JP4969367B2 - 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム - Google Patents

動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4969367B2
JP4969367B2 JP2007215845A JP2007215845A JP4969367B2 JP 4969367 B2 JP4969367 B2 JP 4969367B2 JP 2007215845 A JP2007215845 A JP 2007215845A JP 2007215845 A JP2007215845 A JP 2007215845A JP 4969367 B2 JP4969367 B2 JP 4969367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
optical
optical subscriber
subscriber unit
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007215845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009049883A (ja
Inventor
憲行 太田
準基 三鬼
大輔 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007215845A priority Critical patent/JP4969367B2/ja
Publication of JP2009049883A publication Critical patent/JP2009049883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969367B2 publication Critical patent/JP4969367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、受動光通信網における上り帯域を動的に割り当てる動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラムに関する。
昨今のインターネットの発展により、高速なブロードバンドサービスへのニーズが拡大している。そのため、光ファイバをユーザ宅まで引き込むFTTH(Fiber To The Home)サービスの利用者が急増している。その中でも、経済性に優れるPON(Passive Optical Network:受動光通信網)を用いたFTTHサービスの利用が多い。PONは、通信事業者局に設置されるOLT(Optical Line Terminal:光端局装置)と、ユーザ宅に設置されるONU(Optical Network Unit:光加入者装置)とからなり、OLTと複数のONUとを、光ファイバと受動光スプリッタとで接続したネットワークである。
最近では、OLTとONUとがイーサネット(登録商標)フレームにより通信を行うEPON(Ethernet(登録商標) PON)が注目を集めている。特に、伝送速度が1GbpsであるGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−PON)は、高速かつ安価なFTTHサービスを提供することができるため、多くの通信事業者が採用している。最近では、伝送速度を10Gbpsに高速化した10G−EPONの標準仕様が検討されている。
PONにおいては、一般に、OLTからONUへの通信の方向を下り方向と呼び、反対方向を上り方向と呼ぶ。
GE−PONを始めとする多くのPONでは、上り方向の通信は時分割多元接続によって行われる。すなわち、あるONUが送信する信号と、他のONUが送信する信号とが時間的に重複しないように、それぞれのONUの送信タイミングを制御することで、複数のONUがOLTと通信できるようにしている。
10G−EPONの上り通信も同様に時分割多元接続により行われる。また、10G−EPONでは、1台のOLTに、上り伝送速度が異なるONUが接続できる方式が検討されている。このとき、異速度のONU間であっても、時分割多元接続により上り通信を行う。
時分割多元接続が行われるPONの上り通信において、ONUが送信を許可された時間に間欠的に送信する信号をバースト信号と呼ぶ。OLTは各ONUからのバースト信号を受信し信号を読み取る必要があるが、それぞれのONUとOLTとの物理的な距離は異なるため、それぞれのバースト信号の光強度も異なる。さらには、信号を正確に受信するためには送信元のONUにバーストごとに同期する必要がある。そのため、ONUはバースト信号を送信する際、バースト信号の先頭に冗長なビットを送信し、OLTは冗長ビットを受信している間に受信回路を調整、同期し、正確にONUが送信した信号を正常に受信できるようにする。また、OLTも、ONUに送信を許可する際、冗長ビットの送信に要する時間も含めて送信を許可する。
以上のように、ONUからの上り信号はバースト送信されるため、冗長なビットがバースト信号ごとにオーバーヘッドとして付与される。このオーバーヘッドの多寡が帯域利用効率に影響する。付与せざるを得ない冗長ビット数が同一であれば、単位時間あたりのバースト送信数が少ないほど、高い帯域利用効率が得られる。
次に、動的帯域割当の方法を説明する。それぞれのONUに対し上り通信を許可する時間を、通信の状況に応じて動的に変更することにより、効率的に上り帯域を使用することができる。その方法を動的帯域割当と呼ぶ。ここで、帯域を割り当てるとは、すなわち、ONUに対して送信許可量を算出し、その時間帯を排他的に確保することを意味する。送信許可量はタイムスロット数で表す。
GE−PONには、MPCP(Multi Point−Control Protocol)と呼ばれる、複数のONUの送信タイミングを制御するプロトコルがあり、いくつかの制御信号のやり取りの方法が定められている。OLTはMPCPを用いて動的帯域割当を実行する。
ONUは上りバッファの蓄積量、すなわち、送信待ちの上りデータ量を送信要求量として送信要求信号に記載しOLTに送信要求信号を送信する。OLTは、送信要求信号を受信し、送信要求量を参照し、ONUごとに送信を許可する量と、送信開始時刻とを算出し、送信許可信号に記載しONUに送信する。その際、それぞれのONUの送信信号が時間的に重複しないように制御する。ONUは受信した送信許可信号に従い、指定された送信開始時刻から送信を開始し、指定された送信許可量だけ上りバッファに蓄積していた信号を送信する。
MPCPでは、複数の送信許可、すなわち複数の送信開始時刻、送信許可量を1つの送信許可信号に記載することができる。一方、送信要求信号により、上りバッファの優先度ごとに蓄積量を送信要求量としてONUはOLTに通知することができ、さらには割当量の候補として複数の蓄積量を通知することもできる。
PONシステムの性能は、動的帯域割当の方法に依存するところが大きい。性能指標には、上り帯域の利用効率、上りトラヒックの遅延時間などがある。帯域利用効率とは、上り帯域のうち、ONUが、ユーザ機器からONUに送信されたデータ信号を送信することができた帯域の割合を表す。帯域利用効率を低下させる要因として、バースト信号のオーバーヘッド、送信要求信号などの制御信号、送信許可量と実際の送信量との不一致などがある。
遅延時間とは、ユーザ機器がONUにデータ信号を送信した時刻から、そのデータ信号がOLTに到達するまでの時間を表す。ユーザ機器から送信されたデータ信号は、ONU内のバッファに蓄積され、その後、送信を許可され、ONUがデータ信号を送信し、OLTが受信する、という過程を経る。帯域利用効率が高く、また、遅延時間が短い方が高性能であるといえる。
従来の動的帯域割当の方法として、特許文献1〜3に示される方法がある。
図13は、特許文献1の方法による動的帯域割当が行われる時間経過の様子を示している。図13において、200はOLTでの信号の授受の経過を示す時間軸を意味する。また、220、230はそれぞれ、識別番号1、識別番号nのONUでの信号の授受の経過を示す時間軸を意味する。ただし。図中には記載しないONUも同様に信号の授受を行っているものとする。
また、時間軸の上側に描かれている矩形は、ONUが送信した信号あるいはOLTが受信した信号、すなわち上り帯域を使用する信号を表す。また、下側に描かれている矩形は、OLTが送信し、ONUが受信する信号、すなわち下り帯域を使用する信号を表す。R、F、Gと描かれた矩形はそれぞれ、送信要求信号、データ信号、送信許可信号を表す。それぞれの文字の下に描かれた1、nは、それぞれの識別番号のONU宛て、あるいはONU発であることを意味する。223、233は、OLTが送信した送信許可信号が、それぞれのONUまで伝搬されることを示す。図では、n番のONUのほうが、1番のONUよりも遠方にあるため、伝搬に要する時間が長いことを意味している。これらは、他の信号の授受を表した図においても同様である。
