JP4964524B2 - マニホールド装置及び流体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の流体通路及び複数の機器接続ポートを有するブロック状集合管装置としてのマニホールド(manifold)装置、特に第1のブロック内にグルーブ付の第2のブロックを収納して製造容易化を図ったマニホールド装置、及びそれを備えた流体装置に関する。
複数の流体通路及び複数の機器接続ポートをブロック状のハウジンングに形成したマニホールド装置は、その機器接続ポートに制御用の機器を装着することで複雑な流体圧回路をコンパクトに構成することができ、例えば航空機の操縦翼面の制御等に用いられる液圧アクチュエータユニットのような流体装置に装着されている。
従来のこの種のマニホールド装置としては、例えばハウジングブロックに複数の流体通路とそれらの内端が開口する嵌合穴を形成してその中に所定形状の外周溝を有するグルーブドシャフトを圧入嵌合させ、前記複数の流体通路を接続する流体通路を形成するようにして、回路設計の自由度が高く、容易な加工で高精度な通路を形成することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、グルーブドシャフトに通路溝に加えてそのシャフトの軸線と交差する貫通孔を形成し、より複雑な通路配置を採用できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、マニホールド装置を装着した液圧シリンダユニットにおいて、マニホールド装置のグルーブドシャフトを液圧シリンダと平行軸配置にしてその軸端部をマニホールド装置のハウジングブロックの一端側に露出させ、そこに機器接続ポートを配置することで、そのハウジングブロックをより小型・軽量化できるようにしたものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−310703号公報 特開2001−165103号公報 特開2004−125132号公報
しかしながら、上述のような従来のマニホールド装置にあっては、航空機に搭載される液圧アクチュエータユニット等のように過酷な使用環境で使用される流体装置においても液漏れを確実に防止し得る耐久性に優れたものとする必要から、ハウジングブロックやグルーブドシャフトをスチール系の金属としていた。そのため、軽量化の面で未解決の課題があった。
これに対し、ハウジングブロックやグルーブドシャフトをアルミニウム材から形成することで軽量化を図ることが考えられる。しかし、アルミニウム材は硬度が低いためにスチール系の金属を用いる場合のような満足な機械加工精度が得られず、アルミニウム材への単なる材料の変更だけではハウジングブロックとグルーブドシャフトの間での液漏れを確実に防止することが困難であるばかりか、ブロック強度も低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、軽量化しながらも、液漏れを確実に防止することができ、所要の耐久性を得ることのできるマニホールド装置を提供するとともに、過酷な使用環境で使用されても液漏れを確実に防止し得る耐久性に優れた流体装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的のため、(1)第1の流体通路を有するとともに該第1の流体通路の内端部が開口する所定形状の収納穴部が形成された第1のブロックと、前記第1のブロックの前記収納穴部内に収納され、前記第1のブロックと共に前記第1の流体通路に接続する第2の流体通路を形成する通路溝部を有する第2のブロックと、を備え、前記第1のブロック及び前記第2のブロックのうち少なくとも一方に、前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路により互いに接続される複数のポートが形成されたマニホールド装置において、前記第1のブロックの前記収納穴部に、前記第1のブロックより硬質の素材からなる筒状体が固着され、該筒状体の内方に前記第2のブロックが収納されるとともに、前記複数のポートとして、前記第2のブロックには、加圧された作動流体を導入するプレッシャポートと、前記作動流体を排出するリターンポートとが、前記第1のブロックには、一対のアクチュエータ接続ポートと、前記アクチュエータ接続ポートを通した前記作動流体の給排を制御する給排制御弁に接続される複数の機器接続ポートとが、それぞれ形成され、前記筒状体には、前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路を接続する貫通穴が形成されていることを特徴とする。
