JP4966608B2 - 厚板構造材の曲げ工法 - Google Patents

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Description

本発明は、厚板構造材の曲げ工法に係り、詳しくは、荷役用アタッチメントを昇降移動させるマストが傾動可能に装備され、ティルトシリンダの作動によりマストが傾動される産業車両のティルトブラケット等を曲げ加工で形成する際に好適な厚板構造材の曲げ工法に関する。
この種の産業車両であるフォークリフトにおいては、車両の前部に設けられたアウタマスト及びインナマストを備えたマストにより、リフトブラケットとともにフォークを昇降させる。そして、マストはリフトレバーの操作に基づくリフトシリンダの作動により伸縮され、それに伴ってフォークが昇降される。また、荷役作業を容易にするため及びフォークリフトの走行中の安定性を良くするため、マストはティルトレバーの操作に基づくティルトシリンダの作動により、垂直の基準位置に対して前傾あるいは後傾される。
マストとティルトシリンダのピストンロッドとを連結するティルトブラケットとして、従来、図4(a),(b)に示すように、マスト50の一部をティルトブラケット51が構成する構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このティルトブラケット51は、マスト50の一部を構成するとともに上側傾斜部52a及び下側傾斜部52bを有する基部52と、基部52から後方(図4(a)の右方)に延びるブラケット部53とが鋳造で一体に形成されている。基部52は、上側傾斜部52aにおいて上マスト50aに溶着され、下側傾斜部52bにおいて下マスト50bに溶着されている。ブラケット部53には、ティルトシリンダのピストンロッドとの連結ピンが挿通される孔53aが形成されている。マスト50及びティルトブラケット51は左右一対設けられ、両ティルトブラケット51はティルトビーム54で連結されている。
図4(b)に示すように、基部52はマスト50の一部を構成するため、断面がマスト50と同じコ字状に形成されている。また、ブラケット部53は、デザイン的な目的や、組み付け性を高めるために屈曲した形状に形成されている。
ティルトブラケットがマストの一部を構成する場合のように、断面コ字状の基部52からブラケット部53が延出する形状では、ティルトブラケット51を厚板の曲げ加工で形成することは難しい。しかし、ティルトブラケット51を鋳造で製造する場合に比べて生産性を高めるため、ティルトブラケットをマストの側面に溶接で固着する構成にするとともに、例えば、厚さ19mmや25mmの厚板構造材の曲げ加工で製造することが行われている。この場合、図5(a),(b)に示すように、下型61及び上型62からなるオフセット用曲げ型63を使用してワークWに圧力を加えて成型する。
また、板厚が異なる平板状の厚板材と薄板材とを幅方向に交互に接合してなる差厚材に対して金型を用いた折り曲げ加工を施すときに、薄板材が変形するのを防止する曲げ加工方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この方法では、図6(a)に示すように、雌型65の上に差厚材66を配置し、厚板材67に挟まれた薄板材68の上に、厚板材67と薄板材68との板厚差を埋めるようにシム板69を配置する。その状態で図6(b)に示すように、雄型70及び雌型65により曲げ加工を行う。
特開平9−227095号公報 特開2005−144536号公報
厚板(例えば、板厚が19mm以上)のオフセット曲げを行う場合、かなりの圧力(300トン以上)が必要になる。そして、図5(b)に示すように、曲げ始めに、ワークWの中間部における下型61あるいは上型62に当接する部分Wa,Wbに局部的に力が加わる。その結果、図7に示すように、曲げ加工が完了したワークWには、部分Wa,Wbに凹部Wgが形成されるとともに、凹部Wgの両側に凸部Wcが形成される。凹部Wg及び凸部Wcの深さや高さは1mm程度である。なお、図7においては、凹部Wgの深さ及び凸部Wcの高さを図示の都合上、ワークWの厚さに比べて誇張して表している。
ワークWをティルトブラケットとすると、ティルトブラケットの意匠面に凹部Wgや凸部Wcが形成されることになり、凹凸が目立ち、外観上の見栄えが悪い。また、ピン挿入用の孔Whの部分に凸部Wcがかかる状態となる場合がある。孔Whの周縁の特定範囲(例えば、孔Whの中心から半径30mmの範囲)は、平坦面にする必要があるため、前記凸部Wcが孔Whにかかっていなくても、孔Whの中心から一定範囲内に凹凸が生じると、図面寸法を確保することが困難になる。そのため、孔Whの中心と曲げ部との距離が近い構成が必要な場合は、後加工で凸部Wcを切削除去する必要があり、工数がかかるという問題がある。