以下に特許文献1に示されている方法の詳細を説明する。OLTはある一定の周期でONUとの間で制御信号の授受を行い、上り帯域の制御を行う。ただし、1周期の長さは上限値以下で可変とされている。その1周期を、各ONUからの送信要求信号を受け付ける第1領域と、各ONUに送信を許可したデータ信号を受信する第2領域とに分ける。OLTは、第1領域で受信した要求信号に基づき、ONUごとの次周期の送信許可量と送信開始時刻とを算出する。そして、その旨を記載した送信許可信号を送信する。算出に際して、次の周期の第1領域に送信要求信号、第2領域にデータ信号の帯域をそれぞれ割り当てる。
この一連の制御信号の授受を周期的に繰り返すことにより、動的に上り帯域をONUに割り当てることができる。
特許文献1の方法は、OLTが短い時間で複数のONUからの送信要求信号の受信を完了できるという特徴があり、その後、速やかに割当帯域の算出を実行できる上、それぞれのONUの状態を考慮したきめ細かい帝城割当を可能にしている。
また、特許文献1の方法では、ONUが、割当候補となる複数種類の要求量を1つの送信要求信号に記載し、送信している。OLTは、受信した送信要求信号に記載された複数種類の候補のうち、通信の状況に適した候補に基づいて割当帯域を選択している。これにより、割り当てた帯域と実際に送信に要する帯域とが一致し、無駄なく効率よく上り帯域を割り当てることができる。
図14は特許文献1の方法におけるONUの上りバッファの様子を表す。上りバッファ内にデータ信号として、3つのフレームが蓄積されているとする。このとき、全蓄積量D1を第1の要求量とする。一方、しきい値以下でフレームを分割せずに送信できる最大の蓄積量D2を第2の要求とする。なお、しきい値は、ONUの上りバッファ内に設けられ、第2の要求量を算出する際に使用する値である。これらの複数種類の要求を1つの送信要求信号に記載し、OLTに送信する。ONUは、バッファ内を参照して、しきい値以下で無駄なく送信できる最大の値を第2の送信許可量として通知する。OLTは、このONUへの送信許可量を、D1かD2か、いずれかの値に、バースト送信に要するオーバーヘッド量を加えた値とする。これにより、ONUは割り当てられた帯域に無駄なくデータ信号を送信することができる。この方法は、割当帯域と実送信帯量との不一致が無いため、高い帯域利用効率を実現することができる。
また、特許文献2に示される方法では、OLTとONUとの間での光信号の往復時間より以前の時刻に送信許可信号を送信することを考慮して、OLTは、ONUに対して送信を許可する送信開始時刻から、ある程度の時間的余裕を持って、送信許可信号をONUに送信する。
また、特許文献3に示される方法によると、OLTは、ONUごとに独立して送信要求信号の受信、送信許可量の算出を行い、さらには往復伝搬遅延時間を考慮して送信開始時刻を算出し、送信を許可する。また、二重に送信許可することを防止するために、OLTは、ONUごとに直前の送信許可量を記憶し、ONUからの要求から減らすことで、正味の送信要求量を算出する。
特許第3768422号公報 特許第3788788号公報 特表2004−528740号公報
PONにおける上り信号の遅延時間を短くするためには割り当て周期を短くすることが有効であるが、その際、帯域利用効率の低下が問題になる。
特許文献1の方法では、ONUは1周期あたり、送信要求信号の送信とデータ信号の送信との、2回のバースト送信を行うことになる。このときの様子を図15に示す。図15は、図13の時間軸200を時間的に拡大表示したものである。201はバースト送信に伴うオーバーヘッドを表す。
各ONUは第1領域に送信要求信号を送信し、その後、第2領域にデータ信号を送信する。前述の通り、ONUからの上り信号はバースト送信されるため、バーストごとにオーバーヘッドが必要である。ONUが上り通信する際には、必ずオーバーヘッドが必要になるが、例外として、第1領域の末尾に送信要求信号帯域(あるいはさらにD1帯域)が割り当てられ、かつ、第2領域にD1あるいはD2帯域が割り当てられたONUは、第2領域のオーバーヘッドは不要になる。これは、第1領域にオーバーヘッド込みで送信要求信号を送信し、そのまま第1領域にまたがって送信し続ければ、1回のバースト信号で送信できるためである。第2領域に全てのONUからの送信を許可したとすると、ONU台数の2倍の数のオーバーヘッドが必要となる。
たとえば、オーバーヘッドとしての冗長ビットの送信に要する時間を2マイクロ秒、接続しているONUの台数を32台とする。このとき、1周期あたりの総オーバーヘッドは、
2マイクロ秒×32台×2バースト=128マイクロ秒
となり、1周期の長さを500マイクロ秒とすると、実に25%がオーバーヘッドとして費消されることになる。さらに、遅延時間を短くするため1周期の長さを半分の250マイクロ秒にすると、そのうち50%がオーバーヘッドになってしまう。そのため、短い周期で1周期あたりの送信ONU数を多くすると、高い帯域利用効率を実現することはできない。
また、特許文献2の方法には、短い周期で高い帯域利用効率を保つ具体的な方法は示されていない。また、可変長フレームに対する考慮も何ら示されていないため、送信要求量と送信許可量との不一致による無駄が全てのONUで発生し得る。イーサネット(登録商標)フレームの最大長の半分の長さ750バイト程度が不一致の平均長さとすると、伝送速度がIGbpsであれば、6マイクロ秒程度が無駄になることになる。このとき、1周期あたりの不一致分は、
6マイクロ秒×32台×1バースト=192マイクロ秒
となる。
1周期の長さを500マイクロ秒とすると、不一致による無駄は40%近くにもなる。さらに、特許文献1に示される方法と同様に、第1領域に送信要求信号を割り当て、第2領域にデータ信号を割り当てているため、バースト送信に伴うオーバーヘッドも特許文献1に示される方法と同程度に発生する。そのため、短い周期では到底、高い帯域利用効率を実現することはできない。
また、特許文献3の方法は、ONUは送信要求信号とデータ信号とを同一のバースト信号で送信するとはいえ、特許文献2の方法と同様に、送信許可量と実送信量との不一致が発生することは避けられない。そのため、やはり、割当周期を短くすると、高い帯域利用効率を実現することができない、
本発明は、上述の課題を鑑み、PONの上り帯域を動的に割り当てる際に、短い周期でも高い帯域利用効率を実現することができる動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網における動的帯域割当方法であって、前記光端局装置は、複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する工程と、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する工程と、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程と、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする工程とを含み、前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする動的帯域割当方法である。
本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網における動的帯域割当方法であって、前記光端局装置は、複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する工程と、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する工程と、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程と、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする工程とを含み、前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程において、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする動的帯域割当方法である。
上記発明において、前記予め選択したグループの光加入者装置とは、前記光端局装置に接続された複数の光加入者装置のうち、上り伝送速度が予め定める速度より高速な光加入者装置とすることを特徴とする