この構成により、第1のブロックの収納穴部に固着された硬質の筒状体を所要の機械加工精度に仕上げ加工することが可能となり、第1のブロックを比重の大きいスチール系の金属材料にしなくとも済むから、軽量化が容易となる。また、第2のブロックを筒状体内に良好な液体密の密着状態で収納することが可能になるとともに、筒状体が硬質であることから、所要のブロック強度を確保することができる。しかも、配管接続方向を直交させることも可能となり、マニホールド装置を搭載したアクチュエータユニット等のコンパクト化が容易となる。
本発明においては、(2)前記第2のブロックが、前記第1のブロックから露出する露出部を有し、該露出部に、前記プレッシャポートと前記リターンポートとが形成されているのがよい。
また、本発明においては、(3)前記第2のブロックの内部に、前記アクチュエータ接続ポートと前記機器接続ポートとの間に介在する切換弁が設けられているのも好ましい。
これにより、切換弁をブロックの内方に容易に配置でき、その加工も容易となる。
本発明においては、(4)前記第1のブロック及び前記第2のブロックがそれぞれアルミニウム系の素材からなるのが望ましい。
これにより、加工容易性や機械加工精度等をある程度確保しながら、装置の大幅な軽量化が可能となる。
また、(5)前記筒状体がステンレス鋼からなることが好ましく、析出硬化系のステンレス鋼からなるのがより好ましい。
これにより、強度のみならず、航空機等での過酷な使用温度環境においても所要の耐腐食性や疲労特性が得られる。
本発明の流体装置は、(6)上記マニホールド装置と、該マニホールド装置の前記複数のポートのいずれかに連通する流体給排ポートを有する流体圧作動アクチュエータと、を備えたものである。この構成により、軽量で所要のブロック強度を有するマニホールド装置により制御弁等の制御機器と流体圧作動アクチュエータとをコンパクトに接続した流体装置となる。
なお、前記第1のブロックの前記収納穴部に前記筒状体を圧入した状態で、前記筒状体の内周部をラッピング加工等により高円筒度に仕上げ加工し、その筒状体の内方に前記第2のブロックを圧入することができる。そのようにすると、筒状体を所要の内周面形状精度に仕上げ加工することが容易で、しかも、適切な圧入代の設定により第1のブロック、筒状体及び第2のブロックの確実な密着状態を得ると共に、ブロック強度をより高めることができる。
本発明によれば、第1のブロックの収納穴部に固着された硬質の筒状体を所要の機械加工精度で仕上げ加工することができ、第1のブロックを高密度(高比重)の材料とする必要をなくして軽量化を図ることができる。しかも、第2のブロックを筒状体内に良好な液体密の密着状態で収納することができるので、液漏れを確実に防止することができ、硬質の筒状体により所要のブロック強度をも確保することができる。さらに、配管接続方向を直交させることもできる。その結果、液漏れを確実に防止することができ、所要の耐久性を得ることのできる軽量のマニホールド装置を提供することができ、そのマニホールド装置により制御弁等の制御機器と流体圧作動アクチュエータとをコンパクトに接続した流体装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図5は、本発明に係るマニホールド装置及びそれを備えた流体装置の一実施形態を示す図であり、本発明を航空機の舵面制御システムの一部に適用した例を示している。
まず、その構成について説明する。
図1に概略のシステム構成を示すように、本実施形態の舵面制御システムは、流体圧作動アクチュエータである油圧シリンダ1と、その作動油(作動用の流体)の供給源であるリザーバタンク5及び油圧ポンプ6とを、油圧シリンダ1のケース2に固定されたマニホールド装置4によって流路接続したものであり、マニホールド装置4に流路接続され固定された電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8をそれぞれコントローラ10により制御するようになっている。また、電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8と、マニホールド装置4内に実装されたスプール式のモード切換弁15とにより、油圧シリンダ1への作動油の供給及び排出(以下、単に給排という)が制御され、モード切換弁15の弁体変位量は差動変圧器等の変位センサ19により検出されてコントローラ10に取り込まれるようになっている。
