JP4963160B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、ガラス基板上や、フレキシブル基板上に形成した半導体集積回路、及び、前記半導体集積回路を内蔵する半導体装置に関する。また、該半導体集積回路の作製方法に関する。
近年、有価証券や商品の管理など、自動認識が必要なあらゆる分野を対象に、非接触でデータの授受が行えるICカードや、ICタグの必要性が高まっている。これらのICカードや、ICタグは、耐衝撃性能でみたところ小型化が、使い捨て用途のために安価が、特に有価証券の管理を視野に入れて紙との親和性が、あるいは、情報量の増加からメモリの大容量化が求められ、シリコン基板上では様々な技術を駆使し、それらの要求を満たしたICチップの開発が進められている。
また、有価な証券類に微細なICチップを搭載し、不正利用を防ぐとともに、正規な管理元に取り戻せた場合には再利用が可能となる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−260580号公報
シリコン基板上に作製されるチップは、その基板が単結晶であるために、耐衝撃性が低い。またシリコン基板上に作製されるチップは厚いため製品や商品、特に紙幣等の紙、又は製品や商品に付すラベル自体に搭載する場合、表面に凹凸が生じてしまう。その結果、製品や商品のデザイン性が低下してしまった。
また、不揮発性のメモリをガラス基板上に形成する場合、プロセス温度等に制限が加わるため、書き換え可能な不揮発性メモリを形成する事が容易ではない。そのためマスクROMのように、製造工程でデータ内容が決定される書き換え不可能な不揮発性のROMを用いることが実用的である。しかし、格納されているデータは、チップごとに異なっていることが必須であるため、マスクROMを用いた場合、データ内容を決定する工程で用いられるフォトマスクが使い捨てとなり、チップのコスト低減の実現に問題を生じてしまう。このようなチップの単価は非常に低いため、コスト低減問題は普及の妨げとなってしまう。
そこで本発明は、耐衝撃性及びデザイン性を向上し、コスト低減を実現する半導体集積回路、及び該半導体集積回路を有する半導体装置、及び該半導体集積回路の作製方法を提供することを課題とする。
上記課題を鑑み本発明は、内蔵する不揮発性メモリの読出しを行うための半導体集積回路を高価なシリコン基板ではなく、大判のガラス基板上に形成することを特徴とする。また本発明は、該半導体集積回路を有する半導体装置(以下、IDチップと表記する)をガラス基板上に作製することが出来るため、低コスト化を実現できる。
さらにIDチップの使用目的に応じては、ガラス基板上に作製した半導体集積回路を、可撓性を有する基板に転写するか、あるいは対象物に直接転写することにより、耐衝撃性に優れたIDチップを提供することが可能となる。
なお、本発明において、可撓性を有する基板をフレキシブル基板と呼ぶ。代表的には、プラスチック基板、紙などをその範疇に含む。プラスチックとして、例えば、極性基のついたポリノルボルネン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミドなどが挙げられる。
IDチップは、半導体集積回路に加えてアンテナを有してもよく、該アンテナにより無線でデータの読出しを行うことができる。またアンテナを有するIDチップは、該アンテナは半導体集積回路と共に形成してもよいし、半導体集積回路上の入出力端子を介して接続してもよい。またIDチップは、アンテナを内蔵しない接触型であってもよいし、接触型、非接触型の両方の機能を備えていてもよい。非接触型IDチップは無線チップとも呼ばれる。
IDチップは、カードやタグに搭載することにより、いわゆるICカードやICタグ(RFID)のような形態に用いることができる。またIDチップは、任意形状のシールやカード、又はラベルに搭載したり、商品の容器等に組み込んだりすることができる。IDチップの機能は主に、在庫、流通物品の認識や管理、決済処理、ID管理、履歴管理、位置管理である。IDチップの簡単な機能としては、認証データを格納してその認証データを送信するものがあり、複雑な例としては、CPUを内蔵し、演算機能やセキュリティー機能、履歴保存機能などを持つものが挙げられる。
特に本発明の薄膜集積回路は、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)を有し、該ROMのデータを決定する工程に、フォトマスクを使用しない方法を採用することを特徴とする。具体的には、ROM内のメモリセルを第1のメモリセル及び第2のメモリセルに分け、少なくとも1つのメモリセルをフォトマスクを使用しない方法により形成し、データ内容を決定することを特徴とする。例えば第1のメモリセルはフォトマスクを用いて形成された配線と接続を行ない、データ内容を決定するいわゆるマスクROMの作製方法を用い、第2のメモリセルは、インクジェット装置を用いて金属配線を描画する方法(以後、インクジェット法、あるいは液滴吐出法)、又は金属配線をレーザ(カット)によって切り離す方法(以後、レーザカット法)を用いて形成された切断部を含む配線と接続を行ない、データ内容を決定する事を特徴とする。ここで、インクジェット装置とは、所定の組成物を含む液滴を細孔から吐出し、所定のパターンを形成する装置のことである。例えば、液滴に混在される金属配線材料として、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、鉛(Pb)、インジウム(In)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、チタン(Ti)、若しくはアルミニウム(Al)、これらからなる合金、これらの分散性ナノ粒子、又はハロゲン化銀の微粒子を用いることができる。
液滴吐出法を用いて導電層などのパターン形成方法では、ナノ粒子(10nm以下の粒子)で形成された金属液滴を吐出し、焼成によって融合や融着接合させ固化することでパターン形成する。スパッタ法などで形成したパターンが多くは柱状構造を示すのに対し、液滴吐出法を用いて形成されたパターンは複数の粒子が融着して出来た粒の集合体(多結晶状態)を示す。
なおインクジェット装置を用いてアンテナを形成してもよい。アンテナ材料は、金属配線材料のいずれかを用いることができる。
そして、前記第1のメモリセルには、「製造する基板間で共通なデータ(第1のデータ)」を格納し、前記第2のメモリセルには、「製造する基板間で異なるデータ(第2のデータ)」を格納する。本発明において、「製造する基板間で共通なデータ」を全て第1のメモリセルに格納する必要はなく、全てのデータを第2のメモリセルに格納しても構わない。ただし、「製造する基板間で共通なデータ」が多い場合には、スループットの観点から、第1のメモリセルに格納することが好ましい。
第1のデータとしては、認証用のシリアル番号のうち、同一基板内に作製されるチップ数を表す下位ビットデータや、チップの型番などの固定情報が挙げられる。また、第2のデータとしては、認証用のシリアル番号のうち、基板間で異なる上位ビットデータなどが挙げられる。第1のメモリセルと第2のメモリセルは、一つのROMで構成してもよいし、それぞれ別々のROMで構成しても良い。
本発明により、全てのROM内のデータをフォトマスクによって決定する場合と比較すると、フォトマスクを使い捨てにすることがなく、コストの上昇を抑えることが可能となる。更に液滴吐出法により金属配線を描画するため、材料の利用効率が向上し、コストの削減、廃液処理量の削減が可能となる。その結果、設備投資コストの削減、製造時間を短縮することができIDチップのコスト削減につながる。
これらの結果、低コストかつ耐衝撃性を向上したIDチップを提供することが可能となる。
本発明のIDチップは、ガラス基板等に形成するため、従来のシリコンウェハと比較してIDチップのコストを削減することができる。IDチップのように単価が非常に低い集積回路は、単価コストの削減により非常に大きな利益を生むことができる。