また、特許文献2の方法は、前記ティルトブラケットの曲げ加工に適用することはできない。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、厚板構造材のオフセット曲げ加工でティルトブラケット等の製品を製造する際、曲げ部の近傍に不要な凹部や凸部が形成されるのを抑制することができる厚板構造材の曲げ工法を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、対向配置された第1の金型及び第2の金型を使用して厚板構造材をプレスすることにより厚板構造材に2つの曲げ部を形成する曲げ工法であって、前記第1の金型には、当該第1の金型のプレス面から前記第2の金型側へと突出形成されたブロック部が設けられており、前記ブロック部には、前記厚板構造材をクランプするためのクランプ孔が形成されており、前記第1の金型のプレス面における前記厚板構造材と干渉しない位置には、係止穴が形成されており、前記第2の金型のプレス面には、前記係止穴に嵌合可能な横ずれ防止ピンが突設されており、前記厚板構造材を前記クランプ孔に挿入するとともに前記厚板構造材と前記クランプ孔の内面との間にテーパスペーサを嵌合させることで前記厚板構造材をその基準平面部でクランプし、前記第1の金型の係止穴に前記第2の金型の横ずれ防止ピンが嵌合する状態で、前記第1の金型及び第2の金型を、前記クランプ孔から突出した厚板構造材の被曲げ加工部に対して前記基準平面部と垂直方向に相対移動させて前記第1の金型及び第2の金型のプレス面が厚板構造材に面接触する状態で厚板構造材に曲げ加工を行う
請求項2に記載の発明は、前記第1の金型及び前記第2の金型のプレス面は、水平部と斜面部とで構成されており、前記水平部が前記厚板構造材の被曲げ加工部に当接した後、前記斜面部が前記被曲げ加工部に当接する。
これらの発明では、厚板構造材の基準平面部は、第1の金型のクランプ孔にテーパスペーサが嵌合されることでクランプされる。板厚が19mm以上の厚板構造材では、板厚のバラツキが±0.8mm程度あるが、テーパスペーサを用いてクランプすることにより、厚板構造材の板厚にバラツキがあっても確実にクランプすることができる。第1の金型及び第2の金型は、クランプ孔から突出した厚板構造材の被曲げ加工部に対して曲げ加工を施すために相対移動される際、係止穴に横ずれ防止ピンが嵌合する状態で、金型のプレス面が厚板構造材に面接触する状態で厚板構造材に曲げ加工を行う。したがって、従来の曲げ工法と異なり、曲げ始めに厚板構造材の曲げ部に対応する箇所に局部的に荷重が加わるのが回避され、曲げ部の中心に凹部が形成されたり、その両側に凸部が形成されたりするのが抑制される。
各請求項に記載の発明によれば、厚板構造材のオフセット曲げ加工でティルトブラケット等の製品を製造する際、曲げ部の近傍に不要な凹部や凸部が形成されるのを抑制することができる。
以下、本発明を産業車両としてのフォークリフトのティルトブラケットに具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、フォークリフトのアウタマスト11は、下部に設けられたマストサポート12を介して図示しないフロントアクスルに回動可能に支持されている。アウタマスト11は、垂直に延びる基準位置からティルト機構により前傾又は後傾される。ティルト機構を構成するティルトブラケット13は、アウタマスト11の下部寄りに溶接により固着されている。ティルト機構の駆動手段であるティルトシリンダ14は、ピストンロッド14aがティルトブラケット13に連結ピン15を介して連結されている。ピストンロッド14aは、ティルトブラケット13のブラケット部16に形成された挿通孔16aに、連結ピン15が挿通されることによりティルトブラケット13に連結されている。なお、アウタマスト11、ティルトブラケット13及びティルトシリンダ14は左右一対設けられており、両ティルトブラケット13はティルトビーム17で連結されている。両アウタマスト11は、図示しないアッパビーム及びロアビームで連結されている。
