JP4966095B2 - ヒンジ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジ機構に関し、椅子などにおいて、座部に対して脚部や背もたれを折り畳み可能とする場合に用いるものに関する。
従来のこの種のヒンジ機構の例としては、特許文献1に記載されたものがあり、この従来のヒンジ機構を本願の図23ないし図25に示す。このヒンジ機構Xは、椅子Yの座面部材940から下方へ突出するブラケット915と、このブラケット915に対して支軸913を介して回動可能に連結された脚部材960とを備える。ブラケット915は、対向する一対の側壁915aと、この側壁915aの一側縁どうしを連結する背面壁915bとを有する横断面コ字状を有している。一対の側壁915a間には、支軸913が掛け渡されている。一方、脚部材960は、その上端部に設けた支持穴923に支軸913を通すようにしてこの支軸913に対して回動可能に支持されている。支持穴923は、この脚部材960の長手方向に延びる長穴状となっている。そうして、脚部材960は、ブラケット915との間に設けられた引っ張りコイルバネ930によって常時ブラケット915の基端方向に弾性的に引っ張られている。脚部材960における支持穴923の内壁とこの脚部材960の側壁までの肉厚寸法は、ほぼ、支軸913と背面壁915bとの間の間隔寸法と対応させられており、かつ、脚部材960の基端部は、支持穴923の上端部を中心とした略円弧状の外形を有している。
図23及び図24に示す脚部材960の起立状態においては、脚部材960は、長穴状の支持穴923の許容する範囲内での移動可能距離の上動位置をとっており、このとき、図24に示すように支軸913は、支持穴923の下端部に位置している。このとき、脚部材960の側面における支軸913より上方の部位が背面壁915bに接触しているため、この脚部材960は、起立状態に保持され、折り畳み回動をすることができない。一方、図25に実線で示すように、脚部材960を引っ張りコイルバネ930の弾力に抗して下方に引っ張ると、支軸913は支持穴923の上端部に位置するようになる。この状態においては、脚部材960の支軸913より上方の側面が背面壁915bに接触することが無い。さらに、この脚部材960の基端部が支持穴923の上端部を中心とした略円弧状となっていることから、この脚部材960を図25に仮想線で示すように、折り畳み方向に回動することができるようになる。
しかしながら、このようなヒンジ機構Xにおいては、脚部材960を折り畳んだ状態で安定的に固定することができないという問題がある。そのため、脚部材960を折り畳んだ状態で、椅子Yを持ち運ぼうとすると、不用意に脚部材960が起き上がり、運んでいる者や周囲の者に接触したり、周囲の物に引っかかる、などという危険がある。
特開平1−141602号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、回動可能に連結する部材同士を複数の回動角度位置で固定可能であり、しかもこの固定を解除して部材間を回動させる操作を容易に行えるヒンジ機構を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるヒンジ機構は、固定部材と、この固定部材に設けられた支軸と、この支軸に対し、この支軸を支点として回動可能であるとともに、この支軸の径方向に一定長さ相対移動可能に連携された回動部材と、上記支軸と上記回動部材との間に常時引っ張り力を作用させる弾性部材と、を備え、上記回動部材は、上記弾性部材による引っ張り力が作用する方向に突出する凸部を備える一方、上記固定部材は、上記凸部が嵌合可能な複数の凹部を備えているヒンジ機構であって、上記回動部材には、追加の凸部が形成されている一方、上記固定部材には、上記凸部が上記複数の凹部のうちの所定の凹部に嵌合するとき、上記追加の凸部が嵌合可能な追加の凹部が形成されていることを特徴とする。