また本発明はROMのデータを決定する工程にインクジェット描画法、又は金属配線のレーザカット法を採用することで、ROMのデータ形成工程においてもフォトマスクを使い捨てにすることがなく、さらに低コストのIDチップを提供することが可能となる。
また本発明は、IDチップの使用目的に応じて、ガラス基板上に作製された半導体集積回路を、フレキシブル基板上に転置することによって、耐衝撃性に優れたIDチップを提供することができる。
またバーコード等の情報提供手段と比較し、情報取引又は情報管理を簡便、短時間に行うことができ、多種多様な情報を提供することができる。さらに本発明のIDチップが有する半導体集積回路は、従来のシリコンウェハと異なり非常に薄い集積回路を有するため、商品の容器等に付す場合であってもデザイン性を損なうことがない。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態及び本実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、実施の形態を説明するための図において、一つの図の中における同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明のIDチップは、例えば、最も簡単な構成として、高周波回路、電源回路、クロック発生回路、認証データを格納するROMのみを搭載して、その機能を固体識別などに限定し、不足する機能をインターネットなどのネットワーク技術を利用して補完するものが挙げられる。逆に、複雑な例としては、上記の回路に、CPUや、同じ電波エリアに複数のIDチップが存在する時にそれらを個別に認識する輻湊制御回路などを加え、IDチップにセキュリティー機能や演算機能を加えたものなどが挙げられる。
本発明のIDチップの特徴は、第1に、ガラス基板上に半導体集積回路を形成し、IDチップの使用目的に応じては、それをフレキシブル基板上に転置することである。第2に、メモリとして、書き換え不可能な不揮発性のROMを用いることである。第3に、IDチップが有するデータのうち、少なくともチップ固有のデータを格納するメモリセルは、共通なフォトマスクを用いた工程だけでなく、インクジェット法もしくはレーザカット法を用いて作製されることである。
本発明の第1の特徴を実施する技術は、実施例4で説明する。以下では第2、第3に関わる形態を説明する。
本発明のIDチップは、内蔵する固定データを格納するメモリセルを2種類に分け、これら2種類のメモリセルに対して、異なる作製方法を適用すると好ましい。そして第1のメモリセルには「基板間で共通のデータ」を、第2のメモリセルには「基板間で異なるデータ」を主に格納する。
第1のメモリセルは通常のマスクROM作製工程に従って作製し、第2のメモリセルは、基板ごとに異なるレイアウトを実現するための作製工程(代表的には、金属配線の形成工程や金属配線の分断工程)において、インクジェット描画法、もしくはレーザカット法を適用することを特徴とする。
図1には、本発明のIDチップの典型的なブロック図を示す。図1には、認証データ等、固定データのみを読み出す簡単な機能を有する構成を示す。同図において、IDチップ101は、アンテナ102、高周波回路103、電源回路104、リセット回路105、クロック発生回路106、データ復調回路107、データ変調回路108、制御回路109、第1ROM110、第2ROM111によって構成されている。
図1において、第1ROM110は第1のメモリセルによって構成されるマスクROMであり、第2ROM111は第2のメモリセルによって構成されるROMを表す。第1ROM110は、「基板間で共通のデータ」が保存され、第2ROM111には「基板間で異なるデータ」が保存されている。
なお、図1に示した形態では、第1のメモリセルと第2のメモリセルを別々のROMに分け構成する場合を示したが、それぞれ同じのROMで構成しても良い。第1のメモリセルと第2のメモリセルは、デザインルールも異なるのが通常であるから、異なる作製工程を用いると好ましく、図1に示すように、それぞれ別々のROMを用いて実現した方が周波数特性や動作マージンに優れる場合が多い。一方、2種類のメモリセルの一方において、必要となるメモリセル数が少ない場合には、同じROMで構成したほうが面積的に有利な場合が多い。
また、図1に示した回路は全てガラス基板上、またはフレキシブル基板上に形成されている。アンテナ102は前記ガラス基板上、またはフレキシブル基板上に形成してもよいし、基板の外部にあり、基板内部の半導体集積回路と接続してもよい。
高周波回路103は、アンテナ102よりアナログ信号を受信し、またデータ変調回路108より受け取ったアナログ信号をアンテナ102から出力する回路である。電源回路104は受信信号から定電源を生成する回路、リセット回路105はリセット信号を生成する回路、クロック発生回路106はクロック信号を発生する回路、データ復調回路107は受信した信号からデータを抽出する回路、データ変調回路108は制御回路109から受け取ったデジタル信号をもとにアンテナ102へ出力するアナログ信号を生成、あるいは、アンテナ特性を変化させる回路であり、以上の回路からアナログ部が構成される。
制御回路109は受信した信号から抽出したデータを受け取って、データ読み出しを行う。具体的には、第1ROM110や第2ROM111のアドレス信号、ROM選択信号を生成して、データの読み出しを行ない、読み出したデータをデータ変調回路108に送る。以上の回路からデジタル部が構成されている。
第1ROM110は、基板に依存にしないデータを格納するため、通常のマスクROM作製工程によって形成すればよい。例えばコンタクト工程によってデータを確定する場合、メモリセルのレイアウトとして図2にような例を挙げることができる。図2には4つのメモリセルが示されており、一つのメモリセルは、ビット線201、VDD202、GND203、ワード線204、半導体膜206から構成されている。コンタクト工程によってデータを確定するときのマスクROMのレイアウトでは、ビット線201がメモリセルを作るTFTの高濃度不純物領域の一方に重なり、他方にVDD202、GND203が重なる。ビット線201は、データ読み出しの経路であるため、コンタクトホール205を通して、半導体膜206と短絡している。
例えば、読みだされる電位がGNDの場合のデータを「0」、VDDの場合のデータを「1」とすると、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方も上に、VDD202とGND203両線が走っているので、コンタクトホール205を穿つ部位を、VDD202にするか、GND203にするかによりデータ内容を「0」か「1」に決定することができる。つまり、データとして「0」を記録したい時は、GND203の下にコンタクトホール205を、「1」を記録したい場合VDD202の下にコンタクトホール205を穿ち、半導体膜206と短絡すればよい。
勿論、配線工程や半導体膜のパターニング工程においてデータを確定しても構わないが、第1ROM110では、データ内容を決定する工程にフォトマスクを使用する。
一方、第2ROM111は、メモリセルの接続された配線を基板ごとに異ならせるための作製工程にはフォトマスクを使用せず、インクジェット描画法もしくはレーザカット法を用いることを特徴とする。インクジェット描画法を用いる場合には、例えば、図3に示すようなレイアウトを想定して描画プログラムを準備するとよい。
