JP4967809B2 - ボールねじ用接触シール - Google Patents
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Description
図1はボールねじの概略構成を示す図であって、同図に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の一端部と他端部には、円筒状のシールキャップ5が複数の尖りねじ4(図2参照)によって取り付けられている。
シールリング取付け板11は金属板を円環状にプレス加工して形成されており、このシールリング取付け板11には、シールリング取付け板11をシールキャップ5の端面にねじ止めするための取付け孔13,14,15(図4参照)がシールリング取付け板11の円周方向にほぼ等間隔で穿設されているとともに、シールリング取付け板11からのシールリング10の剥離を防止する複数の貫通孔17(図5参照)が穿設されている。
次に、図9〜図12を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。
図9はボールねじの一部を示す図であって、同図に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の図中左側端部には、シールキャップ5が複数の尖りねじ4によって取り付けられている。
ボールねじ用接触シール18は、図10に示すように、円環状のシールリング10と、このシールリング10をシールキャップ5(またはナット3)に装着するためのシールリング取付け板11とからなり、シールリング10の内側周縁部には、薄肉の弾性シール片12がシールリング10の全周に亘って形成されている。
弾性シール片12は、シールリング10と一体に形成されている。また、弾性シール片12はボールねじのナット側に傾斜している。さらに、弾性シール片12はその先端部がねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2に接触するようにシールリング10の内側周縁部に形成されており、ねじ溝2のナット側フランク2aに接触する部分(好ましくは、ねじ溝2の溝底中心からの角度が40度以上のナット側フランク2aに接触する部分)の弾性シール片12のねじ軸1と組み合せたときの撓み代が大きくなるようにシール内径を小さくする方向で基端部から先端部までの長さを、ねじ溝2の非ナット側フランク2bに接触する部分の弾性シール片12の基端部から先端部までの長さより長くしている。
このような接触シール18を備えたボールねじのねじ軸1が高速で回転すると、これに伴ってナット3が例えば図9中右方に高速で直線運動する。そして、ナット3が図9中右方に高速で直線運動すると、ねじ軸1に付着した潤滑剤により弾性シール片12が押されることによって左方に変形させる力が弾性シール片12に働く。図9で下方に示す部分では、この力は弾性シール片12をフランク2bに圧接する作用となるので、潤滑剤が漏れ難いが、上方に示す部分では、この力が弾性シール片12をフランク2aから離す方向となるので、潤滑剤が漏れ易い。本実施例では、この部分(ねじ溝2のナット側フランク2aに接触する部分)の弾性シール片12の基端部から先端部までの長さを長くすることで、図12に示すように、ねじ溝2のナット側フランク2aに接触する部分の弾性シール片12のほうがねじ溝2の非ナット側フランク2bに接触する部分の弾性シール片12よりも組付け時の撓み量が大きくなる。これにより、ねじ溝2のナット側フランク2aに接触する部分の弾性シール片12のほうがねじ溝2の非ナット側フランク2bに接触する部分の弾性シール片12よりもねじ溝2に対する圧接力が大きくなり、ねじ溝2のナット側フランク2aと弾性シール片12との間に潤滑剤の漏洩を許容する隙間が生じ難くなるので、ナット3の内部に封入された潤滑剤がねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と弾性シール片12との間から漏れ出ることを抑制することができる。
図13はボールねじの一部を示す図、図14は図13に示す接触シール20を図13の矢印Y方向から視た図であって、図13に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の図中左側端部には、シールキャップ5が複数の尖りねじ4によって取り付けられている。
ボールねじ用接触シール20は、図14に示すように、円環状のシールリング10と、このシールリング10をシールキャップ5(またはナット3)に装着するためのシールリング取付け板11とからなり、シールリング10の内側周縁部には、薄肉の弾性シール片12がシールリング10の全周に亘って形成されている。
シールリング取付け板11は金属板を円環状にプレス加工して形成されており、このシールリング取付け板11には、シールリング取付け板11をシールキャップ5の端面にねじ止めするための取付け孔13,14,15(図15参照)がシールリング取付け板11の円周方向にほぼ等間隔で穿設されているとともに、シールリング取付け板11からのシールリング10の剥離を防止する複数の貫通孔17(図16参照)が穿設されている。