本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網に用いられる光端局装置であって、複数の光加入者装置からの送信要求信号を受信する手段と、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する手段と、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段と、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする手段とを含み、前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする光端局装置である。
本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網において、前記光端局装置上のコンピュータが帯域を割り当てる動的帯域割当プログラムであって、複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信するステップと、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出するステップと、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップと、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とするステップとを含み、前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする動的帯域割当プログラムである。
本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網に用いられる光端局装置であって、複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する手段と、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する手段と、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段と、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする手段とを含み、前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段において、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする光端局装置である。
本発明は、光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網において、前記光端局装置上のコンピュータが帯域を割り当てる動的帯域割当プログラムであって、複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信するステップと、受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出するステップと、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップと、前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とするステップとを含み、前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップにおいて、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする動的帯域割当プログラムである。
本発明によれば、第1領域の1回のバースト信号で、送信要求信号とデータとが送信できるため、PONの上り搭載を動的に割り当てる際に、割当量と実送信量との不一致を最小限にしつつ、1周期あたりのバースト送信数を減らすことができ、オーバーヘッドを滅らし、短い周期でも高い搭載利用効率を実現することができる。
以下、本発明を実施するのに最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
<ネットワークの概要>
図1は、本発明が適用できる光アクセスネットワークの概要を示すものである。図1において、光アクセスネットワーク100は、ネットワークの中央端末にあるOLT(Optical Line Terminal:光端局装置)101と、ネットワークの遠隔端末である複数のONU(Optical Network Unit:光加入者装置)102とを含む。なお、ここでは、説明を簡単とするために、3つのONUのみを図示しているが、ONUの数はこれに限定されるものではない。
各ONU102は、バッファ112、光送受信部114、及びONUプロセッサ116を含む。ONU102の各バッファ112は、一時的な格納媒体として動作し、OLT101に送信されるデータを格納する。ONU102の各光送受信部114は、バッファ112に格納されたデータをOLT101に光信号形式で送信するように動作する。また、各光送受信部114は、OLT101からの光信号を受信するように動作する。ONUプロセッサ116は各機器の動作を制御している。
OLT101は、光送受信部118、OLTメモリ120及びOLTプロセッサ122を含む。OLT101の光送受信部118は、ONU102の光送受信部114と同様のものである。OLT101の光送受信部118は、光信号をONU102へ送信するように動作し、また、光信号をONU102から受信する。メモリ120には、各ONUへのリスト等が記憶される。
光アクセスネットワーク100はまた、少なくとも一つの光スプリッタ/コンバイナ126と、光ファイバ128、129を含む。光ファイバ128は、OLT101を光スプリッタ/コンバイナ126へ接続する。光ファイバ129は、光スプリッタ/コンバイナ126をONU102へそれぞれ接続する。
本発明は、上述のように構成される光アクセスネットワークにおいて、効率的な動的帯域を行うのに適用される。
<第1の実施形態>
本発明における第1の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、図13に示した従来の方法と同様に、ONU102からの要求に基づき、OLT101は次周期の割当量を算出し、送信許可信号によりONU102に割当量を通知する。この一連の信号授受を周期的に繰り返すことにより、動的な帯域割り当てを実現する。
さらに、本実施形態では図13に示した従来の方法と同様に、ONU102は2種類の割り当て候補を送信要求信号によりOLT101に通知し、OLT101は、その要求に基づいて送信許可量を算出する。要求量は、図14と同様に、D1、D2とする。ただし、ONU102は1種類の要求量を通知し、その要求量からOLT101が2種類の要求量D1、D2を算出しても良い。或いは、優先度ごとの要求量から、OLT101が要求量D1、D2を算出しても良い。いずれにせよ、要求量を、上りバッファに蓄積されているデータ信号のフレーム境界と可能な限り一致させるようにする。以後、第1の要求量D1に対応した割当帯域をD1帯域、第2の要求量D2に対応した割当帯域をD2帯域と呼ぶ。
本実施形態での割り当て方法では、基本的には従来の方法と同様に、第1領域に送信要求信号を割り当て、第2領域にデータ信号を割り当てるが、第1領域に送信要求信号帯域のみならず、可能な限りD2帯域も割り当てるようにする。これにより、送信要求信号とデータ信号とを1回のバースト送信で送信することができる。また、第1領域に割り当てきれないD1帯域、或いはD2帯域は、第2領域に割り当てる。
図2は、本発明の第1の実施形態の上り帯域割当の様子を示すものである。本発明の第1の実施形態と図13に示した従来の方法との相違は、従来の方法では、第1の領域には送信要求信号R(R1,…Rn)のみ割り当てられるのに対して、本発明の第1の実施形態では、第1領域に送信要求信号R(R1,R2、…、Rn)と、データ信号F(F1、F2、…)とがそれぞれ割り当てられている点である。
第1領域に割り当てるデータ信号は、しきい値以下の要求量D2に基づく。そのため、第1領域の長さと、しきい値とを適切に選ぶことで、多くのONU102に対して、第1領域に送信要求信号とデータ信号との両方の帯域を割り当てることができる。
その後、第1領域には割り当て切れなかったD2帯域、或いはD1帯域を可能な限り第2領域に割り当てる。予め1周期の長さを決めておく場合、第2領域の長さと要求量D2とが一致せず、若干の不一致分が発生することがある。しかし、不一致が発生するONU102は1台のみであるため、その影響は小さい。なお、1周期の長さ、第1、第2領域の長さとは、それぞれのタイムスロット数を意味する。
この方法により、ONU102がデータ信号を送信する頻度は従来方法と変わらないのにもかかわらず、1周期あたりの送信バースト数を半減させることができる。