回動部材の凸部が固定部材に設けた複数の凹部のうちの一つに嵌合している状態においては、凸部と凹部とを相互に圧接する力が上記弾性部材によって与えられているので、これら凸部と凹部との相互嵌合状態が容易に解除されることはない。これにより、固定部材に対して回動部材が所定の回動位置において安定的に保持され、不用意に回動部材が回動することはない。一方、回動部材を上記弾性部材の引っ張り力に抗して引っ張ることにより、上記凸部をそれまで嵌合していた凹部から離脱させることができ、この状態において、回動部材を上記支軸を中心として回動させることが可能となる。回動部材を所定角度回動させ、凸部を他の凹部に嵌合させた状態においては、上記したのと同様に、回動部材は所定の回動位置において、安定的に保持される。さらに、所定の回動位置において、上記回動部材に設けた少なくとも2つの凸部がそれぞれ上記固定部材に設けた凹部に嵌合することとなるので、上記回動部材の所定の回動位置がより強固に維持される。
好ましい実施の形態においては、上記固定部材は、ベース部と、このベース部から所定間隔を隔てて起立する一対の起立壁とを備え、この一対の起立壁間を懸け渡すようにして上記支軸が設けられている一方、上記回動部材は、上記一対の起立壁を挟むようにこれら起立壁の外側に位置する一対の板状部と、これら一対の板状部の一端部どうしを連結する連結部と、上記一対の板状部のそれぞれに形成された長穴とを備えており、上記長穴は、上記支軸の両端部に対し、回動可能かつ長穴の長軸方向に摺動可能に係合しており、上記弾性部材は、上記回動部材の上記連結部と上記支軸との間に配設され、かつ、上記長穴の長軸方向に延びる引っ張りコイルばねによって構成されており、上記凸部は、上記回動部材の上記連結部の内面に形成されており、上記複数の凹部は、上記固定部材の上記一対の起立壁の周面にそれぞれ形成されており、上記追加の凸部は、上記回動部材の上記一対の板状部の他端部に形成されており、上記追加の凹部は、上記固定部材の上記ベース部に形成されている。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記一対の起立壁の周面における上記複数の凹部をつなぐ部分は、上記支軸を中心とした一定半径の円弧状となっている。
このような構成によれば、上記支軸に対して上記回動部材を上記弾性部材の弾力に抗して相対移動可能な範囲を、上記長穴によって規制することができるため、上記回動部材を上記弾性部材の弾力に抗して引っ張りすぎるということがなくなる。また、上記凸部をそれまで嵌合していた凹部から離脱させ、他の凹部に嵌合させるべく上記回動部材を回動させていくとき、上記凸部を上記固定部材の一対の起立壁の円弧状周面に対して摺動させることができるため、回動部材の回動操作を容易に行える。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記複数の凹部は、上記支軸を中心とした90℃の角度ごとに3箇所形成されている。このような構成によれば、固定部材に対する回動部材の起立位置に対し、反対方向の2つの折り畳み位置を設定できるなど、このヒンジ機構の利用範囲が広がる。
なお、上記3箇所の凹部のうち、2番目の凹部は、上記ベース部に対する上記支軸を通りベース部の底面に直交する直線上に形成されているのが望ましい。さらに、上記追加の凸部および上記追加の凹部は、上記凸部が上記2番目の凹部に嵌合しているとき、互いに嵌合するように形成するのが好ましい。このような構成によれば、上記凸部が上記2番目の凹部に嵌合していて、上記回動部材が起立状態をとるとき、この起立状態での回動部材の固定力をより高めることができる。
本発明の第2の側面によって提供されるベンチは、座面部材と、脚部材とを備えたベンチであって、本発明の第1の側面に係るヒンジ機構における固定部材が上記座面部材の裏面に接続され、上記回動部材が上記脚部材の基端部に接続されていることを特徴とする。
このようなベンチにおいては、座面部材に対して回動可能な脚部材を、起立状態と折り畳み状態とを選択するべく回動操作が容易に行え、しかも、脚部材の起立状態と、折り畳み状態とが安定的に維持される。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1ないし図9は、本発明に係るヒンジ機構の第1の実施形態を示している。図1および図2に示すように、このヒンジ機構A1は、固定部材10と、この固定部材10に設けた支軸13に対して回動可能な回動部材20と、を有している。