油圧シリンダ1は、ケース2内にピストン3を軸方向摺動可能に収納することで一対の油室2a,2bを形成したもので、ケース2には油室2a,2bに連通する一対の流体給排ポート2c,2dが形成されるとともに、航空機の機体側部材に回動可能に連結される連結部2eが突出して設けられている。また、ピストン3には、一対の油室2a,2bを液密的にシールするシール部材3aが装着されるとともに、制御対象への連結部3cを有する出力ロッド3bが一体に連結されている。
図1及び図2に示すように、油圧ポンプ6の吐出口(詳細は図示していない)は、マニホールド装置4のプレッシャポート14aに接続され、これに連通する流路L1及びポート11aを通して電気油圧サーボ弁7のプレッシャポート7aに連通している。また、リザーバタンク5は、マニホールド装置4のリターンポート14bに接続され、これに連通する流路L6及びポート11aを通して電気油圧サーボ弁7のリターンポート7bに連通している。
電気油圧サーボ弁7は、一対の接続ポート7c,7dと、図2に示す中立位置[II]で両接続ポート7c,7dをブロックする弁体7vとを有している。そして、その弁体7vの中立位置[II]からの変位に応じた弁開度で、一方の開弁位置[I]側では、プレッシャポート7aが接続ポート7cに、リターンポート7bが接続ポート7dにそれぞれ連通し、他方の開弁位置[III]側では、プレッシャポート7aが接続ポート7dに、リターンポート7bが接続ポート7cに、それぞれ連通するようになっている。また、その弁体7vの変位の方向及び変位量は、コントローラ10からの操作信号W1a,W1bに応じて中立位置[II]から開弁位置[I]側又は[III]側に電磁的に操作されるようになっている。
また、電気油圧サーボ弁7の接続ポート7c,7dは、マニホールド装置4内に収装されたスプール式のモード切換弁15を介して油圧シリンダ1の給排ポート2c,2dに接続されるようになっている。このモード切換弁15は、ソレノイド弁8がコントローラ10からの操作信号W2により図2に示す供給側切換位置[II]に切り換えられたときに、流路L7、ソレノイド弁8及び流路L8を通して供給圧Pを受圧することにより給排位置[II]側に付勢される弁体15vと、弁体15vを供給圧Pによる付勢方向とは反対の給排停止位置[I]側に付勢する復帰ばね15kとを有しており、ソレノイド弁8からの供給圧Pが所定圧より低下したとき、モード切換弁15は給排停止位置[I]に復帰し、電気油圧サーボ弁7の接続ポート7c,7dに通じるポート15a,15bをブロックするとともに、油圧シリンダ1の給排ポート2c,2dに通じるポート15c,15dを互いに連通させるようになっている。なお、流路L8は第2のブロック14と弁体15vの間に形成される圧力室12(図1参照)に連通しており、弁体15vはこの圧力室12を画成する図1中における左端部(図2中のパイロット圧操作部15pに相当する)で供給圧Pを受圧する。また、弁体15vの変位は変位センサ19からの検出信号W3としてコントローラ10に入力される。
また、ソレノイド弁8の弁体8vは、復帰ばね8kにより閉止位置[I]側に、電磁操作部8dにより供給側切換位置[II]側にそれぞれ付勢されており、電磁操作部8dが所定の付勢力を発生しない状態では閉止位置[I]に復帰するようになっている。したがって、モード切換弁15は、供給圧Pが所定圧より低下したときと、電磁操作部8dが所定の付勢力を発生しないときとに、それぞれ給排停止位置[I]に切り換えられた状態となる。
一方、油圧シリンダ1のケース2は、詳細は図示していないが、その一部にマニホールド装置4をボルト固定する部位を有しており、マニホールド装置4は、油圧シリンダ1のケース2にボルト止めされている。
図3及び図4に示すように、マニホールド装置4は、第1のブロック11および第2のブロック14と、両ブロック11,14の間に位置する薄肉円筒状の筒状体21とを備えている。