例えば、図2に示すように、第1領域に識別番号nのONU102を除く全てのONU102のデータ信号帯域(F1、F2)を割り当て、第2領域には識別番号nのONU102のデータ信号帯域(Fn)のみを割り当てたとする。さらに、第2領域の先頭に割り当てたONU102への送信要求信号帯域を、第1領域の末尾に割り当てたとする。これにより、全てのONU102が1周期に1回のバースト送信のみで、従来の方法と同様の割り当て頻度を実現でき、さらに割当量と実送信量との不一致もわずかである。
前述した従来例と同様に、オーバーヘッドとしての冗長ビットの送信に要する時間を2マイクロ秒、ONU102の台数を32台とすると、本発明の第1の実施形態では、
2マイクロ秒×32台×1バースト=64マイクロ秒
のオーバーヘッドとなり、帯域利用効率は、1周期の長さが500マイクロ秒であれば、12.5%、250マイクロ秒であれば25%となる。従来の方法と比べてオーバーヘッドは半減するため、周期の長さを短くしても、高い帯域利用効率が得られる。
図3〜図9は、このような帯域割当を実現するための具体的な割当手順を示すものである。これらの手順は、第1領域でOLT101が送信要求信号を受信した後に実行され、実行後は算出した割当帯域、すなわち、送信開始時刻、送信許可量を送信許可信号に記載して各ONU102に送信する。
図3は、本発明の第1の実施例に割当帯域を算出する割当手順例の概要を示すフローチャート図である。
図3において、OLT101は、まず、第1領域の帯域を、各ONU102の送信要求信号帯域として分配する(ステップS11)。帯域を分配するとは、送信を許可するタイムスロット数を確保し、送信許可量を算出することを意味する。
次に、OLT101は、第1領域の残りの帯域を、ONU102ごとにD2帯域として分配し(ステップS12)、第1の領域に未割当の残りの帯域があるかどうかを判別する(ステップS13)。
ステップS13で、第1領域に未割当の帯域があれば、OLT101は、ONU102ごとにD1帯域を分配し(ステップS16)、第1の領域に未割当の残りの帯域があるかどうかを判別し(ステップS17)、第1領域に未割当の帯域が無くなったら、それ以降は、第2領域からD1帯域を割り当てる(ステップS18)。
一方、ステップS12で、第1領域にD2帯域を割り当てている途中で、ステップS13で、第1領域の未割当帯域が無くなったと判定された場合には、OLT101は、残りのONU102のD2帯域を第2領域に割り当て(ステップS14)、D1帯域を第2領域から割り当てる(ステップS15)。
ここまでの手順により、ONU102ごとの第1の送信許可量G(i,1)、第2の送信許可量G(i,2)がそれぞれ算出される。iはONU102ごとの識別子とする。その後、OLT101は、主に第1の送信許可量G(i,1)を第1領域に割り当て、第2の送信許可量G(i,2)を第2領域に割り当てるように、送信開始時刻を算出する(ステップS19)。
次に、上述のステップS11〜S19の各ステップでの手順の詳細について説明する。
図4は、図3におけるステップS11の詳細な手順を示すものである。ステップS11は、第1領域から各ONU102に送信要求信号帯域を分配するものである。
なお、各ONU102には識別子がそれぞれ設定されているとし、変数iでそれを表すものとする。また、ONU102の識別子で構成される割り当て優先順序リストを変数Lで表すものとする。OLT101は、予め、送信要求信号の送信を許可するONU102のリストLIST(R)を算出しておくが、識別子の番号順でも、他のリストと同順でも良い。
このとき、当該OLT101に接続されている全てのONU102をLIST(R)に記載する方法と、特定のONU102のみをL1ST(R)に記載する方法とがある。全てのONU102を記載する方法では、全ONU102を常時通信可能と見なし、送信要求信号を頻繁に送信させて送信要求を破算できるため、上りデータ信号を送信するまでの遅延時間を短くすることができる。一方、特定のONU102のみをL1ST(R)記載する方法は、PONシステム全体の低消費電力化に効果がある。
例えば、接続されているユーザ機器が無い、或いは電源断の状態であるようなONU102は、頻繁に上り信号を送信する必要が無い。そのようなONU102はLIST(R)には記載しないでおく。これにより、記載されなかったONU102には送信要求信号の帯域が割り当てられないため、そのようなONU102は送信許可信号の受信、要求量の算出といった処理を行う必要が無い。その結果、ONU102での電力消費を抑制することができる。また、その場合、1周期あたりの送信バースト数も減るため、帯域利用効率を高めることもできる。
図4において、OLT101は、まず、第1領域の長さC1が上限値となるように、予め設定しておいた第1領域の長さC1を、第1領域の残りタイムスロット数C1’に代入し(ステップS21)、また、ONU102の割り当て優先順序リストLをLIST(R)とし(ステップS22)、そのリストの先頭からONU102の識別子を取得し、変数iに代入する(ステップS23)。
次に、OLT101は、識別番号iのONU102への第1の送信許可量G(i、1)を算出する。ここでは、ONU102が送信要求信号をバースト送信するのに必要なタイムスロット数を割り当てる。すなわち、送信要求信号の送信に要するタイムスロット数RL(i)とバースト送信によるオーバーヘッドのタイムスロット数OH(i)との和から、識別番号のONU102への第1の送信許可量G(i,1)を、以下のように算出する。
G(i,1)=RL(i)+OH(i)
ここで、他のONU102への第1の送信許可量G(i,1)を第1領域に割り当てるため、第1領域の残りタイムスロット数C1’からG(i,1)を減じておく(ステップS24)。
C1’=C1’−G(i,1)
ステップS24の処理を、リストLに記載の全てのONU102に対して行うため、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS25)、末尾のONU102でなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS26)、ステップS24に戻る。これを繰り返し、末尾のONU102まで送信要求信号帯域を割り当て、ステップS25で末尾のONU102に達したと判断されたら、処理を終了する。
次に、図3におけるステップS12の詳細を説明する。図5は、ステップS12の第1領域からD2帯域を分配する手順例を示すフローチャートである。
図4に示したステップS24の処理により、第1領域の残りタイムスロット数が
C1’=C1’−G(i,1)
として算出されている。図5に示すステップS12の処理は、ステップS11の後に第1領域の帯域を分配するため、第1領域の残りタイムスロット数としては、引き続き、第1領域の残りタイムスロット数を示す変数C1’が用いられることになる。
図5において、割り当て優先順序リストLとしては、D2帯域の割り当て優先順序LIST(D2)が用いられる(ステップS31)。ここで、そのリストの先頭からONU102の識別子が取得され、変数iに代入される(ステップS32)。
次に、OLT101は、第1領域の残りタイムスロット数C1’が第2の要求量D(i,2)より大きいかどうかを判定して、i番目のONU102からの第2の要求量D(i,2)を送信するのに要するタイムスロット数を第1領域から分配できるか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS222で、第1領域の残りタイムスロット数C1’が第2の要求量D(i,2)以上であり、D2帯域も分配できると判定されたら、OLT101は、第1の領域に送信要求信号とともにD2帯域も割り当てるものとし、第1領域の許可量G(i,1)に、第2の要求量D(i,2)を加算する。
G(i,1)=RL(i)+D(i,2)+OH(i)
第1領域の残りタイムスロット数C1’は、それまでの第1領域の残りタイムスロット数C1’から、第2の要求量D(i,2)を減じて算出する(ステップS34)。
C1’=C1’−D(i,2)
そして、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS35)、まだ末尾のONU102でなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS36)、ステップS33に戻り、この処理を繰り返し行い、ステップS35で末尾であると判定されたら、処理を終了する。
一方、ステップS33において、第1領域の残りタイムスロット数C1’が第2の要求量D(i,2)未満であり、D2帯域をもはや第1領域に割り当てることができないと判断された場合、第1領域に空きタイムスロットは無いものとみなし(ステップS37)、処理を終了する。
ステップS37を実行した場合、図3におけるステップS13の分岐判断で、第1領域に残りは無いものとみなし、ステップS14に分岐する。
次に、図3におけるステップS14の詳細を説明する。図6は、ステップS14の第2領域からD2帯域を引き続き分配する手順例を示すフローチャートである.
