JP4962352B2 - 液滴吐出ヘッド - Google Patents
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次に、ベースプレート15の構成について詳しく説明する。ベースプレート15は、金属層15aと樹脂層15bからなる2層材のプレートで、予め樹脂層15bが金属層15aの広幅面に対して全面に積層された状態のベースプレート15になるべきプレートに対して、後述するようにエッチングされることにより、金属層15aの上面(図3)または下面(図4)に所定の形状で所定の箇所に部分的に積層されている。また、ベースプレート15には、圧力室21とマニホールド室26とを連通する絞り部53が穿設されている。樹脂層15bには、ノズル孔5と同じ程度の開口面積を有する微小径の第1絞り部形成孔51(例えば15〜20μm)が加工精度の良いレーザ加工やプレス加工により穿設され、金属層15aには、第1絞り部形成孔51よりも開口面積の大きい第2絞り部形成孔52(例えば100〜150μm)が金属層15aを厚さ方向にエッチングやプレス加工により貫通するように形成され、第2絞り部形成孔52と第1絞り部形成孔51が連通して絞り部53をなしている。また、金属層15aには、圧力室21からノズル孔5に連通するインク流路22となる貫通孔がエッチングやプレス加工によって、第2絞り部形成孔52と同時に貫通形成されている。第1絞り部形成孔51は、ノズル孔5と同じ程度の開口面積を有する非常に小径の貫通孔で、実質的に第1絞り部形成孔51が、キャビティユニット2に必要な流路抵抗を有する絞り部となって、第1絞り部形成孔51より大きな径を有する第2絞り部形成孔52は、第1絞り部形成孔51と連通し、マニホールド室26と圧力室21とを連通する連通孔となっている。
次に、上記2層材料からなるベースプレート15における樹脂層15b、金属層15a、第1絞り部形成孔51および第2絞り部形成孔52の製造方法について、図5を参照しながら説明する。図5(A)に示すごとく、ベースプレート15は、金属製の薄いシートである金属層15aの片面に、合成樹脂製の薄いシートである樹脂層15bを図示しない接着剤等で接合して一体化された2層材料で、樹脂層15bは金属層15aよりその厚みが薄い。ベースプレート15は、予め金属層15aの片面に樹脂層15bが印刷等で形成されてあってもよいし、金属層15a上に樹脂製の薄膜を形成して樹脂層15bとしてもよい。また、本実施形態では樹脂層15bと金属層15aの二層となっているが、二層以上であってもよい。次に、金属層15aの、樹脂層15bが形成されていない下面にレジスト膜54を塗布し、また、樹脂層15bの上面にもレジスト膜53を塗布する(図5(B)参照)。次いで、所望の穴パターンを有するマスク(図示せず)を重ね、感光性のレジスト膜53に露光することで、図5(C)に示すように、マニホールド室26内または圧力室21内に収容される樹脂層15b部分に相当する感光個所55aとなるレジストパターン55を形成し、その後現像液を噴射し、水洗い、エッチングを実行すると、上記感光個所55aの下方の樹脂製シート15bの領域が残り、その他のレジスト膜53が除去される(図5(D)参照)。このとき、残される樹脂層15bは、マニホールド26または圧力室21内に収容され、かつ、後で形成される第2絞り部形成孔52を覆う程度の大きさ、位置、形状となるよう形成する。また、残される樹脂層15bは、上述したようにあとでキャビティユニット2として積層されたときに圧力室26内またはマニホールド室26内のどちらかに収容されて積層されるかによって、ノズル孔5の数と同じ数の複数の第1絞り部形成孔51に対応して、ノズル列に沿って複数の島状に形成されてあってもよいし、連続した短冊状に形成してもよい。
なお、各貫通孔や凹部があらかじめ形成されたベースプレート15をはじめ、他のプレートが積層接合してキャビティユニット2が形成されるとき、各プレートには、接着剤が塗布されるが、ベースプレート15に塗布する接着剤は、金属層15aの樹脂層15bが設けられている側とは反対側の面に塗布するのがよい。具体的には、実質的に絞り部としての流路抵抗をなす第1絞り部形成孔51が形成されている側とは反対側の面に接着剤を塗布する。例えば、図3の実施形態の場合、ベースプレート15の接着剤の塗布面は、下面側(マニホールドプレート14b側)になり、ベースプレート15に接着剤を塗布する工程において、樹脂層15bが工程を阻害することがないし、さらに、この接着面を下向きにして接合することで、ベースプレート15とキャビティプレート16またはマニホールドプレート14bとの間からはみ出したりした余剰の接着剤が第1絞り部形成孔51内に浸入して孔をふさいだり、孔径が縮小するなど流路抵抗を阻害するトラブルを抑制することができる。
2キャビティユニット
3アクチュエータ
5ノズル孔
11ノズルプレート
13ダンパプレート
14a、14bマニホールドプレート
15ベースプレート
15a金属層
15b樹脂層
16キャビティプレート
21圧力室
22インク流路
26マニホールド室
51第1絞り部形成孔
52第2絞り部形成孔
Claims (2)
- 液滴を吐出する複数のノズル孔と、この各ノズル孔と液体流路を介して連通する複数の圧力室と、液体供給源からの液体を前記各圧力室に供給する共通液室と、前記各圧力室における液体流れ方向上流側の端部と前記共通液室とを連通する絞り部と、を有するキャビティユニットと、
前記圧力室毎に選択的に駆動可能な活性部を有して液滴を吐出させるエネルギー発生手段とが備えられた液滴吐出ヘッドであって、
前記キャビティユニットは、
前記圧力室を有する圧力室プレートと、前記共通液室を有する共通液室プレートと、前記圧力室プレートおよび前記共通液室プレートとの間に介挿された前記絞り部を有する絞り部プレートとを含む、複数枚のプレートの積層体であり、
前記絞り部プレートは、
互いに積層された少なくとも2層の第1および第2の絞り部形成層を有し、前記各絞り部形成層には、前記絞り部の一部を形成する第1および第2の絞り部形成孔がそれぞれ設けられ、
前記第1の絞り部形成層は、
前記第2の絞り部形成孔の周辺を覆って、前記各圧力室内または前記共通液室内のいずれか一方に収容された状態で前記第2の絞り部形成層に部分的に積層されていて、前記第2の絞り部形成孔よりも開口面積の小さい前記第1の絞り部形成孔が形成され、
前記第1の絞り部形成孔は、前記絞り部における前記液体の流れの下流側に縮径するテーパ形状であり、
前記第1の絞り部形成孔は前記各圧力室に対して1ずつ配置され、
前記液滴が外部から前記各共通液室に供給される部位に設けられたフィルタ体よりも下流側に前記第1の絞り部形成孔が形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記第1の絞り部形成孔は、前記各圧力室内に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
Priority Applications (1)
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JP2008047564A JP4962352B2 (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 液滴吐出ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008047564A JP4962352B2 (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 液滴吐出ヘッド |
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ID=41145212
Family Applications (1)
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JP2008047564A Active JP4962352B2 (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 液滴吐出ヘッド |
Country Status (1)
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2008
- 2008-02-28 JP JP2008047564A patent/JP4962352B2/ja active Active
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