固定部材10は、ベース部11と、このベース部11から所定の間隔を隔てて起立する一対の起立壁12とを有している。一対の起立壁12間には、横方向に延びる支軸13が、その両端部が両起立壁12の外側面から所定長さ突出するようにして掛け渡し状に設けられている。図3および図4に表れているように、両起立壁12の外周面は、支軸13を中心とした円弧状となっている。この円弧状外面には、支軸13を中心とした90度の角度ごとに、3箇所の凹部14a,14b,14cが形成されている。このうち、2番目の凹部14bは支軸13を通り、ベース部11の底面に対して直交する直線上に形成されている。このような構成の固定部材10は、例えば樹脂成型によって得ることができる。
回動部材20は、固定部材10の上記一対の起立壁12の外面に沿って位置する一対の板状部21と、これら一対の板状部21の一端部(図1および図2における上方側端部)間を連結する連結部22とを有している。両板状部21には、図1および図2によく表れているように、短径寸法が支軸13の外径と対応し、長径寸法が支軸13の外径より大の長穴23が形成されており、この長穴23に支軸13の両端部が摺動可能に係合させられている。この長穴23の長径方向は、各板状部21の一端部から他端部方向に延びる方向に設定されている。この回動部材20の連結部22には、貫通穴24が形成されており、この貫通穴24を利用して、この貫通穴24の出口部24aに掛け渡したピン31と、支軸13とに両端が連結された引っ張りコイルバネ30が配設されている。この引っ張りコイルバネ30による引っ張り力付与方向は、長穴23の長軸方向と一致させられている。この連結部22の内面における、固定部材10の一対の起立壁12の外周面と対向する部位には、この起立壁12の外周面に設けた複数の凹部14a,14b,14cに嵌合可能な凸部22aが形成されている。図に示す実施形態においては、この凸部22aはほぼ台形状をしており、複数の凹部14a,14b,14cもまたこの台形状の凸部22aとぴったりと嵌合しうる形状とされている。
回動部材20の一対の板状部21の他端部21a(図1および図2における下方側端部)には、追加の凸部22bが形成されている。また、固定部材10のベース部11における、一対の起立壁12の外側に位置する部位に、上記した追加の凸部22bが嵌合可能な追加の凹部11aが形成されている。この実施形態において、追加の凸部22bは、凸部22aと同様に台形状をしており、追加の凹部11aもまたこの追加の凸部22bがぴったりと嵌合する形態に構成されている。なお、この回動部材20もまた、例えば樹脂成型によって得ることができる。
次に上記構成のヒンジ機構A1の作用について説明する。
図1ないし図4は、回動部材20の凸部22aが、固定部材10に設けた3箇所の凹部14a,14b,14cのうち、2番目の凹部14bに嵌合している状態を示している。この状態において、回動部材20は引っ張りコイルバネ30の引っ張り力により、長穴23が許容する相対移動可能行程の一端部に位置させられており、凸部22aは、凹部14bに対し、引っ張りコイルバネ30の弾力を受けつつ密着嵌合させられている。同時に、追加の凸部22bもまた、固定部材10に設けた追加の凹部11aに対し、密着嵌合させられている。したがって、支軸13を中心とした外力により、回動部材20に回動力が作用したとしても、凸部22aと凹部14b、追加の凸部22bと追加の凹部11aの相互の嵌合状態が容易に解除されることがない。このように、回動部材20は、所定の回動位置において、安定的に保持される。
次に、回動部材20を引っ張りコイルバネ30の引っ張り力に抗して、長穴13の許容する範囲で引き上げると、図5および図6に示すように、凸部22aに対する凹部14b、および追加の凸部22bに対する追加の凹部11aの嵌合状態が解除され、回動部材20は、支軸13を中心として回動可能な状態となる。図7に示すように、凸部22aが固定部材10の起立壁12の円弧状外周面に接触している状態においては、回動部材20に対する引き上げ力を解除しても、凸部22aが円弧状外面を滑動することにより、回動部材20を継続して回動させることができる。そうして、回動部材20がさらに回動し、図8および図9に示すように、凸部22aが他の凹部14aと対応したとき、引っ張りコイルバネ30の引っ張り力により、凸部22aは自動的に他の凹部14aに嵌合させられる。この状態において、回動部材20の回動後の位置が安定的に保持されるのは、上述したのと同様である。
