JP4966082B2 - 復水器の伝熱管抜管工法 - Google Patents

復水器の伝熱管抜管工法 Download PDF

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Description

本発明は、復水器の伝熱管抜管工法に関する。
最近の動向として、発電プラントに対して、定格出力割れの改善、熱出力一定運転、メンテナンス費の削減、事故によるプラント停止の予防等が要求されており、その対策として、プラント性能向上や劣化更新を実施していく必要がある。
このような発電プラントにおいて、タービン設備を構成する機器の中に復水器がある。この復水器は、一般に、蒸気タービンで仕事を終えたタービン排気蒸気を海水と熱交換することによって凝縮し、凝縮後の復水を再生(予熱)して例えば原子炉等の蒸気発生器に戻すものであり、この復水器の構成の一例を図7及び図8に示す。
復水器は、蒸気タービン1に接続する連絡胴体部2と,この連絡胴体部2に連通する本体胴体部3とを備えた構成になっている。
連絡胴体部2は、蒸気タービン1からのタービン排気蒸気を本体胴体部3へ導くものである。この連絡胴体部2には、設置面積の有効活用を図るために、給水加熱器5や抽気管、復水管等の配管(図示せず)等が設置されている。
一方、本体胴体部3は、両側に入口水室6と出口水室7を備えると共に、これらの入口水室6、出口水室7と本体胴体部3とをそれぞれ区画する入口側管板9、出口側管板10を備える。これらの入口側管板9及び出口側管板10は、複数本の伝熱管(細管)8の両端部を支持する。複数本の伝熱管8の両端部以外の中間部分は、複数枚の支え板11によって支持される。
本体胴体部3は、複数枚の支え板11と複数本の伝熱管8を、群としてまとめて構成する管束12を収容するとともに、タービン排気蒸気を凝縮することで生成される復水を溜めるためのホットウェル13を底部に備えている。
このような構成を備えた復水器は、蒸気タービン1から流出したタービン排気蒸気を連絡胴体部2内で圧力を回復させ、本体胴体部3の管束12で熱交換して凝縮させた後、復水としてホットウェル13に集める。管束12を構成する伝熱管8内には、例えば海水などの冷却水が入口水室6から出口水室7へ向かって流れている。
ところで、一般に、復水器の伝熱管8としてはアルミニウム黄銅管が採用されているが、この場合、海水に対する耐食性が低いので、メンテナンスが大変であり、海水漏えいに対する信頼性が劣り、復水器真空度が低下する等の問題点がある。このため、伝熱管8として、海水腐食に対して優れたチタン管を採用することにより、メンテナンス性及び信頼性を向上させ、更に、復水器真空度を改善してタービンの熱落差を大きくし、出力を増大(性能向上)させたいという要求がある。この要求を満たすために、チタン製の伝熱管8に取り替える作業が必要となる。
伝熱管8の取替工法においては、作業者の労力を低減し、かつ簡易・簡素にして短期に据付作業を実施できる復水器の据付工法が望まれており、例えば特許文献1に記載のように、新規の管束12を有する管束構造体を分割等して搬入し、据え付ける復水器の据付工法が提案されている。そして更に、伝熱管8、支え板11、入口側管板9、出口側管板10等の内部構造物の撤去作業において、伝熱管8の撤去を効率的に行うことが重要となる。
ここで、発電プラントの復水器におけるアルミニウム黄銅管製の伝熱管8を撤去する従来の撤去工法を図9に示す。伝熱管8を撤去するためには、最初に、図8に示す入口側管板9及び出口側管板10を撤去しなければならない。
図8において、まず、入口水室6と出口水室7を移動台車(不図示)に載せて固定し、入口水室6及び出口水室7内で切断治具(不図示)を伝熱管8に挿入し、伝熱管8を内側から1本1本切断することにより、入口水室6、出口水室7と伝熱管8とを分離させる。
次に、移動台車に載せた入口水室6及び出口水室7を移動させて復水器本体から取り外し、入口側管板9及び出口側管板10を露出させてから、各管板9、10を適当な大きさに切断して撤去し、伝熱管8を露出させる。
管板9、10を撤去した後、図9に示すように、抜管作業者14が伝熱管8を1本1本引き抜いて抜管する。伝熱管8は、最終的にキャスク16に収納されて屋外に搬出されるため、このキャスク16の大きさに応じて、切断作業者15により切断治具17を用いて切断される。
特開2002−286378号公報
復水器における伝熱管8の撤去工法は、上述の如く、抜管作業者14が伝熱管8を1本1本抜管する工法である。この伝熱管撤去工法を採用する場合、抜管作業者14が伝熱管8を1本1本引き抜く過程で、伝熱管8を計画通りに引き抜き難いことが多々あるため、抜管作業者14の人数と工期が当初の計画よりも大幅に増加するという課題がある。
