JP4970677B2 - ガイドワイヤー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用のガイドワイヤーに係り、例えば経口的に内視鏡を用いて十二指腸乳頭から膵胆管系ヘアプローチする際に使用されるガイドワイヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガイドワイヤーには、例えばステンレスなどの金属製の線材をコイル状に成形し、所望の可撓性を与えたものや、ニッケルチタン合金からなる超弾性合金の単線から形成し、先端側部分をテーパー状に加工したものなどがある。
【0003】
このようなガイドワイヤーは、主に狭窄部など、管腔が狭くなっている部分にカテーテル等の器具を通過させる場合、あるいは、カテーテルを交換する際等に使用する。これらのガイドワイヤーには、その使用目的に応じて様々なマーキングを施する場合がある。
【0004】
例えば、米国特許第5,084,022号には、マーキングを等間隔に付し、これらのマーキングの間隔から所要部位の長さを測定可能としたガイドワイヤーが開示されている。
また、実開平4-108556号公報および特開平2001-46508号公報には、乳頭等の所要部位に対する挿入深さを確認するためのマーキングを設けたガイドワイヤーが開示されている。
また、米国特許第5,379,779号には、カテーテル交換の際にガイドワイヤーの移動の有無を確認するためのマーキングを設けたガイドワイヤーが開示されている。
【0005】
更に、特開平11‐89940号公報および特開平11-137693号公報には、先端にアングル部を有するガイドワイヤーに、このアングル部の位置あるいは方向を目視で確認可能とするマーキングを施したガイドワイヤーが開示されている。
【0006】
このような従来のガイドワイヤーに付されているマーキングは、主にガイドワイヤーの姿勢、位置、移動の有無などを把握するためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来技術のマーキングを用いたガイドワイヤーには、以下の問題がある。
先ず、第1の問題について図3の(A)を参照して説明する。
一般に、カテーテルを交換する際には、ガイドワイヤー1を乳頭に挿入した状態で、カテーテル(図示せず)のみを引き戻し、カテーテルの先端を内視鏡102内に引き込む。その後、内視鏡先端にある鉗子起上台103を最大位置まで起上させ、ガイドワイヤー1を折り曲げ、内視鏡に固定する。
このとき、ガイドワイヤー1を先端側で折り曲げると、先端側は細径の柔軟構造に形成されているため、鉗子起上台103で折り曲げても充分な大きさの固定力を得ることができない。したがって、ガイドワイヤー1を柔軟構造に形成されている先端側部分で折り曲げてしまった場合には、カテーテルを交換する際に、固定力が不十分なためにガイドワイヤー1が矢印の方向に移動してしまうことがある。そうすると、意図せずして乳頭あるいは狭窄部等からガイドワイヤー1が抜け出てしまうことがある。
【0008】
次に、第2の問題について図3の(B)を参照して説明する。
ガイドワイヤー1を介してステント(図示せず)やカテーテル104などを乳頭に挿入する際、ガイドワイヤー1の先端側を僅かに乳頭に挿入した状態では、ステントやカテーテル104の方がガイドワイヤー1の先端側よりも剛性に勝るため、ガイドワイヤー1が折り曲げられた状態からステントあるいはカテーテル104に沿って直線状に延ばされる。
このような状態で、さらにステントやカテーテル104を進めていくと、ガイドワイヤー1の先端が乳頭から抜けてしまいカテーテル交換ができなくなってしまうことがある。特に、挿入性を向上させる為に先端部分に潤滑コーティングを施したガイドワイヤーの場合には、先端部分のみを乳頭に挿入した状態で様々な操作をすると、僅かな操作ミスでガイドワイヤーが乳頭から滑り出てしまう可能性が増大する。
すなわち、従来のガイドワイヤーは、マーキングを施してあっても、例えば先端部分等の内視鏡に対する位置を確認しつつ操作することはできず、したがってその操作性を更に改善することが望まれている。
【0009】