図3において、(A)はインクジェット描画法のためのメモリセルのレイアウトを示す。一つのメモリセルは、ビット線301、VDD302、GND303、ワード線304、半導体膜305から構成されている。インクジェット描画法によってデータを確定する時のレイアウトでは、TFTの二つの高濃度不純物領域の一方の上にあるビット線301は、データ読み出しの経路であるために、コンタクトホール306が穿たれ、半導体膜305と短絡していている。しかし、TFTの二つの高濃度不純物領域のもう一方には、コンタクトホール306は穿たれているものの、VDD302、GND303は半導体膜305とは短絡していない。
例えば、読みだされる電位がGNDの場合のデータを「0」、VDDの場合のデータを「1」とすると、図3において、(B)はインクジェット描画法を用いて、メモリセルのデータを「0」にする時の様子を示している。メモリセルを作るTFTの高濃度不純物領域のうち、ビット線301と短絡していない方と半導体膜305とGND303の金属配線307を、インクジェット描画方を用いて金属配線で短絡する事により、メモリの内容が「0」になる。
そして、図3において、(C)はインクジェット描画法を用いて、メモリセルのデータを「1」にする時の様子を示している。メモリセルを形成するTFTの半導体膜305の2つの高濃度不純物領域の一方のうち、ビット線301と短絡していない方の半導体膜305とVDD302の配線を、インクジェット描画法を用いて金属配線307で短絡することにより、メモリの内容が「1」になる。
インクジェット描画法によってどこに金属配線を描くかは、あらかじめ、描画プログラムに入力しておけばよい。このように、描画プログラムの局所変更のみで基板毎の所望のデータを格納することが可能となり、フォトマスクの使い捨てを回避することができる。なお、設計においては、インクジェット描画工程に合わせたデザインルールや制約を満たすように全体を設計することが肝要である。
また、メモリセルの接続された配線を基板ごとに異ならせるための作製工程には、インクジェット描画法によってコンタクトを形成する方法などを用いてもよい。
また、レーザカット法を用いる場合には、例えば、図4に示すようなレイアウトを作製すればよい。図4において、(A)はレーザカット法のためのメモリセルのレイアウトを示す。一つのメモリセルは、ビット線401、VDD402、GND403、ワード線404、半導体膜405から構成されている。レーザカット法によってデータを確定する時のレイアウトでは、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方にあるビット線401は、データ読み出しの経路であるためにコンタクトホール406が穿たれ、半導体膜405と短絡していている。そして、TFTの2つの高濃度不純物領域のもう一方には、VDD402、GND403がともに短絡している。なお、図4(B)、図4(C)においてレーザカット法によって切断されている箇所はレーザカット部407と示す。
例えば、読みだされる電位がGNDの場合のデータを「0」、VDDの場合のデータを「1」とすると、図4において、(B)はレーザカット法を用いて、メモリセルのデータを「0」にする時の様子を示している。メモリセルを形成するTFTの二つの高濃度不純物領域の一方に繋がっているVDD402からの金属配線を、レーザカット法で切り離すことにより、TFTの二つの高濃度不純物領域の一方がGND403のみと短絡するので、メモリの内容が「0」になる。
そして、図4において、(C)はレーザカット法を用いて、メモリセルのデータを「1」にする時の様子を示している。メモリセルを形成するTFTの2つの高濃度不純物領域の一方に繋がっているGND403からの金属配線を、レーザカットを用いて、切り離すことより、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方がVDD402のみと短絡するので、メモリの内容が「1」になる。
また、レーザカット法によってどの金属配線を切り離すかは、あらかじめ、プログラムに入力しておけばよい。このようにTFT作製後のレーザカット法により、基板毎に所望のデータを格納することが可能となり、フォトマスクの使い捨てを回避することができる。もちろん、設計においては、レーザカット法に合わせたデザインルールや制約を満たすように全体を設計することが肝要である。
なお、第2ROMの作製工程において、メモリセルの接続された配線を基板ごとに異ならせるための作製工程として、インクジェット描画法、及びレーザカット法の両方を用いてもかまわない。
以上のようにROM内のデータを決定することで、フォトマスクの使い捨てを回避し、低コストのIDチップを作製することが可能となる。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明するなお、実施例を説明するための図において、一つの図の中における同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施例では、プリチャージ方式を採用したROMを構成するメモリセルの例を示す。
図5において(A)は、プリチャージ方式を採用したROMのメモリセル部分の回路図である。メモリセルを構成するTFTは、ビット線501、ワード線504と繋がっており、データ内容によって、TFTの二つの高濃度不純物領域の一方がGND503に繋がっているものと繋がっていないものがある。
例えば、読みだされる電位が、GNDの場合のデータを「0」、プリチャージされた電位である場合のデータを「1」とする。プリチャージ方式のROMを採用すると、メモリセルのTFTの2つの高濃度不純物領域の一方は、GNDに接続するか、フローティング状態とするかの選択になるので、メモリセルアレイの中にVDDの配線が不要となり、メモリセル面積を縮小することができる。
図5において(B)は、プリチャージ方式を採用したROMのデータ内容を、インクジェット描画法で決定する時の、メモリセルレイアウト例である。メモリセルは、ビット線501、GND503、ワード線504、半導体膜505から構成されている。また、ビット線501は、データの読み出しの経路であるためにコンタクトホール506が穿たれ、半導体膜505と短絡していている。メモリ内のデータを「0」にしたい時は、図5(B)の左のように、インクジェット描画法によって、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方とGND503を短絡し、データを「1」にしたい時は、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方を何もせずに、フローティング状態にすればよい。なお、インクジェット描画法を用いた箇所はインクジェット描画部507として示す。
図5において(C)は、プリチャージ方式を採用したマスクのデータ内容を、レーザカット法によって決定する時のメモリセルレイアウト例である。メモリセルのTFTは、ビット線501、GND503、ワード線504と繋がっており、メモリ内のデータを「0」にしたい時はTFTの二つ不純物領域の一方をそのままGND503に接続しておき、データを「1」にしたい時は、金属配線をレーザカット法により切り離し、TFTの2つの高濃度不純物領域の一方をフローティング状態にすればよい。なお、レーザカット法を用いた箇所はレーザカット部508として示す。
インクジェット描画法によってどの金属配線を短絡するか、あるいは、レーザカット法によってどの金属配線を切り離すかは、あらかじめ、プログラムに入力しておけばよい。もちろん、設計においては、インクジェット描画法や、レーザカット法に合わせたデザインルールや制約を満たすように全体を設計することが肝要である。
なお、本実施例は、その他の実施例と組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、システム化したIDチップの構成例を示す。
本発明は、CPU等の論理回路を内蔵する高機能IDチップとして使用することも可能である。図6にそのような構成例を示す。同図において、IDチップ601は、アンテナ602、高周波回路603、電源回路604、リセット回路605、クロック発生回路606、データ復調回路607、データ変調回路608、制御回路609、CPU610、プログラムROM611、ワークRAM612、第1ROM613、第2ROM614によって構成されている。