また、伝熱管8を引き抜き難いことから、この伝熱管8を復水器内で切断しなければならない。この結果、切断作業者15の人数や工期が増加し、この影響で、復水器内での足場19の設置と撤去、伝熱管8の両端の養生、復水器外への伝熱管8の搬出等をそれぞれ実施するための作業員と工期が増加するという課題も生ずる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、復水器の伝熱管の抜管工事を短期間に実施できる復水器の伝熱管抜管工法を提供することにある。
本発明は、蒸気タ−ビンからの排気蒸気等を、伝熱管の内部を流れる冷却水により熱交換して復水とし、前記伝熱管の両端部が入口側管板、出口側管板によりそれぞれ支持され、前記両端部以外の部分が複数枚の支え板により支持されて構成された復水器の伝熱管抜管工法において、前記入口側管板及び出口側管板を撤去した後、複数枚の前記支え板から複数本の前記伝熱管を管軸方向に引き抜いて抜管し、次に、この抜管によって形成された前記支え板の穴に棒状の保持部材を挿通して前記支え板に固定し、その後、他の前記伝熱管を抜管することを特徴とするものである。
本発明によれば、伝熱管を複数枚の支え板から引き抜く抜管作業を容易化できるので、作業員を低減できると共に、工期を短縮できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1、図7、図8)
図1は、本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第1の実施の形態を実施している復水器を示す側面断面図である。本実施形態における復水器20は、図7及び図8に示す従来の復水器と同様な構成であり、従って、同一部分には同一の符号を付すと共に、重複説明や主要部以外の説明を省略する。
復水器20は、図1、図7及び図8に示すように、蒸気タービン1に接続された連絡胴体部2と、この連絡胴体部2に連通する本体胴体部3とを有して構成され、蒸気タービン1からの排気蒸気やその他の流体が連絡胴体部2を経て本体胴体部3へ導かれる。この本体胴体部3には、外側に入口水室6、出口水室7が対向して配置されると共に、内側に複数本の伝熱管8が、入口水室6から出口水室7へ延在して配置されている。入口水室6には海水等の冷却水が供給され、この冷却水は、伝熱管8内を流れる間に前記排気蒸気等と熱交換し、この排気蒸気等を凝縮して復水とした後、出口水室7を経て排出される。
複数本の伝熱管8の管配列の断面は例えばU字形状であり(図7参照)、これらの伝熱管8の両端部が入口側管板9、出口側管板10によりそれぞれ支持される。入口側管板9は、本体胴体部3と入口水室6とを区画し、また、出口側管板10は、本体胴体部3と出口水室7とを区画する機能を有する。複数本の伝熱管8の両端部以外の部分は、伝熱管8の管軸方向に所定間隔で配列された複数枚の支え板11により支持される。
これらの支え板11によって、自重による伝熱管8の過大な撓みが防止されると共に、排気蒸気等による伝熱管8の過大な振動が防止される。これら複数本の伝熱管8及び複数枚の支え板11が群としてまとめられて、管束12が構成される。更に、この管束12に入口側管板9及び出口側管板10を含めて、管束モジュール21(図8参照)が構成される。
さて、上述のように構成された復水器20において、伝熱管8を取り替えるための既設の伝熱管8の抜管工事は、まず入口水室6及び出口水室7を取り除き、次に、入口側管板9及び入口側管板10を撤去した後に実施する。図1は、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した段階の復水器20を示す。
つまり、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、複数枚の支え板11から数本の伝熱管8を、図9に示すように、その管軸方向に引き抜いて抜管する。次に、数本の伝熱管8が抜き取られて形成された支え板11の各穴(不図示)に、保持部材としてのステーボルト22をそれぞれ挿通する。そして、これらのステーボルト22の両端部を、複数枚の支え板11のうち最も外側に配置された支え板11A及び11Bにナットなどを用いて固定する。これにより、複数枚の支え板11は、伝熱管8の管軸方向に延在するステーボルト22によって保持され、伝熱管8の引き抜きによる抜管時に変形したり、傾斜することが防止される。
尚、ステーボルト22は支え板11と同一材質であり、例えば耐候性に富む炭素鋼が用いられる。また、伝熱管8は、例えばチタン材質にて構成されている。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)伝熱管8の両端部が入口側管板9及び出口側管板10により、両端部以外の部分が複数枚の支え板11により支持され、この伝熱管8の抜管工法では、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、複数枚の支え板11を、伝熱管8の管軸方向に延びるステーボルト22により保持した状態で当該伝熱管8を抜管する。このことから、伝熱管8の抜管時にステーボルト22によって、複数枚の支え板11が変形したり、傾斜することを防止できる。このため、伝熱管8を複数枚の支え板11から引き抜く抜管作業を容易化できるので、作業員を低減できると共に、工期を短縮できる。
