JP6676496B2 - 光加入者線終端装置、光加入者線ネットワーク装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

光加入者線終端装置、光加入者線ネットワーク装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光加入者線終端装置及び光加入者線ネットワーク装置を含む光通信システムの技術に関する。
PON(Passive Optical Network)では、光加入者線終端装置(OLT: Optical Line Terminal)と光加入者線ネットワーク装置(ONU: Optical Network Unit)とが、光ファイバを介してポイントツーポイントの通信を実行する。PONでは、OLTと複数のONUとが、光ファイバを介してポイントツーマルチポイントの通信を実行してもよい。以下、ONUからOLTに向かう方向を「上り」という。以下、OLTからONUに向かう方向を「下り」という。
時分割多重PON(TDM−PON)では、OLTが収容している全てのONUに、スプリッタを介して、下り光信号が到着する。OLTは、ユーザを識別するためのLLID(Logical Link ID)を、下り光信号に付与する(非特許文献1参照)。ONUは、取得対象の識別子以外が付与されている下り光信号を、必要に応じて破棄してもよい。
OLTは、OLTとスプリッタとの間で複数のONUの上り光信号が衝突した場合、上り光信号を正しく復号することができない。このため、時分割多重PONでは、上り光信号の送信タイミングをスケジューリングするための帯域割当が必要である。
固定帯域割当(FBA: Fixed Bandwidth Allocation)では、帯域は各ONUに均等に割り当てられる。固定帯域割当では、異なるONUの間で帯域の利用量に偏りがある場合には、帯域の利用効率が低くなる。動的帯域割当(DBA: Dynamic Bandwidth Allocation)では、帯域はONUごとに動的に割り当てられる(非特許文献2参照)。
REPORT信号及びGATE信号を用いる動的帯域割当では、上りデータがONUに到着してから上り光信号の送信許可がONUに与えられるまでに、ONUとOLTとの間の少なくとも1往復分の遅延が発生してしまう(非特許文献2参照)。このため、低遅延性が求められるサービスに対しては、OLTがREPORT信号の取得を待たずに上り光信号の送信許可をONUに与える予測割り当てが提案されている。
TM−DBA(Traffic Monitor DBA)では、ONUが上りデータのデータ量の実績に基づいて予測割当を実行することによって、REPORT信号の送信は不要となっている(非特許文献3参照)。また、固定帯域割当では、帯域の利用効率が低下するものの、上り光信号の送信許可をONUに事前に与えることができる。
OLTが予測割当を実行する場合でも、上りデータがONUに到着するタイミングが未知である場合には、OLTが上り光信号の送信許可をONUに与える最大間隔に応じて、上り光信号の遅延が発生しうる。例えば、OLTが上り光信号の送信許可をONUに周期的に与える場合、与えられた送信許可に対応する送信タイミングをONUが確定した後に上りデータがONUに到着した場合には、ONUは、早くとも次に与えられた送信許可に対応する送信タイミングで、上り光信号を送信する。このため、最大で1周期分の遅延時間が、上り光信号の送信タイミングに発生する。割当周期が可変である場合には、最も長い割当間隔分の遅延時間が、上り光信号の送信タイミングに発生しうる。したがって、低遅延性が要求されるサービスを実現するには、帯域割当の周期を短くして最大遅延時間を短縮することが求められる。
"技術基礎講座[GE−PON技術]第2回 IEEE802.3ah標準規格",NTT技術ジャーナル 2005.9 "技術基礎講座[GE−PON技術]第3回 DBA機能",NTT技術ジャーナル 2005.10 王寛 外2名,"トラヒック変動を考慮したTraffic Monitoring DBAの検討",2013年電子情報通信学会総合大会B−8−66
上述のように、理論上は帯域割当周期を短くすれば最大遅延時間を短縮できる。しかしながら、様々な制約によって、実際には割当周期や割り当てタイミングを任意に設定できないケースが存在する。
具体的には、使用するハードウェアの制約によって割り当て周期を変更できない場合がある。また、使用するハードウェアの制約によって割り当て周期を一定よりも短い時間に設定できない場合がある。また、使用するドライバソフトウェアの制約によって割り当て周期の変更手段が提供されない場合や、使用するドライバソフトウェアの制約によって割り当てタイミングの設定手段が提供されない場合がある。また、採用する標準規格上の制約によって一定時間内におけるONUの送信回数の上限が定められている場合などが存在する。こうした制約によって、理論上は可能であっても、割当周期や割り当てタイミングを任意に設定できず、結果として低遅延性を備えたネットワークサービスを実現することが困難となる。