なお、図6に示した半導体集積回路はガラス基板もしくはフレキシブル基板上に形成されている。アンテナ602は前記ガラス基板上、もしくはフレキシブル基板上に形成されていてもよいし、基板の外部にあり、基板内部の半導体集積回路と接続されるものであってもよい。
図6に示したIDチップは、CPU610が組み込まれていることから、認証データの送信以外にも、様々な機能を付加することが出来る。例えば、CPU610はプログラムROM611内に格納されたプログラムを実行するので、パスワードの照合や、データへのアクセス権の管理、暗号化/復号化処理などといった、セキュリティー管理のための機能を組み込むことが出来る。更に、図6には示していないが、複雑な暗号化/復号化の処理速度向上のために、IDチップ内に専用ハードウェアを設けることも出来る。
このような高機能のIDチップを構成する半導体集積回路をシリコン基板上で実現する場合は、回路面積が大きくなり、耐衝撃性能が低下することで、実用範囲が限定されてしまう。この点、本発明においてはチップの使用目的に応じて、半導体集積回路をフレキシブル基板上に転写することができ、多少、回路面積が増加しても高い耐衝撃性が得られ、実用性に優れたIDチップを実現することが出来る。
なお、本実施例は、他に挙げた実施例と組み合わせて実施することが可能である。
本発明における、「基板ごとに共通なデータ」(第1)と、「基板ごとに異なるデータ」(第2)の具体的な例を示す。
図7において(A)は、1枚のガラス基板701上に、縦2m、横2n個、合計2m+n個のIDチップ702を作製したときの例を示す。(m,nは正の整数)IDチップには順に、702(1)、702(2)、・・ 702(2m+n)という個別のナンバーを付す。
図7において(B)のように、ひとつのIDチップ内の認証用シリアルデータをLビットとしたとき、下位のm+nビットが、フォトマスクを用いた工程によってデータ内容を決定する第1のROMに格納する、基板間に共通の第1のデータとし、上位のL−(m+n)ビットが、インクジェット描画法やレーザカット法によってデータ内容を決定する第2のROMに格納する、基板ごとに異なる第2のデータとする。
図7において(C)は、下位の第1のデータ内容について説明したものである。この、基板間に共通のデータも、基板内のチップに関しては全て異なっていなければならないのでm+nビットの領域が必要である。N番のチップの持つ第1のデータの内容をID{702(N)}と表わすとすると、ID{702(N)}=N−1であり、これをROMのデータ内容に対応する二進数で表わすと、図7(C)のようになる。
なお、本実施例では簡単のため、1基板上のIDチップ702の数を2m+n個としたが、本発明はこの構成に限定されない。また、本実施例は、他に挙げた実施例と組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、本発明のIDチップに内蔵される半導体集積回路の製造方法、主にフレキシブル基板への転置工程について説明する。
本実施例では、ガラス基板上に結晶化された半導体膜を用いて集積回路を形成し、フレキシブル基板へ転置するまでの作製方法について説明する。なお本実施例では半導体素子としてTFTを例に挙げて示すが、記憶素子、ダイオード、光電変換素子、抵抗素子、コイル、容量素子、インダクタなどであっても同様に実施することができる。
まず図8(A)に示すように、スパッタ法を用いて基板800上に金属膜801、酸化物膜802を積層するように成膜する。酸化物膜802の成膜の際には、スパッタの前段階としてプレスパッタを行うので、金属膜801の表面が酸化し、金属膜801と酸化物膜802の間に極薄い金属酸化膜803が形成される。次に、下地膜804、半導体膜を成膜、その後、レーザー光を用いて半導体膜の結晶化を行ない、パターニングすることで、島状の半導体膜805を形成する。次に、島状の半導体膜805を覆うようにゲート絶縁膜807を成膜する。そして、ゲート絶縁膜807上に導電膜を成膜し、パターニングすることで、ゲート電極808を形成する。そして、島状の半導体膜805にn型を付与する不純物を添加し、ソース領域、ドレイン領域等を形成する。なおここではTFT806をn型とするが、p型のTFTの場合は、p型の導電性を付与する不純物を添加する。
上記一連の工程によってTFT806を形成することができるが、TFTの作製方法は、上述した工程に限定されない。例えば、レーザー光は、連続発振型のレーザー(CWレーザー)やパルス発振型のレーザー(パルスレーザー)を用いることができる。レーザーとしては、Arレーザー、Krレーザー、エキシマレーザー、YAGレーザー、Y23レーザー、YVO4レーザー、YLFレーザー、YalO3レーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、アレキサンドライドレーザー、Ti:サファイヤレーザー、銅蒸気レーザーまたは金蒸気レーザーのうち一種または複数種を用いることができる。またレーザーのビーム形状は、線状とすると好ましく、長軸の長さは200〜350μmとすればよい。またさらにレーザーは、半導体膜に対して入射角θ(0<θ<90度)を持たせてもよい。
なお連続発振の基本波のレーザー光と連続発振の高調波のレーザー光とを照射するようにしてもよいし、連続発振の基本波のレーザー光とパルス発振の高調波のレーザー光とを照射するようにしてもよい。
また周波数を10MHz以上としてレーザーを発振してもよい。高周波発振レーザーにより連続発振型レーザーと同様に結晶性の高い半導体膜を得ることが出来る。
またレーザー光の代わりに加熱炉を用いて結晶化しても良い。この場合、結晶化を促進する金属元素、例えばNiを添加することにより低温で結晶化することができる。
また石英基板を用いる場合、直接結晶性半導体膜を形成することができる。また原料ガスによっては、ガラス基板上に直接結晶性半導体膜を形成することもできる。この場合、GeF4、又はF2等のフッ素系ガスと、SiH4、又はSi26等のシラン系ガスとを用い、熱又はプラズマを利用して直接被形成面に、結晶性半導体膜を形成する。
次にTFT806を覆って第1の層間絶縁膜809を成膜する。そして、ゲート絶縁膜807及び第1の層間絶縁膜809にコンタクトホールを形成した後、コンタクトホールを介してTFT806と接続する配線810を、第1の層間絶縁膜809に接するように形成する。
なお、本発明の特徴であるインクジェット描画法を用いた作製工程は実施例6にて説明する。ここでは、通常の金属配線の形成方法を説明するにとどめる。
そして配線810を覆うように、第1の層間絶縁膜809上に第2の層間絶縁膜811を成膜する。基板外部に形成したアンテナを接続するなど、必要な場合には、第2の層間絶縁膜811にコンタクトホールを形成し、該コンタクトホールを介して配線810と接続するパッド812が、第2の層間絶縁膜811上に形成される。
次に、第2の層間絶縁膜811及びパッド812上に保護層813を形成する。そして、後の剥離を行ない易くするために、金属酸化膜803を結晶化させる。次いで、両面テープ814を用い、保護層813に第2の基板815を貼り付け、基板800に第3の基板816を貼り付ける(図8(C))。第3の基板816は、後の剥離工程で基板800が破損することを防ぐ。
そして、金属膜801と酸化物膜802とを物理的に引き剥がす。剥離後の状態を図9(A)に示す。その後、接着剤817でフレキシブル基板818と、酸化物膜802とを接着する(図9(B))。
次に図9(C)に示すように、保護層813から両面テープ814と第2の基板815を剥がし、図9(C)に示すように保護層813を除去する事で、フレキシブル基板818への転置を行うことができる。また保護層813は除去することなく使用することができる。例えば保護層の上方にコンタクトホールを形成し、接続端子を形成することができる。さらに保護層を除去した後、新たな絶縁膜を形成し、該コンタクトホールを形成してもよい。