図6において、まず、OLT101は、第2領域の割り当て得るタイムスロット数C2’を算出する。この第2領域の割り当て得るタイムスロット数C2’は、1周期の長さCから第1領域に割り当て済みのタイムスロット数の総和ΣG(i,1)を減じた値とする(Sステップ41)。
C2’=C−ΣG(i,1)
次に、割当量を算出する対象のONU102は、ステップS22から引き続き同じものとする。すなわち、図3におけるステップS12において、D2帯域を第1領域に割り当てることはできないと判断されたONU102から、第2領域のD2帯域の割り当てを再開する(ステップS42)。割り当て優先順序リストLも、引き続きLIST(D2)とする。
まず、OLT101は、第2の送信要求量D(i,2)が0より大きい、すなわち、送信要求があるか否かを判定する(ステップS43)。送信要求が無ければ、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS46)、末尾のONU102に達していなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS47)、ステップS43に戻る。
ステップS43で、第2の送信要求量D(i,2)が0以上であり、送信要求があると判定された場合には、OLT101は、このD2帯域の送信要求を第2領域に割り当て得るか否かを判定する。すなわち、OLT101は、第2の送信要求量D(i,2)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2以下であるかを判定する(ステップS44)。
C2’≧D(i,2)+OH(i)
ステップS44で、第2の送信要求量D(i,2)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和(D(i,2)+OH(i))が第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2’以下であり、割り当て可能と判断された場合は、OLT101は、D2帯域を第2領域に割り当てる。すなわち、第2の送信許可量G(i,2)を、第2の送信要求量D(i,2)とオーバーヘッド量OH(i)との和とする。
G(i,2)=D(i,2)+OH(i)
また、第2領域の残りタイムスロット数C2’を、それまでの第2領域の残りタイムスロット数C2’から送信許可量G(i,2)を減じた値にする(ステップS45)。
C2’=C2’−G(i,2)
ステップS45の処理を、リストLに記載の全てのONU102に対して行うため、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS46)、末尾のONU102でなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS47)、ステップS43に戻る。これを繰り返し、ステップS46で、末尾のONU102まで割り当てを行ったと判定されたら、処理を終了する。
一方、ステップS44で、D2帯域を割り当てるには残りタイムスロット数が不足していると判定された場合、第2領域の残り全てを第2の送信許可量とし、
G(i,2)=C2’
次の第2領域の残りタイムスロット数C2’を、
C2’=0
として(ステップS48)、処理を終了する。
次に、図3におけるステップS15の詳細について説明する。図7は、第2領域からD1帯域を分配するステップS15の手順例を示すフローチャートである。
ステップS15では、OLT101は、割り当て優先順序リストLとして、D1帯域を割り当てるONU102の優先順序LIST(D1)を用い(ステップS51)、リストLの先頭のONU102からD1帯域を割当てる(ステップS52)。
次に、OLT101は、計算対象となっている識別番号iのONU102の第1の要求量D(i,1)を確認する(ステップS53)。第1の要求量D(i,1)が0、すなわち要求が無ければ、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS58)、末尾のONU102に達していなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS59)、ステップS53に戻り、これを繰り返し、ステップS58で末尾のONU102まで割り当てたと判定されたら、処理を終了する。
また、OLT101は、ONU102の第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で、
D(i,1)=D(i,2)
且つ、第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済み
G(i,1)=RL(i)+D(i,2)+OH(i)
であるかどうかを判定し(ステップS54)、ONU102の第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で且つ第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済みなら、新たに第2領域に割り当てなくとも、要求全てを割り当て済みであるため、新たに帯域を割り当てる必要は無いので、ステップS58に行き、次のONU102を計算対象とする。
ステップS54で、ONU102の第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で且つ第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済みではないと判断されたら、第2領域をD1帯域に分配するための処理を行う。第2領域をD1帯域に分配するために、まず、計算対象のONU102に割り当て済みの第2の送信許可量G(i,2)を第2領域の残りスロット数C2’に戻し(ステップS55)、
C2’=C2’+G(i,2)
D1帯域の送信要求を第2領域に割り当て得るか否かを判定する。すなわち、OLT101は、第1の送信要求量D(i,1)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2’以下であるかを判定する(ステップS56)。
C2’≧D(i,1)+OH(i)
ステップS56で、第1の送信要求量D(i,1)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2’以下であり、第2領域にD1帯域を割り当て得る場合、第2の送信許可量G(i,2)を、第1の送信要求量D(i,1)とオーバーヘッド量〇H(i)との和に更新し、
G(i,2)=D(i,1)+OH(i)
第2領域の残りスロット数C2’から更新された第2の送信許可量G(i,2)を減ずる(ステップS57)。
C2’=C2’−G(i,2)
その後、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS58)、末尾のONU102に達していなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS59)、ステップS53に戻る。これを繰り返し、ステップS58で、末尾のONU102まで割り当てたと判定されたら、処理を終了する。
−方、ステップS56で、第1の送信要求量D(i,1)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2より大きく、D1の帯域を割り当て得ない場合、OLT101は、第2領域の残り全てを第2の送信許可量とし、
G(i,2)=C2’
次の第2領域の残りタイムスロット数C2’を、
C2’=0
として(ステップS60)、処理を終了する。
次に、図3におけるステップS16の詳細について説明する。図8は、第1領域からD1帯域を分配するステップS16の手順例を示すフローチャートである。
図5に示したステップS12の処理において、D2帯域全てを第1領域に割り当てることができた場合、図3におけるステップS16により、D1帯域も可能な限り第1領域に割り当てる。ステップS16は、図5に示したステップS12の処理とほぼ同様であるが、いくつかの点で異なる。このステップS16の詳細な手順について、図8を用いて説明する。
図8において、OLT101は、まず、割り当て優先順序リストLとして、D1帯域の割り当て優先順序リストLIST(D1)を用い(ステップS71)、リストLの先頭から割り当てを開始する(ステップS72)。
次に、すでに割り当て済みの第1領域の許可量G(i,1)を残りタイムスロット数C1’に戻した上で(C1’+G(i,1))、送信要求信号の送信に要するタイムスロット数RL(i)と、第1の要求量D(i,1)と、オーバーヘッド分OH(i)との和をC1’と比較し、送信要求信号とD1帯域を第1領域に割り当て得るか否かを判定する(ステップS73)。
C1’+G(i,1)≧RL(i)+D(i,1)+OH(i)
ステップS73で、割り当て可能と判断されたら、OLT101は、その分を第1領域の許可量G(i,1)とし、
G(i,1)=RL(i)+D(i,1)+OH(i)
また、第1領域の残りタイムスロット数C1’を
C1’=C1’−(D(i,1)−D(i,2))
に更新する(ステップS74)。
ステップS73で、割り当てできないと判定されたら、第1領域の許可量G(i,1)は更新せず、第1領域に残りスロットは無いものとみなす(ステップS77)。
このようにして、第1領域にD1帯域を分配してもなお、第1領域に残りがあるのであれば、ONU102からの要求は全て割り当てたことになるので、割当量の算出は完了する。
一方、全てのD1帯域までは第1領域に割り当てることができなかった場合、図3におけるステップS18で第2領域からD1帯域を引き続き分配する。
次に、図3におけるステップS18の詳細について説明する。図9は、第2領域から各ONU102にD1帯域を引き続き分配するステップS18の手順を示すフローチャートである。
図9において、まず、第2領域の割り当て得るタイムスロット数C2’を、1周期の長さCから第1領域に割り当て済みのタイムスロット数の総和ΣG(i,1)を減じた値とする(ステップS81)。
C2’=C−ΣG(i,1)
また、計算対象とするONU102は、ステップS74でD(i,1)を第1領域に割り当てられないと判定されたONU102から、第2領域への割り当てを再開する(ステップS82)。
OLT101は、計算対象となっているONU102の第1の要求量D(i,1)を確認する(ステップS83)。
D(i,1)>0?