図7は、従来のOLTの構成の例を示す図である。図7に示すOLTは、PONインタフェース154、多重分離部153、送信器152、受信器155、多重分離部151及び帯域割当部150を備える。帯域割当部150は、帯域保証部160及び遅延保証部161を有する。遅延保証部161は、標準規格で定められた遅延時間を満足するように、一定時間に1回以上、各ONUに対して送信許可を与えるための制御情報を生成する。帯域保証部160は、一定時間に一定量以上、各ONUに対して送信許可を与えるための制御情報を生成する。
図8は、従来のOLTの構成によって割り当てられた送信許可の例を示す図である。ここでは、OLTは、ONU#1及びONU#2通信を行う。各ONUには、標準規格で定められた遅延時間を満足するように、遅延保証部161によって1msに1回送信権が与えられる。この例では、割当周期に、ONU#1及びONU#2に送信権が与えられている。そして、この送信権の長さが帯域保証部160によって1μs分に設定されていたとする。この際、ハードウェアやソフトウェア等の制約によって、割当周期を1msよりも短く設定できない場合には、それぞれのONUにフレームが到着してから、ONUがフレームを送信できるようになるまで、最大で割当周期に等しい時間が経過してしまい、その分の待ち時間がフレームに対する遅延となってしまう。
上記事情に鑑み、本発明は、割当周期の変更の有無にかかわらず、各ONUからの上りデータの遅延を小さくする技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置と光伝送路を介して通信を行う光通信システムにおける光加入者線終端装置であって、一つの光加入者線ネットワーク装置に対して一つの割当周期で複数回の送信許可を生成する帯域割当部と、前記送信許可を前記光加入者線ネットワーク装置に送信する送信器と、前記送信許可に応じて前記光加入者線ネットワーク装置から信号を受信する受信器とを備える光加入者線終端装置である。
本発明の一態様は、上記の光加入者線終端装置であって、前記帯域割当部は、一つの光加入者線ネットワーク装置に対して割り当てられる複数の送信許可について、一の送信許可と他の送信許可との間の時間の最小値がより大きくなるように前記送信許可の送信タイミングを決定する。
本発明の一態様は、上記の光加入者線終端装置であって、前記帯域割当部は、一つの光加入者線ネットワーク装置に対して割り当てられる複数の識別子である帯域割当識別子に応じて前記送信許可を生成する。
本発明の一態様は、光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置と光伝送路を介して通信を行う光通信システムにおける光加入者線ネットワーク装置であって、前記光加入者線終端装置から送信許可を受信する受信器と、前記送信許可を受信すると、送信データを前記光加入者線終端装置に送信する送信器と、前記受信器及び前記送信器を制御する送受信制御部と、を備え、前記送受信制御部は、1つの割当周期における複数の各送信許可を示す帯域割当識別子に基づいて、前記送信器からの光信号の送信を制御することを特徴とする光加入者線ネットワーク装置である。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、更に、送信データを一時的に蓄積するバッファを備え、前記送受信制御部は、同一の割当周期に与えられる複数の送信許可をそれぞれ示す複数の帯域割当識別子を1つのグループとして認識し、同一のグループの帯域割当識別子のデータを同一のバッファとして管理する。
本発明の一態様は、光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置と光伝送路を介して通信を行う光通信システムにおける光加入者線終端装置であって、一つの光加入者線ネットワーク装置に対して一つの割当周期で複数回の送信許可を生成する帯域割当部と、前記送信許可を前記光加入者線ネットワーク装置に送信する送信器と、前記送信許可に応じて前記光加入者線ネットワーク装置から信号を受信する受信器とを備える光加入者線終端装置、としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明の一態様は、光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置と光伝送路を介して通信を行う光通信システムにおける光加入者線ネットワーク装置であって、前記光加入者線終端装置から送信許可を受信する受信器と、前記送信許可を受信すると、送信データを前記光加入者線終端装置に送信する送信器と、前記受信器及び前記送信器を制御する送受信制御部と、を備え、前記送受信制御部は、1つの割当周期における複数の各送信許可を示す帯域割当識別子に基づいて、前記送信器からの光信号の送信を制御する光加入者線ネットワーク装置、としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