JP4968679B2 - 柱梁接合部コア用の角形鋼管、及びその製造方法 - Google Patents

柱梁接合部コア用の角形鋼管、及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部とされる、ダイアフラムなしの柱梁接合部コアに用いる角形鋼管、及びその製造方法に関する。
角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部には、従来、角形鋼管柱の内側にダイアフラムを取り付ける内ダイアフラム工法、又は、角形鋼管柱と同一サイズの短尺角形鋼管の両端面にダイアフラム(いわゆる通しダイアフラム)を取り付ける外ダイアフラム工法がある。
かかるダイアフラム工法は、H形鋼梁のフランジをダイアフラムの位置に一致させる必要があるので、異なる梁成(梁の高さ寸法)のH形鋼梁を接合する場合は、各フランジ位置にそれぞれダイアフラムを介在させるか、あるいは、ダイアフラム位置に合わせて梁の端部をハンチ加工(梁の端部を梁成がテーパ状に変化する形状とする加工)するなど、煩雑な加工を要する。
上記の煩雑なダイアフラム工法に対して、図10(イ)、(ロ)に示すように、ダイアフラムなしの柱梁接合部コア1’を柱2と梁3との接合部に設け、梁3に作用する曲げモーメント等の応力を、このダイアフラムなし柱梁接合部コア1’を介して鋼管柱2に伝達するいわゆるノンダイアフラム工法がある。ダイアフラムなしの柱梁接合部コアを場合によりND接合部コアと略記する。
この種のND接合部コアを製造する方法として、特許文献1や特許文献2等がある。
特許文献1(特公昭49−17451 角形鋼管鉄骨構造)は、外周が略方形で内周が円形断面の短筒状のND接合部コア(短筒状仕口本体)であり、遠心鋳造により製造されるものである。
特許文献2(特開2001−248234 柱梁接合金物及び柱梁接合構造)は、角形断面管の内部隅角部に、接合される梁の梁成よりも長い範囲に亘って形成された厚肉部が一体的に鋳造成形されたものである。
この種の鋳造によるND接合部コアの製造方法は、柱及び梁のサイズに対応する断面及び高さを持つ角形鋼管が得られる鋳型により、基本的には1個造りで製造する。
なお、柱自体とは別体である接合部コアとは異なるが、角形鋼管柱自体を特殊な構造にして、ダイアフラムを有さない柱梁接合部を構成するものもある。
例えば、特許文献3(特許2747447号 角鋼管柱)は、角形鋼管柱として、長手方向の一部に肉厚部を持つ特殊構造の角形鋼管を鋳造により製造するもので、その肉厚部を柱梁接合部とするものもある。
また、特許文献4(実開昭54−116910 内側隅部に膨出隅肉を有する角形鋼管柱)は図11に示すように、内側隅部に膨出隅部51aを持つ特殊断面の溝形鋼51を2丁合わせに溶接接合して角形鋼管柱52とするものである。この場合、柱における柱梁接合部もその他の部分も同一断面形状となるが、梁からの応力が集中し易い内側隅部の肉厚を大(膨出隅部51a)とすることで、梁からの応力を柱に伝達可能な耐力を持つものとなる。特許文献5(特許2915149号 角形鋼管柱)も特許文献4と基本的には同じある。
特公昭49−17451 特開2001−248234 特許2747447号 実開昭54−116910 特許2915149号
上記従来のND接合部コア(特許文献1、2)は、上記の通り鋳造による製造であり、基本的には1個造りなので、断面形状が共通であるが梁成が異なる種々の場合に簡単に対応することができず、また、製造コストが高くなる。
また、角形鋼管柱として特許文献3のように、長手方向の一部に肉厚部を持つ特殊構造の角形鋼管を鋳造により製造する方法は、長尺の特殊角形鋼管を鋳造する設備の設備費が極めて高い。
一方、角形鋼管柱として特許文献4、5のように、特殊断面の溝形鋼の2丁合わせ溶接で特殊断面の角形鋼管を製造する方法は、特殊断面の溝形鋼を製造する製造設備(圧延ロール)の費用が高く、大量の需要がある場合でなければ、コスト的に不利となる。
ところで、特許文献4、5と同様に長尺の角形鋼管を溝形鋼の2丁合わせ溶接接合にて製造し、その長尺の角形鋼管を梁成に応じた長さに切断してND接合部コアとすることが考えられる。