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたもので、マーキングを施すことによってガイドワイヤーの構造的特性を内視鏡下で確認することができる操作性のよいガイドワイヤーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、患者の体内に挿入した内視鏡を通じて体腔内に挿入し、前記内視鏡で観察しながら器具を管腔内に導き入れ、または前記管腔内に留置した器具を該管腔から回収したりする器具ガイド用として使用する経内視鏡用ガイドワイヤーにおいて、先端部と基端部とを備え、前記先端部は前記基端部よりも柔軟性が高く、前記基端部は前記先端部よりも剛性が高い略均質の剛性を呈し、更に前記先端部と前記基端部との境界に位置する境界部に、前記境界部の位置を示し、かつ内視鏡で観察することで前記境界部を識別な可能な境界識別用マーキングを設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、患者の体内に挿入した内視鏡を通じて体腔内に挿入し、前記内視鏡で観察しながら器具を管腔内に導き入れ、または前記管腔内に留置した器具を該管腔から回収したりする器具ガイド用として使用する経内視鏡用ガイドワイヤーにおいて、先端部と基端部とを備え、前記先端部の外表面の摩擦は前記基端部の外表面の摩擦に比べて小さく、前記基端部の外表面の摩擦は前記先端部の外表面の摩擦よりも高い略均質の摩擦を呈し、更に前記先端部と前記基端部との境界に位置する境界部に、前記先端部から前記基端部分へ前記ガイドワイヤーの構造的特性としての外表面の摩擦が切り替わる境界部の位置を示し、かつ内視鏡で観察することで前記境界部を識別な可能な境界識別用マーキングを設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤーにおいて、先端から60mm以上で400mm以内での位置に前記境界識別用マーキングを設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のガイドワイヤーにおいて、前記先端部と基端部には異なる模様のマーキングを別々に形成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施形態について説明する。
(構成)
まず、図1の(A)を参照して第一の実施形態の構成について説明する。
本実施形態のガイドワイヤー10は、芯線がニッケルチタン合金からなる単線ワイヤーであり、その周りにウレタン樹脂を被覆してある。
【0014】
このガイドワイヤー10は、柔軟な先端部12と高剛性の基端部13とを有し、この先端部12の柔軟性は、センタレス研磨などによってテーパー加工することで実現している。このテーパー加工は適宜の長さにわたって施してもよく、本実施形態のガイドワイヤー10においては、先端からほぼ150mmの範囲にテーパー加工を施してある。
【0015】
また、ガイドワイヤー10は、先端から例えば70mmの位置に太いリング状のマーキング14を有し、この基端側すなわち先端から70mmから150mmの間には、例えば2mm幅のリング状マーカーを3mm間隔で設けたマーキング15を有する。更に、例えば先端から150mmの位置に太いリング状のマーキング16を有し、この基端側すなわち先端から150mmから250mmの間には、例えば幅2mmの螺旋状のマーキング17を有している。マーキング17の基端側、本実施形態では先端から250mm以上の位置18にはマーキングは形成してない。
【0016】
上述の太いリング状のマーキング14は、例えば乳頭等に挿入したときに、意図に反して滑り出るのを防止するための目安となる挿入深さを示すものである。したがって、所要の挿入深さの位置を指示できるものであれば、上述の位置に限らず、適宜の位置に配置することが可能であり、この位置は、先端部12のテーパー角度の大きさ等ガイドワイヤー10の構造あるいは剛性等特性に応じて設定することができる。このマーキング14は、ガイドワイヤー10の周部に沿って連続したリング状に形成し、どのような状態に折り曲げられた場合であっても、確実に確認可能な形状及び大きさとするのが好ましい。
【0017】
また、間隔をおいて形成した複数のリング状マーカーからなるマーキング15は、ガイドワイヤー10が軸方向に移動しているか否かの確認を容易とし、螺旋状マーカーからなるマーキング17は、ガイドワイヤー10が回転しているか否かの確認を容易とするものである。これらのマーキング15,17は、このようなガイドワイヤー10の軸方向および回転方向の移動を確認できるものであれば、適宜形状のマーカーで形成することができ、マーキング15,17を同一の形状あるいは模様のマーカーから形成してもよい。本実施形態のように、マーキング15,17をそれぞれ異なる模様で形成することにより、先端部12あるいは基端部13を識別することが可能となると共に、所定間隔のリング状マーカーで形成したマーキング15を通じて、ガイドワイヤー10の軸方向移動量を正確に把握することも可能となる。