ステップS83で、第1の要求量D(i,1)が0、すなわち要求が無ければ、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS88)、末尾のONU102に達していなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS89)、ステップS83に戻り、これを繰り返す。ステップS88で、末尾のONU102まで割り当てたと判定されたら、処理を終了する。
ステップS83で要求があると判定された場合には、OLT101は、第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で、
D(i,1)=D(i,2)
且つ、第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済み
G(i,1)=RL(i)+D(i,2)+OH(i)
であるかどうかを判定し(ステップS84)、ONU102の第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で且つ第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済みなら、新たに第2領域に割り当てなくとも、要求全てを割り当て済みであるため、新たに帯域を割当てる必要は無いので、ステップS88に行き、次のONU102を計算対象とする。
ステップS84で、ONU102の第1の要求量D(i,1)と第2の要求量D(i,2)とが同量で且つ第1領域に第2の要求量に相当する帯域を割り当て済みでないと判断されたら、第2領域をD1帯域に分配するための処理を行う。第2領域をD1帯域に分配するために、まず、計算対象のONU102に割り当て済みの第2の送信許可量G(i,2)を第2領域の残りスロット数C2’に戻し(ステップS85)、
C2’=C2’+G(i,2)
D1帯域の送信要求を第2領域に割り当てうるか否かを判定する。すなわち、OLT101は、第1の送信要求量D(i,1)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2以下であるかを判定する(ステップS86)。
C2’≧D(i,1)+OH(i)
ステップS86で、第1の送信要求量D(i,1)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2以下であり、第2領域にD1帯域を割り当て得る場合、第2の送信許可量G(i,2)を、第1の送信要求量D(i,1)とオーバーヘッド量〇H(i)との和に更新し、
G(i,2)=D(i,1)+OH(i)
第2領域の残りスロット数C2’から更新された第2の送信許可量G(i,2)を減ずる(ステップS87)。
C2’=C2’−G(i,2)
その後、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS88)、末尾のONU102に達していなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS89)、ステップS83に戻る。これを繰り返し、末尾のONU102まで割り当てたら、処理を終了する。
−方、ステップS86で、D1の帯域を割り当て得ないと判定された場合、OLT101は、第2領域の残り全てを第2の送信許可量とし、
G(i,2)=C2’
次の第2領域の残りタイムスロット数C2’を、
C2’=0
として(ステップS90)、処理を終了する。
この一連の手統きにより、各ONU102への送信許可量、すなわち割当量が算出される。
次に、図3におけるステップS19で、各ONU102へ送信を許可するタイムスロットの並び、すなわち、送信開始時刻の算出を行う手順について説明する。
まず、第1領域に割り当てるONU102の装置への送信開始時刻を、第1周期ヘの許可量G(i,1)に基づき、1周期の先頭の時刻から順に算出していく。このときの算出順序は、LIST(R)と同一でも良いし、ONU102の識別子の番号順でも良い。ただし、第2領域にも割り当てがあるONU102を第1領域の末尾に配置するようにするのが好ましい。
ここで算出された送信開始位置と送信許可量とを第1の送信許可とする。その際、第1の送信許可は、送信要求信号を送信するよう各ONU102に通知する設定にするのが好ましい。
次に、第2領域に割り当てた帯域の送信開始時刻を算出する。第1領域の末尾の時刻に引き続いて、第2領域の許可量G(i,2)に基づき、各ONU102に対し送信許可時間帯が重複しないように、順に送信開始時刻を算出していく。このときのONU102の算出順序は、D1帯域の割り当て優先順序リストLIST(D1)或いはD2帯域の割り当て優先順序リストLIST(D2)と同一でも良いし、送信開始時刻算出のための独立した順序でも良い。ただし、第1領域の末尾に配置され、第2領域にも割り当てがあるONU102を第2領域の先頭に配置するのが好ましい。さらには、そのONU102は1度のバースト送信で第1、第2の送信許可量全てを送信できるように、第1の送信許可量に第2の送信許可量を加算し、第1の送信許可量のみ送信を許可するのが好ましい。このとき、不要となるオーバーヘッド帯域があれば、他のONU102に割り当てるなどして、有効に上り帯域を使用する。
上述の第1の送信許可量G(i,1)に第2の送信許可量G(i,2)を加算したONU102を除き、ここで算出された送信開始位置と送信許可量とを第2の送信許可とする。
OLT101は、算出した第1、第2の送信許可を送信許可信号に記載し、直ちにそれぞれのONU102に送信する。
以上が、本発明における第1の実施形態での帯域割り当て手順である。この手順により割り当てを行った場合の例が、前述の図2である。ONU102n以外の要求量D1或いはD2は第1領域に割り当てられ、第2領域はONU102nのみに割り当てられた場合、図2に示すような配置になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同様であるが、いくつかの点で異なる。図10は、本実施形態における割り当ての手順を示すものである。
図10において、まず、OLT101は、予めONU102を2つのグループ、グループ1とグループ2とに分けておく。グループの分け方は、上り伝送速度が予め定める速度より高速なONU102をグループ1、予め定める速度より低速なONU102をグループ2としても良い。あるいは、サービス上、優先的なONU102をグループ1、優先的なONU102をグループ2としても良い。あるいは第2の送信要求量の最大値の大小に応じたグループ分けにしてもよい。さらには、動的にグループ構成を変更しても良い。いずれにしても、グループ1のONU102全てに対して、送信要求信号帯域とD2帯域とを第1領域に割り当てることができるように、第1領域の長さC1、1周期の長さC、グループ1の構成を調整しておく。その際、OLT101が割り当ての算出に要する時間を考慮しても良い。
さて、図10に示す実際の割り当て手順においては、まず、OLT101は、第1領域から送信要求信号帯域を分配する(ステップS101)。これは、図3におけるステップS11と同様の手順である。次に、OLT101は、第1領域からD2帯域をグループ1に属するONU102に分配する(ステップS102)。次に、OLT101は、グループ2のD2帯域を第2領域に割り当てる(ステップS103)。その後、OLT101は、第2領域の残りをD1帯域として分配する(ステップS104)。これは、図3におけるステップS15と同様の手順である。ここまでの手順により、各ONU102への送信許可量G(i,1)、Gi,2)が算出される(ステップS105)。その後、送信開始'時刻を図3におけるステップS19と同様の手順で算出する。その後、第1の実施形態と同様に、OLT101は、算出した送信許可を送信許可信号に記載し、直ちにそれぞれのONU102に送信する。
次に、図10におけるステップS102の詳細について説明する。図11は、第1領域からグループ1のD2帯域を分配するステップS102の手順を示すフローチャートである。
ステップS102の処理は、図4に示したステップS11の処理とほぼ同様であるが、ONU102の割り当て順序リストLとして、グループ1のD1帯域の割り当て優先順序LIST(D2G1)を用いる点(ステップS112)と、第1の送信許可量G(i,1)に第2の送信要求量D(i,2)を加算する点(ステップS114)とが異なる。前述の通り、グループ1のONU102にD2帯域を全て割り当てられるだけのタイムスロット数を第1領域には確保してあるため、第1領域への割り当て可否判断は必要が無い。
図11において、OLT101は、まず、予め設定しておいた第1領域の長さC1を、第1領域の残りタイムスロット数C1’に代入し(ステップS111)、また、グループ1のD1帯域の割り当て優先順序LIST(D2G1)を用い(ステップS112)、そのリストの先頭からONU102の識別子を取得し、変数iに代入する(ステップS113)。
次に、OLT101は、識別番号iのONU102への第1の送信許可量G(i,1)を算出する。
G(i,1)=RL(1)+D(i,2)+OH(1)
また、第1領域の残りタイムスロット数C1’から、第2の送信要求量D(i,2)を減じておく(ステップS114)。
C1’=C1’−D(i,2)
ステップS114の処理を、リストLに記載の全てのONU102に対して行うため、OLT101は、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS115)、末尾のONU102でなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS116)、ステップS114に戻る。これを繰り返し、ステップS115で、末尾のONU102に達したと判定されたら、処理を終了する。
次に、図10におけるステップS103の詳細について説明する。図12は、第2領域からグループ2のD2帯域を分配するステップS103の手順を示すフローチャートである。