この場合、梁成に応じた高さ寸法に切断することで任意のコア高さに対応できるので、鋳造する方法と比較して有利である。
しかし、この方法の場合、素材の溝形鋼として市販の溝形鋼(JIS規格の溝形鋼)を使用することができない。すなわち、建築物の角形鋼管柱として一般に、日本鉄鋼連盟により規格化された建築構造用冷間成形角形鋼管が用いられているが、この建築構造用冷間成形角形鋼管の各サイズに対応する柱梁接合部コアの製造に使用できるサイズの溝形鋼は、市販の溝形鋼には存在しない。
接合部コアと角形鋼管柱との良好な突き合わせ溶接が可能なために、ND接合部コアの断面の外周が角形鋼管柱の断面の外周より大きいか少なくとも等しい必要があるが、例えば辺寸法が200mm×200mmの角形鋼管柱に対応するND接合コア用の角形鋼管を製造しようとする場合、角形鋼管柱の寸法公差αを考慮した場合、200mm+αの辺寸法が少なくとも必要であるから、辺寸法(ウエブ寸法)200mmの溝形鋼ではその条件を満たすことができない。
そこで、特許文献4、5と同様に特殊断面の溝形鋼を製造して、それを用いる必要が生じるが、特殊断面の溝形鋼を製造する必要があるのでは、製造設備の費用が高くつく。
ND接合部コアとして用いる角形鋼管は、上記のように角形鋼管柱との突き合わせ溶接を良好に行うことができる断面形状であることが必要であり、また、梁に作用する曲げモーメント等の応力に対する充分な耐力を有して柱に応力を伝達できるものである必要がある。すなわち、ND接合部コア用の角形鋼管に要求される条件は、
(1)ND接合部コアと接合する柱断面より外周が大きく、且つ内周が小さいこと、
(2)ND接合部コアを介して梁から柱への応力伝達が可能な耐力を有すること、
である。
上記(1)の条件は図10(ロ)の通りであり、ND接合部コア1’の断面内に角形鋼管柱2の断面が含まれるものである。ND接合部コア1’の辺寸法をA、板厚をt、角形鋼管柱2の辺寸法をA、板厚をtで示す。
上記(2)の条件は辺寸法A、板厚t、内側隅角部のR(アール)、材質等が関係するが、強度計算により求められる。
この条件を満たす接合部コア用の角形鋼管を市販の形鋼を素材として製造できれば、接合部コアを安価に製造することができるので、実用的な価値が大きい。本願発明者は、このような背景のもとに、建築構造用冷間成形角形鋼管の各部寸法及び市販の山形鋼(JIS規格の山形鋼)の各部寸法を考慮して種々考察した結果、市販の山形鋼に所定の加工を施すとともにその加工山形鋼の1対を適切に組んで溶接接合することで、建築構造用冷間成形角形鋼管の呼び寸法(辺寸法)が一定のサイズ範囲のものであれば、その呼び寸法の全ての板厚に対応する接合部コアを、市販の山形鋼を素材として製造できるという着想を得た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、角形鋼管柱として、規格化されている建築構造用冷間成形角形鋼管を用いる場合に、市販の形鋼を用いて安価に製造可能なダイアフラムなし柱梁接合部コア用の角形鋼管、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部とされる柱梁接合部コアに用いる角形鋼管であって、
規格品の熱間圧延の山形鋼群から選択した特定サイズの山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落として短くするとともに開先加工を行ってなる2本の加工山形鋼を、角形鋼管柱の断面の辺寸法より若干大きな辺寸法の方形に仮組みするとともに、その際、一方の加工山形鋼の前記加工された短辺の先端の開先部が他方の加工山形鋼の加工されていない長辺の先端部内面に対向するように仮組みし、前記短辺先端開先部と長辺先端部内面との間を溶接部として溶接接合したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の柱梁接合部コア用の角形鋼管において、長辺先端部内面の長辺先端から所定距離の位置に裏当て金を接合し、この裏当て金に短辺の先端部を載せて、短辺先端開先部と長辺先端部内面とを溶接接合したことを特徴とする。