【0018】
そして、マーキング15,17間に配置した太いリング状のマーキング16は、柔軟な先端部12からこれよりも剛性の高い基端部13への移行部分を示す。したがって、マーキング16は、上述の位置に限らず、テーパー加工した先端部12の長さに応じて所要位置に配置することができる。
【0019】
(作用/効果)
上記構成からなるガイドワイヤー10に形成したマーキングの作用及び効果について図1の(A)および図2参照して説明する。
通常のガイドワイヤーと同様に、例えば十二指腸101内に挿入した内視鏡102を介してガイドワイヤー10を乳頭から膵胆管の管腔に挿入する際、最も先端のマーキング14を内視鏡102を通じて確認しつつ乳頭に挿入する。このマーキング14は太いリング状に形成されているため、先端部12が内視鏡102に対して傾斜あるいは回転した状態等のどのような位置にあっても容易に認識することができる。
【0020】
このマーキング14が乳頭内に挿入され、内視鏡102で観察できなくなった状態では、ガイドワイヤー10の先端部12が十分な深さにわたって乳頭に挿入されている状態を示し、したがって、この状態でガイドワイヤー10を操作しても、誤って先端部12が乳頭から滑り出て外れてしまうことはない。逆に、マーキング14が内視鏡102の視野で確認できる状態では、先端部12の挿入深さが十分ではなく、あるいは引き抜き過ぎた状態を示し、したがって、この状態でガイドワイヤー10を操作すると、先端部12が乳頭から滑り出る可能性のあることを認識することができる。
【0021】
更に、マーキング15が間隔をおいて配置した複数のリング状のマーカーから形成され、マーキング17が螺旋状のマーカーから形成されていることにより、ガイドワイヤー10がその軸線方向に沿って進退される場合には、マーキング15を通じて容易に確認でき、ガイドワイヤー10が回転される場合には、マーキング17を通じて容易に確認することができる。特に、マーキング15を形成するリング状マーカーの間隔あるいは幅を予め知っている場合には、その移動量も容易に確認することが可能である。
【0022】
図2の(A)はこのガイドワイヤー10を使用してカテーテル104を交換する状態を示す。この場合は、図2の(A)に示すように、従来のものと同様に、例えば十二指腸101に内視鏡102を挿入し、ガイドワイヤー10のみを残してカテーテル104を内視鏡102内まで引き抜く。したがって、内視鏡102の視野からカテーテル104が見えなくなり、ガイドワイヤー10が見えるようになる。
【0023】
この後、ガイドワイヤー10のマーキング16を内視鏡102を通じて確認し、鉗子起上台103を最大起上位置まで起上させる。このマーキング16が内視鏡102の視野に入った状態では、ガイドワイヤー10の柔軟な先端部12だけでなく、剛性の高い基端部13も内視鏡102から突出し、この基端部13が鉗子起上台103に近接して位置する。したがって、鉗子起上台103を起上させることにより、剛性の高い基端部13が折り曲げられ、内視鏡102に確実に固定される。
【0024】
これにより、カテーテル104を内視鏡102から更に引き抜いても、ガイドワイヤー10がその先端部12に近接する基端部13で折り曲げられているため、内視鏡102に強固に固定され、カテーテル104のみを引き抜くことができる。カテーテル104を引き抜いた後は、更に図示しない別のカテーテルを挿入することができる。
【0025】
カテーテルを挿入する際、図2の(B)に示すように、マーキング16が乳頭に挿入されている場合には、内視鏡102の鉗子口から乳頭入口までの間で露出しているガイドワイヤー10は、十分な剛性を有している。
【0026】
この状態でカテーテル104を進めていくと、カテーテル104の剛性に比べてガイドワイヤー10の乳頭に近接する部分の剛性が十分大きいため、カテーテル104はガイドワイヤー10に沿って進み、容易に乳頭へ挿入することができる。
【0027】
したがって、本実施形態のガイドワイヤー10によると、内視鏡下でガイドワイヤー10の所要部位の剛性を確認することができ、更に、その進退および回転も容易に確認できるため、容易かつ確実にガイドワイヤー10を操作することができ、その操作性が大きく改善される。
【0028】
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、上述の実施形態と同様な部材には同様な符号を付し、詳細な説明を省略する。
(構成)
