JP4967517B2 - メタノール合成方法 - Google Patents
メタノール合成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4967517B2 JP4967517B2 JP2006217901A JP2006217901A JP4967517B2 JP 4967517 B2 JP4967517 B2 JP 4967517B2 JP 2006217901 A JP2006217901 A JP 2006217901A JP 2006217901 A JP2006217901 A JP 2006217901A JP 4967517 B2 JP4967517 B2 JP 4967517B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methanol
- synthesis
- reaction
- gas
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
CO+2H2→CH3OH+21.6kcal(発熱反応)…(1)
CO2+3H2→CH3OH+H2O+11.8kcal(発熱反応)…(2)
反応式(1)(2)を右側に進めるには加圧が必要であり、反応到達度を高くするには温度を低く、圧力を高くする必要がある。ただし、反応速度は温度が高いほうが速い。
しかし、それにもかかわらず、気相合成法では、高温のため平衡転化率の制限を受け、1パスでの転化率が10%前後と低い問題点があった。
そのため、気相合成法では、高圧ガスを再循環して転化率を実用レベルまで高める必要があり、高圧循環ポンプが不可欠であり、かつ増圧設備、分離設備を含む反応槽が大型となる問題点があった。
前記第1反応ガス中の未反応ガスを、Cu/Zn触媒及び前記第1合成ステップにより合成されたメタノールと接触させて新たにメタノールを含む第2反応ガスを合成する第2合成ステップと、
前記接触後の第2反応ガスを冷却してメタノールを分離する分離ステップとを有する、ことを特徴とするメタノール合成方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記第1合成ステップに適した温度及び圧力は、250〜300℃、5〜15MPaであり、前記第2合成ステップに適した温度及び圧力は、100〜190℃、3〜10MPaである。
気相合成ステップでは、気相合成法に適した温度及び圧力において、水素及び一酸化炭素を含む合成ガスをCu/Zn触媒と気相で接触させてメタノールを含有する第1反応ガスを合成する。
液相合成ステップでは、液相合成法に適した温度及び圧力において、前記第1反応ガス中の未反応ガスをCu/Zn触媒及びメタノール液に接触させて、第1反応ガス中の未反応の合成ガスから触媒作用によって合成したメタノールを含有する第2反応ガスを合成する。
液相合成ステップでは、Cu/Znとメタノールはともに触媒である。この第2反応ガスの合成式は、下記の式(3)〜(5)で示される。
CO+H2O→CO2+H2…(3)
CH3OH+CO2+H2→HCOOCH3+H2O…(4)
HCOOCH3+2H2→CH3OH+CH3OH…(5)
式(4)(5)において、1つのCH3OHのみは触媒として循環している。
式(3)〜(5)の全体として式(6)となる。
CO+2H2→CH3OH…(6)
分離ステップでは、接触後の第2反応ガスを冷却してメタノールを分離する。
また、液相合成法に適した温度及び圧力は、100〜190℃、3〜10MPaである。
触媒の形状は特に制限はなく、球状品、破砕品、円柱状成形品等の各種形状品の中から使用するプロセスに適合した形状を選択することができる。また触媒の平均粒子径についても制限はないが、通常10μm〜10mm、好ましくは20μm〜5mmのものを、プロセスに応じ適宜選択して使用する。
また使用する触媒の比表面積についても特に制限はないが、通常40〜400m2/g、好ましくは200〜300m2/gのものを用いる。
本発明の合成方法の反応プロセスとして従来から知られているプロセス、即ち固定床、超臨界固定床、スラリー床、流動床等のいずれにも適用でき、特に制限はないが、好ましいプロセスとして固定床、超臨界固定床、スラリー床を挙げることができ、特に好ましいプロセスとしてはスラリー床と超臨界固定床を、最も好ましいプロセスとしてはスラリー床を挙げることができる。
スラリー床を用いる際の反応条件には特に制限はなく、公知の条件にて行うことができる。通常、ガス空間速度としては1000〜10000h−1の範囲で反応を行うことができる。
また、10は合成ガスボンベ、11はマスフローコントローラ、12は上段リアクター、13は圧力計、14は下段リアクター、16は冷却器、17は冷却トラップ、18は流量計である。
また、本発明の方法では、下段リアクター14では、液相合成法に適した温度及び圧力(170℃、5.0MPa)において、第1反応ガス2中の未反応の合成ガスをCu/Zn触媒及びメタノールと接触させてさらにメタノールへ転換する(試験No.1)。ただし、この場合、参考例では、下段リアクター14の条件によっては第1合成ステップで合成されたメタノールは液相ではなく気相である場合もあるが、その場合でも気相のメタノールとCu/Zn触媒が共存していればメタノールも助触媒としての作用をし、新たなメタノールを含む第2反応ガスを合成される。
