 ,A2 の使用種類数が削減できる。このため、より一層、生産性が向上する。
拡径頭部付き鉄筋Aは、中間鉄筋Bと鉄筋継手15で継ぐことになるが、この実施形態は、拡径頭部付き鉄筋Aの長さを上記のように定めている。すなわち、
上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
を満足する範囲にあり、
下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
を満足する範囲にあるものとしている。
このように拡径頭部付き鉄筋Aの長さを規定したため、大梁について定められている鉄筋継手に関する構造規定を満足するものとなり、また構造強度が十分となる。
拡径頭部付き鉄筋Aの長さを、先に述べた式(4)〜(6)のように定めた場合も、上記と同様に大梁について定められている構造規定を満足するものとなり、また構造強度が十分となる。
また、この実施形態は、定尺物として準備する拡径頭部付き鉄筋Aの長さの種類を、各種類の間で、互いに400〜700mmの長さの差を持つものとして、1800〜5300(または6000)mmの範囲につき準備するため、できるだけ少ない種類数として、大部分(例えば、80%程度)の集合住宅に適用することができる。そのため、拡径頭部付き鉄筋Aに定尺物を用いることによる、コスト削減、品質確保、納期短縮等の各効果がより一層効果的なものとなる。
これにつき、シミュレーション例と共に説明する。このシミュレーションで設定した大きさは、柱太さDc、梁スパンL0 、梁成Dbを次の各大きさとした。単位はミリ。
柱太さDc:500,1000,1500,2000
梁成Db:400,600,800,1000
梁スパンL0 :4000,6000,8000,10000、
なお、柱太さDcにつき、2000mmと太い例を挙げたのは、図3の例のように耐力壁を平行に複数用いた建物では、柱2に、桁方向に長い長方形の断面形状の柱が用いられ、その長辺の寸方が2000mmとされる例があるからである。
以上の条件で設定し、上端筋12,下端筋13の各々の最小、最大長さを算定した。この算定には、上記の式(1)〜(3)を用いた。
この間に鉄筋継手15を設けると、支障がない。
上端筋12は、1425〜9200
下端筋13は、 825〜5200
100mmを単位とする数字で括ると、1800〜5300の間に定尺の拡径頭部付き鉄筋Aの長さを設定すると、全てを包括することができる。
次の表2は、シミュレーション例の一部を示す。計算結果は、煩雑となり、また一義的に定まるため、ごく一部のみを示すことにする。拡径頭部付き鉄筋Aの定尺化のピッチの例は、上記の種類(1)〜(3)の各々の場合のシミュレーションを行ったが、ここでは種類(1)の場合のシミュレーション例を示す。表中の数字の頭に丸印を施した箇所は、採用可能な拡径頭部付き鉄筋を示す。同表に示すように、上記種類(1)の定尺化によって、大部分の集合住宅に適用できることがわかる。
Figure 0004971201
また、次の表3は、実際に販売されている集合住宅(マンション)を無作為に選び、その梁スパンおよび梁間方向の壁構造を比較したものである。この表2の例では、梁スパンL0 は、最小が4.90(m)、最大が8.70(m)であり、いずれも、シミュレーションで設定した梁スパンL0 の4000〜10000mmの範囲内である。
Figure 0004971201
このように、この実施形態のように、定尺物として準備する拡径頭部付き鉄筋Aの長さの種類を、各種類の間で、互いに400〜700mmの長さの差を持つものとして、1800〜5300(または6000)mmの範囲とすることで、大部分の集合住宅に適用できることがわかった。
また、図3(A),(B)の例のような妻方向壁41,41A等が耐力壁とされた建物において、、ラーメン構造の柱・梁骨組み体1と耐力壁に沿った鉄筋コンクリート造梁3Bとの両方に、定尺物の拡径頭部付き鉄筋Aを用いた場合は、さらに生産の標準化、品質安定化、納期短縮、コスト削減が図れる。なお、耐力壁の場合は、耐力壁で応力が負担されるため、鉄筋継手15の位置は任意としても良い。
なお、上記実施形態では、図3のように、妻方向の幅が桁方向の全長にわたって同じ寸法で、かつ妻方向に1スパンの集合住宅を例に説明したが、この発明は、例えば、図10(A)に示すように、幅の異なる複数種類の耐力壁等の妻方向壁41B,41Cの有る集合住宅において、その段差によって分かれた部分毎に設けられる桁方向のラーメン構造の柱・梁骨組み体1にも適用することができる。同図(B)のように、妻方向の中間に柱2Aがある集合住宅であっても良い。同図(C)のように桁方向に1スパンで両側の妻面の妻方向壁41Aが耐力壁とされて桁方向の両面がラーメン構造の柱・梁骨組み体1とされた建物や、同図(D)のように、外周の全ての面がラーメン構造の柱・梁骨組み体1とされた建物にも適用することができる。
また、上記実施形態は、いずれも、鉄筋コンクリート造梁に適用した場合につき説明したが、この発明は鉄骨鉄筋コンクリート造梁に適用することもできる。鉄骨鉄筋コンクリート造梁に適用する場合も、耐力壁に沿って設けられる場合に適用される。
図11は、鉄骨鉄筋コンクリート造梁に適用した例であり、柱2′および梁3′が、H形鋼等からなる鉄骨柱21および鉄骨梁23と、その周囲に設けられた鉄筋コンクリート部分とで構成される。鉄骨柱21と鉄骨梁23は互いに接合されている。柱2′および梁3′の鉄筋コンクリート部分の各鉄筋は、図1に示す柱2および梁3と同様であり、対応部分に同一番号を付してその説明を省略する。また、図11では、鉄骨柱21および鉄骨梁23の形状については簡略化して図示してある。