[B]第2の実施の形態(図2、図3)
図2は、本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第2の実施の形態を実施している復水器を示す正面断面図である。図3は、図2の復水器の側面断面図である。本実施の形態において、前記第1の実施の形態及び従来技術と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
復水器20では、前記第1の実施の形態において説明しなかったが、複数枚の支え板11のそれぞれは支柱23を介して本体胴体部3の底板24に支持されると共に、繋ぎ板25を介して本体胴体部3の側壁板26に固定されている。更に、支え板11は、本体胴体部3内で水平方向に隣り合って配置されたもの同士が連結板27により互いに連結されている。
ところで、本実施の形態の伝熱管8の抜管工法は、入口水室6及び出口水室7を取り除き、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後に以下の如く実施する。尚、図2及び図3は、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した段階の復水器20を示す。
つまり、入口側管板9及び出口側管板10を撤去後、まず、複数枚の支え板11の下方に、伝熱管8の管軸方向に延びるレール28を敷設し、このレール28によっても支え板11の荷重を支持する。次に、支柱23、繋ぎ板25及び連結板27を撤去して、支え板11及び伝熱管8(即ち管束12)を本体胴体部3の底板24及び側壁板26から分離させる。
その後、図示しないチェーンブロック等を用いて管束12を伝熱管8の管軸方向に引っ張り、この管束12をレール28上にスライドさせて、当該レール28に沿って復水器20外へ搬出させる。このとき、管束12の全体を一体として引っ張ってもよく、或いは伝熱管8の管軸方向に直交する切断面Aで管束12を切断して当該管束12を上記管軸方向に分割し、各分割部分を順次復水器20外へ搬出させてもよい。そして、復水器20外で、伝熱管8を支え板11から抜管する。
尚、レール28を敷設する前または後に、第1実施の形態と同様にして、複数枚の支え板11から数本の伝熱管8を抜管し、この伝熱管8が抜管されて形成された穴のそれぞれにステーボルト22を挿入し、これら伝熱管8の管軸方向に延在するステーボルト22により複数枚の支え板11を保持してもよい。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(2)及び(3)を奏する。
(2)入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8の下方にレール28を敷設し、管束12(複数の伝熱管8及び支え板11)の全体を一体として、或いは管束12を伝熱管8の管軸方向に分割して、レール28に沿って復水器20外まで搬出させる。このことから、伝熱管8が支え板11から抜け難い場合に、作業効率の低い復水器20内で、伝熱管8の抜管作業や切断作業を実施する必要がなく、これらの作業を復水器20外で効率良く実施できる。この結果、伝熱管8の抜管作業の作業員を大幅に低減でき、且つ工期を短縮できる。
(3)複数枚の支え板11をステーボルト22を用いて保持した状態で、このステーボルト22を含む管束12を、レール28上でスライドさせて復水器20外へ搬出する場合には、このステーボルト22が補強部材となって管束12の強度が向上し、管束12の搬出に際し、この管束12の変形等を防止できる。更に、復水器20外での伝熱管8の抜管作業時に、ステーボルト22により複数枚の支え板11の変形や傾斜が防止されるので、第1の実施の形態の効果と同様に、伝熱管8の抜管作業を容易化できる。
[C]第3の実施の形態(図4)
図4は、本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第3の実施の形態を実施している状況を示し、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図4(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図、(C)が第3の実施の形態を変形した、図4(B)に対応した部分拡大断面図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態及び従来技術と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