本実施例において、2回の剥離工程によりフレキシブル基板へ転写する場合を説明したが本形態に限定されない。例えば第2の基板の代わりに、IDチップを搭載する対象物を用い、剥離工程により基板800を剥離してもよい。すなわち1回の剥離工程で対象物、つまりラベル、カード用の基体、又は商品の容器等へIDチップを転置することができる。またフレキシブル基板の代わりにIDチップを搭載する対象物を用いることもできる。この場合2回の剥離工程により対象物、つまりラベル、カード用の基体、又は商品の容器等へIDチップを転置することができる。
本発明のIDチップは、シリコンウェハで作製されたチップと比較して、低コストで形成することができる。ガラス基板等の低価格な母体基板に形成するためである。またシリコンウェハで作製されたチップは、円形のシリコンウェハからチップを取り出すため、母体基板形状に制約があるが、一方本発明のIDチップは、母体基板がガラス等の絶縁基板であり、形状に制約がない。そのため、生産性を高めることができ、さらにIDチップの形状寸法は自由に設定することができる。
またIDチップを形成する材料の面からみても、シリコンウェハから形成されるチップと比較して低コスト、且つ安全な材料を使用している。そのため使用済みのIDチップを回収する必要性が低く、環境に優しい。
またシリコンウェハで作製されたICチップは、シリコンウェハによる電波吸収が懸念され、信号の感度が問題となる場合がある。特に、よく用いられる電波13.56MHz、又は2.45GHzに関して電波吸収が懸念される。一方、本発明のIDチップは、ガラス等の絶縁基板であるため電波吸収は生じないため好ましい。その結果、高感度なIDチップを形成することができる。そのため、本発明のIDチップが有するアンテナの面積を小さくすることができ、IDチップの小型化が期待できる。
またシリコンウェハ上に形成するチップは、シリコンウェハが半導体性を有するため、交流の電波に対し、接合が順バイアスになりやすく、ラッチアップ対策の必要がある。一方、本発明のIDチップは、絶縁性を有する基板上へ薄膜集積回路を形成するため、このような心配がない。
なお、本実施例はその他の実施例と組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、本発明のIDチップに内蔵される半導体集積回路の製造方法、特に上記実施例と異なる剥離工程について説明する。薄膜トランジスタ等、その他の構成は、上記実施例4と同様であるため同一番号を付し、説明を省略する。
図12(A)に示すように、基板800上に剥離層820を形成し、前記剥離層上に下地膜804を介して半導体集積回路を有する複数のIDチップを形成する。
基板800としては、ガラス基板、石英基板、アルミナなど絶縁物質で形成される基板、シリコンウエハ基板、後工程の処理温度に耐え得る耐熱性を有するプラスチック基板等を用いることができる。この場合、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)(x、y=1、2・・・)等、基板側から不純物などの拡散を防止するための下地絶縁膜を形成しておいてもよい。また、ステンレスなどの金属または半導体基板などの表面に酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁膜を形成した基板なども用いることができる。
剥離層820(ピールオフ・レイヤー)は、基板800と半導体集積回路の間に設けられる層であり、後に該剥離層820を除去することにより、基板800と半導体集積回路を分離することができる。剥離層820としては、非晶質シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコン、SAS(セミアモルファスシリコン(微結晶シリコンともいう。))等、シリコン(Si、珪素)を主成分とする層を用いることができる。
ClF3(三フッ化塩素)等のハロゲン化フッ素は、珪素を選択的にエッチングするという特性があるため、剥離層820としてシリコン(Si、珪素)を主成分とする層を用いることにより、ClF3を含む気体又は液体によって前記剥離層820を容易に除去することができる。
下地膜804は、剥離層820と半導体集積回路の間に設けられるものであり、ClF3等のハロゲン化フッ素によるエッチングから、半導体集積回路を保護する役割を有するものである。ここで、ClF3等のハロゲン化フッ素は、珪素を選択的にエッチングするという特性がある反面、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸窒化珪素(SiOxNy又はSiNxOy)はほとんどエッチングされない。したがって、時間の経過ととも剥離層820はエッチングされてゆくが、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素からなる下地膜804はほとんどエッチングされないため、半導体集積回路への損傷を防止することができる。
なお、ClF3等のハロゲン化フッ素によってエッチングされる材料を剥離層として用い、一方、エッチングされない材料を下地膜として用いるという条件に従うならば、剥離層及び下地膜の組合せは、上記材料に限定されるものではなく、適宜選択することができる。
図12(B)に示すように、複数のIDチップの境界に溝821を形成する。
半導体集積回路の境界をなす溝821の形成は、ダイシング、スクライビング又はマスクを利用したエッチング等によって行うことができる。ダイシングの場合には、ダイシング装置(ダイサー;dicer)を用いるブレードダイシング法が一般的である。ブレード(blade)とは、ダイヤモンド砥粒を埋め込んだ砥石で、その幅は約30〜50μmであり、このブレードを高速回転させることにより、半導体集積回路を分離する。また、スクライビングの場合には、ダイヤモンドスクライビング法とレーザースクライビング法等がある。また、エッチングの場合には、露光、現像工程によりマスクパターンを形成し、ドライエッチング、ウエットエッチング等により素子分離を行うことができる。ドライエッチングにおいては、大気圧プラズマ法を用いてもよい。
図12(C)に示すように、溝にハロゲン化フッ素を含む気体又は液体822を導入し、剥離層820を除去する。
また、ハロゲン化フッ素としては、上記ClF3等に窒素を混合したガスを用いてもよい。また、ClF3は、反応空間の温度によっては液体の場合もあり(沸点11.75℃)、その際にはウエットエッチングを採用することもできる。なお、ClF3は、塩素を200℃以上でフッ素と反応させることにより、Cl2(g)+3F2(g)→2ClF3(g)の過程を経て生成することができる。なお、上記剥離層820をエッチングし、上記下地膜804をエッチングしないようなエッチャントであれば、ClF3に限定されるものでなく、またハロゲン化フッ素に限定されるものでもない。
その後図12(D)に示すように、時間の経過ととも剥離層820はエッチングされ、最終的に基板800を剥離することができる。一方、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素等や、耐熱性樹脂からなる下地膜804や、第1、第2の層間絶縁膜809、811はほとんどエッチングされないため、半導体集積回路への損傷を防止することができる。なお、剥離した基板800は再利用することができ、コスト削減に繋がる。再利用する場合、上記ダイシングやスクライビング等において、基板に傷が生成されないように制御するのが望ましい。しかし、傷が生成された場合であっても、有機樹脂や無機膜を塗布法又は液滴吐出法(インクジェット法等)によって形成し、平坦化処理を行ってもよい。