請求項3の発明は、角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部とされる柱梁接合部コアに用いる角形鋼管の製造方法であって、
規格品の熱間圧延の山形鋼群の中から選択して特定サイズの山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落として短くするとともに開先加工を行ってなる2本の加工山形鋼を、方形の角を挟む2辺のうちの一方の辺が角形鋼管柱の断面の辺寸法より若干大きく他方の辺がさらに溶接時の縮み代だけ大きい方形に仮組みするとともに、その際、一方の加工山形鋼の前記加工された短辺の先端の開先部が他方の加工山形鋼の加工されていない長辺の先端部内面に対向するように仮組みし、前記短辺先端開先部と長辺先端部内面との間を溶接部として溶接接合することを特徴とする。
請求項4は、請求項3の角形鋼管の製造方法において、裏当て金として平鋼の1つのコーナーを面取り又はR付けした裏当て金を用い、この裏当て金の前記面取り又はR付け部が開先部に面するように配して溶接接合することを特徴とする。
請求項5は、請求項4の角形鋼管の製造方法において、裏当て金として、山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落とした時のその切り落とし片を用いることを特徴とする。
本発明によれば、角形鋼管柱として、規格化されている建築構造用冷間成形角形鋼管を用いる場合に、従来は特殊断面の専用溝形鋼を素材として製造する必要があった、ダイアフラムなし柱梁接合部コア用の角形鋼管を、市販の山形鋼を素材として安価に製造することが可能となる。
その場合、使用する山形鋼の呼び寸法(辺寸法)と同じ呼び寸法(辺寸法)の建築構造用冷間成形角形鋼管に対応する接合部コア用角形鋼管を製造することになるが、その呼び寸法の建築構造用冷間成形角形鋼管の全ての板厚を包含する接合コア用角形鋼管の製造が可能となる。
請求項2によれば、長辺先端部内面の長辺先端から所定距離の位置に接合した裏当て金に短辺の先端部を載せることで、一方の加工山形鋼の長辺と他方の加工山形鋼の短辺との相対位置関係、すなわち2つの加工山形鋼の相対位置関係を正確に設定することができ、寸法精度の高い接合コア用角形鋼管を得ることが容易になる。
山形鋼を素材として角形鋼管を製造した場合、隣接する隅角部のうちの一方の隅角部(山形鋼自体の隅角部)がR付き、他方の隅角部(溶接部)がRなしとなるため、耐力設定要求より、Rなしの隅角部を基準とした断面算定での板厚設計をする必要が生じる。したがって、隅角部がすべてR付きである場合と比較して板厚を厚くすることが必要となり、使用鋼材重量が増し経済的でない。
しかし、請求項4のように、裏当て金として平鋼の1つのコーナーを面取り又はR付けした裏当て金を用い、この裏当て金の前記面取り又はR付け部が開先部に面するように配して溶接接合することで、溶着金属で埋められるべき空間が拡大し、R付きの隅角部となる。この場合、平鋼の前記面取り又はR付け量を、山形鋼の内R又はそれに近似した量を与えることにより、得られた角形鋼管は構造的に対称な断面となり、断面性能が大きく向上する。このため、使用する山形鋼の板厚を無用に厚くする必要がなくなり、鋼材使用量を節約できる。
請求項5によれば、開先加工を行うに際して発生する、山形鋼の一方の辺の切り落とし片を裏当て金として用いるので、山形鋼を素材として角形鋼管を製造する場合の歩留まり低下を解消することができる。
以下、本発明の柱梁接合部コア用の角形鋼管及びその製造方法の実施例を、図1〜図10を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の柱梁接合部コア用の角形鋼管1の断面図、図2は図1の柱梁接合部コア角形鋼管1の断面を角形鋼管柱2の断面と対比させた図、図3は図1の角形鋼管1を製造する要領を説明する図、図4は実施例の柱梁接合コアが対象とする角形鋼管柱2の断面図、図5は前記角形鋼管1の製造に用いる山形鋼11の断面図である。