次にティルトブラケット13に関して詳述する。ティルトブラケット13は、板厚が19mm以上、好ましくは板厚25mmの厚板構造材の曲げ加工で形成されている。図1(b),(c)に示すように、ティルトブラケット13は、アウタマスト11への取り付け部18と、取り付け部18から2つの曲げ部19a,19bを介して後方へ延びるブラケット部16とを備えている。図1(b)に示すように、取り付け部18は、側面視、略コ字状に形成され、取り付け部18の内側周縁に沿って溶接を行うことでアウタマスト11の側面に固着されるようになっている。連結ピン15が挿通される挿通孔16aが形成されたブラケット部16は、図1(b),(c)に示すように、2つの曲げ部19a,19bを介して後方へ、かつ取り付け部18と平行に延びるように形成されている。ブラケット部16と取り付け部18とのオフセット量、即ち板厚方向のずれ量Gは板厚の値より大きく、この実施形態では32mm程度に設定されている。
図1(b)に示すように、ティルトブラケット13は、曲げ部19a,19bの両側に平面部が存在する。従来のオフセット曲げ加工で形成されたティルトブラケットの場合は、曲げ部19a,19bの両側に高さ1mm程度の凸部が形成されたが、この実施形態のティルトブラケット13は、各曲げ部19a,19bの内側に連なる面における曲げ部19a,19bの両側部分が平坦に形成されている。即ち、従来の曲げ方法で形成した場合に目立った凸部が存在しないか、存在しても支障が無い程度の凸部(例えば、高さが0.3mm以下)となる。
挿通孔16aは直径が46mmに形成され、挿通孔16aの中心と、挿通孔16aに近い曲げ部19aの中心との距離Lが60mm〜70mmに設定されている。
次に前記のように構成されたティルトブラケット13の製造方法を説明する。ティルトブラケット13は、厚板構造材の曲げ加工で形成される。曲げ加工には、図2に示すように、ワークWを基準平面部でクランプするクランプ部21を備えた第1の金型としての下型22と、下型22にクランプされたワークWのクランプ部21から突出した被曲げ加工部を下型22と協働でプレスする第2の金型としての上型23とが使用される。下型22の一端寄りにはプレス面24より一段高く形成されたブロック部25が設けられ、クランプ部21はブロック部25に形成された孔26で構成されている。孔26は、下側面26aが水平に形成され、上側面26bがプレス面24側に向かって下降傾斜する斜面で形成されている。クランプ部21は、ワークWの孔26に挿通された部分(基準平面部)と上側面26bとの間にテーパスペーサ27を嵌合させてワークWをクランプする。
プレス面24は、曲げ部19a,19bを両端で加工するための斜面部24aと斜面部24aに連続する水平部24bとから構成されている。水平部24bにはワークWと干渉しない位置に、係止穴28が形成されている。図3に示すように、係止穴28は、ティルトブラケット13の外形に合わせて形成されたワークWと干渉しない位置、この実施形態ではティルトブラケット13の取り付け部18と対応する位置に形成されている。
上型23は、下型22のプレス面24と対応するように形成された斜面部29a及び水平部29bからなるプレス面29を備えている。水平部29bには係止穴28と対向する位置に、係止穴28に嵌合可能な横ずれ防止ピン30が突設されている。下型22及び上型23でワークWをプレス加工するために上型23がワークWの基準平面部と垂直方向に下降移動する際に、両金型(下型22及び上型23)の横方向へのずれを防止する横ずれ防止部が、係止穴28と横ずれ防止ピン30とで構成されている。
次に前記のように構成された下型22及び上型23を使用してワークWに曲げ加工を行う際の作用を説明する。
先ず、ワークWを基準平面部において、下型22のクランプ部21にテーパスペーサ27を用いてクランプする。具体的には、ワークWの基準平面部を下型22の孔26に挿入し、基準平面部と上側面26bとの間にテーパスペーサ27を嵌合させてワークWを固定する。ワークWはティルトブラケット13と若干異なる形状に外形加工が施されている。そして、図3に示すように、ブラケット部16となる部分が基準平面部としてクランプ部21に固定される。この状態では、図2に示すように、ワークWは、基準平面部がクランプ部21に固定されるとともに被曲げ加工部がプレス面24の上方に突出する状態に保持される。
板厚が19mm以上の厚板構造材では、板厚のバラツキが±0.8mm程度あるが、テーパスペーサ27を介してクランプすることにより、ワークWの板厚にバラツキがあっても確実にクランプすることができる。