ステップS103の処理は、図6に示したステップS14の処理とほぼ同様であるが、優先順序リストLとして、グループ2のD2帯域を割り当てる優先順序LTST(D2G2)を用いる点(ステップS122)と、リストLの先頭から割り当てを開始する点(ステップS123)とが異なる。それ以外は同様である。
図12において、まず、OLT101は、1周期の長さCから第1領域に割り当て済みのタイムスロット数の総和ΣG(i,1)を減じた値から、第2領域の割り当て得るタイムスロット数C2’を算出する(ステップS121)。
C2’=C−ΣG(i,1)
次に、優先順序リストLとして、グループ2のD2帯域を割り当てる優先順序LTST(D2G2)を用いる(ステップS122)。
OLT101は、このD2帯域の送信要求を第2領域に割り当て得るか否かを判定する。すなわち、OLT101は、第2の送信要求量D(i,2)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和が、第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2以下であるかを判定する(ステップS124)。
C2’≧D(i,2)+OH(i)
ステップS124で、第2の送信要求量D(i,2)とバースト送信に必要なオーバーヘッド量OH(i)との和(D(i,2)+OH(i))が第2領域の未割り当てのタイムスロット数C2’以下であり、割り当て可能と判断された場合は、OLT101は、D2帯域を第2領域に割り当てる。すなわち、第2の送信許可量G(i,2)を、第2の送信要求量D(i,2)とオーバーヘッド量OH(i)との和とする。
G(i,2)=D(i,2)+OH(i)
また、第2領域の残りタイムスロット数C2’を、それまでの第2領域の残りタイムスロット数C2’から送信許可量G(i,2)を減じて算出する(ステップS125)。
C2’=C2’−G(i,2)
ステップS125の処理を、リストLに記載の全てのONU102に対して行うため、今回選択しているONU102の識別子iがリストLの末尾であるかを判定し(ステップS126)、末尾のONU102でなければ、iをリストLの次のONU102の識別子として(ステップS126)、ステップS124に戻る。これを繰り返し、ステップS126で、末尾のONU102まで割り当てを行ったと判定されたら、処理を終了する。
一方、ステップS124で、D2帯域を割り当てるには残りタイムスロット数が不足していると判定された場合、第2領域の残り全てを第2の送信許可量とし、
G(i,2)=C2’
次の第2領域の残りタイムスロット数C2’を、
C2’=0
として(ステップS128)、処理を終了する。
以上が、本発明における第2の実施形態での割り当て手順である。この手順により、第1領域に送信要求信号とともにD2帯域を割り当てるONU102を意図的に選択することで、第1領域の長さ、1周期の長さを最適化し、短い周期でも帯域利用効率を高めることができる。
また、ONU102の上り伝送速度に応じてグループ分けを行う場合の効果を以下に示す。一般に、送信するデータのバイト数が同じであれば、伝送速度が高速であるほど、送信に要する時間は短い。そのため、図14に示したしきい値を上り伝送速度に依らず同一のバイト数として第2の要求量を算出すれば、上り伝送速度が高速であるほど、D2帯域の送信に要するタイムスロット数は短くなる。
ところで、次の周期の割当帯域を算出する手順は、全ての送信要求信号を受信してから算出を開始し、算出完了後に送信許可信号を送信する。そのため、周期の長さを一定とすると、第1領域の長さが短いほど割当帯域の算出に費やせる時間は長い。それはすなわち、割当帯域の算出処理を実行するためのハードウェア、ソフトウェアに対して要求される処理性能が緩和されることを意味する。そのため、上り伝送速度が高速なONU102のD2帯域を第1領域に割り当てれば、送信要求信号帯域のみを割り当てる従来の方法と比べても、第1領域の長さはそれほど長くならない。そのため、本発明による商い帯域利用効率を保ったまま、短い周期を実現する際、要求される処理性能の緩和、あるいは実装可能な割り当て周期の長さをより短くすることができる。
以上、これまでに示したように、本発明により、PONにおける上り帯域を動的に割り当てる方法において、上り帯域を効率的に使用する方法を提供することができる。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。
また、ソースとなるプログラムは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体で提供される。また、ソースとなるプログラムは、コンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、ソースとなるプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明が適用できる光アクセスネットワークの概要を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例における上りフレーム配置を示した図である。 本発明の第1の実施例に割当帯域を算出する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例における第1領域から送信要求信号帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例における第1領域からD2帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例における第2領域からD2帯域を引き続き分配する手順例を示すフローチャート図である. 本発明の第1の実施例における第2領域からD1帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例における第1領域からD1帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例における第2領域からD1帯域を引き続き分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例における帯域を割り当てる手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例における第1領域からグループ1のD2帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例における第2領域からグループ2のD2帯域を分配する手順例を示すフローチャート図である。 従来の方法での上り帯域制御における信号の授受の様子を示すシーケンス図である。 従来の方法でのONUの上りバッファの状態から要求量を算出する方法を示す図である。 従来の方法における上りフレームの配置を示す図である。
符号の説明
100:光アクセスネットワーク、
101:OLT、
102:ONU、
112:バッファ、
114:光送受信部、
116:プロセッサ、
118:光送受信部、
120:メモリ、
122:プロセッサ、
126:光スプリッタ/コンバイナ、
128,129:光ファイバ

Claims (7)

  1. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網における動的帯域割当方法であって、
    前記光端局装置は、
    複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する工程と、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する工程と、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程と、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする工程と
    を含み、
    前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする動的帯域割当方法。
  2. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網における動的帯域割当方法であって、
    前記光端局装置は、
    複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する工程と、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する工程と、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程と、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする工程と
    を含み、
    前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する工程において、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする動的帯域割当方法。
  3. 前記予め選択したグループの光加入者装置とは、前記光端局装置に接続された複数の光加入者装置のうち、上り伝送速度が予め定める速度より高速な光加入者装置とすることを特徴とする請求項2に記載の動的帯域割当方法。
  4. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網に用いられる光端局装置であって、
    複数の光加入者装置からの送信要求信号を受信する手段と、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する手段と、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段と、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする手段と
    を含み、