本発明の角形鋼管1は、図10に示すように角形鋼管柱2とH形鋼梁3との柱梁接合部とされる柱梁接合部コア1’に用いる角形鋼管である。柱梁接合コア1’はダイアフラムなしの柱梁接合部コアであり、柱2と梁3との接合部に設けられて、梁3に作用する曲げモーメント等の応力を、このダイアフラムなし柱梁接合部コア1’を介して鋼管柱2に伝達する。
本発明は、角形鋼管柱として、日本鉄鋼連盟により規格化されている建築構造用冷間成形角形鋼管のうち断面が正方形である場合に適用する。この建築構造用冷間成形角形鋼管のサイズの一部(大サイズを省略)を表1に示す(200×200が最小サイズ)。
Figure 0004968679
本発明の柱梁接合部コア用の角形鋼管1を製造する素材として、JIS規格の熱間圧延の等辺山形鋼から選択した特定サイズの等辺山形鋼を用いる。JIS規格の等辺山形鋼の一部(小サイズを省略)のサイズを表2に示す(250×250は最大サイズ)。
Figure 0004968679
本発明はノンダイアフラムの柱梁接合部コア(ND接合部コア)を製造するための角形鋼管であるが、前述した通り、ND接合部コア用の角形鋼管に要求される条件は、
(1)ND接合部コアと接合する柱断面より外周が大きく、且つ内周が小さいこと、
(2)ND接合部コアを介して梁から柱への応力伝達が可能な耐力を有すること、
である。
以下に説明するような要領で、市販の山形鋼に所定の加工を施すとともにその加工山形鋼の1対を適切に組んで溶接接合することで、建築構造用冷間成形角形鋼管の呼び寸法(辺寸法)が一定のサイズ範囲のものであれば、その呼び寸法の全ての板厚に対応して上記(1)、(2)の条件を満たすND接合部コア用の角形鋼管1を製造することができる。
角形鋼管柱2として呼び寸法(辺寸法)Ammの正方形の建築構造用冷間成形角形鋼管を用いる場合、その角形鋼管柱2に対応する柱梁接合部コア1’用の角形鋼管1を製造するために、同じ呼び寸法(辺寸法)AmmのJIS規格の等辺山形鋼を用いる。
例えば、角形鋼管柱2として、表1のうち呼び寸法(辺寸法)が200mm×200mmの建築構造用冷間成形角形鋼管を用いる場合の柱梁接合コア用角形鋼管1を製造する場合、それと同じ呼び寸法(辺寸法)である200mm×200mmの等辺山形鋼10を素材として用いる。
なお、正方形断面の角形鋼管のサイズ表示として、例えば辺寸法200mm×200mm×板厚12mmのものを□200×12で示す。また、等辺山形鋼のサイズ表示として、例えば辺寸法200mm×200mm×板厚25mmのものをL200×25で示す。
図1〜図5の実施例では、L200×25の等辺山形鋼10を素材として、□200×12の角形鋼管柱2に対応する柱梁接合部コア1’用の角形鋼管1を製造することを一応想定している。
図5に示すように、等辺山形鋼10の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分s(板厚tに相当する寸法)を切り落として短くするとともに開先加工を行う。この場合、一方の辺の先端を図5の1点鎖線の位置で切断することで、切り落として短くするのと開先加工とを同時に行うことができる。開先角度θは例えば20°程度とするとよい。等辺山形鋼10をこのように加工したものを加工山形鋼11と呼ぶ。
加工山形鋼11を2本、図3に示すように、一方の加工山形鋼11の前記加工された短辺11bの先端の開先部11cが他方の加工山形鋼11の加工されていない長辺11aの先端部内面にルートギャップgをあけて対向するようにして、角形鋼管柱2の断面の辺寸法Aより若干大きな辺寸法の方形に仮組みする。その際、方形の角を挟む2辺のうちの一方の辺(図3で縦辺)の長さAが角形鋼管柱2の断面の辺寸法A(=素材の山形鋼10の辺寸法B)よりオフセット量fだけ大きく、他方の辺(図3の横辺)の長さCがさらに溶接時の縮み代dだけ大きい方形に仮組みする(すなわち、C=A+d)。
ルートギャップgは、素材の山形鋼10の一方の辺の端部を切り落とす際の切り落とし長さsを山形鋼板厚tに等しくした場合、g=f+d となる。
また、この仮組みに際して、前記長辺先端部内面の長辺先端から所定距離mの位置に裏当て金12を接合し、この裏当て金12に短辺11bの先端部を載せ、その状態で、短辺先端と長辺先端部内面とを溶接接合する。図3の横辺寸法Cは溶接縮みdにより縦辺寸法Aと等しく(C−d=A)なり、また縦辺寸法Aの溶接縮みは無視できるから、図1のような、縦横両辺とも寸法Aである正方形の角形鋼管1が得られる。図1等において溶接金属部をハッチングで示す。
