JP4968351B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等車両の操舵系に対して、モータによる操舵補助力を付与する電動パワーステアリング制御装置に関する。
自動車等車両の操舵アシスト装置として、モータの回転力を利用した電動パワーステアリング装置が広く利用されている。また、近年、保守管理の面などから、モータとしては三相ブラシレスDCモータが用いられるようになった。
ここで、図12は、一般的な電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。同図において、電動パワーステアリング装置は、ハンドル41に直結する軸42の操舵トルクを検出するトルクセンサ43と、車両の走行速度を検出する車速センサ44と、これら各センサの検出信号に基づいて操舵アシスト力を演算する電動パワーステアリング制御装置(以下、ECUという)45と、ECU45から出力される信号に基づいて回転トルクを発生するモータ46と、発生した回転トルクをステアリング機構に伝える減速ギア47と、イグニションキー48をオンにすることによってECU45に電流を供給するバッテリ電源49と、ハンドル41の回転運動を車輪に伝えるユニバーサルジョイント50a、50bと、ラック&ピニオン機構51及びタイロッド52を備えて構成されている。
図13は、ECU45の概略構成を示すブロック図である。ECU45は、CPU及びメモリから成るマイクロプロセッサ(以下、MPUという)451、モータ駆動回路452及びモータ電流検出回路453から構成され、MPU451の内部メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することにより、トルクセンサ43で検出された操舵トルク信号T、車速センサ44で検出された車速信号Vに基づいてモータ46を駆動制御するためのモータ制御信号Eを生成する。
このモータ制御信号Eはモータ駆動回路452に供給され、モータ46の駆動電流(相電流)を生成する。そして、この相電流はモータ電流検出回路453で検出電流iとして検出され、MPU451にフィードバックされる。
そして、モータ駆動回路452は、Hブリッジ回路を構成する電界効果トランジスタ(FET)と、FETのゲートを駆動するFETゲート駆動回路等から構成され、MPU451から供給されるモータ制御信号Eに基づいて決定されるデューティ比のPWM(パルス幅変調)信号によってモータ46に相電流を供給し、モータ46を回転させる。また、この相電流の指令値算出にあたっては、ベクトル制御などが用いられることなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−18822号公報
しかしながら、上述した従来の電動パワーステアリング制御装置では、モータ46の相電流がゼロクロス時、アームショート防止のデッドタイムの影響により急激な電流変動が発生する。このため、モータコイルに不連続なトルク変化が伴うため、モータヨークが振動し、さらにはモータヨークで自身の固有振動周波数の振動が発生することにより、異音が発生するという虞があり、改善の余地があった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータ相電流のゼロクロス時においても、モータから異音が発生することのない電動パワーステアリング制御装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1)車両の操舵系に操舵補助力を付与するモータと、検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するためのモータ制御信号を生成する電流制御手段と、前記モータ制御信号によって前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備える電動パワーステアリング制御装置において、前記モータに流れる電流のゼロクロスを判定するゼロクロス判定手段と、前記モータ駆動手段のデッドタイムを補償するためのデッドタイム補償量を生成するデッドタイム補償手段と、前記モータ制御信号と前記デッドタイム補償量を加算する加算器と、を備え、前記デッドタイム補償手段は、前記ゼロクロス判定手段によって前記ゼロクロスが判定された際に、所定の時間遅延をした後、所定の電圧値、及び所定のパルス幅を有するデッドタイム補償信号を加算してデッドタイム補償量を生成し、前記モータ駆動手段は、前記加算器の出力によって前記モータを駆動すること。
(2)上記(1)項に記載した電動パワーステアリング制御装置であって、前記ゼロクロス判定手段は、前記モータ電流検出手段によって検出した電流に基づいて前記ゼロクロスを判定すること。
(3)上記(1)項に記載した電動パワーステアリング制御装置であって、さらに、前記電流指令値と前記モータに流れる電流との間の予め定めた関係を含んで、前記電流指令値から前記モータに流れる電流を推定して出力する電流制御モデルを備え、前記ゼロクロス判定手段は、前記電流制御モデルの出力に基づいて前記ゼロクロスを判定すること。