第1のブロック11には、油圧シリンダ1のケース2への取付面11fと、この取付面11fに対し略平行に離間した、電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8を取り付けるための取付面11gと、両取付面11f,11gの間に位置する所定形状、例えば円筒状の収納穴部11hとが形成されている。また、第2のブロック14は、第1のブロックの収納穴部11hに対応する円柱状に形成され、筒状体21の内方に収納されている。筒状体21は、第1のブロック11より硬質の素材からなり、第1のブロック11の収納穴部11hの内周部に固着されている。
具体的には、筒状体21は両ブロック11,14よりも高密度なスチール系の素材、例えば析出硬化系のステンレス鋼からなり、マニホールド装置4の大半を占める第1のブロック11及び第2のブロック14はそれぞれ低密度(低比重)のアルミニウム系の素材からなる。また、筒状体21は、第1のブロック11の収納穴部11hに所定の圧入代で強固に圧入されており、その圧入状態で、筒状体21の内周部がラッピング加工(lapping)等により高円筒度に仕上げ加工されている。そして、その仕上げ加工された筒状体21の内方に第2のブロック14が所定の圧入代で圧入されている。なお、第2のブロック14の圧入方向先端側と第1のブロック11の収納穴部11h側の入り口部分は、段付き状のガイド部(符号なし)が形成されている。
ここで、筒状体21の肉厚はマニホールド装置4に要求されるブロック強度を考慮して設定されており、内周面をラップ仕上げされる筒状体21の第1のブロック11に対する圧入代は、筒状体21に対する第2のブロック14の圧入代よりわずかに大きく設定されている。また、これら筒状体21の第1のブロック11に対する圧入代と、筒状体21に対する第2のブロック14の圧入代とは、筒状体21の線膨張係数と第1のブロック11及び第2のブロック14の線膨張係数との差を考慮して、常時所要の圧入強度と嵌合する部材間の液体密の密着状態とが確保されるように設定されている。
また、図2及び図5に示すように、第1のブロック11には、電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8を流路接続するための複数組のバルブ接続ポート11a,11a,11a,11a (図1及び図4では符号11aで代表される)及び11b,11b,11b,11b (機器接続ポート)と、油圧シリンダ1の一対の給排ポート2c,2dを流路接続するためのシリンダ接続ポート11c,11d(アクチュエータ接続ポート)とが、それぞれ形成されている。さらに、第2のブロック14の一端側には、油圧ポンプ6に接続する接続ポート14aと、リザーバタンク5に接続する接続ポート14bとが形成され、第2のブロック14の外周部には、所定の通路パターン形状を有する所定深さの複数の通路溝部14gが形成され、第2のブロック14の他端側及び中心部には、外周面14sと同軸な所定深さの有底円筒穴14hが形成されている。
そして、これら第1のブロック11及び第2のブロック14により、供給圧Pを導入する接続ポート、すなわちプレッシャポート14aからリザーバタンク5への接続ポート、すなわちリターンポート14bまでの一連の流路(油路)L1,L2,L3,L4,L5及びL6と、モード切換弁15へのパイロット圧供給経路となる流路L7及びL8とが形成されており、これら一連の流路L1〜L6及びL7,8は、図5に示すように、筒状体21より第2のブロック14側に形成された内側の流路L1a,L2a,L3a,L4a,L5a,L6a,L7a及びL8aと、筒状体21より第1のブロック11側に形成された外側の流路L1b,L2b,L3b,L4b,L5b,L6b,L7b及びL8bと、これらの流路を接続するよう筒状体21に形成された複数の中間の流路穴21h,21i,21j等(貫通穴;一部のみ図示している)とから構成されている。
すなわち、第1のブロック11は、外端側で接続ポート11a 〜11a ,11b 〜11b ,11c及び11dのいずれかに開口し、内端側で収納穴部11hの内周面上に開口して、流路L1〜L8の一部を構成する第1の流体通路としての外側の流路L1b〜L8bを有しており、一方、第2のブロック14は、第1のブロック11内に一体的に収納保持されることで、外側の流路L1b〜L8bに接続する第2の流体通路としての内側の流路L1a〜L8aを複数の通路溝部14gにより形成している。
