JP4969628B2 - 走行区分線検出装置 - Google Patents
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Description
このような問題に対して、例えば検出対象とする走行区分線の線幅をカーネルのサイズによって限定せずに、検出対象となる全ての走行区分線の線幅がカーネルのサイズよりも大きくなることが無いようにして、カーネルのサイズを走行区分線の線幅よりも大きく設定すると、カーネルを用いた走査に要する処理負荷が増大してしまうと共に、走行区分線の検出誤差が増大してしまうという問題が生じる。
さらに、注目点から複数の方向に変位した複数のカーネルに応じた複数の差分画像(例えば、2つの第1差分画像および第2差分画像)から、容易かつ的確に走行区分線を検出することができる。
本実施の形態による走行区分線検出装置10は、例えば図1に示すように、車載カメラ11と、処理装置12とを備えて構成されている。
さらに、処理装置12は、例えば、注目点設定部21と、フィルタ処理部22と、候補部抽出部23と、論理積演算部24と、走行区分線検知部25とを備えて構成されている。
第1フィルタ処理部31および第2フィルタ処理部32は、例えば、注目点設定部21により画像データ内で順次走査されて設定される注目点に基づき、車載カメラ11から出力された画像データ(原画像)に対して互いに異なるカーネル(例えば、所定の2次元マトリックスからなるカーネル)を用いた画素値(例えば、輝度値または彩度値など)の畳み込み演算(例えば、加重平均平滑化の演算など)を行なう。そして、演算結果の画像として、車載カメラ11から出力された画像データ(原画像)に比べてコントラストが低下した各低コントラスト画像(第1低コントラスト画像および第2低コントラスト画像)を生成する。
例えば、車載カメラ11により撮像された走行路の路面における実距離Zは、焦点距離fと、車載カメラ11の高さYと、画像データの鉛直方向(つまり上下方向)のy座標と、画素の上下方向の物理的な間隔σyとに基づき、下記数式(1)に示すように記述される。
第1候補部抽出部41および第2候補部抽出部42は、車載カメラ11から出力された画像データ(原画像)と、各フィルタ処理部31,32により生成された第1低コントラスト画像および第2低コントラスト画像とを比較し、車載カメラ11により撮像された走行路上の走行区分線の候補となる領域の候補部を検出する。
次に、ステップS02においては、後述する第1処理を実行する。
次に、ステップS03においては、後述する第2処理を実行する。
そして、ステップS05においては、論理積画像に基づき、走行区分線(例えば、白線、黄線など)を検知し、エンドに進む。
先ず、図8に示すステップS11においては、画像データ(原画像)内で順次走査されて設定される注目点に基づき、注目点の位置から第1方向(例えば、右方向)に所定距離だけずれた位置を中心位置とする所定サイズの第1カーネルK1を用いて、畳み込み演算を行ない、この演算結果の第1低コントラスト画像を生成する。
次に、ステップS12においては、画像データ(原画像)と第1低コントラスト画像との差分を演算し、この演算結果の第1差分画像を生成して走行区分線の候補部を抽出する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS14に進み、このステップS14においては、差分値が所定値以下の画素の画素値をゼロとし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進み、このステップS15においては、差分値が所定値よりも大きい画素の画素値を画像データ(原画像)での画素値(画像データ値)とし、リターンに進む。
先ず、図9に示すステップS21においては、画像データ(原画像)内で順次走査されて設定される注目点に基づき、注目点の位置から第2方向(例えば、左方向)に所定距離だけずれた位置を中心位置とする所定サイズの第2カーネルK2を用いて、畳み込み演算を行ない、この演算結果の第2低コントラスト画像を生成する。
次に、ステップS22においては、画像データ(原画像)と第2低コントラスト画像との差分を演算し、この演算結果の第2差分画像を生成して走行区分線の候補部を抽出する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS24に進み、このステップS24においては、差分値が所定値以下の画素の画素値をゼロとし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS25に進み、このステップS25においては、差分値が所定値よりも大きい画素の画素値を画像データ(原画像)での画素値(画像データ値)とし、リターンに進む。
しかも、注目点から複数の方向に変位した複数のカーネル(例えば、第1および第2カーネルK1、K2)に応じた複数の差分画像(例えば、2つの第1差分画像および第2差分画像)から論理積画像を生成することにより、容易かつ的確に走行区分線を検出することができる。
また、上述した実施の形態において、フィルタ処理部22は、2つの第1カーネルK1および第2カーネルK2を用いるとしたが、これに限定されず、3つ以上の互いに異なる方向にずれたカーネルを用いてもよい。この場合、論理積演算部24は、3つ以上の異なる差分画像を用いて論理積を演算すればよい。
11 車載カメラ(撮像手段)
21 注目点設定部(注目点設定手段)
22 フィルタ処理部(画像生成手段)
23 候補部抽出部(走行区分線検知手段)
24 論理積演算部(走行区分線検知手段、論理積画像生成手段)
25 走行区分線検知部(走行区分線検知手段)
31 第1フィルタ処理部(第1フィルタ手段)
32 第2フィルタ処理部(第2フィルタ手段)
41 第1候補部抽出部(第1差分画像生成手段)
42 第2候補部抽出部(第2差分画像生成手段)
Claims (2)
- 車両の外界を撮像して得た撮像画像を出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力された前記撮像画像内を順次走査して注目点を設定する注目点設定手段と、
前記注目点設定手段により設定された前記注目点に応じて、車両からの距離に応じた走行路上の走行区分線の所定寸法に相当する大きさを有するカーネルを用いた画素値の畳み込み演算により前記撮像画像のコントラストを低下させた低コントラスト画像を生成する画像生成手段と、
前記撮像手段から出力された前記撮像画像と前記画像生成手段により生成された前記低コントラスト画像との差分に基づき、前記走行区分線を検知する走行区分線検知手段とを備える走行区分線検出装置であって、
前記画像生成手段は、
前記注目点設定手段により設定された前記注目点の位置から第1方向に所定距離だけ変位した位置を中心位置とする第1の前記カーネルを用いて第1の前記低コントラスト画像を生成する第1フィルタ手段と、
前記注目点設定手段により設定された前記注目点の位置から第2方向に所定距離だけ変位した位置を中心位置とする第2の前記カーネルを用いて第2の前記低コントラスト画像を生成する第2フィルタ手段とを備え、
前記走行区分線検知手段は、
前記撮像画像と前記第1の前記低コントラスト画像との画素毎の画素値の差分値からなる第1差分画像を生成する第1差分画像生成手段と、
前記撮像画像と前記第2の前記低コントラスト画像との画素毎の画素値の差分値からなる第2差分画像を生成する第2差分画像生成手段と、
前記第1差分画像生成手段により生成された前記第1差分画像と、前記第2差分画像生成手段により生成された前記第2差分画像との論理積を演算して論理積画像を生成する論理積画像生成手段とを備え、
前記論理積画像生成手段により生成された前記論理積画像から前記走行区分線を検知することを特徴とする走行区分線検出装置。 - 前記第1方向および前記第2方向は互いに反対方向であることを特徴とする請求項1に記載の走行区分線検出装置。
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