、割当周期の変更の有無にかかわらず、各ONUからの上りデータの遅延を小さくすることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成の一例のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るOLT16の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るONU13の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る帯域割当の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る帯域割当での送信許可の順序の説明図である。 帯域割当識別子のグループ化の説明図である。 従来のOLTの構成の例を示す図である。 従来のOLTの構成によって割り当てられた送信許可の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成の一例のブロック図である。光通信システム1は、無線通信端末の基地局を構成するのに、光通信を用いたものである。
図1において、光通信システム1は、モバイルノード11、複数のRRH(Remote Radio Head)12(12−1、12−2、…、12−N(Nは正の整数))、複数のONU(Optical Network Unit)13(13−1、13−2、…、13−N)、光ファイバ(光伝送路)14、スプリッタ15、OLT(Optical Line Terminal)16及びBBU(Base Band Unit)17を備える。
モバイルノード11は、移動可能な無線通信端末である。モバイルノード11は、RRH12との間で無線通信を実行する。
RRH12は、下りデータを変調することによって、モバイルノード11に送信する電波を生成し、生成された電波をアンテナから送信する。RRH12は、アンテナを用いてモバイルノード11から電波を受信し、受信された電波を復調することによって、上りデータを取得する。RRH12は、取得した上りデータを、自装置に接続されているONU13に対し送信する。RRH12は、C−RAN(Centralized Radio Access Network)におけるモバイルの基地局の一部でもよい。
ONU13は、光信号によって通信する光加入者線ネットワーク装置である。ONU13は、上りデータを上り光信号に変換する。ONU13は、下り光信号を下りデータに変換する。ONU13は、例えば光信号の1波長あたり10Gbps(=10Gbps/λ)でOLT16と通信を実行する。ONU13は、FTTB(Fiber To The Building)の装置の一部でもよい。
光ファイバ14は、上り光信号と下り光信号とを伝送する。スプリッタ15は、上り光信号を合流させる。スプリッタ15は、下り光信号を分岐させる。
OLT16は、光加入者線終端装置である。OLT16は、上り光信号を上りデータに変換する。OLT16は、下りデータを下り光信号に変換する。OLT16とONU13との通信サービスでは、光信号の低遅延性が必要である。
BBU17は、上りデータをOLT16から取得する。BBU17は、下りデータをOLT16に送信する。BBU17は、C−RANにおけるベースバンドユニットでもよい。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るOLT16の一例を示すブロック図である。図2に示すOLT16は、多重分離部51、送信器52、多重分離部53、PONインタフェース54、受信器55及び帯域割当部60を備える。
多重分離部51は、BBU17を介して送られてきた下りデータを分離して送信器52に出力する。多重分離部51は、受信器55で受信した上りデータを分離して、BBU17に出力する。
送信器52は、ONU13に対する下りデータを光信号に変換して、光信号を多重分離部53を介して送信する。送信器52から送信されるデータには、帯域割当部60で生成された各ONU13に対する送信許可が含まれる。多重分離部53は、ONU13から受信された上り光信号から所望の信号を分離して、受信器55に出力する。PONインタフェース54は、入出力インタフェースである。受信器55は、多重分離部53を介して入力されたONU13からの上り光信号を受信し、上り光信号を上りデータに変換して、多重分離部51に出力する。
帯域割当部60は、ONU13に上りデータの送信許可を割り当てる。帯域割当部60は、ONU13の実体に対して、複数の論理的な帯域割当識別子を対応付ける。帯域割当識別子は、1つの割当周期に含まれる複数の各送信許可を示す識別子である。具体的には、帯域割当部60は、各ONU13に対して固有のLLIDを対応付ける。なお、ITU―T系のPON標準であれば、帯域割当部60は、各ONU13に対してAlloc−IDを対応付ける。