本実施の形態の伝熱管8の抜管工法は、入口水室6及び出口水室7を取り除き、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後あるいは撤去前に、図4(A)及び(B)に示すように、伝熱管8の内側に切断工具29を挿入し、この切断工具29を伝熱管8の管軸方向に移動させて、当該伝熱管8を、その全長に亘り管軸に平行な方向に切断する。次に、上記切断工具29を軸回りに所定角度回転させた後、伝熱管8の管軸方向に移動させて、当該伝熱管8を、周方向に異なる位置で全長に亘り上記管軸と平行な方向に切断する。このようにして、伝熱管8を管軸と平行な方向に複数に分割し、各分割部分を順次引き抜いて伝熱管8を抜管する。
または、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後あるいは撤去前に、図4(C)に示す切断工具30を伝熱管8の内側に挿入し、この切断工具30を軸回りに回転させながら伝熱管8の管軸方向に移動させて、伝熱管8の管軸に対し螺旋状に当該伝熱管8を全長に亘り切断する。このようにして、螺旋状に切断されて分割された複数の分割部分を上記管軸回りに回転させながら順次引き抜き、伝熱管8を抜管する。
尚、切断工具29または30による伝熱管8の切断前に、第1の実施の形態と同様にして、複数枚の支え板11から数本の伝熱管8を抜管し、この伝熱管8が抜管されて形成された穴のそれぞれにステーボルト22を挿入し、これら伝熱管8の管軸方向に延在するステーボルト22によって複数枚の支え板11を保持してもよい。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(4)及び(5)を奏する。
(4)入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8を当該伝熱管8の管軸方向に平行に、または伝熱管8の管軸方向に対して螺旋状に全長に亘り切断し、これらの切断されて分割された部分を順次引き抜いて伝熱管8を抜管する。このように、伝熱管8を管軸方向に平行に、または当該管軸方向に対して螺旋状に切断することから、伝熱管8と支え板11との間の接触面積が減少し、しかも、切断されて分割された部分を順次引き抜いて伝熱管8を抜管するので、この抜管を容易化できる。この結果、抜管作業の作業員を大幅に低減できると共に、工期を短縮できる。
(5)複数枚の支え板11をステーボルト22を用いて保持した状態で、切断工具29または30を用いて伝熱管8を切断し、切断されて分割された部分を順次引き抜いて伝熱管熱を抜管する場合には、分割部分の引き抜き時にステーボルト22が支え板11の変形や傾斜を防止できるので、第1の実施の形態と同様に、伝熱管8の抜管作業をより一層容易化できる。この結果、抜管工事の作業員をより一層低減でき、工期をより一層短縮できる。
[D]第4の実施の形態図(図5)
図5は、本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第4の実施の形態を実施している状況を示し、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図5(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図である。この第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態及び従来技術と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
本実施の形態の伝熱管8の抜管工法では、入口水室6及び出口水室7を取り除き、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8の一端部に治具31を挿入して取り付け、この治具31をハンマー32等で強打することにより、伝熱管8を間接的に打ち抜いて抜管する。或いは、上記治具31を取り付けることなく、伝熱管8の一端部を直接ハンマー32にて強打して打ち抜き、伝熱管8を抜管してもよい。
尚、ハンマー32を用いた伝熱管8の打ち抜き前に、第1の実施の形態と同様にして、複数枚の支え板11から数本の伝熱管8を抜管し、この伝熱管8が抜管されて形成された穴のそれぞれにステーボルト22を挿入し、これら伝熱管8の管軸方向に延在するステーボルト22によって複数枚の支え板11を保持してもよい。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(6)及び(7)を奏する。
(6)入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8の一端部を直接、または治具31を介して間接的に、ハンマー32等を用いて強打し打ち抜くことにより伝熱管8を抜管することから、伝熱管8の抜管を短時間に実施できる。このため、伝熱管8の抜管作業の作業時間を大幅に低減でき、工期を短縮できる。
(7)複数枚の支え板11をステーボルト22を用いて保持した状態で、伝熱管8を打ち抜いて抜管する場合には、伝熱管8の打ち抜き時に、ステーボルト22が支え板11の変形や傾斜を防止できるので、第1の実施の形態と同様に、伝熱管8の抜管作業をより一層容易化できる。この結果、抜管工事の作業員をより一層低減でき、工期をより一層短縮できる。