次に上型23が下降され、下降に伴ってずれ防止ピン30と係止穴28との嵌合が開始された後、上型23の水平部29bがワークWの上面に当接する。その状態で上型23の下降が継続されてワークWに曲げ力が作用し、ワークWは上型23の斜面部29aと次第に係合しつつオフセット曲げが行われる。この間、上型23には水平方向への分力が作用するが、ずれ防止ピン30が係止穴28に嵌合された状態で下降するため、水平方向へのずれが防止された状態で、上型23及び下型22によるワークWの曲げ加工が行われる。そして、ワークWの被曲げ加工部全体が下型22のプレス面24及び上型23のプレス面29に圧接される状態になると上型23の下降が終了する。
その後、上型23が元の位置まで上昇され、テーパスペーサ27によるクランプを解除してワークWが取り出され、ティルトブラケット13の曲げ加工が完了する。曲げ加工が完了したワークW(ティルトブラケット13)は、図3に二点鎖線で示す部分が外形となるように外形加工が施されるとともに、挿通孔16aが形成されてティルトブラケット13が完成する。
ワークWが曲げられる際には、従来のオフセット曲げと異なり、曲げ部に対応する2箇所に局部的に力が作用するのではなく、水平部29bがワークWの上面に面接触した状態で曲げ加工が行われる。そのため、曲げ部19a,19bの内側に連なる面の各曲げ部19a,19bの両側部分に凸部が形成されるのが抑制される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ティルトブラケット13は、板厚が19mm以上の厚板構造材の曲げ加工で形成され、アウタマスト11への取り付け部18と、取り付け部18から2つの曲げ部19a,19bを介して後方へ延びるブラケット部16とが一体に形成されている。したがって鋳造に比べて生産性が高くなる。
(2)ティルトシリンダ14のピストンロッド14aとの連結に使用される連結ピン15が挿通される挿通孔16aが形成されたブラケット部16は、2つの曲げ部19a,19bの内側に連なる面の各曲げ部19a,19bの両側部分が平坦に形成されている。したがって、見栄えが良く、図面寸法を確保することができる。ティルトブラケットが従来の曲げ加工方法で形成された場合は、図1(b)に二点鎖線で示す円の範囲にかかるように凸部が形成されるため、凸部を削除する必要があるが、この実施形態ではそのような必要がない。
(3)ティルトブラケット13は、挿通孔16aの中心と、挿通孔16aに近い曲げ部19bの中心との距離が60mm〜70mmと近くても、挿通孔16aが形成されたブラケット部16は、2つの曲げ部19a,19bの内側に連なる面の各曲げ部19a,19bの両側部分が平坦に形成されている。したがって、ティルトブラケット13とピストンロッド14aとの連結等に支障を来さない。
(4)厚板構造材に2つの曲げ部を形成する曲げ工法は、ワークWを基準平面部でクランプするクランプ部21を備えた第1の金型(下型22)のクランプ部21に、ワークWをテーパスペーサ27を介してクランプする。したがって、ワークWの板厚にバラツキがあってもワークWを確実にクランプすることができ、ワークWが曲げ加工を受ける際にずれが生じるのが防止され、所定の形状に曲げ加工が行われて安定した品質を確保することができる。
(5)第1の金型(下型22)及び第2の金型(上型23)を両金型の横方向へのずれを防止する横ずれ防止部(係止穴28及びずれ防止ピン30)が係合する状態で、クランプ部21から突出したワークWの被曲げ加工部に対して基準平面部と垂直方向に相対移動させて金型のプレス面24,29がワークWに面接触する状態でワークWに曲げ加工を行う。したがって、従来の曲げ工法と異なり、曲げ始めにワークWの曲げ部19a,19bに対応する箇所に局部的に荷重が加わるのが回避され、曲げ部19a,19bの中心に凹部が形成されたり、その両側に凸部が形成されたりするのが抑制される。その結果、曲げ部の近くに形成された凸部を曲げ工程の後で切削除去する作業が不要になる。
(6)クランプ部21は、テーパスペーサ27をワークWの基準平面部と上側面26bとの間に嵌合してワークWをクランプする。したがって、一定厚さのスペーサを用いる場合に比較して、容易にかつ確実にワークWをクランプすることができる。
(7)両金型(下型22及び上型23)のプレス面24,29は水平部24b,29bと斜面部24a,29aとで構成されており、水平部29bがワークWの被曲げ加工部に当接した後、斜面部29aが被曲げ加工部に当接する。したがって、プレス面29が確実に被曲げ加工部に面接触した状態で曲げ加工が行われる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ ティルトブラケット13の板厚は19mm以上であればよく、25mmに限らず、19mmとしたり、25mmより厚くしたり、19mmより厚くかつ25mmより薄くしたりしてもよい。なお、板厚が19mmの場合は、曲げ加工後に切断除去される部分の面積が少なくなる。