なお、半導体集積回路をハロゲン化フッ素等によるエッチングから保護するために、半導体集積回路上に保護層813を形成することは好ましい。特に、減圧CVD法のようにハロゲン化フッ素ガスを加熱してエッチングを行う場合には、耐熱性有機樹脂や、耐熱性無機膜を用いるのが望ましい。耐熱性有機樹脂の代表的なものとして、シリコンと酸素との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、若しくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも一種を有する材料があり、所謂シロキサン系樹脂などとも呼ばれる。
また本実施例において、複数の半導体集積回路の上方に、接着剤を介してジグ(治具)を形成し、溝にハロゲン化フッ素を含む気体又は液体を導入してもよい。
ジグとは、剥離層を除去した後に半導体集積回路がバラバラに分離しないように、一時的に半導体集積回路を固定するための支持基板を指す。ジグは、一つのチップ又は半導体集積回路を構成する半導体素子毎、又は複数の半導体集積回路が水平方向若しくは高さ方向に集積されてできた素子毎に形成する。ジグの形状としては、後にハロゲン化フッ素を含む気体又は液体の導入を容易にするために、突起部を設けた櫛状の構造とするのが望ましいが、平坦なジグを用いても構わない。また、ジグとしては、ハロゲン化フッ素によって冒されない酸化珪素を主成分とするガラス基板、石英基板、ステンレス(SUS)基板等を用いることができるが、ハロゲン化フッ素によって冒されない材料であれば、これらに限定されるものではない。
また、ジグと半導体集積回路との間には、仮接着するための接着剤が設けられている。接着剤としては、UV光照射によって接着力(粘着力)が低下又は喪失する材料を用いることができる。あるいは、3M社製のポストイット(登録商標)製品や、ムーア社製ノートスティックス(登録商標)製品等に用いられる再剥離再接着可能な接着剤を用いても構わない。勿論、ジグを簡単に取り外すことができる材料であれば、これらに限定されるものではない。
また本実施例において、半導体集積回路上に耐熱性を有する絶縁膜を形成し、複数の半導体集積回路の境界に溝を形成してもよい。
耐熱性を有する絶縁膜としては、シリコンと酸素との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料、若しくは置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも一種を有する材料、すなわちシロキサン系樹脂等の耐熱性有機樹脂や、耐熱性の無機材料を用いることができる。
本実施例のような剥離方法は、複数の半導体集積回路が形成された基板にストレスを与え、基板を物理的に剥離する物理的方法と比較すると、複数の半導体集積回路が形成された基板から該半導体集積回路を素子分離する際に、ハロゲン化フッ素を用いた化学的方法を採用しているため、素子分離を確実に行うことができ好ましい。
また基板として、ステンレスなどの金属または半導体基板などの表面に酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁膜を形成した基板なども用いることができることは上述した通りである。例えば図15(A)に示すように、Siウェハ900を覆って、熱酸化等により酸化膜、つまり酸化珪素膜901を形成し、これを基板として使用することができる。その後同様に、図15(B)に示すように、溝821にハロゲン化フッ素を含む気体又は液体822を導入し、剥離層820を除去する。そして図15(C)に示すように、最終的に基板900を剥離することができる。
またはSiウェハ上に酸化珪素膜等を形成したものを基板として使用してもよい。例えば、Siウェハ上方から酸素を高速度で添加し、所定の領域に酸化珪素膜を形成する。この場合、SiウェハをClF3(三フッ化塩素)等のハロゲン化フッ素によりエッチングしたり、機械的に研磨することによりSiウェハを除去する。
また酸化珪素膜等上には、単結晶シリコンが形成されているため、単結晶シリコンを有するトランジスタを形成することができる。
このように単結晶シリコンを用いる場合、結晶性半導体膜を用いて半導体集積回路を形成する場合と比較して、微細化を達成することができる。
以上のように剥離された半導体集積回路は、上記実施例と同様に転写することができる。
本実施例では、各基板ごとにメモリセルの接続された配線を、フォトマスクを用いずに行うメモリセルの作製方法として、インクジェット法を用いる場合について図10を用いて説明する。
まず、メモリセルを形成するTFTの作製方法について簡単に説明する。まず、基板1000上に下地膜1001、半導体膜を成膜、レーザ光を用いて半導体膜の結晶化を行う。そして半導体膜をパターニングし、島状の半導体膜1002を形成する。次に、島状の半導体膜1002を覆うようにゲート絶縁膜1003を成膜する。そして、ゲート絶縁膜1003上に導電膜を成膜し、パターニングすることで、ゲート電極1004を形成する。次に、半導体膜1002に不純物を添加し、ソース領域、ドレイン領域を作る。そしてTFTを覆って層間絶縁膜1005を成膜し、ゲート絶縁膜1003、層間絶縁膜1005にコンタクトホール1006、1007を穿った後に、ビット線1008、VDD1009 GND1010の金属配線を形成する。ビット線1008はコンタクトホール1006を介して半導体膜1002と接するように形成し、また、コンタクトホール1007上には、どことも短絡していない配線1011を形成する。なお、上記一連の工程によってTFTを作製することができるが、TFT作製方法は、上述した工程に限定されない。
以上のように形成されたメモリセルにおいて、インクジェット描画法でROMのデータ内容を決定するときの、メモリセルのレイアウトを図10に示す。図10(A)において線分A−Bの断面図を図10(B)に示す。
次に、インクジェット描画法によってデータ内容を決定する方法を示す。例えば、メモリセルから読みだされる電位がGNDの場合のデータを「0」、読みだされる電位がVDDの場合を「1」とする。まず、メモリセルの内容を「0」にしたい場合は、図10の(A)、(B)において、コンタクトホール1007上にあるどことも短絡していない配線1011とGND1010をインクジェット描画法で、次に記すように短絡すれば良い。
まず、インクジェット描画法によって金属配線を描く場合、前記金属配線の密着性を高めるために前処理を施してもよい。例えば、先に形成された金属配線に紫外線を照射してから、次の金属配線を形成する。または、酸化チタン(TiOx)等からなる下地膜を形成してもよい。これら前処理により、先に形成されていた金属配線の表面との密着性が高められ、インクジェットで描画した金属配線部分が剥離しにくくなる。さらに金属配線を微細化することもできる。
次に、図10(C)、(D)に示すよう、コンタクトホール1007上にあるどことも短絡していない配線1011とGND1010を短絡するように、インクジェット描画法で金属配線1012を描く。ここで図10(D)は図10(C)における線分CDの断面を表したものである。インクジェット描画法は、有機系または無機系の溶媒に、当該金属配線材料を分散させたものを、ノズルから滴下した後、乾燥または焼成することで形成出来る。なお溶媒を滴下する雰囲気は、大気圧、又は減圧とすることができる。
なお、インクジェット描画法を用いた場合、パターンの精度は、液滴1ドット当たりの噴出量、当該溶液の表面張力、液滴が滴下される基板表面の溌水性などに依存する。そのため、所望するパターンの精度に合わせて、これらの条件を最適化することが望ましい。
メモリセルの内容を「1」にしたい場合も、同様に、図10の(A)、(B)において、コンタクトホール1007上にあるどことも短絡していない配線1011とVDD1009をインクジェット描画法により短絡すれば良い。以上の方法から、インクジェット描画法によりROMのデータ内容を決定することが出来る。