図1の(B)に示すように、本実施形態のガイドワイヤー10Aは、先端をテーパー加工したニッケルチタン合金からなる単線ワイヤーの周りにウレタン樹脂を被覆したものであり、先端部の一部に潤滑コーティング19を施してある。
【0029】
本実施形態では、上記潤滑コーティング19の基端部と、柔軟な先端部12から剛性のある基端部13への移行部分とに、それぞれマーキング14、およびマーキング16を設けてある。更に、マーキング14とマーキング16との間に、水玉模様のマーキング25を設け、マーキング16より基端側にチェック模様のマーキング27を設けてある。
【0030】
マーキング14は、第一実施形態と同様に、操作中に誤ってガイドワイヤー10Aが乳頭から滑り出るなどして外れてしまうのを防止するためのものである。ただし、挿入長さ確認用マーキングである第一実施形態とは異なり、本実施形態では、ガイドワイヤー10Aの先端側の潤滑コーティング19が完全に乳頭内に挿入されていることを確認するためのものである。
【0031】
このマーキング14を通じて潤滑コーティング19が完全に乳頭内に挿入されているか否かを確認することで、ガイドワイヤー10Aを操作する際に、意図せずしてガイドワイヤー10Aが乳頭から滑り出てしまうことを防止できる。
【0032】
また、マーキング14,16間に配置したマーキング25は、水玉模様に配置した複数の小さなマーカーで形成してある。このため、マーキング25は、ガイドワイヤー10Aの進退の状態に加え、回転の状態も確認することが可能であり、また、水玉状のマーカーの軸方向に沿う間隔を所定の大きさに形成することにより、第一実施形態と同様にガイドワイヤー10Aの移動量の確認に用いることもできる。
【0033】
通常、このようなガイドワイヤーに設けるマーキングは内視鏡下で十分確認できるように目立つ色で形成する必要が有る。しかし、明るい色を多用すると内視鏡の光源からの強力な光によって必要以上に反射し、対象物が内視鏡の画面上で白く飛んでしまい見え難くなってしまう(以下、ハレーションと言う)。従って、ガイドワイヤー10A自体の色は暗い色を基調とし、マーキングは明るい色を少量採用することが望ましい。
本実施形態のように、水玉模様を形成するマーカーを小さくかつ明るい色とすることで、ハレーション防止にも有益である。
【0034】
更に、基端部13に配置したマーキング27は、チェック模様で形成してある。このマーキング27は、マーキング25と同様にガイドワイヤー10Aの進退・回転を確認可能なことに加え、ガイドワイヤー10Aの移動量の確認に利用することもできる。
(作用/効果)
本実施形態のガイドワイヤー10Aも第一実施形態と同様な態様で用いることができる。更に、本実施形態のように、潤滑コーティング19を施したガイドワイヤー10Aの場合には、第一実施形態のように、その形状に基づいて構造的特徴が変化する位置を示すマーキング14,16に代え、あるいはこれと共に、例えば潤滑コーティング19が塗布されている先端側と潤滑コーティングが塗布されていない基端側との境界線等の表面上の特質の基づいて変化する位置に施されたマーキング14により、潤滑性を確認することもできる。
【0035】
したがって、本実施形態のガイドワイヤー10Aでは、マーキング14,16,25,27を通じて内視鏡下でガイドワイヤー10Aの潤滑性や剛性を確認できるため、容易かつ確実にガイドワイヤー10Aを操作することができ、操作性を改善することができる。
【0036】
最後に、本発明の第三実施形態について説明する。
(構成)
図1の(C)を参照して、本実施形態の構成について説明する。
本実施形態のガイドワイヤー10Bは、上記第一実施形態のマーキング16以外のマーキングを取り除き、代りに先端側から小さい数字をマーカーとして螺旋状に付したものである。
なお、上記数字は先端からの距離を示すことが好ましいが、これに限定されるものではない。また、等間隔に設けてあっても良いし、任意の間隔で設けてあっても構わない。
また、マーカーは上述の数字に限らず、内視鏡102を通じて識別できるものであれば、文字や記号等を用いることも可能である。
【0037】
(作用/効果)
本実施形態のガイドワイヤー10Bは、数字が螺旋状に設けてあるため、上記第二実施形態のマーカー25と同様の効果を奏する。
【0038】
更に、第二実施形態のガイドワイヤー10Aでは、マーキング14,16は予めメーカー側で設定してあり、術者はこれらのマーキング14,16に従って操作する必要のあることに対し、本実施形態の場合は、術者が自分の好みや患者の状態に合わせて数字マーキングに独自の意味を持たせ、これに従って操作することが可能となる。