帯域割当部60は、遅延保証部61、割当順序決定部62及び帯域保証部63を備える。遅延保証部61は、標準規格で定められた遅延時間を満足するように、各ONU13に対して送信許可を与えるための制御情報を生成する。1つの割当周期において、各ONU13に対し複数回の送信許可が与えられる。そのため、遅延保証部61は、1つの割当周期において各ONU13に複数回の送信許可を与えた場合に標準規格で定められた遅延時間を満足するように送信許可の割り当てを行う。割当順序決定部62は、割当周期における各ONU13の送信タイミングを決定する。帯域保証部63は、一定時間に一定量以上の帯域を確保できるように、各ONU13に対して送信許可を与えるための制御情報を生成する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るONU13の一例を示すブロック図である。図3に示すように、ONU13は、送信器71、PONインタフェース72、受信器73、インタフェース74、バッファ75及び送受信制御部76を備える。
送信器71は、OLT16に対する上りデータを光信号に変換してPONインタフェース72に送信する。PONインタフェース72は、光ファイバ14との入出力インタフェースである。受信器73は、OLT16からの下り光信号を受信し、下り光信号から上りデータに変換して、インタフェース74に出力する。インタフェース74は、RRH12(RRH12−1、RRH12−2、…、RRH12−N)とのデータの送受信を行うインタフェースである。送受信制御部76は、OLT16への上りデータや、OLT16からの下りデータの送受信を制御する。バッファ75は、上りデータを一時的に蓄積する。
OLT16からの下り光信号には、LLIDが付与されている。受信器73は、OLT16からの下り光信号を受信する際、LLIDを送受信制御部76に送る。送受信制御部76は、LLIDを認識して、取得対象のLLIDが付与されているか否かを判定する。取得対象のLLIDが付与されている場合には、受信器73は、この下り光信号を受信し、下りデータに変換して、インタフェース74を介して、RRH12に送る。
また、RRH12からの上りデータは、一旦、バッファ75に格納し、OLT16から送信許可が来るまで待機する。OLT16から送信許可が到来したら、送受信制御部76は、バッファ75からデータを読み出し、送信器71に送る。送信器71は、この上りデータを上り光信号に変換して、OLT16に送信する。なお、本実施形態では、1つのONUに対して複数の帯域割当識別子が割り当てられる。送受信制御部76は、複数の帯域割当識別子を認識して、送信許可を判定する。
次に、本発明の第1の実施形態に係るOLT16におけるONU13に対する上りデータの帯域割当について説明する。なお、この例では、OLT16は、上り光信号の送信許可を125μsの周期でONU13に与える。また、本実施形態では、ONU13は、低遅延のサービスを提供するために、100μsよりも短い周期で光信号を送信する必要がある。
本発明の第1の実施形態では、OLT16は、ONU13の各々に対して、複数の論理的な帯域割当識別子を認識する。この論理的な帯域割当識別子により、1つの割当周期において、複数回の送信許可が各ONU13に対して与えられる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る帯域割当の説明図である。なお、以下の説明では、各ONU13を識別するためにONUの識別子を用いて説明する。ここでは、ONU13−1の識別子はONU#1であり、ONU13−2の識別子はONU#2である。
図4では、1つのONU#1に対してID#1及びID#3の2つの帯域割当識別子が対応付けられている。また、1つのONU#2に対してID#2及びID#4の2つの帯域割当識別子が対応付けられている。
この場合、図4(A)に示すように、OLT16は、1つの割当周期で、ID#1、ID#2、ID#3及びID#4の送信許可を与える。ID#1及びID#3はONU#1に対する送信許可であり、ID#2及びID#4はONU#2に対する送信許可である。これにより、ONU#1に対しては、図4(C)に示すように、1つの割当周期で、ID#1及びID#3の2回の送信許可が与えられる。また、ONU#2に対しては、図4(B)に示すように、1つの割当周期で、ID#2及びID#4の2回の送信許可が与えられる。
このように、本実施形態では、OLT16は、各ONU13に対して、割当周期毎に複数回の送信許可を与える。この例では、OLT16は、ONU#1及びONU#2に対して、1つの割当周期にそれぞれ2回の送信許可を与えている。これにより、帯域割当の周期に変更を与えるか否かにかかわらず、各ONUに対する送信許可の間隔を短くすることができる。その結果、上りデータの遅延時間を短くできる。
これにより、物理的にはサービス要求を満たす性能を持つ一方で、機能面や制度面など、ソフトウェア的な制約によってサービス要求を満たせないハードウェアを用いて、制約を迂回しサービス要求を満足できるようになる。したがって、廉価で制約のあるハードウェア・ソフトウェアを用いてサービスを提供できるため、廉価なサービス提供を実現できる。