このようにして、素材の山形鋼10の辺寸法Bより大きな辺寸法A(=B+f)の角形鋼管1を製造することが可能となる。図1〜図5は□200×12の角形鋼管柱2に対するものとして、□204×25の柱梁接合部コア用角形鋼管1を想定している。
上記における切り落とし長さs、オフセット量f、ルートギャップgについて説明する。
市販の山形鋼の実寸法は、呼び寸法B(図3、5のB)に対して公差を持つので、
実寸法=呼び寸法B±公差・・・・<1>
となる。
一方、柱梁接合部コアとしての外形寸法Aと柱の外形寸法との関係は、
コア外形寸法A≧柱の外形寸法・・・・<2>
となる。
柱梁接合部コアが対象とする柱は角形鋼管であり、その外形寸法は<1>式により決まるので、<2>式を満足するには下記の条件が必要となる。
コア外形寸法A≧柱の呼び寸法A+α・・・・<3>
JIS公差によれば、<3>式の条件αは、角形鋼管の辺寸法Aに対する公差が1.0%かつ±3mm(JIS G 3466)であることより、
α≧3.0mm……<4>
の条件を満たすことが必要となる。
ここで若干の余裕、例えば1mmの余裕を持たせると、オフセット量f(=α)は4mmとなる。
上記の柱梁接合部コア用角形鋼管1は、オフセット量f(=A−B)及びルートギャップgを調整代として与えることにより、上記<2>式を満足させることが可能となったものである。これにより、角形鋼管柱の寸法Aが公差内にあれば、必ず上記<3>の条件を満たし、当該角形鋼管柱の柱梁接合部コア用の角形鋼管として使用できる。
例えば、オフセット量f=4mm、溶接縮み代d=1.5mm、ルートギャップg=f+d=5.5mmで仮組みして溶接すれば、上記の条件を満たす柱梁接合部コア用角形鋼管1が得られる。図2に柱梁接合部コア用角形鋼管1の断面を角形鋼管柱2の断面と対比させて示す。
なお、梁から柱への応力伝達が可能な耐力を有するという前述の(2)の条件を満たすことについては、詳細は省略するが、強度計算により確認できる。
オフセット量f(=A−B)及びルートギャップgの範囲について、溶接方法との関連で説明する。
図3のように縦板(縦辺)11aと開先11cを設けた横板(横辺)11bとのレ形開先条件による溶接は角溶接と呼ばれる。
この角溶接でオフセット量fを増加させた場合、一定限界を超えると溶融池からの溶鋼の流れ出しが伴うようになる。このような溶鋼の流れ出しが発生する場合は、縦板11aに2点鎖線で示すように堰板(通常は冷却した銅板)13を介在させることにより溶接が可能である。
なお、縦板の板厚範囲が20から40mmの範囲では、堰板なしでも溶鋼流れ出しが生じない溶接が可能な条件は、SAW(サブマージドアーク溶接)では5〜6mm程度のオフセット量fが限界であり、MAG溶接(Metal Active Gas溶接:炭酸ガスアーク溶接、混合ガスアーク溶接など)では多層盛溶接でビードを形成するので、オフセット量fを10mm程度まで大きくすることが可能である。
ルードギャップgは、オフセット量f+縮み代d+(基準辺寸法−実辺寸法)により決定される。ルートギャップgを広くすると開先空間が拡大するので、溶接速度が低下するとともに、溶加材を多量に消費することとなり、費用の増加となるので、オフセット量fは必要以上に大きくしないことが望ましい。
図6に示した柱梁接合部コア用の角形鋼管1Aのように、裏当て金として、平鋼の1つのコーナーを例えばR付けした裏当て金12’を用い、この裏当て金12’の前記R付け部12a’が開先部に面するように配して溶接接合すると、大きな耐力の角形鋼管が得られる。したがって、より板厚tの小さな山形鋼を用いることが可能となる。
山形鋼を素材として角形鋼管を製造した場合、図1のように隣接する隅角部のうちの一方の隅角部(山形鋼自体の隅角部(r部分))がR付き、他方の隅角部(溶接部)がRなしとなるため、耐力設定要求より、Rなしの隅角部を基準とした断面算定での板厚設計をする必要が生じる。したがって、隅角部がすべてR付きである場合と比較して板厚を厚くすることが必要となり、使用鋼材重量が増し経済的でない。