本発明によれば、モータ相電流のゼロクロス時においても、モータコイルの振動を抑制して、モータから異音が発生することを防止することのできる電動パワーステアリング制御装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置における電圧パルス指令値発生部の概略構成を示すブロック図である。 モータ制御信号に重畳する電圧パルス信号を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置における極性判定部の機能を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置におけるゼロクロス判定部の機能を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリングの制御装置によって駆動されるモータから発生する作動音の周波数分布を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置における電圧パルス指令値発生部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置におけるデッドタイム補償部の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、従来のデッドタイム補償信号を示す図である。(b)は、本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のデッドタイム補償信号を示す図である。 一般的な電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 従来のECUの概略構成を示すブロック図である。
次に、本発明に係る電動パワーステアリング制御装置の実施形態について複数列挙して、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の電動パワーステアリング制御装置に係る第1実施形態について、図1〜6を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、電動パワーステアリング制御装置1は、トルクセンサで検出された操舵トルク信号に基づいてモータ10を駆動する電流の制御目標値である、電流指令値Iを演算する電流指令値演算部11、電流指令値Iと後述するモータ相電流検出回路17で検出した検出電流iとの偏差電流ΔIを算出する減算器12、偏差電流ΔIがゼロとなるようなモータ制御信号を算出する電流制御部13、モータ相電流のゼロクロスが判定された際に、後述する電圧パルス指令値を発生する電圧パルス指令値発生部14、モータ制御信号に電圧パルス指令値を重畳する加算器15、電圧パルス指令値が加算されたモータ制御信号に基づいてモータ10に供給する三相電流を生成するモータ駆動回路16、モータ10に流れる相電流を検出電流iとして検出するモータ相電流検出回路17を備えている。
このように構成された電動パワーステアリング制御装置1では、電流指令値Iと検出電流iとの偏差電流ΔIがゼロとなるようにフィードバック制御を行うことにより、操舵アシスト制御が実現される。
なお、本実施形態では、モータ10として三相ブラシレスDCモータを用い、またこのモータ10のモータ制御信号生成に係る制御方法としては、例えば周知のベクトル制御など種々のものが適宜採用できる。
図2は、上述した電動パワーステアリング制御装置1における電圧パルス指令値発生部14の概略構成を示すブロック図である。
図2において、電圧パルス指令値発生部14は、検出電流iに基づいて後述する電圧パルス信号の極性を判定する極性判定部141、検出電流iに基づいてモータ相電流のゼロクロスを判定するゼロクロス判定部142、検出電流iに基づいて電圧パルス信号のレベル及びパルス幅等の印加量を算出する印加量算出部143、ゼロクロスを基準にした電圧パルス信号の発生タイミングを生成するタイミング生成部144、生成したタイミングに基づいて電圧パルス信号を発生する電圧パルス信号発生部145、電圧パルス信号とその極性、及び電圧パルスの印加量を乗算して電圧パルス指令値を出力する乗算器146を備えている。
図3は、電圧パルス信号発生部145によって発生される電圧パルス信号を示す図である。同図に示すように、電圧パルス信号は、モータ相電流のゼロクロスが判定された時点Oを基準として時間tが経過した時点で立ち上がり、かつパルス幅w及び電圧vを有するパルス信号である。
なお、これらt、w及びvの具体的な数値は、それぞれモータ相電流検出回路17から入力される検出電流に応じて適宜決定されるか、あるいは前もって実験でパラメータ調整した上で予め設定されるようにしてもよい。
ここで、極性判定部141及びゼロクロス判定部142の機能について説明する。図4及び図5は、それぞれ極性判定部141及びゼロクロス判定部142の各機能を説明するためのフローチャートである。
図4において、極性判定部141は、モータ相電流検出回路17から入力される検出電流iが、予め設定された所定の閾値を超えているか否かを判定する(即ち、S101)。その結果、閾値を超えていると判定した場合は、モータ制御信号に重畳すべき電圧パルスの極性を正と判定してその極性(+1)を出力し(即ち、S102)、処理を終了する。なお、前記閾値は、適宜外部から変更可能なように構成されてもよい。
一方、上記S101における判定の結果、検出電流iが前記閾値を超えていない場合は、モータ制御信号に重畳すべき電圧パルスの極性を負と判定してその極性(−1)を出力し(即ち、S103)、処理を終了する。
図5において、ゼロクロス判定部142は、モータ相電流検出回路17から入力される検出電流iの符号が前回の入力値の符号と等しいか否かを判定する(即ち、S201)。その結果、等しいと判定した場合は、ゼロクロスがないと判定し(即ち、S202)、その後前回の入力値の符号を今回の入力値の符号で更新して(即ち、S204)、処理を終了する。
一方、上記S201における判定の結果、検出電流iの符合が前回の入力値の符号と異なる場合は、ゼロクロスがあったと判定し(即ち、S203)、その後前回の入力値の符号を今回の入力値の符号で更新して(即ち、S204)、処理を終了する。