【0039】
すなわち、例えばガイドワイヤー10Bを鉗子起上台103で固定する場合、術者の好みで柔軟な部分で固定しようとすると、マーキング16より先端側で固定することになる。この場合にマーキング16の代わりとして例えば上記数字マーキングの目盛り「9」などを目安として操作することができる。
【0040】
このようにガイドワイヤー10,10A,10Bの特定の位置を示すマーキングすなわち第一実施形態のマーキング14,15,16,17、第二実施形態のマーキング25,27、および、第三実施形態のように数字、文字あるいは記号等によるマーキングは、ガイドワイヤーの先端から60mmから400mmの範囲に設けることが好ましい。これは、ガイドワイヤーの深部挿入時においても、乳頭から400mm以上挿入することはほとんどなく、また、先端から60mm以内の部位で柔軟性等の構造的特性を急激に変化させる利点はなく、かえって挿入時のガイドワイヤーの挙動が安定せず、逆に挿入性が悪くなる可能性がある。したがって、上述の機能を発揮させるためには、この範囲に設けることが望ましいためである。
【0041】
更に、ガイドワイヤーの構造的特性が変化する位置に上述のようなマーキングを設ける場合において、この構造的特性が変化する位置は、形状に基づく場合に限らず、例えば潤滑コーティングが塗布されている先端側と潤滑コーティングが塗布されていない基端側との境界線等の表面上の特質の基づいて変化する位置とすることも可能である。
【0042】
尚、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能であり、種々の形態を組合せることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上明らかなように、本発明のガイドワイヤーによれば、内視鏡下でガイドワイヤーの構造的特性を確認することができる。これによって、ガイドワイヤー操作時に乳頭から意図せずしてガイドワイヤーが外れてしまうことを防止することができ、操作性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態による各種ガイドワイヤーを示す説明図。
【図2】本発明の実施形態によるガイドワイヤーの使用状態を示す説明図。
【図3】従来のガイドワイヤーの使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
10,10A,10B…ガイドワイヤー、14,16,17,25,27…マーキング。

Claims (4)

  1. 患者の体内に挿入した内視鏡を通じて体腔内に挿入し、前記内視鏡で観察しながら器具を管腔内に導き入れ、または前記管腔内に留置した器具を該管腔から回収したりする器具ガイド用として使用する経内視鏡用ガイドワイヤーにおいて、
    先端部と基端部とを備え、
    前記先端部は前記基端部よりも柔軟性が高く、前記基端部は前記先端部よりも剛性が高い略均質の剛性を呈し、
    更に前記先端部と前記基端部との境界に位置する境界部に、前記境界位置を示し、かつ内視鏡で観察することで前記境界部を識別な可能な境界識別用マーキングを設けたことを特徴とするガイドワイヤー。
  2. 患者の体内に挿入した内視鏡を通じて体腔内に挿入し、前記内視鏡で観察しながら器具を管腔内に導き入れ、または前記管腔内に留置した器具を該管腔から回収したりする器具ガイド用として使用する経内視鏡用ガイドワイヤーにおいて、
    先端部と基端部とを備え、
    前記先端部の外表面の摩擦は前記基端部の外表面の摩擦に比べて小さく、前記基端部の外表面の摩擦は前記先端部の外表面の摩擦よりも高い略均質の摩擦を呈し、
    更に前記先端部と前記基端部との境界に位置する境界部に、前記先端部から前記基端部分へ前記ガイドワイヤーの構造的特性としての外表面の摩擦が切り替わる境界位置を示し、かつ内視鏡で観察することで前記境界部を識別な可能な境界識別用マーキングを設けたことを特徴とするガイドワイヤー。
  3. 先端から60mm以上で400mm以内での位置に前記境界識別用マーキングを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤー。
  4. 前記先端部と基端部には異なる模様のマーキングを別々に形成したことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のガイドワイヤー。
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