この試験では、上段リアクター12には試験No.1、2共、市販のICI触媒を使用し、下段リアクター14には、試験No.1ではCu/ZnO=1/1の触媒を使用し、試験No.2ではICI触媒を使用した。
上段リアクター12と下段リアクター14にCu/Zn触媒をセットし、装置内を1.0MPaの合成ガス1で3回置換した後、背圧弁を用いて反応圧力である5.0MPaにした。
上段リアクター12と下段リアクター14を外部ヒータにより加熱し、反応温度である230℃と170℃に達した時を反応時間の開始とし20時間反応させた。下段リアクター14から出た第2反応ガス3は、2−ブタノール10mlを入れ氷冷した冷却トラップ17によって冷却した。
反応中の気体成分は、反応開始時と反応終了時に1時間毎にサンプリングし、カラムに活性炭を充填したGL Science GC320(TCD)を用いて分析した。
反応後の液体成分は、内標として1−プロパノールを加え、カラムにガスクロパック54及びボラパックNを充填したメタネーター付き島津GC−8A(FID)で分析した。
図2は、試験No.1におけるCO,CO2及びtotalの転化率の時間経過を示す図であり、図3は、試験No.2における同様の時間経過を示す図である。
また表2は気相反応の結果である。
しかし、本発明の方法の実施例である試験No.1の気相反応では逆の結果となった。
生成物にはDMEが僅かに含まれていた。これはICI触媒に含まれるAl2O3の働きでメタノールが脱水縮合して生成したものであると思われる。
また、この参考例では、本発明の方法の比較例として、下段リアクター14では、液相合成法と同一の温度及び圧力(170℃、5.0MPa)において、液相合成法の代わりに気相合成法を適用したが、上述したように、下段リアクター14において液相合成法を適用することにより、CO転化率をさらに高めることができることは明らかである。
また、液相反応器(下段リアクター)の前に気相合成法用の反応器(上段リアクター)を設置し、そこでメタノールを合成し、2段目の溶媒とすることで、メタノールを高い収率で合成できる。
すなわち、上述した実施例では、反応槽を2段にすることで、従来の単段の気相合成法では10%前後であった転化率が約60%に上昇した。
3 第2反応ガス、4 凝縮後の反応ガス、
10 合成ガスボンベ、11 マスフローコントローラ、
12 上段リアクター、13 圧力計、
14 下段リアクター、16 冷却器、
17 冷却トラップ、18 流量計
Claims (5)
- 気相合成法に適した温度及び圧力において、水素及び一酸化炭素を含む合成ガスをCu/Zn触媒と気相中で接触させてメタノールを含む第1反応ガスを合成する第1合成ステップと、
前記第1反応ガス中の未反応ガスを、Cu/Zn触媒及び前記第1合成ステップにより合成された前記メタノールと接触させて新たにメタノールを含む第2反応ガスを合成する第2合成ステップと、
前記接触後の第2反応ガスを冷却してメタノールを分離する分離ステップとを有し、
前記第2合成ステップでは、第1合成ステップで合成された前記メタノールを溶媒とした液相合成反応が行われる、ことを特徴とするメタノール合成方法。 - 前記第2合成ステップに適した温度は、前記第1合成ステップに適した温度より低温である、ことを特徴とする請求項1記載のメタノール合成方法。
- 前記第1合成ステップに適した温度及び圧力は、250〜300℃、5〜15MPaであり、前記第2合成ステップに適した温度及び圧力は、100〜190℃、3〜10MPaである、ことを特徴とする請求項1に記載のメタノール合成方法。
- 前記第1合成ステップ後、前記第2合成ステップの前に、第1反応ガスを第2合成ステップに適した温度まで冷却する冷却ステップを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のメタノール合成方法。
- 前記第2合成ステップは、液相反応器において行われ、前記冷却ステップは、前記第1反応ガスを前記液相反応器に送る前に、冷却器において行われる、ことを特徴とする請求項4に記載のメタノール合成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006217901A JP4967517B2 (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | メタノール合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006217901A JP4967517B2 (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | メタノール合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008037843A JP2008037843A (ja) | 2008-02-21 |