次に、各ONUに対して送られる送信許可の割り当て順序について説明する。本実施形態では、OLT16が帯域割当を行う際に、割当順序決定部62は、同一のONUに対する送信許可が連続しないように、或いは、同一のONUに対する送信許可の分散が大きくなるように、各ONUの送信許可の割当順序を決定している。具体的には、例えば、割当順序決定部62は、ONU#1及びONU#2に対して交互に送信許可が割り当てられることを前提に、帯域割当識別子のID順に、ONU#1とONU#2に対して送信許可を交互に与える。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る帯域割当での送信許可の順序の説明図である。図5に示すように、ONU#1及びONU#2に対して交互に送信許可が割り当てられることを前提に、ID#1の送信許可をONU#1に与え、ID#2の送信許可をONU#2に与え、ID#3の送信許可をONU#1に与え、ID#4の送信許可をONU#2に与える。この場合、図5(C)においてタイミングtaで、RRH#1からONU#1に上りデータのフレームが到着したとすると、ID#3の送信許可でこの上りデータを送信でき、遅延が発生することなく、上りデータを送信できる。
これに対して、ID#1の送信許可とID#2の送信許可をONU#1に連続的に割り当てたとする。この場合、図5(B)において、タイミングtaでRRH#1からONU#1に上りフレームが到着すると、この上りフレームは、次の割当周期まで待って、送信されることになる。このように、ID#1及びID#2をONU#1に連続的に割り当てると、送信許可と送信許可の最大間隔は長くなり、最大遅延が大きくなる。
本実施形態では、割当順序決定部62は、各ONUで送信許可が連続しないように、各ONUの送信許可の割当順序を決定している。これにより、フレームに対する最大遅延を小さくできる。なお、各ONUで送信許可が連続しないようにした場合、或いは、同一のONUに対する送信許可の分散が大きくなるようにした場合、送信許可と送信許可との最小値の時間が長くなる。よって、割当順序決定部62は、送信許可と送信許可との間の時間の最小値が大きくなるように、各ONUの送信許可の割当順序を決定すれば良い。
次に、帯域割当識別子のグループ化について説明する。上述のように、本発明の実施形態では、各ONUに、同一の割当周期に複数の送信許可が与えられる。ここで、同一の割当周期に与えられる複数の送信許可を、同一のグループの帯域割当識別子として認識するようにすると、遅延時間の改善が図れる。
図6は、帯域割当識別子のグループ化の説明図である。図6(A)に示すように、OLT16から1つの割当周期にID#1からID#4の送信許可が出力される。図6(C)に示すように、ID#1及びID#3の送信許可がONU#1に与えられ、図6(B)に示すように、ID#2とID#4の送信許可がONU#2に与えられたとする。ここで、図6(C)に示すように、送信ID#1の送信許可が来る直前のタイミングtbに、RRH#1からONU#1に上りデータが到着したとする。このような場合、ONU#1は、個々の帯域割当識別子毎にバッファ(図3におけるバッファ75)を分けて上りデータを管理すると遅延が発生する。これに対して、同一のグループの帯域割当識別子に対して共通のバッファに対応付けて上りデータを管理すると、遅延の発生が抑制できる。
つまり、ONU#1がID#1とID#3とに分けてバッファを管理しており、図6に示すように、タイミングtbでRRH#1からONU#1に上りデータが到着したとする。この場合、ONU#1では、ID#1とID#3とに分けてバッファを管理していると、この上りデータをID#3に対応するバッファに格納することになり、ID#3の送信許可が到着するまで、送信を待つことになる。このため、到着した上りデータに対して、送信許可の間隔よりも長い遅延が発生してしまう。
これに対して、同一のグループの帯域割当識別子に対して共通のバッファを対応付けていると、ID#1に対する送信許可が来た場合であっても、ID#3に対する送信許可が来た場合であっても、ONU#1は、同一のバッファに蓄積されたデータを送信する。すなわち、タイミングtbに、ONU#1に上りデータが到着した場合、この上りデータは、共通のバッファに格納され、送信ID#1の送信許可で送信できる分は、結合して送信できる。このため、送信ID#3の送信許可が到着するまで送信を待つ必要はなく、上りデータに対する遅延は、最大で送信許可の間隔となる。
上述した実施形態におけるOLT16の帯域割当部60の機能の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
13−1〜13−N…ONU, 16…OLT, 51…多重分離部, 52…送信器, 53…多重分離部, 54…PONインタフェース, 55…受信器, 60…帯域割当部, 61…遅延保証部, 62…割当順序決定部, 63…帯域保証部, 75…バッファ, 76…送受信制御部