このように、この実施形態に係るヒンジ機構A1においては、回動部材20を、引っ張りコイルバネ30の弾力に抗して引き上げつつ所定方向に回動させるという簡単な操作をすることにより、回動部材20を固定部材10に対し、所定の回動角度を選択して、その回動後の状態を安定的に保持させることができる。また、この実施形態においては、3つの凹部14a,14b,14cのうち、2番目の凹部14bに凸部22aが嵌合しているとき、同時に追加の凸部22bが追加の凹部11aにも嵌合しており、支軸13を挟んで位置する2カ所において、回動部材20に対する回動阻止作用をなさせることができる。このヒンジ機構A1を、例えば後述するように、ベンチBの座面部材40に対して脚部材60を回動可能に支持するためのものとして用いる場合、脚部材60の起立状態が、より強固に保持されることとなるので好都合である(図19参照)
図10ないし図13は、本発明に係るヒンジ機構の第2の実施形態を示している。このヒンジ機構A2もまた、上記した第1の実施形態に係るヒンジ機構A1と同様、固定部材10と、この固定部材10にとりつけた支軸13を中心として回動可能な回動部材20とを備えている。また、回動部材20と支軸13との間には、引っ張りコイルバネ30が介装されている。これらの図において、図1ないし図9に示した第1の実施形態と同様の部材もしくは部分には、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、第1の実施形態との相違点を中心として以下に説明する。
固定部材10には、ベース部11から起立する一対の起立壁12が備えられており、この一対の起立壁12を掛け渡すようにして支軸13が設けられている点は第1の実施形態と同様であるが、この実施形態においては、一対の起立壁12の円弧状外周面には、2箇所の凹部14a,14bが形成されており、かつ一方の凹部14bに回動部材20の凸部22aが嵌合した場合にこの回動部材20の側面に当接するストッパ壁15が形成されている。一方の凹部14bは、図12および図13によく表れているように、固定部材10のベース部11の底面と直交し、かつ支軸13を通る直線よりも一方側にずれた位置に形成されている。また、他方の凹部14aは、支軸13を通り、ベース部11の底面と平行な直線方向に形成されている。一方、回動部材20は、第1の実施形態において用いたものと同様の構成のものが用いられており、一対の板状部21に設けた長穴23が、支軸13の両端部に摺動可能に係合しているとともに、支軸13と回動部材20の上面に設置したピン31との間に、引っ張りコイルバネ30が配設されている。この回動部材20には、追加の凸部22bが形成されており、固定部材10のベース11には、この追加の凸部22bに嵌合する追加の凹部11aが形成されている。この追加の凹部11aは、凸部22aが一方の凹部14bに嵌合している時に同時に追加の凸部22bが嵌合するように、支軸13を通るベース部11の底面との直交線に対して、一方の凹部14bと反対側にずれた位置に形成されている。
次に、この第2の実施形態に係るヒンジ機構A2の作用について説明する。
図12および図13に示すように、回動部材20の凸部22aが固定部材10の一方の凹部14bに嵌合している状態においては、同時に追加の凸部22bもまた追加の凹部11aに嵌合している。そうして、これらの凸部22aと凹部14b、および、追加の凸部22bと追加の凹部11aとの嵌合状態は、引っ張りコイルバネ30の作用により維持されるので、凸部22aと凹部14b、および、追加の凸部22bと追加の凹部11aとの嵌合状態が容易に解除されて回動部材20が不用意に回動することはない。加えて、図12および図13に示す状態においては、回動部材20の側壁がストッパ壁15に当接しているので、回動部材20の図12および図13の反時計回りへの回動が強力に阻止される。回動部材20を回動させるには、この回動部材20を引っ張りコイルバネ30の弾力に抗して引き上げ、凸部22aの凹部14bとの嵌合を解除し、この凸部22aを起立壁12の円弧状外周面を滑動させるようにする。この回動部材20をさらに回動させ、凸部22aが他の凹部14aに対応した時点で、引っ張りコイルバネ30の作用により、自動的に凸部22aが上記他の凹部14aに嵌合し、その後の回動部材20の回動が阻止される。