なお、本実施例は他に挙げた実施例と組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、本発明のIDチップの完成図について説明する。
図13(A)に示すように、基板800上に半導体集積回路等を有する領域(半導体集積回路領域)850を形成する。半導体集積回路等の作製方法は、上記実施例を参照することができる。
半導体集積回路領域850上に絶縁膜852を介してアンテナ851を形成する。アンテナ851は、例えば液滴吐出法により形成することができる。絶縁膜852は、例えば上記実施例で説明した保護層813を用いることができる。
アンテナ851は半導体集積回路と接続する必要がある。そのため例えば、絶縁膜852に852コンタクトホールを形成し、アンテナ851に設けられる接続端子部と、半導体集積回路が有するパッドとを接続する。このとき、導電性樹脂を介して接続してもよい。
その後図13(B)に示すように、半導体集積回路及びアンテナ851を覆うように保護膜として機能する絶縁膜853を形成する。絶縁膜853は、有機材料又は無機材料を用いることができる。その結果、半導体集積回路を外部から保護することができ、持ち運びが容易な形態としてIDチップを完成することができる。またさらに絶縁膜853で覆うことにより、半導体集積回路の機能を補助することも出来うる。
図14(A)には、図13(B)におけるA−Bの断面図を示す。
基板800上に設けられた半導体集積回路領域850、半導体集積回路領域上に設けられた絶縁膜852、絶縁膜上に設けられたアンテナ851、アンテナを覆うように設けられた保護膜として機能する絶縁膜854が順に形成され、これらを覆って絶縁膜853を設ける。
上述のように絶縁膜にコンタクトホールを形成し、アンテナに設けられる接続端子部と、半導体集積回路が有するパッドとを接続することにより、アンテナと半導体集積回路とは接続することができる(図示しない)。
半導体集積回路上にアンテナを形成することにより、IDチップの小型化を達成することができる。
また図13及び図14(A)以外の構成で、IDチップを完成することができる。
例えば図14(B)に示すように、絶縁膜853側にアンテナ851を設けてもよい。アンテナ851は、保護膜として機能する絶縁膜855に覆われており、半導体集積回路と接続する領域にコンタクトホールが設けられている。
また半導体集積回路側は、パッド812上に設けられた絶縁膜852において、アンテナ851と接続する領域にコンタクトホールが設けられている。そして、半導体集積回路が有するパッド812と、該アンテナ851とを導電性樹脂856を介して接続することができる。
このように絶縁膜853側にアンテナ851を形成し、半導体集積回路と別に形成することによって、歩留まりがよくなる。
また図14(C)に示すように、半導体集積回路上に設けられるアンテナ851aと、絶縁膜853側に設けられるアンテナ851bとを合わせて形成してもよい。この場合、アンテナ851aを覆う絶縁膜854において、アンテナ851bと接続する領域にコンタクトホールが設けられ、アンテナ851bを覆う絶縁膜855において、アンテナ851aと接続する領域にコンタクトホールが設けられている。そして、アンテナ851aと、アンテナ851bとを、導電性樹脂856を介して接続することができる。
なお導電性樹脂856は、アンテナ851bと、アンテナ851aとの間に複数箇所、又は広範囲に設けてもよい。その結果、アンテナの抵抗を低くすることができる。
このように複数の面にアンテナを設ける場合、各アンテナに流れる電流の向きは、互いに磁界を打ち消さない方向とする。
また複数のアンテナを設ける場合、それらを直列、又は並列に接続することができる。直列に接続する場合、アンテナのインダクタンスを高めることができる。また並列に接続する場合、アンテナの抵抗を低くすることができる。
このようにアンテナを多くの領域に形成する構成により、高感度なIDチップを形成することができる。
以上のようにIDチップは多様な構成をとることができる。
本実施例では、本発明のIDチップの使用例について説明する。
本発明のIDチップは、データの書き換えが不可能な不揮発性のメモリを内蔵していることから、有価証券、小切手、住民票、戸籍謄本、パスポートなどに組み込むことによって、偽造防止することができる。図11(A)に、本発明のIDチップを搭載したパスポート1101の例を示す。図では、IDチップ1102がパスポートの表紙内部に取り付けられているが、これは、パスポート1101が有するほかのページに取り付けられていても良い。
また、本発明のIDチップは安価、かつ小型であるため、使い捨て用途に向いている。特に、数円、数十円単位の値段の差が売り上げに大きく影響する商品の場合、本発明の安価なIDチップは非常に有用である。図11(B)に、本発明のIDチップが取り付けられた表示ラベル1103を示す。IDチップ1104は表示ラベルの表面に露出していても良いし、場合によっては、商品そのものに取り付けられていても良い。IDチップに商品の値段などがデータとして書き込まれていれば、従来のバーコードを用いる方式より長い距離があってもレジスターでの商品の清算が可能になり、在庫管理の簡略化、万引きなどの防止にも役立つ。
さらに、フレキシブル基板に転置を行ったIDチップは、IDチップを取り付ける対象物の形状に合わせて、IDチップの形状をある程度変化させることができる。例えば、図11(C)のように、商品ラベル1107を、円筒形のビン1105に貼り付ける場合などは、本発明による可撓性をもったIDチップ1108が有用になってくる。
本発明のIDチップは、本実施例で示した用途に限定されず、他の様々な用途に用いることができる。
なお、本実施例は、他に挙げた実施例と組み合わせて実施することが可能である。
IDチップの典型的なブロック図 コンタクト工程によってデータを確定する場合のメモリセルレイアウト インクジェット描画法によってデータを確定する場合のメモリセルレイアウト レーザカット法によってデータを確定する場合のメモリセルレイアウト プリチャージ方式を採用したROMを説明する図 システム化したIDチップのブロック図 チップの識別番号を説明する図 フレキシブル基板への転置工程を説明する断面図 フレキシブル基板への転置工程を説明する断面図 インクジェット描画法による金属配線の描画工程を表わす図 本発明のIDチップの使用例を示す図 剥離工程を有するIDチップの作製工程を説明する図 IDチップの完成図を説明する図 IDチップの完成図を説明する断面図 剥離工程を有するIDチップの作製工程を説明する図
符号の説明
101 IDチップ
102 アンテナ
103 高周波回路
104 電源回路
105 リセット回路
106 クロック発生回路
107 データ復調回路
108 データ変調回路
109 制御回路
110 第1ROM
111 第2ROM
201 ビット線
202 VDD
203 GND
204 ワード線
205 コンタクトホール
206 半導体膜
301 ビット線
302 VDD
303 GND
304 ワード線
305 半導体膜
306 コンタクトホール
307 金属配線
401 ビット線
402 VDD
403 GND
404 ワード線
405 半導体膜
406 コンタクトホール
407 レーザカット部
501 ビット線
503 GND
504 ワード線
505 半導体膜
506 コンタクトホール
507 インクジェット描画部
508 レーザカット部
601 IDチップ
602 アンテナ
603 高周波回路
604 電源回路
605 リセット回路
606 クロック発生回路
607 データ復調回路
608 データ変調回路
609 制御回路
610 CPU
611 プログラムROM
612 ワークRAM
613 第1ROM
614 第2ROM
701 ガラス基板
702 IDチップ
800 基板
801 金属膜