この一連の処理により、ゼロクロス判定部142はその判定結果をタイミング生成部144に出力する。そして、タイミング生成部144はこの判定結果に基づき、ゼロクロスの判定時点を基準にした電圧パルス信号の発生タイミングを生成することができる。
図6は、本実施形態の電動パワーステアリング制御装置によって駆動されるモータ10から発生する作動音の周波数分布を示す図である。同図において、破線で示すモータヨークの固有振動数に起因する高いレベルの作動音が、実線で示す本実施形態においては、激減していることがわかる。
以上説明したように、このように構成された第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、検出したモータ相電流から判定したモータ相電流のゼロクロスから所定の時間経過したタイミングで、所定の電圧レベル及びパルス幅を有する電圧パルス信号を発生させ、これを電圧パルス指令値としてモータ制御信号に重畳しモータを駆動することにより、モータコイルの振動を抑制することが可能となり、モータヨークから異音が発生することを防止できる。
(第2実施形態)
以下、本発明の電動パワーステアリング制御装置に係る第2実施形態について、図7、8を参照して説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。
なお、図1に示した第1実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置と同じ構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図7において、電動パワーステアリング制御装置2は、電流指令値演算部11、減算器12、電流制御部13、電流指令値Iによりモータ相電流を推定してゼロクロスなどの判定を行い、この判定結果に基づいて所定の電圧パルス指令値を発生する電圧パルス指令値発生部24、加算器15、モータ駆動回路16、モータ相電流検出回路17から構成されている。
このように構成された電動パワーステアリング制御装置2では、電流指令値Iと検出電流iとの偏差電流ΔIがゼロとなるようにフィードバック制御を行うことにより、操舵アシスト制御が実現される。
図8は、上述した電動パワーステアリング制御装置2における電圧パルス指令値発生部24の概略構成を示すブロック図である。なお、図2に示した第1実施形態に係る電圧パルス指令値発生部14と同じ構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図8において、電圧パルス指令値発生部24は、電流指令値Iとモータ相電流との間の予め定めた関係、例えば1次遅れ系のモデル(伝達関数)を含む電流制御モデル部240、電流制御モデル部240で推定されたモータ相電流に基づいて制御信号に加算する電圧パルス信号の極性を決定する極性判定部241、電流制御モデル部240で推定されたモータ相電流に基づいてゼロクロスを判定するゼロクロス判定部242、電流制御モデル部240で推定されたモータ相電流に基づいてモータ制御信号に重畳する電圧パルスのレベル及びパルス幅を算出する印加量算出部243、タイミング生成部144、電圧パルス信号発生部145、加算器146から構成されている。
即ち、電流制御モデル部240では、電流指令値Iを一次遅れ系の伝達関数を用いて変換して、モータ10の検出電流iと略等価な値を推定し、その推定結果を極性判定部241とゼロクロス判定部242と印加量算出部243とにそれぞれ出力している。
したがって、本実施形態の電動パワーステアリング制御装置2によれば、前述した第1実施形態と同じ作用効果を奏するが、特に電流制御モデル部240で相電流を推定するので、検出電流iを直接用いるものに比べ検出ノイズの影響を回避でき、またモータ相電流検出回路の遅れの影響を考慮する必要がない。したがって、前述した第1実施形態よりも、より確実にモータからの異音発生を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の電動パワーステアリング制御装置に係る第3実施形態について、図9〜11を参照して説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図1、7に示した第1及び第2実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置と同じ構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図9において、電動パワーステアリング制御装置3は、電流指令値演算部11、減算器12、電流制御部13、電流指令値Iに基づいてモータ相電流のデッドタイム補償量を生成するデッドタイム補償部34、加算器15、モータ駆動回路16、モータ相電流検出回路17から構成されている。
このように構成された電動パワーステアリング制御装置3では、電流指令値Iと検出電流iとの偏差電流ΔIがゼロとなるようにフィードバック制御が行われることにより、操舵アシスト制御が実現される。
図10は、上述した電動パワーステアリング制御装置3におけるデッドタイム補償部34の概略構成を示すブロック図である。なお、図2、8に示した第1及び第2実施形態に係る電圧パルス指令値発生部14、24と同じ構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図10において、デッドタイム補償部34は、電流制御モデル部240、極性判定部241、ゼロクロス判定部242、電流制御モデル部240で推定されたモータの相電流に基づいてデッドタイム補償量を算出するデッドタイム補償量算出部343、判定したゼロクロスを基準にしてデッドタイム補償信号を発生するデッドタイム補償信号発生部345、デッドタイム補償信号と補償量、及び極性を乗算する乗算器146、乗算器146の各相の出力を平均化して電流制御部13の出力に付与する平均化部347から構成されている。