図14ないし図17は、本発明にかかるヒンジ機構の第3の実施形態を示している。このヒンジ機構A3もまた、上記した第1の実施形態にかかるヒンジ機構A1と同様、固定部材10と、この固定部材10にとりつけた支軸13を中心として回動可能な回動部材20とを備えている。また、回動部材20と支軸13との間には、引っ張りコイルバネ30が介装されている。これらの図において、図1ないし図9に示した第1の実施形態と同様の部材もしくは部分には、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、第1の実施形態と相違点を中心として以下に説明する。
この実施形態においては、図14に示すように追加の凹部11aおよび追加の凸部22bが正面視長方形状に形成されている。さらに、図15に示すように、一対の起立壁12の間を塞ぐように中間部25が形成されている。中間部25は、図16の断面に示すように、略U字状の断面を有しており、連結部22と一体になるように形成されている。U字状の内側は中空となっており、この中空部分はヒンジ機構A1における貫通孔24に相当している。また、中間部25の下端部分には追加の凸部25aが形成されている。ヒンジ機構A3では、この追加の凸部25aに対応する追加の凹部11bも形成されている。追加の凸部25aおよび追加の凹部11bは、ヒンジ機構A1における凸部22aおよび凹部14a,14b,14cと同様にその断面は台形状に形成されている。
次に、この本発明の第3の実施形態にかかるヒンジ機構A3の作用について説明する。
ヒンジ機構A3においても、ヒンジ機構A1と同様に、回動部材20を回動させるには、この回動部材20を引っ張りコイルバネ30の弾力に抗して引き上げ、凸部22aの凹部14bとの嵌合を解除し、この凸部22aを起立壁12の円弧状外周面を滑動させるようにする。この回動部材20をさらに回動させ、凸部22aが他の凹部14a,14cに対応した時点で、引っ張りコイルバネ30の作用により、自動的に凸部22aが上記他の凹部14a,14cに嵌合し、その後の回動部材20の回動が阻止される。ヒンジ機構A3においては、中間部25によって一対の起立壁12の間が塞がれているので、一対の起立壁12の間に指を詰める心配がなく安全に使用することができる。さらに、追加の凹部11aおよび追加の凸部22bが平面視長方形状に形成されているので、両者は一旦嵌合すると、ヒンジ機構A1の場合よりも外れにくくなっている。加えて、図17に示すように、回動部材20の凸部22aが固定部材10の一方の凹部14bに嵌合している状態においては、同時に追加の凸部25aもまた追加の凹部11bに嵌合している。したがって、ヒンジ機構A3は、凸部22aと凹部14bが嵌合する場合に固定部材10と回動部材20とをより強固に固定することができる。
なお、ヒンジ機構A2とヒンジ機構A3とを組み合わせたものも実施可能である。この場合、追加の凹部11bは傾斜するように形成される。
図18ないし図22は、本発明の第2の側面に係るベンチBを示している、図18に表れているように、このベンチBは、座面部材40と、この座面部材40に対して折り畳み回動可能に連結された背もたれ50と、座面部材40の下面に対して折り畳み回動可能に連結された一対の脚部材60とを備えている。座面部材40の後方縁には、後方に延びるステイ41が延出させられており、このステイ41に対し、上記第2の実施形態に係るヒンジ機構A2を介して背もたれ50が連結されている。より詳しくは、図20に示すように、ステイ41の上面に、ヒンジ機構A2の固定部材10のベース部11がネジ71を用いることにより固定されている一方、ヒンジ機構A2の回動部材20には、一対の板状部21の外面に沿うようにして、背もたれ50の下縁部から延出させたブラケット片51がネジ72を用いて連結されている。これにより、背もたれ50は、図18および図20に示すように、座面部材40に対して垂直方向よりもやや後方に傾斜した起立状態と、図21に示すように、座面部材40に対して重ねられた状態とを選択することができる。図18および図20に示す傾斜起立状態において、第2の実施形態に係るヒンジ機構のA2について上述したように、凸部22aと追加の凸部22bとが、それぞれ一方の凹部14bと追加の凹部11aとに密着嵌合することに加え、回動部材20の側壁が固定部材10に設けたストッパ壁15に当接していることにより、この背もたれ50の後方への回動が強力に阻止される。したがって、座面に座った者が、強く背もたれ50にもたれかかっても、背もたれ50が不用意に後方回動することが阻止され、安全性が高まる。