また、上記各実施形態は、鉄筋継手15に一般の継手を用いた場合につき説明したが、鉄筋継手15に、母材となる鉄筋と同等の強度が得られる継手(例えば、A級継手等として規定されている継手)を用いても良い。
(A)は、この発明の一実施形態に係る配筋施工方法を適用した鉄筋コンクリート造梁及びその周辺構造を示す配筋の破断正面図、(B)は図1の一部の拡大図、(C)はその鉄筋継手の位置の説明図である。 図1の鉄筋コンクリート造梁及びその周辺構造を示す破断斜視図である。 (A),(B)は、それぞれ同鉄筋コンクリート造梁を用いた集合住宅建物の各例を示す概略水平断面図である。 梁中間の柱と鉄筋の関係を示す配筋の正面図である。 同鉄筋コンクリート造梁における上端筋および下端筋の説明図である。 準備する拡径頭部付き鉄筋の種類例を示す説明図である。 拡径頭部付き鉄筋の拡径頭部付近を示す拡大側面図である。 (A),(B)は鉄筋継手の各例をそれぞれ示す説明図である。 (A)〜(C)はそれぞれ拡径頭部付き鉄筋の変形例を示す部分拡大破断側面図である。 同鉄筋コンクリート造梁を適用する建物の各変形例を示す概略水平断面図である。 この発明の他の実施形態にかかる鉄骨鉄筋コンクリート造梁及びその周辺構造を示す破断正面図である。 従来例の説明図である。 他の従来例の説明図である。 構造規定の説明図である。
符号の説明
1…柱・梁骨組み体
2…柱
3…鉄筋コンクリート造梁
3′…鉄骨鉄筋コンクリート造梁
10…住戸空間
11…集合住宅建物
12…上端筋
13…下端筋
14…あばら筋
21…鉄骨柱
23…鉄骨梁
A,A1 ,A2 ,An …拡径頭部付き鉄筋
Aa…拡径頭部
B…中間鉄筋

Claims (6)

  1. ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、
    梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、
    前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、
    前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、
    隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
    前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
    0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
    を満足する範囲にあり、
    前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
    0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
    0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
    を満足する範囲にあり、
    前記定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋は、各種類の間で、互いに400〜700mmの長さの差を持つ、
    ことを特徴とするコンクリート造梁の配筋施工方法。
  2. ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、
    梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、
    前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、
    前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、
    隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
    前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
    0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
    を満足する範囲にあり、
    前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
    0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
    0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
    を満足する範囲にあり、
    前記鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁は、横断面の幅方向に並んで複数本の上端筋および下端筋があり、梁長さ方向に沿う同じ垂直断面内にある、前記各上端筋および下端筋は、それぞれ、上端筋の一端の拡径頭部付き鉄筋と下端筋の他端の拡径頭部付き鉄筋とが、互いに同じ長さのものであり、かつ上端筋と下端筋の同じ端部側の拡径頭部付き鉄筋は、互いに長さが異なるものであるコンクリート造梁の配筋構造。