なお、平均化部347は、各相のデッドタイム補償量のバランスをとってモータ10の各相電流を安定化させるために、乗算器145の各相出力を平均化させる。
図11(a)は、従来のデッドタイム補償信号の例を示す図である。これに対して、図11(b)は、デッドタイム補償信号発生部345によって発生される本実施形態のデッドタイム補償信号を示す図である。従来のデットタイム補償信号は単にステップ形状を有しているのみであるが、本実施形態におけるデッドタイム補償信号は、図11(b)図に示すように、モータ相電流のゼロクロスが判定された時を基準として、時間tが経過した時点で立ち上がり、パルス幅w及び電圧vを有するパルス信号が従来のデッドタイム補償信号に対して重畳されている。なお、これらt、w及びvの具体的な数値は、それぞれモータ相電流検出回路17から入力される検出電流に応じて適宜決定されるか、あるいは前もって実験でパラメータ調整した上で予め設定されるようにしてもよい。
本実施形態の電動パワーステアリング制御装置3は、前述した第1及び第2実施形態における電動パワーステアリング制御装置1及び2と同様、図6に示す通り、モータヨークの固有振動数に起因する作動音発生を抑制させることができる。
以上説明したように、このような第3実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、電流制御モデルによってモータ相電流を推定し、この推定したモータ相電流から判定したモータ相電流のゼロクロスから所定の時間経過したタイミングで、かつ所定の電圧レベル及びパルス幅を有して生成した電圧パルス信号をもつデッドタイム補償信号を発生させ、これをデッドタイム補償量としてモータ制御信号に重畳することにより、モータコイル及びモータヨークの振動を抑制することが可能となり、異音の発生を防止することができる。
このように、本発明は、モータ相電流のゼロクロス時においても、モータから異音が発生することのない電動パワーステアリング制御装置を提供できる効果を奏し、特に自動車等車両の電動パワーステアリング装置に適している。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の様態はこれら実施形態に限られるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、本実施形態では処理の大部分をソフトウエアにて行っているが、その一部またはすべてをFPGA(Field Programable Gate Array)などのハードウエアで実現してもよい。
また、本発明は電動パワーステアリング装置のいずれの形式(コラムタイプ、ピニオンタイプ、ラックタイプ)においても適用可能である。
さらに、実施形態では、三相ブラシレスDCモータを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、単相はもちろんのこと、例えば同期モータなどの種々の複数の相を有するモータに適用することができる。
1,2,3 電動パワーステアリング制御装置
10 モータ
11 電流指令値演算部
13 電流制御部
14,24 電圧パルス指令値発生部
16 モータ駆動回路
17 モータ相電流検出回路
34 デッドタイム補償部
141,241 極性判定部
142,242 ゼロクロス判定部
144 タイミング生成部
145 電圧パルス信号発生部
240 電流制御モデル部
343 デッドタイム補償量算出部
345 デッドタイム補償信号発生部

Claims (3)

  1. 車両の操舵系に操舵補助力を付与するモータと、検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するためのモータ制御信号を生成する電流制御手段と、前記モータ制御信号によって前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備える電動パワーステアリング制御装置において、
    前記モータに流れる電流のゼロクロスを判定するゼロクロス判定手段と、
    前記モータ駆動手段のデッドタイムを補償するためのデッドタイム補償量を生成するデッドタイム補償手段と、
    前記モータ制御信号と前記デッドタイム補償量を加算する加算器と、
    を備え、
    前記デッドタイム補償手段は、
    前記ゼロクロス判定手段によって前記ゼロクロスが判定された際に、所定の時間遅延をした後、所定の電圧値、及び所定のパルス幅を有するデッドタイム補償信号を加算してデッドタイム補償量を生成し、
    前記モータ駆動手段は、
    前記加算器の出力によって前記モータを駆動することを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 前記ゼロクロス判定手段は、
    前記モータ電流検出手段によって検出した電流に基づいて前記ゼロクロスを判定することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  3. さらに、前記電流指令値と前記モータに流れる電流との間の予め定めた関係を含んで、前記電流指令値から前記モータに流れる電流を推定して出力する電流制御モデルを備え、
    前記ゼロクロス判定手段は、
    前記電流制御モデルの出力に基づいて前記ゼロクロスを判定することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。
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