802 酸化物膜
803 金属酸化膜
804 下地膜
805 半導体膜
806 TFT
807 ゲート絶縁膜
808 ゲート電極
809 第1の層間絶縁膜
810 配線
811 第2の層間絶縁膜
812 パッド
813 保護層
814 両面テープ
815 第2の基板
816 第3の基板
817 接着剤
818 フレキシブル基板
820 剥離層
821 溝
822 気体又は液体
900 Siウェハ
901 酸化珪素膜
1000 基板
1001 下地膜
1002 半導体膜
1003 ゲート絶縁膜
1004 ゲート電極
1005 層間絶縁膜
1006 コンタクトホール
1007 コンタクトホール
1008 ビット線
1009 VDD
1010 GND
1011 配線
1012 金属配線
850 半導体集積回路領域
851 アンテナ
852 絶縁膜
853 絶縁膜
854 絶縁膜
855 絶縁膜
856 導電性樹脂
851a アンテナ
851b アンテナ
1101 パスポート
1102 IDチップ
1103 表示ラベル
1104 IDチップ
1105 ビン
1107 商品ラベル
1108 IDチップ

Claims (8)

  1. 第1の読み出し専用メモリを備えた半導体装置であって、
    前記第1の読み出し専用メモリは、
    絶縁基板上に設けられたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、フォトマスクを用いて形成された第1の配線と、
    VDD電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第2の配線と、
    GND電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第3の配線と、を有し、
    液滴吐出法を用いて形成された配線を介して前記第1の配線と前記第2の配線が電気的に接続されることにより、又は、液滴吐出法を用いて形成された配線を介して前記第1の配線と前記第3の配線が電気的に接続されることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の読み出し専用メモリを備えた半導体装置であって、
    前記第1の読み出し専用メモリは、
    絶縁基板上に設けられたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、フォトマスクを用いて形成された第1の配線と、
    GND電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第2の配線と、を有し、
    液滴吐出法を用いて形成された配線を介して前記第1の配線と前記第2の配線が電気的に接続されることにより、又は、前記第1の配線がフローティング状態におかれることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1及び第2のメモリセルを有する第1の読み出し専用メモリを備えた半導体装置であって、
    前記第1及び第2のメモリセルは、
    絶縁基板上に設けられたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、フォトマスクを用いて形成された第1の配線と、
    VDD電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第2の配線と、
    GND電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第3の配線と、をそれぞれ有し、
    前記第1のメモリセルでは、液滴吐出法を用いて形成された第4の配線を介して前記第1の配線と前記第2の配線が電気的に接続されることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されており、
    前記第2のメモリセルでは、液滴吐出法を用いて形成された第5の配線を介して前記第1の配線と前記第3の配線が電気的に接続されることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 第1及び第2のメモリセルを有する第1の読み出し専用メモリを備えた半導体装置であって、
    前記第1及び第2のメモリセルは、
    絶縁基板上に設けられたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、フォトマスクを用いて形成された第1の配線と、
    GND電位を与える機能を有する、フォトマスクを用いて形成された第2の配線と、をそれぞれ有し、
    前記第1のメモリセルでは、液滴吐出法を用いて形成された配線を介して前記第1の配線と前記第2の配線が電気的に接続されることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されており、
    前記第2のメモリセルでは、前記第1の配線がフローティング状態におかれることにより、フォトマスクを使用せずデータが格納されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    フォトマスクを用いることによりデータが格納されている第2の読み出し専用メモリをさらに有することを特徴とする半導体装置。
  6. 第1のトランジスタ上にフォトマスクを用いて形成された第1の配線と、前記第1の配線に接続された第1のメモリセルとを備え、前記フォトマスクによりデータ内容が決定される第1の読み出し専用メモリと、
    フォトマスクを使用せず液滴吐出法によりデータ内容が決定される第2の読み出し専用メモリと、を絶縁基板上に有し、
    前記第2の読み出し専用メモリは、
    第2のトランジスタを覆って形成された層間絶縁膜上にVDD金属配線及びGND金属配線がフォトマスクを用いて形成されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に達するコンタクトホールが前記層間絶縁膜に設けられ、
    前記コンタクトホールには第2の配線がフォトマスクを用いて形成されており、
    前記液滴吐出法を用いて形成された金属配線により、前記第2の配線が前記VDD金属配線と電気的に接続されているか、前記GND金属配線と電気的に接続されているかでデータ内容が決定されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 第1のトランジスタ上にフォトマスクを用いて形成された第1の配線と、前記第1の配線に接続された第1のメモリセルとを備え、前記フォトマスクによりデータ内容が決定される第1の読み出し専用メモリと、
    フォトマスクを使用せず液滴吐出法によりデータ内容が決定される第2の読み出し専用メモリと、を絶縁基板上に有し、
    前記第2の読み出し専用メモリは、
    第2のトランジスタを覆って形成された層間絶縁膜上にGND金属配線がフォトマスクを用いて形成されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に達するコンタクトホールが前記層間絶縁膜に設けられ、
    前記コンタクトホールには第2の配線がフォトマスクを用いて形成されており、
    前記液滴吐出法を用いて形成された金属配線により前記第2の配線が前記GND金属配線と電気的に接続されているか、前記GND金属配線と電気的に接続せずフローティング状態であるかでデータ内容が決定されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項において、
    前記絶縁基板はガラス基板、又はフレキシブル基板であることを特徴とする半導体装置。
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