脚部材60の座面部材40の裏面に対する連結は、次のようにして行われる。図19に示すように、上記第1の実施形態に係るヒンジ機構A1の固定部材10が、そのベース部11を座面部材40の裏面に対してネジ71で連結することにより固定される。このとき、支軸13は、座面部材40の前後幅方向に延びるようになされる。一方、回動部材20の一対の板状部21の外面に沿わせるようにして脚部材60の上端に設けたブラケット片61が、ネジ72を用いることにより固定される。これにより、脚部材60は、図18および図19に示すように、座面部材40の裏面に対して垂直に起立する状態と、図21および図22に示すように、座面部材40の裏面に沿って重なるように折り畳まれた状態とを選択することができる。
このヒンジ機構A1においては、回動部材20の凸部22aが嵌合するべく固定部材10に設ける凹部14a,14b,14cを、90度ごとの3箇所に設けているので、脚部材60の折り畳みにあたっては、図21に示すように、座面部材40の長手方向内側に折り畳む状態と、図22に示すように座面部材40の長手方向外側に折り畳む状態を適宜選択することができる。図19に示す脚部材60の起立状態においては、回動部材20の凸部22aと追加の凸部22bとがそれぞれ固定部材10に設けた凹部14bと追加の凹部11aに嵌合しており、かつ、この嵌合状態が引っ張りコイルバネ30の作用により安定的に維持されるため、脚部材60が不用意に折り畳み回動することが強力に阻止される。脚部材60を折り畳むためには、第1の実施形態に係るヒンジ機構A1について上述したことから理解されるように、脚部材60を座面部材40から離れる方向に引っ張りコイルバネ30の弾力に抗して引っ張り、凸部22aと追加の凸部22bの凹部14bと追加の凹部11aとの嵌合関係を解き、脚部材60を所望の方向に回動させていくだけでよい。凸部22aが起立壁12の円弧状外周面を滑動して他の凹部14a,14cに対応すると、自動的に凸部22aが他の凹部14a,14cに嵌合して、脚部材60の折りたたみ状態が安定的に維持される。
本発明の範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。ヒンジ機構の各部の具体的な構成は、自在に設計変更可能である。例えば、固定部材10に設ける凹部の数や位置は、用途に応じて種々変更することができる。
また、本発明に係るヒンジ機構の使用例として、ベンチにおける座面部材に対して背もたれや脚部材を回動可能に連結する場合に限らず、小型の椅子の座面に対する脚部や、机の天板に対する脚部など、一つの部材に対して他の部材を所望の回動角度ごとに安定保持しつつ回動可能とするあらゆる場合に適用することができる。
本発明の第一の側面に係るヒンジ機構の第1の実施形態の正面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図2のIV-IV線に添う断面図である。 図1に示すヒンジ機構の作用を説明するための正面図である。 図1のヒンジ機構の作用を説明するための断面図であり、図3に断面に相当する断面図である。 図1のヒンジ機構の作用を説明するための断面図であり、図3に相当する断面図である。 図1のヒンジ機構の作用を説明するための図である。 図1のヒンジ機構の作用を説明するための図であり、図3に相当する断面図である。 本発明の第1の側面に係るヒンジ機構の第2実施形態の正面図である。 図10のXI-XI線に沿う断面図である。 図11のXII-XII線に沿う断面図である。 図11のXIII-XIII線に沿う断面図である。 本発明の第1の側面にかかるヒンジ機構の第3実施形態の正面図である。 図14に示すヒンジ機構の側面図である。 図14のXVI-XVI線に沿う断面図である。 図16のXVII-XVII線に沿う断面図である。 