Claims (6)

  1. 光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置とが光伝送路を介して通信を行い、所定の割当周期内における前記光加入者線ネットワーク装置の送信回数の上限が定められている光通信システムにおける前記光加入者線終端装置であって、
    ユーザを識別するための識別子が帯域割当識別子として複数対応付けられた前記光加入者線ネットワーク装置に対して、前記割当周期毎に、当該光加入者線ネットワーク装置に対応付けられた前記帯域割当識別子の数に応じた複数回の送信許可を生成する帯域割当部と、
    前記送信許可を前記光加入者線ネットワーク装置に送信する送信器と、
    前記送信許可に応じて前記光加入者線ネットワーク装置から信号を受信する受信器と
    を備える光加入者線終端装置。
  2. 前記帯域割当部は、一つの前記光加入者線ネットワーク装置に対して割り当てられる複数の前記送信許可について、一の送信許可と他の送信許可との間の時間の最小値がより大きくなるように前記送信許可の送信タイミングを決定する請求項1に記載の光加入者線終端装置。
  3. 光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置とが光伝送路を介して通信を行い、所定の割当周期内における前記光加入者線ネットワーク装置の送信回数の上限が定められている光通信システムにおける前記光加入者線ネットワーク装置であって、
    ユーザを識別するための識別子が帯域割当識別子として複数対応付けられているとともに、
    前記光加入者線終端装置から送信許可を受信する受信器と、
    前記送信許可を受信すると、送信データを前記光加入者線終端装置に送信する送信器と、
    前記受信器及び前記送信器を制御する送受信制御部と、を備え、
    前記送受信制御部は、前記割当周期毎に、自装置に対応付けられた前記帯域割当識別子の数に応じた複数回の前記送信許可に基づいて、前記送信器からの光信号の送信を制御することを特徴とする光加入者線ネットワーク装置。
  4. 更に、送信データを一時的に蓄積するバッファを備え、
    前記送受信制御部は、同一の割当周期に与えられる複数の送信許可をそれぞれ示す複数の前記帯域割当識別子を1つのグループとして認識し、同一のグループの前記帯域割当識別子の送信データを同一のバッファに蓄積する請求項3に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  5. 光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置とが光伝送路を介して通信を行い、所定の割当周期内における前記光加入者線ネットワーク装置の送信回数の上限が定められている光通信システムにおける前記光加入者線終端装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    ユーザを識別するための識別子が帯域割当識別子として複数対応付けられた前記光加入者線ネットワーク装置に対して、前記割当周期毎に、当該光加入者線ネットワーク装置に対応付けられた前記帯域割当識別子の数に応じた複数回の送信許可を生成する帯域割当部と、
    前記送信許可を前記光加入者線ネットワーク装置に送信する送信器と、
    前記送信許可に応じて前記光加入者線ネットワーク装置から信号を受信する受信器と
    を備える光加入者線終端装置、としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
  6. 光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置とが光伝送路を介して通信を行い、所定の割当周期内における前記光加入者線ネットワーク装置の送信回数の上限が定められている光通信システムにおける前記光加入者線ネットワーク装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    ユーザを識別するための識別子が帯域割当識別子として複数対応付けられているとともに、
    前記光加入者線終端装置から送信許可を受信する受信器と、
    前記送信許可を受信すると、送信データを前記光加入者線終端装置に送信する送信器と、
    前記受信器及び前記送信器を制御する送受信制御部と、を備え、
    前記送受信制御部は、前記割当周期毎に、自装置に対応付けられた前記帯域割当識別子の数に応じた複数回の前記送信許可に基づいて、前記送信器からの光信号の送信を制御する光加入者線ネットワーク装置、としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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