しかし、図6のようにR付けした裏当て金12’をそのR付け部12a’が開先部に面するように配して溶接接合すると、溶着金属で埋められるべき空間が拡大し、図6のようなR付きの隅角部となる。
この場合、平鋼のR付け量を、山形鋼の内R又はそれに近似した量を与えることにより、得られた角形鋼管は構造的に対称な断面(内側隅部のR形状が概ね同じ)となり、断面性能が大きく向上する。このため、使用する山形鋼の板厚を無用に厚くする必要がなくなり、鋼材使用量を節約できる。
例えば、構造計算により例えばL200×23(板厚23mm)の山形鋼が必要となった場合、隅角部のRを改善しない方法(単なる平鋼の裏当て金を用いて溶接してRなし隅角部となる場合)ではL200×25(板厚25mm)の山形鋼で構成すべき断面(例えば図1の断面(t=25mm))が、隅角部をR付きとする方法により隅角部での荷重分担が可能となるため、L200×20(板厚20mm)の山形鋼(例えば図6の断面(t=20mm))で済むようになる。
なお、裏当て金にR付けする代わりに、面取りを施しても、概ね同様な効果が得られる。
R付け(又は面取り)した裏当て金12’を用いた溶接に際して、図6のように開先ルート部分が裏当て金12’のR付き面12a’から離れた状態となっても、溶け込み深さを深くすることで、良好な溶接が可能である。しかし、溶接条件が悪くなる場合には、山形鋼11の短辺11bをさらに短く(先端の切り落とし長さを大きく)して、図7に示すようにルートギャップをひろげてもよい。山形鋼11のさらに短くした短辺を11b’で示す。
平鋼の1つのコーナーをR付けした前記裏当て金12’に代えて、開先加工を行うに際して発生する、山形鋼11の一方の辺の端部からの切り落とし片(図5で切断線である1点鎖線より先端側の11eで示す部分)を裏当て金として用いることができる。
これにより、山形鋼を素材として角形鋼管を製造する場合の歩留まり低下を解消することができる。
図8は切り落とし片11eを裏当て金12”として用いて溶接を行う場合を示す。
例えばL200×20(板厚20mm)の山形鋼の場合、隅角部は17mmの内R(r=17mm)を有しており、辺の端部は12mmのR(r=12mm)が付いている。この山形鋼の端部からの切り落とし片11eを用い、溶け込み深さ5mmの溶接を行った場合、L200×25(板厚25mm)の山形鋼で構成した角形鋼管と概ね同等の耐力が得られる(詳細計算は省略する)。
上述の説明では、L200×25(又はL200×20)の等辺山形鋼を用いて、□200×tの正方形断面の角形鋼管柱に対応する柱梁接合部コア1’に用いる柱梁接合部コア用の角形鋼管1を製造する場合を想定して説明したが、L200×tの等辺山形鋼を用いて、□200×tの正方形断面の角形鋼管柱についての板厚t=6、9、8、12mmのすべての板厚に対応する柱梁接合部コア用角形鋼管1を製造することができ、また、L250×tの等辺山形鋼を用いて、□250×tの正方形断面の角形鋼管柱についての板厚t=6、8、9、12、14、16mmのすべての板厚に対応する柱梁接合部コア用角形鋼管1を製造できる。すなわち、ND接合部コアの前述の条件(1)、(2)を満たす角形鋼管1を製造できる。
なお、これらの各サイズのなかで、□200×12の角形鋼管柱に対応する山形鋼としてL200×15(最も板厚が薄い場合)を用いた場合は、図9(イ)に溶接箇所の形状を角形鋼管柱2と対比させて示したように前述の条件(1)を満たさない(角形鋼管柱2の隅角部内R部分(Pで示した部分)が柱梁接合部コア(角形鋼管1)の内側隅角部からはみ出る)が、より板厚の厚いL200×20を用いれば、図9(ロ)のように条件(1)を満たす。角形鋼管柱のその他のサイズについては、溶接箇所の形状がすべて図9(ロ)と同様に角形鋼管柱の断面のすべてが柱梁接合部コア(角形鋼管1)の断面内に収まることを確認している。