[E]第5の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第5の実施の形態を実施している状況を示し、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図6(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図である。この第5の実施の形態において、前記第1の実施の形態及び従来技術と同様な部分は、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
本実施の形態の伝熱管8の抜管工法では、入口水室6及び出口水室7を取り除き、入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8の一端部に治具33を溶接またはねじ等により取り付け、この治具33を介して伝熱管8を引っ張ることにより、当該伝熱管8を抜管する。
尚、治具33を用いた伝熱管8の引き抜き前に、第1の実施の形態と同様にして、複数枚の支え板11から数本の伝熱管8を抜管し、この伝熱管8が抜管されて形成された穴のそれぞれにステーボルト22を挿入し、これら伝熱管8の管軸方向に延在するステーボルト22によって複数枚の支え板11を保持してもよい。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(8)及び(9)を奏する。
(8)入口側管板9及び出口側管板10を撤去した後、伝熱管8の一端部を、治具33を介して引っ張ることにより伝熱管8を抜管することから、伝熱管8の抜管を短時間に実施できる。このため、抜管作業の作業時間を大幅に低減でき、工期を短縮できる。
(9)複数枚の支え板11をステーボルト22を用いて保持した状態で、治具33を介して伝熱管8を引き抜いて抜管する場合には、伝熱管8の引き抜き時に、ステーボルト22が支え板11の変形や傾斜を防止できるので、第1の実施の形態と同様に、伝熱管8の抜管作業をより一層容易化できる。この結果、抜管工事の作業員をより一層低減でき、工期をより一層短縮できる。
本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第1の実施の形態を説明する図。 本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第2の実施の形態を説明する図。 図2の復水器の側面断面図。 本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第3の実施の形態を説明する図であり、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図4(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図、(C)が第3の実施の形態を変形した、図4(B)に対応した部分拡大断面図。 本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第4の実施の形態を説明する図であり、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図5(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図。 本発明に係る復水器の伝熱管抜管工法における第5の実施の形態を説明する図であり、(A)が復水器の側面断面図、(B)が図6(A)における伝熱管の一端部を拡大した部分拡大断面図。 既設の復水器を示す正面断面図。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図。 従来の復水器の伝熱管抜管工法を示す説明図。
符号の説明
1 蒸気タービン
8 伝熱管
9 入口側管板
10 出口側管板
11 支え板
22 ステーボルト
28 レール
29、30 切断工具
31、33 治具

Claims (1)

  1. 蒸気タ−ビンからの排気蒸気等を、伝熱管の内部を流れる冷却水により熱交換して復水とし、前記伝熱管の両端部が入口側管板、出口側管板によりそれぞれ支持され、前記両端部以外の部分が複数枚の支え板により支持されて構成された復水器の伝熱管抜管工法において、
    前記入口側管板及び出口側管板を撤去した後、複数枚の前記支え板から複数本の前記伝熱管を管軸方向に引き抜いて抜管し、次に、この抜管によって形成された前記支え板の穴に棒状の保持部材を挿通して前記支え板に固定し、その後、他の前記伝熱管を抜管することを特徴とする復水器の伝熱管抜管工法。
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