○ 挿通孔16aの中心と、挿通孔16aに近い曲げ部19bの中心との距離は60mm〜70mmに限らず、60mmより小さくても、70mmより大きくても良い。
○ クランプ部21はテーパスペーサ27を介してワークWをクランプできる構成であればよく、孔26に限らず、逆L字状の係止部を設けてもよい。
○ 横ずれ防止部は、一組の係止穴28及びずれ防止ピン30に限らず複数組としたり、係止穴28を上型23に設け、ずれ防止ピン30を下型22に設けたり、下型22及び上型23に係止穴28及びずれ防止ピン30の両方を設けたりしてもよい。
○ 係止穴28及びずれ防止ピン30の形状は円柱状に限らず任意の形状でよい。
○ 横ずれ防止部は穴とピンの組み合わせに限らず、複数の凸部あるいは凸条の組み合わせでもよい。
○ 上型23が下降する構成に代えて、下型22が上昇する構成や、下型22の上昇及び上型23の下降を組み合わせた構成としてもよい。
○ 第1の金型及び第2の金型はワークを水平に保持した状態で曲げ加工を行う構成に限らず、ワークを垂直に保持した状態で曲げ加工を行う構成であってもよい。
○ 前記厚板構造材の曲げ工法は、ティルトブラケット13の製造に限らず、厚板構造材で形成され2つの曲げ部を有する製品に適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)ティルトブラケットの取り付け部とブラケット部とは平行に延びるように形成されている。
(2)前記両金型のプレス面は水平部と斜面部とで構成されており、水平部がワークの被曲げ加工部に当接した後、斜面部が被曲げ加工部に当接する。
(a)はマストとティルトブラケットの関係を示す側面図、(b)はティルトブラケットの側面図、(c)はティルトブラケットの平面図。 曲げ加工を行う金型とワークとの関係を示す模式正面図。 曲げ加工を行う下型とワークとの関係を示す模式平面図。 (a)は従来技術のティルトブラケットを示す模式側面図、(b)は模式断面図。 (a)は従来技術のオフセット曲げ加工を行う金型の模式図、(b)は金型とワークとの関係を示す模式図。 (a),(b)は別の従来技術の曲げ工法を示す模式断面図。 従来技術のティルトブラケットの模式平面図。
符号の説明
L…距離、W…ワーク、11…マストを構成するアウタマスト、13…ティルトブラケット、14…ティルトシリンダ、14a…ピストンロッド、15…連結ピン、16…ブラケット部、16a…挿通孔、18…取り付け部、19a,19b…曲げ部、21…クランプ部、22…第1の金型としての下型、23…第2の金型としての上型、24,29…プレス面、27…テーパスペーサ。

Claims (2)

  1. 対向配置された第1の金型及び第2の金型を使用して厚板構造材をプレスすることにより厚板構造材に2つの曲げ部を形成する曲げ工法であって、
    前記第1の金型には、当該第1の金型のプレス面から前記第2の金型側へと突出形成されたブロック部が設けられており、前記ブロック部には、前記厚板構造材をクランプするためのクランプ孔が形成されており、
    前記第1の金型のプレス面における前記厚板構造材と干渉しない位置には、係止穴が形成されており、前記第2の金型のプレス面には、前記係止穴に嵌合可能な横ずれ防止ピンが突設されており、
    前記厚板構造材を前記クランプ孔に挿入するとともに前記厚板構造材と前記クランプ孔の内面との間にテーパスペーサを嵌合させることで前記厚板構造材をその基準平面部でクランプし、前記第1の金型の係止穴に前記第2の金型の横ずれ防止ピンが嵌合する状態で、前記第1の金型及び第2の金型を、前記クランプ孔から突出した厚板構造材の被曲げ加工部に対して前記基準平面部と垂直方向に相対移動させて前記第1の金型及び第2の金型のプレス面が厚板構造材に面接触する状態で厚板構造材に曲げ加工を行う厚板構造材の曲げ工法。
  2. 前記第1の金型及び前記第2の金型のプレス面は、水平部と斜面部とで構成されており、前記水平部が前記厚板構造材の被曲げ加工部に当接した後、前記斜面部が前記被曲げ加工部に当接する請求項1に記載の厚板構造材の曲げ工法。
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