本発明の第2の側面に係るベンチの一例の全体斜視図である。 図18のベンチにおける、座面部材と脚部材との折りたたみ構造を示す要部側面図である。 図18のベンチにおける、座面部材に対する背もたれの連結構造を示す要部正面図である。 図18に示すベンチが、座面部材の上面に対して背もたれが折りたたまれかつ、座面部材の裏面に対して脚部材が折りたたまれた状態を、裏面側から示す斜視図である。 脚部材が図22に示す状態とは反対方向に折りたたまれた状態を示す斜視図である。 従来例を説明する側面図である。 従来例の作用を説明するための断面図である。 従来例の作用を説明するための断面図である。
符号の説明
A1,A2,A3 ヒンジ機構
B ベンチ
10 固定部材
11 ベース部
11a,11b 追加の凹部
12 起立壁
13 支軸
14a,14b,14c 凹部
15 ストッパ壁
20 回動部材
21 板状部
21a 端部
22 連結部
22a 凸部
22b 追加の凸部
23 長穴
24 貫通孔
24a 出口部
25 中間部
25a 追加の凸部
30 引っ張りコイルばね(弾性部材)
31 ピン
40 座面部材
41 ステイ
50 背もたれ
51,61 ブラケット片
60 脚部材
71,72 ネジ

Claims (7)

  1. 固定部材と、この固定部材に設けられた支軸と、この支軸に対し、この支軸を支点として回動可能であるとともに、この支軸の径方向に一定長さ相対移動可能に連携された回動部材と、上記支軸と上記回動部材との間に常時引っ張り力を作用させる弾性部材と、を備え、上記回動部材は、上記弾性部材による引っ張り力が作用する方向に突出する凸部を備える一方、上記固定部材は、上記凸部が嵌合可能な複数の凹部を備えているヒンジ機構であって、
    上記回動部材には、追加の凸部が形成されている一方、上記固定部材には、上記凸部が上記複数の凹部のうちの所定の凹部に嵌合するとき、上記追加の凸部が嵌合可能な追加の凹部が形成されていることを特徴とする、ヒンジ機構。
  2. 上記固定部材は、ベース部と、このベース部から所定間隔を隔てて起立する一対の起立壁とを備え、この一対の起立壁間を懸け渡すようにして上記支軸が設けられている一方、
    上記回動部材は、上記一対の起立壁を挟むようにこれら起立壁の外側に位置する一対の板状部と、これら一対の板状部の一端部どうしを連結する連結部と、上記一対の板状部のそれぞれに形成された長穴とを備えており、上記長穴は、上記支軸の両端部に対し、回動可能かつ長穴の長軸方向に摺動可能に係合しており、
    上記弾性部材は、上記回動部材の上記連結部と上記支軸との間に配設され、かつ、上記長穴の長軸方向に延びる引っ張りコイルばねによって構成されており、
    上記凸部は、上記回動部材の上記連結部の内面に形成されており、
    上記複数の凹部は、上記固定部材の上記一対の起立壁の周面にそれぞれ形成されており、
    上記追加の凸部は、上記回動部材の上記一対の板状部の他端部に形成されており、
    上記追加の凹部は、上記固定部材の上記ベース部に形成されている、請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. 上記固定部材の上記一対の起立壁の周面における上記複数の凹部間をつなぐ部分は、上記支軸を中心とした一定半径の円弧状となっている、請求項2に記載のヒンジ機構。
  4. 上記複数の凹部は、上記支軸を中心とした90度の角度ごとに3箇所形成されている、請求項2または3に記載のヒンジ機構。
  5. 上記3箇所の凹部のうち、2番目の凹部は、上記ベース部に対する上記支軸を通りベース部の底面に直交する直線上に形成されている、請求項に記載のヒンジ機構。
  6. 上記追加の凸部および上記追加の凹部は、上記凸部が上記2番目の凹部に嵌合しているとき、互いに嵌合するように形成されている、請求項に記載のヒンジ機構。
  7. 座面部材と、脚部材とを備えたベンチであって、請求項1ないしのいずれかに記載のヒンジ機構における固定部材が上記座面部材の裏面に接続され、上記回動部材が上記脚部材の基端部に接続されていることを特徴とする、ベンチ。
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