    前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする光端局装置。
  5. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網において、前記光端局装置上のコンピュータが帯域を割り当てる動的帯域割当プログラムであって、
    複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信するステップと、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出するステップと、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップと、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とするステップと
    を含み、
    前記受動光通信網では1周期が第1領域と第2領域とに分割されて通信が行われており、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号との送信を前記所定の1回のバースト送信で行うのは、前記第1領域であることを特徴とする動的帯域割当プログラム。
  6. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網に用いられる光端局装置であって、
    複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信する手段と、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出する手段と、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段と、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とする手段と
    を含み、
    前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出する手段において、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする光端局装置。
  7. 光端局装置と複数の光加入者装置とが接続された受動光通信網において、前記光端局装置上のコンピュータが帯域を割り当てる動的帯域割当プログラムであって、
    複数の前記光加入者装置からの送信要求信号を受信するステップと、
    受信した前記送信要求信号に基づいて、前記光加入者装置ごとに当該光加入者装置への割当量の候補として複数種類の要求量を算出するステップと、
    前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップと、
    前記光加入者装置ごとに算出したタイムスロット数を前記光加入者装置ごとの送信許可量とするステップと
    を含み、
    前記タイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出するステップにおいて、予め選択したグループの光加入者装置にのみ、前記複数種類の要求量のいずれかに相当するデータと送信要求信号とを1回のバースト送信で送信するのに要するタイムスロット数を前記光加入者装置ごとに算出することを特徴とする動的帯域割当プログラム。
JP2007215845A 2007-08-22 2007-08-22 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム Active JP4969367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215845A JP4969367B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215845A JP4969367B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009049883A JP2009049883A (ja) 2009-03-05
JP4969367B2 true JP4969367B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40501631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007215845A Active JP4969367B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4969367B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4942680B2 (ja) * 2008-02-08 2012-05-30 株式会社日立製作所 受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法
JP5396898B2 (ja) * 2009-02-18 2014-01-22 住友電気工業株式会社 動的帯域割当方法及び局側装置
JPWO2010116411A1 (ja) * 2009-04-07 2012-10-11 三菱電機株式会社 局側通信装置、光通信システムおよびリソース割り当て方法
JP4957758B2 (ja) * 2009-07-02 2012-06-20 住友電気工業株式会社 Ponシステムとその宅側装置
JP5385229B2 (ja) * 2010-08-23 2014-01-08 日本電信電話株式会社 帯域割当方法、光端局装置及びponシステム
JP5746099B2 (ja) * 2012-06-27 2015-07-08 日本電信電話株式会社 動的帯域割当方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4005956B2 (ja) * 2003-08-28 2007-11-14 日本電信電話株式会社 帯域割当方法および帯域割当回路
JP4429819B2 (ja) * 2004-06-15 2010-03-10 三菱電機株式会社 ポイント・トゥ・マルチポイント通信システムの帯域割り当て方法及びポイント・トゥ・マルチポイント通信システムの局側装置
JP4188368B2 (ja) * 2005-09-28 2008-11-26 韓國電子通信研究院 イーサネット受動光加入者網(EPON)においてQoS保障のための帯域割当装置及び方法
JP2007174364A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Sumitomo Electric Ind Ltd Ponシステム並びにその局側装置及び端末装置セット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009049883A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100490901B1 (ko) 이더넷 수동 광통신망에서 서비스 등급별 동적대역 할당방법 및 대역할당장치
KR100584455B1 (ko) 파장분할 다중화를 이용한 부반송파 방식 수동형 광가입자망
JP5285766B2 (ja) 光多重終端装置、受動光網システム、波長割当て方法
JP4969367B2 (ja) 動的帯域割当方法、光端局装置、動的帯域割当プログラム
JP5328994B2 (ja) 中継装置、局側光通信装置、通信システムおよび帯域割当方法
JP6841919B2 (ja) データ通信システム、光加入者線終端装置、およびベースバンド装置
JP2007074234A (ja) 伝送装置
WO2013082936A1 (zh) 一种无源光网络系统中的上行带宽分配方法及系统
JP5702867B2 (ja) 波長帯域割当方法
JP4639175B2 (ja) 伝送装置
KR20180044378A (ko) 수동형 광 네트워크 통신 방법과 장치, 및 시스템
US8588608B2 (en) Method for managing the connection in an optical access network, corresponding platform, central office, and computer program product
CN111698581B (zh) 用于在无源光网络中控制突发的上游传输的设备和方法
KR20020011026A (ko) 수동광분기망에서 맥을 위한 승인 요청 방법
JP5725226B1 (ja) 動的波長割当制御方法及び局側装置
JP2008289202A (ja) 伝送装置及びネットワークシステム
CN112738659B (zh) 一种基于无源光网络的通信方法、相关设备以及系统
KR100825763B1 (ko) Wdm/tdm-pon망에서 전송 효율 확장을 위한 동적대역폭 할당 장치 및 방법
CN104901762A (zh) 一种时分波分复用堆叠式光接入网络中最少调谐的动态波长分配方法
CN103248417A (zh) 一种无源光网络系统中身份标识分配方法及装置
JP6085383B1 (ja) 通信システム
KR20150062710A (ko) 직교 주파수 분할 다중화 방식의 수동형 광가입자망에서 광종단장치의 부반송파 할당 방법 및 이를 지원하는 장치
JP7031706B1 (ja) 通信ネットワーク及び帯域割当方法
CN112262551B (zh) 订户线路终端站装置和频带分配方法
JP6676496B2 (ja) 光加入者線終端装置、光加入者線ネットワーク装置及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4969367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350