  3. ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、
    梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、
    前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、
    前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、
    隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
    前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
    0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
    を満足する範囲にあり、
    前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
    0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
    0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
    を満足する範囲にあり、
    適用対象となる建物が、妻面に平行な耐力壁が複数平行に並び、桁方向に沿う両側面に、前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体が両側の妻面間に渡って設けられた建物であって、前記桁方向に沿う両側面のラーメン構造の柱・梁骨組み体に適用されるコンクリート造梁の配筋構造。
  4. ラーメン構造の柱・梁骨組み体を構成する鉄筋コンクリート造梁または鉄骨鉄筋コンクリート造梁の配筋を施工する方法であって、
    梁の梁長さ方向に延びる鉄筋である各主筋が、両端に配置された一対の拡径頭部付き鉄筋と、これら一対の拡径頭部付き鉄筋に両端が鉄筋継手を介して接合された中間鉄筋とでなり、
    前記一対の拡径頭部付き鉄筋は、一端に拡径頭部を有しこの拡径頭部が、前記柱・梁骨組み体の端部における鉄筋コンクリート造柱または鉄骨鉄筋コンクリート造柱のコンクリート内に埋め込まれるものとし、
    前記拡径頭部付き鉄筋に、定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋の中から選ばれたものを用い、
    隣合う柱間の内のりとなる梁スパンをL0 、梁成をDb、前記柱の梁長さ方向の太さをDcと定めた場合に、
    前記各主筋のうちの上端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL1 が、次式(1)、
    0.85Dc+L0 /4≦L1 ≦0.85Dc+L0 ×3/4 …(1)
    を満足する範囲にあり、
    前記各主筋のうちの下端筋の拡径頭部付き鉄筋の長さL2 が、次式(2)または(3)のいずれか、
    0.85Dc+Db≦L2 ≦0.85Dc+Db+L0 /4 …(2)
    0.85Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦0.85Dc−Db+L0 …(3)
    を満足する範囲にあり、
    適用対象となる建物が、妻面に平行な耐力壁が複数平行に並び、桁方向に沿う両側面に、前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体が両側の妻面間に渡って設けられ、かつ両側の妻面に前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体を有する建物であって、前記両側の妻面の前記ラーメン構造の柱・梁骨組み体に適用されるコンクリート造梁の配筋施工方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記上端筋の前記長さL1 が前記の式(1)を満たし、前記下端筋の前記長さL2 が前記の式(2)または(3)のいずれかを満足する範囲にある構成に代えて、
    前記上端筋の前記長さL1 が、次式(4)、
    0.75Dc+L0 /4≦L1 ≦(Dc−50mm)+L0 ×3/4 …(4)
    を満足する範囲にあり、
    前記下端筋の前記長さL2 が次式(5)または(6)のいずれか、
    0.75Dc+Db≦L2 ≦(Dc−50mm)+Db+L0 /4 …(5)
    0.75Dc−Db+L0 ×3/4≦L2 ≦(Dc−50mm)−Db+L0 …(6)
    を満足する範囲にあるものとした、
    ことを特徴とするコンクリート造梁の配筋施工方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記定尺物として準備されている複数種類の長さの拡径頭部付き鉄筋は、各種類の間で、互いに400〜700mmの長さの差を持つコンクリート造梁の配筋施工方法。
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