JP4967517B2 true JP4967517B2 (ja) | 2012-07-04 |
Family
ID=39173276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006217901A Active JP4967517B2 (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | メタノール合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4967517B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2010008947A (es) * | 2008-02-25 | 2010-09-07 | Haldor Topsoe As | Reactor para la preparacion de metanol. |
WO2011043151A1 (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-14 | 三井化学株式会社 | メタノールの製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9904649D0 (en) * | 1998-05-20 | 1999-04-21 | Ici Plc | Methanol synthesis |
-
2006
- 2006-08-10 JP JP2006217901A patent/JP4967517B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008037843A (ja) | 2008-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8637580B2 (en) | Process for the preparation of ethanol and higher alcohols | |
JP2010524681A5 (ja) | ||
CA2463346C (en) | Process for preparation of methanol | |
JP2004307493A5 (ja) | ||
JP5315515B2 (ja) | エタノール合成方法及び装置 | |
JP4967517B2 (ja) | メタノール合成方法 | |
JP2009214077A (ja) | メタノール合成用触媒の製造方法、及びメタノールの製造方法 | |
CN1618728B (zh) | 制备氢气和合成气体的方法 | |
JP2008019176A (ja) | メタノールおよびジメチルエーテルの合成方法 | |
JP4391521B2 (ja) | 水素リッチ流の製造方法 | |
KR20080101918A (ko) | 메탄올 합성용 촉매 및 해당 촉매의 제조 방법 및 메탄올의제조 방법 | |
JP5264083B2 (ja) | メタノール合成用触媒及び当該触媒の製造方法、並びにメタノールの製造方法 | |
JP4845530B2 (ja) | メタノール合成用触媒及び当該触媒の製造方法、並びにメタノールの製造方法 | |
JP5626077B2 (ja) | メタノールの製造方法およびメタノール製造用触媒 | |
JP4048332B2 (ja) | 水素の製造方法 | |
JP3449612B2 (ja) | ジメチルエーテルの製造方法 | |
JP5843250B2 (ja) | メタノールの製造方法 | |
JP4344846B2 (ja) | ジメチルエーテルの製造方法及び装置 | |
JP2006298782A (ja) | 合成ガスを用いたジメチルエーテル合成触媒によるジメチルエーテル製造方法 | |
JP3972153B2 (ja) | 一酸化炭素及び水素の混合ガスの製造方法 | |
KR102556477B1 (ko) | 슬러리 반응기를 이용하여 이산화탄소로부터 알코올을 제조하는 방법 | |
WO2022118757A1 (ja) | フルオロアルカン化合物の製造方法 | |
JP4378976B2 (ja) | 水素製造触媒および水素の製造方法 | |
JPH11349301A (ja) | 一酸化炭素及び水素の混合ガスの製造方法 | |
JP2010215543A (ja) | メタノールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120306 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120319 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4967517 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |