JP4964114B2 - 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法、符号化プログラム、復号化プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Mat Hans, "Lossless Compression of Digital Audio", IEEE SIGNAL PROCESSING MAGAZINE, July 2001, pp.21-32. ITU-T Recommendation G.711, "Pulse Code Modulation (PCM) of Voice Frequencies". Florin Ghido, and Ioan Tabus, "ACCOUNTING FOR COMPANDING NONLINEARITIES IN LOSSLESS AUDIO COMPRESSION", in ICASSP 2007 Proceedings, pp.I-261-I-264 IEEE, 2007.
図5に第1実施形態の符号化装置の機能構成例を、図6に第1実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置100は、信号抽出部110と分離信号列生成部1201,…,120Mを備える。信号抽出部110は、あらかじめ決めておいたM組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)の組み合わせごとに、入力された信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)を集めて出力する。また、信号列Zからすべての(Pm+n×Tm)番目の信号を削除した残余信号列Yを生成する(S110)。分離信号列生成部120mは、信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の中の最大桁Amを求める。そして、信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の最大桁Am以下の桁からなる信号の系列(分離信号列Xm)を生成する(S120m)。符号化装置100は、分離信号列Xmの数Mと、残余信号列Yと、前記分離信号列Xmごとの初期位相Pmと間隔Tmと最大桁Amと各分離信号列Xmを出力すればよい。具体的な初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせとしては、例えば、{Pm,Tm}={0,4}、{1,4}、{2,4}、{3,4}のように間隔Tmを固定した4組(M=4)でもよい。あるいは、{Pm,Tm}={0,2}、{1,2}、{0,3}、{1,3}、{2,3}、{0,4}、{1,4}、{2,4}、{3,4}、{0,5}、{1,5}、{2,5}、{3,5}、{4,5}のように初期位相Pmも間隔Tmも変更した14組(M=14)でもよい。
第1実施形態のように本発明の効果が得られるために必要な構成は、1つ目の分離信号列を生成するために必要な構成である。2つ目以降の分離信号列を生成するための構成は無くても効果が得られる。また、残余信号の取り扱いも上述の方法に限定する必要はない。したがって、本発明の効果を得るために必要な最低限の構成部に対する限定は、以下のとおりである。
図9に第2実施形態の符号化装置の機能構成例を、図10に第2実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置200は、信号抽出部210、分離信号列生成部1201,…,120M、選択部240を備える。
第2実施形態の符号化装置は、選択部240で選択した分離方法で分離信号列Xmを生成した。しかし、分離信号列Xmを生成しない方が、符号量が少ない場合もあり得る。本変形例の符号化装置は、分離信号列Xmを生成するか否かの判断も行う。図9に第2実施形態変形例の符号化装置の機能構成例を、図11に第2実施形態変形例の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置300は、信号抽出部310、分離信号列生成部1201,…,120M、選択部240を備える。選択部240の処理は、符号化装置200と同じである。信号抽出部310は、選択部240が最も効果があると推定したM組の初期位相と間隔の組み合わせ{P1,T1},…,{PM,TM}で符号量削減の効果が得られるのかを判断する(S311)。効果があるか否かの判断は、ステップS242の符号量削減の効果の推定と同じ方法で行っても良いし、ステップS242の推定結果を利用しても良い。効果が得られる場合には、信号抽出部310は、選択部240が出力したM組の初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせごとに、入力された信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号を集めて出力する。また、信号列Zからすべての(Pm+n×Tm)番目の信号を削除した残余信号列Yを生成する(S210)。効果が得られない場合には、信号抽出部310は、信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号を集める処理は行わず、信号列Zをそのまま出力する(S315)。この場合、符号化装置300は、Mに0を代入して出力しても良いし、図4の分割の有無のビットに“分割なし”を示す符号を付けて出力しても良い。
図12に第3実施形態の符号化装置の機能構成例を、図13に第3実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置400は、信号抽出部410、分離信号列生成部1201,…,120M、分析部440を備える。図14に、分析部440の処理フロー例を示す。分析部440は、あらかじめ初期位相と間隔の組み合わせ{Ph,Th}を記録しておく(ただし、hは1以上H以下の整数、Hは1以上の整数)。分析部440は、まず、信号列Z内の最大桁と、最大桁の信号の位置Uj(ただし、jは1以上J以下の整数、Jは当該最大桁を有する信号の数)を求める(S441)。次に、あらかじめ記録している初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}の中にある1つの間隔Tgを選択する(S442)。j=1とする(S443)。位置UjをTgで割り、あまりを求め、初期位相Pgとする(S445)。あらかじめ記録している初期位相と間隔の組み合わせ{Ph,Th}の中に、ステップS445で求めた初期位相と間隔の組み合わせ{Pg,Tg}と一致するものがあった場合には、あらかじめ記録している初期位相と間隔の組み合わせ{Ph,Th}の中からその組み合わせを削除する(S446)。j=Jかを確認する(S447)。ステップS447がNoの場合には、jにj+1を代入して(S448)、ステップS445に戻る。ステップS447がYesの場合には、あらかじめ記録している初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}の中にある全ての間隔Tgを選択したかを確認する(S449)。ステップS449がNoの場合には、ステップS442に戻り、選択していない間隔Tgを選択する(S442)。ステップS449がYesの場合には、残った初期位相と間隔の組み合わせの数Mと組み合わせ{Pm,Tm}とを出力する(S450)。残った初期位相と間隔の組み合わせが無い場合(M=0)は、分離による効果がないときである。
図12に第4実施形態の符号化装置の機能構成例を、図13に第4実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置500は、信号抽出部510、分離信号列生成部1201,…,120M、分析部540を備える。分析部540は、信号列Zを分析する(S440)。例えば、フレーム内の信号で、最大桁の位置に“1”(ビットが反転されている符号の場合は“0”)が何個あるかを調べる。信号抽出部410は、最大桁の位置に“1”がある割合が、閾値(例えば10%)以下であれば効果が得られると判断し、閾値より大きければ効果が得られないと判断する。(S511)。効果があると判断された場合のその後の処理は、第1実施形態と同じである。また、効果がないと判断された場合のその後の処理は、第2実施形態変形例と同じである。また、復号化装置は第1実施形態と同じである。第4実施形態の符号化装置は、このように簡単に分離の効果を判断できる。
第5実施形態は、ロスレスの線形予測符号化の予測残差列の符号化と復号化に第1実施形態から第4実施形態の符号化装置と復号化装置を用いた例である。図15に第5実施形態の符号化装置の機能構成例を、図16に第5実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置600は、線形予測部610、量子化部620、予測値算出部630、減算部640、係数符号化部650、符号化装置100(または、200、300、400、500)を備える。
図19に第6実施形態の符号化装置の機能構成例を、図20に第6実施形態の符号化装置の処理フロー例を示す。本実施形態では、初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせによって、信号列Z中の最大桁を含む信号をすべて抽出してしまい、信号列Z中の最大桁よりも桁の小さい信号を残す。符号化装置1100は、信号抽出部1110と残余信号列生成部1120を備える。信号抽出部1110は、M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)の組み合わせごとに、入力された信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)を集める(S1110)。残余信号列生成部1120は、信号列Zからすべての(Pm+n×Tm)番目の信号を削除して残った信号の中の最大桁A(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)を求め、残った信号の最大桁A以下の桁からなる信号の系列(残余信号列Y)を生成する(S1120)。
110、210、310、410、510、1110 信号抽出部
120、1120 分離信号列生成部 240 選択部
440、540 分析部 610 線形予測部
620 量子化部 630 予測値算出部
640 減算部 650 係数符号化部
700、800、1700 復号化装置 710、1710 挿入部
720、1720 復元部 820 係数復号化部
830 予測値算出部 840 加算部
Claims (15)
- M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)の組み合わせごとに、入力された信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)を集めるとともに、前記信号列Zからすべての(Pm+n×Tm)番目の信号を削除した残余信号列Yを生成する信号抽出部と、
初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせごとに、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の中の最大桁Am(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)を求め、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の最大桁Am以下の桁からなる信号の系列(分離信号列Xm)を生成する分離信号列生成部と
を備え、
前記残余信号列Yと、前記分離信号列X m と、前記分離信号列X m の個数Mと、前記分離信号列X m ごとの初期位相P m 及び間隔T m とを可変長符号化した符号を出力する
符号化装置。 - 請求項1記載の符号化装置であって、
Mv組(ただし、vは1以上のV以下の整数、Vは2以上の整数)の初期位相Pvmと間隔Tvmの組み合わせを、あらかじめV種類記録しておき、
入力される信号列Zを用いて、V種類の中で最も符号化効率の良いと推定されるMv組の初期位相Pvmと間隔Tvmの組み合わせを求め、それらを、前記M組の初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせとする選択部も
備える符号化装置。 - 請求項1または2記載の符号化装置であって、
前記信号抽出部は、入力された信号列Zを分離しない方が符号化効率が良い場合には、信号列Zを出力し、
前記信号列Z及分離をしないことを示す情報を可変長符号化した符号も出力する
ことを特徴とする符号化装置。 - 請求項1記載の符号化装置であって、
信号列Z内の最大桁と、当該最大桁を有する信号の位置Uj(ただし、jは1以上J以下の整数、Jは当該最大桁を有する信号の数)を求め、
あらかじめ定めたtごとに、順次位置Ujを割って余りpを求め、あらかじめ定めた複数の初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}の中で、組み合わせ{p,t}に一致するものは削除していき、
初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}が残った場合には、残った初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}を、前記M組の初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせとする
分析部も備え、
初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}が残らなかった場合には、前記信号抽出部は信号列Zを出力し、
この信号列Z及び分離しないことを示す情報を可変長符号化した符号も出力する
ことを特徴とする符号化装置。 - 残余信号列Yと、M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)と最大桁Am(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)と分離信号列Xmを入力とし、信号列Zを復号化する復号化装置であって、
分離信号列Xmを、最大桁Amを用いて前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)に復元する復元部と、
前記復元された信号を、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号となるように、前記残余信号列Yに挿入し、前記信号列Zを求める挿入部と、
を備える復号化装置。 - M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)の組み合わせごとに、入力された信号列Zから(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)を集めるとともに、前記信号列Zからすべての(Pm+n×Tm)番目の信号を削除した残余信号列Yを生成する信号抽出ステップと、
初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせごとに、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の中の最大桁Am(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)を求め、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号の最大桁Am以下の桁からなる信号の系列(分離信号列Xm)を生成する分離信号列生成ステップと
を有し、
前記残余信号列Yと、前記分離信号列X m と、前記分離信号列X m の個数Mと、前記分離信号列X m ごとの初期位相P m 及び間隔T m とを可変長符号化した符号を出力する
符号化方法。 - 請求項6記載の符号化方法であって、
Mv組(ただし、vは1以上のV以下の整数、Vは2以上の整数)の初期位相Pvmと間隔Tvmの組み合わせを、あらかじめV種類記録しておき、
入力される信号列Zを用いて、V種類の中で最も符号化効率の良いと推定されるMv組の初期位相Pvmと間隔Tvmの組み合わせを求め、それらを、前記M組の初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせとする選択ステップも
有する符号化方法。 - 請求項6または7記載の符号化方法であって、
前記信号抽出ステップは、入力された信号列Zを分離しない方が符号化効率が良い場合には、信号列Zを出力し、
前記信号列Z及分離をしないことを示す情報を可変長符号化した符号も出力する
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項6記載の符号化方法であって、
信号列Z内の最大桁と、当該最大桁を有する信号の位置Uj(ただし、jは1以上J以下の整数、Jは当該最大桁を有する信号の数)を求め、
あらかじめ定めたtごとに、順次位置Ujを割って余りpを求め、あらかじめ定めた複数の初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}の中で、組み合わせ{p,t}に一致するものは削除していき、
初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}が残った場合には、残った初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}を、前記M組の初期位相Pmと間隔Tmの組み合わせとする
分析ステップも備え、
初期位相と間隔の組み合わせ{P,T}が残らなかった場合には、前記信号抽出ステップは信号列Zを出力し、
この信号列Z及び分離しないことを示す情報を可変長符号化した符号も出力する
ことを特徴とする符号化方法。 - 残余信号列Yと、M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)と最大桁Am(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)と分離信号列Xmを入力とし、信号列Zを復号化する復号化方法であって、
分離信号列Xmを、最大桁Amを用いて前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)に復元する復元ステップと、
前記復元された信号を、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号となるように、前記残余信号列Yに挿入し、前記信号列Zを求める挿入ステップと、
を有する復号化方法。 - 残余信号列Yと最大桁A(ただし、桁とは信号の振幅の絶対値を表現するビット)と、M組(ただし、Mは1以上の整数)の初期位相Pm(ただし、Pは0以上の整数、mは1からMの整数)と間隔Tm(ただし、Tは2以上の整数)と分離信号列Xmを入力とし、信号列Zを復号化する復号化方法であって、
残余信号列Yを、最大桁Aを用いて前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号(ただし、nは0以上であって、Pm+n×Tmが信号列Zの信号の数より小さくなる整数)以外の信号に復元する復元ステップと、
前記復元された信号に、前記信号列Zの(Pm+n×Tm)番目の信号となるように分離信号列Xmを挿入し、前記信号列Zを求める挿入ステップと、
を有する復号化方法。 - 請求項6から9のいずれかに記載の符号化方法をコンピュータにより実行させる符号化プログラム。
- 請求項10または11に記載の復号化方法をコンピュータにより実行させる復号化プログラム。
- 請求12記載の符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求13記載の復号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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