本発明の一実施例の柱梁接合部コア用の角形鋼管の断面図である。 図1の柱梁接合部コア角形鋼管の断面を角形鋼管柱の断面と対比させた図である。 図1の柱梁接合部コア用の角形鋼管を製造する要領を説明する図である。 実施例の柱梁接合コアが対象とする角形鋼管柱の断面図である。 図1の柱梁接合部コア用の角形鋼管の製造に用いる山形鋼の断面図である。 裏当て金としてR付きの裏当て金を用いて溶接接合した場合の柱梁接合部コアの断面図である。 図6の柱梁接合部コアの変形例を示す図である。 裏当て金として切り落とし片を用いて溶接接合した場合の柱梁接合部コアの断面図である。 市販の山形鋼で、呼び寸法(辺寸法)が200mm及び250mmの角形鋼管柱のすべての板厚に対応可能であることを説明する図である。 ノンダイアフラム工法に用いる柱梁接合部コアを説明するもので、(イ)は柱梁接合部近傍の部分縦断面図、(ロ)は梁を省いて示したA−A断面図である。 従来例を示すもので、ノンダイアフラム工法に用いる角形鋼管柱の斜視図である。
符号の説明
1、1A 柱梁接合部コア用の角形鋼管
1’ 柱梁接合部コア
2 角形鋼管柱
3 梁
10 等辺山形鋼
11 加工山形鋼
11a (加工山形鋼の)長辺
11b、11b’ (加工山形鋼の)短辺
11c 開先部
11e 切り落とし片
12、12’ 裏当て金
12a’ R付け面
A 柱梁接合部コアの辺寸法
角形鋼管柱(建築構造用冷間成形角形鋼管)の辺寸法
B 使用する等辺山形鋼の辺寸法(=加工山形鋼の長辺の長さ)
B’加工山形鋼の短辺の長さ
C 2つの加工山形鋼を方形に仮組みする際にルートギャップを設ける側の辺の長さ
角形鋼管柱の板厚
t 柱梁接合部コアの板厚(=山形鋼の板厚)
山形鋼の隅部の内R(アール)
山形鋼の端部のR(アール)
01 角形鋼管柱の角部の外R(アール)
02 角形鋼管柱の角部の内R(アール)
s (板厚相当分の)切り落とし長さ

Claims (5)

  1. 角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部とされる柱梁接合部コアに用いる角形鋼管であって、
    規格品の熱間圧延の山形鋼群から選択した特定サイズの山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落として短くするとともに開先加工を行ってなる2本の加工山形鋼を、角形鋼管柱の断面の辺寸法より若干大きな辺寸法の方形に仮組みするとともに、その際、一方の加工山形鋼の前記加工された短辺の先端の開先部が他方の加工山形鋼の加工されていない長辺の先端部内面に対向するように仮組みし、前記短辺先端開先部と長辺先端部内面との間を溶接部として溶接接合したことを特徴とする柱梁接合部コア用の角形鋼管。
  2. 前記長辺先端部内面の長辺先端から所定距離の位置に裏当て金を接合し、この裏当て金に短辺の先端部を載せて、短辺先端開先部と長辺先端部内面とを溶接接合したことを特徴とする請求項1記載の柱梁接合部コア用の角形鋼管。
  3. 角形鋼管柱とH形鋼梁との柱梁接合部とされる柱梁接合部コアに用いる角形鋼管の製造方法であって、
    規格品の熱間圧延の山形鋼群の中から選択して特定サイズの山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落として短くするとともに開先加工を行ってなる2本の加工山形鋼を、方形の角を挟む2辺のうちの一方の辺が角形鋼管柱の断面の辺寸法より若干大きく他方の辺がさらに溶接時の縮み代だけ大きい方形に仮組みするとともに、その際、一方の加工山形鋼の前記加工された短辺の先端の開先部が他方の加工山形鋼の加工されていない長辺の先端部内面に対向するように仮組みし、前記短辺先端開先部と長辺先端部内面との間を溶接部として溶接接合することを特徴とする柱梁接合部コア用の角形鋼管の製造方法。
  4. 裏当て金として平鋼の1つのコーナーを面取り又はR付けした裏当て金を用い、この裏当て金の前記面取り又はR付け部が開先部に面するように配して溶接接合することを特徴とする請求項2記載の柱梁接合部コア用の角形鋼管の製造方法。
  5. 前記裏当て金として、山形鋼の一方の辺をその端部から概ね板厚相当分を切り落とした時のその切り落とし片を用いることを特徴とする請求項4記載の柱梁接合部コア用の角形鋼管の製造方法。
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