図17はボールねじの一部を示す図であって、同図に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の図中左側端部には、シールキャップ5が複数の尖りねじ4によって取り付けられている。
ボールねじ用接触シール22は、図18に示すように、円環状のシールリング10と、このシールリング10をシールキャップ5(またはナット3)に装着するためのシールリング取付け板11とからなり、シールリング10の内側周縁部には、薄肉の弾性シール片12がシールリング10の全周に亘って形成されている。
シールリング取付け板11は金属板を円環状にプレス加工して形成されており、このシールリング取付け板11には、シールリング取付け板11をシールキャップ5の端面にねじ止めするための取付け孔13,14,15(図18参照)が形成されている
弾性シール片12は、シールリング10と一体に形成されている。また、弾性シール片12はボールねじのナット側に傾斜している。さらに、弾性シール片12はその先端部がねじ軸1のねじ溝2に接触するようにシールリング10の内側周縁部に形成されており、ねじ溝2のナット側フランク2aに接触する部分の弾性シール片12には、磁石23(図18及び図19参照)が設けられている。
次に、図21〜図23を参照して本発明の第7の実施形態について説明する。
図21はボールねじの一部を示す図であって、同図に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の図中左側端部には、シールキャップ5が複数の尖りねじ4によって取り付けられている。
ボールねじ用接触シール24は、図22に示すように、円環状のシールリング10と、このシールリング10をシールキャップ5(またはナット3)に装着するためのシールリング取付け板11とからなり、シールリング10の内側周縁部には、薄肉の弾性シール片12がシールリング10の全周に亘って形成されている。
シールリング取付け板11は金属板を円環状にプレス加工して形成されており、このシールリング取付け板11には、シールリング取付け板11をシールキャップ5の端面にねじ止めするための取付け孔13,14,15(図22参照)がシールリング取付け板11の円周方向にほぼ等間隔で穿設されている。
図24はボールねじの一部を示す図であって、同図に示されるボールねじは、ねじ軸1と、このねじ軸1の外周面に形成されたねじ溝2と対向するねじ溝(図示せず)を内周面に有するナット3と、このナット3のねじ溝とねじ軸1のねじ溝2との間に転動自在に組み込まれた多数のボール(図示せず)とを具備しており、ナット3の図中左側端部には、シールキャップ5が複数の尖りねじ4によって取り付けられている。
ボールねじ用接触シール26は、図25に示すように、円環状のシールリング10と、このシールリング10をシールキャップ5(またはナット3)に装着するためのシールリング取付け板11とからなり、シールリング10の内側周縁部には、薄肉の弾性シール片12がシールリング10の全周に亘って形成されている。
シールリング取付け板11は金属板を円環状にプレス加工して形成されており、このシールリング取付け板11には、シールリング取付け板11をシールキャップ5の端面にねじ止めするための取付け孔13,14,15(図25参照)がシールリング取付け板11の円周方向にほぼ等間隔で穿設されている。
図28は本発明の第10の実施形態を示す図であって、この第10の実施形態では接触シール9の弾性シール片をナット3の外側に傾斜させている。このような構成によると、ナット外のねじ軸に付着した異物がナットの内部に侵入することを防止できる。
1a ランド部
2 ねじ溝
2a ナット側フランク
2b 非ナット側フランク
3 ナット
4 尖りねじ
5 シールキャップ
8 シール取付け用ねじ
9,18,20,22,24 ボールねじ用接触シール
10 シールリング
11 シールリング取付け板
12 弾性シール片
16 補強用リブ
23 磁石
25 動圧発生溝
Claims (4)
- 薄肉の弾性シール片を内周面に有し、前記弾性シール片の先端部をボールねじのねじ軸外周面に形成されたねじ溝に接触させたボールねじ用接触シールにおいて、
前記ねじ軸の表面に付着した付着物から受ける軸方向力によって弾性シール片がねじ軸から離間する方向に弾性変形する領域における弾性シール片のねじ軸に対する圧接力を他の領域より大きくし、
前記圧接力を他の領域より大きくする手段として、前記ねじ軸から離間する方向に弾性変形する領域における弾性シール片の肉厚を他の領域より大きくしたことを特徴とするボールねじ用接触シール。 - 請求項1記載のボールねじ用接触シールを備えたことを特徴とするボールねじ。
- 請求項2記載のボールねじを備えたことを特徴とする直動装置。
- 請求項2記載のボールねじを備えたことを特徴とする電動射出成形機。
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