なお、第1のブロック11に形成される各流路L1b〜L8bは、第1のブロック11の取付面11f,11gのいずれか一方あるいは他の外周面部分から収納穴部11hに向かって内外方向に穿設されており、第2のブロック14に形成される各流路L1a〜L8aは、第2のブロック14の軸線方向及びこれと交差する任意の方向のうちいずれかの方向に延びる貫通孔又は有底の孔の組合せにより形成されている。
また、第2のブロック14の複数の通路溝部14gの底部に形成された連通穴14m,14n,14o,14p,14q,14r等により、L1a〜L8aの一部は有底円筒穴14h内に連通しており、モード切換弁15の弁体15vが給排位置[II]に切り換えられた状態において、流路L2,L3が有底円筒穴14h内にモード切換弁15の弁体15vにより区画・形成された所定の環状通路を介して連通(図5中では連通穴14n,14o間の仮想線で表示)し、流路L4,L5もまた有底円筒穴14h内にモード切換弁15により区画・形成された他の環状通路を介して連通(図5中では連通穴14p,14qの間の仮想線で表示)するようになっている。
さらに、第1のブロック11から露出する第2のブロック14の軸方向一端側の露出部14eに形成されたプレッシャポート14aとリターンポート14bとに対しては、内側の流路L1aがそれに対応する通路溝部14gの底部に開口する連通穴14mを通してプレッシャポート14aに、内側の流路L6aがそれに対応する通路溝部14gの底部に開口する連通穴14rを通してリターンポート14bに、それぞれ連通している。
なお、図1及び図3に示すように、モード切換弁15は、ボルト13により第1のブロック11に着脱可能に固定され、電気油圧サーボ弁7は複数のボルト16により第1のブロック11に着脱可能に固定され、ソレノイド切換弁8は複数のボルト17により第1のブロック11に着脱可能に固定されている。また、図3及び図4に示すように、モード切換弁15は、外周環状溝が軸方向所定間隔に形成され内部にスプール状の弁体15vを摺動可能に収納したスリーブ状のケース15tと、変位センサ19と復帰ばね15kを保持するカバー15uとを有しており、流路L2a,L3a及び流路L5a,L6aは、それぞれの一部が、第2のブロック14aの有円筒穴14hの内壁とモード切換弁15のケース15tとの間に形成される環状通路を構成している(図4(a)参照)
次に、その作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態においては、ソレノイド切換弁8に対するコントローラ10からの操作信号W2に応じてソレノイド切換弁8が供給側切換位置[II]に保持される通常動作モードでは、電気油圧サーボ弁7に対するコントローラ10からの操作信号W1a,W1bが油圧シリンダ1の作動位置を目標位置にするよう制御され、電気油圧サーボ弁7の弁体7vが中立位置[II]から一方の開弁位置[I]側に、あるいは、中立位置[II]から他方の開弁位置[III]側に変位することで、プレッシャポート7aが接続ポート7c,7dのいずれか一方に、リターンポート7bが接続ポート7c,7dの残りの一方に接続され、弁体7vの変位の方向及び変位量に応じて、油圧シリンダ1への作動油の供給及排出の方向と量が制御される。
また、ソレノイド切換弁8の電磁操作部8dが電気系統の故障により所定の付勢力を発生し得なくなったり、供給圧Pが所定圧より低下してしまったりした場合には、モード切換弁15が給排停止位置[I]に切り換わって、油圧シリンダ1の給排ポート2c,2dに通じるポート15c,15dが互いに連通し、油圧シリンダ1はモード切換弁15のポート15c,15d間を絞り要素としてピストン3からの負荷入力に追従する動作モードとなる。
一方、油圧シリンダ1の各モードにおいて、マニホールド装置4内の流路L1〜L8には油圧の変化が生じ、マニホールド装置4の周囲の温度や気圧等の使用環境条件が変化する。しかし、硬質の筒状体21が軽量の第1のブロック11に所定の圧入代で圧入・固定された後にその内周面を所定の円筒度等の形状精度に仕上げ加工され、その内部に第2のブロック14が所定の圧入代で圧入・固定されているので、適切な圧入代の設定により第1のブロック11、筒状体21及び第2のブロック14の確実な密着状態が得られ、航空機に搭載されたその過酷な使用環境においても液漏れを確実に防止することができる。
また、第1のブロック11の収納穴部11hに固着された硬質の筒状体21を所要の機械加工精度に仕上げ加工するできることから、マニホールド装置4の体積の大半を占める第1のブロック11及び第2のブロック14の加工精度自体は低密度(低比重)の材料でも可能な程度に許容でき、高密度(高比重)のスチール系の金属材料にしなくとも済む。したがって、マニホールド装置4が軽量化が容易となるとともに、加工コストも低減可能となる。
さらに、第2のブロック14を所要の加工精度で内面仕上げ加工された筒状体21内に良好な液体密の密着状態で収納することができるのみならず、第1のブロック11に強固に圧入される筒状体21が硬質であることから、所要のブロック強度も確保することができる。特に、筒状体21が析出硬化系のステンレス鋼からなるので、強度のみならず、航空機等での過酷な使用温度環境においても所要の耐腐食性や疲労特性が確保できる。
しかも、本実施形態では、第1のブロック11から露出する第2のブロック14の露出部14eに、加圧された作動流体を導入するプレッシャポート14a及び作動流体を排出するリターンポート14bがそれぞれ形成され、第1のブロック11には、油圧シリンダ1への作動油給排用の一対のシリンダ接続ポート11c,11dと、これらとプレッシャポート14a及びリターンポート14bとの間で油圧シリンダ1への作動油の給排を制御する電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8に接続される複数の機器接続ポート11a〜11a,11b〜11bとがそれぞれ形成されているので、配管接続方向を油圧シリンダ1の軸方向やこれと直交する方向など任意の方向に設定することができ、マニホールド装置4を搭載したアクチュエータユニットのコンパクト化が容易となる。
さらに、第2ブロック14の内部に複数の機器接続ポート11a〜11a,11b〜11bの間に介在するモード切換弁15が設けられているので、モード切換弁15を第2のブロック14の内方(奥深く)に容易に配置することができ、その加工も容易となる。
また、本実施形態においては、マニホールド装置4の体積の大半を占める第1のブロック11及び第2のブロック14がアルミニウム系の素材からなるので、加工容易性や機械加工精度等をある程度確保しながら、マニホールド装置4の大幅な軽量化が可能となる。
このように、本実施形態においては、液漏れを確実に防止することができ、所要の耐久性を得ることのできる軽量で低コストのマニホールド装置4を提供することができ、そのマニホールド装置4を備えた流体装置は、電気油圧サーボ弁7及びソレノイド切換弁8等の制御機器と油圧シリンダ1とをコンパクトに接続したものとなる。
なお、上述の実施形態においては、モード切換弁15が給排位置と給排停止位置とに切り換わるものであったが、多モードに切り換わるものであってもよい。また、第2のブロック14の通路溝部14gのパターン形状は任意であり、第2のブロック14にその中心部を通り軸方向と略直交する貫通孔のような任意の方向の流路孔を穿設したりすることができる。さらに、第1のブロック11には油圧シリンダ1の取付面11fの他にこれと平行な1つの取付面11gを設けていたが、取付面が互いに交差角をなすものでもよく、多数でもよいことはいうまでもない。また、上述の実施形態では、電気油圧サーボ弁7(EHSV)をマニホールド装置4の第1のブロック11の外周面上に配置接続し、モード切換弁15を第2のブロック14内に配置していたが、これと逆に、電気油圧サーボ弁7を第2のブロック14内に配置するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、第1のブロックの収納穴部に固着された硬質の筒状体を所要の機械加工精度で仕上げ加工することができ、第1のブロックを高密度(高比重)の材料とする必要をなくすことができ、第2のブロックを筒状体内に良好な液体密の密着状態で収納することができるとともに、所要のブロック強度を得ることができ、その結果、液漏れを確実に防止するとともに所要の耐久性を得ることのできる軽量のマニホールド装置を提供することができ、そのマニホールド装置により制御弁等の制御機器と流体圧作動アクチュエータとをコンパクトに接続した流体装置を提供することができるという効果を奏するものであり、複数の流体通路及び複数の機器接続ポートを有するブロック状集合管装置としてのマニホールド装置、特に第1のブロック内にグルーブ付の第2のブロックを収納して製造容易化を図ったマニホールド装置及びそれを備えた流体装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るマニホールド装置を備えた流体装置の概略システム構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る流体装置の油圧回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマニホールド装置の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマニホールド装置のブロック正面の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマニホールド装置の第2のブロックの通路溝部の形成パターンを例示する展開図である。
符号の説明
1 油圧シリンダ(流体圧作動アクチュエータ)
2c,2d 流体給排ポート
4 マニホールド装置
7 電気油圧サーボ弁(給排制御弁)
8 ソレノイド切換弁(給排制御弁)
11h 収納穴部
11 第1のブロック
11c,11d シリンダ接続ポート(アクチュエータ接続ポート、複数のポート)
11a,11a〜11a,11b〜11 機器接続ポート(複数のポート)
14 第2のブロック
14a プレッシャポート(複数のポート)
14b リターンポート(複数のポート)
14e 露出部
14g 通路溝部
15 モード切換弁(切換弁)
21 筒状体
21h,21i,21j 中間の流路穴(複数の貫通穴)
L1b,L2b,L3b,L4b,L5b,L6b,L7b,L8b 外側の流路(第1の流体通路
L1a,L2a,L3a,L4a,L5a,L6a,L7a,L8a 内側の流路(第2の流体通路

Claims (6)

  1. 第1の流体通路を有するとともに該第1の流体通路の内端部が開口する所定形状の収納穴部が形成された第1のブロックと、
    前記第1のブロックの前記収納穴部内に収納され、前記第1のブロックと共に前記第1の流体通路に接続する第2の流体通路を形成する通路溝部を有する第2のブロックと、を備え、
    前記第1のブロック及び前記第2のブロックのうち少なくとも一方に、前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路により互いに接続される複数のポートが形成されたマニホールド装置において、
    前記第1のブロックの前記収納穴部に、前記第1のブロックより硬質の素材からなる筒状体が固着され、該筒状体の内方に前記第2のブロックが収納されるとともに、
    前記複数のポートとして、前記第2のブロックには、加圧された作動流体を導入するプレッシャポートと、前記作動流体を排出するリターンポートとが、前記第1のブロックには、一対のアクチュエータ接続ポートと、前記アクチュエータ接続ポートを通した前記作動流体の給排を制御する給排制御弁に接続される複数の機器接続ポートとが、それぞれ形成され、
    前記筒状体には、前記第1の流体通路及び前記第2の流体通路を接続する貫通穴が形成されていることを特徴とするマニホールド装置。
  2. 前記第2のブロックが、前記第1のブロックから露出する露出部を有し、該露出部に、前記プレッシャポートと前記リターンポートとが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマニホールド装置。
  3. 前記第2のブロックの内部に、前記アクチュエータ接続ポートと前記機器接続ポートとの間に介在する切換弁が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマニホールド装置。
  4. 前記第1のブロック及び前記第2のブロックがそれぞれアルミニウム系の素材からなることを特徴とする請求項1に記載のマニホールド装置。
  5. 前記筒状体がステンレス鋼からなることを特徴とする請求項1又は4に記載のマニホールド装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマニホールド装置と
    該マニホールド装置の前記複数のポートのいずれかに連通する流体給排ポートを有する流体圧作動アクチュエータと、を備えた流体装置。
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