JP4965698B2 - サイフォン管 - Google Patents
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- F04F—PUMPING OF FLUID BY DIRECT CONTACT OF ANOTHER FLUID OR BY USING INERTIA OF FLUID TO BE PUMPED; SIPHONS
- F04F10/00—Siphons
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Description
・すでに液体が入った容器に取り出し口がなくても、あとからサイフォン管を設置す
ることで液体の連続・断続的な利用が可能となる。
・サイフォン管の増設が容易に可能で、使用状況に応じてひとつの容器から複数経路
の取り出し利用にするなどの運用ができる。
・容器自体には液体取り出しのための構造が必要なく、突起構造のない、また場合に
よって複数を積層収納が可能な容器を利用できるので、器具一式単独での可搬性向
上と、多数輸送時の輸送コスト削減が可能となる。
・連続利用する場合には、液体取り出しの経路に可動部材を用いずに構成することが
可能で、故障のリスクが少ない。
・サイフォン管端に水栓を設けて断続利用する場合も、水栓のリーク等故障時にはサ
イフォン状態を解除することで、容器内の液体流出を回避できる。
・サイフォンを解除またはサイフォン管を撤去しておくことができ、液体の盗難防止
や、凍結によるサイフォン管の破損防止など状況に応じた運用の選択幅が広い。
・くみ出しのための可動部品が経路内にないため、故障のリスクが少ない。
・低コストで構成可能である。
・サイフォン発生の限界高さ(地球上で約10メートル)以内であれば、大型の容器
にも適用できる。
・取り出しスピードと取り出し位置をサイフォン管で決めることができ、容器外に無
駄にこぼれる液体の量を低減できる。
点でメリットがある。
設置する方法
サイフォン管が固形の場合、残りの液体が少量時のことも考えると容器幅がサイ
フォン管の長さ以上である必要があり、容器形状により実施不可のことがある。
サイフォン管に柔軟性がある場合はこの限りではないが、一般に液体が少量のと
きは容器が深いほど、取り出し開始作業が大変になる。
液体が人手に触れることが好ましくない場合は実施困難。
口での吸い出しが安全上または衛生上問題になる場合は、次項特許文献1のよう
にポンプなどを用いる。小規模な系には有効であるが、ポンプを用いても、管径
が多少太くなると頂部に空気が残り、圧力サイフォンも発生できなくなる。サイ
フォン管頂部を柔軟にして、取り出し口を高い位置にして吸い出すことで解決で
きるが、サイフォン頂部の高さが人の身長を超える規模になると、取り出し開始
作業が大がかりになる。
注入してサイフォン管内を満たす方法
取り出し口だけでなく、液体に浸けた吸液口側も密閉した状態で呼び水を注入し
なければならない。サイフォン管の吸液口は多くの場合容器の底近くに設けるた
め、人手で密閉するのは容器が深いほど大変となる。
液体が人手に触れることが好ましくない場合は実施困難。
いずれも容器からの液体取り出しに際して、簡易にサイフォン又は圧力サイフォン状態を発生可能な構成であるが、液体取り出しの経路内に可動部品を用いているため、これらがない場合に比して故障のリスクはどうしても高くなる。
故障した場合、管内で液体に接する部品の交換や修理が求められる可能性が高く、作業が難しいうえ代替材料の使用などの許容選択肢が狭い。また、経路を開閉する部品が閉状態に固定される場合もあり得るため、修理が困難なとき単なるサイフォン管として応急使用もできない可能性が残る。
部材の調達がままならない状況での使用などを考慮すると、トラブル時においても、どうにもできなくなるリスクを極小化する必要がある。
この分野の研究は水洗式トイレの洗浄技術が主ターゲットとなっており、水洗トイレのトラップ形状を想定する。一定以上の高さをもつ容器からの液体取り出しを想定した研究は一般的でないため今回は、想定サイズのプロトタイプでの実験により動作の確認を行った。サイフォン管内径/容器高さがそれぞれ5mm/40cm、6mm/60cm、25mm/約100cmの3種で確認している。
ここで言う「圧力サイフォン」は、例えば非特許文献1の4.結果及び考察項の第2段に記載される状態同様、サイフォン管内の一部に気体が残留しているが実用上支障なく液体の取り出しが実現できる状態を呼ぶ。
液体の取り出し経路内には起動のための可動部品はなく、故障時の対応に柔軟性が高いという利点がある。
液体内に起動のための可動部品はない構成が可能で、故障のリスクを液体に触れない部分に集約することで、請求項1に増して故障リスクを低減でき、また故障時の対応柔軟性にも優れる。さらにこの構成においては、電気や油圧などの動力源もなくすべて手動で構成することが可能であり、通常時/非常時含めてさらに運用の柔軟性を増すことができる。
F4でエアポンプ8を吸引方向一杯にゆっくりと操作、これにより起動管6内の液面は最上部まで上昇する。F5でエアポンプ8を吐き出し方向に勢いよく操作すると、起動管6内の液体が噴出口5を通じて高速流を発生し、影響でサイフォン管3内にも流れを発生する。エアポンプ8は吐き切りやや手前で止める。サイフォン又は圧力サイフォン状態に移行して出水に至ったかをF6で確認、出水していればF7へ、出水しなければF3から繰り返す。
噴出量不足は、ポンプ8/制御管7/起動管6の密閉不良によって発生し得る。特にポンプ8の密閉不足は多くの局面で起き得るので、あらかじめ起動管6の容量設定に織り込んでもよい。微小なリークであれば、ステップF4とF5を間髪なく行えばカバーできる。
エアの噴出は、ポンプ8の吐き切り過ぎなどによる。本実施例では単純な構成で説明しているために発生しやすいが、実応用ではポンプ8への機能付加などにより発生を防止する構成が可能である。
起動効率については、サイフォン管3と起動管6、特に噴出口5と管端4の形状を最適化することで改善することが期待できる。起動管/ポンプの小型小径化は、各応用でのメリットを大きくする。
また材質は、用途に応じて安全・衛生上問題なく、かかる負圧・加圧に耐える材質であれば問題ない。製造上の都合や、飲料への応用で清掃性を良くする場合などは、必要な気密を満たせば分割部品により構成することもできる。輸送性などを考慮して軽い材料を使用することも可能、その場合は容器1への固定などを考慮する。
本例では、容器底近辺の液体を直接高速流としてサイフォン起動に利用するので、第1の実施例に比較して容易に利用できる。
2 液体
3 サイフォン管
6 起動管(実施例1)
8 エアポンプ(実施例1)
11 サイフォンブレーカ制御盤
12 水中ポンプ(実施例2)
15 コントローラ(実施例2)
Claims (2)
- 容器内の液体を取り出すサイフォン管において、
容器内の液体に開放された管端に、サイフォン管頂上へ向かう
液体の流れを発生する吐出式の起動手段を有し、該起動手段は、
少なくとも下記する起動動作時に機能するよう
駆動部分を着脱可能に有し、
前記起動手段により、重力に抗して液体面より上方のサイフォン管
内を液体で満たす液量・速度の流れを発生させてサイフォン又は
圧力サイフォン現象を発生することを特徴とするサイフォン管。 - 請求項1のサイフォン管において、液体の高速流を発生する起動手段が、液体にひたる噴出口と、噴出口から容器内の液体を取り込んで保持する起動管と、起動管に接続され、空気圧によって起動管の液体取り込みと噴出を制御する制御管と、制御管への空気の出し入れを行うエアポンプを有し、エアポンプからの操作により前記噴出口から液体の高速流を発生してサイフォン又は圧力サイフォン現象を発生するサイフォン管。
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